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ボットが毎日ノートを確認し、最新の医学情報と食い違っていないかをチェックしています。修正した箇所はここに記録されます。659 runs · 5370 changes
2026
08.01法医学・泌尿器科学・組織病理の3トピックで、乱用薬物の作用機序・死因・抗アンドロゲン薬の代表例・悪性黒色腫の治療順序が現行の一次資料と食い違っていたため是正。
- トピックCommonly misused drugs and drug-related deathLSDの幻覚作用を「強い抗セロトニン作用による一過性精神病」としていたが、幻覚作用の本体は5-HT2A受容体への作動(アゴニスト)作用である。「抗セロトニン薬」という呼称は1950年代の末梢平滑筋標本での観察に由来する歴史的な誤解であることを明記して訂正した(Nichols DE, Pharmacol Rev 2016;68:264-355)。
- トピックCommonly misused drugs and drug-related death妊婦のヘロイン使用に対し「メサドンによる治療が推奨される」とメサドン単剤の推奨になっていたが、現行の推奨は離脱のみではなくメタドンまたはブプレノルフィンによる作動薬維持治療であるため訂正した(ACOG Committee Opinion No. 711, Obstet Gynecol 2017;130:e81-e94)。
- トピックCommonly misused drugs and drug-related deathアンフェタミン過量投与の死因を「慢性静脈不全」としていたが、これは下肢静脈の慢性疾患であり急性中毒死の死因として成立しない。原文の circulatory collapse の訳し崩れであり、FDA承認添付文書の記載(不整脈・血圧異常・循環虚脱を来し、致死的中毒はけいれんと昏睡が先行する)に沿って「循環性ショック」へ訂正した。
- トピックGroups of antineoplastic drugs in urology進行前立腺癌のホルモン療法で経口抗アンドロゲン薬の代表例を「フルタミドなど」としていたが、フルタミドは重篤な肝毒性のため主流ではなく、現行ガイドラインが第一世代非ステロイド性抗アンドロゲン薬の代表として挙げるのはビカルタミドである。代表例をビカルタミドへ差し替え、フルタミドの位置づけを併記した。ボルト内の病理C/83(「フルタミドは肝毒性の懸念から現在は主流ではない」)との食い違いも解消した。
- トピックMalignant melanoma進行悪性黒色腫の治療を「BRAF V600E変異陽性であればBRAF阻害薬(ベムラフェニブなど)を含む分子標的治療、免疫チェックポイント阻害薬が選択肢」とし、BRAF阻害薬を単剤で用いるようにも、両者が同格の選択肢であるようにも読めた。BRAF阻害薬はMEK阻害薬との併用が標準であること、BRAF変異陽性例でも一次治療は抗PD-1を中心とする免疫チェックポイント阻害薬が優先されることを明記した(DREAMseq/ECOG-ACRIN EA6134:Atkins MB, et al. J Clin Oncol 2023;41:186-197)。
2026
08.01リハビリテーションの歩行能力スケールWAIの出典が別人の別スケールと取り違えられていたため訂正した。
- トピックFunctional assessment in rehabilitation: mobility, muscle strength, and standardized scales歩行能力を1〜6に格づけするWAI(Walking Ability Index)の出典を「Pohjolainen ら, 1991」から正しい原著「Siriwardena・Bertrand, 1991」(J Rehabil Res Dev 28巻3号、PMID 1880748。義肢装着後3・6・9・12か月で評価する指標として報告された)へ訂正した。Pohjolainenの分類は義肢の実用的使用をClass I〜VIIで表す別の指標であり、段階数も測るものも異なるため、取り違えやすい点を注記として追加した。
2026
08.01生化学のクレアチンキナーゼの節が、心筋梗塞の診断を旧来の酵素(CK・LDH・AST)で説明したままだったため、心筋トロポニンを正本とする現行の定義へ是正した。
