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Symptoms · Published

焦点性発作

Focal seizure

臓器系
神経
科目
Neurology
トピック
神経内科 G2-29:てんかん発作とてんかん(鑑別診断・分類・原因)神経内科 G2-12:側頭葉・後頭葉障害の症候神経学 G1-24:頭蓋内腫瘍の症候
関連疾患
Dravet症候群てんかん海馬硬化髄膜腫中枢神経系腫瘍(成人・小児)熱性けいれん脳海綿状血管奇形
スコア
ILAE分類

🧠 全体像は片側大脳半球のネットワークに起始する発作で、症状そのものが起始部位の地図になる。読むべきは最初の数秒に何が起きたかで、そこだけが局在を教える。後から広がった症状は起始を教えない。そしてもう一点——焦点性であること自体が構造病変の存在を示唆するので、画像評価という次の一手が決まる。発作全体の分類・てんかんの診断・重積は発作が扱う。

意識保持か意識減損か

発作は意識(認識と反応性)で2つに分ける。この区別は運転・就労・安全指導に直結する。

  • 意識保持:全経過を本人が覚えている。はそれ自体がである。
  • :経過の一部でも意識が損なわれたもの。

⭐ 判定には者の「反応したか」と本人の「覚えているか」の両方が要る。会話が成立したように見えても、後で覚えていなければである。

💡 旧用語の「」は用いない。に相当するのがで、その中核症候がである。

起始部位ごとの症候

起始部位 典型的な症候 見分けのポイント
(内側) 、上腹部からこみ上げる感覚、恐怖、嗅覚・味覚の異常。続いて反応低下と口部・手の 最も頻度が高い。と健忘が目立つ
短く頻回(多くは1分未満)で睡眠中に多い。過運動(ばたつく、自転車を漕ぐような動き)、発声、頭部・眼球の に乏しい
対側の体性)が広がる 陽性のである点が虚血と違う →
単純な視覚症状(光・色・形の点滅)、眼球、眼瞼のぴくつき 片頭痛より短く、色付きで円形のことが多い(頭痛

⚠️ 「奇妙な運動+短時間+もうろうなし」という発作の典型像は、と誤られやすい。逆も起こる。だけで決めず、必要ならへ進む。

⚠️ 内側は頭皮で放電を拾いにくい。が正常でもは否定できない。

進展とTodd麻痺

は、の発作が両側へ広がって全身けいれんに至ったものである。分類上はあくまでで、旧称の「」はこの点を隠すため用いない。

⚠️ 者は全身けいれんしか覚えていないことが多い。その直前の数秒——頭部・眼球の、片側のぴくつき、の訴え——を意識して聞き出さないと、として記録され、画像評価も薬剤選択も変わってしまう。

運動症状がに沿って隣接部位へ数秒〜数十秒で広がるのが で、これもの証拠になる。

に起始側と対側の一過性の麻痺が残ることがある()。通常は数分〜数時間で回復する。

⚠️ と紛らわしい。発作の情報と、経過とともに改善するというで区別するが、初発なら画像で脳卒中を除外する。麻痺そのものの評価の枠組みは麻痺が扱う。

焦点性と分かったら画像へ

と判断した時点で、「そこに何かがある」ことを疑う根拠になる。特に成人の新規は構造病変の評価を要する。

  • を撮る。は薄いスライスの適切な撮像でなければ拾えず、通常の頭部CTや汎用MRIでは見落とされる。
  • 焦点の局在は、薬剤抵抗性となったときに切除術の適応評価へ直結する(てんかん)。
  • 小児では、発作が焦点性であることがを分ける要件のひとつになる()。

まとめ

  • は起始部位の地図である。読むのは最初の数秒で、後から広がった症状ではない。
  • 意識保持かかは、者の反応性と本人の記憶の両方で判定する。
  • ・上腹部感覚・は短く頻回で過運動、は視覚症状、は体性
  • 発作はと誤られやすい。
  • は全身けいれんに見えても。直前の数秒を必ず聞く。
  • は一過性で改善するが、初発ではを画像で除外する。
  • 焦点性であることは構造病変を示唆する。を撮り、汎用撮像で済ませない。