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Drug Atlas · B33 Antineoplastics / 抗腫瘍薬

ビンデシン

vindesine

分類
Antineoplastics / 抗腫瘍薬
商品名(日本)
フィルデシン
科目
Pharmacology
トピック
B33: Drugs used in cancer treatment III (Topoisomerase inhibitors. Inhibitors of mitotic spindle)
承認適応
急性リンパ性白血病急性骨髄性白血病慢性骨髄性白血病悪性リンパ腫肺癌食道癌
副作用
骨髄抑制悪心嘔吐知覚異常便秘
監視検査値
絶対好中球数血小板数ビリルビンクレアチニン
相互作用
イトラコナゾールフェニトイン
解毒薬
ヒアルロニダーゼ
対象疾患
成人T細胞白血病リンパ腫
原因となる疾患
薬剤の血管外漏出

🧠 全体像:は硫酸塩を化学的に修飾して得られたで、機序は同じ(のとは正反対)。「との中間の毒性」としばしば紹介されるが、これは半分だけ正しい。神経毒性はより軽い(のSmPCも「で観察されるものより一般に軽度で進行も緩やか」と述べる)1一方で、は・と同じ好中球減少である2。日本では1985年4月16日に輸入承認を取得し同年9月に発売された(の効能は1990年の追加)3。米国では承認されておらず、使用は研究目的に限られる(米国で承認されているは・・)2。

ビンカアルカロイド3剤の中での位置づけ

項目
由来 天然 天然 の
機序 同じ 同じ
末梢神経障害・ 好中球減少 好中球減少(と同じ)2
末梢神経障害 強い 軽い より軽いができない程度
主な適応(日本) ・など (ABVD)・ ・・肺癌・
米国での承認 承認済み 承認済み 未承認(使用は研究目的に限られる)
⚠️・致死的 ⚠️・致死的 ⚠️同じく致死的(日本の電子添文では禁忌の1項目、のSmPCでは4.2・4.4の規定)

⭐ 「神経が泣く、骨髄が叩かれる」という対比に、は割り込めなかった。 はいずれも末梢神経毒性を起こすがが最も強く、好中球減少は・・に共通する主要なである。はでシスプラチンやとの併用が主に検討されたが、Holland-Frei は「腫瘍学における固有の役割は、なお定まっていない(a unique role for VDS in oncology remains to be defined)」と述べて章を閉じている2。

⚠️ なぜ米国で承認されなかったのかを、この薬の毒性から説明しない。 「神経毒性を減らす目的で作られたが骨髄抑制が増えた」という筋書きは分かりやすいが、上記の章はをの主要代謝物として同定された脱アセチル体と説明するだけで、設計意図も非承認の理由も書いていない。機序から動機をしない。

適応・用法・用量

日本の電子添文の効能又は効果は、(のを含む)、、肺癌、の4区分である。⚠️ 見出しは逐語で「下記疾患の的並びに症状の寛解」であって、治癒や生存期間の延長を掲げてはいない4。

⚠️ 小児の用量が置かれているのは・の欄だけで、肺癌・には小児用量の規定が無い。いずれも年齢・症状により適宜増減する4。

適応と用量は国によって別物である

(スペインの) 日本(電子添文)
適応 として、他の治療に抵抗性の小児、の、他の治療に反応しない・悪性黒色腫、治療活性が認められたその他の腫瘍 (のを含む)・・肺癌・の症状の寛解
用量 基準(成人3 mg/m²、小児4 mg/m²)を7〜10日間隔で、1〜3分かけて静注 固定量(成人1回3〜4.5 mg)を1週間間隔で静注
用量の目安 軽度〜中等度のにとどまる量が至適。白血球2,500/mm³未満が続く状態は避ける 規定なし(適宜増減)

⚠️ 重なっているのはとのだけである。 肺癌・は日本の適応、・悪性黒色腫は側の適応で、互いの文書には無い。国を書かずに「適応は◯◯である」と覚えない14。なお、スペインの登録簿ではこの製品は2024年12月4日付で登録がと記録され、販売もされていない——SmPCが読めることと、その国で今その薬が使えることは別である1。

