小児科学

小児科学 · 2-27

敗血症・敗血症性ショックの認識と救急治療

Recognition and Emergency Treatment of Sepsis and Septic Shock

前提:病態
敗血症性ショックの機序と治療敗血症性ショック:炎症・凝固・内皮機能障害B群レンサ球菌(GBS)リステリア・モノサイトゲネス
疾患
新生児敗血症

🧠 小児敗血症では低血圧は遅い徴候である。感染を疑う児で意識、、呼吸、尿量が悪化したら、培養採取に固執して抗菌薬を遅らせず、少量ずつの晶質液と反復評価、末梢路からでも躊躇しない、を並行する。輸液量は医療(が使えるか)で変わる。

認識

敗血症は感染に伴う生命を脅かすである。2005年の国際小児敗血症合意会議は、成人の基準を小児の年齢区分に応じて改変した古典的基準(発熱・低体温、年齢別頻脈/徐脈、頻呼吸、白血球異常)を策定した1が、基準は感染症の小児のうち転帰不良のリスクが高い児を確実には拾えない。成人の(2016年)は小児を定義の対象外としたため、小児の定義がから離れたのは2024年のPhoenix Sepsis Scoreである2。

Phoenix Sepsis Score 中身
採点する 呼吸・循環・凝固・神経の4系。各0〜3点(循環のみ0〜6点)
敗血症 感染を疑う児で合計2点以上
敗血症のうちが1点以上(年齢別の高度低血圧・乳酸高値・の使用のいずれか)
適用外 出生時入院、修正在胎37週未満、18歳以上

💡 Phoenix基準は「早く見つける」ためのではない。 感染を疑う児のうち死亡リスクが高い者を同定する基準であり、タスクフォース自身が早期のスクリーニング・初期認識のための基準ではないと明記し、スクリーニングは各施設の察知の手順に従うよう述べている2。2026年のSurviving Sepsis Campaign小児版も、確立した臨床手順にして系統的な敗血症スクリーニングを行うべきかについては推奨を出せるだけの根拠がないとし、そのうえで早期認識の重要性と施設ごとの手順の整備を強調している3。⚠️ したがって、Phoenix基準を満たすのを待ってから抗菌薬を始めるのではない。現場では年齢、基礎疾患、臓器障害の有無とで判断する。

早期徴候 進行した臓器障害
発熱または低体温、、傾眠・ 意識低下、痙攣
頻脈、冷たい/まだらな四肢、 低血圧、弱い脈、著しい
頻呼吸、努力呼吸、増加 呼吸不全、人工呼吸の必要
乏尿、代謝性アシドーシス、乳酸上昇 腎障害、、肝障害
点状出血・紫斑

乳酸はの補助指標だが、単独で敗血症や治療終了を判断しない。2026年のSSC小児版は、敗血症の疑い・の疑いのいずれでも初期評価の一部として血中乳酸を測定することを強く推奨している(エビデンスの確実性はきわめて低い)3。Phoenix基準のの配点は、表では乳酸5〜10.9 mmol/Lが1点・11 mmol/L以上が2点(5 mmol/L未満は0点)で、同じ論文の散文は「5 mmol/Lを超える」と書いている2。

最初の1時間

flowchart TD
    A["感染+臓器障害/ショックを認識"] --> B["気道・呼吸・循環、酸素、モニター"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='IV access'>静脈路</span>、困難なら<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intraosseous route'>骨髄路</span>"]
    C --> D["培養・血液検査・乳酸を採取"]
    D --> E["抗菌薬を速やかに開始"]
    E --> F["緩衝晶質液10〜20 mL/kg<br>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intensive care'>集中治療</span>が無く低血圧も無ければ<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='bolus'>ボーラス</span>を行わず<span class='jp-term jp-term-diagram' title='maintenance fluid'>維持輸液</span>)"]
    F --> G["灌流と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='fluid overload'>過剰輸液</span>を毎回再評価"]
    G -->|"改善不十分"| H["エピネフリンまたはノルアドレナリンを<br>末梢路から開始してよい"]
    G -->|"改善"| I["再評価を継続し<span class='jp-term jp-term-diagram' title='source control'>感染源制御</span>"]

