臨床薬理学

臨床薬理学 · 28

月経困難症の薬物療法

Dysmenorrhea

前提:病態
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)プロゲスチン・抗プロゲスチン薬・避妊薬

🧠 全体像:の痛みの正体は、排卵周期の終わりにプロゲステロンが下がることで子宮内膜からプロスタグランジンが放出され、子宮が強く長く収縮して虚血になることである。だから治療の二本柱は、プロスタグランジンを作らせないNSAIDs(月経が始まったら定時で数日)と、排卵と内膜の増殖そのものを止める避妊法(連続投与がより効く)になる。どちらも効かなければ「原発性ではないのでは」と疑い、などの続発性の原因を探す。

月経困難症の分類

は、月経に伴う痛みを原因の有無で2つに分ける。

項目
定義 骨盤内に病変がない月経痛 骨盤内の病変に伴う月経痛
始まる時期 ふつう思春期(後、排卵周期が確立してから) 成人期以降に新たに出る、または途中から悪化することが多い
背景 排卵周期に伴うプロスタグランジン過剰 が代表。、、など
治療の狙い 症状をとる(プロスタグランジンを減らす、排卵を止める) 原因疾患の治療

思春期のの原因として最も多いのはである1。続発性の原因疾患の詳細はと、症候としての整理はと症で扱う。

臨床像と続発性を疑う手がかり

は、排卵周期が確立する後6〜12か月ごろから始まり、月経の直前か開始とともに下腹部の痙攣様の痛みが出て、多くは8〜72時間で治まる。痛みは腰や大腿に広がることがあり、悪心・嘔吐・下痢・頭痛・倦怠感を伴いやすい。骨盤の診察所見は正常である。

手がかり 続発性を疑う理由
25歳以降に初めて出た、または年々悪化する痛み ・・は年齢とともに現れ、進行する
月経以外の時期の、、 骨盤内の病変(内膜症の癒着・深部病変など)を示す
・ 、、内膜ポリープ
不妊 、の
診察所見の異常(圧痛、腫瘤、子宮の腫大・可動性低下) 器質的疾患
やが効かない 原発性の典型的な経過から外れる
付加の使用中 を強めうる2

原発性月経困難症の機序

flowchart TD
  A["排卵周期<br>黄体からプロゲステロンが分泌"] --> B["黄体の退縮<br>月経開始時にプロゲステロンが低下"]
  B --> C["子宮内膜からプロスタグランジンが大量に放出<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='Cyclooxygenase pathway'>シクロオキシゲナーゼ経路</span>"]
  C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='uterine muscle'>子宮筋</span>の強く持続する収縮<br>1回の収縮が数分続くこともある"]
  D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='uterine muscle'>子宮筋</span>の虚血"]
  C --> F["痛覚の感作<br>プロスタグランジンが痛みを修飾し増強"]
  E --> G["下腹部の痙攣様の痛み"]
  F --> G
  C --> H["全身症状<br>悪心・下痢・頭痛など"]

💡 主役はプロスタグランジンF2α。 中のプロスタグランジンF2αはを収縮させ、子宮の血管を収縮させる。その結果、子宮内圧が上がり、血流が落ちて虚血になる。も痛覚を感作する。全身に回ったプロスタグランジンがを収縮させるので、悪心・下痢を伴いやすい。

💡 排卵がなければ痛みは起こりにくい。 が直後ではなく排卵周期が整ってから始まり、排卵を止めるが効くのはこのためである。は流れの途中(プロスタグランジンの合成)を断ち、は上流(排卵とプロゲステロンの消退、内膜の増殖)を断つ、とで覚える。

