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  1. 2026 09.07

    腎・尿路・生殖器の発生ノート3件で、腎の上昇と血管の乗り換え・精巣下降の2相モデル・重複腎盂尿管の2型を一次資料で確かめて書き直した。

    • トピックUrogenital System — Urinary system腎の上昇について、上昇と内側回転が第6〜9週に並行して進むこと・供給動脈が大動脈のより高位の枝へ順次乗り換わり尾側の枝が退行すること(残ると過剰腎動脈になること)を一次資料で確かめて加筆し、馬蹄腎の発生機序は確定していないという但し書きを添えた。(出典:https://doi.org/10.3389/frtra.2026.1843066 、https://doi.org/10.3390/cells13221866 )
    • トピックUrogenital System — Genital system精巣下降を「第28〜32週までに完了」とだけ書いていたのを、腹腔内相・鼠径陰嚢相の2相モデル(第1相8〜15週/第2相25〜35週、あいだに約10週の休止期)に改め、この週数が資料によって妊娠週数と受精後週数のどちらで書かれているか割れていることを明記した。抗ミュラー管ホルモンの下降への関与には明確な根拠が無いことも追記した。(出典:https://doi.org/10.5114/aoms.2016.59940 、https://doi.org/10.1590/s1677-5538.ibju.2015.0301 、https://doi.org/10.3389/fendo.2024.1361032 )
    • トピックUrogenital System — Clinical重複腎盂尿管を「尿管芽の早期分岐」の一択で説明していたのを、完全重複(2本の尿管芽が別々に出芽。頻度が高いのはこちら)と不完全重複(1本の早期分岐)に書き分け、腎無形成にGDNF–RET軸を、後部尿道弁に中腎管遠位部の吸収異常という機序(起源にはなお議論があること込み)を加えた。(出典:https://doi.org/10.12688/f1000research.19826.1 、https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK560881/ 、https://doi.org/10.3390/cells13221866 )
    • 疾患馬蹄腎発生機序を「下腸間膜動脈に引っかかって上行が止まる1つの機序から生じる」と断定していたのを緩めた。CAKUTの総説は馬蹄腎の機序は確定していないと明記し、尿管芽と後腎間葉のシグナル異常説・後腎組織が正中を越えて移動する説を並記している。(出典:https://doi.org/10.3390/cells13221866 )
    • トピックDevelopmental disorders of the kidney, the ureter and the bladder重複腎を「中腎管から2本の尿管芽が別々に生じる」完全重複の機序だけで説明していたのを、1本の尿管芽が後腎間葉に到達する前に早期分岐する不完全重複(二分腎盂・二分尿管で尿管口を共有)と書き分けた。(出典:https://doi.org/10.12688/f1000research.19826.1 )
  2. 2026 09.07

    神経管閉鎖不全のスクリーニングが母体血清AFPから妊娠中期超音波へ移っていることを、関連する5ノートで揃えた。神経孔閉鎖の日数の尺度とChiari II型の機序も一次資料で書き直した。

    • トピックCentral Nervous System — Neural tube & neurulation前神経孔・後神経孔の閉鎖時期を「第25日・第27日」という単一の日付から、Carnegie段階11・12と体節数を主とする表記(受精後およそ24〜26日/26〜28日)へ改めた。日数が受精後起算であること、参照表によって最大11日ずれることを明示し、後神経孔が最後に閉じる位置(第2仙椎レベル)と二次神経胚形成の起点を追加した。(出典:https://doi.org/10.1007/BF00389597 、https://doi.org/10.1007/BF00310083 、https://doi.org/10.3390/life13051084 )
    • トピックCentral Nervous System — Clinical神経管閉鎖不全のスクリーニングについて、母体血清AFPは原理上、皮膚に覆われた閉鎖性の病変を検出できず、高値の79%は原因が特定できない上昇であること、現在の中心は妊娠中期の超音波検査であることを追記した。Chiari II型と水頭症を、開放性病変からの持続的な髄液漏出に始まる一連の機序として書き直し、全前脳症の分類に中間半球変異型・微小型などを加えた。(出典:https://doi.org/10.5468/ogs.22263 、https://doi.org/10.1242/dmm.052528 、https://doi.org/10.3390/children10040647 、https://doi.org/10.1056/NEJMoa1014379 )
    • トピックCongenital malformations of the central nervous systemまとめの「母体血清AFP上昇がスクリーニングとなる」を、AFP上昇は開放性病変で見られる所見であって閉鎖性病変は原理上検出できず、現在のスクリーニングの中心は妊娠中期超音波である、という記述に改めた。(出典:https://doi.org/10.5468/ogs.22263 )
    • トピックPregnancy care, pregnancy counseling妊婦健診のスケジュール表でAFPによる開放性神経管欠損評価を挙げるだけだったのを、AFPは一次スクリーニングではなく中心は妊娠中期の胎児形態超音波であること、AFPは閉鎖性病変を検出できず高値の大半は他の原因(最多は胎盤病変)によることを補った。(出典:https://doi.org/10.5468/ogs.22263 )
    • トピックSPECIMEN - Anencephaly同じノートの中で、AFPを「出生前スクリーニングの指標として用いられる」と書いた箇所と、現在の主役は妊娠中期超音波であると書いた箇所が食い違っていたため、前者を後者に合わせて整理した。
  3. 2026 09.07

