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Drug Atlas · B25 Laxatives / 下剤 · 必修

硫酸マグネシウム

magnesium-sulfate

分類
Laxatives / 下剤
科目
Pharmacology
トピック
B25: Drugs used in constipation (laxatives) and diarrhea. Drugs promoting digestion. Pharmacology of liver and biliary tract
禁忌疾患
徐脈性不整脈(洞不全症候群・房室ブロック)イレウス・腸閉塞
副作用
下痢
影響検査値
マグネシウム
相互作用
シプロフロキサシン
対象疾患
常位胎盤早期剥離心室性不整脈(心室頻拍・心室細動)前期破水前置胎盤早産陣痛・早産多胎妊娠胎児発育不全電気ストーム妊娠高血圧腎症・子癇・HELLP症候群

🧠 全体像Mg²⁺という同じイオンを、経口と静注でまったく別の目的に使う薬である。経口では単純なにも)、静注では子癇・・重症喘息など興奮性を鎮める抗痙攣/薬になる。**このvaultにはMg²⁺のノートが2つあり、本ノート(magnesium-sulfate)は下剤としてのPO製剤に焦点を当てる。**子癇・不整脈での静注薬としての・神経筋作用の詳細は(Mg++)のノートを参照。同じ塩でも、便秘に使う文脈と痙攣・不整脈に使う文脈は想定する薬理・モニタリングが大きく異なる。

薬効群の中での位置づけ

系統 代表薬 特徴
Osmotic( 腸管内へ浸透圧で水を引く は効果発現が速くにも使える
Bulk-forming 水を吸収し便量↑ 最も穏やかで発現が遅い
Stimulant を直接刺激 頓用向き

の中でも作用発現が速い部類(数時間以内)で、大量投与すればなどのにも使える。一方、は同じ「浸透圧で水を引く」機序でも試験では下剤としてよりも(脳浮腫・急性緑内障)として問われることが多い点に注意。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='magnesium sulfate, MgSO4'>硫酸マグネシウム</span>を経口摂取"] --> B["Mg2+は腸管からほとんど吸収されない"]
    B --> C["腸管内の浸透圧が上昇"]
    C --> D["腸管内へ水が引き込まれる"]
    D --> E["便量増加・便が軟化"]
    E --> F["腸管が伸展され蠕動が誘発される"]

💡 経口Mg²⁺の一部は腎機能が正常なら吸収されても速やかに排泄されるが、腎機能低下例では蓄積する。 下剤としての通常量でも腎不全患者では高Mg血症(→呼吸抑制)に至りうるため、腎機能低下例では他の系統の下剤を優先する。

適応

領域 使いどころ
便秘 として(PO)
内視鏡 等の(高用量PO)
(参考)静注薬としての適応 子癇・重症の痙攣予防・治療、、重症喘息発作の追加治療など。詳細は(Mg++)を参照

用法・用量

経口(下剤):便通に応じて調整する。経口(:内視鏡プロトコルに基づき前日〜当日に高用量を投与する。静注(子癇・不整脈等):負荷投与+のプロトコルに従う(詳細は(Mg++)を参照)。実際の用量・は適応・腎機能で大きく変わるため、施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

副作用

頻度 内容
高頻度 下痢
注意 電解質異常(脱水を伴う下痢時)
重篤・まれ 高Mg血症(腎機能低下例での時:→呼吸抑制→心停止)

まとめ

  • Mg²⁺を腸管内で浸透圧的に働かせる下剤。効果発現が比較的速く、高用量ではにも使える。
  • 腎機能が正常なMg²⁺の吸収は問題にならないが、腎機能低下例ではで高Mg血症に至りうる。
  • ・テトラサイクリン系抗菌薬とを形成し吸収を妨げるため、服用時刻をずらす。
  • 静注薬としての子癇・・重症喘息への使用は、同じMg²⁺でも文脈が異なるため(Mg++)のノートを参照する。
  • 房室ブロックなどの、腸閉塞、重度腎障害は禁忌。