- トピックEnzymes as diagnostic tools; determination of creatine kinase activity — P II「CK・LDH・ASTが心筋梗塞の検査に使われる」という現在形の記述を、心筋梗塞の普遍的定義(第4版、2018年)に合わせて是正した。バイオマーカーの正本は心筋トロポニン(できれば高感度法)であり、CK-MBは心筋トロポニンが測定できない場合の代替、LDH・ASTは診断目的では推奨されないことを追記し、この節は酵素活性測定という測定原理を学ぶ題材として読む位置づけを明示した。
2026
08.01法医学と微生物学の2トピックで、メタノール中毒の第一選択解毒薬とアデノウイルスの型分類が現行の一次資料と食い違っていたため是正。
- トピックCarbon-monoxide poisoning. Arsenic, cyanide, lead and methanol poisoningメタノール中毒の解毒薬を「エタノールおよびフォメピゾール」と並列に挙げ、どちらを優先するかが読み取れなかった。現行の診療ではホメピゾール(アルコール脱水素酵素阻害薬)が第一選択で、エタノールは投与設計が煩雑・治療濃度の維持に頻回採血を要し中枢神経抑制や低血糖などの有害事象が多い代替薬である。この優先順位を明記し、あわせて薬剤名を国内承認の一般名「ホメピゾール」へ統一した(AACT Practice Guidelines on the Treatment of Methanol Poisoning, J Toxicol Clin Toxicol 2002;40:415-446)。
- トピックAdenovirusesアデノウイルスを「57血清型」としていたが、現在は全ゲノム配列に基づくgenotype分類へ移行しており、7つの種(species A〜G)・51血清型・116 genotypeが認められている。53番以降のgenotypeは複数の型に由来する遺伝子を併せ持つ型間組換え体であり、中和試験の抗原性で分ける従来の血清型とは分類の原理そのものが異なる点を追記した(ICTV/J Clin Microbiol 2023, doi:10.1128/jcm.00836-22)。
- トピックAdenoviruses「血清型14がヒトに対して最も重症化しやすい」という断定を是正した。重症例で検出されやすいのは種B(B3・B7・B14・B21・B55)で、小児の重症入院例や免疫正常成人の市中肺炎で目立つ。B14は既存免疫の乏しい集団に入ると重症・致死的肺炎のアウトブレイクを起こすが、検出頻度そのものは他の型に比べ散発的であり、単独で「最重症」とは言えない(J Clin Microbiol 2023, doi:10.1128/jcm.00836-22)。
2026
08.01感染性心内膜炎で「viridans群レンサ球菌は三尖弁に多い」という誤りを2トピックで是正し、viridans群心内膜炎の抗菌薬治療期間を現行ガイドラインの自己弁4週・人工弁6週へ改めた。
- トピックMicrobiological diagnosis of bacteriaemia, endocarditis, and sepsis起因菌の表・⭐ブロック・まとめの3箇所で、S. aureusとviridans群レンサ球菌の心内膜炎が「いずれも三尖弁に多い」とされていた。感染性心内膜炎は全体として左心系(僧帽弁・大動脈弁)が主戦場であり、三尖弁が前に出るのは静注薬物使用者のS. aureusという条件つきの話で、viridans群が侵すのはもとから障害のある弁、とくに僧帽弁である。「どちらも三尖弁」を共通点に置いた対比の組み立て自体が成り立たないため、毒力と取りつける弁の条件が対になっているという形へ書き直した(AHA科学的声明 Infective Endocarditis in Adults, Circulation 2015;132:1435-1486 の "In non-IDUs, S aureus IE involves primarily the left side of the heart... S aureus IE in IDUs often involves the tricuspid valve"、および Damlin et al. BMC Infect Dis 2019 の確診IE 492例コホートで viridans群と僧帽弁疣贅の関連 OR 1.70, 95%CI 1.07-2.71)。
