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Drug Atlas · B9 Lipid-lowering drugs / 脂質異常症治療薬 · 必修

コレセベラム

colesevelam

分類
Lipid-lowering drugs / 脂質異常症治療薬
商品名(EU)
Cholestagel
科目
Pharmacology
トピック
B25: Drugs used in constipation (laxatives) and diarrhea. Drugs promoting digestion. Pharmacology of liver and biliary tractB9: Drugs affecting lipid metabolism. Drugs controlling body weight
承認適応
脂質異常症
禁忌疾患
イレウス・腸閉塞
副作用
便秘腹痛
相互作用
ウルソデオキシコール酸オルメサルタンコール酸ワルファリン
対象疾患
2型糖尿病過敏性腸症候群
原因となる疾患
急性膵炎

🧠 全体像:「コレステロールをどこで下げるか」で整理すると、はスタチン(①肝合成)とも(②吸収そのもの)とも違う場所、③そのものを断つ薬である。腸管内で胆汁酸を吸着して便中へ排泄させると、肝はコレステロールを使って胆汁酸を新しく作らざるを得なくなり、結果としてコレステロールが減って受容体が増える。全身に吸収されない「腸管内だけで完結する」薬であるがゆえに、を介した全身性の相互作用を起こさない。もう一つの特徴は承認された適応が国で分かれることで、米国の添付文書は成人2型糖尿病の改善を独立した適応に掲げるのに対し、の適応は成人の原発性だけである。日本には本剤の電子添文が無く、国内のはコレスチミド(コレバイン)とである。

薬効群の中での位置づけ

分類 代表薬 標的・機序 主な使いどころ
①肝でのコレステロール合成阻害(スタチン) ・・ 還元酵素阻害→コレステロール合成↓→受容体発現↑ 低下の第一選択。一次・のエビデンスが最も厚い
②小腸での阻害 小腸輸送体阻害→食事性・胆汁性コレステロールの吸収↓ スタチン併用・不耐時の代替
③の遮断() 腸管内で胆汁酸を吸着・排泄→コレステロールがへ消費される 全身に吸収されない非全身性のオプション。2型糖尿病の血糖改善は米国だけの適応で、の適応はのみ
④阻害(受容体の分解を防ぐ) ・(モノクローナル抗体)/(siRNA) の機能または合成を抑制→受容体がリサイクルされる スタチンでも未達の・
⑤作動(TG低下が主体) 活性化→()発現↑ のTG低下が主目的。膵炎予防としての位置づけは文書で強さが違う——米国の添付文書は「膵炎の危険を下げる効果は明らかにされていない」と限定する1。を下げる目的の薬ではなく、日本動脈硬化学会2022年版の分類でもは低下・上昇どちらもしうる2

⭐ 旧世代の(・)との違い。 はより選択性・が高い設計で、消化器症状が比較的軽く、他剤の吸着も旧世代より少ないとされる。については、のSmPCが1年までので・D・E・Kの吸収に臨床的に意味のある低下は生じなかったと述べる一方、米国の添付文書は欠乏をの一項目として掲げ、ビタミン剤は本剤の4時間以上前に服用させるとしており、文書どうしで書きぶりが違う34。ただし「他のの吸収を妨げうる」という共通の弱点は残るため、併用薬ごとに時間をずらすかどうかを確かめる原則は変わらない(スタチンとのように、ずらさなくてよいと明記された薬もある)。

機序

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='colesevelam'>コレセベラム</span>を内服(腸管内で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='non-absorbable'>非吸収性</span>)"] --> B["腸管内で胆汁酸を吸着し複合体を形成"]
    B --> C["胆汁酸が再吸収されず便中へ排泄される"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Enterohepatic circulation'>腸肝循環</span>で肝へ戻る<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bile acid pool'>胆汁酸プール</span>が減少"]
    D --> E["肝がCYP7A1を介し<br>コレステロールから胆汁酸を新規合成"]
    E --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intrahepatic'>肝内</span>コレステロールが消費され減少"]
    F --> G["SREBP-2活性化→<span class='jp-term jp-term-diagram' title='low-density lipoprotein'>LDL</span>受容体発現↑"]
    G --> H["血中<span class='jp-term jp-term-diagram' title='low-density lipoprotein cholesterol'>LDL-C</span>の取り込み↑→<span class='jp-term jp-term-diagram' title='low-density lipoprotein cholesterol'>LDL-C</span>↓"]
    F -.->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='intrahepatic'>肝内</span>コレステロール減少を代償しようと"| I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='3-hydroxy-3-methylglutaryl coenzyme A'>HMG-CoA</span>還元酵素も代償性に活性化しうる"]
    I -.->|"だからスタチンと相性がよい"| J["スタチン併用で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='additive'>相加的</span>に<span class='jp-term jp-term-diagram' title='low-density lipoprotein cholesterol'>LDL-C</span>↓"]

