薬剤ノート一覧へ

Drug Atlas · B29 Immunosuppressants / 免疫抑制薬 · 必修

オザニモド

ozanimod

分類
Immunosuppressants / 免疫抑制薬
商品名(日本)
ゼポジア
商品名(EU)
Zeposia
科目
Pharmacology
トピック
B29: Immunopharmacology II (Inhibitors of cytokine gene expression, 5-ASA derivatives)
承認適応
多発性硬化症潰瘍性大腸炎
禁忌疾患
急性冠症候群脳梗塞心不全(非代償性)徐脈性不整脈(洞不全症候群・高度房室ブロック)
副作用
頭痛
監視検査値
白血球数(リンパ球数)
影響検査値
アミノトランスフェラーゼ
原因となる疾患
黄斑浮腫

🧠 全体像:はと同じだが、標的をS1P1・S1P5に絞り込んだ「第2世代」にあたる。がS1P1〜5の複数に作用し全例に初回投与時6時間の院内モニタリングを課すのに対し、は7日間の外来での自己漸増で心拍数への影響を鈍らせ、6時間の初回投与時観察を心疾患のリスクを持つ患者だけに限定できる——この運用面の違いが、同じ機序の中での2剤の使い分けの核心になる。2021年5月には中等症〜重症のにも米国で適応が追加されており、以外の適応を持つでもある1。

⚠️ 「初回投与時モニタリング不要」と丸ごと覚えない。 心電図と6時間観察の課され方は3極で違う。

投与前の心電図 初回投与時6時間の観察
米国2 全例(2.1 の Cardiac Evaluation。既存のの有無を見る。特定の背景があれば循環器専門医に相談) の対象に似た背景の患者では「有用性は明らかでない」とする。試験が組み入れなかった背景(、延長、55/分未満など)は個別に判断する
EU3 全例(4.4 に “an electrocardiogram (ECG) in all patients should be obtained” と明記) 55/分未満・Mobitz I型第2度房室ブロック・心筋梗塞または心不全の既往のいずれかがあれば推奨。6時間は毎時の脈拍・血圧測定と、開始前・6時間後の心電図
日本4 心疾患のリスクを持つ患者(9.1.1) 同じく心疾患のリスクを持つ患者。初回投与後6時間は継続してバイタルを測定し、6時間後にを測る

日本の電子添文はさらに 1.2 で、循環器を専門とすると連携するなど適切な処置が行える管理下で投与を開始することを求めている4。

薬効群の中での位置づけ

薬剤 S1P 初回投与時の6時間観察 適応
非選択的(S1P1・3・4・5) 全例に必須(心電図・バイタル)
S1P1・S1P5選択的 心疾患のリスクを持つ患者に限られる(7日間の外来漸増で代替)23 、(国により範囲が違う。下記「適応」参照)
S1P1・4・5選択的 漸増もない固定用量2mg

⭐ は「選択性を高めるほど、初回投与時のモニタリングが簡略化される」という進化の流れを持つ薬効群。 非選択的なから、選択性を高めた・へ進むにつれ、外来での導入が容易になっている。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ozanimod'>オザニモド</span>が肝で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='active metabolite'>活性代謝物</span><br>(CC112273など)に変換される"] --> B["リンパ球表面のS1P1・S1P5<br>受容体に結合"]
    B --> C["S1P1受容体が細胞内へ<br>取り込まれ分解される"]
    C --> D["リンパ球がリンパ節から<br>脱出できず閉じ込められる"]
    D --> E["末梢循環中のリンパ球が減少"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intestinal mucosa'>腸管粘膜</span>・中枢神経系への<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='autoreactive lymphocyte'>自己反応性リンパ球</span>の浸潤が減る"]
    B -.->|"心筋のS1P1受容体にも作用"| G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dose escalation'>用量漸増</span>中の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Decelerations'>一過性徐脈</span>"]

