眼科学

眼科学 · ML-64

眼の発生異常

Developmental anomalies of the eye

前提:正常
眼:眼胞と眼杯眼:水晶体・角膜・脈絡膜・強膜・硝子体眼:臨床

🧠 全体像:眼の発生異常は「発生のどの段階がつまずいたか」で整理できる。ができなければ・、の裂け目()が閉じなければ、がをうまく作れなければ・・、PAX6 が足りなければ、の血管が消えなければ、網膜の血管や視神経が育たなければ・になる。どれも視覚が発達する時期に視覚を奪うので、出生直後からので早く見つけ、を防ぐ治療と全身の合併症の検索を並行して進める。

眼の発生の順序は発生学のと・・角膜・・・で扱う。ここでは部位ごと(眼窩と眼瞼、、と、)に、所見・合併症・治療をまとめる。の鑑別は、は小児の眼腫瘍、はが正本である。

発生の段階と異常の対応

flowchart TD
    A["第4週:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='diencephalon'>間脳</span>から<span class='jp-term jp-term-diagram' title='optic vesicle'>眼胞</span>が出る"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='optic vesicle'>眼胞</span>が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='surface ectoderm'>表面外胚葉</span>に接し<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='lens placode'>水晶体板</span>を誘導"]
    B --> C["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='optic vesicle'>眼胞</span>が陥入して<span class='jp-term jp-term-diagram' title='optic cup'>眼杯</span>になる<br>下面に<span class='jp-term jp-term-diagram' title='palpebral fissure (embryology: optic/choroid fissure)'>眼裂</span>ができる"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='palpebral fissure (embryology: optic/choroid fissure)'>眼裂</span>が閉じる<br>(第5〜7週ごろ)"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='neural crest cells'>神経堤細胞</span>が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='anterior segment'>前眼部</span>へ移動<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='corneal endothelium'>角膜内皮</span>・実質・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='iris stroma'>虹彩実質</span>・隅角"]
    D --> F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='vitreous body'>硝子体</span>血管が<span class='jp-term jp-term-diagram' title='lens'>水晶体</span>と<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='vitreous body'>硝子体</span>を栄養し、その<span class='jp-term jp-term-diagram' title='retraction'>後退</span>縮"]
    D --> G["網膜の血管と視神経の<br>軸索が育つ"]
    A -.->|"失敗"| A1["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='anophthalmia'>無眼球</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='microphthalmia'>小眼球</span>"]
    D -.->|"閉じない"| D1["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Coloboma'>コロボーマ</span>"]
    E -.->|"移動・分化の異常"| E1["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='congenital glaucoma'>先天緑内障</span>・Axenfeld-Rieger・<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='Peters anomaly'>Peters奇形</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='iris hypoplasia'>虹彩低形成</span>"]
    F -.->|"退縮しない"| F1["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='persistent fetal vasculature (PFV)'>遺残胎児血管系</span>"]
    G -.->|"育たない"| G1["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='retinal dysplasia'>網膜異形成</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='optic nerve hypoplasia'>視神経低形成</span>"]

💡 の組織(角膜の内皮と実質、の実質、)はから作られる。このための発生異常は、同じ神経堤由来の・歯の異常を伴いやすい()。

眼窩と眼瞼の異常

無眼球症と小眼球症

項目 内容
定義 は眼窩の中に眼の組織がないもの。は眼球が小さいもので、の監視の定義では10 mm 未満かつ眼球の20 mm 未満、臨床的にはが年齢の平均より2以上短いもの(成人眼ではおよそ21 mm 未満)1
頻度 出生10万あたり3、14程度。はの3.2〜11.2%に見られる1
型 片眼性と両眼性(どちらも両眼性が多いが、単独のは片眼性が多い)。だけのと、・の異常(・・など)を伴う複合型
原因 (風疹・・水痘・)が環境要因として最も確か。遺伝子では SOX2 が重い両眼例の10〜20%を占め、PAX6・OTX2 なども関わる1
  • 両眼のが閉じたままで眼球が見えない乳児や、片眼だけが小さい乳児として気づかれる。
  • 片眼性でも両眼性でもを伴い、両眼性では重いになる。
  • 管理
    • 全身の精査:他の奇形・を伴うことが多いので、眼科・小児科・臨床遺伝科の多職種で診る1。
    • 視覚の訓練:残っている視機能を最大限に育てる。
    • 整容のリハビリテーション:眼球がないと眼窩と眼瞼が育たず顔が非対称になる。軽度〜中等度のでは(眼窩に入れる型)で、重いとでは・・真皮脂肪移植で眼窩の容積を補い、軟部組織と骨の成長を促す1。

