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Drug Atlas · B25 GI & hepatobiliary drugs / 消化器・肝胆道薬

ケノデオキシコール酸

chenodeoxycholic acid

分類
GI & hepatobiliary drugs / 消化器・肝胆道薬
商品名(日本)
チノ
商品名(EU)
Chenodeoxycholic acid Leadiant
科目
PharmacologyMedical Biochemistry
トピック
B25: Drugs used in constipation (laxatives) and diarrhea. Drugs promoting digestion. Pharmacology of liver and biliary tract胆汁酸の生合成と代謝
承認適応
脳腱黄色腫症胆石症
禁忌疾患
急性胆管炎急性膵炎
副作用
下痢頭痛腹痛便秘
監視検査値
AST・ALTビリルビン
影響検査値
AST・ALT
相互作用
コレスチラミンワルファリン
対象疾患
先天性胆汁酸合成異常症

🧠 全体像:(CDCA)は肝でコレステロールから直接作られるそのものであり、同時に薬でもある。⭐ 同じ分子が、まったく違う2つの使われ方をする——①として胆汁のコレステロール飽和度を下げる歴史的用途(日本で承認されているのはこちらだけ)1、②(CTX)の補充療法として、欠けた最終産物を外から入れて→CYP7A1のフィードバックを回復させ、の産生そのものを止める用途2。⭐ 後者が「治せる」の根拠であり、欧州では2017年、米国では2025年にCTXの適応で承認されている3。⚠️ は別ので、適応も別である(・)——混同しない。

薬効群の中での位置づけ

薬 何者か への働き方 主な適応
(CDCA) (肝でコレステロールから直接合成) ⭐ CTX:欠けた最終産物を補い、の活性化を回復させてCYP7A1をし、・の産生を止める2。⭐ 胆石:肝でのコレステロール合成と合成を抑え、胆汁のコレステロール飽和度を下げる4 米国:CTX(Ctexli)/。日本:のみ
別の 欠けているそのものを補い、を介して上流の合成を抑える ⚠️ による、(など)
の胆汁酸 の毒性を薄め、を保つ 、

⚠️⚠️ CDCAとは「同じだが別の薬」である。 CTXで欠けているのはCDCAであり、はCDCAに副作用のある患者で試みられる代替という位置づけにとどまる。が入れ替わることはない。

⭐ CDCAとの違いはである。 CDCAは疎水性ので、大腸で細菌により肝毒性のあるに変換される4。にこの経路の重みはなく、これが「胆石にはどちらも使えるが、肝への負担が違う」理由になる。

機序

flowchart TD
    A["コレステロール"] --> B["CYP7A1(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='rate-limiting enzyme'>律速酵素</span>)"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='primary bile acids'>一次胆汁酸</span>の合成経路"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sterol 27-hydroxylase'>ステロール27-水酸化酵素</span>(CYP27A1)"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chenodeoxycholic acid'>ケノデオキシコール酸</span>"]
    F["CYP27A1の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='biallelic deficiency'>両アレル性欠損</span><br>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cerebrotendinous xanthomatosis'>脳腱黄色腫症</span>)"] --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chenodeoxycholic acid'>ケノデオキシコール酸</span>が枯渇"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='farnesoid X receptor'>FXR</span>の活性化が落ち<br>CYP7A1の抑制が外れる"]
    H --> I["上流に流れが集中し<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='cholestanol'>コレスタノール</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bile alcohol'>胆汁アルコール</span>が増える"]
    J["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chenodeoxycholic acid'>ケノデオキシコール酸</span>を<span class='jp-term jp-term-diagram' title='oral supplementation'>経口補充</span>"] --> K["腸肝<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bile acid pool'>胆汁酸プール</span>が埋まる"]
    K --> L["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='farnesoid X receptor'>FXR</span>の活性化が回復しCYP7A1が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='downregulation'>下方調節</span>"]
    L --> M["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cholestanol'>コレスタノール</span>・23S-pentolが減る"]