💡 7日間の漸増スケジュールそのものが徐脈対策。 が単回の通常用量投与で急激なS1P1刺激を起こすのに対し、は低用量から4日・3日と段階的に増やすことで心拍数への影響を鈍らせている。米国の添付文書によれば、0.23 mgの初回投与後の心拍数の平均低下は1日目の5時間目が最大で1.2/分(試験)・0.7/分(試験)にとどまり、6時間目にはほぼベースラインへ戻る。40/分を下回る心拍数は観察されていない2。逆に、漸増せずに開始すると心拍数の低下はこれより大きくなる——だから漸増の遵守そのものが安全対策である24。

薬物動態

項目 値・特徴
半減期 自体は約21時間。CC112273の有効半減期は約11日と長く、定常状態に達するのに約45日かかる23
代謝 によりCC112273が生成し、その代謝にCYP2C8が関与する。CYP2C8阻害薬(など)でが上昇し、(リファンピシン)で低下する4
時 A・Bではをへ(国による違いは下記「用法・用量」参照)。 Cはと日本では禁忌だが、米国は 8.6 で「推奨しない(not recommended)」にとどまる234
中止後 が正常範囲へ戻るまでの中央値は約30日、3か月時点で約80〜90%が正常範囲2。日本の電子添文は「消失に3か月を要することがある」として、その間の感染症の観察継続を求める4

適応

⚠️ 適応は3極でそろっていない。国を書かずに「の適応は」と言わない。

米国2 EU3 日本4
成人の再発型(臨床的孤立症候群・・活動性の二次性進行型を含む) 成人の活動性ののみ(臨床的孤立症候群・二次性進行型は含まない) 適応なし
成人の中等症〜重症の(前治療の限定なし) 成人の中等症〜重症ののうち、従来治療または生物学的製剤に効果不十分・効果消失・不耐の例 中等症から重症(既存治療で効果不十分な場合に限る。製剤・ステロイド等で治療しても明らかなが残る例)

⭐ 日本でははの薬であって、の薬ではない。 国内の効能又は効果は「中等症から重症のの治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)」の1つだけである4。

米国のガイドラインは、未使用の中等症〜重症ではを・・・・・と並ぶ高有効性薬に置く。⚠️ ところが高度治療の使用歴がある例、とくに抗製剤の使用歴がある例では、同じガイドラインがを・・とともに低有効性薬の側に置き、高有効性薬を・・の3剤に絞り込む5。同じ薬がによって区分ごと入れ替わる。

⭐ どちらの推奨も「高有効性薬または中等度有効性薬を、低有効性薬より用いる」という選言の弱い推奨(提案)で、エビデンスの確実性は低である。 「高有効性薬だから第一選択」と読まない5。

💡 が既往例で下がる根拠は、寛解導入の成績が前治療の本数で落ちることにある。 同ガイドラインが引く第3相試験では、寛解導入の達成率が生物学的製剤未使用例で23%(7%)、1剤既往例で17%(同8%)であるのに対し、2剤以上の既往例では4%対3%でと差が無かった。ただし52週時点の寛解達成については未使用例・1剤既往例・2剤以上既往例で同程度で、いずれもを上回っている——ガイドラインはここから、低有効性の区分に入る薬では多数の前治療失敗例で効果の判定までにより長い投与期間を要しうると述べている5。

用法・用量

7日間かけて漸増する:1〜4日目は0.23 mg、5〜7日目は0.46 mg、8日目以降は0.92 mgを1日1回する234。

⚠️ が一定期間を超えたら、漸増からやり直す。 投与開始後14日以内に1日以上、15〜28日の間に7日を超えて連続、28日を経過した後に14日を超えて連続してした場合は、0.23 mgから再開して同じ漸増を行う。これより短いなら次回分から予定どおり続ける34。

⚠️ 軽度〜中等度の( A・B)の扱いは日本だけ一段厳しい。 米国・は漸増を完了したうえで0.92 mgを2日に1回へ減らすとするのに対し23、日本の電子添文は 7.3 で「投与しないことが望ましい」とし、やむを得ず投与する場合にのみ同じを認めている4。

