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Drug Atlas · A12 NSAIDs · 必修

(デクス)イブプロフェン

(dex)ibuprofen

分類
NSAIDs
商品名(日本)
ブルフェン
商品名(EU)
BrufenSeractil(デクスイブプロフェン)
科目
Pharmacology
トピック
A13: Drugs used for treatment of gout. Drugs for headache syndromesA12: NSAIDs
禁忌疾患
消化性潰瘍慢性心不全
副作用
消化管出血末梢性浮腫
監視検査値
クレアチニン
相互作用
アセチルサリチル酸メトトレキサートリチウム
対象疾患
歯髄炎
原因となる疾患
消化管出血(上部・下部)消化性潰瘍中毒性巨大結腸症鎮痛薬腎症無菌性髄膜炎薬物乱用頭痛

🧠 全体像:はの原型で、最も広く使われる非選択的であると同時に、心血管リスクが比較的低い部類に入る「まず試す」薬。の(との混合物)に対し、はを持つだけをした製剤で、理論上は同じ効果をより少ないで得られる。この「 vs 単一」という関係は、後述のと完全に並行する構造を持つ。

薬効群の中での位置づけ

分類 代表薬 特徴 主な適応
(デクス)・(デクス)・ 非選択的の中で心血管リスクが総じて低め 軽中等度痛・発熱・炎症
・ 寄りで心血管リスクやや高め ・特殊適応
(不可逆) 唯一不可逆、低用量は MI/脳卒中

⭐ 3剤の使い分け:はとしても最も普及し、軽〜中等度の痛み・発熱に幅広く使う「ファーストチョイス」。(デクス)はより強い急性中等度〜重度痛向けで注射剤もある。は半減期が長く1日2回で足り、の中でも心血管リスクが最も低いとされ慢性使用に向く。

機序

非選択的に・を可逆的に阻害し、プロスタグランジン産生を抑える。共通の下流経路(鎮痛・・抗炎症・GI/腎への影響)はの項の図を参照。

💡 であることが・との本質的な違い。 血中濃度が下がれば酵素活性は回復するため、を狙って低用量を投与してもアスピリンのような持続的な効果は得られない。

薬物動態

項目 値・特徴
良好(食事でやや吸収が遅延するが総量には大きく影響しない)
代謝 肝CYP2C9で酸化代謝(はCYP2C9でへ一部変換される)
排泄 代謝物として
半減期 約2時間(の中では短め、1日3〜4回投与)

適応

領域 使いどころ
一般 軽度〜中等度の痛み・発熱・炎症(第一選択のとして最も汎用)
リウマチ の補助(と並ぶ選択肢)
頭痛 片頭痛の軽〜中等度発作
歯科 などによる急性の、確定的歯科治療までのつなぎの鎮痛

⭐ ではの第一選択そのものである。 米国歯科会の2024年ガイドラインは、確定的な歯科治療にすぐ到達できない状況の——症候性、あるいはにかを伴うもの——について、受診後のを400 mg単独、または500 mgとの併用で開始することを提案している(条件付き推奨・エビデンスの確実性は低)1。⚠️ この400 mgが対象とするのは12歳以上である——同ガイドラインは対象年齢を青少年12歳以上17歳未満・成人17歳以上65歳未満・高齢者65歳以上と定義しており、12歳未満の小児へそのまま読み替えてはならない1。同ガイドラインが示す1日最大量は2,400 mgである1。⚠️ これは確定的歯科治療までの一時的な橋渡しであって、そのものの治療ではない1。

用法・用量

PO 200〜400 mgを6〜8時間ごと(成人1日最大2,400 mg程度)。はの約半量で同等の効果が期待される。実際の用量は適応・年齢・体重・腎機能で変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

副作用

頻度 内容
高頻度 悪心、
注意 消化管出血/潰瘍、腎機能低下(クレアチニン上昇)、
重篤・まれ 心血管イベント(高用量・長期使用でリスク増加)、重度消化管出血

まとめ

  • の原型。非選択的の中では心血管リスクが比較的低く、軽中等度痛のファーストチョイス。
  • デクス体はを持つだけをしたもので、少ない総量で同等の効果を狙う。
  • なので、アスピリンのような持続的なは生まれない。
  • メトトレキサート・との併用は低下による中毒リスクに注意。
  • (長時間作用・心血管リスク最小)、(強力・急性期向け)と並べて覚える。

出典

  1. 1.Evidence-Based Clinical Practice Guideline for the Temporary Pharmacologic Management of Acute Dental Pain — Toothache in Adolescents, Adults, and Older Adults With No Immediate Access to Definitive Dental Treatment (chairside guide)(American Dental Association, University of Pittsburgh School of Dental Medicine, University of Pennsylvania School of Dental Medicine・2024)PDFを取得しpdftotextで全文を読んだ。推奨2.1が歯痛の一時的管理における受診後の疼痛管理として「非ステロイド性抗炎症薬単独(例:イブプロフェン400 mgまたはナプロキセンナトリウム440 mg)、もしくはアセトアミノフェン(例:500 mg)との併用」で開始することを提案していること(Conditional・Low certainty)、脚注4が1日最大量をイブプロフェン2,400 mg・ナプロキセンナトリウム1,100 mg・アセトアミノフェン4,000 mgとし鎮痛薬の処方は除痛に必要な最小有効量の原則に従うべきとしていること、脚注2の「歯痛」が症候性歯髄炎(可逆性または症候性不可逆性歯髄炎で症候性根尖性歯周炎の有無を問わない)と歯髄壊死+症候性根尖性歯周炎または急性根尖膿瘍を指すこと、脚注1によりこれらの推奨が確定的歯科治療(抜髄・非外科的根管治療・膿瘍の切開排膿・抜歯)を受けられない状況にのみ適用されること、脚注3が対象年齢を「Adolescents (aged 12-<17 years), adults (aged 17-<65 years), and older adults (≥65 years)」と定義しており12歳未満は対象外であることを確認した閲覧 2026-09-06