💡 「足す」ことが「止める」ことになる。 CTXで問題なのは胆汁酸が足りないことより、フィードバックが外れて上流の中間体がへ流れ続けることである。外から最終産物を入れれば、その流れ自体が止まる2。

💡 胆石溶解のときは同じ分子が別の顔をする。 ここでの標的は神経でも腱でもなく胆汁の組成で、肝でのコレステロール合成と合成を抑えることで胆汁のコレステロール飽和度を下げ、結石を溶かす4。⚠️ 石灰化した結石(X線不透過)やは溶けない4。

薬物動態

項目 値・特徴
吸収 小腸から良好に吸収される。Tmax中央値3時間2
⭐ 60〜80%が肝で的に取り込まれ、体内プールは主ににとどまる4
抱合 肝で・グリシン抱合を受けて胆汁中へ分泌される4
蛋白結合 約98%2
大腸での運命 ⚠️ 定常状態では1日投与量に近い量が大腸へ逃れ、細菌によりに変換される(肝毒性の由来)4

適応

⚠️ 地域で承認内容がまったく違う。

地域・製品
成人の(CTX)の治療2
や年齢のためが高い患者の、造影良好な胆嚢内のコレステロール胆石4
欠損による(として発症)の治療。⭐ 生後1か月〜18歳の乳児・小児・青年および成人が対象3
日本(チノカプセル125) ⚠️ 「石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解」の一つだけ。CTXの適応はない1

⭐ CTXにおける有効性はで示された。 14例を対象とした(Trial 1)で、29日目の血漿のベースラインからの変化は本剤継続で-2.3 µg/mL、で+6.2 µg/mLとなり、治療差は-8.5 µg/mL(95%CI -13.2〜-3.9)であった。尿中23S-pentolの治療差は-29321 ng/mL(95%CI -45701〜-12941)であった2。⚠️ 評価項目はであり、そのものではない。

⚠️ としての成績は決して良くない。 National Cooperative Gallstone Study(各群305例)では、24か月の治療で胆石が完全に溶解したのは0.8%、375 mg/日5.2%、750 mg/日でも13.5%であった4。⭐ 溶解に成功しても5年以内に50%が再発すると予想される4。この乏しい成績と肝毒性が、胆石溶解療法が主流でなくなった理由である。

用法・用量

適応・地域 用量
CTX(米国 Ctexli) 250 mgを1日3回(=750 mg/日)。食事の有無を問わず、を丸ごと飲む2
胆石(米国 Chenodal) 13〜16 mg/kg/日を朝夕2回に分割。250 mg 1日2回から開始し、毎週250 mg/日ずつ増量する。⚠️ 10 mg/kg未満は通常無効で胆嚢摘出リスクをむしろ上げるため推奨されない4
胆石(日本 チノカプセル125) 300〜400 mgを1日2〜3回に分割。1日最高600 mg1
  • ⚠️ CTXでは生涯にわたる補充療法である。 胆石溶解のように「溶けたらやめる」使い方ではない。
  • ⚠️ 胆石溶解では18か月で反応がなければ中止し、24か月を超える使用の安全性は確立していない4。

禁忌・注意

⚠️ 同じ成分でも、適応ごとに禁忌欄の中身が違う。

禁忌
米国(Ctexli/CTX) ⚠️ なし2
米国(Chenodal/胆石) 、・・硬化性胆管炎などの胆管異常、造影剤2回投与後も描出されない胆嚢、、消退しない・胆管炎・胆道閉塞・・、4
日本(チノカプセル125) 重篤な胆道・膵障害、重篤な肝障害、肝・胆道系の、妊婦または妊娠している可能性のある女性1

⚠️⚠️ 妊娠の扱いが、古い胆石用ラベルと新しいCTX用ラベルで食い違う。 としてのCDCAはPregnancy Category Xで妊婦に禁忌であり4、日本の電子添文も妊婦を禁忌とする1。一方、CTX適応の2025年ラベルは、数十年にわたる使用の公表症例報告から主要・流産・母体および胎児の有害転帰のリスク増加は同定されていないとし、動物での肝・腎・副腎病変はヒトでの使用では示されていないと明記している2。⭐ 同じ分子でも、生涯必須の補充療法との代替とでは、許容できるリスクの水準がそもそも違う。