    眼の発生の4ノートを一次資料で見直した。眼裂の閉鎖はヒト胚で中間点から前後へ進むこと、角膜実質・内皮の由来は鳥類とマウスで結論が割れていること、先天性風疹症候群の心病変が動脈管開存だけではないことを書き分けた。

    • トピックEye — Optic vesicle & cup眼裂の閉鎖を「第7週ごろまでに閉鎖」とだけ書いていたのを、ヒト胚の所見で書き直した。融合は裂の中間点から始まって前方・後方の両方向へ進むこと、従来はCarnegie段階14〜17(排卵後32〜41日)とされてきたこと、段階18(第44日)でもなお前方が開いていることを加えた。裂縁の細胞が一過性に上皮間葉転換に似た変化を起こして再配列すること、ヒトの裂縁ではアポトーシスが観察されていないことも追記し、網膜中心動脈が硝子体動脈から発達するという記述に出典を付けた。(出典:https://doi.org/10.1242/dev.193649 、https://doi.org/10.3390/ijms24065371 )
    • トピックEye — Retina, iris & ciliary body眼杯2層のあいだの腔について、コーパスのどこにも無い造語「眼室間隙」を使っていたのを、眼胞の内腔に由来する腔が生後は網膜下腔にあたる、という説明に置き換えた。虹彩実質を作る間葉が「一部神経堤由来」ではなく大部分が神経堤由来であること、同じ間葉が毛様体筋も作ること(瞳孔筋だけが眼杯神経外胚葉由来である)を追加した。視神経が中枢神経系の一部であることの臨床的な帰結(オリゴデンドロサイトによる髄鞘化と脱髄疾患、髄膜とくも膜下腔の連続性とうっ血乳頭、再生しないこと)も補った。(出典:https://doi.org/10.3390/ijms24065371 )
    • トピックEye — Lens, cornea, choroid, sclera & vitreous角膜実質・内皮の由来を「主に神経堤だが中胚葉由来前駆細胞も寄与」と平坦に書いていたのを、鳥類の標識実験では神経堤のみ、マウスの系譜追跡では神経堤と中胚葉の混合とされ、角膜内皮の由来はなお論争が残る、という書き分けに改めた。角膜上皮が分泌する無細胞性の一次実質と、眼周囲間葉の2波の遊走(第1波が内皮、第2波が角膜実質細胞)を追加した。角膜移植の免疫特権を「透明性から」導いていたのを、無血管性・抗原提示細胞の欠如・MHC低発現・内皮の免疫抑制因子という4点に整理し、免疫特権が相対的で血管新生により失われることを明示した。脈絡膜のメラノサイトが眼の外で分化してから遊走してくることも追記した。(出典:https://doi.org/10.1016/j.exer.2020.108231 、https://doi.org/10.3390/ijms24065371 、https://doi.org/10.1097/txd.0000000000001434 )
    • トピックEye — Clinical先天性風疹症候群の三徴の心病変を「動脈管開存」だけに絞っていたのを、動脈管開存または肺動脈狭窄へ改め、三徴のうち最も頻度が高く永続するのは感音難聴であること、白内障が発生中の水晶体細胞への直接感染で生じることを加えた。ガラクトース血症による先天白内障をガラクチトールの浸透圧作用として機序ごと書き、乳汁摂取があって初めて生じるため乳児期以降の発症が極めてまれであることを追記した。小眼球症については、環境要因のうち胎内感染の証拠が最も強いこと、遺伝要因ではSOX2が重症両眼例の10〜20%を占めることを出典付きで補った。(出典:https://doi.org/10.3390/jcm14113986 、https://www.ncbi.nlm.nih.gov/books/NBK1518/ 、https://doi.org/10.1186/1750-1172-2-47 )
  4. 2026 09.07

    化膿性関節炎のノートがKocher基準・Caird基準を出典なしで断定していたので、原著と外的妥当性研究に当たって書き直した。同じ「該当項目数」でも原著ごとに集団が違い確率の分母が違うこと、Caird基準は0項目でも16.9%であることが最大の是正点である。関節液白血球数50,000/µLを閾値として扱っていた記述も、系統的レビューの尤度比へ置き換えた。

