病理学

病理学 · C/88

副腎の機能異常・腫瘍

Hypo- and hyperfunctions and tumors of the adrenal gland

応用トピック
内分泌性二次性高血圧・原発性アルドステロン症・褐色細胞腫褐色細胞腫・傍神経節腫副腎の外科的疾患副腎疾患と外科的帰結
微生物
Histoplasma capsulatum
疾患
Waterhouse-Friderichsen症候群クッシング症候群褐色細胞腫原発性アルドステロン症原発性副腎不全神経線維腫症1型頭頸部パラガングリオーマ副腎皮質癌

🧠 全体像:副腎皮質の3層(=アルドステロン、=コルチゾール、=アンドロゲン、語呂「塩・糖・性」)のどのホルモンが過不足しているかで病型が決まる。機能低下症は(±)の慢性欠乏、機能亢進症はConn(アルドステロン)・Cushing(コルチゾール)・副腎性器症候群(アンドロゲン)に対応し、髄質腫瘍(・)は系の異常として別軸に位置する。

副腎の解剖

  • 皮質:
    • → (アルドステロン)
    • → (コルチゾール)
    • → アンドロゲン
  • 髄質 → ()。
  • 語呂: → 「塩・糖・性」。

副腎皮質機能低下

  • 臨床的機能不全には腺の90%超の破壊が必要。

A)原発性急性副腎不全

B)原発性慢性副腎不全(Addison病)

症状

  • 色素沈着(増加 → POMCからのMSH増加)。
  • 、、低血糖。
  • 脱力、、体重減少、低血圧。

C)続発性副腎不全

  • 視床下部・下垂体障害 → 低下。
  • 皮質の萎縮。
  • 色素沈着なし(/MSH低値)。
  • アルドステロンは保たれる(駆動)→ なし。

副腎皮質機能亢進

A)Conn症候群(アルドステロン症)

  • アルドステロン過剰産生 → Na⁺+H₂O再吸収の増加+K⁺/H⁺分泌の増加。
  • → 高血圧++。

  • 高血圧の基礎疾患としては、従来考えられていたよりも高頻度である。 未選択の高血圧患者1,672例を対象にしたの研究では99例(5.9%)がで、は高血圧の重症度とともに上昇した(病期1高血圧3.9%、病期3高血圧11.8%)2。
  • 米国内分泌学会の2025年ガイドラインは、すべての高血圧患者にアルドステロンとレニンを測りでスクリーニングすることを提案している(推奨の強さは「提案」)3。詳しくはを参照。
  • 高アルドステロン、(フィードバックで抑制)。
  • 原因:
    • (Conn症候群、単発+)。
    • 。
  • 治療:外科的腺腫摘出/(薬物療法では、とくにが提案されている3)。

続発性アルドステロン症

  • 高PRA → アルドステロン増加。
  • 原因:()、動脈系の+浮腫(CHF、肝硬変、ネフローゼ)、妊娠。

B)Cushing症候群(高コルチゾール血症)

形態

  • 下垂体:Crooke硝子様変化 — 中間径フィラメントが細胞質に蓄積 → 明るい色。
  • 副腎:
    • (外因性・副腎病変)。
    • びまん性・(依存性)。
    • 腺腫:黄色、。
    • 癌:なし、、周囲腺の萎縮。

臨床像

  • (、)。
  • 高血圧。
  • 皮膚:紫色の線条(腹部)、薄い皮膚、易出血、。
  • 骨粗鬆症。
  • 精神障害、高血糖、免疫抑制。

C)副腎性器症候群(先天性副腎過形成、CAH)

flowchart TD
    A["副腎<span class='jp-term jp-term-diagram' title='steroidogenic enzyme'>ステロイド合成酵素</span>の欠損"] --> B["コルチゾール合成低下"]
    B --> C["視床下部・下垂体への負のフィードバック消失"]
    C --> D["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='adrenocorticotropic hormone'>ACTH</span>増加"]
    D --> E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='adrenocortical hyperplasia'>副腎皮質過形成</span>"]
    E --> F["コルチゾール前駆体の蓄積"]
    F --> G["アンドロゲン合成経路へ流入"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='androgen excess (hyperandrogenism)'>アンドロゲン過剰</span>"]

欠損(最多、約95%)