  • ⚠️ 肝毒性が共通の主軸である。 CTX試験(14例)では1例(7%)が 3×超のため投与中断に至った2。胆石の用量では30%以上にの上昇が生じ、2〜3%が3×超となって中止を要した4。
  • 監視の間隔も適応で違う。CTXでは開始前に・とを測り、以後は年1回および臨床上必要に応じて。/が3×超またはが2×超になったらベースラインに戻るまで中断する2。胆石では最初の3か月は毎月、以後3か月ごとに測り、3×超で直ちに中止する4。
  • 💡 肝毒性の由来はである。 大腸で細菌がCDCAをに変え、これが胆汁うっ滞性の肝障害を起こす。⭐ の能が低い人ほどを来しやすいと報告されている42。ただしそのものによる肝毒性の寄与もあると考えられている4。
  • ⚠️ ・などのとは、本剤の吸収を減らして効果を落とす。併用を避ける24。
  • ⚠️ ワルファリンなど:本剤の肝毒性を介してが予期せず延長し出血を来しうる。やむを得ず併用するときはを監視し用量を調整する24。
  • エストロゲン・経口避妊薬・は胆汁中コレステロール分泌を増やし、胆石溶解の効果を打ち消しうる4。
  • 小児:⚠️ 地域で扱いが逆になる。 米国Ctexliラベルは小児の有効性・安全性が確立していないとするが2、欧州の承認は生後1か月以上を適応に含む3。

副作用

頻度 内容
CTX試験(14例)で14%超 下痢36%、頭痛21%、腹痛14%、便秘14%、高血圧14%、筋力低下14%、14%2
胆石の用量 ⚠️ の下痢が30〜40%(10〜15%で減量を要し、約3%が下痢のため中止)、上昇が30%以上4
日本の電子添文 下痢、軟便・悪心/嘔吐・・腹痛、・の上昇1

⭐ 下痢は「副作用」であると同時に「用量の指標」である。 胆石の用法では、下痢が出たら一時的に減量し、治まってから元の用量に戻すという運用が添付文書に組み込まれている4。

まとめ

  • は肝でコレステロールから作られるそのものであり、とは別の分子・別の適応である。
  • ⭐ CTX()では、欠けた最終産物を補うことでの活性化が回復しCYP7A1がされ、との産生が止まる。 これが「治せる」の薬理学的根拠で、米国では成人CTXの適応で承認されている(250 mg 1日3回、生涯継続)。
  • ⚠️ 日本で承認されている適応は「石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解」だけで、用量は300〜400 mgを1日2〜3回、最高600 mg/日。
  • としての成績は乏しい(24か月で完全溶解13.5%、溶解後5年以内に50%再発)。
  • ⚠️ 共通の主毒性は肝障害で、大腸細菌が作るが主因と考えられている。CTXでは年1回、胆石では最初の3か月毎月の監視が定められている。
  • ⚠️ 妊娠の扱いは適応で分かれる——胆石用ラベルと日本の電子添文は妊婦に禁忌、CTX用ラベルはヒトでのリスク増加は同定されていないとする。
  • ・とは併用しない。ではが延長しうる。