日本の電子添文は 7.4 で、投与開始12週時点で治療反応が得られなければ他の治療への切り替えを考慮することも求めている4。実際のは施設のプロトコル・添付文書で確認する。

禁忌・注意

⚠️ 禁忌の一覧は国ごとに違う。 米国が4項目、が8項目、日本が8項目(2.1〜2.8)だが、3極すべてに載っているのはの2項目だけである。「の禁忌は◯つ」と国を書かずに書かない。

禁忌 米国2 EU3 日本4
直近6か月以内の心筋梗塞・・脳卒中・・入院を要する心不全、 III/IV度の心不全 ○ ○ ○
第2度房室ブロック・第3度房室ブロック・(使用例を除く) ○(も含む) ○ ○
重度かつ未治療の睡眠時無呼吸(閉塞性・中枢性を区別していない) ○ ✕(循環器専門医への相談対象) ○
阻害薬の併用 ○ ✕(相互作用として記載) ✕(併用注意。「併用しないことが望ましい」)
本剤の成分に対する過敏症 ✕ ○ ○
活動性の感染症(は重症の症・肝炎や結核などの活動性症) ✕ ○ ○
全身性日和見感染を起こしやすい ✕ ○ ✕
活動性の悪性腫瘍 ✕ ○ ✕
✕(8.6で「推奨しない」) ○ ○
妊婦・妊娠している可能性のある女性(は効果的な避妊をしていない妊娠可能な女性を含む) ✕ ○ ○
生ワクチンの接種 ✕ ✕ ○(。投与中および終了後3か月は接種を避け、必要なら投与開始1か月以上前に接種)

⚠️ 米国の添付文書に「禁忌の記載がない」項目は、その薬に危険が無いという意味ではない。 米国では、感染症は 5.1、胎児へのリスクは 5.5、 C は 8.6(「推奨しない」)に置かれ、過敏症(発疹・蕁麻疹)は副作用の項に記載されている2。置かれている節が違うだけで、内容が欠けているとは限らない。

  • ⚠️ のリスクがあり、投与開始前の(黄斑を含む)と、糖尿病・ぶどう膜炎既往例での定期評価が必要。 日本の電子添文はの項で「十分に対応できる眼科医と連携がとれる場合に使用すること」とし、頻度を0.6%としている4
  • 感染症リスクが上昇するため、投与前に血算を確認し、投与中も感染徴候を監視する。の抗体が確認できない患者は、投与開始前に抗体を調べ、陰性ならワクチン接種を先に行う(生ワクチンなら開始1か月以上前)24
  • まれに()のリスクが報告されている。日本の電子添文は頻度不明の重大な副作用として挙げ、意識障害・・麻痺・・が出たらとを行って投与を中止するよう求めている4
  • ⚠️ (PRES)は3極いずれの文書にも載っている。 米国は 5.10 ででまれに報告がありの対照試験で1例あったとし、予期しない神経・精神症状や頭蓋内圧亢進を示唆する症状が出たらを考慮し、疑えば中止するよう求める2。日本の電子添文も頻度不明の重大な副作用として挙げ、頭痛・意識障害・痙攣・視力障害が出たら画像診断を行い中止するよう求めている4。の4.4も同じ節を持ち、突然発症の激しい頭痛・・痙攣・視力喪失を特徴とする症候群と定義している3。症状は通常可逆だが、・へ進みうる(米国の添付文書は診断と治療の遅れが永続的な神経を招くと明記する)23
  • ⚠️ のリスクが上がる。 米国は 5.9 で・・悪性黒色腫の報告を挙げ、全例に開始前または開始直後と以後定期の皮膚診察を推奨する2。も4.4で保護なしの日光曝露を避けさせ、UV-B照射や療法を併用しないよう求めている3
  • ⚠️ 中止後にの疾患活動性が戻りうる。 の4.4は、別のでリバウンドを含む重度の増悪がまれに報告されていること、の長期継続試験では恒久中止後に3.3%で臨床的再発が報告され重度の増悪や高度の障害進行は無かったことを挙げ、中止時は疾患活動性のを観察し必要なら治療を行うとしている3
  • (、まれに肝不全)に注意し、投与前後で肝機能を確認する。日本での頻度は4.5%4

