Neurology

Neurology · G1-25

脊柱管・脊髄の占拠性病変

G1-25: Symptoms of space-occupying diseases of the spinal space and spinal cord

前提:病態
中枢・末梢神経系腫瘍
前提:正常
背部・脊柱:脊髄と髄膜
疾患
自律神経過反射脊髄腫瘍馬尾症候群頸髄症
症状
しびれ腰痛失禁対麻痺便失禁頸部痛
画像所見
神経根圧迫のMRI所見

🧠 全体像:進行する、膀胱直腸障害が加われば、脊髄・圧迫を最優先に考える。急速進行例は不可逆な麻痺を防ぐため緊急MRIと脊椎外科的対応を要する。

病変と症候の対応

腫瘍、転移、は、脊髄・円錐・・神経根を圧迫する。症候は病変の高さ、髄内かか、進行速度で異なる。

症候群 主な所見 局在の手がかり
放散する刺すような痛み、、筋力低下、該当反射低下 神経根・圧迫
脊髄圧迫 以下の感覚障害、 錐体路を含む脊髄
圧迫 四肢、手の レベル
圧迫 または両下肢 〜上部
、下肢、反射低下、尿閉/失禁 下部の神経根

症候を順に拾う

背部・は早期から多く、局所痛は夜間や体動で悪化する。根が圧迫されれば腕・下肢へ放散するとなり、膿瘍では発熱など全身感染徴候を伴いうる。病変以下では、灼熱感、感覚消失、温痛覚と触覚・振動覚が解離する感覚障害、明瞭なを確認する。

で背骨から四肢へが走るは、後索の障害を示唆するが、腫瘍・性圧迫・など原因を区別する。脊髄圧迫では病変以下の、伸展足底反射、を来す。一方、根・圧迫では反射低下または消失が前景に立つ。失調ではで不安定な歩行となる。

膀胱直腸障害は、尿閉、、便秘・として現れる。の障害は発汗異常や異常も生じ、慢性病変ではを起こしうる。

病因別の経過

病因 典型的な経過・特徴
・転移など。徐々に、感覚変化、進行性筋力低下。髄内腫瘍は早期の感覚障害、病変はが目立ちうる。
強い、発熱、急速に進む神経脱落。麻痺・敗血症の危険があり緊急対応。
内血腫 突然の痛み後に急速な運動・感覚障害。抗凝固薬、外傷、手技歴を確認する。
局所痛と、筋力低下。頸部ではでは圧迫を見逃さない。
flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='back pain'>背部痛</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='radicular pain'>根性痛</span>と神経症候"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sensory level'>感覚レベル</span>、筋力・反射、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='saddle sensation'>鞍部感覚</span>、排尿を診察"]
    B --> C{"進行性麻痺、尿閉、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='saddle anesthesia (saddle sensory loss)'>鞍部感覚低下</span>、発熱はあるか"}
    C -->|"ある"| D["緊急MRI・脊椎外科/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neurosurgery'>脳神経外科</span>へ連絡"]
    C -->|"ない"| E["MRIで病変<span class='jp-term jp-term-diagram' title='high'>高位</span>・性状を評価し原因治療"]
    D --> F["膿瘍・血腫・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cauda equina'>馬尾</span>圧迫なら時間依存の減圧を検討"]

検査と安全性

造影MRIは腫瘍、膿瘍、血腫、病変の第一選択である。MRI不能時はーを検討する。EMG・は根障害と末梢神経障害の鑑別に補助的であり、感染を疑えば抗菌薬投与前に可能な範囲で血液培養、血算、CRPなどを採取する。⚠️ が疑わしい患者では、診断目的のを優先しない。穿刺による感染波及の懸念があり、髄液所見も特異的ではないため、画像診断と専門科への連絡を急ぐ。

まとめ

  • 痛み++膀胱直腸障害は脊髄圧迫を示す組合せである。
  • 、急速、感染徴候を伴うは緊急MRIの適応である。
  • 病変と脊髄・根・のどこが障害されるかを、反射と感覚分布から対応させる。