この連鎖はのSmPC 5.1 がそのまま述べている——の減少でコレステロール7-α-水酸化酵素が誘導され、肝細胞のコレステロール需要が増し、還元酵素の転写と活性の増加と肝受容体数の増加という二重の効果が生じる。同じ段落は「合成の並行した増加が起こりうる」とも書いている3。本剤でトリグリセリドが上がることと向きは同じだが、SmPCはこの2つを因果として結んではいないので、機序の説明として断定しない。

💡 糖尿病への効果は「胆汁酸シグナル」で説明されている。 胆汁酸は単なる脂質の剤ではなく、・TGR5などの受容体を介して分泌や肝のに影響するホルモン様の分子でもある。腸管内の胆汁酸組成をが変えることが、2型糖尿病患者での改善につながると考えられている(機序は完全には解明されていない)。

効果の大きさは控えめで、米国の添付文書が根拠に挙げる試験では、既存の糖尿病治療にしたときの低下が比で0.5%(・スルホニル尿素・インスリンとの併用3試験)、試験で0.32%、単独療法試験で0.27%だった4。⚠️ 同じ試験でトリグリセリドは上昇している(スルホニル尿素併用試験では比の中央値でスタチン併用者+29%・非併用者+9%、インスリン併用試験では+24%・+17%)ので、血糖のと脂質の不利益を同時に見る必要がある4。

薬物動態

項目 値・特徴
吸収 消化管からほぼ吸収されない(腸管内で作用が完結する)
分布 全身分布なし
代謝 受けない
排泄 胆汁酸との複合体として糞便中へ

⭐ 全身に吸収されないことが最大の特徴。 を介した全身性の相互作用を起こさず、でも全身毒性のリスクは低い(のSmPCは、起こりうる主な害は消化管の閉塞だとする)3。一方で「腸管内で他の薬を物理的に巻き込む」相互作用は避けられない。

⚠️ 「吸収されない=妊娠中に安心して使える」と読まない。 米国の添付文書は「全身に吸収されないので母体の使用が胎児曝露をもたらすとは考えられない」と述べる一方、ヒトのデータは不十分だとし、妊娠が判明した場合は継続に既知の臨床的有益性が無いことを患者に説明するよう求めている4。のSmPC 4.6 も臨床データが無いとしたうえで妊婦・への処方には注意を要すると書く3。のSmPCは動物試験で妊娠・胚へのを認めていないとも書いており、どちらの文書も「使ってはいけない」とも「推奨する」とも書いていない——読み手が補うべきなのは「臨床データが無い」という一点である。(とくにビタミンK)の吸収低下も妊娠中に評価されていない。

