Pathology

Pathology · C/11

慢性リンパ性白血病(CLL)/有毛細胞白血病

CLL, hairy cell leukemia

タグ
High-yield / ポイント
応用トピック
非ホジキンリンパ腫慢性リンパ性白血病・小リンパ球性リンパ腫慢性リンパ性白血病
疾患
慢性リンパ性白血病有毛細胞白血病有毛細胞白血病バリアント

🧠 全体像:CLLとSLLは病変が血液にあるか(白血病性)リンパ節にあるか(リンパ腫性)だけが違う同一疾患で、BCL2によるアポトーシス阻害が緩徐な増殖の核心にある。はCLLの亜型とされながらも、毛髪状突起という形態と化学療法への高い感受性という際立った特徴を持つ点で対比される。

A)CLL / SLL(慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫)

概要

  • いずれも非ホジキンB細胞リンパ腫 — 部位が異なるだけの同一疾患
    • CLL:癌細胞が血液・骨髄に(白血病性)
    • SLL:癌細胞がリンパ節・リンパ組織に(リンパ腫性)
  • 緩徐な腫瘍、ピーク発症は60歳

発生機序

  • BCL2の → アポトーシスを阻害 → 緩徐な
  • 正常B細胞機能を抑制 → 低γ(Ig産生低下)
  • 15%の患者で:自己免疫 → 自己の赤血球・血小板に対する自己抗体
  • 正常骨髄要素を排除 → 貧血好中球減少血小板減少

形態

  • 優位な細胞:暗く染まる円形核と乏しい細胞質をもつ小型リンパ球
  • より大きくのある細胞の巣 →
  • びまん性パターン — リンパ節の保たれない
  • 腫瘍性リンパ球は脆い → 塗抹作製時に壊れる → 特徴的な
  • 骨髄・脾・肝も侵される

検査所見

CD19、CD20、CD23+表面Ig — そしてCD5(通常はT細胞マーカー)

  • トリソミー12 → 予後良好
  • del(13q) → 予後良好
  • del(11q) → 予後不良
  • del(17p) → 予後不良
  • IgH変異あり → 良好、IgH変異なし → 不良

臨床像

B)有毛細胞白血病

定義

  • 稀で緩徐な末梢B細胞腫瘍 — CLLの一亜型とされる
  • 腫瘍性B細胞の特徴的な毛髪状の細胞質突起にちなむ

主な特徴

  • 多くは高齢男性に発症
  • 有毛細胞が骨髄・脾に蓄積 → 、脾腫、重篤な感染への感受性
  • 症状:、脱力、発熱、体重減少
  • 非常に予後良好 — 化学療法に高感受性

💡 ポイント: CLL = 緩徐なNHL、CD19+/CD20+/CD23+ +CD5+(B細胞上のT細胞マーカー)、、BCL2(5〜10%)。 = 高齢男性、、脾腫、化学療法に高感受性。

まとめ

  • CLLとSLLは同一疾患で、病変部位がかリンパ節(SLL)かで呼び分ける。
  • 発生機序はBCL2によるアポトーシス阻害で、緩徐なと低γグロブリン血症を招く。
  • はCD19、CD20、CD23陽性に加え、B細胞では通常みられないCD5陽性が特徴。
  • はトリソミー12・del(13q)で予後良好、del(11q)・del(17p)とIgH変異なしで予後不良。
  • 5〜10%でリンパ腫への転化)を来す。
  • は稀なB細胞腫瘍で、高齢男性に多く、・脾腫を呈するが化学療法に高感受性で予後は非常に良好。