薬理学

薬理学 · B19

経口血糖降下薬

B19: Oral antidiabetics

前提:病態
Core31:特殊集団-薬物相互作用:妊娠Core33:特殊集団-薬物相互作用:加齢Core51:薬剤性有害反応:スルホンアミドアレルギーとその特徴Core68:薬剤性有害反応:体重増加・減少
応用トピック
糖尿病の薬物療法糖質代謝異常の血糖管理・肥満・脂質異常症糖尿病の食事療法と非インスリン薬
薬剤
アカルボースアログリプチンエルツグリフロジンエンパグリフロジンカナグリフロジングリクラジドグリピジドグリメピリドクロルプロパミドサキサグリプチンシタグリプチンソタグリフロジンダパグリフロジンピオグリタゾンビルダグリプチンメトホルミンリナグリプチンレパグリニド
疾患
正常血糖ケトアシドーシス
検査値
スルホニル尿素薬・グリニド薬スクリーニング

🧠 全体像:は「どこに作用して血糖を下げるか」で5系統に分ける。 ①促進(の=を閉じる)・②インスリン抵抗性改善・③糖の吸収を遅らせる・④系(=ジペプチジル-4の阻害)・⑤腎で糖を捨てる(=ナトリウム・グルコース2の阻害)。

⭐ 分泌促進系(・)だけが低血糖・体重増加を起こしやすい。 残る4系統はそのものを増やさないので、単独では低血糖を起こしにくい。

(注射薬のインスリンと受容体作動薬はB18:膵ホルモンと注射用で扱う。薬剤性の体重増加・減少の枠組みはCore68:薬剤性:体重増加・減少が正本)

インスリン分泌促進(膵β細胞のK-ATPチャネル閉鎖)

⚠️ この系統だけが低血糖・体重増加のリスクを負う

  • (sulfonylurea=SU薬、一般名は「gli-」で始まる):・・ — が長く、を下げる
  • (系): — 速効・短時間作用→を狙う

💡 どちらもの(SUR1)に結合してチャネルを閉じ、脱分極→開口→、という同じ経路を使う。 血糖値に関係なく分泌を促すため、食事が取れないときに低血糖が起こる。違いは(半減期)だけである。

⚠️ AGS は2023年版で、対象を「の」から「すべての」へ広げた。 改訂点の一覧は逐語で「から全へ基準を拡大した(クラス全体で有害転帰を支持するデータがあるため)」と述べ、の表2(診断によらず潜在的に不適切とされる薬)の行には・・・グリベンクラミド()が並ぶ1。このノートが挙げている3剤はいずれもその行に含まれる。

⚠️ 掲げられている理由を取り違えない。 クラス全体に対する理由は逐語で「代替薬に比べ心血管イベント・・低血糖のリスクが高い」「心血管死とのリスクを上げうる」であり、はクラス内の長短の比較(のグリベンクラミド・のほうがのより高い)として述べられている1。推奨は「より安全で有効な薬を使うのに相当な障壁が無い限り、一次・二次選択の単剤としても追加薬としても回避する。使う場合はを選ぶ」で、推奨の強さはStrong、エビデンスの質は低血糖High・心血管イベントとModerate・心血管死とLowと項目ごとに違う1。

⚠️ の「Avoid」はではなく、65歳以上を対象にした米国向けの明示リストである。 版と適用範囲を書かずに「高齢者には使えない」と覚えない(詳細はCore33:-薬物相互作用:加齢)。

インスリン抵抗性改善(分泌に依存しない→低血糖リスクは小さい)

⚠️ のはである。 米国添付文書のの表題は逐語で「WARNING: LACTIC ACIDOSIS」で、市販後の症例が死亡・低体温・低血圧・難治性のに至ったこと、危険因子が・特定の併用薬・65歳超・造影検査・手術などの処置・低酸素状態・大量飲酒・・であること、疑われたら中止して入院下で支持療法を行い速やかにを行うことを掲げている2。

