病態生理学

病態生理学 · 1-30

非骨粗鬆症性骨疾患;ビタミンD欠乏の骨外作用

Non-osteoporotic bone diseases; extraskeletal effects of vitamin D deficiency

応用トピック
閉経と骨粗鬆症 症例3
検査値
ビタミンD代謝物

🧠 の骨は「リン酸を捨てられない」ことから崩れる。 リン酸↑ が Ca²⁺ を引き下げ、ビタミンD 活性化も落ち、 が暴走()→ 骨は脆く、血管は石灰化する。ビタミンD は骨だけでなく免疫・がん・感染にも関わる(骨外作用)。

ビタミンDの評価と摂取

血標は 25(OH)D(半減期が長く体内貯蔵量を反映する)。ただし「全員に測って一律の目標値まで上げる」という枠組みは、現在は支持されていない。

  • かつての内分泌学会指針(2011年)は、欠乏を 25(OH)D 20 ng/mL(50 nmol/L)未満、不足を 21–29 ng/mL、充足を 30–100 ng/mL と定義し、として成人 1500–2000 IU/日、1〜18歳 600–1000 IU/日、肥満・吸収不良では同年齢の2〜3倍( 3000–6000 IU/日)を挙げていた1。
    • ⚠️ 充足の下限に 30 ng/mL ちょうどは含まれる。 原文は “sufficiency as a 25(OH)D of 30–100 ng/ml” と書いており、区分としては 30 ng/mL(75 nmol/L)以上が充足である。ただしを述べる箇所は「25(OH)D を一貫して 30 ng/mL 超に上げる」と書いており、30 ちょうどの扱いは節によって揺れる1。
    • ⚠️ 一方でこの区分は連続していない。 欠乏が「20 未満」、不足が「21 から」なので 20 ng/mL ちょうどが、また不足の上端が 29 で充足の下端が 30 なので 29 と 30 の間が、どの区分にも属さない。隙間なく張れているのは下の米国 IOM/NAM の区分のほうである。
  • 2024年の指針はこの2011年版を置き換え、30 ng/mL という目標値も、充足・不足・欠乏を定義する具体的な 25(OH)D 値も「もはや支持しない」(原文は “no longer endorses”)と本文に明記した2。序文が「前版を置き換える」と読めるようになったのは2025年の訂正によるもので、本ノートは訂正後の本文に沿って書いている3。
    • 理由は、検討した集団で別の便益と結び付く 25(OH)D の閾値を支持するの証拠が見つからなかったことである。一般集団・肥満者・皮膚色の濃い人のいずれについてもルーチンの 25(OH)D スクリーニングを提案しない。⚠️ ただしこれらはいずれも GRADE の「suggest against(条件付き。確実性は非常に低い)」であって、強い推奨ではない——「測ってはいけない」ではなく「一律に測る根拠が無い」である。
    • 測定せずに行う経験的補充を提案するのは 1〜18歳、75歳以上、妊婦、高リスクのの4群のみ。50歳未満および50〜74歳の一般成人には、食事摂取基準を超える補充を提案しない(「食事摂取基準を超える」という限定は2025年の訂正で本文に明示された)3。
    • 補充・治療の適応がある50歳以上では、非毎日の高用量ではなく毎日の低用量を提案する。
    • は試験ごとにばらつきが大きく、具体的な推奨用量は示されていない。
  • ⚠️ この指針は「が確立していない人での」についての判断である。くる病・・・吸収不良・副甲状腺疾患のようにが確立した病態には適用されない——ビタミンD代謝に影響する基礎疾患のある人へ外挿してはならないと指針自身が書いている2。本ノートで扱う骨疾患はこちらに属し、これらでは 25(OH)D の測定も治療も従来どおり行う。
  • ⭐ 本ノート以下で使う ng/mL の区分は、骨の健康を指標にした米国 IOM/NAM(2011年)のものである4。
    • 12 ng/mL(30 nmol/L)未満 … 骨の健康に関して欠乏のリスクがある
    • 12–20 ng/mL(30–50 nmol/L) … 全員ではないが一部の人は不足しうる
    • 20 ng/mL(50 nmol/L)以上 … 実質すべての人が充足。30 ng/mL(75 nmol/L)を超えても追加の便益は一貫せず、50 ng/mL(125 nmol/L)超は有害の懸念がある
    • ⚠️ 学会ごとに閾値が違うので、数値だけを他の資料と混ぜない。資料別の対照は 25(OH)D の判定区分の節にまとめてある。
  • ⚠️ 本ノートがかつて挙げていた「25(OH)D が 10 ng/mL を下回る高度の欠乏は高齢者の約5%」という頻度は、由来する一次資料を特定できていないので数値としては採らない。 10 ng/mL という境界も、上に挙げた2つの資料のどの区分の端とも一致しない(IOM/NAM は 12 ng/mL、Endocrine Society 2011 は 20 ng/mL を欠乏の上端に置く)。