⚠️ 急速なが、資源の限られた環境ではかえって死亡を増やした無作為化試験がある。 ウガンダ・ケニア・タンザニアの資源制限下病院(が利用できない環境)で、重症と灌流障害を有する小児3,141例を対象としたFEAST試験では、群の48時間死亡率が対照群(なし)より有意に高かった(RR 1.45、95%CI 1.13-1.86)4。組入れは重症の熱性疾患に意識障害または呼吸窮迫を伴い灌流障害のある生後60日〜12歳で、栄養不良と胃腸炎は除外されている。この結果はが利用できない低・中所得国の環境で得られたものであり、が利用できる環境にそのまま外挿できるかは議論がある。 2026年のSSC小児版は、この環境差を推奨そのものの書き分けとして取り込んでいる(下記)3。

  • 抗菌薬の時間枠は、ショックの有無で推奨の強さが違う。 を疑う場合は、認識からできるだけ早く、理想的には1時間以内に開始する(強い推奨・エビデンスの確実性はきわめて低い)。ショックが無く敗血症を疑う段階では、時間を区切った迅速な検索を行い、敗血症の懸念が裏づけられたら評価後できるだけ早く、理想的には認識から3時間以内に開始する(条件付き推奨・きわめて低い)3。この3時間の枠は、ウイルス感染など敗血症以外の診断を見極める時間を確保するためのものである。⚠️ 逆に、迅速な評価そのものが難しく遅れが見込まれる状況では、細菌性敗血症を疑った時点で待たずに投与する(good practice statement)3。全例に一律の1時間閾値を当てる根拠は限定的だが、抗菌薬投与の遅延と死亡の関連自体は示されている5。
  • は想定される病原体をすべて覆うで始め(good practice statement)、免疫不全やのリスクが高い児ではが提案される(条件付き推奨)。病原体と感受性が判明したら狭域化する(good practice statement)3。血液培養は抗菌薬前が望ましいが、採取のため治療を遅らせない。感染部位、年齢、耐性状況、免疫状態に合わせて選ぶ。
  • 輸液量は医療で変わる。 晶質液は10〜20 mL/kgを1単位とし、1回ごとに心拍、血圧、、意識、尿量、肺・を再評価して、ショックが消えるか輸液過剰の徴候が出たら中止する(good practice statement)。が利用できる医療では最初の1時間で合計40〜60 mL/kgまでを目安とし(条件付き推奨・確実性は低い)、が利用できないでは、低血圧を伴うに限って最大40 mL/kgにとどめ(条件付き推奨・低い)、低血圧を伴わない敗血症にはを行わずから始める(強い推奨・エビデンスの確実性は高い)3。⭐ 61の記述のうち強い推奨は5件しかなく、確実性が高いと評価されたのは3件だけなので、この「を行わない」は小児敗血症の推奨のなかで例外的に強い。
  • 輸液の種類も決まっている。 はアルブミンではなく晶質液を用い(条件付き推奨・確実性は中等度)、を要するでは0.9%食塩液より緩衝晶質液(、ハルトマン液などの多電解質液)を選ぶ(条件付き推奨・きわめて低い)。緩衝晶質液がすぐに手に入らなければ0.9%食塩液でよく、やの懸念がある場合(中枢神経系感染など)はむしろ0.9%食塩液が好まれる3。💡 根拠は死亡率ではない(5つの小児RCTを統合してもに差はない)。最大のRCT——インドの4つのPICUで行われ、に限らずPICU入室児全体を組み入れた試験——で、新規・進行性のが緩衝晶質液群21%(73/351)対0.9%食塩液群33%(119/357)と少なかったことによる。
  • はを待たなくてよい。 の確保を待たずに路から開始することが提案される(条件付き推奨・きわめて低い。は約2.5%で、手など遠位の末梢路に多い)。40 mL/kgのの前に始めるか後に始めるかについては推奨を出せる根拠がなく、第一選択をエピネフリンとノルアドレナリンのどちらにするかも同様である(心筋機能障害・低心拍出にはエピネフリン、体血管抵抗を上げたいときはノルアドレナリン、という選好が述べられているにとどまる)3。がとれなければを使う。
  • 感染源のドレナージ、壊死組織除去を遅らせない(good practice statement)。感染源と確認された血管内デバイスは、他の血管路を確保したうえで、起因菌と手技のリスク・を踏まえてする(強い推奨・確実性は低い)3。

新生児敗血症

分類 感染経路・主な病原体 特徴
母体・羊水・産道由来。B群レンサ球菌、大腸菌、Listeria monocytogenesなど 早産、長時間破水、、母体GBS保菌・不十分な分娩時予防が危険因子
医療環境・家庭、皮膚粘膜から。ブドウ球菌、グラム陰性桿菌、真菌など デバイス、長期入院、未熟性、皮膚が関連

