Surgery

Surgery · S-13

原発性・転移性肝腫瘍

Primary and metastatic liver tumors

前提:病態
肝腫瘍・腫瘍様病変肝硬変急性・慢性肝炎
薬剤
ソラフェニブ
疾患
肝細胞癌
症状
右季肋部痛
スコア
ミラノ基準

🧠 全体像:肝悪性腫瘍の治療は腫瘍だけでなく「残せる肝機能」で決まる。では・全身状態を統合し、切除、移植、治療、を選ぶ。ではと完全を同時に評価する。

肝腫瘍の分類

分類 代表 診療上の特徴
原発性肝細胞性 を背景に発生し、が治療を
原発性 肝切除が根治の中心、分子異常検索が重要
転移性 大腸癌、膵・胃・乳・肺・ 別のと局所治療を統合

肝細胞癌

危険因子と症候

は最も多い原発性悪性肝腫瘍で、B型・C型肝炎、アルコール関連肝疾患肝硬変曝露などと関連する。

早期は無症候で、進行すると、体重減少、感、、腹水、黄疸を来す。突然の腹痛、貧血、ショックはを示唆する。

サーベイランスと診断

高リスク患者では通常6か月ごとに肝超音波を行い、地域・指針に応じAFPを併用する。AFPは補助的で、正常でもHCCを否定できず、上昇だけで診断しない。

肝硬変などの高リスク背景では、多相造影CTまたはMRIでなど典型像があれば、病理なしに診断できる場合がある。非典型像、非肝硬変肝、混合型腫瘍の可能性、前に診断確証が必要な場合は生検を検討する。

病期は腫瘍径・個数・血管侵襲・転移だけでなく、Child-Pugh、門脈圧亢進、全身状態を統合する。

治療

flowchart TD
    A["HCCを診断"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tumor burden'>腫瘍量</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hepatic functional reserve'>肝予備能</span>・全身状態を統合"]
    B --> C["早期・肝機能良好"]
    C --> D["肝切除または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='local ablation'>局所焼灼</span>"]
    B --> E["移植適応範囲・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='decompensated cirrhosis'>非代償性肝硬変</span>"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='liver transplantation'>肝移植</span>を評価"]
    B --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intrahepatic'>肝内</span>多発・血管侵襲なし"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='transarterial chemoembolization (TACE)'>肝動脈化学塞栓療法</span>など"]
    B --> I["進行・血管侵襲・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='extrahepatic metastasis'>肝外転移</span>"]
    I --> J["免疫療法を含む<span class='jp-term jp-term-diagram' title='systemic therapy'>全身療法</span>"]

⚠️ を含む治療前には食道などの出血リスクを評価・管理する。治療はな「根治/緩和」のではなく、反応後に局所治療へ移行できるかを多職種で再評価する。

肝内胆管癌

、慢性胆道炎症が危険因子となる。症状は体重減少、感、不快感など非特異的で、があれば黄疸、掻痒、を来す。

造影CT/MRIで腫瘤、胆管浸潤、、転移を評価し、MRCPで胆管走行をする。CA19-9CEAは補助的であり、例の前には断と分子プロファイリングを行う。

R0肝切除がの中心で、切除後はを検討する。・再発例ではシスプラチンを基本とし、FGFR2融合、IDH1変異などに応じた治療へつなげる。

転移性肝腫瘍

は肝悪性腫瘍全体で最も多い。大腸癌、、胃癌、乳癌、肺癌、などが原発となる。症候は不快感、、体重減少、感で、黄疸は通常進行例である。

造影CTまたはMRIで個数、分布、血管・胆管との関係、病変を評価する。PET-CTは大腸癌やを含む選択例の全身病期評価に用いるが、すべてのに必須ではない。または決定に必要なら生検する。

大腸癌肝転移

は単純な個数・径ではなく、すべての病変をまたはでき、流入・流出血流と胆道を保った十分な残肝を確保できるかで判断する。なら肝切除は長期生存・治癒を目指せる。例ではFOLFOXなどので腫瘍縮小後の切除を目指し、再評価を繰り返す。

例ではの分子型に基づくを基本に、、塞栓、放射線治療を選択的に組み合わせる。他癌種のの治療感受性とを優先して判断する。

まとめ

  • HCCは腫瘍病期とを同時に評価する。
  • 高リスク者のは通常6か月ごとの超音波で、AFP単独診断はしない。
  • 肝切除・・移植は早期HCCの根治選択肢で、進行例では免疫療法を含むが中心となる。
  • は切除と例のを組み合わせる。
  • は「全病変処理+十分な残肝」が可能なら切除を目指し、薬物療法後もを再評価する。