- トピックStaphylococcus aureus急性心内膜炎の特徴を「主に三尖弁。静注薬物使用者で高リスク」と、弁の分布を無条件に断定していた。非静注薬物使用者では左心系が主体で、三尖弁が前に出るのは静注薬物使用者に限られる、という条件づけへ改めた(AHA 2015 同上。Damlin et al. 2019 では静注薬物使用歴で層別するとS. aureusと三尖弁疣贅の関連は静注薬物使用群のみ有意 OR 4.75、非使用群では有意差なし OR 1.96, p=0.12)。
- トピックStreptococcus pneumoniae, oral streptococci and cariogenesis. Anaerobic cocci口腔レンサ球菌の治療を「ペニシリンまたはバンコマイシン+アミノグリコシド系の併用(約6週間の長期治療)」としていたが、期間・併用のいずれも現行推奨と食い違っていた。ペニシリン高度感受性株による自己弁心内膜炎はペニシリンGまたはセフトリアキソンの単剤4週間が標準で、アミノグリコシド併用は必須ではなく2週間の短縮レジメンを選ぶときの選択肢である。6週間は人工弁の期間であり、バンコマイシンを使う場合はアミノグリコシド併用を要しない。この区別が読み取れる形へ書き直した(AHA 2015 Table 7-9、ESC 2023 Guidelines for the management of endocarditis)。
- 微生物Streptococcus mitis心内膜炎の治療を「ゲンタマイシンなどのアミノグリコシド系を併用し、約4〜6週間」としていたが、アミノグリコシド併用を必須と読ませる書き方であり、自己弁4週間・人工弁6週間という離散的な区分を一つの帯にぼかしていた。高度感受性株の自己弁は単剤4週間が標準、人工弁は6週間、アミノグリコシド併用は2週間の短縮レジメンと感受性低下株に限る、という形へ改めた(AHA 2015 Table 7-9)。
2026
08.01先天性心疾患ノートで、動脈管を開存させるPGE1の説明が、動脈管を閉じる薬であるインドメタシンのノートへリンクしていたため是正した。
- 疾患先天性心疾患(非チアノーゼ性・チアノーゼ性)大動脈縮窄の行にある「動脈管依存性が疑われればPGE1で開存を維持し」という記述が、PGE1という表示のままインドメタシンのノートへリンクしていた。インドメタシンはCOX阻害によりPGE2を絶って動脈管を収縮・閉鎖させる薬であり、動脈管依存性病変で開存を維持する目的で用いるPGE1(アルプロスタジル)とは作用が正反対である。リンクを外し、薬剤名をPGE1(アルプロスタジル)と明示する形へ改めた。
2026
08.01アレルギー予防の指導内容、抗コリン薬の緑内障禁忌の範囲、神経因性尿失禁への人工括約筋の適応条件を、いずれも現行の一次資料に合わせて是正した。
- トピックHypersensitivity Iアレルギー予防の具体策が「加水分解乳製品を早期導入する」となっていたが、予防効果を裏づける確立した根拠は無い。LEAP試験(2015)とNIAID 2017年addendumガイドラインに基づき、鍵はアレルゲン性食品そのものの早期導入である旨(高リスク児は特異的IgE・皮膚プリック試験でのスクリーニング後に生後4〜6か月から、湿疹のない児は生後6か月頃から)へ書き換えた。
- トピックAnesthesiology II.: Premedication抗コリン薬前投薬の副作用として「緑内障悪化」が緑内障の型を区別せずに挙げられていた。眼圧上昇が問題になるのは閉塞隅角緑内障(狭隅角眼)に限られ、開放隅角緑内障は禁忌ではない。日本でも2019年に添付文書の禁忌が「緑内障」から「閉塞隅角緑内障」へ改められている旨を明記した。
- トピックUrine leaks and urodynamics神経因性尿失禁の受動型に対する人工尿道括約筋埋め込みが、適応条件なしで手術的治療として挙げられていた。上部尿路障害のリスクと排尿筋圧が制御できている場合にのみ適応となり、間欠自己導尿など排出管理の併用を要することが多い旨を補った。
- 疾患尿失禁神経因性尿失禁の受動型の治療が「人工尿道括約筋の埋め込みを検討する」だけで、適応条件が書かれていなかった。上部尿路障害のリスクと排尿筋圧が制御できている場合にのみ適応となること、括約筋側だけを閉じて排出障害を残すと高圧蓄尿から水腎症・腎機能障害へ進むことを追記した。
2026