新生児は発熱がなくても、体温不安定、無呼吸、、黄疸、腹部膨満、低血糖/高血糖、活気低下だけで発症し得る。血液培養を基本とし、臨床的に安定すれば、適応に応じ尿培養・画像を加える。経験的抗菌薬は発症時期、院内耐性、髄膜炎の可能性で選ぶ6。ではアンピシリン(または)+が標準である。

⚠️ この節の枠組みは、上で扱った小児の基準・ガイドラインの外側にある。 Phoenix基準は出生時入院と修正在胎37週未満の児に適用されず2、SSC小児版2026も対象を在胎37週以上で出生した児から18歳までとしている3。早産児と出生時入院中のは、これらの基準・推奨がそのまま当てはまる集団ではない。

⚠️ 新生児のセフトリアキソンは「使えない」ではなく「規定が国ごとに違う」。 共通する理由は2つで、①からビリルビンを置換してを増やし()を招くこと、②Ca含有輸液(、など)とセフトリアキソン・のを形成し、肺・腎の結晶による死亡例が報告されていること7。禁忌欄の書き方は3極で揃っていない。

文書 新生児に関する禁忌
英国SmPC 4.3 修正在胎41週までの早産児は一律に禁忌。生後28日までのは、・黄疸・・アシドーシスがある場合、および静注カルシウム治療/Ca含有輸液を要する(見込みを含む)場合が禁忌8
日本の電子添文 2.2 「の、新生児」のみ。Ca含有注射剤・輸液との同時投与は禁忌ではなく8.3(重要な基本的注意)に置かれ、・新生児の用法・用量自体は定められている9
米国添付文書 CONTRAINDICATIONS の新生児(とくに早産児)には投与すべきでないとし、Ca含有静注液を要する(見込みを含む)生後28日以下の新生児を禁忌とする10

💡 3つの文書に共通するのは「の新生児には投与しない」だけである。Ca含有輸液の扱いは規律が違い、・米国は「Ca含有輸液を要する新生児」そのものを禁忌に置くのに対し、日本は禁忌ではなく同時投与の禁止(年齢を限らない注意)として書いている。⭐ 実務では、この線引きに迷う場面をそもそも作らないよう、新生児でが必要なときはを用いる。なお英国SmPCは、生後28日を超える患者ではルートを分けるかで十分にフラッシュすればCa含有輸液との逐次投与は可としている8。

難治性ショック

  • 心機能、体血管抵抗、を再評価する。訓練と資源があれば、心エコー・を含む()で蘇生を導くことが提案される(条件付き推奨・確実性は低い)3。
  • 高用量のを要する場合は、を追加するかをさらに増量する(条件付き推奨・確実性は低い)。が続くときにイノジレーター(など)を足すかどうか、アンギオテンシンIIやを併用するかどうかは、いずれも推奨を出せる根拠がない3。
  • 低血糖、低Ca血症、重度貧血、気胸、心タンポナーデなど治療可能な併存因子を探す。
  • ⚠️ ステロイドは「難治性なら足す」ではない。 輸液とで循環を安定させられるには、静注を用いないことが提案される(条件付き推奨・確実性は低い)。輸液とを十分に行っても不安定な例で用いるべきかは、2026年版で「推奨を出せるだけの根拠がない」に改められた(2020年版からの変更点)。ただし副腎不全が疑われる、または確認されている場合にはストレス用量のステロイドを投与する3。
  • 呼吸不全、腎不全、を支持し、PICUへ早期搬送する。他のすべての治療に抵抗するショックでは静脈-動脈をとして、他の治療でも改善しない難治性低酸素血症では静脈-静脈を用いることが提案される(いずれも条件付き推奨・きわめて低い)3。

まとめ

  • 小児では低血圧を待たず、意識・灌流・呼吸・尿量の変化から敗血症を認識する。Phoenix基準は重症度を判定する基準であって、早期発見のではない。
  • 抗菌薬、循環支持、を同時並行で行う。時間枠はショックがあれば1時間以内(強い推奨)、ショックが無ければ迅速な評価のうえ3時間以内(条件付き推奨)。
  • 晶質液は10〜20 mL/kgずつ投与して毎回再評価する。が利用できるでは最初の1時間で計40〜60 mL/kgまで、が利用できないで低血圧が無ければを行わずから始める(強い推奨・確実性は高い)。には0.9%食塩液より緩衝晶質液を選ぶ。
  • はを待たず末梢路から開始してよい。エピネフリンとノルアドレナリンのどちらを第一選択にするかは決着していない。
  • ステロイドは輸液・で安定化できる例には用いず、副腎不全が疑われる例にストレス用量を投与する。
  • 新生児では非特異的症状しか示さないことが多く、発症時期に応じて病原体と治療を考える。セフトリアキソンの禁忌の書き方は国ごとに違う。

