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Disease Atlas · 耳鼻咽喉科 · 病態

声門下狭窄

Subglottic stenosis

別名
声門下狭窄症喉頭気管狭窄
臓器系
耳鼻咽喉科呼吸器小児
科目
OtorhinolaryngologyPediatrics
トピック
耳鼻咽喉科 54:気管切開・輪状甲状膜切開、気管挿管の適応と手技耳鼻咽喉科 52:喉頭の診察と喉頭疾患の症候小児科 30:閉塞性気管支炎・気管支喘息・急性声門下喉頭炎
鑑別疾患
クループ・急性喉頭蓋炎・細菌性気管炎気管軟化症血管輪喉頭閉鎖・喉頭ウェブ声帯麻痺反復性呼吸器乳頭腫症
関連疾患
CHARGE症候群ダウン症候群胃食道逆流症
治療薬
トリアムシノロンマイトマイシンC5-フルオロウラシル
症状
吸気性喘鳴呼吸困難嗄声
検査値
スパイロメトリー

🧠 全体像:は、気道でただ一つの「閉じた輪」である。 ここが腫れてもしても、外へ逃げ場が無いぶんすべてが内腔側へ向かう——だから小児の気道のはになり、わずかな肥厚が致命的な狭窄になる。原因は大きく2つに割れる。小児では長期挿管のが圧倒的で1、成人ではの白人女性に偏る特発性が独立した一群を作る12。⚠️ そして「どれくらい狭いか」は Cotton-Myer 分類がという物差しで決める3——数値そのものではなく、測り方が全身麻酔を要することが臨床上の意味を持つ。

声門下という場所

は、の外側縁の1 cm下方から下縁までの範囲である1。

⭐ 小児ではここが気道のである1。は気道で唯一の完全なで、粘膜が腫れても外側へ逃げられない。

年齢 内腔の
新生児 4.5〜5.5 mm
早産児 3.5 mm
成人女性 11.6 mm
成人男性 15 mm

(いずれも1)

💡 早産児の3.5 mmという数字が、この病気の入口である。 で必要になるは、この内腔をほぼ埋める太さになる。

原因

先天性

のの失敗による1。関連する症候群として()、、、が挙げられる1。

後天性——挿管が主役

⭐ StatPearls は「歴史的には、小児の後天性は12〜24時間を超える長期挿管が90%の症例の原因であった」と記している1。⚠️ 「歴史的には」という限定語がついた記述であり、現在の分布そのものではない点に注意する。

機序は圧である。 が(およそ30 mmHg)を超えると、わずか15分で血流障害を来しうる1。そこから・・潰瘍が起こり、線維芽細胞の沈着との亢進が瘢痕による狭窄を作る1。

その他の後天性原因1。

群 中身
物理・化学的 熱傷、の、放射線、外傷
感染・逆流 感染、
自己免疫・ 、、、、関節リウマチ、、関連疾患
医原性(手技) すぎる。⚠️ に対するのとしてもが起こる

挿管に伴う危険因子は、挿管前14日以内の呼吸器感染、複数回の挿管、、肥満、糖尿病、である1。

特発性

⭐ の白人女性に最も多い1。この偏りは疫学記述にとどまらず、810例の国際コホートでも98.5%が女性・97.2%が白人・年齢中央値50歳(43〜58歳)と再現されている2。逆流、エストロゲンの発現亢進、自己免疫応答が原因として想定されている1。

💡 組織像も違う。 特発性例ではに様の緻密な線維化が生じ、がより強靱なI型に置き換わる。⚠️ 一方でそのものはおおむね正常にとどまる1——「軟骨が壊れる病気」ではなく「が瘢痕で厚くなる病気」である。

頻度——「喘鳴」と「狭窄」は桁が違う

⚠️ 後の異常所見はありふれているが、狭窄になるのは一部である。

指標 値
後に喘鳴を呈する小児患者 44%超
挿管後の所見(成人・小児) 最大57%
狭窄の 0.3〜11.38%

(いずれも1)