腎性骨異栄養症(縦の連鎖)

⚠️ 用語の範囲に注意する。 (2006年)は、の語を に伴う骨の形態の変化(の組織で回転・石灰化・骨量を評価するもの)に限って用い、の異常や血管などの骨外石灰化まで含む全身性の症候群を CKD-MBD と呼ぶよう推奨した5。この節の見出しは講義の呼び方を残しているが、下の連鎖が描いているのは 全体である。

では、の低下によってリン酸を尿へ捨てられなくなるところから連鎖が始まる。以下は ()と呼ばれる病態で、骨(・・)と血管(石灰化)の両方が同時に傷むのが特徴である。

flowchart TD
  CKD["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chronic kidney disease'>CKD</span> → リン酸排泄障害"] --> HP["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='hyperphosphatemia'>高リン血症</span>"]
  HP --> CA["PO₄³⁻がCa²⁺を結合(遊離Ca²⁺↓・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ectopic calcification'>異所性石灰化</span>)→ <span class='jp-term jp-term-diagram' title='medial sclerosis'>中膜硬化</span>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='left ventricular hypertrophy'>左室肥大</span>・脈圧↑)"]
  CKD --> VD["ビタミンD活性化↓+副甲状腺のビタミンD抵抗性"]
  VD --> HC["腸Ca²⁺↓ → <span class='jp-term jp-term-diagram' title='hypocalcemia'>低カルシウム血症</span>"]
  HP --> PTH["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='parathyroid hormone'>PTH</span>分泌↑"]
  HC --> PTH
  PTH --> CH["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='secondary hyperparathyroidism'>続発性副甲状腺機能亢進症</span> → <span class='jp-term jp-term-diagram' title='cardiac hypertrophy'>心肥大</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bone resorption'>骨吸収</span>"]

💡 なぜ「中膜」の石灰化なのか。 動脈硬化のプラークが内膜に石灰を沈着させるのに対し、 では の上昇との形質転換によって中膜が石灰化する。内腔が狭くなるのではなく管が硬くなるので、狭窄症状より脈圧の開大ととして現れる。

腫瘍関連高カルシウム血症

  • 腫瘍が性のを産生する()。PTHrP(例 乳癌・扁平上皮癌)がが無くても全身性のとを起こす型が(HHM)、巣で RANKL を介して破骨細胞が局所的に活性化される型が性(例 、を伴う乳癌)である6。
  • ⚠️ があればになる、とは限らない。 前立腺癌の(・骨盤に多い)はが主体である。StatPearls も、性のを来す腫瘍としてとする乳癌などの固形腫瘍を挙げ、前立腺癌には触れていない6。
  • ⚠️ 腫瘍が「本物の」を分泌するはごく稀で、通常のはによりむしろ抑制される。 でが抑制されていないときは、まず併存するを考える。

FGF23 と病態

ビタミンD欠乏

💡 欠乏は稀だが、欠乏は非常に多い(無症状でも長期に骨粗鬆症/骨折↑)。

  • 原因:
    • 加齢/高緯度で皮膚産生↓
    • 高齢者の摂取不足
    • 肥満(希釈容積↑)
  • 症状:(区分は上の IOM/NAM のもの4)
  • : Ca²⁺塩なしの → 吸収へ傾く → /腎結石、。
  • ⚠️ 「欠乏が多い」ことは「全員に補充すれば骨折が減る」ことを意味しない。 50歳以上の男性・55歳以上の女性25,871例を対象にした(VITAL の骨折付随試験)では、ビタミンD3 2000 IU/日はと比べ総骨折( 0.98、95%CI 0.89–1.08)・非(0.97、0.87–1.07)・(1.01、0.70–1.47)のいずれも有意に減らさなかった7。⚠️ ただしこの試験はビタミンD欠乏・・骨粗鬆症を組入れ基準にしていないので、欠乏が確認された人や下の節で扱う骨疾患への補充を否定する根拠にはならない。

くる病・骨軟化症(石灰化の障害)

💡 骨粗鬆症は「基質ごと骨が減る」、くる病・は「基質はあるのに石灰化しない」。 同じ「骨がもろい」でも入口が逆なので、区別しないと治療の方向(Ca・リン・ビタミンDを満たすのか、を抑えるのか)を誤る。