出典

  1. 1.International pediatric sepsis consensus conference: definitions for sepsis and organ dysfunction in pediatrics(Pediatric Critical Care Medicine・2005)カナダ・フランス・オランダ・英国・米国の専門家20名による2005年の国際合意会議が、成人のSIRS・敗血症の定義を小児の発達段階(新生児・乳児・幼児・学童・思春期)に応じて改変し、年齢別のバイタルサイン・白血球数閾値を用いたSIRS基準と、小児の重症敗血症・敗血症性ショックの定義を初めて策定したこと。閲覧 2026-08-27
  2. 2.International Consensus Criteria for Pediatric Sepsis and Septic Shock(Society of Critical Care Medicine / JAMA・2024)PMC10900966のHTML全文で確認した。SCCM小児敗血症定義タスクフォースが、感染症疑いの小児の電子カルテデータから臓器障害スコアを導出し、Phoenix Sepsis Score(呼吸・循環・凝固・神経の4臓器系、各0-3点)の合計2点以上を敗血症、うち循環器系1点以上(年齢別の高度低血圧・乳酸高値・血管作動薬使用のいずれか)を敗血症性ショックと定義したこと。合計2点以上の小児の院内死亡率は高資源環境で7.1%(726/10,243)・低資源環境で28.5%(441/1,549)で、2005年の国際小児敗血症合意会議の定義(SIRS+感染疑い)より陽性的中率が高く感度は同等以上であったこと。乳酸の配点は表では5-10.9 mmol/Lが1点・11 mmol/L以上が2点(5 mmol/L未満は0点)で、本文の散文は「5 mmol/Lを超える」と書いており原文内で表現が揺れる。基準は出生時入院と修正在胎37週未満の児には適用されず、タスクフォース自身が「早期のスクリーニングや初期認識のための道具ではない」と明記していること。閲覧 2026-08-27
  3. 3.Surviving Sepsis Campaign International Guidelines for the Management of Sepsis and Septic Shock in Children 2026(Society of Critical Care Medicine / European Society of Intensive Care Medicine・2026)Intensive Care Medicine版(2026年3月23日公開。Pediatric Critical Care Medicineと同時掲載)の全文をWayback経由で取得して確認した。推奨6は敗血症性ショックの疑いで「認識からできるだけ早く、理想的には1時間以内」の抗菌薬開始(強い推奨・エビデンスの確実性はきわめて低い)、推奨7はショックのない敗血症疑いで「時間を区切った迅速な検索を行い、敗血症の懸念が裏づけられたら評価後できるだけ早く、理想的には認識から3時間以内」(条件付き推奨・きわめて低い)、推奨8は迅速な評価が困難で遅れが見込まれるなら待たずに投与する(good practice statement)。輸液は、集中治療が利用できる医療体制の敗血症性ショックで最初の1時間に10〜20 mL/kgずつ計40〜60 mL/kgまで(推奨19、条件付き推奨・確実性は低い)、集中治療が利用できない体制では低血圧を伴わない敗血症にボーラスを行わず維持輸液を開始し(推奨20、強い推奨・エビデンスの確実性は高い)、低血圧を伴う敗血症性ショックには最大40 mL/kgまで(推奨21、条件付き推奨・低い)。初期蘇生はアルブミンより晶質液(条件付き・中等度)、ボーラスには0.9%食塩液より緩衝晶質液(条件付き・きわめて低い。手に入らなければ0.9%食塩液でよく、低ナトリウム血症や頭蓋内圧上昇の懸念があるときは0.9%食塩液が好まれる)。血管作動薬は40 mL/kgの前後どちらで開始するかも第一選択をエピネフリンとノルアドレナリンのどちらにするかも推奨を出せる根拠がなく、末梢静脈路からの開始は提案される(条件付き・きわめて低い)。ヒドロコルチゾンは輸液と血管作動薬で安定化できる例には用いないことが提案され(条件付き・低い)、安定化できない例については推奨なし(副腎不全の疑い・確認例にはストレス用量を投与すると付記)。61の記述のうち強い推奨は5件のみ。対象は在胎37週以上で出生した児から18歳まで。本文に低血圧の数値定義は無い。閲覧 2026-08-27