適応

⚠️ この薬は「承認された適応が国で違う」ことを覚える対象である。 3極を並べると次のようになる。

製品 承認されている適応
(EMA中央審査) Cholestagel 625 mg錠 成人の原発性のみ。①スタチンで不十分な例へのスタチン併用、②スタチンが不適または不耐な例の単独療法、③との併用(スタチンの有無を問わず。を含む)の3段落からなり、糖尿病に関する適応は無い3
日本(PMDA) — 国内に本剤の製品が無い。 日本動脈硬化学会の『予防ガイドライン2022年版』が()として挙げるのはコレスチミドとの2剤だけで、参考文献一覧を含む全文にcolesevelamは一度も出てこない2。厚生労働省の基準収載品目リスト(令和8年8月13日適用)にもの収載は無く、収載されているはクエストラン粉末44.4%()・コレバイン錠500mg・コレバインミニ83%(いずれもコレスチミド)の3品目だけである5。なお2026年9月17日にPMDAの「医療用医薬品 添付文書等情報検索」で一般名・販売名の部分一致検索を実行したところ、・塩・コレセヴェラム・colesevelamのいずれも0件だった(同じ検索式でコレスチミドは2件・は3件を返すので検索式自体は機能している)。名前の似た「コレバイン」はではない
米国(/WELCHOL) WELCHOL 625 mg錠・懸濁用散 ①成人の原発性の低下、②10〜17歳の(男児・後女児)の低下、③成人2型糖尿病の改善の3つ。1型糖尿病・には使わず、FredricksonのI・III・IV・V型では検討されていない4
  • (高血症) は3極に共通する使いどころ。のSmPCによれば1日3.8〜4.5 gの6か月試験で 15〜18%低下(投与2週で発現)、7〜10%低下、 3%上昇、トリグリセリドは9〜10%上昇、アポBは12%低下だった3。等のスタチンへすると(本剤2.3〜3.8 gを同時投与)、がさらに8〜16%下がる
  • 2型糖尿病の改善は米国のみの適応である。の適応文には現れない。SmPC 4.1 は3段落とも成人の原発性だけを対象としており、SmPC全文で diabet が出てくるのは適応以外の3か所——4.4 が二次性の原因として挙げる poorly controlled diabetes mellitus、および 4.5 の Antidiabetic agents の項(との併用で曝露が増えるため臨床反応を監視する)——に限られ、glycaem はSmPC全文・EPARページ全文とも0件である3
  • 妊娠中の脂質管理:全身に吸収されないというから選択肢として挙げられることがあるが、どちらの文書もこの使い方を推奨してはいない(禁忌にも置いていない。上の⭐を参照)。「だから安全」を承認の裏づけと取り違えない
  • :()のうちが疑われる難治例で検討されるが、3極のいずれの文書にもこの適応は無い()

用法・用量

経口。1錠625 mgで、食事とともに服用する。は割らず・砕かず・噛まずに飲み込む。

EU(Cholestagel)3 米国(WELCHOL)4
併用療法 1日4〜6錠。最大1日6錠(1日2回3錠、または1日1回6錠) 1日3.75 g=6錠(1日1回6錠、または1日2回3錠)
単独療法 開始1日6錠、最大1日7錠 同じく1日3.75 g(・2型糖尿病とも同量)
小児 0〜17歳では安全性・有効性が確立しておらず用量を示せない 10〜17歳のに1日3.75 g。が大きいため懸濁用散が推奨される

⚠️ 「他の薬とは必ず時間をずらす」と一般化しない。 相互作用が否定できない併用薬については本剤の4時間以上前(または4時間以上後)に服用させるのが・米国に共通する原則だが、例外が明記されている。のSmPCはスタチンともとも、同時服用でも時間をずらしてもよいとする3。米国の添付文書が同時服用を明記しているのはスタチンだけで、は全文に一度も出てこない4。

禁忌・注意

禁忌の項目そのものが国で違う。

EU(SmPC 4.3)3 米国(4 CONTRAINDICATIONS)4
項目 ①・添加剤への過敏症
②腸管または胆道の閉塞
① 500 mg/dL超
②誘発性膵炎の既往
③腸閉塞の既往
  • ⚠️ は「」ではない——米国ではである。 開始前にトリグリセリドを測り、500 mg/dLを超えていれば投与しない。は禁忌に挙げない代わりに、3.4 mmol/L(約300 mg/dL)を超える患者はから除外されており安全性・有効性が確立していないとして慎重投与とする。方向は同じだが、線引きの強さが違う
  • イレウス・腸閉塞は・米国の両方の禁忌欄に載る唯一の共通項目(日本には比較できる電子添文が無い)。は胆道の閉塞も同じ項に並べ、米国は「既往」と限定して書く
  • が慎重投与とする病態:嚥下障害、重度の、、肝不全、大きな消化管手術の既往。冠動脈疾患・狭心症のある患者では便秘の誘発・増悪に特に注意する
  • ⚠️ ワルファリンの扱いを「吸着による吸収低下」で説明しない。 のSmPCは相互作用試験でワルファリンのに影響しなかったと述べ、懸念はがビタミンKの吸収を減らして抗凝固作用に干渉することだとしている。米国の添付文書も対応はの頻回測定(開始時は頻回、以後は定期的)であって、4時間ずらす指示は付いていない34
  • 本剤の4時間前に服用させると明記されている薬:など治療域の狭い薬、フェニトイン、()、含有経口避妊薬、オルメサルタン、(・・グリベンクラミド)4。のSmPCも同じ4時間の原則を置き、については血中濃度を測りながらすることを求める3
  • ⚠️ は「ずらす薬」ではない。 のSmPCはとの併用そのものを適応に含め、同時服用でも時間をずらしてもよいと述べる。米国の添付文書には ezetimibe が一度も出てこない34
  • 懸濁用散はアスパルテームを含み、1包(3.75 g)あたり27 mg。の患者では他の摂取源と合わせて検討する4

