症状ノート一覧へ

Symptoms · Published

痙性麻痺

Spastic paralysis

臓器系
神経
科目
NeurologyMedical Microbiology
トピック
神経内科 G2-07:筋緊張の調節と障害微生物学 2/26:破傷風菌
関連疾患
Brown-Séquard症候群HHH症候群(高オルニチン血症・高アンモニア血症・ホモシトルリン尿症症候群)HIV関連空胞性脊髄症HTLV-1関連脊髄症Krabbe病MCT8欠損症アルギニン血症亜急性連合性脊髄変性症遺伝性痙性対麻痺小児脳性麻痺色素性乾皮症神経セロイドリポフスチン症水頭無脳症多発性硬化症破傷風副腎白質ジストロフィー有機リン誘発性遅発性多発神経障害

🧠 全体像:は「筋緊張が高い麻痺」ではなく、が外れてが速度に応じて暴走する状態である。としての位置づけととの対比は麻痺にある。ここで扱うのはそのものの触り心地——と——と、それを他の、とくに破傷風のから分けることである。

痙縮という現象

の定義はの亢進である。ゆっくり曲げれば抵抗が少なく、速く曲げるほど抵抗が増す。(動かし始めに強い抵抗、途中で急に抜ける)、、、が同じ側に揃う。速度を変えずに一度だけしてもかどうかは分からないので、必ず速さを変えて確かめる。

⭐ は一律に消すものではない。 下肢伸筋のが立位やを支えている患者では、緊張を落としきると起立できなくなる。目標は「筋緊張の正常化」ではなく、疼痛・・介助のしやすさなど具体的に困っていることに置く。

似た筋緊張亢進と分ける

型 抵抗の性質 局在
速度に依存せず全可動域で一様。・ 大脳基底核
パターン化した姿勢・運動で、により誘発・増悪する ではなく運動異常として扱う
が物理的に止まる。反射性ではないので、ブロック下でも可動域が戻らない 関節・軟部組織。の放置で二次的に生じる

破傷風の強直は痙縮ではない

由来の 破傷風の
機序 皮質脊髄路の障害でが外れる 毒素が脊髄のからの・グリシン放出を遮断する
・ あり なし。持続的に収縮したまま
分布 病変に対応(片側、両下肢など) 全身性。・顔面・から始まる
疼痛と誘発 通常は軽く、で誘発される 強い有痛性の攣縮。音・光・接触で全身に誘発される

⚠️ ・・という分布は、病変の分布としてあり得ない。「痙性」の語に引かれてを探しにいかず、創傷歴とワクチン歴を聞く。 破傷風では意識が保たれも可能で、真の意味での麻痺はない。

まとめ

  • はの亢進で、・・・が同側に揃う。速さを変えてしなければ確認できない。
  • は速度非依存、は運動異常、は反射性でない物理的制限。線維化したにを増やしても緩まない。
  • 破傷風のはの遮断による全身性・有痛性の持続収縮で、ももない。
  • を消すこと自体は目的ではない。立位やを支えているを落とすと機能が下がる。