治療の進め方

を疑わせる病歴があれば、診察や検査で確定する前にを始める1。治療に反応しなければ、そのこと自体が続発性を疑う手がかりになる。

flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='primary dysmenorrhea'>原発性月経困難症</span>に合う病歴"] --> B["初期対応<br>1. 定期的な運動を勧める<br>2. 温熱パッド<br>3. <span class='jp-term jp-term-diagram' title='nonsteroidal anti-inflammatory drugs'>NSAIDs</span>の定時投与"]
  B --> C1["避妊を希望する<br>または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nonsteroidal anti-inflammatory drugs'>NSAIDs</span>が禁忌"]
  B --> C2["避妊を希望しない"]
  C1 --> D["複合ホルモン避妊法<br>または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='progestin'>プロゲスチン</span>単独の避妊法"]
  D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hormone therapy, HT'>ホルモン療法</span>が無効"]
  D --> F["ホルモンが禁忌"]
  F --> G["補完<span class='jp-term jp-term-diagram' title='alternative therapy'>代替療法</span>"]
  C2 --> G
  G --> H["補完<span class='jp-term jp-term-diagram' title='alternative therapy'>代替療法</span>を望まない<br>または無効"]
  E --> J["続発性の原因を除外する検査<br>1. 病歴の見直し<br>2. 焦点を絞った<span class='jp-term jp-term-diagram' title='physical examination'>身体診察</span><br>3. <span class='jp-term jp-term-diagram' title='pelvic ultrasound'>骨盤超音波</span>検査<br>4. 必要なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='magnetic resonance imaging'>MRI</span>・腹腔鏡"]
  F --> J
  H --> J
  J --> K["検査で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='primary dysmenorrhea'>原発性月経困難症</span>と判断"]
  K --> L1["妊孕性の温存を希望"]
  K --> L2["妊孕性の温存を希望しない"]
  L1 --> M["子宮神経<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ablation'>焼灼術</span><br>または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sacrum'>仙骨</span>前神経切除術"]
  L2 --> N["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='endometrial ablation'>子宮内膜焼灼術</span><br>または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hysterectomy'>子宮摘出術</span>"]

この流れの要点を分岐ごとにまとめる。

分岐 意味
初期対応の3本柱 運動・温熱・定時投与は、避妊の希望にかかわらず全員に勧める土台
「避妊を希望する」または「が禁忌」 避妊法に進む。避妊が必要な人には一石二鳥、が使えない人には代わりの柱になる
「ホルモンが禁忌」 補完へ回るか、そのまま続発性の検査へ進む
「避妊を希望しない」 ホルモンを使わず、補完(温熱・運動以外の方法)を試す
どの経路でも無効 続発性の原因を探す検査(病歴→診察→→必要なら・腹腔鏡)へ合流する
検査で原発性と確定した難治例 手術。妊孕性を残したいなら神経を断つ手術、残さなくてよいなら内膜や子宮摘出

⭐ 米国学会の2018年の委員会見解(思春期のと)では、治療開始から3〜6か月たっても改善しなければ、続発性の原因とを確認する。ホルモン剤とで治療しても臨床的に問題となる痛みが続く場合は、を考える1。

⚠️ この委員会見解は、2026年2月に同学会の臨床診療ガイドライン第11号「の診断」に置き換えられて撤回された。新しいガイドラインは思春期にも適用され、手術所見だけに頼らず、病歴・症状・診察・超音波やでを臨床的に診断してを始める方向を打ち出している。上の「3〜6か月で反応が無ければ見直す」という考え方は、旧来の目安として押さえる。

NSAIDsとパラセタモール

作用と使い方

論点 要点
作用 鎮痛作用に加え、を阻害して子宮でのプロスタグランジンの放出を止める(原因に効く)
投与法 痛いときだけの頓用より、2〜3日間の定時投与がよい
開始時期 月経の始まり(月経第1日)から始め、数日続ける
効き始め とは効果の発現が速い
フェナム酸系 などのフェナム酸系はによく効くと考えられていたが、それを支持する根拠はない
より弱い。軽い痛みで補助的に使う
選択的阻害薬 などは、副作用の特徴が異なる以外にの利点はない
安全性 使うのは健康な若い女性が多く、重い副作用は起こりにくい。妊娠中には勧めない(月経痛の治療なので、妊娠していないことが前提になる)