💡 だからを全例で狭窄と読まない。 急性のは引くが、瘢痕は引かない——両者を分けるのは時間である。

臨床像

中心は喘鳴。 ⚠️ 先天性・後天性を問わず、・吸気性・のいずれもありうる1。

⚠️⚠️ ここは出典どうしが食い違って見える場所である。 の章は「喘鳴は・吸気性・のいずれもありうる(先天性・後天性を問わず)」とする1のに対し、の章の鑑別表はを「しばしばで、通常は体位によって変化しない喘鳴」と記述している4。⭐ 両立するように読む——は「よくある型」であって必須条件ではなく、鑑別で効いているのは相そのものではなく「体位で変わらない(固定性である)」ほうである。 ⚠️ 「=必ず」と暗記しない。

  • 先天性では呼吸困難、、・肋間・横隔膜部の1
  • の異常、、嗄声を伴いうる1
  • ⚠️ 後天性の症状出現は幅が大きい——初期損傷の3〜4週後から数年後まで1

⭐ 反復する様発作は、この病気の典型的な入口である。 として繰り返し治療されている児では、な病変を疑う。

診断

flowchart TD
    A["喘鳴・呼吸困難<br>反復する<span class='jp-term jp-term-diagram' title='croup'>クループ</span>様発作"] --> B["病歴:挿管歴と期間、<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='tracheotomy/tracheostomy'>気管切開</span>、熱傷、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='connective tissue disease (collagen vascular disease)'>膠原病</span>、逆流"]
    B --> C["覚醒下の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='flexible laryngoscopy'>軟性喉頭内視鏡</span><br>(外来・全年齢で可能)"]
    C --> D["声帯運動と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Supraglottic'>声門上</span>を評価<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='subglottic'>声門下</span>は間接的にしか見えない"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='spirometry'>スパイロメトリー</span><br>PIFR・PEFR・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='forced vital capacity'>FVC</span>"]
    E --> F["全身麻酔下の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='rigid laryngoscopy'>硬性喉頭鏡</span>・気管支鏡"]
    F --> G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Cotton-Myer classification'>Cotton-Myer分類</span>で<span class='jp-term jp-term-diagram' title='obstruction rate'>閉塞率</span>を決める"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='computed tomography'>CT</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='magnetic resonance imaging'>MRI</span>で狭窄長と多階層病変を確認"]
検査 位置づけ
覚醒下の 年齢を問わず外来で施行できる。声帯運動も評価できる1
全身麻酔下の・気管支鏡 をより明瞭に観察できる。⚠️ Cotton-Myer 分類の判定はここでしかできない1
(PIFR)・(PEFR)・()が手術介入の必要性の予測に役立つ1
・ 狭窄部位と狭窄長をする。⚠️ 原著は特異的な臨床的有用性を欠くとする1

Cotton-Myer 分類

を物差しにする。 内腔が存在する場合に通過し、正常な(10〜25 cm H2O)に耐えるを、年齢相当の期待される径と比較し、外径から最大の気道閉塞率を算出する3。

グレード
I 50%まで
II 51〜70%
III 70%超(内腔が検出できる範囲)
IV 内腔なし

(3)

💡 この分類が解いた問題は「比較できないこと」である。 原著は、の分類が長年の問題で、施設内・施設間の比較を困難にし、そのため治療法の比較はさらに難しかったと述べている3。

⚠️ もともと小児の気道のための分類である。 成人ではによる実測ではなく視覚的評価として運用されることが多い。

治療

グレードが方針を分ける。 グレード1〜2(内腔閉塞70%以下)は保存的ないしに反応することが多く、グレード3〜4(70%超)はより侵襲的な外科的介入をしばしば要する1。

保存的・低侵襲

内視鏡

  • :原著は「後天性の第一選択治療とみなしうるもので、成功率は90%を超える」とする1。⭐ 成功と相関するのは狭窄の期間が短いこと・初期グレードが低いこと・若年であること・が無いこと1
  • 、ナイフやを併用する方法もある
  • (Maddern 手術):軟骨枠組みを温存したまま、粘膜と瘢痕を全切除する1

開放手術

成熟した重症例で内視鏡的手技に反応しないものが対象になる1。

術式 内容
(LTR) 前方ないし後方のに採取したを移植して内腔を拡げ、開存を保つ
狭窄部を切除してする
気道を迂回して確保する
  • はを置かず、術後に挿管したまま管理する1
  • は初回にとを置き、数週〜数か月後の二回目でとを行う1。適応は、重度の、重度の・呼吸器合併症、1

