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Microbe Atlas · 細菌

Prevotella intermedia

分類
G− 桿菌・偏性嫌気性 / Gram− rods (anaerobic)Prevotella
性状
Gram陰性 (G−)桿菌 Bacilli偏性嫌気性 Obligate anaerobe
科目
Medical Microbiology
トピック
2/6: Anaerobic Gram-negative rods (Bacteroides, Fusobacterium, Prevotella, Porphyromonas)
自然耐性薬
ゲンタマイシンアミカシントブラマイシンアズトレオナム
原因となる疾患
歯周炎脳膿瘍肺膿瘍頸部膿瘍
作用する薬剤
クリンダマイシンセフメタゾール

🧠 全体像P. intermediaは口腔常在の黒色で、*Porphyromonas gingivalis*と歯周病原性の面で近縁だが、をビタミンK類似物質として利用して増殖するという特異な性質を持ち、これが思春期・妊娠期の増悪を説明する。「常在菌がホルモン変動という宿主側の変化に便乗して病原性を発揮する」という、この属の中でも独特な発症パターンを示す代表種である。

微生物学的な特徴

グラム陰性の桿菌で、口腔(腟にも分離される)に常在する。血液寒天培地上で黒色色素を産生する点は*Porphyromonas*属と共通する(かつては両者とも「黒色色素産生性Bacteroidaceae」として一括されていたが、現在は別属に再分類されている)。

*Bacteroides fragilis*との鑑別点は——B. fragilisが高濃度胆汁存在下でも発育できるのに対し、Prevotella属・Porphyromonas属は胆汁に感受性があり、この性質の違いが両属を分ける分類上の根拠の一つになっている。

を産生し組織侵入を助ける。

病原性の仕組み

💡 P. intermediaは性をビタミンKの代替として利用できる。 エストロゲン・プロゲステロンの構造がビタミンK(本菌の発育因子)に類似しているため、血中の性ステロイド濃度が上昇する思春期・妊娠期には中のホルモン濃度も上昇し、本菌の増殖が促進される——これが妊娠関連や思春期の増悪の機序として知られる。

Treponema属)・*Fusobacterium*属と協調してを形成することもある。

感染経路と疫学

  • 口腔の一員としてに定着し、の病原菌叢の一員となる
  • 思春期・妊娠期はホルモン変動により増殖が促進され、の頻度・重症度が上がる
  • 不十分な口腔衛生、喫煙が破壊のリスク因子

起こす疾患

  • :*Porphyromonas gingivalis*と並ぶ代表的な起因菌。妊娠関連の増悪因子としても知られる
  • 顔面・口腔膿瘍から隣接組織への波及
  • ・Fusobacterium属との

診断・治療

診断は・口腔病変からの検体採取と、黒色色素産生の確認による。治療の基本は機械的なプラーク・除去であり、全身性抗菌薬(メトロニダゾールなど)は重症例・難治例のに用いる。⚠️ はアミノグリコシド系・を持つ性の取り込み機構、グラム陰性に限定されたPBP3標的という、それぞれ異なる理由による)。

まとめ

  • P. intermediaはグラム陰性の・黒色色素産生桿菌で、口腔の一員。*Bacteroides fragilis*と異なりである点が分類上の鑑別点。
  • をビタミンKの代替として利用できるため、思春期・妊娠期のホルモン変動に伴い増殖が促進されが増悪する。
  • *Porphyromonas gingivalisと並ぶの代表的起因菌で、Fusobacterium*属とのも起こす。
  • 治療の基本は機械的なプラーク除去。アミノグリコシド系・には