⚠️ 他のと同様、必ずのみ。 米国の添付文書は、の取り違えによる致死的な医療事故を減らすため、柔軟性(ミニバッグ)で希釈し「FOR INTRAVENOUS USE ONLY – FATAL IF GIVEN BY OTHER ROUTES」と目立つように表示するよう求めている5。のSmPCも、注射器その他の容器に「に投与すると致死的である。専用」と明記するよう規定する1。同じ日に薬(メトトレキサート・など)を投与するプロトコルでは、注射器の取り違え事故を避けるため物理的・時間的に隔離して扱う。

禁忌

⚠️ 禁忌は国ごとに別の文書が決めており、この薬では日本とで中身がはっきり違う。 どちらか一方だけを読んで「禁忌は◯◯である」と覚えない。

日本(電子添文の2.) (スペインのSmPCの4.3)
過敏症 本剤の成分に対する重篤な過敏症の既往歴 または添加剤への過敏症
(独立した禁忌項目) 禁忌欄ではなく4.2・4.4で「は致死的」と規定
血球減少 記載なし(9.1.1で骨髄抑制のある患者への注意) 薬剤により誘発された重度のまたは重度の血小板減少
感染症 記載なし(9.1.2で感染症合併例への注意) 重篤な細菌感染症(治療開始前に管理すること)
記載なし(9.1.3で神経・筋疾患の既往への注意) の

⚠️⚠️ は日本・とも致死的として扱われる。 外国で製剤を誤ってに投与し死亡した報告があり、も例外ではない4。

特定の背景を有する患者に関する注意

日本の電子添文は「慎重投与」という区分を廃し、9.に次を置いている4。

  • 既存の骨髄抑制(増悪しうる)、感染症の合併(骨髄抑制作用により増悪)、神経・筋疾患の既往(末梢神経障害・筋力低下が強く出る)、(症状が強く出る)、水痘患者(致命的な全身障害があらわれることがある)
  • :本剤の排泄が遅延し、血中濃度の上昇に伴って副作用発現の可能性が高くなる
  • :腎障害が増悪するおそれがある
  • 妊婦:投与しないことが望ましい(で催奇形作用の報告)。:授乳しないことが望ましい(で乳汁中濃度が血中濃度の79〜94%)
  • を有する者:小児および生殖可能な年齢の患者では性腺への影響を考慮する
  • 高齢者:生理機能が低下していることが多く、用量とに留意する

💡 の注意は「腎で代謝されるから」ではない。 のデータでは投与量の約76%が胆汁を介して糞中へ、は約16%であり、代謝を担うのは肝のCYP3Aである4。

相互作用

薬剤 内容
など 本剤の代謝を担うCYP3Aを阻害し、筋神経系の副作用が増強するとの報告がある
フェニトイン フェニトインの血中濃度が低下し、痙攣が増悪するとの報告がある。フェニトインの投与量を調節することが望ましい。💡機序は不明——電子添文が挙げるのは「類薬のではフェニトインの吸収の減少または代謝の亢進が報告されている」という間接的な手がかりまでで、自体の機序は分かっていない
他の抗悪性腫瘍薬・放射線照射 ともに骨髄抑制作用を持つため骨髄抑制等の副作用が増強する。⚠️ 他の抗悪性腫瘍薬との併用では心筋梗塞・等が発現したとの報告もある(機序不明)
・が発現しやすいとの報告がある(機序不明)

上記はいずれも日本の電子添文の10.2(併用注意)による4。

副作用

再審査終了時(安全性評価対象2,868例)では、臨床の異常変動を含む副作用が1,951例(68.03%)に認められ、件数の多い順に1,228件・ヘモグロビン減少528件・血小板減少420件・脱毛357件であった——骨髄抑制が脱毛より件数で上回る3。電子添文が挙げる発現率も同じ向きである。

頻度 内容
電子添文の発現率 骨髄抑制(46.1%、血小板減少11.3%)、脱毛25.6%、上昇23.9%・上昇14.7%、14.7%、13.9%、感13.0%、悪心・嘔吐11.2%、末梢神経障害4.3%
重大な副作用(11.1) 骨髄抑制、()0.1%、麻痺性イレウス(頻度不明)・消化管出血0.1%、0.1%、(心筋梗塞・狭心症)、、神経麻痺(頻度不明)・痙攣0.1%・聴覚異常0.1%・筋力低下(頻度不明)、アナフィラキシー
その他 による致死的な上行性麻痺、による・壊死()、便秘・、⚠️ 他の抗悪性腫瘍薬や放射線療法との併用例における(・等)の発生報告