💡 なぜ定時投与か。 プロスタグランジンは月経の最初の1〜2日に最も多く放出される。痛みが強くなってから飲むと、すでにできたプロスタグランジンには効かない。放出の山の間ずっと合成を抑えておくために、月経開始とともに時間を決めて飲む。

根拠からみた位置づけ

論点 古典的な整理 系統的レビューの
の効果 第一選択 より疼痛緩和に明らかに有効(OR 4.37)。で中等度以上の緩和が得られる人が18%なら、では45〜53%になる。ただし有害事象も増える(全体OR 1.29、消化器OR 1.58、神経系OR 2.74。で10%なら11〜14%)3
同士の優劣 フェナム酸系が優れるとされた どのが最も有効・安全かを決める根拠は不十分3
選択的阻害薬 の利点なし 従来のより有効・が高いという根拠はない(データは少ない)3
より弱い、補助的 のほうが疼痛緩和に有効(OR 1.89)3

💡 が弱い理由。 は中枢での阻害が主体で、炎症のある末梢組織ではほとんど働かない。子宮内膜で作られるプロスタグランジンそのものを減らす力が弱いので、の代わりではなく、が使えない人や軽い痛みの補助にとどまる。

⚠️ を避ける・慎重に使う場面:消化性潰瘍や消化管出血の既往、(過敏喘息)、、・抗凝固薬の併用、への過敏症。こうした人は流れ図の「が禁忌」の枝に入り、が主役になる。一般的な副作用と禁忌はNSAIDsで扱う。

ホルモン性避妊法

作用と選択肢

避妊法は排卵を抑え、子宮内膜を薄く保つ。内膜が薄ければ月経時に放出されるプロスタグランジンも減り、プロゲステロンの急な消退も起こらない。

方法 内容 での特徴
複合ホルモン避妊法 エストロゲンとの配合(が代表。例:) どの配合の経口避妊薬でもは軽くなると考えられる。連続投与は従来のより有効
単独の 連続して服用する エストロゲンが使えない人の選択肢
デポ型 3か月ごとの注射 無月経になりやすい
放出 子宮内に留置 局所で内膜を薄くする

位置づけとして押さえる点は、避妊法は避妊も希望するの女性に使うことである。古典的な整理では「そのものは避妊薬の適応ではない」とされる。一方、米国学会は治療を患者の選択、避妊の必要性、ホルモン使用の禁忌、副作用を考えて個別化するとしており、ホルモン剤はと並ぶ治療の柱として扱われる1。日本では、低用量エストロゲン・配合薬がの治療薬として保険で承認されており、避妊を目的としないの治療に使える点で「そのものは適応ではない」という古典的な整理と異なる。

根拠からみた効果と副作用

論点 系統的レビューの
効果 はより月経痛を中等度に減らす(SMD -0.58、質の高い根拠)。で痛みが改善する人が28%なら、経口避妊薬では37〜60%になる。追加のや欠勤もわずかに減る4
連続投与と 連続投与(21日ののあとにやを挟まない)のほうがおそらく有効。標準ののほうががおそらく多い(RR 1.38)4
配合の違い 20 µgと30 µgの差、世代の違いによる差ははっきりしない4
副作用 (RR 2.63)が増え、頭痛(RR 1.51)・悪心(RR 1.64)もおそらく増える。長期の影響はこのレビューでは扱われていない4
との比較 データ不足でどちらが優れるかは分からない4

米国の避妊法の医学的適用基準(2024年)では、重いは、単独の、デポ型、、のいずれにとっても制限の無いカテゴリー1である。の女性で経口避妊薬の副作用が増えることはなく、一部では痛みと出血が減った。一方、付加はカテゴリー2で、を強めうる2。