⚠️ 腎機能の線引きはクレアチニン基準の一律禁忌から基準の段階的判断へ変わった。 現行の米国添付文書は 30 mL/min/1.73m²未満を禁忌、30〜45では新規開始を推奨しない、継続中に45未満へ低下したら便益と危険を評価、30未満へ低下したら中止という4段階で書いている2。糖尿病患者75,413例のでも、酸血症による入院と関連したのは 30未満の群だけで、 30〜59の群では有意な関連は無かった3。「クレアチニンが高ければ即中止」という古い運用のままだと、本来使える患者にまで使わない過小治療になりうる。

💡 ヨード造影検査時のとビタミンB12の監視にも具体的な規定がある。 造影については、 30〜60の患者・肝疾患やや心不全の既往がある患者・を受ける患者で検査時または検査前にし、48時間後にを再評価して腎機能が安定していれば再開する。ビタミンB12については、29週間の試験で約7%に血清ビタミンB12の低下がみられたことから、年1回の血液学的検査と2〜3年ごとのビタミンB12測定が求められている2。⭐ 同じ添付文書は、閉経前の女性で排卵が起こり意図しない妊娠に至りうることにも触れている——PCOSでの使用はこの作用の裏返しである。

⚠️ には心不全のがある。 表題は逐語で「WARNING: CONGESTIVE HEART FAILURE」、本文は逐語で「はACTOSを含め、一部の患者で鬱血性心不全を起こすか増悪させる」とし、症候性心不全には推奨せず、心III/IVが確立した患者での開始は禁忌としている(禁忌欄はこの1項と過敏症の計2項目だけである)4。機序は腎尿細管でのNa再吸収増加を介したで、利尿薬と拮抗する方向に働く。

⚠️ 骨折は女性に偏る。 PROactive試験で骨折は女性で5.1%(44/870)対2.5%(23/905)と増えた一方、男性では増えなかった(1.7%対2.1%)4。⚠️ は「上がる」とも「上がらない」とも断定できない。 同じPROactiveでは14/2605(0.54%)対5/2633(0.19%)だったが、13年間の追跡では両群で差が無く(1.00、95%CI 0.59〜1.72)、添付文書自身が観察研究の結果は「研究間でばらつく」と書いている4。

💡 のが重く見える背景には、同じであるロシグリタゾンの経緯がある。 42件のを統合したで、ロシグリタゾンは対照群に比べ心筋梗塞の1.43(95%CI 1.03-1.98)を示し、この報告を契機にが処方制限を課した(制限は後の2013年に撤回された)5。にこの心筋梗塞シグナルは無いが、心不全・骨折・体重増加という別のは現在も残っている。

糖の吸収を遅らせる

  • (=α-GI) — 小腸のα-を阻害→の分解との吸収を遅らせる|適応:|⚠️ 未消化の糖質が大腸へ届いて発酵するため・下痢・腹部膨満

💡 単剤では低血糖を起こさないが、インスリンやとの併用で低血糖が起きたときは(砂糖)では回復しない。 はで、その分解をこの薬が止めているからである。⭐ であるブドウ糖(グルコース)を与える。

インクレチン系(DPP-4阻害)

的にを増やす→単独では低血糖が起きにくく、体重は中立

  • ・・(語尾「-gliptin」) — 阻害→内因性(・GIP)の分解を防ぐ→血糖が高いときだけ↑・グルカゴン↓

💡 「阻害薬は心血管的に中立」と一括りにせず、薬剤ごとの試験結果で見る。 はTECOS試験(14,671例)で主要心血管の0.98(95%CI 0.88-1.09)とで、心不全入院の増加も無かった6。一方、同じクラスの(このノートの表には無いが臨床で使われる)はSAVOR-TIMI 53試験で心不全による入院が有意に増加した(3.5%対2.8%、1.27、95%CI 1.07-1.51)7。

⚠️ ただしこれはではない。 の米国添付文書にの項は存在せず、心不全は・注意(5.2)に置かれている8。のEXAMINE試験は数値的な増加にとどまり有意差がつかなかったのに、注意喚起はクラス全体へ掛かっている——「有意に増えたのは1剤、注意喚起はクラス全体」という非対称を押さえる(剤ごとの書き分けは・のノートが正本)。

