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Symptoms · Published

筋痙攣

Muscle cramps

臓器系
神経運動器内分泌・代謝
科目
AnesthesiologyInternal MedicineNeurology
トピック
麻酔科学 B-13:生命を脅かす電解質異常(Na・K・Ca)の補正内科学 E-04:カルシウム代謝異常神経学 G3-22:筋萎縮性側索硬化症
関連疾患
Isaacs症候群筋萎縮性側索硬化症糖原病破傷風変形性関節症
起因薬
イマチニブソニデギブテプロツムマブビスモデギブフロセミドラロキシフェン

🧠 全体像は、一つの筋または筋群が突然・不随意に強く収縮し、痛みを伴って触知できるを作る現象である。大多数は良性ので、これを一つずつ精査すると際限がない。臨床的にやることは2つに絞られる——①同じ「つった」に見える別物(・破傷風の)を区別すること、②良性のに紛れたの初発症状と電解質異常を拾うことである。

まず似て非なるものを分ける

⭐ 患者は全部「つった」と言う。何が収縮しているか、どこまで広がるか、痛むかで分ける。

現象 分布と持続 決め手
単一の筋・筋群、秒〜数分。有痛性 的な伸展で軽快する。収縮後に筋痛が残る
両手足対称、。持続的 口周囲・四肢のを伴う。低Ca・低Mg・
の同時収縮で姿勢異常。反復・持続 特定の動作や薬剤で誘発。で軽快
破傷風の 全身性・持続性。が先行 弛緩する間欠期がない。刺激で全身が反り返る
運動時の局所、電気的に無音 で運動負荷後に生じ、伸展しても解けにくい
ちらつくような部分収縮 関節は動かず、痛みもない。の所見

💡 の一種ではなく、神経の過剰興奮である。 収縮しているのは筋だが原因は末梢神経の脱分極閾値低下で、(顔面神経ので同側顔面筋が収縮)と(上腕を以上で約3分するとが誘発される)で確認する。⚠️ は健常者でも陽性になることがあり単独では弱い。の方が特異的である。

原因

代表 手掛かり
体液・電解質 脱水、発汗、低Na、低カルシウム、低、低カリウム血症 高温環境の労作、下痢・嘔吐、利尿薬。低Caは
透析 中〜直後 除水量・除水速度との急な低下
薬剤 利尿薬、スタチン、 開始・増量からの時間関係
筋力低下・萎縮・を伴う
血管性 は夜間・臥位で出る。歩行距離に依存して再現するならとして血管を評価する
全身状態 肝硬変、症、妊娠、高齢 頻度が高く、多くは特発性として扱われる

💡 夜間下肢は高齢者に多く、大半は特発性である。 誘因検索は薬剤・電解質・下肢血管・の4点で足り、全例に画像やは要らない。

良性と決める前に外すもの

⚠️ の初発症状のことがある。 は筋力低下に数か月先行しうる。次のいずれかを伴えば良性と決めない。

  • 進行性の筋力低下、、持続する
  • 構音の変化・むせ・嚥下しにくさ、非対称での分布、体幹・舌への広がり

⚠️ そのほか、良性で片づけてはいけない場面。

場面 想定するもの
手足の対称的な攣縮+口周囲の 低Ca・低Mg血症のに進むと致死的
破傷風。創傷歴とワクチン歴を確認する
激しい運動・長時間の圧迫後の 。CKと腎機能、カリウムを確認する
全身の強い攣縮+意識変容 重症低Na血症。痙攣と区別する

対処の考え方

急性期はその筋を的に伸展するのが最も速い(なら膝を伸ばしてさせる)。予防は誘因の是正が本体で、脱水と電解質を補正し、原因薬を見直し、就寝前のストレッチを指導する。

⚠️ に使わない。 血小板減少、不整脈、重篤な過敏反応の報告があり、有効性に見合わない。有効性の確立した薬剤治療は乏しく、まず非薬物的対応を尽くす。

まとめ

  • は単一筋の有痛性・不・破傷風のと分けるのが最初の仕事。
  • は神経の過剰興奮で、よりの方が特異的である。
  • 原因は電解質・体液、透析、薬剤、、血管性に整理でき、多くの夜間は特発性である。
  • 筋力低下・萎縮・を伴うは、の初発でありうる。
  • 対称的な攣縮+口周囲のは低Ca血症ので、に進みうる。
  • 急性期は的伸展、予防は誘因の是正。は有害事象のため使わない。