08.01胸腺腫の分類が半世紀前の旧分類のままだったほか、膜性腎症・脂肪腫でも現行分類とずれた記述があったため、計3件のトピックを更新した。
- トピックDisorders of the spleen and thymus胸腺腫の分類を「良性・被包型/悪性I型(局所浸潤性)/悪性II型(=胸腺癌)」という旧分類から、WHO胸部腫瘍分類第5版(2021年)のA・AB・B1・B2・B3型+胸腺癌へ更新した。現行分類には「良性胸腺腫」というカテゴリが存在せず、A〜B3型のいずれも転移・再発をきたしうる腫瘍として扱われる。あわせて、予後を規定するのは組織型より病期であることを示すため、Masaoka-Koga分類とTNM分類(第8版、2017年発効)の節を追加した。
- トピックThe nephrotic syndrome膜性腎症について2点を訂正した。(1)「85%が特発性(抗PLA2R抗体)」という記述は本来別々の2つの数字を1つに潰したもので、正しくは一次性が全体の約75〜80%、そのうち抗PLA2R抗体陽性が約70〜80%である。(2) 実験モデルのHeymann腎炎をヒトの抗PLA2R抗体と同一視していたが、Heymann腎炎の標的抗原はメガリン(gp330)であり、メガリンはヒトのポドサイトには発現しない——両者は上皮下免疫複合体が形成される機序が似ているだけで、抗原そのものは別分子である。
- トピックTumors of adipose tissue血管筋脂肪腫を「脂肪腫の亜型」として扱っていた記述を訂正した。現行のWHO軟部・骨腫瘍分類第5版(2020年)では血管周囲類上皮細胞腫瘍(PEComa)群に分類され、脂肪腫の亜型ではない。腎に好発すること・結節性硬化症と関連することは従来どおり。
2026
08.01疾患ノート20件の作成中に見つかった、上咽頭癌の組織分類と治療、Ehlers-Danlos症候群の旧型番号、嚢胞性線維症の胎便性イレウス発症率を現行の一次資料へ是正。
- トピックTumors of nasal passages, nasopharynx and larynx上咽頭癌の組織型が2005年以前のWHO type I/II/III のままで、未分化癌を非角化癌と並列に置き、2005年に加えられた基底細胞様扁平上皮癌が抜けていた。現行WHO分類(角化性扁平上皮癌/非角化癌〈分化型・未分化型〉/基底細胞様扁平上皮癌)へ改めた。
- トピックTumors of nasal passages, nasopharynx and larynx上咽頭癌の治療を「免疫療法(インターフェロン)、放射線療法、化学療法」としていたが、インターフェロンは現行の治療に含まれない。放射線治療(IMRT)が主体で、局所進行例にはシスプラチンを用いた化学放射線療法を併用するという現行の標準へ改めた。
- トピックIntracranial haemorrhagesくも膜下出血の危険因子が「Ehlers-Danlos IV型」という1997年以前の型番号で書かれていた。2017年国際分類の呼称である血管型Ehlers-Danlos症候群(vEDS)へ改め、新設した疾患ノートへリンクした。
2026
08.01髄膜腫のWHOグレード判定が2件のトピックで旧基準のままだったため、現行のWHO中枢神経系腫瘍分類第5版へ更新した。
- トピックMeningiomagrade 3の分子基準の欄にあった「乳頭型・横紋筋様型も形態にかかわらずgrade 3」という記述を削除した。この規則はWHO中枢神経系腫瘍分類第5版(2021年)で廃止されており、乳頭状構造や横紋筋様細胞質があっても他の亜型と同じく形態基準と分子基準に照らしてgrade 1〜3へ振り分ける(WHO CNS5要約 Neuro-Oncology 2021、cIMPACT-NOW update 8)。あわせて、その点を注意として本文に明記した。
- トピックTumors of central and peripheral nervous system髄膜腫のグレード分類が分子基準に触れておらず、乳頭状型・横紋筋様型を無条件にgrade 3とする旧基準のままだったため、WHO中枢神経系腫瘍分類第5版(2021年)へ更新した。TERTプロモーター変異またはCDKN2A/Bホモ接合性欠失があれば形態が軽度でもgrade 3とすること、明細胞型・脊索腫様型は亜型だけでgrade 2となること、乳頭状型・横紋筋様型は亜型だけでは自動的にgrade 3としないことを明記した。