⚠️ はクラス共通のである。 SAVOR試験で確定したは群17/8240(0.2%)・プラセボ群9/8173(0.1%)で、添付文書は原因不明の持続する腹痛があれば速やかに中止して評価するよう求めている8。ほかにと日常生活に支障をきたす重度の関節痛もクラス共通のとして挙がる。

腎で糖を捨てる(SGLT2阻害)

にを増やす→体重は減る。⚠️ 性器・尿路感染と、血糖が高くない

  • ・・・(語尾「-gliflozin」) — のを阻害→糖の再吸収↓→↑|💡 心不全・の保護作用
  • — /デュアル阻害(腸管のも阻害して食後の糖吸収を遅らせる)|適応:心不全・1型/2型糖尿病の補助

💡 阻害薬の心不全保護は「だから効く」のではない。 II〜IVかつ40%以下の心不全患者4,744例を対象としたDAPA-HF試験で、は心不全悪化・心血管死のを0.74(95%CI 0.65-0.85)で減らし、この効果は2型糖尿病の有無によらず認められた9。として開発された薬が糖尿病のない心不全患者にも適応を広げた点が、現在のガイドラインの位置づけを変えている。

⚠️ は「血糖が高くない」ことがあるので見逃す。 の米国添付文書は逐語で「受診時の血糖値はで通常予想される値(たとえば250 mg/dL)を下回りうる」「受診時の血糖値によらずを評価せよ」と書いている10。⚠️ 中止してもすぐ終わらない——は中止後3日続くとされるが、市販後には6日を超え、一部は2週間に及ぶ・の報告がある10。誘因はインスリンの減量・中断、急性、摂食量の減少、、手術、脱水、大量飲酒である。⚠️ 添付文書は「」という語を使っていない——呼び名ではなく「血糖値で除外しない」という運用を覚える。

⚠️ 性器・尿路の感染は「カンジダ性の」だけではない。 同じ添付文書のの表題は逐語で「・腎盂腎炎・会陰部()・性器を含む尿路生殖器感染症」で、性器・会陰の疼痛や圧痛・発赤・腫脹に発熱や倦怠感を伴う患者は直ちにを評価し、疑えば中止して内科的・外科的処置を行うよう求めている10。

⚠️ のは「だった」時期がある——歴史として区別する。 は2017年5月にへ切断に関するを課したが、2020年8月26日に3つのの新しいデータに基づいてこれを撤去した。理由は逐語で「切断のリスクはで依然として増加しているものの、以前に記載されていたより低く、とくに適切に監視されている場合はそうである」であり、リスクそのものが否定されたわけではない11。現行の添付文書では・注意の項(5.2 Lower Limb Amputation)に残り、CANVAS 5.9対2.8、CANVAS-R 7.5対4.2(いずれも1,000あたり)という数値と、切断の大半がとだったことが記載されている10。⭐ 予防的なと、下肢の新たな疼痛・圧痛・潰瘍・感染の監視は今も勧告されている11。⚠️ には骨折の(5.7 Bone Fracture)もある10。

⭐ 高頻度ポイント:=第一選択(は、、単独では低血糖を起こさない、 30未満で禁忌)。SU薬「gli-」・=閉鎖→低血糖・体重増加(は速効・食後)。=-γ(は鬱血性心不全、 III/IVの開始は禁忌、女性の骨折)。「-gliptin」=阻害(、膵炎はクラス共通の、心不全の注意は由来)。「-gliflozin」=阻害(心・腎保護、体重減少、血糖が高くない、)。=低血糖時はブドウ糖(不可)。