コロボーマ

は、のが閉じ切らないことによる組織の欠損である。はの下面(やや鼻側)にあるので、・のは下方に生じる。

部位 所見 問題 対応
眼瞼 眼瞼縁の一部が欠け、眼が閉じきらない 角膜が露出して乾き、傷つく危険 のゲル・で角膜を守り、早期に眼瞼の形成手術
() 瞳孔が下方へ伸びて鍵穴の形になる 主に整容の問題。まぶしさ 経過観察、必要なら色付きコンタクトレンズ
網膜・・視神経() 眼底に白い大きな欠損(が透けて見える)が広がり、縁を血管が走る 欠損の範囲に一致する、黄斑・視神経に及べば視力障害。縁からが起こりうる と治療、の監視
  • ⚠️ 眼瞼のは、発生学的にはではなく眼瞼のひだのによるもので、眼球のとは仕組みが異なる。治療のは角膜の露出の程度で決まる。
  • どの部位でも、まず全身と眼全体の丁寧な診察を行う。眼球のは CHARGE 症候群などの全身の症候群の一部であることがある()。

眼瞼下垂と眼瞼縮小症候群

  • 先天性のは片眼にも両眼にも起こる。眼瞼縮小症候群では、が水平方向に短く、下垂と内眼角の皮膚のひだ(逆)を伴う(眼瞼の病気)。
  • 両眼の強い下垂では、見るために顎を上げる頭位をとる。このため歩き始めの時期に足元が見えにくく、つまずきやすい。
  • ⚠️ の危険:瞳孔が眼瞼で覆われる(遮断)、眼瞼の圧迫でが生じる()。

治療

  • を必ず調べ、で矯正する。
  • の治療(の遮閉)を並行して行う()。
  • 挙筋の機能が乏しい先天下垂にはを行う。眼瞼(瞼板)との上のを皮下で帯状の素材でつなぎ、を上げる力で眼瞼を持ち上げる。

先天鼻涙管閉塞

先天は生まれたときからので気づかれる。の下端の膜が開通していないためで、自然に開通する率が高い。

段階 内容
保存療法 のマッサージだけで治ることが多い。眼瞼と鼻の分泌物をこまめに拭き取る。結膜炎を起こしたときだけ抗菌点眼を使う
手術療法 生後6か月〜1歳で(細い金属棒をから入れての下端の膜を突き破る)。まれにが必要になる

の時期には幅があり、1歳を過ぎてから行う整理もある。詳細はの病気を参照。

⚠️ にと角膜の・拡大を伴えば、ではなくを疑う(次節)。

前眼部の異常

虹彩低形成

  • の実質が薄く、で見るとと隅角の発生異常が確かめられる。
  • 隅角の発生異常を伴うため緑内障を起こしやすく、その治療が中心になる。や の一部として現れることもある。

原発先天緑内障

隅角()の発生異常(形成不全)での流出が妨げられ、乳児期にが上がる。

所見 なぜ起こるか
巨大角膜・ 乳児のと角膜は柔らかく、高いで眼球全体が引き伸ばされる
・ 角膜が伸びてとにが入り、角膜が浮腫になる
角膜の 同上。両眼の角膜が大きく、青白く濁って見える
の上昇 形成不全による流出障害

⭐ 「・・眼瞼けいれん」が乳児のの3徴で、だけなら、と角膜の・拡大があれば緑内障を考える。

手術療法が治療の中心で、薬は手術までのつなぎにとどめる。

手術 内容
隅角切開術 角膜の側からで見ながらを内側から切る。角膜が透明なときに行える
切開術 眼の外側からを探してを切り開く。角膜が濁っていても行える
隅角の手術が効かないときに、の新しい出口を作る
難治例で、をで眼外へ導く
  • ⚠️ 乳児にを使うときは副作用に注意する。などのは2歳未満で禁忌(無呼吸・中枢抑制)である。薬と手術の詳細は小児と成人の緑内障手術と点眼薬の薬理を参照。
  • が下がっても、伸びた眼球による強いと、角膜の瘢痕によるが残る。と治療を続ける。