    • 疾患化膿性関節炎(敗血症性関節炎)出典0件のまま断定していたKocher基準・Caird基準を9件の一次資料で裏づけ直した。①2つの原著が示す確率は分母が違う。Kocher 1999は急性股関節痛で受診した小児の後方視的コホートで0項目0.2%未満・1項目3.0%・2項目40.0%・3項目93.1%・4項目99.6%、Caird 2006は化膿性関節炎を疑って股関節穿刺を行った53例(解析48例)に限った前向き集団で0項目16.9%・1項目36.7%・2項目62.4%・3項目82.6%・4項目93.1%・5項目97.5%である。Caird原著の抄録が示すのは3項目83%・4項目93%・5項目98%の3点だけで、0〜2項目の値は2024年の総説の転記による旨を本文に明記した。「0項目なら0.2%未満」を穿刺を迷う場面に当てはめると除外の根拠として強すぎる、という警告を加えた。②外的妥当性を2段構えで示した。同一施設の前向き検証は同じ4項目を再現したが曲線下面積は0.96から0.86へ低下し、別施設の後方視的検証では4項目該当時の確率が59%にとどまった。あわせて既存記述が混同していた59%と71%を分けた——71%はLuhmannらが自施設向けに作り直した3変数モデルの値であってKocher4項目の値ではない。③Kingella kingaeの多施設研究を「近年(2024〜2025年)の複数施設研究では」という曖昧な言及から実データへ替えた。7か国17施設が集めた4歳未満の確定例140例で、Kocher4変数がすべて測定されていた77例のうち49例(63.6%)が該当2項目以下、Caird5変数が揃った50例のうち20例(40%)が2項目以下であり、体温と赤沈がカットオフを超えたのは50%未満だった。対照群が無いため評価できたのは感度のみで特異度ではない旨も併記した。④関節液白血球数について「目安50,000/µL超・感度特異度は6〜7割程度」という記述を削り、成人の非淋菌性細菌性関節炎を扱う系統的レビューの統合陽性尤度比(25,000/µL未満0.32、25,000/µL以上2.9、50,000/µL超7.7、100,000/µL超28.0、多形核球90%以上3.4)に置き換えた。若年性特発性関節炎でも50,000/mm³を超えうるため感染に特異的ではないことを加えた。⑤投与期間と経路の節を新設した。培養陽性の小児化膿性関節炎130例の無作為化試験は、最初の2〜4日のみ静注し臨床反応良好かつCRPが20 mg/Lまで低下した時点で中止する10日投与が30日投与と同等だったこと、経皮的関節穿刺を超える外科手技を要したのは12%で股関節・肩関節に偏りが無かったことを示している。これを根拠に「ドレナージ=必ず切開洗浄」ではないことを明記した。成人のOVIVA試験については、組入れ基準にある自然関節の関節感染が切除関節形成術を要する例に限られており、通常の自然関節化膿性関節炎を代表する集団ではないという限定を付けた。(出典:https://doi.org/10.2106/00004623-199912000-00002 、https://doi.org/10.2106/00004623-200408000-00005 、https://doi.org/10.2106/JBJS.E.00216 、https://doi.org/10.2106/00004623-200405000-00011 、https://doi.org/10.3390/microorganisms12030550 、https://doi.org/10.3390/microorganisms13102323 、https://doi.org/10.1001/jama.297.13.1478 、https://doi.org/10.1086/597582 、https://doi.org/10.1056/NEJMoa1710926 )
    • トピックJoint Pain in Children同じ誤りの波及を是正した。Luhmann 2004の出典claimが「全4項目該当時の推定確率は71%」としていたが、Kocher4項目を別施設に適用したときの値は59%で、71%は同研究が自施設向けに作り直した3変数モデル(発熱の既往・末梢血白血球数12,000/mm³超・直近の受診歴)の値である。本文にも59%を明記した。Kocher 1999のclaimに書かれていた「163例・165股関節」もLuhmann 2004のコホートの数で、Kocher原著の抄録は組入れ例数を示していないため削った。(出典:https://doi.org/10.2106/00004623-200405000-00011 、https://doi.org/10.2106/00004623-199912000-00002 )
  5. 2026 09.07