  • 講義資料は「21β-水酸化酵素」と書くが、正しくは(CYP21A2がコードするP450c21)で、の約95%を占める。この酵素はをへ、プロゲステロンをへ変換し、コルチゾールとアルドステロンの両方の前駆体を作る4。
  • コルチゾールなし、アルドステロンなし(塩喪失)。ただし重症度には幅があり、はとに分かれ、ほかに軽症の非古典型がある4。アルドステロン欠乏による塩喪失が前面に出るのはである。
  • 過剰なアンドロゲン。
  • 女性:男性化、外性器の曖昧化、、、無月経。
  • 男性:外性器の腫大、精子形成の低下。
  • 新生児の:低血圧、、。

  • 産生+コルチゾール欠乏。
  • 増加(活性)→ Na⁺/H₂O貯留++高血圧。

副腎髄質腫瘍

A)褐色細胞腫

  • 副腎髄質のから生じる腫瘍(副腎内の。→ )→ 増加(アドレナリン/ノルアドレナリン)→ 高血圧。
  • ⚠️ 講義資料は「良性腫瘍」と書くが、現在の分類は・を良性・悪性に分けない。どの病変も転移しうるうえ転移を予測できる明確な組織所見が無く、転移がなくても重要構造への局所浸潤で致死的になる腫瘍もあるためで、この扱いは第4版(2017)から第5版(2022)へ引き継がれている5。日本内分泌学会の2025年ガイドラインは、分類が2017年以降、をもつことから全ての・を悪性腫瘍と定義していると説明している6。
  • 古典的な「10の」(10%が両側性・家族性・悪性・副腎外・小児・石灰化)は、遺伝学的検査の進歩によりもはや正確ではない7。

形態

臨床像

  • 高血圧(発作性または持続性)、5つのP:
    • Pressure(高血圧)
    • Pain(頭痛)
    • Perspiration(発汗)
    • Palpitations(頻脈)
    • Pallor(蒼白)
  • リスク:心筋梗塞、心不全、腎傷害、。
  • 診断:とその代謝物の過剰を示す。講義資料は尿中遊離と代謝物(VMAなど)を挙げるが、現在の初期検査はまたはである8(→ )。日本のガイドラインは、国内ではの診断精度の検証が十分でないことなどから血中分画も初期スクリーニングに含めるが、測定の進歩によりVMAの診断的意義は低下したとしている6。
  • 治療:α遮断後に手術 — 機能性の全例で術前遮断を行い、術後低血圧を防ぐため食塩・水分を十分に摂らせる8。日本のガイドラインは(など)を第一選択とし、が不十分ならやを併用する。は日本では入手できない6。
  • ⚠️ β遮断薬をα遮断より先に投与しない(日本のガイドラインは禁忌・推奨度1Aとする)。頻脈などでβ遮断薬が要るときはα遮断の後に加える6。を介した血管拡張が失われ、抑制されていない刺激が残ってを招くためである。

B)神経芽腫

  • 講義資料は「に次ぐ2番目に多い小児悪性腫瘍」とするが、米国の統計では0〜14歳の小児がんは(26%)・脳・(21%)・(7%)の順で、は第3位である。一方、1歳未満では最も多いがんである9。
  • 小児の頭蓋外固形腫瘍として最多10。
  • +副腎髄質の由来。
  • ピーク年齢1〜2歳、しばしばな腹部腫瘤。
  • 特徴:、自然・治療誘発性の成熟。

形態

  • 40%が副腎髄質、残りはに沿う(米国の統計の総説では「ほぼ半数が副腎」9)。
  • 軟らかく、境界明瞭、、石灰化・出血・壊死。
  • 組織像:小さくする核+乏しい細胞質+不明瞭な境界。
  • :中心のをに囲む腫瘍細胞。

成熟スペクトラム

臨床経過

  • 血液+リンパを介し肝、肺、骨、皮膚へ転移。
  • 新生児: → 青色(「」)。
  • 2歳未満:突き出た腹、発熱、体重減少。
  • 2歳超:、腹水、。
  • マーカー:尿中VMA/増加。

予後

  • 18か月未満で良好。
  • 病期(1〜4)、間質豊富型が間質乏少型より良好、低い、石灰化 → 良好。
  • N-myc(MYCN)増幅(講義では約25%)= 予後不良。最も悪性度の高い腫瘍はをもち、限局例でも予後不良と関連する10。