  • ビタミンD欠乏・Ca摂取不足ではが落ち、を介して尿中リン酸排泄が増えてになる。が下がるとが石灰化できず、非石灰化が厚く残る。
  • が閉じる前に起こればくる病(の・、、O脚・、)、閉じた後なら(びまん性・近位筋の脱力による・=)。
  • 栄養性で典型的なのは Ca²⁺ 低値〜正常・リン酸低値・ALP高値・高値・25(OH)D低値の組み合わせ。⚠️ 過剰(・)やでは 25(OH)D も Ca²⁺ も正常のまま、リンだけが強く下がる——ビタミンDを足しても治らないので、機序を取り違えない。

骨外/非内分泌作用

⚠️ この表の「関連」は大半が観察研究とデータに由来する。 ビタミンD欠乏で参加者を選別していない一般集団のな(VITAL とその付随試験)では、がん・うつ・骨折のいずれについても補充による予防効果が示されなかった897。「欠乏・・骨粗鬆症を組入れ基準にしていない」と明記しているのは骨折付随試験の側である7。関連があること(低い25(OH)Dが病気と結びついて観察されること)と、補充で予防できることは別の主張である。

領域 効果
悪性腫瘍 観察研究では欠乏と乳癌・大腸癌・前立腺癌の関連が報告され、細胞・動物レベルでは抗腫瘍作用(増殖/浸潤抑制、分化/、化学療法増強)が示される。⚠️ ただし予防目的の補充を検証した VITAL 試験(50歳以上男性・55歳以上女性25,871例、ビタミンD3 2000 IU/日、追跡中央値5.3年。ビタミンD欠乏で選別していない)では、浸潤癌の発症は減らなかった( 0.96、95%CI 0.88–1.06。乳癌 1.02、前立腺癌 0.88、大腸癌 1.09)8
非内分泌欠乏 (関節リウマチ・・1型糖尿病)↑、感染↑ との関連が観察研究で報告される
うつ 低い25(OH)Dとうつの関連が報告されてきたが、⚠️ 50歳以上の18,353例を対象にした(VITAL-DEP)では、ビタミンD3 2000 IU/日はうつ病・臨床的に意味のある状の発症/再発を減らさず( 0.97、95%CI 0.87–1.09)、気分尺度(PHQ-8)の変化にも差が無かった9。⚠️ この試験は登録時に臨床的な状が無い人が対象で、うつ病の治療としての補充を検証したものではない
免疫 VDRでを抑制(IFN-γ/↓)、自然免疫を刺激
SARS-CoV-2 観察研究では低ビタミンDと 重症化の関連が繰り返し報告された。ただし補充の介入試験では、効果を示したのは小規模試験に偏り、強いが確認されている——規模の大きい試験に限ると 入室も急性も減らない10

まとめ

論点 要点
25(OH)D の閾値 Endocrine Society 2011 は欠乏 <20・不足 21–29・充足 30–100 ng/mL としたが、2024年版は具体的な閾値も一律の測定も支持しない。IOM/NAM(骨の健康)は <12 で欠乏のリスク、12–20 で一部が不足、≥20 で実質すべてが充足
2024年指針の適用範囲 が確立していない人でのの判断。くる病・・・吸収不良・副甲状腺疾患には当てはまらない
リン酸排泄障害 → ・ビタミンD活性化↓・低 Ca²⁺ → 。と(脈圧↑・)が同時に進む。は骨形態の変化に限った語
PTHrP による液性型(が無くても起こる)と、巣での型(・乳癌)。異所性 産生はごく稀
で上昇し、死亡・心血管疾患(・)と関連
ビタミンD欠乏 原因は皮膚産生↓・摂取不足・肥満。高度になると低 Ca²⁺ → +。一般集団への補充は骨折を減らさなかった(VITAL)
くる病・ 石灰化の障害。閉鎖前ならくる病、閉鎖後なら。過剰型は 25(OH)D・Ca²⁺ 正常でリンだけが下がる
骨外作用 がん・自己免疫・うつ・感染との関連は主に観察研究。VITAL 系の試験で癌・うつの予防効果はなく、・急性で効果を示したのは小規模試験に偏り、に限ると 入室も急性も減らない

