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Disease Atlas · 運動器 · 外傷

足関節骨折

Ankle fracture

別名
足関節果部骨折果部骨折
臓器系
運動器
科目
Traumatology and OrthopedicsMacroscopic Anatomy and Embryology (Macroscopic Anatomy)
トピック
外傷学 33:足関節骨折の種類と治療外傷学 32:足関節捻挫の診察・治療と足関節骨折の合併症解剖学 6.5:下肢:足関節と足
鑑別疾患
pilon骨折距骨骨折足関節捻挫足根舟状骨疲労骨折第5中足骨基部骨折
合併症
変形性足関節症偽関節慢性足関節不安定症深部静脈血栓症
関連疾患
遠位脛腓靱帯損傷三角靱帯損傷
症状
疼痛腫脹圧痛
画像所見
medial clear space
スコア
Lauge-Hansen分類Danis-Weber分類Ottawa Ankle RulesAOFAS後足部スコアOlerud-Molander Ankle Score
下位分類
Maisonneuve骨折
原因となる疾患
骨粗鬆症

🧠 全体像:の診療は二段構えである。第一の分かれ目は「か骨折か」——これを決めるのがOttawa Ankle Rulesで、X線を撮らなくてよい人を選ぶ。第二の分かれ目は「手術か保存か」——これを決めるのはの安定性であって、折れた果の数でもの高さでもない。⭐ 安定性の中心は内側にある。が折れていても、と三角靱帯が保たれていればはの中央にとどまる。逆にまたはが加わればは外側へ逃げ、は非対称になる。だからで最初に見るのはではなく、がまん中にいるかである。⚠️ そして高齢者のはであり、若年のとは判断の物差しが違う。

解剖 — 足関節モルタルと内側の支持

()は、・・が作るほぞ穴()にがはまり込む構造をしている。この適合が保たれているかどうかが、そのまま予後を決める。の正確な適合は機能に不可欠であり、の位置異常は大きな悪影響を及ぼす1。

側 支える構造 破綻したときに起こること
外側 (遠位)、外側 ・回旋が失われるとが外側・位へずれる
内側 、三角靱帯の広い扇、1 の外方移動を止める最後の抑えが失われる
前後 (脛骨後縁)、前後の脛腓靱帯 後方支持とが失われ、の後方と靱帯結合の不安定を招く
脛腓間 が外側へ開き、が広がる

💡 「=軽症」とは限らない理由がここにある。 だけが折れていても、内側の三角靱帯が同時にしていればは外側へ動ける。X線にはが1本しか写らないのに不安定——これがである。の数を数えるのではなく、内側が生きているかを問う。

骨折型

型 内容 安定性
が最多 内側構造が保たれれば安定しうる
と 多くは不安定
骨折+ X線上はに見えるが不安定
・・ 関節面と靱帯結合の評価が要る
近位の骨折+靱帯結合・内側構造の損傷 不安定。下腿全長を評価しないと見逃す
脛骨遠位関節面の高エネルギー損傷 と高度の軟部組織損傷を伴う。とは別枠で考える

⚠️ をの延長として扱わない。 が回旋の力で果を折るのに対し、はで関節面そのものを潰す。軟部組織の状態が治療の順序を決めるため、初期はですることが多い。

骨折高位の表現 — Danis-Weber分類

は骨折のを靱帯結合との位置関係で遠位A・同B・近位Cに分ける1。⚠️ が上がるほど靱帯結合損傷の可能性は高くなるが、分類だけで安定性は決まらない。 この分類はしか見ておらず内側を評価しないため、とが同じB型に入ってしまう。型は「靱帯結合を確かめる必要がどれくらいあるか」の目安であって、手術適応そのものではない。

受傷機転の表現 — Lauge-Hansen分類

は、同じ骨折をではなく力の向きで整理する。型名の前半(・)は受傷時の足部の、後半(内転・外転・)はに加わった外力の向きを指す——「・」は「足が位にあるところへの力が加わった」と読む。⭐ 最多は・型(SER型)で、 → の・らせん骨折(靱帯結合の高さ=Weber B) → ・ → または三角靱帯、の順に段階が進む。

型 足部の+外力 破綻の起点と特徴 Danis-Weber対応
・(SER) + ⭐ 最多。外側()から始まり内側へ回る B
・内転(SA) +内転 外側は引き裂かれての、内側は突き上げられての垂直骨折 A
・(PER) + 内側(・三角靱帯)から始まる。は靱帯結合より近位で、高さは部まで幅がある C
・外転(PA) +外転 内側から始まり、はより近位でまたは C

