整形外科学・外傷学

整形外科学・外傷学 · 33

足関節骨折の種類と治療

Types and treatment of ankle fractures

前提:正常
下肢:足関節と足
疾患
Maisonneuve骨折pilon骨折遠位脛腓靱帯損傷三角靱帯損傷足関節骨折足根舟状骨疲労骨折第5中足骨基部骨折
画像所見
内側関節裂隙
スコア
Danis-Weber分類Lauge-Hansen分類Olerud-Molander足関節スコア

ポッドキャスト

🧠 全体像:のは、折れた果の数より「が安定し、が中心に保たれているか」で決まる。・、、神経血管障害は直ちに整復し、画像で・・とを一つの損傷として評価する。

解剖と骨折型

は、、とで形成され、が安定化する。

骨折型 特徴
が最多。内側構造が保たれれば安定し得る
・を損傷し、多くは不安定
骨折とによる内側不安定性
・・を損傷し、関節面と靱帯結合評価が重要
近位と・内側構造損傷。下腿全長を評価しないと見逃す
脛骨遠位関節面の高エネルギー損傷。と高度軟部組織損傷を伴う

は骨折を靱帯結合より遠位のA、同のB、近位のCに分ける。ほど靱帯結合損傷の可能性が高いが、分類だけで安定性を決めない。

初期評価

  • 、荷重可否、、水疱、皮膚の蒼白・緊張を確認する。
  • ・、、足部知覚・運動を整復前後に記録する。
  • 、神経血管障害、皮膚を脅かす変形は鎮痛下に緊急整復し、する。
  • ・だけでなく、近位、、舟状骨、を診察する。

単純X線は正面、側面、を基本とする。安定性評価が必要な孤立性・(SER)/Weber B骨折では、疼痛が許せば撮影を重視する。は補助的に用いるが、単独では不安定性や手術適応を過大評価し得る。1 骨折、、複雑骨折のにはが有用である。

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ankle fracture'>足関節骨折</span>"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dislocation'>脱臼</span>・皮膚・神経血管を評価"]
    B --> C["緊急所見あり"]
    C --> D["直ちに整復・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='splinting'>副子固定</span>"]
    B --> E["X線で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mortise (ankle joint)'>モルタル</span>と全損傷を評価"]
    E --> F["安定・非転位"]
    F --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='orthosis'>装具</span>/<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cast (plaster cast)'>ギプス</span>と画像追跡"]
    E --> H["不安定・転位・開放・靱帯結合損傷"]
    H --> I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='surgical'>手術的</span><span class='jp-term jp-term-diagram' title='detorsion and orchiopexy'>整復固定</span>を検討"]

治療

保存治療

が中央に保たれる安定したが対象となる。またはブーツで保護し、骨折安定性と疼痛に応じて早期荷重・可動域を進める。初期と経過中のX線でを確認する。

手術治療

明らかな転位、不安定な・、偏位、不安定性、開放骨折、を維持できない骨折が主な適応である。

構造 固定の考え方
プレート・スクリューで、回旋、アライメントを回復
スクリュー、などで関節面と内側安定性を回復
固定適応は骨片サイズだけで決めず、での3次元形態、への関与、関節面・(特に2 mm以上)、、靱帯結合安定性から判断2
整復後も不安定ならスクリューまたはで固定。RCTのではは機能成績に優れ、・破損・整復不良が少なかったが、骨折型と術中不安定性に応じて選択3
腫脹が強い時期は跨関節でし、軟部組織回復後に段階的固定を検討

術後管理と合併症

創と腫脹が許せば早期を開始し、荷重は骨折型、固定安定性、靱帯結合、骨質に合わせる。画一的な期間ではなく、画像と機能で段階的に進める。

、偽関節、外傷後、創治癒障害・感染、刺激、慢性不安定性、、、に注意する。

まとめ

  • のは折れた果の数よりも、が安定しが中心に保たれているかで決まる。
  • は骨折を靱帯結合との位置関係でA・B・Cに分けるが、分類だけで安定性を決めない。
  • は近位と・内側構造損傷を伴うため、下腿全長を評価しないと見逃す。
  • 、神経血管障害、皮膚を脅かす変形は鎮痛下に緊急整復しする。
  • 保存治療はが中央に保たれる安定が対象で、明らかな転位・・靱帯結合不安定性・開放骨折は手術適応となる。
  • 荷重は画一的な期間ではなく、骨折型、固定安定性、靱帯結合、骨質に応じて段階的に進める。

出典

  1. 1.Weightbearing vs Gravity Stress Radiographs for Stability Evaluation of Supination-External Rotation Fractures of the Ankle(Foot & Ankle International・2017)孤立性SER型外果骨折の安定性評価における荷重位X線の有用性と重力ストレス撮影による手術適応過大評価の可能性閲覧 2026-08-09
  2. 2.Posterior Malleolar Fractures: A Critical Analysis Review(JBJS Reviews・2020)後果骨折の固定判断におけるCT形態・腓骨切痕関与・関節面陥没・段差の重要性閲覧 2026-08-09
  3. 3.Suture Button Versus Syndesmotic Screw for Syndesmosis Injuries: A Meta-analysis of Randomized Controlled Trials(The American Journal of Sports Medicine・2019)遠位脛腓靱帯結合損傷に対する縫合ボタンとスクリュー固定の機能成績・抜去・破損・整復不良の比較閲覧 2026-08-09