Axenfeld-Rieger症候群

は、に由来すると全身の組織の発生異常である。

眼の所見 内容
角膜の周辺部の後面に、前方へずれて目立つ が白い線として見える
・瞳孔の変形 の実質が低形成で、瞳孔が中心からずれ、形がゆがむ
偽多瞳孔 に穴があき、瞳孔が複数あるように見える(が複数の孔から見える)
緑内障 隅角の発生異常による。およそ半数に起こるとされる
全身の所見 内容
顔面と歯 上顎の低形成、歯が小さい・少ない
臍 臍の周りの皮膚が余ってひだになる。
泌尿生殖器・消化管 、
下垂体 下垂体の異常(の不足など)
  • 治療は緑内障の治療が中心で、薬が効きにくく手術を要することが多い。瞳孔の形と位置を整える術を行うこともある。
  • 同じの発生異常として、角膜中央の後面が欠損してし、やが角膜に癒着するがある。がにかかれば早期のを考える。

無虹彩

は PAX6 遺伝子(染色体11p13)の異常で起こる、両眼性の汎眼球的な発生異常である。

  • がほとんどなく、角膜の径いっぱいにが見え、の縁まで透けて見える。
  • 眼振と、の低形成を伴い、視力障害が生まれつきある。が育たないことがの主因で、眼振もそのためである。
  • 年齢とともに緑内障・・角膜の(輪部の幹細胞の不足による角膜症)が加わり、視機能が悪化しうる。定期的なが欠かせない。

⚠️ :が PAX6 だけの異常でなく、隣の WT1 を含む11p13の欠失によるときは、次の4つが組み合わさる2。

頭文字 内容
W Wilms腫瘍(腎芽腫)
A
G 泌尿生殖器の異常
R 知的障害(従来は「」、現在は「さまざまな程度の」と言い換えられている)
  • では Wilms腫瘍の危険が約50% あり、出生時(または診断時)から7歳の誕生日まで3か月ごとに腎臓のを行うことが推奨されている2。
  • ⭐ 家族歴のない(の)の乳児を見たら、11p13の欠失(WT1 を含むか)を遺伝学的に調べ、Wilms腫瘍の監視が必要かを決める()。

水晶体と硝子体の異常

先天白内障

はの最も多い原因であり、放置すれば視覚の発達を妨げてを起こす()。

  • 所見:両眼の瞳孔が灰白色に見える。片眼のでは、一方の眼はがあり、他方は暗く濁って見える(の左右差)。
  • 原因を調べる:小児科と連携し、(とくに風疹)、などの代謝疾患を検索する。
  • 早期の手術:の中央にかかる3 mm を超えるは視覚を妨げるので早く手術する。濃いはの考え方から生後早期に手術する。
    • 片眼の濃いでは、生後6週ごろまでに手術した子どもの視力予後が良く、それ以後は遅れるほど悪くなると報告されている(Birch らの研究)。
    • 両眼の濃いでは「猶予期間」は見つからず、生後14週までは手術が3週遅れるごとに最終視力が約1段ずつ下がったと報告されている。
    • 一方、同じ両眼例の研究では、生後4週より前の手術で後発膜とが多く、4週以降の手術でと眼振が多かった。手術時期は、この利点と危険を比べて個々に決める。
    • 米国眼科学会のの診療指針は、片眼の視力を脅かすの新生児は生後2か月までに摘出と光学的矯正を済ませると予後が良いとしている()。
  • 早期の光学的リハビリテーション:を取った眼()を・コンタクトレンズ(年長児では)ですぐに矯正する。
  • 治療:を遮閉して手術眼を使わせる。片眼のほどが深く、遮閉を長く続ける必要がある。

💡 片眼のが両眼より視力予後が悪いのは、よく見える眼との競合で手術眼が使われなくなるからである。手術そのものより、術後の矯正と遮閉を何年も続けられるかが視力を決める。