  4. 4.Mortality after Fluid Bolus in African Children with Severe Infection(The New England Journal of Medicine・2011)Wayback経由でNEJMの全文を取得して確認した。ウガンダ・ケニア・タンザニアの資源制限下病院(一般小児病棟で治療し、バッグバルブマスク以外の補助換気は利用できない環境)で、重症発熱性疾患に意識障害または呼吸窮迫を伴い灌流障害のある生後60日〜12歳の小児3,141例(栄養不良・胃腸炎は除外)を、輸液ボーラス群(5%アルブミンまたは0.9%食塩液を1時間で20 mL/kg。2010年6月のプロトコル改訂で初回ボーラスは40 mL/kgへ引き上げ)とボーラスなし群(維持輸液のみ)に無作為に割り付けたストラタムAで、48時間死亡率がボーラス群10.5-10.6%・対照群7.3%となり、ボーラス群の死亡リスクが有意に高かったこと(ボーラスvs対照のRR 1.45、95%CI 1.13-1.86、P=0.003)。低・中所得国の資源制限環境で得られた結果である。閲覧 2026-08-27
  5. 5.Delays to Antibiotics in the Emergency Department and Risk of Mortality in Children With Sepsis(2024)小児敗血症では抗菌薬投与の遅延と死亡の関連が示された一方、全例に一律の1時間閾値を適用する根拠は限定的であり、ショックの有無と診断確度を踏まえる必要があることを確認した。閲覧 2026-08-27
  6. 6.An Overview of Antibiotic Therapy for Early- and Late-Onset Neonatal Sepsis: Current Strategies and Future Prospects(2024)新生児敗血症では発症時期、感染経路、局所疫学、耐性状況に応じて経験的抗菌薬を選び、培養結果に基づいて標的治療へ移行することを確認した。閲覧 2026-08-27
  7. 7.Ceftriaxone-Associated Biliary and Cardiopulmonary Adverse Events in Neonates: A Systematic Review of the Literature(2017)新生児でセフトリアキソン使用を制限する根拠として、ビリルビン置換の懸念とカルシウム含有製剤併用時の重篤有害事象報告を確認した。閲覧 2026-08-27
  8. 8.Ceftriaxone 1g Powder for solution for injection or infusion - Summary of Product Characteristics (SmPC)(Wockhardt UK Ltd / electronic medicines compendium (emc)・2025)英国SmPCの4.3で、セフトリアキソンは「修正在胎41週までの早産児」と「生後28日までの正期産新生児のうち、高ビリルビン血症・黄疸・低アルブミン血症・アシドーシスのある児(ビリルビン結合が障害されている状態のため)」および「静注カルシウム治療またはカルシウム含有輸液を要する(要する見込みを含む)児」に禁忌であること。4.4は、あらゆる年齢でカルシウム含有静注液と混合・同時投与してはならないが、生後28日を超える患者では別ルートまたは生理食塩液で十分にフラッシュしたうえでの逐次投与は可としており、小児の用法・用量自体は4.2に定められていること(10. 本文改訂日は2025年1月23日)。閲覧 2026-09-17
  9. 9.セフトリアキソンナトリウム静注用0.5g「日医工」/セフトリアキソンナトリウム静注用1g「日医工」 電子添文(医薬品医療機器総合機構(PMDA)/日医工株式会社・2026)2026年6月改訂(第2版)の電子添文で、禁忌は「2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者」と「2.2 高ビリルビン血症の低出生体重児、新生児」の2項目だけであり、カルシウム含有注射剤・輸液との同時投与は禁忌ではなく「8.3 同時に投与しないこと」(重要な基本的注意)に置かれていること。9.7小児等は高ビリルビン血症の低出生体重児・新生児への投与を禁じる理由として、血清アルブミンからのビリルビン遊離と未熟な血液脳関門による核黄疸のおそれを挙げる。未熟児・新生児の用法・用量(生後0〜3日齢は1回20 mg/kgを1日1回など)は定められている。閲覧 2026-09-17
  10. 10.CEFTRIAXONE- ceftriaxone sodium injection, solution — Prescribing Information(DailyMed (U.S. National Library of Medicine) / Baxter Healthcare Company・2026)米国添付文書のCONTRAINDICATIONSは、生後28日以下の新生児について「高ビリルビン血症の新生児、とくに早産児には投与すべきでない」(in vitroでアルブミンからビリルビンを置換し、ビリルビン脳症のおそれがあるため)とし、カルシウム含有静注液を要する(要する見込みを含む)新生児を禁忌としていること。閲覧 2026-09-17