⚠️ 段階の数は型ごとに違う(・型と・型は4段階、・外転型は3段階、・内転型は2段階)。段階は点数ではなく損傷が進んだ深さの順番であり、「Lauge-Hansen何点」という表現は存在しない。

💡 2つの分類は競合しない。Danis-Weberは「どこが折れたか」、Lauge-Hansenは「どの順で壊れたか」を表す。 後者の実用的な価値は、X線に写らないのうちどこを確かめるべきかを教える点にある。・型で段階4に達していなければ内側は生きているはずで、逆に内側が壊れていればである——上の「内側が生きているかを問う」というの順序は、この分類の言い換えでもある。⚠️ ただし推定した損傷順序が実際と一致しないことがあり、治療判断の単独の根拠にはしない(限界は分類のノートに詳しい)。

疫学 — 二峰性で、高齢側は脆弱性骨折

は成人で最も頻度の高い骨折のひとつで、は10万人あたり年間最大174件とされる1。スウェーデンのデータでは10万人年あたり71件で、患者の約60%が女性、全患者の平均年齢は52歳、半数強が転倒によるもので、交通事故は20%であった1。

⭐ 「若年男性のスポーツ外傷」という像だけで捉えると外れる。 女性が6割、平均52歳、原因の過半が転倒——これは高齢女性のが大きな塊を占めていることを意味する。この層では骨質が悪く、軟部組織が脆く、が多い。若年のとは、目指す整復精度も手術の閾値も同じにできない。

診断

第一段階 — 撮るかどうかを決める

急性外傷ではOttawa Ankle RulesでX線の要否を決める。領域の痛みに加えて、後縁の遠位6 cmもしくはの先端、または脛骨後縁の遠位6 cmもしくはの先端に骨性圧痛があるか、受傷直後と診察時の両方で4歩の荷重歩行ができない場合にを撮影する。⚠️ これは「撮らなくてよい人」を選ぶ除外規則である。 感度はほぼ100%だが特異度は中等度なので、陽性は「撮る」であって「骨折している」ではない。

⚠️ 規則が見ていない場所がある。 の評価範囲は後縁遠位6 cmまでで、近位は入っていない。機転、脛腓間の圧痛、内側の圧痛があれば、規則が陰性でもを疑ってまで触診し、撮影範囲を下腿全長へ広げる。

第二段階 — 安定しているかどうかを決める

単純X線は正面・側面・を基本とする。で見るのはだけではない。

見るもの 意味
の位置(mortiseの対称性) 内側・上方・外側のが等幅か。が外側へずれていれば内側構造が破綻している
medial clear space と内側の間隔。拡大はまたはを示唆する
脛腓間のclear spaceとoverlap 靱帯結合の開大
と回旋 が短縮・するとが中央に戻らない
の骨片 側面像で見て、疑えばへ

⭐ 境界例の安定性は「撮影」で決める。 ・(SER)型の孤立性骨折104例の前向き研究では、初回のX線でmedial clear spaceが7 mmを超える明らかな不安定例14例を手術とし、4〜7 mmを境界域の不安定とみなした。で境界域だが撮影では安定だった44例と、両方で安定だった46例をいずれも保存治療としたところ、平均23か月の追跡でAOFAS後足部スコア(92点対93点)、Foot Functional Index(11点対10点)、SF-36の身体面(86点対85点)・精神面(84点対81点)に有意差はなく、全例がの解剖学的適合を保って癒合した2。

⚠️ は手術の必要性を過大評価する。 同研究は、が安定性判定と保存治療の決定に信頼できる根拠を与える一方で、は手術の必要性を過大評価するようにみえるとしている2。の陽性だけで手術を決めない。

💡 なぜのほうが実態に近いのか。 ストレスは外力を他人が加える検査だが、は患者自身の体重という実際に日々かかる負荷の下でが中央にとどまれるかを見ている。保存治療で起こることをそのまま再現している検査、と考えるとよい。