出典

  1. 1.チノカプセル125(ケノデオキシコール酸カプセル)電子添文(独立行政法人医薬品医療機器総合機構・2026)電子添文(2026年8月改訂・第2版)の本文を確認した。販売名がチノカプセル125、一般名がケノデオキシコール酸カプセルで販売開始が1984年4月であること、効能・効果が「外殻石灰化を認めないコレステロール系胆石の溶解」の一つだけであること、用法・用量が成人にケノデオキシコール酸として300〜400 mgを1日2〜3回に分割経口投与し年齢・症状により適宜増減するが1日最高投与量を600 mgとすること、禁忌が重篤な胆道・膵障害のある患者、重篤な肝障害のある患者、肝・胆道系に閉塞性病変のある患者、妊婦または妊娠している可能性のある女性であること、主な副作用が下痢、軟便・悪心/嘔吐・食欲不振・腹痛、ALT/ASTの上昇であること、薬効薬理が胆汁酸プールの増大によりコレステロール過飽和の胆汁組成を変化させ、コレステロール溶存能の増加により胆石を溶解すると推定されていることを確認した。閲覧 2026-09-03
  2. 2.CTEXLI (chenodiol) tablets, for oral use — Prescribing Information(DailyMed(U.S. National Library of Medicine)/Mirum Pharmaceuticals・2025)openFDAのラベルAPI経由でSPL全文(effective_time 2025年12月16日)を確認した。適応が成人の脳腱黄色腫症(CTX)の治療であること、機序として内因性のケノデオキシコール酸が肝でコレステロールから合成される一次胆汁酸であり、CTXではCYP27A1がコードするステロール27-水酸化酵素の部分的または完全な欠損によって主要な胆汁酸合成経路が破綻していること、本剤が欠乏した内因性ケノデオキシコール酸を補い、腸肝胆汁酸プール内のケノデオキシコール酸が増えることでFXRの活性化が回復しCYP7A1が下方調節され、コレスタノールや23S-pentolを含む異常胆汁酸・胆汁アルコールが抑制・減少すること、用量が250 mgを1日3回経口投与(食事の有無を問わない、錠剤は丸ごと嚥下)であること、開始前に全例でALT・AST・総ビリルビンのベースライン値を測定し、ALT/ASTが3×ULN超または総ビリルビンが2×ULN超に上昇したら値がベースラインに戻るまで投与を中断し、以後は年1回および臨床上必要に応じて測定すること、禁忌が「なし」であること、警告が肝毒性でありCTX患者14例の無作為化二重盲検プラセボ対照クロスオーバー試験(Trial 1、NCT04270682、16〜55歳)で1例(7%)がALT 3×ULN超のため投与中断に至ったこと、既存の肝疾患・胆管異常のある患者やリトコール酸の硫酸抱合能が低い患者で肝毒性のリスクが高い可能性があること、14%超の副作用が下痢36%・頭痛21%・腹痛14%・便秘14%・高血圧14%・筋力低下14%・上気道感染14%であること、有効性試験で血漿コレスタノールの29日目のベースラインからの変化推定平均が本剤継続で-2.3 µg/mL・プラセボで6.2 µg/mLであり治療差が-8.5 µg/mL(95%CI -13.2〜-3.9)、尿中23S-pentolの治療差が-29321 ng/mL(95%CI -45701〜-12941)であったこと、胆汁酸吸着レジン(コレスチラミン・コレスチポール)やアルミニウム含有制酸薬は本剤の腸管吸収を減らすため併用を避けること、肝毒性のためクマリン系抗凝固薬のプロトロンビン時間を予期せず延長させ出血を来しうるためやむを得ず併用する場合はPTを監視すること、妊娠については数十年にわたる使用の公表症例報告から主要先天異常・流産・その他の母体・胎児有害転帰のリスク増加は同定されていない一方、アカゲザル胎仔で重篤な肝・腎・副腎病変が、ヒヒ新生仔で肝病変が報告されており、これら動物所見はヒトでの使用では示されていないこと、小児での有効性・安全性は確立していないこと、蛋白結合が約98%、Tmax中央値3時間、みかけの分布容積0.36 L/kgであることを確認した。閲覧 2026-09-03