副作用

頻度 内容
very common(、1/10以上) 、便秘
common(、1/100〜1/10) 頭痛、嘔吐、下痢、、腹痛、便性状異常、悪心、腹部膨満、上昇
uncommon() 嚥下障害、筋痛、上昇
very rare/頻度不明() 、腸閉塞(市販後、頻度不明)
米国の実測値 便秘 11.0%( 7.0%)・ 8.3%(同 3.5%)=試験、便秘 6.5%(同 2.2%)=糖尿病試験

⭐ のSmPCは「と下痢はプラセボ群のほうが高頻度だった」と明記しており、実際に群で上回ったのは便秘とだけである3。頻度表のと「との差」は別の情報なので、どちらか一方だけで語らない。腸閉塞のは腸閉塞や腸切除の既往がある患者で高まるとされる。

まとめ

  • 「をどこで下げるか」の軸で③の遮断()に位置する薬。腸管内で胆汁酸を吸着し便中へ排泄させる。
  • の減少を補うため肝がコレステロールから胆汁酸を合成し、コレステロールが減って受容体がに増える。単剤では15〜18%下がり、トリグリセリドは逆に9〜10%上がる。
  • 全身吸収がないためを介した全身性の相互作用を起こさない。ただし妊娠中の使用はどちらの文書も推奨しておらず、禁忌にも置いていない——は臨床データが無いとして注意を求め、米国は胎児曝露は想定されないとしつつヒトのデータは不十分とする(というを承認の裏づけと取り違えない)。
  • 2型糖尿病の改善は米国だけの適応。 の適応は成人の原発性のみで、日本には本剤の電子添文自体が無い(国内のはコレスチミドと)。
  • 相互作用が否定できない併用薬は本剤の4時間以上前に服用する(・フェニトイン・・経口避妊薬・オルメサルタン・)。スタチンは例外で同時服用でよく、ものSmPCでは同時服用でよい(米国の添付文書はに一切言及しない)。
  • ワルファリンは吸着による吸収低下ではなくビタミンK吸収の低下が問題で、対応は服用時刻をずらすことではなくの監視。
  • と便秘が最も多い副作用。と比べて実際に増えるのは便秘と。
  • 禁忌は国で違う。 は過敏症と腸管・胆道の閉塞の2項目、米国はTG 500 mg/dL超・誘発性膵炎の既往・腸閉塞の既往の3項目。は米国ではであって「」ではない。