CTは骨折・・複雑骨折のに用いる。骨折では手術適応が骨片の3次元的な輪郭と転位・への関与・関節面のの有無で決まるため、は骨折分類とに必須である3。

flowchart TD
    A["急性の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ankle joint'>足関節</span>外傷"] --> B{"Ottawa Ankle Rulesを満たすか"}
    B -->|"満たさない"| C["撮影を省略し<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sprain'>捻挫</span>として機能的治療へ"]
    B -->|"満たす"| D["正面・側面・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mortise view'>mortise像</span>"]
    D --> E{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dislocation'>脱臼</span>・皮膚の危機・神経血管障害があるか"}
    E -->|"あり"| F["鎮痛下に直ちに整復し<span class='jp-term jp-term-diagram' title='splinting'>副子固定</span>"]
    E -->|"なし"| G{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='talus'>距骨</span>は中央にとどまるか"}
    G -->|"明らかな偏位・転位"| H["不安定:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='open reduction and internal fixation'>観血的整復固定</span>を検討"]
    G -->|"境界域"| I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='weight-bearing radiograph'>荷重位X線</span>で安定性を判定"]
    I --> J["安定なら保存治療"]
    I --> H
    G -->|"安定"| J
    H --> K["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='posterior malleolus'>後果</span>・靱帯結合の評価に<span class='jp-term jp-term-diagram' title='computed tomography'>CT</span>"]

鑑別

疾患 見分け方
・機転で前方の上に圧痛。とがなければOttawa Ankle Rulesで撮影を省略できる
近位の圧痛。だけを撮ると写野の外に残る
機転で脛腓間に圧痛。はないがが開く
骨折治療後も荷重時のが残る。単純X線では写らないことが多い
・ 領域の痛み。Ottawa Ankle Rulesの足部規則の対象

治療

保存治療

が中央に保たれる安定したが対象になる。⭐ 保護の仕方は型で分かれる。 Weber A型はを要さず、外側と同じようにで早期から機能させ、疼痛に応じたを許す。A型以外はウォーカー(またはバキュームシューズ)で保護し、6週間にわたり疼痛に応じたへ進める。は夜間も装着したままにする1。

💡 下腿の位置づけは資料によって違う。 この総説は下腿を「患者にとって不快であり、自分たちの考えでは時代遅れ」と明記し、A型以外にはウォーカーまたはバキュームシューズを充てている1。⚠️ これは比較試験の結果ではなく総説著者の立場として述べられたものなので、「は誤り」と読み替えない。

⚠️ 保存治療の最大の落とし穴はである。 初診時に安定と見えても、腫脹が引いてからがずれてくることがある。遅発性の転位との開大を見逃さないよう、受傷後4日・7日・11日・30日にX線で追跡する1。

⚠️ 骨折型または疼痛のためにをかけられない期間は、の投与を考慮する1。と固定は下肢のを生み、の危険を高める。

手術治療

明らかな転位、不安定な・、の偏位、の不安定性、開放骨折、を維持できない骨折が適応となる。

⚠️ 逆に「折れている=手術」でもない。孤立性のWeber A型骨折にを行うのは、骨片が転位しているか関節面に及んでいるときに限られる1。靱帯結合より遠位の型骨折は内側が保たれていれば安定しているためで、ここでも判断しているのはではなく安定性である。

構造 固定の考え方
プレート・スクリューで・回旋・アライメントを回復する。が短縮・したままだとは中央へ戻らない
スクリューやで関節面と内側の安定性を回復する
骨片サイズだけで決めない。関節内の2 mm以上のは骨片サイズとに転帰不良とのである3
の整復後も不安定ならスクリューまたはで固定する
腫脹が強い時期は跨関節でし、軟部組織が回復してから段階的に固定する

⭐ を直すと靱帯結合を固定せずに済むことがある。 骨片の解剖学的整復はを再建して遠位の整復を容易にし、靱帯結合後方部のを回復するため、追加の靱帯結合固定の必要を減らす3。しかも後方からの直接的なは、前方から後方へのスクリューによる間接整復より的に安定で整復精度が高い3。

⚠️ 靱帯結合の安定性は術中に確かめる。 Weber B型・C型では、術中にを20°として鉤で外側へ牽引し、靱帯結合の安定性を試験する1。

手術の時期は軟部組織が決める

⚠️ 腫脹が強いを切らない。 軟部組織が危機的でない場合に限り、受傷後数時間以内であれば即時のが可能である。それ以外では、関節周囲の腫脹が引いて皮膚のしわが戻るまで手術を延期する1。この間はと挙上で待つ。

⚠️ ・神経血管障害・皮膚を脅かす変形は待たない。 これらは鎮痛下に直ちに整復してする。整復の前後で・、、足部の知覚と運動を記録する。

高齢者の足関節骨折

⭐ 高齢者では「完全な整復」が目標とは限らない。 全体像しだいでは、手術のリスクが高いと判断される高齢者・患者において、保存治療を選び、完全でない位置での癒合を受け入れることが十分に理にかなう1。骨質が悪く、皮膚が脆く、糖尿病やを抱える患者では、解剖学的整復を狙って得られる利益より、創治癒障害・感染で失うものが大きくなりうる。