特発性例での術式選択——3年前向きコホート

⭐ 810例の国際が、最も広く行われている術式が最も再発しやすいことを示した2。

術式 例数(%) 3年間の 呼吸の(CCQ) 音声の(VHI-10)
603(74.4%) 169例(28.0%) 1.80(最不良) 10.0
121(14.9%) 15例(12.4%) 1.25 3.5(最良)
86(10.6%) 1例(1.2%) 0.75(最良) 13.0(最不良)

では、はに劣った(HR 2.77、95% CI 1.4〜5.5)2。

⚠️⚠️ 呼吸と音声のが読み取れる。 は再発が最も少なく呼吸のも最良だが、音声のは3群で最も不良だった。逆には音声が最良である2。⚠️ ただし音声で統計的・臨床的に劣ったのは「 対 」の対比だけである——13.0 対 10.0 には有意差が無かった(P=0.07)2。「は声が犠牲になる」を全対比に広げない。 💡 嚥下(EAT-10)はどの群も臨床的異常の閾値に達しなかった2。

⚠️ この研究はのコホートである。 挿管後や自己免疫性の狭窄へそのまま外挿しない。また患者の一部は Facebook の患者コミュニティから登録されており、母集団は一般の外来集団と同じではない2。

予後と合併症

  • 予後はおおむね良好で、注入や内視鏡的手技によく反応する1
  • ⚠️ が最大25%に起こる。 再発率が高いため、全例に長期の経過観察が推奨される1
  • 喉頭への感染・炎症・外傷が加わると、に至りうる1

⚠️ を置いた場合の合併症は別枠で重い1。

合併症 内容
計画外 突然の気道喪失。低下から死に至りうる
早すぎる再挿入で生じる。に接続すると大量のを生じ、から死に至りうる
75%が術後3週以内に発症し、約50%が大量出血の前にを示す。⚠️ 直ちにカフをさせ、頸部切開創から指を入れてを面へ圧迫する(Utley 手技)うえで手術室へ運ぶ
・ 上記より罹病度は低い

鑑別

相手 分けるもの
動的な虚脱で、・哺乳・仰臥位で悪化する。⭐ は固定性で、喘鳴は通常は体位によって変化しない4
急性のウイルス性。⚠️ 反復・遷延する様発作こそがを疑う根拠になる
の高さ。両側性は気道緊急
内視鏡で乳頭腫を直視できる1
血管腫 に生じた乳児血管腫。乳児期に増大する1
・・の走行異常・ いずれもよりないし別の高さの1
悪性腫瘍 扁平上皮癌、、1

まとめ

  • は外側縁の1 cm下方から下縁まで。小児では気道ので、早産児の内腔径は平均3.5 mmしかない。
  • 小児の後天例は長期挿管が主因(StatPearls は「歴史的には12〜24時間超の挿管が90%」と記す)。が約30 mmHgを超えると15分で血流障害が起こりうる。
  • 成人の特発性はの白人女性に偏り、810例のコホートでも98.5%が女性・97.2%が白人だった。
  • ⚠️ (44%超)と狭窄(0.3〜11.38%)は桁が違う。 急性浮腫と瘢痕を混同しない。
  • 喘鳴の相は先天性・後天性を問わず一定しない(・吸気性・のいずれもありうる)。⭐ 分けるのは相ではなく、体位で変わらないことと反復する様発作である。
  • 重症度は Cotton-Myer 分類(I ≤50%、II 51〜70%、III 70%超、IV 内腔なし)。⚠️ 判定に全身麻酔下の気道評価が要る。
  • 治療はグレード1〜2で保存的・内視鏡的、3〜4で。SILSI で83%が追加手術を回避し、の成功率は90%超と報告される。
  • 特発性ではが最も広く行われながら最も再発が多い(28.0%対 1.2%)。⚠️ ただしは音声のが最も不良というがある。
  • は最大25%。全例で長期の経過観察を続ける。