出典

  1. 1.ANTARA (fenofibrate) capsules, for oral use — Prescribing Information(DailyMed (NLM) / labeler Lupin Pharmaceuticals, Inc.(NDA 021695)・2025)drugInfoページと openFDA の同一 set_id を自分で取得して確認した(Highlights末尾に印刷された改訂表示は Revised 10/2025、effective_time 20251001)。1 INDICATIONS AND USAGE の Limitations of Use が逐語で「Markedly elevated levels of serum TG (e.g., > 2,000 mg/dL) may increase the risk of developing pancreatitis. The effect of fenofibrate therapy on reducing this risk has not been determined」であり、著明なトリグリセリド高値が膵炎の危険を高めうることは述べつつ、フェノフィブラート治療がその危険を下げる効果は明らかにされていないと限定していること。同じ1の適応が、成人の重度高トリグリセリド血症(TG 500 mg/dL以上)のトリグリセリド低下と、推奨されるLDL-C低下療法が使用できない場合の成人の原発性高脂血症のLDL-C低下の2項目だけであること閲覧 2026-09-17
  2. 2.Japan Atherosclerosis Society (JAS) Guidelines for Prevention of Atherosclerotic Cardiovascular Diseases 2022(Japan Atherosclerosis Society・2024)Europe PMC(PMC11150976)から全文XMLを自分で取得して確認した。薬剤各論の陰イオン交換樹脂の項が逐語で「3) Anion-Exchange Resin (Resin): Cholestimide, Cholestyramine」と題され、日本のガイドラインが陰イオン交換樹脂として挙げるのがコレスチミドとコレスチラミンの2剤だけであること、BQ20の薬剤一覧表(Table 10)の陰イオン交換樹脂の欄にも2剤しか並ばないこと(表側の表記は「Cholestyramide, Cholestyramine」)、参考文献一覧を含むガイドライン全文で colesevelam が大文字・小文字とも0件であることを確認した。陽性対照として同じ全文で cholestyramine/Cholestyramine が計11件、Cholestimide/colestimide が計2件、colestipol が2件ヒットする。あわせて本ノートの薬効群の表のフィブラート行のために同じ Table 10 を読み直し、フィブラート系(Bezafibrate, Fenofibrate, Clofibrate)の行がLDL-C欄を「↑~↓」、TG欄を「↓↓↓」としており、表の凡例が ↓↓↓ を30〜50%低下、↑ を10〜20%上昇、↓ を10〜20%低下と定義していることを確認した閲覧 2026-09-17
  3. 3.Cholestagel (colesevelam) — European public assessment report(European Medicines Agency(EMEA/H/C/000512、販売承認保有者 CHEPLAPHARM Arzneimittel GmbH)・2025)EPARページと、そこから配信される Product Information(Annex I の製品特性概要。https://www.ema.europa.eu/en/documents/product-information/cholestagel-epar-product-information_en.pdf。EPARページが表示する Last updated 2025年6月3日・Revision 26)を自分で取得して確認した。SmPC 9. の Date of first authorisation とEPARページ本文がいずれも販売承認日を2004年3月10日とすること。4.1 の適応3段落がいずれも成人の原発性高コレステロール血症(スタチン併用・スタチン不適または不耐例の単独療法・エゼチミブ併用)だけで、糖尿病に関する適応が無いこと。SmPC全文(Annex I の1〜10節)で glycaem は0件、diabet は3件あるがいずれも適応ではなく、内訳は 4.4 が二次性高コレステロール血症の原因として poorly controlled diabetes mellitus を挙げる1件と、4.5 の Antidiabetic agents の項がメトホルミン徐放錠との併用で曝露が増えるため anti-diabetes drugs の通例どおり臨床反応を監視するよう求める2件であること。EPARページ全文では diabet も glycaem も0件であること。4.3 の禁忌が「有効成分または添加剤への過敏症」と「腸管または胆道の閉塞」の2項目だけであること。4.2 が併用療法で1日4〜6錠、単独療法で開始1日6錠・最大1日7錠(1錠625 mg)とし、相互作用が否定できない併用薬は本剤の4時間以上前または4時間以上後に服用すると定めること。4.5 が健常人でジゴキシン・メトプロロール・キニジン・バルプロ酸・ワルファリンの生物学的利用能に影響しなかったと述べ、ワルファリンについてはビタミンK吸収低下を介して抗凝固作用に干渉しうるとして凝固能の監視を求めること。