(頻度・項目はいずれも日本の電子添文による4)

髄腔内へ誤投与したときに何をするか

日本の電子添文は「には投与しないこと」と禁じるだけだが、のSmPCは誤投与後の手順まで規定している1。致死的な上行性麻痺を防ぐには的な介入が必要で、生存例の報告に基づく手順は次のとおり。

  1. 部から、安全を損なわない範囲で可能なかぎり髄液を抜く
  2. 部よりの椎間からへカテーテルを入れ、で髄液を洗浄する(が用意できれば1 Lあたり25 mLを加える)
  3. 的にまたはカテーテルを置き、側を閉鎖式ドレナージにつないで洗浄を継続する

⚠️ SmPC自身が、少数例では麻痺と死亡を免れたものの壊滅的なは避けられず回復は限定的だったと明記している。手順があることを「助かる」と読まない。

血管外漏出したときに何をするか

⚠️ 時の対応はと正反対で、冷却しない。 を含むは非結合性のであり、加温+の局所注射で組織内への薬液拡散を促す。これは解説記事の話ではなく文書そのものの規定で、のSmPCは「の局所注射と適度な加温が薬剤の拡散を助ける」と書き1、米国の添付文書も同一の文を置いている5。ONS/ASCOのアルゴリズムは手技まで具体化しており、150 units/mLを1 mL、漏出部位の周囲へ0.2 mLずつ5か所に皮下注(針は毎回替える)、漏出から2〜4時間以内に行い、は15〜20分を1日3〜4回、48〜72時間続けるとする6(詳細は薬剤のを参照)。

⚠️ 「日本の添付文書は冷却」と覚えない。 現行の電子添文(2023年4月改訂)は 14.2.3 で「薬液がに漏れると注射部位に・壊死を起こすことがあるので、薬液がに漏れないように慎重に投与すること」と予防だけを述べ、漏出後の処置を冷却・加温・のいずれについても規定していない4。「患部冷却」が出てくるのは同じ会社のインタビューフォーム(第12版)の副作用の処置方法の一覧で、そこに付されている典拠は2004年の国内ハンドブック1冊である3。つまりこれは文書どうしのではなく、文書(・米国)が加温を規定し、国内の参考資料が古い処置を残しているという形の食い違いである。国内の施設でどちらが運用されているかは、その施設のプロトコルを確認すること。

まとめ

  • 硫酸塩を化学的に修飾したで、機序は同じ。
  • 「中間的な毒性」と紹介されがちだが、実際は好中球減少が・と同じくである。神経毒性はより軽いとのSmPCも述べる。
  • 日本では(のを含む)・・肺癌・に承認されているが、米国では承認されておらず使用は研究目的に限られる。側の適応(小児・・・悪性黒色腫の)は日本と大きく違い、用量も基準である。
  • は日本では禁忌の1項目、では4.2・4.4で致死的と規定。のSmPCは誤投与後の髄液洗浄・の手順まで置いている。
  • 時はと逆に加温+で対応する。これはのSmPCと米国の添付文書の規定でもある。日本の電子添文は漏出後の処置を規定しておらず、「患部冷却」はインタビューフォームに残る2004年の記述である。