⭐ この判断はにも支えられている。 英国24施設で60歳を超える成人620例(平均71歳、74%が女性)の明らかに不安定なを、手術とclose contact casting(内張りを最小限にして骨に沿わせて成形する)に割り付けたAIM試験では、である6か月後のOlerud-Molander Ankle Scoreが手術66.0点・64.5点( −0.6、95%CI −3.9〜2.6)で、あらかじめ定めた±6点の許容幅に収まり同等性が示された。感染・は手術で多く(10%対1%、7.3)、逆にX線上のはで多かった(15%対3%、6.0)4。

⚠️ この試験の条件を落として読まない。 ①は外来で巻いたものではなく、手術室で全身麻酔または下に、訓練を受けたが成形している。②当初を受けた275例のうち52例(19%)が早期の喪失のために手術へ移行しており、それは治療経路にあらかじめ組み込まれた選択肢だった。③重篤な四肢病変・や高度ののある患者は除外されている4。「高齢者はでよい」ではなく、「この条件のもとでなら、手術と同等の機能に至る保存治療の経路が成り立つ」と読む。

⚠️ 高齢者の低エネルギーはとして扱う。 転倒の原因(、薬剤、視力、下肢筋力)を評価し、骨粗鬆症の評価とにつなげる。骨折を治すことと、次の骨折を防ぐことは別の仕事である。

術後

創と腫脹が許せば早期にを始める。荷重は骨折型・固定の安定性・靱帯結合・骨質に合わせて段階的に進め、画一的な期間を当てはめない。と仕事・レクリエーションスポーツへの完全復帰は、通常受傷後12〜16週で可能になる——原文はこれに「競技水準の選手ではより早いこともある」と付している1。

合併症

まとめ

  • の診療は「か骨折か」(Ottawa Ankle Rules)と「手術か保存か」(安定性)の二段構えで進む。
  • 安定性を決めるのは内側である。骨折にまたはが加わるとは外側へ逃げる。はX線上はに見えて不安定。
  • ではまずが中央にとどまっているか(mortiseの対称性、medial clear space)を見る。境界例はで判定し、は手術適応を過大評価しうる。
  • は骨折の(A・B・C)を表すだけで、内側もも評価しない。は同じ骨折を力の向き(足部の+外力の向き)で整理し、壊れる順序を教える。どちらも分類だけで安定性は決まらず、治療判断の単独の根拠にもならない。
  • 手術は転位・不安定・偏位・靱帯結合不安定・開放骨折が適応。孤立性のWeber A型は、転位または関節面の関与があるときにだけを行う。 と回旋の回復が要で、の解剖学的整復は靱帯結合固定の必要を減らす。関節内の2 mm以上のは転帰不良のである。
  • 保存治療はWeber A型ならで早期から機能させて疼痛に応じた、A型以外はウォーカーで6週間かけてへ進める。を見逃さないよう受傷後4日・7日・11日・30日にX線で追い、できない間はを考慮する。
  • 手術の時期は軟部組織が決める。受傷直後を逃したら、腫脹が引いて皮膚のしわが戻るまで待つ。・神経血管障害・皮膚を脅かす変形だけは直ちに整復する。
  • 患者の6割が女性で平均年齢52歳、原因の過半が転倒である。高齢者の低エネルギー骨折はとして扱い、が高ければ不完全な位置での癒合を受け入れる判断もありうる。60歳超のを対象としたAIM試験では手術とclose contact castingの6か月機能が同等で、感染は手術に多くはに多かった(ただし群の19%が手術へ移行している)。骨粗鬆症の評価とを忘れない。
  • 最大10%が中長期に症候性のへ進む。