4.2 と 5.1 がエゼチミブとは同時服用でも時間をずらしてもよいと述べること。4.5 が1年までの臨床試験でビタミンA・D・E・Kの吸収に臨床的に意味のある低下は生じなかったとしつつ、吸収不良のある患者では慎重投与とすること。5.1 の機序段落が、胆汁酸プールの減少によりコレステロール7-α-水酸化酵素が誘導され、肝細胞のコレステロール需要が増してHMG-CoA還元酵素の転写・活性の増加と肝LDL受容体数の増加という二重の効果が生じるとし、VLDL合成の並行した増加が起こりうると書くこと。4.6 が妊婦・授乳婦への処方に注意を求めること。4.4 がトリグリセリド 3.4 mmol/L超の患者は臨床試験から除外されており安全性・有効性が確立していないとして慎重投与とし、冠動脈疾患・狭心症のある患者で便秘に注意を促すこと。4.2 が0〜17歳では安全性・有効性が確立していないとすること。4.8 で鼓腸と便秘が very common、頭痛・嘔吐・下痢・消化不良・腹痛・便性状異常・悪心・腹部膨満・血清トリグリセリド上昇が common、嚥下障害・筋痛・血清トランスアミナーゼ上昇が uncommon、膵炎が very rare、腸閉塞が頻度不明(市販後)であり、鼓腸と下痢はプラセボ群のほうが高頻度でコレセベラム群が上回ったのは便秘と消化不良だけだったと明記し、腸閉塞の発生率は腸閉塞や腸切除の既往がある患者で高まるとすること。4.9 が非吸収ゆえ全身毒性のリスクは低く、起こりうる主な害は消化管の閉塞だとすること。5.1 で1日3.8〜4.5 gの6か月試験のLDL-C低下が15〜18%(投与2週で発現)、総コレステロール7〜10%低下、HDL-C 3%上昇、トリグリセリド9〜10%上昇、アポB 12%低下であり、2.3〜3.8 gをスタチンと同時投与した試験でLDL-Cの上乗せ低下が8〜16%だったことを確認した閲覧 2026-09-17
  4. 4.WELCHOL (colesevelam hydrochloride) tablets, for oral use; WELCHOL (colesevelam hydrochloride) for oral suspension — Prescribing Information(DailyMed (NLM) / labeler Cosette Pharmaceuticals, Inc.・2024)drugInfoページ全文を自分で取得して確認した(改訂表示は Revised 1/2024)。1 INDICATIONS AND USAGE が 1.1 原発性高脂血症(成人のLDL-C低下と、10〜17歳のヘテロ接合体家族性高コレステロール血症の男児・初経後女児)と 1.2 成人2型糖尿病の血糖コントロール改善の2項からなり、1.3 が1型糖尿病・糖尿病性ケトアシドーシスへの使用とFredrickson I・III・IV・V型での未検討を挙げること。4 CONTRAINDICATIONS が「血清TG 500 mg/dL超」「高トリグリセリド血症誘発性膵炎の既往」「腸閉塞の既往」の3項目であること。2.2 の推奨用量が高脂血症でも2型糖尿病でも1日3.75 g(625 mg錠を1日1回6錠または1日2回3錠)であり、2.3 がスタチンとは同時服用でも時間をずらしてもよいと述べること。7.1 の相互作用表が狭域治療域薬(シクロスポリン)・フェニトイン・甲状腺ホルモン補充療法・エチニルエストラジオール含有経口避妊薬・オルメサルタン・スルホニル尿素薬について本剤の4時間前の服用を指示する一方、ワルファリンについては市販後のINR低下の報告を挙げて対応はINRの頻回測定のみとしていること。5.3 が脂溶性ビタミン欠乏を警告の一項目として掲げ、経口ビタミン剤は本剤の4時間以上前に服用させるとすること。5.5 が懸濁用散1包(3.75 g)にフェニルアラニン27 mgを含むとしてフェニルケトン尿症での考慮を求めること。6.1 の便秘が高脂血症試験で 11.0%(プラセボ 7.0%)・糖尿病試験で 6.5%(同 2.2%)、消化不良が 8.3%(同 3.5%)であること。14 で追加療法試験のHbA1c低下がプラセボ比 0.5%(メトホルミン・スルホニル尿素・インスリン併用の3試験)、0.32%(ピオグリタゾン試験)、単独療法試験で 0.27% であること。同じ14の記述でスルホニル尿素併用試験の血清トリグリセリドがプラセボ比の中央値でスタチン併用者+29%・非併用者+9%、インスリン併用試験で+24%・+17%であること。8.1 が妊娠中に投与を続けても既知の臨床的有益性が無いことを患者に説明すべきと述べることを確認した。全文で ezetimibe は0件閲覧 2026-09-17
  5. 5.薬価基準収載品目リスト及び後発医薬品に関する情報について(令和8年8月13日適用)(厚生労働省・2026)同ページから内用薬(tp20260813-01_01.xlsx)・注射薬(同_02)・外用薬(同_03)の3つのExcelを取得して全文検索し、「コレセベラム」「コレセベラム塩酸塩」「コレセヴェラム」「colesevelam」「Colesevelam」「コレスチポール」が3ファイルとも0件であることを確認した。陽性対照として、同じ内用薬ファイルに胆汁酸吸着薬(陰イオン交換樹脂)が3品目収載されている——コレスチラミン(薬価基準収載医薬品コード2189009R1032、規格44.4%1g、品名クエストラン粉末44.4%、サノフィ、先発品、薬価19.7円)、コレスチミド(2189014D2024、83%1g、コレバインミニ83%、富士製薬工業、先発品、26.4円)、コレスチミド(2189014F1029、500mg1錠、コレバイン錠500mg、富士製薬工業、先発品、15.3円)。3品目とも「経過措置による使用期限」の欄は空である閲覧 2026-09-17