出典

  1. 1.Ficha técnica ENISON 5 mg polvo para solución inyectable(Agencia Española de Medicamentos y Productos Sanitarios(CIMA、登録番号55626)・2022)EU加盟国(スペイン)で登録されているビンデシン硫酸塩製剤のSmPC全文を取得して確認した。10の改訂年月は Enero 2022、9の初回承認は 01/09/1981。4.1の適応は緩和的治療として、他の治療に抵抗性の小児急性白血病・慢性骨髄性白血病の急性転化・他の治療に反応しない進行乳癌および悪性黒色腫・治療活性が認められたその他の腫瘍であり、日本の効能又は効果(急性白血病・悪性リンパ腫・肺癌・食道癌)とは重ならない部分が大きい。4.2の用量は成人3mg/m²・小児4mg/m²を7〜10日間隔で1〜3分かけて静注する体表面積基準で、日本の固定量とは異なる。4.3の禁忌は①有効成分または添加剤への過敏症、②薬剤により誘発された重度の顆粒球減少または重度の血小板減少、③重篤な細菌感染症(治療開始前に管理すること)、④Charcot-Marie-Tooth病の脱髄型、の4つ。4.4は血管外漏出について逐語で「La inyección local de hialuronidasa y la aplicación de calor moderado en el sitio de extravasación ayudan a dispersar el medicamento」=ヒアルロニダーゼの局所注射と適度な加温が薬剤の拡散を助けると述べ、髄腔内へ誤投与した場合の処置(腰椎穿刺部からの髄液の可及的な排除、上位椎間からくも膜下腔へカテーテルを入れ乳酸リンゲル液で髄液を洗浄、可能なら乳酸リンゲル液1Lあたり新鮮凍結血漿25mLを加える、脳神経外科的に脳室ドレーンを置いて洗浄を継続)を段階的に規定する。4.4はまた、ビンデシンの神経毒性がビンクリスチンで観察されるものより一般に軽度で進行も緩やかであったと述べる。⚠️ AEMPSの登録簿ではこの品目は2024年12月4日付で suspendido と記録され、販売もされていない(comerc は false)。閲覧 2026-09-17
  2. 2.The Vinca Alkaloids (Holland-Frei Cancer Medicine, 6th edition)(BC Decker / NCBI Bookshelf・2003)章の全文を取得して確認した。逐語で「only vincristine (VCR), vinblastine (VBL), and vinorelbine (VRL) are approved for use in the United States」「VDS is available only for investigational purposes in the United States, but is registered elsewhere」「Neutropenia is the principal dose-limiting toxicity of VBL, VDS, and VRL」「All of the Vinca alkaloids induce a characteristic peripheral neurotoxicity, but VCR is most potent in this regard」であり、ビンデシンの位置づけを「a unique role for VDS in oncology remains to be defined」と述べて締めくくる。⚠️ 本章はビンデシンが米国で承認されなかった理由を述べておらず、神経毒性の軽減を目的に設計されたとも書いていない(ビンブラスチンの主要代謝物として同定された脱アセチル体であると述べる)。2003年刊の書籍なので、現在の承認状況の根拠には使えない。閲覧 2026-09-17
  3. 3.医薬品インタビューフォーム 注射用フィルデシン1mg/注射用フィルデシン3mg(ビンデシン硫酸塩)2023年4月改訂(第12版)(日医工株式会社・2023)現行のインタビューフォーム(2023年4月改訂、第12版)で、開発の経緯(1972年にアメリカのイーライリリー社で開発され、ビンブラスチン硫酸塩を化学的に修飾して得られた半合成ビンカアルカロイドであること、国内では1985年4月16日に塩野義製薬が輸入承認を取得し同年9月9日に発売、1990年6月4日に食道癌の効能・効果と用法・用量が追加、2016年に日医工へ販売移管、2019年に承継)と、再審査終了時の安全性評価対象2868例において臨床検査値の異常変動を含む副作用が1951例(68.03%)に認められ、主なものが白血球減少1228件・ヘモグロビン減少528件・血小板減少420件・脱毛357件であったことを確認した。⚠️ 副作用の処置方法の一覧(注射部障害)は「患部冷却」を挙げるが、そこに付されている典拠は2004年の国内ハンドブックであり、同じ会社の電子添文にも本ノートが引く国際的なアルゴリズムにもこの処置は無い。閲覧 2026-09-17