出典

  1. 1.Evaluation, Treatment, and Prevention of Vitamin D Deficiency: an Endocrine Society Clinical Practice Guideline(Endocrine Society・2011)academic.oup.com のHTML全文で確認した(curlは403、WebFetchでは本文が取れた。Europe PMCはSubscription requiredで全文なし)。「Vitamin D deficiency is defined as a 25(OH)D below 20 ng/ml (50 nmol/liter), and vitamin D insufficiency as a 25(OH)D of 21–29 ng/ml」と定義し、同じ節が充足を「sufficiency as a 25(OH)D of 30–100 ng/ml」と書く——すなわち充足の下限は30 ng/mLを含む。一方で治療目標を述べる箇所は「to raise the blood level of 25(OH)D consistently above 30 ng/ml」と超で書いており、30ちょうどの扱いは節によって揺れる。維持量は成人1500–2000 IU/日、1〜18歳600–1000 IU/日、肥満・吸収不良・ビタミンD代謝に影響する薬剤の使用者では同年齢の2〜3倍(維持量3000–6000 IU/日、治療量は少なくとも6000–10,000 IU/日)。⚠️ 原文の区分は隙間なく連続していない——20 ng/mLちょうど(欠乏は20未満、不足は21から)と、29と30の間がどの区分にも属さない閲覧 2026-09-05
  2. 2.Vitamin D for the Prevention of Disease: An Endocrine Society Clinical Practice Guideline(Endocrine Society・2024)本文(List of Recommendationsの注記)で確認した。「The Guideline Development Panel did not find clinical trial evidence that would support establishing distinct 25(OH)D thresholds tied to outcome-specific benefits in the populations examined. Hence, the Endocrine Society no longer endorses the target 25(OH)D level of 30 ng/mL (75 nmol/L) suggested in the previous guideline. Similarly, the Endocrine Society no longer endorses specific 25(OH)D levels to define vitamin D sufficiency, insufficiency, and deficiency.」——2011年版の30 ng/mLという目標値も、充足・不足・欠乏を定義する具体的な25(OH)D値も、もはや支持しないと明記している。推奨は健常成人・肥満者・皮膚色の濃い人のいずれについてもルーチンの25(OH)Dスクリーニングをsuggest against(2、⊕◯◯◯=条件付き・確実性は非常に低い)、50歳未満と50〜74歳では食事摂取基準を超える補充をsuggest against、50歳以上で補充・治療の適応がある場合は非毎日の高用量ではなく毎日の低用量をsuggest。本指針はビタミンD治療・25(OH)D測定の適応が確立した人には適用されず、ビタミンD代謝に影響する基礎疾患のある人へ外挿してはならないと明記している。取得経路はacademic.oup.comのHTML(curlは403、WebFetchでは本文が取れた)閲覧 2026-09-05
  3. 3.Correction to: Vitamin D for the Prevention of Disease: An Endocrine Society Clinical Practice Guideline(Endocrine Society・2025)academic.oup.com のHTML(J Clin Endocrinol Metab 110巻 e916)で確認した。2024年版に4箇所の訂正が入っている。①序文の書き出しを、前版がビタミンD欠乏の評価・治療・予防を広く扱っていたことと対比する書き方(In contrast to previous guidelines that broadly addressed the evaluation, treatment, and prevention of vitamin D deficiency…)から、本指針が前版を置き換える(which replaces the previous guideline)という書き方へ改めた。⚠️ 広くビタミンD欠乏を扱っていたのは前版であって本指針ではない。②推奨2(50歳未満の成人)と③推奨4(50〜74歳の成人)に「beyond the recommended Dietary Reference Intake for this population」を補い、提案しないのが食事摂取基準を超える補充であることを明示した。④用量の節で12週超と1〜12週の投与間隔を比べた文の「fracture risk」を「fall risk」に改めた(RR 1.08・0.98という数値自体は変わっていない)。本ノートの「2011年版を置き換える」「食事摂取基準を超える補充を提案しない」という記述はこの訂正後の本文に沿っている閲覧 2026-09-05
  4. 4.Dietary Reference Intakes for Calcium and Vitamin D(Institute of Medicine (US) Committee to Review Dietary Reference Intakes for Vitamin D and Calcium・2011)報告書のSummary章(NCBI Bookshelf NBK56050)の本文で確認した。「persons are at risk of deficiency relative to bone health at serum 25OHD levels of below 30 nmol/L (12 ng/mL). Some, but not all, persons are potentially at risk for inadequacy at serum 25OHD levels between 30 and 50 nmol/L (12 and 20 ng/mL). Practically all persons are sufficient at serum 25OHD levels of at least 50 nmol/L (20 ng/mL). Serum 25OHD concentrations above 75 nmol/L (30 ng/mL) are not consistently associated with increased benefit. There may be reason for concern at serum 25OHD levels above 125 nmol/L (50 ng/mL).」——この区分は境界が隙間なく連続している閲覧 2026-09-05