📋 まとめ表

薬剤 系統 機序 適応・注意
/ / ①「gli-」 β細胞閉鎖→↑ ・⚠️低血糖/体重↑・はクラス全体を回避対象とする
① 閉鎖(速効・短時間) ・⚠️低血糖/体重↑
② 活性化→↓・感受性↑ 第一選択・⚠️は・ 30未満は禁忌・PCOS
②(TZD) -γ作動→↑ ⚠️は鬱血性心不全・ III/IVの開始は禁忌・女性の骨折・体重↑
③ →糖質の消化・吸収を遅延 ・⚠️/下痢・低血糖時はブドウ糖
/ / ④阻害薬「-gliptin」 分解阻害→/GIP↑ ・低血糖少・⚠️/
/ / / ⑤阻害薬「-gliflozin」 腎の糖再吸収阻害→↑ 💡心不全/の保護・体重減・⚠️性器/尿路感染・血糖が高くない
⑤/デュアル阻害 腸管+腎で糖の吸収/再吸収を阻害 心不全・1型/2型糖尿病の補助

出典

  1. 1.American Geriatrics Society 2023 updated AGS Beers Criteria® for potentially inappropriate medication use in older adults(American Geriatrics Society(J Am Geriatr Soc 2023;71(7):2052-2081)・2023)本文(PMC12478568のHTML版)を取得して確認した。⚠️ 2023年版は対象を長時間型スルホニル尿素薬からクラス全体へ広げており、改訂一覧の逐語は "Sulfonylureas | Expanded criterion from long-acting sulfonylureas to all sulfonylureas given data supporting adverse outcomes for all sulfonylureas"。表2の行は逐語 "Sulfonylureas (all, including short- and longer-acting) Gliclazide Glimepiride Glipizide Glyburide (Glibenclamide)"、理由は逐語 "Sulfonylureas have a higher risk of cardiovascular events, all-cause mortality, and hypoglycemia than alternative agents. Sulfonylureas may increase the risk of cardiovascular death and ischemic stroke. Among sulfonylureas, long-acting agents (e.g., glyburide, glimepiride) confer a higher risk of prolonged hypoglycemia than short-acting agents (e.g., glipizide)."、推奨は逐語 "Avoid sulfonylureas as first- or second-line monotherapy or add-on therapy unless there are substantial barriers to the use of safer and more effective agents. If a sulfonylurea is used, choose short-acting agents (e.g., glipizide) over long- acting agents (e.g., glyburide, glimepiride)."、格付けは逐語 "Hypoglycemia: High CV events and all-cause mortality: Moderate CV death and ischemic stroke: Low" と推奨の強さ "Strong"。⚠️ 本文にメトホルミンは0回(陽性対照として "sulfonylurea" は17回)閲覧 2026-09-23
  2. 2.METFORMIN HYDROCHLORIDE tablets, for oral use — Prescribing Information(DailyMed(SPLのlabelerはPreferred Pharmaceuticals, Inc.。本文末尾の製造はGranules India/Granules Pharmaceuticals)・2026)drugInfoページ全文を取得して確認した(本文に印字された改訂表示は逐語 "Revised: 4/2026")。枠組み警告の表題は逐語 "WARNING: LACTIC ACIDOSIS" で、危険因子として逐語 "renal impairment, concomitant use of certain drugs, age >65 years old, radiological studies with contrast, surgery and other procedures, hypoxic states, excessive alcohol intake, and hepatic impairment, and mitochondrial diseases" を挙げ、疑われる場合は逐語 "Prompt hemodialysis is recommended" とする。腎機能は 2.3 が逐語で eGFR 30 mL/minute/1.73 m² 未満は禁忌、30〜45での開始は推奨しない、45未満へ低下した継続例は便益と危険を評価、30未満へ低下したら中止。4 CONTRAINDICATIONS は重度腎機能障害(eGFR 30未満)・メトホルミンへの過敏症・急性または慢性の代謝性アシドーシス(糖尿病性ケトアシドーシスを含む)の3項目。2.4 はヨード造影検査について逐語で eGFR 30〜60 の患者、肝疾患・アルコール依存・心不全の既往がある患者、動脈内ヨード造影剤を投与される患者で検査時または検査前に休薬し、48時間後にeGFRを再評価して腎機能が安定していれば再開するとする。5.2 は逐語 "Measure hematologic parameters on an annual basis and vitamin B 12 at 2 to 3 year intervals" で、29週間の試験で約7%に血清ビタミンB12の低下がみられたとする。8.3 は閉経前の無排卵女性で排卵が起こり意図しない妊娠に至りうると注意する閲覧 2026-09-23
