Internal Medicine

Internal Medicine · R-14

アレルギー

Allergy

前提:病態
ヒスタミンおよび抗ヒスタミン薬
前提:正常
過敏反応過敏症 I
疾患
アナフィラキシーアレルギー性結膜炎結膜炎食物アレルギー接触皮膚炎蕁麻疹

🧠 全体像:アレルギー診療では、症状と曝露の時間関係をまず確認し、感作(アレルゲン陽性)と臨床アレルギーを区別する。アナフィラキシーでは検査や抗ヒスタミン薬より、直ちに大腿外側へアドレナリンを筋注する。

IgE依存性反応

flowchart TD
  A["初回抗原曝露"] --> B["Th2反応・IL-4/IL-13"]
  B --> C["B細胞のIgE<span class='jp-term jp-term-diagram' title='isotype switching (class switching)'>クラススイッチ</span>"]
  C --> D["IgEが肥満細胞へ結合し感作"]
  D --> E["再曝露でIgEが架橋"]
  E --> F["ヒスタミン・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tryptase'>トリプターゼ</span>放出"]
  F --> G["数分以内の即時反応"]
  E --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='leukotriene'>ロイコトリエン</span>・サイトカイン産生"]
  H --> I["数時間後の遅発反応"]

は、などを起こしやすいIgE感作素因を指す。

診断検査の原則

  1. 詳細な曝露歴と再現性から原因候補を絞る。
  2. または血清アレルゲンで感作を確認する。
  3. 必要時、専門施設でを行い臨床反応を確認する。

総IgE高値やアレルゲン陽性だけでは症状の原因と断定できない。食物診断の基準となるが、重症反応リスクを管理できる環境で行う。

接触皮膚炎

病型 機序 診断・対応
化学・物理刺激による非免疫性障害 曝露回避、保湿・皮膚バリア、必要時局所ステロイド
IV型 、原因アレルゲン回避、局所ステロイド

、香料、ゴム、、epoxy樹脂などが代表的アレルゲンである。

アトピー性皮膚炎と鼻・眼症状

  • は慢性・再発性の湿疹で、皮膚バリア障害と免疫異常が関与する。
  • 基本は保湿、誘因回避、局所グルココルチコイドまたはである。
  • 中等症〜重症ではなどの生物学的製剤、経口JAK阻害薬、を選択する。全身性ステロイドの反復・長期使用は避ける。
  • は鼻噴霧ステロイド、第二世代抗ヒスタミン薬、鼻洗浄などを用い、選択例ではを検討する。
  • は両眼の掻痒・が典型で、疼痛・があれば別疾患を疑う。

蕁麻疹と血管性浮腫

蕁麻疹の個々のは通常24時間以内に消え、痕を残さない。6週を境に急性・慢性に分ける。慢性自然発症蕁麻疹では第二世代H1抗ヒスタミン薬を基本とし、不十分なら増量、などへ段階的に進む。

が蕁麻疹なしに反復する場合は、C4量・機能、必要に応じC1qを測り、遺伝性・後天性を評価する。にはアドレナリンや抗ヒスタミン薬が効きにくい。

アナフィラキシー

アナフィラキシーは、気道・呼吸・循環の急性障害を来す全身性過敏反応で、状を欠くこともある。IgE依存性とは限らない。

⚠️ 第一選択はアドレナリンである。抗ヒスタミン薬、、グルココルチコイドは気道閉塞・ショックを救命せず、アドレナリンを遅らせてはならない。

flowchart TD
  A["アナフィラキシーを疑う"] --> B["応援要請・誘因を止める"]
  B --> C["大腿前外側へアドレナリン筋注"]
  C --> D["仰臥位、必要なら呼吸しやすい体位"]
  D --> E["酸素、モニター、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='IV access'>静脈路</span>、晶質液"]
  E --> F{"5分で改善?"}
  F -->|"いいえ"| C
  F -->|"はい"| G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='relapse'>再燃</span>リスクに応じ観察・原因精査"]
  • 成人の医療者投与はアドレナリン1 mg/mL製剤を0.5 mg筋注する。小児は0.01 mg/kgを目安に年齢・製剤へ合わせる。
  • 生命を脅かす症状が続けば5分ごとに筋注を反復する。
  • には早期気道管理、低血圧には急速晶質液を行う。
  • 適切な筋注2回でも反応しない難治例は、熟練者がモニター下で静注アドレナリンを行う。を安易に行わない。
  • 回復後は原因評価、再発時行動計画、薬、使用訓練を整える。

まとめ

  • 感作検査陽性と臨床アレルギーは同義ではなく、曝露との時間関係が診断の軸である。
  • 蕁麻疹を伴わない反復性では性病態を考える。
  • アナフィラキシーは皮膚所見を待たず、を最優先する。