遺残胎児血管系

(旧称:)は、にとを栄養していた血管系が退縮しないである3。

所見 内容
の血管 表面に太い血管が目立つ
後方の膜 の後ろに血管を伴う白い膜があり、として見える
の延長 膜に引かれてが長く伸び、の後ろの膜の縁に見える
片眼性 ほぼ常に片眼(両眼は10%未満)。患眼はのことが多い3
予後 視力予後は悪い
  • 前部型(上記の所見、、浅い、膜の牽引でが引かれると)と、後部型(から後面へ伸びる、網膜のひだ・剥離)に分けられる3。
  • ⚠️ としてと鑑別が要る。超音波で腫瘤内に石灰化があればを疑う3。両眼例ではなどの全身の異常を探す。
  • 治療は、視機能が期待できる例でと膜の手術を行い、治療を続ける。や眼内の出血を防ぐ目的で手術することもある。

後眼部の異常

視神経乳頭の低形成と形成異常

  • では、が小さく、網膜の血管は相対的に太く見える。乳頭の周りに色素の輪(二重輪)を伴うことがある。
  • 形成異常の乳頭は、大きく陥凹し、周りに色素の乱れや輪を伴うなど、さまざまな形をとる。
  • 視力は正常に近いものからが無いものまで幅が広い。両眼性の重い例では眼振で気づかれる。
  • ⚠️ 他のの形成異常を探す:の欠損と下垂体の機能低下を伴うでは、・の不足で低血糖や突然死の危険がある。頭部 MRI と内分泌の評価を行う。

網膜異形成

網膜の血管や層構造が正常に育たない病気で、を起こす。

病気 特徴
家族性症 でもに血管が伸びない。に似た・滲出・網膜のひだ・を起こす。遺伝性(FZD4・LRP5・NDP・TSPAN12 など)で、家族も診察する
X連鎖優性で主に女児。水疱から始まるき状の皮膚病変と、網膜の・野・を伴う
  • 眼底では、周辺からの牽引で網膜にひだができ、網膜の血管が一方向へ引き寄せられる。
  • 管理:小児科と連携した全身の丁寧な診察、視覚の訓練()。があればを行い、への進行を防ぐ。遺伝性としての位置づけはの遺伝性疾患を参照。

早期発見:赤色反射と紹介

⭐ 発生異常の多くは、を見るだけで見つけられる()。

  • の光を暗い部屋で両眼に同時に当て、瞳孔が左右同じ明るさの赤〜橙色に光るかを見る。白い・暗い・左右差がある反射は異常である。
  • 出生直後、生後1・3・6か月、その後の定期健診、そして保護者が子どもの眼の見た目を心配したときに確かめる。と米国眼科学会の臨床報告は、視覚のスクリーニングを新生児室から始めて小児期を通じて続け、を頻繁に・定期的に調べるよう勧めている。正常なは左右で色・明るさ・大きさが同じで、明るい白色・黄色の反射や、鈍い・消えた反射があれば小児眼科医の精査に回す4。
  • 乳児の視力の左右差は、片眼ずつ手で覆って反応を見ることで推測できる。よく見える方の眼を覆うと、乳児は嫌がって泣いたり手を払いのけたりし、見えにくい方の眼を覆っても平然としている。
flowchart TD
    A["新生児・乳児の眼の診察"] --> B{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='red reflex'>赤色反射</span>は左右同じ<br>赤〜橙色に見えるか"}
    B -->|"見える"| C["定期健診で繰り返し確認<br>保護者の心配があれば再検"]
    B -->|"見えない<br>(白い・暗い・左右差)"| D["至急眼科へ紹介"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='congenital cataract'>先天白内障</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='persistent fetal vasculature (PFV)'>遺残胎児血管系</span>・<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='retinoblastoma'>網膜芽細胞腫</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Coloboma'>コロボーマ</span>・<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='retinal dysplasia'>網膜異形成</span>などを鑑別"]
    A --> F{"眼の見た目に異常があるか<br>(小さい眼・大きく濁った角膜・<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='iris'>虹彩</span>の欠損・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ptosis'>眼瞼下垂</span>)"}
    F -->|"ある"| D
    F -->|"ない"| C