    SOFAスコアの配点表を原著(Sepsis-3)の逐語へ戻し、敗血症の総論ノートをSurviving Sepsis Campaign 2026年版へ更新した。

    • トピックSepsis and Septic ShockSOFA配点表の境界がSepsis-3原著と食い違っていたのを是正した。肝の4点は「12.0以上」ではなく12.0超、腎の4点は「5.0以上」ではなく5.0超、循環の2点は「ドパミン5以下」ではなく5未満で、3点の下端は5.1である。原著の表は隣り合う区分の端が接しておらず、滑らかに繋がるよう書き換えると原著と違う配点になるため、隙間ごと原文どおりに写して注意書きを添えた。カテコラミン量が「少なくとも1時間投与した量」であることも脚注から補った。(出典:Sepsis-3)
    • トピックSepsis and Septic ShockSurviving Sepsis Campaign 2021年版を2026年版へ更新した。血液培養の抗菌薬前採取がbest practice statementから強い推奨(確実性は低い)へ、βラクタムの延長投与が弱い推奨から強い推奨(中等度)へ格上げされている。初期目標MAP 65 mmHgに前後5 mmHg程度の幅で滴定する旨と、65歳以上では初期目標域を60〜65 mmHgとする条件付き推奨を追加した。プロカルシトニンは開始判断では臨床評価単独を優先し、中止判断では臨床評価との併用を優先する——開始と中止で向きが逆であることを明示した。輸液は実体重で計算しBMI 30 kg/m²超では補正体重または理想体重を用いること、ARDSでない敗血症関連の低酸素性呼吸不全では理想体重6〜8 mL/kgとしそれより低くしないことも補った。(出典:SSC 2026、SSC 2021)
    • 疾患全身性炎症反応症候群(SIRS)SSC 2026の出典claimで、感染の可能性が低くショックが無い場合の推奨を「投与を保留する」と要約していたのを原文どおり「厳重な監視を続けながら投与を差し控える」へ直した。原文は deferring antimicrobial therapy while continuing to closely monitor the patient であり、投与しない許可ではなく監視の継続とセットの提案である。
    • 薬剤sodium bicarbonate敗血症性ショックでの位置づけを「pH 7.15以上ではルーチン投与を推奨しない」と書いていたのを是正した。この7.15という数値はSSC 2021・2026のいずれの推奨文にも無く、2021年版の根拠の節がそれ以前の版の推奨を振り返る一文に出てくるものである。現行の推奨は、低灌流性乳酸アシドーシスで血行動態改善や昇圧薬減量を目的とした投与を行わないこと(条件付き・低い)と、pH 7.2以下かつ急性腎障害(AKIN 2または3)を合併する成人には投与すること(条件付き・きわめて低い)の2つで、対象にpHの下限は置かれていない。出典のURLも学会誌版のDOIへ差し替えた。(出典:SSC 2026、SSC 2021)
    • 薬剤tranexamic acid禁忌の列挙が英国SmPCのどの剤形のものかを明示した(注射剤Cyklokapronのもの)。経口剤と注射剤でSmPCが別々にあり、剤形を書かないと適応・禁忌の対応がずれる。
  6. 2026 09.07

    敗血症総論ノートをSurviving Sepsis Campaign 2026年版へ揃え、SOFA配点表と対話型計算機を原著の逐語へ戻した。

    • トピックSepticemia抗菌薬開始の記述をSurviving Sepsis Campaign 2021年版の3分岐から2026年版の4分岐へ更新した(感染の可能性が低くショックも無い成人では、厳重な監視を続けながら抗菌薬を差し控えることを提案する、が欠けていた)。血液培養の抗菌薬前採取が強い推奨へ格上げされたこと、副腎皮質ステロイドの2026年版の推奨文には2021年版にあった「昇圧薬の継続投与を要する」という限定が無いことを版差として書き分けた。あわせて昇圧薬の「輸液の完遂を待たず早期に併用」が原文より強い記述だったため、ボーラス後に低血圧が続けば併用する(条件付き)へ是正し、高流量鼻カニュラの推奨がARDSを伴わない例に限られるかのような書き方を、敗血症に伴う急性低酸素性呼吸不全一般の推奨へ正した。(出典:SSC 2026、SSC 2021)
    • トピックSepsis and Septic ShockSOFAスコアの配点表の是正を、同じ定義から生成されているサイト上の対話型SOFA計算機にも反映した(循環の2点はドパミン5 µg/kg/分未満、3点の下端は5.1、肝の4点は12.0超)。原著の表は隣り合う区分の端が接していない(ビリルビン11.9と12.0、クレアチニン4.9と5.0、ドパミン5.0と5.1)ため、滑らかに繋げず原文どおりに写して注意書きを添えてある。あわせて、同じSepsis-3を指す出典がこのノートだけ他11ノートと別の識別子・PubMedのURL・発行元欄なしで登録されていたため、コーパス共通の識別子とDOIへ統合した。(出典:Sepsis-3)
  7. 2026 09.07

    ミドドリンの禁忌疾患欄が2件しか保存していなかったので、欧州3か国の製品概要を取り直して高血圧・閉塞隅角緑内障・前立腺肥大症・増殖糖尿病網膜症を加え、受け皿となる4つの疾患ノートにも根拠つきで1段落ずつ足した。ドロキシドパは本文が閉塞隅角緑内障を禁忌と書きながら禁忌疾患欄が空だった。

