Pediatrics

Pediatrics · 3-48

小児の発熱と発疹

Fever with rash in childhood

前提:病態
パラミクソウイルス:麻疹ウイルストガウイルス(風疹ウイルス)化膿レンサ球菌(A群)ヘルペスウイルス:水痘・帯状疱疹ウイルス
疾患
水痘・帯状疱疹突発性発疹麻疹猩紅熱

🧠 全体像:発熱+発疹では、発疹の出現時期、頭尾方向か体幹優位か、するか、水疱か、粘膜・リンパ節所見を組み合わせる。麻疹は咳・炎と、風疹は/時の体幹発疹が鍵である。非性紫斑や循環不全は敗血症として直ちに扱う。

最初に重症疾患を除外する

意識障害、、呼吸困難、ショック、急速に広がる紫斑、、強い眼痛、免疫不全があれば、髄膜炎菌感染、/MIS-C、などを並行評価する。非性発疹で全身状態不良なら検査を待たず敗血症治療を開始する。

主な疾患の比較

疾患 ・特徴 発疹 診断・治療
麻疹 高熱、咳、炎、 ・顔から体幹、四肢へ下降する 時から、RT-PCR+IgM。支持療法、医療者管理下のビタミン A
風疹 顔から急速に全身へ広がる淡い斑状丘疹(先天性では 臨床診断は不確実。隔離・、RT-PCR+血清学。支持療法
GAS咽頭炎、 体幹から広がる、後に 咽頭RADT/NAAT/培養で確認し、ペニシリンまたはアモキシシリン
HHV-6/7。乳幼児の3〜5日高熱、 と同時に体幹から淡い発疹 支持療法
水痘 軽い発熱・感、または発疹が初発 紅斑→丘疹→水疱→痂皮が同時に混在、体幹優位 典型例は臨床診断、必要時水疱PCR。重症リスクでアシクロビル、予防は2回接種

麻疹

による極めて感染性の高い症である。に発熱、咳、炎の「3C」とを生じ、その後に高熱とが頭部から下方へ広がる。

  • 疑った時点で患者にマスクを着け、陰圧室を含むを取り、へ連絡する。
  • 呼吸器検体RT-PCRと血清IgMで確認する。Warthin-Finkeldeyは病理所見だが、通常診断にリンパ節生検は不要。
  • 肺炎、中耳炎、喉頭気管支炎、脳炎、を合併しうる。
  • 支持療法を行い、小児では年齢別用量のビタミン Aを診断時と翌日に医療者管理で検討する。
  • 2回が基本予防で、曝露後は免疫状態とに応じMMRまたは免疫グロブリンを検討する。

風疹と先天性風疹症候群

で伝播し、感染の25〜50%は無症候である。発疹は顔から始まり24時間ほどで全身化し、通常3日程度で消える。が発疹に先行する。

妊娠初期感染では流産、胎児死亡、を起こし、感音難聴(PDAなど)である。臨床像だけでは他の発疹症と区別しにくいため、時は隔離・とPCR/血清学的確認を行う。予防はで、妊娠中は接種しない。

猩紅熱

発熱、に続き12〜48時間で、圧迫でする細かなが体幹から広がる。屈曲部に後に赤くなるを認めうる。

他病原体も咽頭炎+発疹を起こすため、GAS検査陽性を確認して治療する。ASOはを示し、急性診断には用いない。適切な抗菌薬開始後、して全身状態が良く、少なくとも12〜24するまで登校・登園を控える。

水痘・帯状疱疹

(VZV)の初感染が水痘、潜伏後再活性化が帯状疱疹である。水痘では異なる病期の病変が同時に混在する。皮膚軟部組織細菌感染、肺炎、脳炎・小脳炎に注意し、アスピリンはReye症候群との関連から避ける。免疫不全、重症、特定の高リスク曝露では抗ウイルス薬やVZV免疫グロブリンを専門的に判断する。

まとめ

  • 発疹の性状だけでなく、出現時期・分布・粘膜・リンパ節・全身状態を組み合わせる。
  • 麻疹・風疹は時から隔離とを行い、PCRを含む検査で確認する。
  • はA群(GAS)を検査で確認してで治療する。
  • 時の体幹発疹は、異なる段階の水疱混在は水痘を示唆する。