副腎皮質腫瘍

腺腫

  • (偶発)または機能性:
    • → Cushing。
    • → Conn。
    • アンドロゲン → 副腎性器症候群。
  • 黄色、小さい。
  • 外科的切除で高血圧が是正(Conn腺腫)。
  • は全例でを除外する。 血漿または尿中の測定とを全例に行い、で均一かつ10 以下(脂肪に富む)の病変は大きさによらず良性と判断して追加画像を要しない11。Cushing症候群の徴候が無くても抑制後コルチゾールが50 nmol/L(1.8 µg/dL)を超える例は「軽症(MACS)」と呼ばれ・死亡率の上昇と関連するため、高血圧・2型糖尿病などの併存症を全例スクリーニングする11。

癌

  • 稀、大きく、浸潤性。
  • 壊死、出血、。
  • 血管侵襲、遠隔転移 → 予後不良。
  • 腺腫との鑑別は画像・術中所見だけでは確定できず、Weiss scoreなどの組織学的多項目評価法(、高頻度、明細胞≤25%、、壊死、、など)を用いる。分類第5版(2022)は血管侵襲の定義を明確化し、Weiss/modified Weissに加え細網染色アルゴリズムなど他の多項目評価法も位置づけている12。

転移

  • 通常は肺から。
  • 両側 → を確認。

まとめ表

病態 ホルモン 主な特徴
コルチゾール+アルドステロン低下 自己免疫、色素沈着、高カリウム/低ナトリウム/低血糖
Waterhouse-Friderichsen N. meningitidis → 両側
Conn症候群 アルドステロン増加 高血圧++アルカローシス、PRA低下
Cushing症候群 コルチゾール増加 外因性が第1位、内因性 → 下垂体(Cushing病)/副腎/異所性、++紫色線条
CAH(欠損) アンドロゲン増加、コルチゾール/アルド低下 塩喪失+男性化(CAHの約95%、塩喪失の程度は病型で異なる)
増加 「10の法則」は現在は不正確(生殖細胞系列のは20〜40%)、良性・悪性に分けず全例にを想定、5つのP、初期検査は血漿遊離または、手術前にα遮断
増加 小児の頭蓋外固形腫瘍で最多(小児がん全体では白血病・に次ぐ第3位)、Homer-Wrightロゼット、N-myc、18か月未満で良好

💡 ポイント: 皮質の帯: → 塩/糖/性。Addison = 自己免疫、コルチゾール/アルド低下、色素沈着(/MSH増加)、高カリウム/低ナトリウム。Waterhouse-Friderichsen = 髄膜炎菌敗血症 → 両側。Conn = :高血圧++PRA低下。Cushing:第1位は外因性、内因性:(Cushing病)、、異所性(SCLC)、++紫色線条+糖尿病+骨粗鬆症。CAH 欠損(第1位、約95%。講義資料の「21β」は誤記)= 塩喪失+男性化。 = 「10の法則」は現在は不正確(遺伝性は20〜40%、良性・悪性に分けずはすべての症例で想定)、5つのP、血漿遊離または(VMAの意義は低下)、β遮断前にα遮断+手術、MEN-2。 = 小児の頭蓋外固形腫瘍で最多(小児がん全体では第3位)、2歳未満、Homer-Wrightロゼット、N-myc増幅 = 予後不良。

まとめ

  • 副腎皮質は(アルドステロン)・(コルチゾール)・(アンドロゲン)の3層からなり、=塩・糖・性の語呂で覚える。
  • の代表は(自己免疫性が第1原因)で、色素沈着+++低血糖を来す。
  • 機能亢進症はConn症候群(アルドステロン過剰→高血圧+)、Cushing症候群(コルチゾール過剰、内因性ではが第1位)、CAH(、欠損が約95%で最多)に分かれる。
  • は由来の産生腫瘍で、5つのP(Pressure・Pain・Perspiration・Palpitations・Pallor)を呈し、手術前のα遮断が必須。分類は良性・悪性に分けず、全例にを想定する。診断の初期検査はまたは。
  • は高血圧の基礎疾患として想定以上に多く、2025年の米国内分泌学会ガイドラインは全高血圧患者のスクリーニングを提案している。
  • は小児の頭蓋外固形腫瘍として最多(小児がん全体では白血病・に次ぐ第3位、1歳未満では最多)で、とN-myc増幅(予後不良因子)が特徴。