    • 薬剤midodrine禁忌疾患欄が褐色細胞腫と急性腎障害の2件だけだったので、欧州の製品概要に従って高血圧・閉塞隅角緑内障・前立腺肥大症・増殖糖尿病網膜症の4件を加えた。ハンガリー(本文検証日2021年7月31日、OGYÉI/49235/2021第2版)・英国(本文改訂日2022年4月19日)・スペイン(本文改訂2016年2月)の3版を自分で取得して4.3を突き合わせたところ、いずれも12項目だが中身が一致しない。妊娠・授乳を4.3に置くのはハンガリー版だけで、英国版・スペイン版は4.6で「妊娠中は推奨しない」と書く。前立腺の項も、ハンガリー版だけが「残尿を伴う前立腺肥大」と限定し、英国版は「重篤な前立腺障害」、スペイン版は「前立腺肥大」で限定を置かない。ノートは「残尿を伴う」をあたかも欧州共通の書き方のように書いていたので直した。ノートが未決として残していた「増殖糖尿病網膜症か増殖糖尿病神経障害か」も、スペイン版が英国版と同じく網膜症と書いており3版中2版が網膜症であることまで確定した(ハンガリー版が誤記だとは断定していない)。禁忌の理由を薬理から一続きに説明する表を新設し、α1刺激が臓器ごとに別の禁忌として現れること(血管収縮で昇圧、膀胱頸部の収縮で尿道抵抗上昇、虹彩散大筋の収縮で散瞳)を書いた。増殖糖尿病網膜症については製品概要が理由を書いていないことを明記した。効能の節では、国内の「本態性低血圧」という適応の根拠が国内の承認時試験(中等度改善以上の改善率が本態性低血圧58.2%=89/153例、起立性低血圧66.7%=336/504例)であることを17.1から加えた。ノートは「有効性の根拠は神経原性起立性低血圧を対象とした試験である」と書いていたが、これは欧米の効能についての話で、国内の適応には別の根拠がある。無作為化試験の記述も、171例のうち9例が服薬不遵守や血管作動薬の併用で評価不能となっており示されているP値が評価可能例のものであること、施設・重症度・フルドロコルチゾンや弾性衣の使用・診断名で効果に差が無かったことを加えた。(出典 https://ogyei.gov.hu/kiseroirat/ah/ah_0000012552_20241122103851.doc 、 https://www.medicines.org.uk/emc/product/12040/smpc 、 https://cima.aemps.es/cima/dochtml/ft/65058/FT_65058.html 、 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2160002F2024_1_09/?view=body&lang=ja 、 https://doi.org/10.1001/jama.1997.03540370036033 )
    • 薬剤droxidopa本文が「禁忌なのは閉塞隅角緑内障だけである」「慢性開放隅角緑内障は9.1.8に置かれている」と書いているのに、禁忌疾患欄が空のままだった。電子添文(2026年5月改訂、第3版)を取り直して2.2が「閉塞隅角緑内障の患者[眼圧を上昇させる。]」であることを確認し、病型の限定をラベルに保存する形で登録した。承認適応欄も、電子添文が名指ししている3疾患のうち家族性アミロイドポリニューロパチーが抜けていたので加えた。欧州で承認された製剤が確認できない以上この欄の正本は国内の電子添文になること、4つ目の区分である「起立性低血圧を伴う血液透析患者」は疾患名ではなく治療状況で定義されているため欄に入らないことを本文に書いた。6項目の禁忌のうち疾患ノートに保存できるのが閉塞隅角緑内障だけである理由(過敏症・併用薬・妊婦は疾患ではなく、重篤な末梢血管病変のある血液透析患者は疾患名では表せない)も明記した。(出典 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169006F1027_2_01/?view=body&lang=ja )
    • 疾患高血圧症ミドドリンの禁忌疾患欄に高血圧を加えたので、逆参照の裏づけとして二次性高血圧の節に1段落を足した。欧州3か国の製品概要はいずれも重症度や病型の限定を置かずに高血圧を禁忌に挙げるのに対し、日本の電子添文は9.1.3に置いて「基礎疾患として高血圧がある起立性低血圧患者に使用する場合、過度の血圧上昇が起こるおそれがある」という注意にとどめる、という区分の差を書いた。自律神経障害では臥位高血圧と起立性低血圧が同居するので、この使い分けは机上の話ではない。(出典 https://ogyei.gov.hu/kiseroirat/ah/ah_0000012552_20241122103851.doc 、 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2160002F2024_1_09/?view=body&lang=ja )
    • 疾患緑内障出典を1件も持たないノートだったので、ミドドリンとドロキシドパの禁忌を扱う段落と2件の出典を加えた。既存の記述は抗コリン薬・散瞳薬による急性発作の誘発が狭隅角の眼に限られることを正しく書いていたので、その隣にα1作動薬も虹彩散大筋を介して同じ散瞳を起こすこと、ミドドリンは欧州の製品概要が、ドロキシドパは国内の電子添文が、いずれも「緑内障」ではなく「閉塞隅角緑内障」と病型を限定して禁忌に挙げていることを書いた。ミドドリンの製品概要が別に4.4でフルドロコルチゾン併用時の眼圧上昇にも注意を求めていることは、機序が開放隅角型なので病型を問わない注意として区別した。(出典 https://ogyei.gov.hu/kiseroirat/ah/ah_0000012552_20241122103851.doc 、 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/1169006F1027_2_01/?view=body&lang=ja )
    • 疾患前立腺肥大症合併症の節の急性尿閉の項に、誘因として挙がっている「交感神経刺激薬」の代表がα1作動薬であることと、ミドドリンの禁忌の書き方が国で違うことを足した。ハンガリーの製品概要は「残尿を伴う前立腺肥大」と限定するが、英国・スペインの製品概要は限定を置かず前立腺肥大そのものを禁忌とし尿閉を別項目に立てる。日本の電子添文は禁忌ではなく9.1.4に置き「本剤が膀胱頸部のα受容体に作用するため、排尿困難を悪化させるおそれがある」と機序まで書いている。同じ製品概要が排尿困難13%を非常に高頻度、尿閉6%を高頻度の副作用として挙げていることも添えた。(出典 https://ogyei.gov.hu/kiseroirat/ah/ah_0000012552_20241122103851.doc 、 https://www.info.pmda.go.jp/go/pack/2160002F2024_1_09/?view=body&lang=ja )
    • 疾患糖尿病網膜症リスク因子の節に、増殖期が昇圧薬の添付文書上の禁忌になる病期でもあることを足した。ミドドリンについて英国・スペインの製品概要がいずれも「増殖」糖尿病網膜症を禁忌に挙げており、非増殖期を含む糖尿病網膜症全般ではないことを明記した。製品概要はこの禁忌の理由を書いていないので、新生血管からの硝子体出血に昇圧が不利に働くという説明が薬理からの推論であることも書いた。(出典 https://www.medicines.org.uk/emc/product/12040/smpc 、 https://cima.aemps.es/cima/dochtml/ft/65058/FT_65058.html )
  8. 2026 09.07