副作用

頻度 内容
高頻度 、頭痛、上昇
注意 、、中の
重篤・まれ 重篤感染症(帯状疱疹・を含む)、、肝障害(肝不全を含む)、、、(PML)、(PRES)

日本の電子添文が挙げる重大な副作用の頻度は、10.2%、4.5%、帯状疱疹2.8%、1.7%、0.6%、0.6%で、とPRESは頻度不明4。

まとめ

  • はS1P1・S1P5選択的な。よりが高く、7日間の外来漸増によって初回投与時6時間の観察を心疾患のリスクを持つ患者だけに限定できるようにした(ただし投与前の心電図は、米国・では全例に求められる)。
  • に加え、に承認された最初のという位置づけを持つ。ただし日本の適応はだけで、は含まない。
  • 禁忌は国ごとに違う。 (直近の心筋梗塞・脳卒中・・・)だけが3極に共通する。重度未治療の睡眠時無呼吸は米国と日本、阻害薬の併用は米国のみ、過敏症・症・ C・妊娠はと日本、生ワクチンは日本のみが禁忌として掲げている。
  • ・肝障害・・PRES・のモニタリングはクラス共通の注意点として残る。中止後はの疾患活動性のを観察する。
  • での有効性の区分はで入れ替わる。高度治療未使用例では高有効性薬、高度治療(とくに)の使用歴がある例では低有効性薬であり、いずれも弱い推奨である。
  • 半減期は約21時間だがCC112273は約11日と長い。中止後にが正常範囲へ戻るまでの中央値は約30日、3か月時点で約80〜90%が正常範囲に戻る。