  4. 4.注射用フィルデシン1mg/注射用フィルデシン3mg(ビンデシン硫酸塩)電子添文 2023年4月改訂(第1版)(医薬品医療機器総合機構(PMDA)/日医工株式会社・2023)現行の電子添文(2023年4月改訂、第1版)の全文を取得して確認した。4の効能又は効果は逐語で「下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解 急性白血病(慢性骨髄性白血病の急性転化を含む)、悪性リンパ腫、肺癌、食道癌」。6の用法及び用量は〈急性白血病、悪性リンパ腫〉に成人1回3mg(0.06mg/kg)・小児1回0.07〜0.1mg/kgを1週間間隔、〈肺癌、食道癌〉に成人1回3〜4.5mg(0.06〜0.09mg/kg)を1週間間隔と適応別に書き分けており、小児の用量が置かれているのは前者だけである。2の禁忌は「本剤の成分に対し重篤な過敏症の既往歴のある患者」と「髄腔内」の2項目のみ。9は骨髄抑制のある患者・感染症の合併・神経筋疾患の既往・虚血性心疾患・水痘患者・腎機能障害(腎障害が増悪するおそれ)・肝機能障害(排泄が遅延し血中濃度上昇に伴い副作用発現の可能性が高くなる)・生殖能を有する者・妊婦(投与しないことが望ましい。ラットで催奇形作用)・授乳婦・小児等・高齢者を挙げる。11.1の頻度は白血球減少46.1%・血小板減少11.3%・知覚異常14.7%・末梢神経障害4.3%・SIADH 0.1%・消化管出血0.1%・間質性肺炎0.1%、11.2は脱毛25.6%・AST上昇14.7%・ALT上昇23.9%・食欲不振13.9%・悪心嘔吐11.2%・しびれ感13.0%。10.2のフェニトインの欄は機序を「機序は不明」とし、類薬のビンブラスチンでフェニトインの吸収の減少または代謝の亢進が報告されていると付記する。他の抗悪性腫瘍剤の欄は骨髄抑制の増強に加えて心筋梗塞・脳梗塞等の発現報告を挙げる。14.2.3は「薬液が血管外に漏れると注射部位に硬結・壊死を起こすことがあるので、薬液が血管外に漏れないように慎重に投与すること」とだけ述べ、漏出後の処置(冷却・加温・解毒薬)を一切規定していない。15.1は他の抗悪性腫瘍剤や放射線療法を併用した患者に二次性悪性腫瘍(急性白血病・骨髄異形成症候群等)の発生報告があるとする。⚠️ info.pmda.go.jp/go/pack/ 形式のURLは本品目では全版404で、版に依存しない入口は品目ページ https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/iyakuDetail/GeneralList/4240402D1021 である。閲覧 2026-09-17
  5. 5.VINBLASTINE SULFATE injection — Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration / DailyMed・2025)DailyMedの現行SPL(Fresenius Kabi USA、本文末尾の印字は Revised February 2025)を取得して確認した。投与経路の取り違えによる致死的な医療事故を減らすため、柔軟性プラスチック容器で希釈し「FOR INTRAVENOUS USE ONLY – FATAL IF GIVEN BY OTHER ROUTES」と目立つように表示するよう求めている。血管外漏出については逐語で「Local injection of hyaluronidase and the application of moderate heat to the area of leakage help disperse the drug and are thought to minimize discomfort and the possibility of cellulitis」と述べ、EUのビンデシンSmPCと同じ処置を規定する。⚠️ この文書はビンカアルカロイドの調製方法についてFDAが2020年に改訂を行ったとは述べていない(ページ内の2020年はSPLの掲載履歴の日付である)。閲覧 2026-09-17
  6. 6.Algorithm on the Management of Antineoplastic Extravasation of Vesicant or Irritant with Vesicant Properties in Adults(Oncology Nursing Society (ONS) / American Society of Clinical Oncology (ASCO)・2025)公式アルゴリズム図(画像PDF)を取得し、画像として読んだ。ヒアルロニダーゼ欄は「Use for vinca alkaloids and suggested use for paclitaxel or docetaxel.」「Typical formulation is 150 units/ml. Administer 1 ml (150 units) divided into five 0.2 ml subcutaneous injections around the perimeter of the extravasation site.」「Administer within 2–4 hours of extravasation, and use a new needle with each injection.」。罨法欄は「Apply thermal compress. Continue application for 15-20 minutes 3 to 4 times daily for 48-72 hours.」とし、Warm 側の筆頭に Vinca alkaloids を、Cold 側にアルキル化薬(オキサリプラチンを除く)・アントラサイクリン系・代謝拮抗薬・ヒアルロニダーゼを併用しないタキサン系を置く。⚠️ 表題どおり成人が対象で、小児の用量・手技は本図の射程外である。ガイドライン本文(CJON版・JCO OP版)は出版社サイトが403で取得できていない。閲覧 2026-09-17