    テゼペルマブのノートが「効果は好酸球数に依存しない」と書いていたのを一次資料で書き直した。適応が2型バイオマーカーで絞られないことと、効果量が表現型によらず一定であることは別で、原資料はいずれも好酸球数・FeNOが高いほど効果が大きいと明記している。

    • 薬剤tezepelumab3箇所にあった「好酸球数の高低によらず増悪を抑制する(好酸球150/µL未満の層でも有効)」を是正した。NAVIGATOR試験の抄録にあるのは全体(率比0.44)とあらかじめ設定された好酸球300/µL未満の集団(率比0.59、95%信頼区間0.46〜0.75)までで、150/µL未満の層の成績は載っておらず、誌面全文は取得できていない。欧州の製品概要は逆に、同じ試験で好酸球150/µL未満かつFeNO 25 ppb未満の層の率比が0.79(95%信頼区間0.48〜1.28で1をまたぐ)、両方が高い層が0.30(0.23〜0.40)だと数値で示している。GINA 2026も抗TSLP薬の効果予測因子として高い好酸球数と高いFeNOを強い予測因子に挙げ、デュピルマブと並んで両者がともに高い患者で臨床反応が最もよいとしている。あわせてガイドライン上の位置づけを新設し、抗TSLP薬だけが推奨文に表現型の限定を持たないこと(他剤は重症好酸球性喘息・重症アレルギー性喘息などと限定される)と、維持経口ステロイド服用例でステロイド減量効果が示されていないこと(メポリズマブ・ベンラリズマブでは約50%の減量)を加えた。(出典:https://ginasthma.org/wp-content/uploads/2026/05/GINA-2026-Strategy-Report-WMS.pdf 、https://www.ema.europa.eu/en/documents/product-information/tezspire-epar-product-information_en.pdf 、https://doi.org/10.1056/NEJMoa2034975 ) 副作用の節が米国の添付文書について喘息の数値(咽頭炎・関節痛・背部痛が各4%対プラセボ3%)しか載せていなかったので、鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の表を加えた——鼻咽頭炎18%対10%、上気道感染12%対8%、鼻出血6%対3%、咽頭炎5%対1%、背部痛5%対2%、インフルエンザ4%対1%、注射部位反応4%対2%、関節痛3%対2%(本剤203例・プラセボ205例)。同じ薬でも適応で頻度の桁が変わる。発疹についても、欧州の製品概要と日本の電子添文は副作用一覧に置くのに対し、米国の添付文書は副作用の表ではなく5.1(過敏症反応)で臨床試験中に観察された例として挙げる、という節ごとの食い違いを明記し、副作用の関係フィールドに発疹を追加した。(出典:https://dailymed.nlm.nih.gov/dailymed/drugInfo.cfm?setid=60f0aa03-ad25-4d48-80ce-7fcfa76f325f 、https://www.ema.europa.eu/en/documents/product-information/tezspire-epar-product-information_en.pdf )
  9. 2026 09.07