出典

  1. 1.NDA 209899/S-001 Supplement Approval Letter: Zeposia (ozanimod) capsules(U.S. Food and Drug Administration, Center for Drug Evaluation and Research・2021)2021年5月27日付の一部変更承認により、オザニモド(Zeposia)に「成人の中等症〜重症の活動期潰瘍性大腸炎の治療」という適応が追加されたことを確認した閲覧 2026-08-25
  2. 2.ZEPOSIA (ozanimod) capsules, for oral use — Highlights of Prescribing Information(U.S. Food and Drug Administration(DailyMed。Celgene Corporation)・2024)Revised: 8/2024 と印字された版(DailyMed の掲載更新は2026年だが添付文書本文の改訂表示は8/2024)で、"Initial U.S. Approval: 2020"、適応が「臨床的孤立症候群・再発寛解型・活動性の二次性進行型を含む再発型多発性硬化症」と「成人の中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎」の2つであること、7日間の漸増用法(1〜4日目0.23 mg・5〜7日目0.46 mg・8日目以降0.92 mg)、初回投与前に全例で心電図・血算・トランスアミナーゼとビリルビン・黄斑を含む眼底・皮膚の評価を行うこと、禁忌が4項目(直近6か月以内の心筋梗塞・不安定狭心症・脳卒中・TIA・入院を要する非代償性心不全またはNYHA III/IV度、Mobitz II型第2度房室ブロック・第3度房室ブロック・洞不全症候群・洞房ブロック(ペースメーカー使用例を除く)、重度の未治療睡眠時無呼吸、MAO阻害薬の併用)であること、リンパ球数が正常範囲へ戻るまでの中央値が約30日で3か月時点で約80〜90%が正常範囲であること、半減期約21時間(CC112273の有効半減期は約11日)、黄斑浮腫・肝障害・PMLの警告を確認した。閲覧 2026-09-14
  3. 3.Zeposia (ozanimod) — Annex I: Summary of Product Characteristics(European Medicines Agency・2026)EU の製品情報(EPARページの Last updated は2026年3月3日。本文10項の改訂日欄は空欄)で、EUの適応が「活動性の再発寛解型多発性硬化症の成人」と「従来治療または生物学的製剤に効果不十分・効果消失・不耐の成人の中等症から重症の活動期潰瘍性大腸炎」であること、4.3の禁忌が8項目(過敏症、全身性日和見感染を起こしやすい免疫不全状態、直近6か月以内の心筋梗塞・不安定狭心症・脳卒中・TIA・入院を要する非代償性心不全またはNYHA III/IV度、Mobitz II型第2度房室ブロック・第3度房室ブロック・洞不全症候群(ペースメーカー使用例を除く)、重症の活動性感染症や肝炎・結核などの活動性慢性感染症、活動性の悪性腫瘍、重度肝機能障害(Child-Pugh C)、妊娠中および効果的な避妊を行っていない妊娠可能な女性)であること、初回投与時6時間の監視は安静時心拍数55/分未満・Mobitz I型第2度房室ブロック・心筋梗塞または心不全の既往のある患者に推奨されること、EUには重度未治療睡眠時無呼吸とMAO阻害薬併用の禁忌が無く前者は循環器専門医への相談対象であることを確認した。閲覧 2026-09-14
  4. 4.ゼポジアカプセルスターターパック/ゼポジアカプセル0.92mg 電子添文(医薬品医療機器総合機構(ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社)・2026)2026年4月改訂(第3版)の電子添文で、国内の効能又は効果が「中等症から重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)」だけで多発性硬化症を含まないこと、警告が4項目(施設要件、循環器専門医と連携できる管理下での開始、眼科医と連携がとれる場合の使用、既存治療薬の使用の十分な勘案)であること、禁忌が8項目で過敏症・活動性感染症・重度肝機能障害(Child-Pugh C)・妊婦を含みMAO阻害薬は禁忌ではなく併用注意であること、生ワクチンが併用禁忌であること、軽度・中等度肝機能障害(Child-Pugh A・B)には投与しないことが望ましくやむを得ず投与する場合に8日目以降を0.92 mg 2日に1回とすること、12週時点で反応が得られなければ他治療への切り替えを考慮すること、重大な副作用に可逆性後白質脳症症候群が挙がること、黄斑浮腫0.6%・肝機能障害4.5%・徐脈性不整脈1.7%・リンパ球減少10.2%・帯状疱疹2.8%であることを確認した。閲覧 2026-09-14
  5. 5.AGA Living Clinical Practice Guideline on Pharmacological Management of Moderate-to-Severe Ulcerative Colitis(American Gastroenterological Association・2024)PMCの著者最終稿(PMC12162142。PMID 39572132。誌上版は Gastroenterology 167巻7号1307-1343頁)の推奨3・4で確認した。高度治療未使用例ではオザニモドは高有効性薬に分類されるが、1剤以上の高度治療の使用歴がある例(対象試験の90%超が抗TNF薬の使用歴)では低有効性薬へ移り、アダリムマブ・ベドリズマブ・エトラシモドと同じ区分になる。いずれの集団でも推奨の形は「高有効性薬または中等度有効性薬を低有効性薬より用いる」という選言で、強さは conditional recommendation(提案=弱い推奨)、エビデンスの確実性は low である。あわせて第3相試験の内訳として、寛解導入の達成率が生物学的製剤未使用例で23%対プラセボ7%、1剤既往例で17%対8%であるのに対し、2剤以上の既往例では4%対3%でプラセボと差が無かったこと、ただし52週時点の寛解達成の有効性は未使用例・1剤既往例・2剤以上既往例で同程度でいずれもプラセボを上回ったことが本文に記載されている。閲覧 2026-09-14