⚠️ 眼の見た目に異常がある子ども、のある子どもは、すべて至急眼科へ紹介する。は命にかかわり、とは数週〜数か月の遅れが一生の視力を決める。

まとめ

  • 眼の発生異常はで整理する:の失敗→・、の閉鎖不全→、の異常→・Axenfeld-Rieger・・、PAX6 の異常→、血管の退縮不全→、・視神経の発育不全→・。
  • ・:、全身の精査、視覚の訓練、・による眼窩の成長の促進。
  • :眼瞼は(ゲル・)、はの瞳孔(整容)、は視力・との危険。
  • 先天・眼瞼縮小症候群:顎上げ頭位、の危険。・治療・。
  • 先天:生まれつきの。マッサージで多くが治り、治らなければ。
  • 原発:巨大角膜・・・・。治療は隅角切開術・切開術などの手術が中心。
  • :・・偽多瞳孔と、顔面・歯・臍・泌尿生殖器・下垂体の異常。およそ半数に緑内障。
  • :PAX6、両眼、眼振・・。(Wilms腫瘍・・・知的障害)ではWilms腫瘍が約50%で、7歳まで3か月ごとの腎臓超音波。
  • :の最多の原因。TORCH・代謝疾患を検索し、3 mm を超えるは(片眼は生後6週ごろまでの手術で予後が良いとの報告。生後4週より前は緑内障が増える)、すぐに光学的矯正と遮閉。
  • :血管・後方の白い・の延長、ほぼ片眼、視力予後不良。と鑑別。
  • はの異常(・下垂体機能低下)を探す。家族性症・はに。
  • を出生直後から健診ごとに確かめ、眼の見た目の異常やはすべて至急紹介する。

出典

  1. 1.Anophthalmia and microphthalmia(Orphanet Journal of Rare Diseases・2007)PMC全文(PMC2246098)で、小眼球症の定義(角膜径10 mm未満かつ眼球前後径20 mm未満、眼軸長が年齢調整平均の−2SD未満)と無眼球症の定義(眼窩内に眼組織が無い)、単純型と複合型(前眼部・後眼部の病変を伴う)の区別、出生有病率が無眼球症3/10万・小眼球症14/10万で、小眼球症が盲児の3.2〜11.2%に見られること、環境要因で最も証拠が強いのが胎内感染(風疹・トキソプラズマ症・水痘・サイトメガロウイルス)であること、SOX2が重症両眼例の10〜20%を占める主要な原因遺伝子でPAX6・OTX2なども関連すること、管理が眼科医・小児科医・臨床遺伝医の多職種チームで行われること、単独の小眼球症は片眼性が多いこと、成人眼では眼軸長21 mm未満がおおむね−2SDに当たること、軽度〜中等度の小眼球症はコンフォーマーで、重い小眼球症と無眼球症はインプラント・拡張器・真皮脂肪移植で眼窩の成長を促すことを確認した。閲覧 2026-09-29
  2. 2.Surveillance Recommendations for Children with Overgrowth Syndromes and Predisposition to Wilms Tumors and Hepatoblastoma(Clinical Cancer Research(AACR Childhood Cancer Predisposition Workshop)・2017)PMC全文(PMC5538793)で、WAGR症候群が染色体11p13のWT1・PAX6などを含む隣接遺伝子欠失によりWilms腫瘍・無虹彩・泌尿生殖器の異常・知的障害を示すこと、WAGRのWilms腫瘍の危険が約50%であること、Wilms腫瘍の危険が高い症候群では出生時(または診断時)から7歳の誕生日まで3か月ごとに腎臓の超音波検査を行うよう推奨していることを確認した。閲覧 2026-09-29
  3. 3.Diagnostic and Management Strategies in Patients with Persistent Fetal Vasculature: Current Insights(Clinical Ophthalmology・2020)全文で、遺残胎児血管系が胎生硝子体血管系の子宮内退縮不全で生じること、大半が片眼性で両眼性は10%未満であり両眼例ではトリソミー13などの全身異常を除外すること、前部型は浅前房・虹彩血管の怒張・水晶体後方の膜・白内障・毛様突起の延長を示し、膜の牽引で毛様突起が引かれると低眼圧に至ること、後部型は視神経乳頭と水晶体後面を結ぶ索状物が主所見であること、小眼球を伴い視力予後が悪いこと、超音波で石灰化があれば網膜芽細胞腫を疑うことを確認した。閲覧 2026-09-29
  4. 4.Visual System Assessment in Infants, Children, and Young Adults by Pediatricians(American Academy of Pediatrics / American Academy of Ophthalmology・2016)視覚のスクリーニングを新生児室から始めて小児期を通じて続け、赤色反射を頻繁に・定期的に評価すべきこと、正常な赤色反射は左右で色・明るさ・大きさが同じであること、明るい白色・黄色反射や鈍い・消失した赤色反射があれば小児眼科医の精査が必要であることを確認した。閲覧 2026-09-29