💡 連続投与が効く理由。 があると、その間にホルモンが下がってが起こり、プロスタグランジンの放出と痛みが毎月繰り返される。を省けば消退そのものが起こらない。

重い副作用とリスク評価

複合ホルモン避妊法で問題となる重い副作用は、血栓塞栓症、、、胆汁うっ滞、胆嚢疾患、、抑うつである。使うのは健康な若い女性が多いので、これらは起こりにくい。

⚠️ 起こりにくいとはいえ、エストロゲンを含む製剤の前には、エストロゲンが使えない条件を必ず確認する。これらに当たれば、単独の方法(連続経口、、)を選ぶ。

条件 のカテゴリー
のある片頭痛 4(使ってはならない)2
収縮期160 mmHg以上または拡張期100 mmHg以上の高血圧 4。140〜159/90〜99 mmHgなら32
35歳以上で1日15本以上の喫煙 4。15本未満なら32
の既往 を受けていない既往で、再発リスクが高い(エストロゲン関連・妊娠関連・特発性、、活動性のがん)なら42

カテゴリー3は「理論上または実際の危険が利点をふつう上回る」、4は「使えば許容できない健康上の危険がある」を意味する。

⚠️ デポ型は、使用中に骨密度が下がる。多くは中止後に回復するが、思春期に最大骨量へ到達できるかは分かっていない2。のために思春期の女性へ長く使うときは、この点を説明する。

薬以外の選択肢

選択肢 位置づけ
運動・ 初期対応として全員に勧める
局所の温熱(温熱パッド) 初期対応として全員に勧める
皮膚の上から電気で神経を刺激する補完
鍼・指圧 補完
・行動 補完
ビタミン類、、ビタミンB1、ショウガ、フェヌグリーク、セイヨウカノコソウ、。系統的レビューでは、どれにも有効性を支持する質の高い根拠がなく、安全性の根拠も欠ける5
手術 主にで行う。子宮の神経を断つ手術から子宮摘出まで

のうちビタミンB1、ショウガ、フェヌグリーク、セイヨウカノコソウ、は、いずれも少数の小規模な試験で効果が報告されたにとどまる5。副作用が少ないからといって「効く」とは言えない、という整理でよい。

に対する手術は、流れ図の最後の段階(薬が効かず、検査で原発性と確かめた後)に限られる。子宮神経や前神経切除術は妊孕性を残すが、での有効性を示す質の高い根拠は乏しく、現在はほとんど選ばれない。

まとめ

  • は、骨盤内に病変のない原発性(思春期に始まり、排卵周期に伴う)と、などの病変に伴う続発性に分ける。
  • 原発性の機序は、プロゲステロンの消退→子宮内膜のプロスタグランジン放出→子宮の強い持続収縮と虚血→痛み(プロスタグランジンが痛みを増強)。
  • 初期対応は運動・温熱・定時投与。避妊を希望するかが禁忌なら避妊法、ホルモンも使えないか望まないなら補完。どれも効かなければ続発性の原因を調べ(病歴・診察・・・腹腔鏡)、治療開始3〜6か月で改善しなければ続発性を疑う(2018年の委員会見解の目安。2026年にの診断ガイドラインへ置き換えられた)。
  • は月経第1日から2〜3日間の定時投与。とは効き始めが速い。フェナム酸系が優れる根拠はなく、選択的阻害薬にの利点はなく、はより弱い。
  • 避妊法(複合ホルモン避妊法、単独の、デポ型、)は排卵と内膜増殖を抑え、連続投与がより有効。が主な副作用で、血栓塞栓症などの重い副作用は健康な若い女性ではまれだが、エストロゲンの禁忌(のある片頭痛、160/100 mmHg以上の高血圧、35歳以上の喫煙など)は必ず確認する。付加はを強めうる。
  • に質の高い根拠はない。手術は主に続発性で、原発性では薬が無効で原発性と確かめた難治例に限る。