出典

  1. 1.Waterhouse-Friderichsen syndrome as a result of non-meningococcal infection(Journal of Clinical Pathology・2004)剖検でWaterhouse-Friderichsen症候群と判断された致死3例の起因菌は連鎖球菌(肺炎球菌2例、A群β溶血性連鎖球菌1例)であり、副腎出血だけをもって髄膜炎菌感染症とみなすことはできず他の病原体、とくに連鎖球菌を考慮すべきであることを確認した。閲覧 2026-08-27
  2. 2.Prevalence and Clinical Manifestations of Primary Aldosteronism Encountered in Primary Care Practice(Journal of the American College of Cardiology(Monticone et al.)・2017)イタリア・トリノの一般開業医19名から高血圧専門外来へ連続紹介された未選別の高血圧患者1,672例で、原発性アルドステロン症は99例(5.9%)であり、有病率は高血圧の重症度とともに上昇し病期1高血圧で3.9%・病期3高血圧で11.8%だったことを確認した。閲覧 2026-08-27
  3. 3.Primary Aldosteronism: An Endocrine Society Clinical Practice Guideline(Endocrine Society・2025)抄録で、すべての高血圧患者にアルドステロンとレニンを測定してアルドステロン・レニン比を求め原発性アルドステロン症をスクリーニングすることを提案(suggest)していること、原発性アルドステロン症には薬物または手術による特異的治療を提案し、薬物療法ではENaC阻害薬よりミネラルコルチコイド受容体拮抗薬を、そのなかでは費用と入手性からスピロノラクトンを提案していることを確認した。閲覧 2026-09-24
  4. 4.Congenital Adrenal Hyperplasia Due to Steroid 21-Hydroxylase Deficiency: An Endocrine Society Clinical Practice Guideline(Endocrine Society・2018)全文(PMC6456929)で、先天性副腎過形成の約95%は副腎ステロイド21-水酸化酵素(P450c21)をコードするCYP21A2の変異によること、この酵素が17OHPを11-デオキシコルチゾールへ、プロゲステロンをデオキシコルチコステロンへ変換しコルチゾールとアルドステロンの前駆体を作ること、乳児期に診断される古典型には「塩喪失型」と「単純男性化型」があり、ほかに軽症の非古典型があることを確認した。閲覧 2026-09-24
  5. 5.Overview of the 2022 WHO Classification of Paragangliomas and Pheochromocytomas(Endocrine Pathology(Mete O, Asa SL, Gill AJ, Kimura N, de Krijger RR, Tischler A.)・2022)抄録で、WHO内分泌・神経内分泌腫瘍分類第5版(2022)でもパラガングリオーマ・褐色細胞腫は良性・悪性に分類されないこと(抄録の逐語は「第4版以降」)、理由はどの病変も転移能をもちうるうえ転移挙動を予測できる明確な所見が存在しないためであり、転移がなくても重要構造への局所浸潤によって致死的となる腫瘍もあること、褐色細胞腫は副腎内のパラガングリオーマを指す用語であることを確認した。閲覧 2026-08-27
  6. 6.Japan Endocrine Society Clinical Practice Guideline for the Diagnosis and Management of Pheochromocytoma and Paraganglioma 2025(Japan Endocrine Society・2026)Europe PMCの全文(PMC12819074、Endocr J 73巻1号115-157頁)で、ステートメントI-12-1が褐色細胞腫・パラガングリオーマの20〜40%を遺伝性とすること、I-11-2が「WHO分類は2017年以降、転移能をもつことから全ての褐色細胞腫・パラガングリオーマを悪性腫瘍と定義している」とすること、スクリーニングに尿中分画メタネフリン・血中分画カテコラミン・血漿遊離分画メタネフリンを用い、メタネフリン測定の進歩によりバニリルマンデル酸(VMA)の診断的意義は低下したとすること、I-4-2が選択的α1遮断薬を第一選択とし(1B)降圧が不十分ならカルシウム拮抗薬またはメチロシンを併用するとすること(2C)、I-4-3がα1遮断薬より先にβ遮断薬を投与することを禁忌とする(1A)こと、フェノキシベンザミンは日本では入手できないと述べていることを確認した。閲覧 2026-09-24
