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Drug Atlas · B33 Antineoplastics / 抗腫瘍薬

ビンブラスチン

vinblastine

分類
Antineoplastics / 抗腫瘍薬
商品名(日本)
エクザール
商品名(EU)
Velbe
科目
Pharmacology
トピック
B33: Drugs used in cancer treatment III (Topoisomerase inhibitors. Inhibitors of mitotic spindle)
承認適応
ホジキンリンパ腫精巣腫瘍膀胱癌
副作用
骨髄抑制悪心嘔吐知覚異常
監視検査値
絶対好中球数ビリルビン
解毒薬
ヒアルロニダーゼ
原因となる疾患
薬剤の血管外漏出

🧠 全体像:はと同じ機序()を持つだが、毒性の重心が末梢神経から骨髄へ移るのが最大の違い。のABVD療法の一角として知られ、ほど神経毒性を心配せずに使えるぶん、骨髄抑制がになる。

ビンクリスチンとの違い

項目
機序 同じ() 同じ
末梢神経障害 強い() 相対的に軽い
骨髄抑制 比較的軽い 強い()
代表レジメン CHOP/R-CHOP、 ABVD()、
⚠️・致死的 ⚠️同じく・致死的(全体に共通するリスク)

⭐ 「神経が泣く、骨髄が叩かれる」という毒性の住み分けが対比の核心。同じ標的・同じ機序でも、どちらの組織により強く影響するかが薬剤選択の実質的な理由になる。

適応・用法

(ABVD:25 mg/m²+10 mg/m²+6 mg/m²+375 mg/m²を28日サイクルのday 1・15に併用)1、、に用いられる。「1回6 mg/m²」はABVD併用時の用量であり、レジメンが変われば用量設定も変わる。 例えば成人では初回3.7 mg/m²から漸増し上限18.5 mg/m²とするなど、併用の有無・ごとに大きく異なる2。⚠️ と同様、必ずのみ。への誤投与は致死的。 実際の用量は施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意・副作用

  • ⚠️⚠️ は。 に共通するリスクで、誤投与は上行性のにより致死的となる。この事故を防ぐため、米国の添付文書は注射器ではなく柔軟性(ミニバッグ)で希釈し「FOR INTRAVENOUS USE ONLY — FATAL IF GIVEN BY OTHER ROUTES」と目立つように表示することを求めている2
  • 禁忌・慎重投与:重度の骨髄抑制、重度の(胆汁排泄が主体。が3 mg/100 mLを超える場合は50%減量が推奨される)2
  • 高頻度:骨髄抑制()、脱毛、悪心・嘔吐
  • 注意:軽度の(末梢。より頻度・程度とも低い)
  • 重篤・まれ:による致死的、重度の好中球減少に伴う感染症、による(。の局所注射+適度なの併用が薬液の拡散を促し不快感・蜂窩織炎リスクを減らすとされる)2

まとめ

  • と同じ機序()を持つ。
  • 毒性の重心が末梢神経から骨髄へ移り、骨髄抑制がになる。
  • のABVD療法の主要な構成薬(6 mg/m²はABVD併用時の代表用量で、などレジメンが変われば用量設定も変わる)。
  • は全体に共通するリスクで、も例外ではない。
  • 時はの局所注射+適度なで対応する(のようなではない)。

出典

  1. 1.Neutropenia and Neutropenic Complications in ABVD Chemotherapy for Hodgkin Lymphoma(Advances in Hematology (Vakkalanka BB, Link BK)・2011)ABVD療法(ドキソルビシン25 mg/m²・ブレオマイシン10 mg/m²・ビンブラスチン6 mg/m²・ダカルバジン375 mg/m²を28日サイクルのday 1・15に併用)の標準用量を確認した。閲覧 2026-08-03
  2. 2.VINBLASTINE SULFATE injection — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration / DailyMed・2025)DailyMedの現行SPL(Fresenius Kabi USA、本文末尾の印字は Revised February 2025)を取得して確認した。投与経路の取り違えによる致死的な医療事故を減らすため柔軟性プラスチック容器で希釈し「FOR INTRAVENOUS USE ONLY – FATAL IF GIVEN BY OTHER ROUTES」と目立つように表示すること、成人単剤投与時の漸増スケジュール(初回3.7 mg/m²から段階的に増量し上限18.5 mg/m²)、逐語「A reduction of 50% in the dose of vinblastine sulfate is recommended for patients having a direct serum bilirubin value above 3 mg/100 mL」(代謝・排泄が主に肝であるため腎機能障害では減量を要しない)、血管外漏出時の逐語「Local injection of hyaluronidase and the application of moderate heat to the area of leakage help disperse the drug and are thought to minimize discomfort and the possibility of cellulitis」を確認した。⚠️ この文書はビンカアルカロイドの調製方法についてFDAが2020年に改訂を行ったとは述べていない(ページ内の2020年はSPLの掲載履歴の日付である)。閲覧 2026-09-17