出典

  1. 1.ACOG Committee Opinion No. 760: Dysmenorrhea and Endometriosis in the Adolescent(American College of Obstetricians and Gynecologists・2018)抄録で、原発性月経困難症を骨盤内に病変のない月経痛と定義し、病歴が原発性を示唆すれば経験的治療を始めること、治療開始後3〜6か月で改善しなければ続発性の原因と服薬遵守を調べること、思春期の続発性月経困難症の主因は子宮内膜症で、ホルモン剤とNSAIDsで治療しても臨床的に問題となる痛みが続く場合に子宮内膜症を考えること、治療は患者の選択・避妊の必要性・ホルモン使用の禁忌・副作用を考えて個別化することを確認した。閲覧 2026-09-26
  2. 2.U.S. Medical Eligibility Criteria for Contraceptive Use, 2024(Centers for Disease Control and Prevention(MMWR Recommendations and Reports)・2024)PMC11315372の全文で、重い月経困難症は複合ホルモン避妊薬・プロゲスチン単独の経口薬・デポ型メドロキシプロゲステロン・インプラント・レボノルゲストレル放出子宮内システムがいずれもカテゴリー1、銅付加子宮内避妊具がカテゴリー2で、銅付加子宮内避妊具では月経困難症が強まりうる一方レボノルゲストレル放出子宮内システムでは軽くなること、月経困難症の女性で経口避妊薬の副作用リスクは高くなく、一部で痛みと出血が減ったこと、複合ホルモン避妊薬では前兆のある片頭痛・収縮期160 mmHg以上または拡張期100 mmHg以上の高血圧・35歳以上で1日15本以上の喫煙がカテゴリー4、140〜159/90〜99 mmHgと35歳以上で1日15本未満の喫煙がカテゴリー3であること、抗凝固療法を受けていない深部静脈血栓症・肺塞栓症の既往のうち再発高リスク(エストロゲン関連・妊娠関連・特発性、血栓性素因、活動性のがん)が複合ホルモン避妊薬でカテゴリー4であること、デポ型メドロキシプロゲステロンの使用中に骨密度が下がるが多くは中止後に回復し、思春期に最大骨量へ到達できるかは不明であること、カテゴリー3・4の定義を確認した。閲覧 2026-09-26
  3. 3.Nonsteroidal anti-inflammatory drugs for dysmenorrhoea(Cochrane Database of Systematic Reviews・2015)抄録で、80件のRCT(5,820人)の統合によりNSAIDsはプラセボより疼痛緩和に有効(OR 4.37)だが有害事象も多い(全体OR 1.29、消化器OR 1.58、神経系OR 2.74)こと、NSAIDs同士の比較ではどの薬が優れるかの根拠が乏しいこと、COX-2選択的阻害薬が従来のNSAIDsより有効・忍容性が高いという根拠はないこと、NSAIDsはパラセタモールより疼痛緩和に有効(OR 1.89)であることを確認した。閲覧 2026-09-26
  4. 4.Combined oral contraceptive pill for primary dysmenorrhoea(Cochrane Database of Systematic Reviews・2023)抄録で、21件のRCT(3,723人)から、複合経口避妊薬はプラセボより月経痛を中等度に減らす(SMD -0.58)一方、不正出血(RR 2.63)・頭痛・悪心を増やすこと、連続投与は標準の周期投与よりおそらく有効であること、エチニルエストラジオール20 µgと30 µgの差や世代間の差は乏しいこと、経口避妊薬とNSAIDsのどちらが優れるかはデータ不足で不明であることを確認した。閲覧 2026-09-26
  5. 5.Dietary supplements for dysmenorrhoea(Cochrane Database of Systematic Reviews・2016)抄録で、27件のRCTで12種の生薬(ショウガ、フェヌグリーク、セイヨウカノコソウなど)と5種の非生薬(ビタミンB1・E、硫酸亜鉛、魚油、メラトニン)が検討されたが、根拠はすべて低〜非常に低い質で、どの栄養補助食品にも有効性を支持する質の高い根拠がなく、安全性の根拠も欠けることを確認した。閲覧 2026-09-26