  7. 7.Molecular clusters and precision medicine in pheochromocytomas and paragangliomas(Endocrine-Related Cancer・2026)抄録で、褐色細胞腫・パラガングリオーマ(PPGL)は最大約40%が生殖細胞系列の病的バリアントを有し、ヒト腫瘍の中で最も高い割合であること、残りの相当部分にも体細胞ドライバー変異が同定されること、分子クラスターを担う遺伝子としてSDHx・FH・VHL・EPAS1・RET・NF1・HRAS・TMEM127・MAXなどが挙がること、転移リスクのゲノム決定因子としてSDHB・ATRX・TERT・MAML3融合遺伝子が挙げられていることを確認した。この割合は古典的な「10の法則」が想定した家族性10%という数字と一致しない。閲覧 2026-08-27
  8. 8.Pheochromocytoma and Paraganglioma: An Endocrine Society Clinical Practice Guideline(Endocrine Society(J Clin Endocrinol Metab、Lenders JW et al.)・2014)抄録で、褐色細胞腫・パラガングリオーマの初期生化学検査には血漿遊離メタネフリンまたは尿中分画メタネフリンの測定を推奨すること、機能性の全例に周術期合併症を防ぐ術前遮断を行い、術後低血圧を防ぐため高ナトリウム食と水分摂取を併用すること、全患者で遺伝学的検査を検討するよう推奨すること、再発・転移の検出のため生涯の経過観察を提案することを確認した。閲覧 2026-09-24
  9. 9.Childhood and adolescent cancer statistics, 2014(CA: A Cancer Journal for Clinicians(American Cancer Society)・2014)誌上版全文(Wayback保存の acsjournals.onlinelibrary.wiley.com、2020-04-05取得分)で、米国の0〜14歳の小児がんは急性リンパ性白血病(26%)、脳・中枢神経系腫瘍(21%)、神経芽腫(7%)、非Hodgkinリンパ腫(6%)の順に多く、神経芽腫は小児がんの第3位で1歳未満で最も多く診断されるがんであること、神経芽腫のほぼ半数は副腎に生じることを確認した。閲覧 2026-09-24
  10. 10.Neuroblastoma(Nature Reviews Disease Primers(Matthay KK et al.)・2016)抄録で、神経芽腫が小児期の頭蓋外固形腫瘍として最も多いこと、発症年齢が低く診断時の転移が多く乳児期に自然退縮する傾向をもつこと、最も悪性度の高い腫瘍はMYCN増幅をもち限局例でも予後不良と関連することを確認した。本文は未取得。閲覧 2026-09-24
  11. 11.European Society of Endocrinology clinical practice guidelines on the management of adrenal incidentalomas, in collaboration with the European Network for the Study of Adrenal Tumors(European Society of Endocrinology / European Network for the Study of Adrenal Tumors・2023)抄録で、副腎偶発腫の全例にホルモン過剰の除外として血漿または尿中メタネフリンの測定と1 mg一晩デキサメタゾン抑制試験(血清コルチゾール50 nmol/L〔1.8 µg/dL〕以下をカットオフ)を行うこと、単純CTで均一かつ10 HU以下の病変は大きさによらず良性で追加画像を要しないこと、顕性Cushing症候群の臨床徴候が無いのに抑制後コルチゾールが50 nmol/L超の患者では罹病率・死亡率の上昇が示され「軽症自律性コルチゾール分泌(MACS)」と呼ぶこと、MACSの全例で高血圧・2型糖尿病などコルチゾール関連の併存症をスクリーニングすることを確認した。閲覧 2026-08-27
  12. 12.Overview of the 2022 WHO Classification of Adrenal Cortical Tumors(Endocrine Pathology・2022)WHO分類第5版(2022)は、副腎皮質癌の診断基準そのものは変わっていないとしつつ血管侵襲の定義を明確化したこと、Weiss・modified Weissスコアリングシステムに加え細網染色アルゴリズム・Lin-Weiss-Bisceglia分類・Helsinkiスコアなど他の多項目診断アルゴリズムも位置づけていることを確認した。閲覧 2026-08-27