  3. 3.Association of Metformin Use With Risk of Lactic Acidosis Across the Range of Kidney Function: A Community-Based Cohort Study(JAMA Internal Medicine・2018)糖尿病患者75,413例のコホート研究で、メトホルミン使用はeGFR 45-59・30-44 mL/min/1.73m²の群では酸血症による入院と関連せず(補正ハザード比はそれぞれ1.16・1.09で95%CIは1をまたぐ)、eGFR 30未満でのみ有意な関連(補正ハザード比2.07、95%CI 1.33-3.22)を示したこと、新規メトホルミン使用者と新規スルホニル尿素薬使用者を比較した再現コホートでも同様の結果だったことを確認した閲覧 2026-08-27
  4. 4.ACTOS (pioglitazone) tablets, for oral use — Prescribing Information(Takeda Pharmaceuticals America, Inc.(米国添付文書、DailyMed収載)・2025)drugInfoページ全文を取得して確認した(本文に印字された改訂表示は逐語 "Revised: 3/2025")。枠組み警告の表題は逐語 "WARNING: CONGESTIVE HEART FAILURE" で、本文は逐語 "Thiazolidinediones, including ACTOS, cause or exacerbate congestive heart failure in some patients"、"ACTOS is not recommended in patients with symptomatic heart failure"、"Initiation of ACTOS in patients with established New York Heart Association (NYHA) Class III or IV heart failure is contraindicated"。4 CONTRAINDICATIONS はNYHA III/IVでの開始とピオグリタゾンへの過敏症の2項目である。5.4 Urinary Bladder Tumors は PROactive で膀胱癌が逐語 "14 patients out of 2605 (0.54%) randomized to ACTOS and 5 out of 2633 (0.19%) randomized to placebo" だったが、13年の追跡では逐語 "the occurrence of bladder cancer did not differ between patients randomized to ACTOS or placebo (HR =1.00; [95% CI: 0.59−1.72])" とし、観察研究の結果は逐語 "vary among observational studies" と述べる。5.6 Fractures は PROactive で骨折が女性 "5.1% (44/870)" 対 "2.5% (23/905)" と増え、男性では逐語 "No increase in the incidence of fracture was observed in men treated with ACTOS (1.7%) versus placebo (2.1%)" である閲覧 2026-09-23
  5. 5.Effect of rosiglitazone on the risk of myocardial infarction and death from cardiovascular causes(The New England Journal of Medicine・2007)42件の無作為化比較試験(平均年齢約56歳)を統合したメタ解析で、ロシグリタゾンは対照群に比べ心筋梗塞のオッズ比1.43(95%CI 1.03-1.98)、心血管死のオッズ比1.64(95%CI 0.98-2.74、境界域の有意性)を示し、この報告が同薬のFDA添付文書への枠組み警告追加・処方制限(後に2013年撤回)の契機になったことを確認した閲覧 2026-08-27
  6. 6.Effect of Sitagliptin on Cardiovascular Outcomes in Type 2 Diabetes (TECOS)(The New England Journal of Medicine(TECOS試験)・2015)心血管疾患既往のある2型糖尿病14,671例を追跡期間中央値3.0年で追跡したTECOS試験で、シタグリプチンはプラセボに対し主要心血管複合エンドポイントのハザード比0.98(95%CI 0.88-1.09)で非劣性を示し、心不全による入院の増加も認めなかったことを確認した閲覧 2026-08-27
  7. 7.Saxagliptin and Cardiovascular Outcomes in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus (SAVOR-TIMI 53)(New England Journal of Medicine(Scirica BM, et al.)・2013)16,492例(平均追跡2.1年)を対象としたSAVOR-TIMI 53試験で、主要心血管複合エンドポイントはプラセボに対し非劣性だったが、心不全による入院がサキサグリプチン群3.5%・プラセボ群2.8%(ハザード比1.27、95%CI 1.07-1.51、P=0.007)と有意に増加したことを確認した閲覧 2026-08-27