  3. 3.Chenodeoxycholic acid Leadiant (EPAR)(European Medicines Agency・2017)欧州の承認適応が「ステロール27-水酸化酵素欠損による一次胆汁酸合成先天異常(脳腱黄色腫症(CTX)として発症)の、生後1か月から18歳までの乳児・小児・青年および成人における治療」であること、欧州委員会が2017年4月10日にChenodeoxycholic acid sigma-tauとして販売承認を与え2017年5月12日にChenodeoxycholic acid Leadiantへ製品名が変更されたこと、250 mgカプセルを1日3回投与すること、35例のCTX患者の記録を約9年にわたり検討した試験に基づくこと、および胆石溶解を適応とする別の製品とは用途が異なることを、EMA の製品ページで逐語確認した閲覧 2026-09-03
  4. 4.CHENODAL (chenodiol tablets) 250 mg — Prescribing Information(DailyMed(U.S. National Library of Medicine)/Travere Therapeutics・2025)openFDAのラベルAPI経由でSPL全文(effective_time 2025年12月12日)を確認した。chenodiolがケノデオキシコール酸の一般名でありヒトに天然に存在する胆汁酸であること、治療用量で肝でのコレステロール合成とコール酸合成の両方を抑制し、コール酸とその代謝物デオキシコール酸を胆汁酸プールの中で徐々に置き換えることで胆汁のコレステロール飽和度を下げてX線透過性のコレステロール胆石を溶解すること、石灰化胆石(X線不透過)や色素胆石には無効であること、60〜80%が初回通過で肝に取り込まれ体内プールは主に腸肝循環にとどまり、定常状態では1日投与量に近い量が大腸へ逃れて細菌によりリトコール酸に変換されること、動物では明らかに肝毒性を示し原因は肝毒性物質であるリトコール酸と考えられるが親化合物そのものによる部分もあると考えられること、ケノデオキシコール酸誘発性のトランスアミナーゼ上昇を来す患者はリトコール酸の硫酸抱合能が低いとする報告があること、National Cooperative Gallstone Study(各群305例)で24か月の治療による胆石完全溶解率がプラセボ0.8%・375 mg/日5.2%・750 mg/日13.5%であったこと、枠組みに準じたSPECIAL NOTEで肝毒性の可能性・一部の患者群での反応の乏しさ・別の患者群での胆嚢摘出率上昇のため多くの胆石患者に適切な治療ではなく慎重に選んだ患者に限り肝機能の系統的監視を伴って用いるべきとされていること、適応が全身疾患や年齢による手術リスクの上昇がなければ待機手術を行うはずの、造影良好な胆嚢内のX線透過性結石を持つ患者であり24か月を超える使用の安全性は確立していないこと、禁忌が既知の肝細胞機能障害または肝内胆汁うっ滞・原発性胆汁性肝硬変・硬化性胆管炎などの胆管異常、造影剤2回投与後も描出されない胆嚢、X線不透過性結石、胆石合併症または胆嚢手術を要する明確な理由(消退しない急性胆嚢炎、胆管炎、胆道閉塞、胆石性膵炎、胆道消化管瘻)、および妊娠(Pregnancy Category X、妊娠している可能性のある女性に禁忌)であること、用量が13〜16 mg/kg/日を朝夕2回に分け250 mg 1日2回から開始して毎週250 mg/日ずつ増量すること、10 mg/kg未満は通常無効で胆嚢摘出リスクを上げるため推奨されないこと、血清アミノトランスフェラーゼを最初の3か月は毎月・以後3か月ごとに測定し3×ULN超では直ちに中止すること、18か月で反応がなければ中止し24か月を超える使用の安全性は確立していないこと、溶解後5年以内に50%で再発が予想されること、推奨用量で30%以上に用量依存性の血清アミノトランスフェラーゼ(主にSGPT)上昇が生じ2〜3%で3×ULN超となり中止を要したこと、用量依存性の下痢が30〜40%に生じ10〜15%で減量を要し約3%が下痢のため中止に至ること、胆汁酸吸着レジン(コレスチラミン・コレスチポール)とアルミニウム含有制酸薬が吸収を妨げること、エストロゲン・経口避妊薬・脂質低下薬は胆汁中コレステロール分泌を増やし効果を減弱させうること、肝毒性のためクマリン系抗凝固薬の作用に影響しプロトロンビン時間の予期せぬ延長と出血を来しうることを確認した。閲覧 2026-09-03