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Symptoms · Published

性交痛

Dyspareunia

臓器系
生殖・産婦人科感染症
科目
DermatologyGynecology
トピック
皮膚科 2-02:腟分泌物の診断と管理婦人科 12:閉経婦人科 20:子宮の良性疾患婦人科学 26:卵巣腫瘍の病因・臨床像・スクリーニング
関連疾患
カンジダ症トリコモナス症間質性膀胱炎骨盤内炎症性疾患子宮筋腫卵巣癌

🧠 全体像の評価で最初にすべきことは、痛みが表在性(挿入時・腟入口部)か深部性(深い挿入時)かの切り分けである。表在性は腟・外陰の局所病変(感染、萎縮、皮膚疾患)を反映し、深部性は器の病変を反映するため、想定すべき原因臓器がまったく違う。「入り口で痛いか、奥で痛いか」をで聞くだけで鑑別の方向が決まる。

表在性と深部性の切り分け

表在性 深部性
痛みの部位 腟入口部・外陰 骨盤深部
誘発される場面 挿入の瞬間 深い挿入・特定の体位
主な機序 局所の炎症・萎縮・筋緊張 器の病変・癒着・可動性低下
代表病態 、子宮・

表在性の原因

感染性ではカンジダ症)が外陰・灼熱感・浮腫とともにを来し、は悪臭を伴うと腟壁発赤を伴う。いずれも局所の炎症により挿入時の摩擦で痛みが誘発される。

💡 閉経後は卵巣エストロゲン産生の低下により腟粘膜が萎縮・乾燥し、潤滑低下とからが生じる()。感染所見に乏しい閉経後の新規では、この萎縮性変化をまず考える。

深部性の原因

では子宮・付属器の炎症・圧痛そのものがの原因になる。は後方(子宮頸部・側)へ発育した筋腫が深い挿入時に圧迫され、痛みを生じる。卵巣癌は腫瘤が増大し固定性になった時期にが出現することがあり、便通異常やを伴う。

⚠️ に特徴的な、病変によるで扱う。

評価の進め方

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dyspareunia'>性交痛</span>"] --> B{"挿入時に痛むか、深部で痛むか"}
    B -->|"挿入時・入口部"| C["外陰・腟の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='inspection'>視診</span><br>感染・萎縮・皮膚病変を評価"]
    B -->|"深部"| D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vaginal examination'>内診</span>で子宮・付属器の圧痛・可動性を評価"]
    C --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vaginal pH'>腟pH</span>・鏡検・NAATで原因を確定"]
    D --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='transvaginal ultrasound, TVUS'>経腟超音波</span>で腫瘤・癒着を評価"]

⭐ 性交歴を聴取する際は、身体的原因の検索だけでなく、歴や心理的要因の可能性にも配慮し、本人の同意のもとで尋ねる。

まとめ

  • はまず表在性(挿入時・腟入口部)か深部性(深い挿入時)かを切り分ける。原因臓器が異なるため、この一点が鑑別の起点になる。
  • 表在性の代表はカンジダ症・などの感染性と、閉経後の萎縮性変化()である。
  • 深部性の代表は、後方発育の、増大・固定した卵巣腫瘤である。
  • に特徴的な周期性のは派生ノートで扱う。
  • では身体的原因だけでなく心理・歴にも配慮して尋ねる。