  8. 8.ONGLYZA (saxagliptin) tablets — Highlights of Prescribing Information(AstraZeneca(米国添付文書、DailyMed収載)・2025)drugInfoページ全文を取得して確認した(本文に印字された改訂表示は逐語 "Revised: 12/2025")。⚠️ 枠組み警告は存在しない(陽性対照として "ONGLYZA" は316回出現するが "BOXED"・"Boxed"・"WARNING:" はいずれも0回)。5.1 Pancreatitis は逐語で SAVOR試験の確定急性膵炎が "17 of 8240 (0.2%) patients receiving ONGLYZA compared to 9 of 8173 (0.1%) receiving placebo"、5.2 Heart Failure は逐語で心不全入院が "289/8280, 3.5%" 対 "228/8212, 2.8%"、"estimated Hazard Ratio: 1.27; 95% CI: 1.07, 1.51" であり、心不全の既往と腎機能障害のある患者は割付によらずベースラインリスクが高いと述べる閲覧 2026-09-23
  9. 9.Dapagliflozin in Patients with Heart Failure and Reduced Ejection Fraction(The New England Journal of Medicine(DAPA-HF試験)・2019)NYHA心機能分類II〜IVかつ左室駆出率40%以下の心不全患者4,744例を対象としたDAPA-HF試験で、ダパグリフロジンは主要複合エンドポイント(心不全悪化または心血管死)をプラセボに対しハザード比0.74(95%CI 0.65-0.85)で有意に減らし、この効果が2型糖尿病の有無によらず認められたことを確認した閲覧 2026-08-27
  10. 10.INVOKANA (canagliflozin) tablets, for oral use — Prescribing Information(Janssen Pharmaceuticals, Inc.(米国添付文書、DailyMed収載)・2026)drugInfoページ全文を取得して確認した(本文に印字された改訂表示は逐語 "Revised: 6/2026")。⚠️ 枠組み警告は存在しない(陽性対照として "INVOKANA" は410回出現するが "BOXED"・"Boxed"・"WARNING:" はいずれも0回)。下肢切断は 5.2 Lower Limb Amputation として警告・注意の項に置かれ、逐語で CANVAS 5.9 対 2.8、CANVAS-R 7.5 対 4.2(いずれも1,000患者年あたり)、切断部位は逐語 "Amputations of the toe and midfoot (99 out of 140 patients with amputations receiving INVOKANA in the two trials) were the most frequent" とする。5.1 はケトアシドーシスについて逐語 "Blood glucose levels at presentation may be below those typically expected for diabetic ketoacidosis (e.g., less than 250 mg/dL)"、"Assess for ketoacidosis regardless of presenting blood glucose levels"、および中止後も逐語 "ketoacidosis and/or glucosuria lasting greater than 6 days and some up to 2 weeks after discontinuation" の市販後報告があるとする。⚠️ 本文に euglycemic の語は0回で、正常血糖性という呼称は添付文書の語ではない。5.4 の表題は逐語 "Genitourinary Infections, including Urosepsis, Pyelonephritis, Necrotizing Fasciitis of the Perineum (Fournier's Gangrene), and Genital Mycotic Infections"。5.7 に Bone Fracture の項がある閲覧 2026-09-23
  11. 11.Invokana, Invokamet, Invokamet XR (canagliflozin): MedWatch Safety Alert - Boxed Warning about Risk of Leg and Foot Amputations Removed(U.S. Food and Drug Administration(MedWatch)・2020)ページ全文をブラウザUA付きcurlで取得して確認した(掲載日は逐語 "[Posted 08/26/2020]")。逐語で "Based on FDA's review of new data from three clinical trials, the boxed warning about amputation risk from the diabetes medicine canagliflozin (Invokana, Invokamet, Invokamet XR) was removed from the prescribing information"、"Safety information from recent clinical trials also suggests that the risk of amputation, while still increased with canagliflozin, is lower than previously described, particularly when appropriately monitored"。背景として2017年5月16日の安全性情報の更新であることを述べ、勧告は逐語 "Health care professionals and patients should continue to recognize the importance of preventative foot care and monitor for new pain, tenderness, sores, ulcers, and infections in the legs and feet" である閲覧 2026-09-23