    尋常性痤瘡のトピックノートが経口抗菌薬の投与期間「通常3〜4か月を目安」を米国皮膚科学会2024年ガイドラインの推奨として書いていたが、この数値は同ガイドラインの抄録に無く全文も取得できていない。日本皮膚科学会の2023年ガイドライン全文を取得し、国内で確認できる期間の定めへ書き直したうえで、治療だけを挙げて禁忌・重篤な副作用に触れていなかった経口テトラサイクリン系・配合経口避妊薬・スピロノラクトン・イソトレチノインの害と、抜けていた維持療法を補った。同じ誤帰属を持っていたサレサイクリンのノートも同時に是正した。

    • トピックAcne Comedonica - Clinical Forms and Therapy経口抗菌薬の期間について、米国皮膚科学会2024年ガイドラインに帰属させていた「通常3〜4か月を目安」を外した。Europe PMCで確認できる同ガイドラインの抄録にあるのは、全身性抗菌薬の使用を限ること・全身性抗菌薬に外用療法を併用することが good practice statement であることまでで、期間の数値は載っておらず全文は取得できていない。代わりに、J-STAGEから全文を取得した日本皮膚科学会の尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023が急性炎症期の治療期間を最大3カ月間を目安として維持期へ移行すると定義していること、内服抗菌薬の3カ月・6〜8週という数値は同ガイドライン自身の推奨文ではなくGlobal Allianceの提言として引かれていることを書き分けた。国内の推奨度がドキシサイクリンA・ミノサイクリンA*であり、サレサイクリンが全文に一度も現れないことも加えた。治療を挙げながら害に触れていなかった箇所を補い、経口テトラサイクリン系の妊娠中と8歳未満の回避・光線過敏・食道潰瘍、配合経口避妊薬の静脈血栓塞栓症と日本産科婦人科学会の指針が挙げる高血圧・喫煙・肥満・40歳以上という慎重投与または投与禁忌の対象、スピロノラクトンの高カリウム血症と妊娠中の回避、イソトレチノインとテトラサイクリン系の併用による偽脳腫瘍を明記した。配合経口避妊薬とスピロノラクトンが日本皮膚科学会のガイドラインではいずれもC2(十分な根拠がないので現時点では推奨しない)で国内未承認・保険適用外であること、日本には痤瘡に承認された経口レチノイド製剤が無く嚢腫・硬結には嚢腫内へのステロイド局所注射(推奨度B)が挙げられていることも加えた。節が欠けていた維持療法を新設し、炎症軽快後の寛解維持にアダパレン0.1%ゲル・過酸化ベンゾイル2.5%ゲル・配合ゲルがいずれも推奨度Aであることを書いた。米国のiPLEDGEの手順そのものは、国ごとの制度であり日本の読者向けには疾患ノート側で足りると判断して持ち込まず、「その国の妊娠予防プログラム」という書き方に留めた。皮疹の表が瘢痕を萎縮性・隆起性・ケロイド性としていたのに対し、日本皮膚科学会のガイドラインは(痤瘡)瘢痕を陥凹・隆起・色素沈着からなる症状と定義し、炎症所見消失後に一時的に残る炎症後の紅斑を別の状態として定義している。語の範囲が資料で違うことを明示し、戻るか戻らないかで説明するよう書き加えた。あわせて過酸化ベンゾイル・アダパレン・アゼライン酸・クラスコテロン・ミノサイクリン・サレサイクリン・薬剤性痤瘡様発疹ほかへの本文リンクを補った。(出典:https://doi.org/10.1016/j.jaad.2023.12.017 、https://doi.org/10.14924/dermatol.133.407 )
    • 薬剤sarecycline用法・用量の節と出典のclaimにあった「全身性抗菌薬は可能な限り短期間(目安3〜4か月)」という米国皮膚科学会2024年ガイドラインへの帰属を外した。この数値は同ガイドラインの抄録に無く、全文も取得できていない。抄録で確認できる範囲、すなわち経口サレサイクリンが条件付き推奨であることと、全身性抗菌薬の使用を限ること・外用療法を併用することが good practice statement であることに書き直した。(出典:https://doi.org/10.1016/j.jaad.2023.12.017 )
  10. 2026 09.07

    歯周炎のノートが感染性心内膜炎の予防投与を米国の枠だけで「高リスク群に限られる」と書き、日本循環器学会2026年ガイドラインが中等度リスク群にも予防投与を求めていることと、スケーリング・歯周外科が対象処置のClass Iに入ることを落としていた。同じノートの治療は「段階的アプローチ」としか書いておらず、欧州歯周病連盟のS3ガイドラインが定める4ステップ・数値の到達目標・全身抗菌薬を常用しない推奨が無かった。あわせて歯髄炎ノートと歯周炎ノートのどちらにも無かった歯内-歯周病変を両側に加え、鑑別疾患の関係を張った。

