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Symptoms · Published

鼻汁

Nasal discharge

臓器系
耳鼻咽喉科感染症呼吸器
科目
ENT
トピック
耳鼻咽喉科 30:鼻炎の分類耳鼻咽喉科 32:急性・慢性鼻副鼻腔炎と治療原則耳鼻咽喉科 29:鼻腔通気低下の原因、鼻中隔偏位、嗅覚障害
関連疾患
アレルギー性鼻炎急性中耳炎・慢性中耳炎(滲出性中耳炎を含む)細気管支炎(RSウイルス)上咽頭癌髄液漏鼻茸百日咳片頭痛・一次性頭痛症候群麻疹
起因薬
サプロプテリン

🧠 全体像性状(水様性・・膿性)と片側性か両側性かの2軸で読む。両側性・水様性はの初期像であり、両側性・膿性は細菌性副鼻腔炎への移行を疑わせる。これに対して片側性、とくに血性・悪臭を伴うものは炎症の左右差では説明できず、構造病変・腫瘍・異物という別枠の鑑別に切り替える合図になる。

性状で読む

性状 想定する病態
水様性(両側、くしゃみ・掻痒・を伴う) (IgE依存性I型過敏反応)
水様性(両側、掻痒・に乏しい) (温度変化・煙・飲酒・ストレスなどで誘発)、の初期
・膿性(両側、10日以内に軽快) ウイルス性の経過中
・膿性(両側、10日超遷延または一度軽快後の再増悪) を疑う所見

⚠️ 膿性だけで細菌性と判断しない。 色調はの大半を占めるウイルス性の経過でも生じる。抗菌薬の要否は色ではなく期間・経過パターン(遷延・二峰性増悪)で判断する。

片側性か両側性か——見逃してはいけないパターン

⚠️ 片側性・固定性の鼻閉に・悪臭・顔面痛・が加わる場合は、アレルギーや感染では説明せず、構造病変・腫瘍・異物を重点的に調べる。

小児の片側性は、がなくても鼻腔異物を強く疑う。 悪臭・血性への進行は数日単位で起こりうるため、片側性という所見自体が異物を疑う最初の手掛かりになる。

評価の流れ

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='nasal discharge'>鼻汁</span>"] --> B{"片側性か両側性か"}
    B -->|"片側性・血性・悪臭"| C["異物・腫瘍を疑う<br>小児は鼻腔異物を強く疑う"]
    B -->|"両側性"| D{"性状は水様か膿性か"}
    D -->|"水様性"| E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='allergic rhinitis'>アレルギー性鼻炎</span><br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='vasomotor rhinitis'>血管運動性鼻炎</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='viral upper respiratory tract infection'>ウイルス性上気道炎</span>"]
    D -->|"膿性・10日超遷延<br>または二峰性増悪"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='acute bacterial rhinosinusitis'>急性細菌性鼻副鼻腔炎</span>を考慮"]

逆参照する疾患における位置づけ

は単独の疾患というより、多くの感染症で先行・随伴する所見として現れる。

疾患 の位置づけ
上気道炎様の・軽度発熱で発症し、1〜3日で頻呼吸・喘鳴などの下へ進行する。治療では吸引が支持療法の中心の一つになる
麻疹 “4つのC”(咳・炎・)の1つで、耳から下降する発疹に先行する
百日咳 (1〜2週)の普通の咳・として現れ、この時期が最も感染力が強いが、まだ特徴的な痙攣性の咳になっていないため診断が難しい
先行するによるを背景に細菌・ウイルスが中耳へ波及するため、自体が中耳炎の所見というより先行する上気道炎の手掛かり

まとめ

  • は性状(水様性・・膿性)と片側性か両側性かの2軸で読む。
  • 両側性・水様性は、両側性・膿性はを示唆する。
  • 膿性の色調だけでは細菌性と判断しない。抗菌薬の要否は期間・経過パターンで決める。
  • 片側性・血性・悪臭は構造病変・腫瘍・異物を疑う合図であり、とくに小児の片側性は鼻腔異物を強く疑う。
  • ・麻疹・百日咳・では、はしばしばに先行・随伴する上気道炎の所見として現れる。