出典

  1. 1.Subglottic Stenosis(StatPearls Publishing(NCBI Bookshelf、Jagpal N, Sommerfeldt J, Shabbir N)・2023)NCBI Bookshelf のライブページで全文を閲覧した。声門下が喉頭室外側縁の1 cm下方から輪状軟骨下縁までの範囲と定義されること、小児では声門下が気道の最狭部であること、内腔径が正期産新生児で平均4.5〜5.5 mm・早産児で平均3.5 mm・成人で女性11.6 mm/男性15 mmであること、先天性は胎生期の再開通の失敗によること、関連症候群として21トリソミー・CHARGE症候群・22q11欠失症候群・Pallister-Killian症候群が挙がること、小児の後天性については「歴史的には12〜24時間を超える長期挿管が90%の症例の原因であった」と記されていること、その他の後天性原因が熱傷・腐食物誤飲・放射線・感染・胃食道逆流・自己免疫疾患(多発血管炎性肉芽腫症・アミロイドーシス・全身性エリテマトーデス・サルコイドーシス・関節リウマチ・再発性多発軟骨炎・IgG4関連疾患)であること、危険因子が挿管前14日以内の呼吸器感染・複数回の挿管・計画外抜管・肥満・糖尿病・胃食道逆流であること、抜管後に小児集中治療室患者の44%超が挿管後喘鳴を呈し成人・小児の最大57%に挿管後急性喉頭損傷の所見が認められる一方、狭窄の発生率は0.3〜11.38%と低いこと、特発性声門下狭窄が閉経周辺期の白人女性に最も多いこと、カフ圧が毛細血管灌流圧(およそ30 mmHg)を超えると「わずか15分で血流障害を来しうる」こと、続いて組織壊死・粘膜浮腫・潰瘍から線維芽細胞の沈着とコラーゲン産生亢進が起こり気道狭窄に至ること、特発性例では輪状軟骨がケロイド様の緻密な線維化を示しIII型コラーゲンがより強靱なI型に置き換わる一方で軟骨輪自体はおおむね正常にとどまること、症状の中心が喘鳴であり先天性・後天性を問わず二相性・吸気性・呼気性のいずれもありうること、後天性の症状が初期損傷の3〜4週後から数年後まで幅をもって出現しうること、覚醒下の軟性喉頭内視鏡が年齢を問わず外来で施行でき声帯運動も評価できること、全身麻酔下の硬性喉頭鏡・気管支鏡がより明瞭な観察を与えること、スパイロメトリー(PIFR・PEFR・FVC)が手術介入の必要性の予測に役立つこと、CT・MRIが狭窄長の計測に用いられるが特異的な臨床的有用性を欠くこと、Cotton-Myer分類の判定が全身麻酔下の気道評価を要し10〜25 cm H2Oのリーク圧で通過する気管チューブを年齢相当径と比較して閉塞率を算出すること、軽症では在宅ないし外来でのスパイロメトリーによる経過観察を行い流量やFVCの有意な低下で介入へ進むこと、病変内ステロイド連続注入(SILSI)がKenalog-40を3〜4週ごとに6回行う方法で「SILSIを受けた患者の83%が追加の外科的介入を回避した」こと、ステロイドが狭窄組織を抗線維化的な状態へ変えて狭窄を軟らかくすること、5-フルオロウラシルとマイトマイシンCが瘢痕軽減に期待されるが前者は有効性の追加研究を要し後者は有害事象が大きいこと、「バルーン拡張は後天性声門下狭窄の第一選択治療とみなしうるもので成功率は90%を超える」こと、成功と相関する因子が狭窄の期間が短いこと・初期グレードが低いこと・若年であること・気管切開が無いことであること、内視鏡的喉頭気管形成術(Maddern手術)が軟骨枠組みを温存して声門下粘膜と瘢痕を全切除する手技であること、成熟した重症例では喉頭気管再建術(前方・後方輪状軟骨切開と肋軟骨移植)・輪状気管切除・気管切開といった開放手術を要すること、二期的手術の適応が多階層狭窄・重度頭蓋顔面奇形・重度の神経学的/呼吸器合併症・救済手術であること、グレード1〜2(内腔閉塞70%以下)は保存的ないし内視鏡的治療に反応することが多くグレード3〜4(70%超)はより侵襲的な外科的介入をしばしば要すること、鑑別が良性(外傷後変化・感染・リウマチ性疾患・乳頭腫・血管腫・顆粒細胞腫)・悪性(扁平上皮癌・軟骨肉腫・喉頭リンパ腫)・その他の気道狭窄(気管狭窄・血管輪・腕頭動脈の走行異常・喉頭ウェブ)であること、予後はおおむね良好だが再発率が高いため全例に長期の経過観察が推奨されること、再狭窄が最大25%に起こること、気管切開の合併症として計画外抜去・偽腔形成・気管腕頭動脈瘻(75%が術後3週以内に発症し約50%が大量出血の前に前哨出血を示す)があり、後者にはカフの過膨張と頸部切開創から指を入れて腕頭動脈を胸骨後面へ圧迫する Utley 手技で対応することを確認した閲覧 2026-09-09