  5. 5.Definition, evaluation, and classification of renal osteodystrophy: a position statement from Kidney Disease: Improving Global Outcomes (KDIGO)(Kidney International・2006)抄録(Europe PMC、PMID 16641930)で確認した。従来「腎性骨異栄養症」と呼ばれ骨生検で分類されてきたCKDの骨・ミネラル代謝異常について、①腎性骨異栄養症の語はCKDに伴う骨形態の変化に限って用い、骨組織形態計測で回転・石灰化・骨量の3項目を含む統一分類で報告すること、②CKDによる全身性の骨・ミネラル代謝異常で、骨・ミネラル代謝の異常および/または骨外石灰化として現れる、より広い臨床症候群をCKD-MBDと呼ぶことを推奨した閲覧 2026-09-24
  6. 6.Malignancy-Related Hypercalcemia(StatPearls (NCBI Bookshelf)・2025)Wayback保存版(2026-06-13取得、Last Update March 4, 2025)の本文で確認した。骨転移による破骨細胞活性化因子の放出が悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症の20%を占め「They are commonly observed in patients with multiple myeloma and solid tumors, such as breast cancer, that metastasize to the bones」とあること。高カルシウム血症を伴う固形腫瘍として多いのは頭頸部・肺の扁平上皮癌、乳癌、卵巣癌、腎癌で、PTHrPによる液性高カルシウム血症は骨転移の無い患者で疑うとされること。高カルシウム血症を伴う癌で最も多いのは多発性骨髄腫とされること。前立腺癌は高カルシウム血症を伴う腫瘍の例として挙げられていない閲覧 2026-09-24
  7. 7.Supplemental Vitamin D and Incident Fractures in Midlife and Older Adults(The New England Journal of Medicine(VITAL試験)・2022)Europe PMC(PMC9716639)の抄録本文で確認した。ビタミンD欠乏・低骨量・骨粗鬆症を組入れ基準にしていない50歳以上男性・55歳以上女性25,871例(VITALの骨折付随試験)で、ビタミンD3 2000 IU/日はプラセボと比べ総骨折(ハザード比0.98、95%CI 0.89–1.08、P=0.70)・非椎体骨折(0.97、0.87–1.07)・大腿骨近位部骨折(1.01、0.70–1.47)のいずれも有意に減らさなかった。ベースラインの血清25(OH)D値による効果修飾も認めなかった閲覧 2026-09-05
  8. 8.Vitamin D Supplements and Prevention of Cancer and Cardiovascular Disease(The New England Journal of Medicine(VITAL試験)・2019)Europe PMC(PMC6425757)の抄録本文で確認した。50歳以上の男性・55歳以上の女性25,871例(ビタミンD欠乏を組入れ基準にしていない米国の一般集団)にビタミンD3 2000 IU/日を投与した2×2要因デザインの無作為化プラセボ対照試験で、追跡中央値5.3年の浸潤癌の発症はハザード比0.96(95%CI 0.88–1.06、P=0.47)と有意差が無かった。部位別も乳癌1.02(0.79–1.31)・前立腺癌0.88(0.72–1.07)・大腸癌1.09(0.73–1.62)でいずれも有意差なし。主要心血管イベントも0.97(0.85–1.12)で差が無かった閲覧 2026-09-05
  9. 9.Effect of Long-term Vitamin D3 Supplementation vs Placebo on Risk of Depression or Clinically Relevant Depressive Symptoms and on Change in Mood Scores: A Randomized Clinical Trial(JAMA(VITAL-DEP付随試験)・2020)Europe PMC(PMC7403921)の抄録本文で確認した。VITALの付随試験VITAL-DEPで、50歳以上の18,353例(うち16,657例はうつ病の既往が無く、1,696例は既往があるが過去2年間治療を受けていない)にビタミンD3 2000 IU/日を投与し、追跡中央値5.3年でうつ病または臨床的に意味のある抑うつ症状の発症・再発はハザード比0.97(95%CI 0.87–1.09、P=.62)と有意差が無く、PHQ-8による気分尺度の変化も群間差0.01点(95%CI −0.04〜0.05)で差が無かった。対象は登録時に臨床的な抑うつ症状が無い50歳以上の成人であり、うつ病の治療効果を検証した試験ではない閲覧 2026-09-05
  10. 10.Vitamin D, acute respiratory infections, and Covid-19: The curse of small-size randomised trials. A critical review with meta-analysis of randomised trials(PLOS ONE・2025)ビタミンD補充がCOVID-19のICU入室・急性呼吸器感染症を減らすという結果は小規模試験に強い出版バイアスがあり、規模の大きい試験に限ると効果が消える(ICU入室 OR 0.88、95%CI 0.62–1.24/ARI予防 OR 0.98、95%CI 0.94–1.03)閲覧 2026-08-14