出典

  1. 1.Fractures of the ankle joint: investigation and treatment options(Deutsches Ärzteblatt International・2014)足関節骨折が成人で最も頻度の高い骨折のひとつで発生率が10万人あたり年間最大174件であること、スウェーデンのデータでは10万人年あたり71件で患者の約60%が女性・全患者の平均年齢が52歳であったこと、半数強が転倒によるもので20%が交通事故によること、Danis-Weber分類が外果骨折を靱帯結合より遠位A・同高位B・近位Cに分けること、足関節の正確な適合が機能に不可欠で外傷性の位置異常が大きな悪影響を及ぼすこと、内側の支持構造に三角靱帯の広い扇と底側踵舟靱帯(spring ligament)が含まれること、孤立性のA型外果骨折は骨片の転位または関節面の関与があるときにのみ観血的整復固定を行うこと、B型・C型では術中に足関節を内旋20°として鉤で外側へ牽引し靱帯結合の安定性を試験すべきこと、軟部組織が危機的でない場合に限り受傷後数時間以内であれば即時の根治手術が可能で、それ以外では腫脹が引いて皮膚のしわが戻るまで手術を延期すべきこと、保存治療では6週間にわたりウォーカーで疼痛に応じた全荷重へ進めること、受傷後4日・7日・11日・30日にX線で追跡すること、全荷重と仕事・レクリエーションスポーツへの完全復帰は通常受傷後12〜16週で可能になること、全体像しだいでは手術リスクの高い高齢者・多疾患併存患者で保存治療を選び完全でない位置での癒合を受け入れることが十分に理にかなうこと、足関節骨折患者の最大10%が中長期に症候性の変形性足関節症に至ること閲覧 2026-09-02
  2. 2.Weightbearing vs Gravity Stress Radiographs for Stability Evaluation of Supination-External Rotation Fractures of the Ankle(Foot & Ankle International・2017)回外・外旋(SER)型の孤立性外果骨折104例の前向き研究で、初回の非荷重X線でmedial clear spaceが7 mmを超える明らかな不安定例14例を除外して手術としたこと、medial clear spaceが4〜7 mmのときを境界域の不安定とみなしたこと、重力ストレス撮影で境界域だが荷重位撮影では安定であった44例と両方で安定であった46例を保存治療とし、平均23か月の追跡でAOFAS後足部スコア92点対93点、Foot Functional Index 11点対10点、SF-36身体面86点対85点、精神面84点対81点と有意差を認めず全例が足関節の解剖学的適合を保って癒合したこと、荷重位X線がSER型孤立性外果骨折の安定性判定と保存治療の決定に信頼できる根拠を与える一方で重力ストレス撮影は手術の必要性を過大評価するようにみえること(抄録のみを閲覧しており全文は未取得)閲覧 2026-09-02
  3. 3.Posterior Malleolar Fractures: A Critical Analysis Review(JBJS Reviews・2020)足関節骨折患者において後果骨折の存在が予後に負の影響を与えること、手術適応が骨片の3次元的な輪郭と転位・腓骨切痕への関与・関節面の陥没の有無で決まるためCTが骨折分類と術前計画に必須であること、後果骨片の解剖学的整復が腓骨切痕を再建して遠位腓骨の整復を容易にし靱帯結合後方部の連続性を回復するため追加の靱帯結合固定の必要を減らすこと、後方からの直接的な観血的整復固定が前方から後方へのスクリュー固定による間接整復より生体力学的に安定で整復精度が高いこと、関節内の2 mm以上の段差が骨片サイズと無関係に転帰不良と外傷後関節症の独立危険因子であること(抄録のみを閲覧しており全文は未取得)閲覧 2026-09-02
  4. 4.Close Contact Casting vs Surgery for Initial Treatment of Unstable Ankle Fractures in Older Adults: A Randomized Clinical Trial(JAMA・2016)英国の24施設で60歳を超える成人620例(平均71歳、460例〔74%〕が女性)の明らかに不安定な急性足関節骨折を手術309例とclose contact casting 311例に割り付けた実用的な同等性無作為化比較試験で、重篤な四肢病変・併存疾患・高度の認知機能障害を除外していること、ギプスは手術室で全身麻酔または脊椎麻酔下に訓練を受けた術者が巻いたこと、主要評価項目である6か月時のOlerud-Molander Ankle Score(per protocol、同等性の許容幅±6点)が手術66.0点(95%CI 63.6〜68.5)対ギプス64.5点(61.8〜67.2)・平均差−0.6(−3.9〜2.6)で同等性が示されたこと(P for equivalence = .001)、感染・創離開が手術で多く(29/298=10%対4/275=1%、オッズ比7.3〔2.6〜20.2〕)追加の手術室処置も手術で多かったこと(6%対1%、オッズ比5.8)、一方でX線上の変形癒合はギプス群で多かったこと(38/249=15%対8/274=3%、オッズ比6.0〔2.8〜12.9〕)、当初ギプスを受けた275例のうち52例(19%)が早期の整復位喪失のため手術へ移行し、これがギプスの治療経路にあらかじめ許容された選択肢であったこと、QOL・疼痛・可動域・移動能力・患者満足度に有意差がなかったこと(抄録のみを閲覧しており全文は未取得)閲覧 2026-09-05