  2. 2.Comparative Treatment Outcomes for Patients With Idiopathic Subglottic Stenosis(JAMA Otolaryngology–Head & Neck Surgery(Gelbard A, Anderson C, Berry LD, et al.)・2020)PMC 版(PMC6824232)で本文を閲覧した。特発性声門下狭窄に対する主要3術式を前向きに比較した国際多施設コホート研究であること、北米気道共同研究グループの診療と Facebook の患者コミュニティから未治療・新規診断・既治療の患者810例を登録し3年間追跡したこと、コホートの798例(98.5%)が女性・787例(97.2%)が白人で年齢中央値50歳(四分位範囲43〜58歳)であったこと、内訳が内視鏡的拡張603例(74.4%)・薬物併用内視鏡的切除121例(14.9%)・輪状気管切除86例(10.6%)であったこと、3年間に185例(22.8%)が再手術を受け内訳が輪状気管切除1例(1.2%)・薬物併用内視鏡的切除15例(12.4%)・内視鏡的拡張169例(28.0%)であったこと、回帰モデルで内視鏡的拡張が薬物併用内視鏡的切除に劣ったこと(HR 2.77、95% CI 1.4〜5.5)、登録360日後の治療成功例における呼吸のQOL(Clinical COPD Questionnaire)が輪状気管切除0.75・薬物併用内視鏡的切除1.25・内視鏡的拡張1.80であったこと、音声のQOL(Voice Handicap Index-10)は逆に輪状気管切除13.0が最も不良で薬物併用内視鏡的切除3.5が最良であったこと(輪状気管切除は薬物併用内視鏡的切除に対して統計的にも臨床的にも不良〔ES 6、95%CI 1.0〜10.0〕だったが、内視鏡的拡張10.0との差は有意でなかった〔P=0.07〕)、嚥下(Eating Assessment Test-10)はどの群も臨床的異常とみなす閾値に達しなかったこと、結論として最も広く行われている内視鏡的拡張が他術式より高い再発率と関連したことを確認した閲覧 2026-09-09
  3. 3.Proposed grading system for subglottic stenosis based on endotracheal tube sizes(Annals of Otology, Rhinology & Laryngology(Myer CM 3rd, O'Connor DM, Cotton RT)・1994)原著抄録を PubMed の eutils 経由で取得した。気道狭窄の分類が長年の問題であり施設内・施設間の比較を困難にしてきたこと、単純・再現性があり入手しやすい参照基準に基づく分類を提案したこと、高い精度で製造される気管チューブを最狭部の気道径の測定に用いうること、内腔が存在する場合に通過し正常なリーク圧(10〜25 cm H2O)に耐える気管チューブを年齢相当の期待されるチューブ径と比較すること、チューブの外径を用いて最大の気道閉塞率を決定できること、グレードIが50%までの閉塞、グレードIIが51〜70%、グレードIIIが内腔が検出できる範囲で70%超、内腔の無い気道がグレードIVであることを確認した。抄録のみを閲覧しており全文は未取得閲覧 2026-09-09
  4. 4.Tracheomalacia(StatPearls Publishing(NCBI Bookshelf、Yang D, Cascella M)・2023)NCBI が接続不能だったため Europe PMC の bookXML(更新日 2023年6月26日)で閲覧した。気管軟化症の鑑別診断の節が声門下狭窄を挙げ、「患者はしばしば二相性喘鳴を呈し、それは通常は体位によって変化しない」(原文 "Patients often have biphasic stridor, which does not typically change with position")と記していること、同節が声門下狭窄の原因を反復する挿管または高位すぎる気管切開による外傷とし特発性も多いとしていること、気管切開の晩期合併症として声門下狭窄を挙げていることを確認した閲覧 2026-09-09