    • 疾患歯周炎感染性心内膜炎の予防投与について、米国歯科医師会のページに基づく記述の後ろに日本の枠を追加した。日本循環器学会の2026年ガイドライン全文をJ-STAGEから取得し、本文が「Unlike Western guidelines that restrict prophylaxis to the high-risk group, Japanese guidelines recommend prophylaxis for both high- and moderate-risk groups」と明記していること、CQ1の推奨が高リスク群で推奨の強さ1・確実性B、中等度リスク群で推奨の強さ2・確実性Dと段階が分かれること、Table 38が予防投与を推奨する処置(Class I)にスケーリングと歯周外科を含めること、Table 39の菌血症発生率が抜歯18〜100%・歯周外科36〜88%・スケーリング8〜79%である一方で歯磨き23%・咀嚼38%であることを確認して書いた。「高リスク群に限られる」だけを残すと、二尖弁や弁膜症を持つ日本の患者を対象から外す方向に倒れる。同じコーパスの根尖性歯周炎ノートは既に日本の枠を書いており、歯周炎ノートだけが浮いていた。治療の節を書き直し、欧州歯周病連盟の2020年S3レベル診療ガイドライン(誌上版PDFをダンディー大学リポジトリから取得。表紙にVersion of recordとある)に基づいて4ステップの構成、第1ステップは病期を問わず全患者・第2ステップは歯周支持組織の喪失またはポケット形成のある歯に限るという掛かる範囲の違い、治療の到達目標(プロービング時に出血する4mm超のポケットが無いこと、6mm以上のポケットが無いこと)を加えた。同ガイドラインは第3ステップの説明で境界を4mm以上と書いており文書内で揺れているため、到達目標の定義を採ったことを明記した。全身抗菌薬については、推奨2.16Aが常用を推奨せずGrade A(↓↓)であること、同Bが若年成人の広汎型Stage IIIなど特定の患者群では考慮しうるGrade 0であること、根拠のメタ解析ではメトロニダゾール+アモキシシリン併用が6か月時0.43mm・12か月時0.54mmの上乗せを示す一方で有害事象の頻度も最も高く12か月を超えるデータが無いことを書き、「効かないから推奨されない」ではないことを明示した。病期・進行度の表には米国歯周病学会の公式チャートから、判定の順序(臨床的アタッチメントロスで決め、得られなければ骨吸収を用いる。歯の喪失が定義を変えうる。複雑性因子が1つ以上あれば段階を上げる)、Stage I・IIの水平性骨吸収、Stage III・IVの複雑性因子の全項目、Grade判定の間接的根拠(%骨吸収/年齢が0.25未満・0.25〜1.0・1.0超)と症例の表現型の欄を補った。歯髄由来の痛みとの鑑別の節を新設し、歯髄診と根尖部の検査が別のものを評価すること・隣在歯と対側歯との比較が前提になることを米国歯内療法学会の診断用語文書から、歯内-歯周病変の定義と分類の原則を2017年World Workshopのworkgroup 2合意報告の抄録から、深いポケット・プロービング時の出血・排膿とほぼ例外のない疼痛および歯周炎患者で予後が悪いことを同ワークショップの基礎レビューの抄録から、典型的な臨床像と歯根の損傷の有無による分類を2025年の総説から書いた。後者2件は抄録のみ、または総説による転記であることを本文と出典のclaimの両方に明記した。(出典:https://doi.org/10.1253/circj.CJ-25-0987 、https://doi.org/10.1111/jcpe.13290 、https://www.perio.org/wp-content/uploads/2019/08/Staging-and-Grading-Periodontitis.pdf 、https://www.aae.org/specialty/wp-content/uploads/sites/2/2017/07/endodonticdiagnosisfall2013.pdf 、https://doi.org/10.1002/JPER.17-0721 、https://doi.org/10.1002/JPER.16-0642 、https://doi.org/10.3390/jcm14186655 )
    • 疾患歯髄炎鑑別の表が歯周組織由来の痛みを「歯髄診に正常反応し、歯周ポケット・歯の動揺が主体」とだけ書いており、歯髄と歯周組織が病的に交通した歯内-歯周病変に触れていなかった。2017年World Workshopのworkgroup 2合意報告の抄録が、歯内-歯周病変を当該歯における歯髄組織と歯周組織のあいだの病的な交通と定義し急性型・慢性型に分けて予後と治療に直接影響する徴候・症状で分類するとしていること、2025年の総説が典型像を歯髄生活反応検査への陰性ないし変化した反応・根尖に達するかその近くまで及ぶ深い歯周ポケット・根尖部または根分岐部の透亮像としていることを確認し、「歯髄か歯周かは排他的な二択ではない」という但し書きを加えた。あわせてfrontmatterの鑑別疾患に歯周炎を追加した。この関係は対称なので片側にのみ保存し、逆参照で歯周炎ノートに「鑑別疾患:歯髄炎」が出るための裏づけとして、歯周炎ノート側に歯髄診と歯内-歯周病変の節を同時に新設した。(出典:https://doi.org/10.1002/JPER.17-0721 、https://doi.org/10.3390/jcm14186655 )