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Drug Atlas · B35 Targeted cancer therapy / 分子標的薬 · 必修

プラルセチニブ

pralsetinib

分類
Targeted cancer therapy / 分子標的薬
商品名(EU)
Gavreto
科目
Pharmacology
トピック
B35: Drugs used in cancer treatment V (Small molecule signal transduction inhibitors. Retinoids)
承認適応
肺癌甲状腺癌
副作用
便秘下痢浮腫発熱咳嗽出血
監視検査値
AST・ALT
相互作用
イトラコナゾールリファンピシン

🧠 全体像:はと並ぶで、ARROW試験を根拠に米国で2段階にされた——2020年9月4日にRET融合陽性の転移性1、2020年12月1日に別申請(NDA 214701)で陽性(MTC)とRET融合陽性である2。ところがMTC適応は2023年7月20日に製造販売元の要請で取り下げられ、米国の現在の適応はRET融合陽性肺癌とRET融合陽性()の2つに絞られている34。の承認レターが取り下げの理由として記しているのはMTC適応の確証的試験をする上での困難であり、安全性・有効性上の所見は挙げられていない3。その確証的試験(第III相AcceleRET-MTC)は登録症例0例のまま中止されている5。さらにでは2024年10月24日に販売承認そのものが撤回された(EMAが記す理由は販売承認取得者による商業上の判断である)6。⚠️ 米国側も2024年に販売元がGenentechからRigel Pharmaceuticalsへ移り、2025年12月には(重篤な感染症・日和見感染)が新設された4。「=MTC治療薬の1つ」という2020年当時の理解のまま止まっていると、現在の適応と食い違う——この薬の経歴そのものが、分子薬理学的な優秀さと、その薬が実際に手に入るかどうかは別問題であることを示す教材になっている。

薬効群の中での位置づけ

グループ 代表薬 標的の広さ 現在のMTCでの位置づけ
RETに高い選択性 MTCの適応を維持
RETに高い選択性(VEGFR2・FGFR2・への親和性はRETの十数〜40分の1) 米国ではMTCの適応を2023年に取り下げ済み(肺癌・の適応は継続)。は2024年10月に販売承認ごと撤回6
、 RET+・EGFR等を同時阻害 MTCの適応を維持

⭐ 同じ「」というクラス内でも、適応の現況は薬剤ごとに違う。 がMTC・肺癌・・その他固形腫瘍へと適応を拡大し続けているのに対し、は米国でMTCから撤退し肺癌・の2適応に集約され(英国のSmPCは肺癌のみで、しかも販売中止の表示が付いている。は販売承認ごと撤回)、地域差も大きい。分子薬理としての機序はほぼ同じでも、上の立ち位置は同一クラス内でも均一ではない。

機序

flowchart TD
    A["RET<span class='jp-term jp-term-diagram' title='proto-oncogene'>プロト癌遺伝子</span>の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='activating variant (mutation)'>活性化変異</span>または融合"] --> B["RET<span class='jp-term jp-term-diagram' title='kinase domain'>キナーゼドメイン</span>が恒常的にリン酸化・活性化"]
    B --> C["下流の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='RAS/MAPK pathway'>RAS/MAPK経路</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='phosphoinositide 3-kinase'>PI3K</span>/AKT経路が持続的に活性化"]
    C --> D["腫瘍細胞の増殖・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='survival signal'>生存シグナル</span>が止まらなくなる"]
    E["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='pralsetinib'>プラルセチニブ</span>がRETの<span class='jp-term jp-term-diagram' title='ATP-binding site'>ATP結合部位</span>に結合"] --> F["野生型RETと融合型・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='mutant'>変異型</span>RETキナーゼ活性を阻害"]
    F --> G["VEGFR2・FGFR2・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Janus kinase 2 gene'>JAK2</span>などへの作用はRETより十数〜40倍弱い"]
    G --> H["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='downstream signal'>下流シグナル</span>を選択的に遮断→<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tumor growth'>腫瘍増殖</span>を抑制"]

💡 との違いは「同じ土俵で少し配分が違う」程度で、作用機序そのものは実質的に同じ——どちらもRETのを占拠するであり、でのRET選択性というも共通する。米国添付文書 12.1 は、細胞アッセイでがRETをVEGFR2の約14分の1・FGFR2の約40分の1・の約12分の1の濃度で阻害したと記す(野生型RETと融合型・RETに対するIC50はいずれも0.5 nM未満)4。両者を分けるのはではなく、・承認の経過である。

薬物動態

項目 値・特徴
単回投与で約16時間、で約20時間4
代謝 主に、一部・
約97%(濃度に依存しない)
食事の影響 空腹時投与が必要(服用前2時間・服用後1時間は絶食)

適応

適応 対象
肺癌 RET融合陽性の転移性(成人)
RET融合陽性の進行・転移性で、全身治療を要し(12歳以上)

⚠️ 上表は米国添付文書の適応である4。(MTC)は2020年12月1日の(NDA 214701)では適応に含まれていたが2、現行の適応欄にMTCは無い4。

取り下げを記録している一次文書はのレター(NDA 213721/S-014、2023年7月20日)である。3 レターの表題は「WITHDRAWAL OF ACCELERATED APPROVAL INDICATION」を含み、本文はMTC適応の確証的試験をする上での困難についてと協議したのち、製造販売元が当該適応の承認の取り下げを求め、迅速な取り下げ手続(FDCA 506(c)(3))を放棄したと記す。⚠️ レターは安全性・有効性上の所見を取り下げの理由として挙げていない(全9頁を通読しての判断)。同レターは、再びMTCで販売するには効能追加の承認が要ることも明記している。💡 ここで解除された市販後要件3959-1=未治療のMTCで本剤と担当医選択の/を比べる(AcceleRET-MTC、NCT04760288)は、登録症例0例のまま「開始段階の複数の運用上の困難を乗り越えられなかった」として中止されており、確証的試験が動かなかったという経過が登録簿の側からも確かめられる5。なお2023年版添付文書のRecent Major Changesも「陽性——適応削除(1.2)」を2023年7月として記録している7。⭐ 適応が消えたことと、その集団で効かなかったことは別である——MTC適応が在った時点の総説は、ARROW試験でのMTCのを前治療(または)ありの61例で60%(95%CI 46〜74)、前治療なしの22例で74%(同49〜91)と紹介している。⚠️ は「中央値未到達(NR)」であって「長いと示された」ではない。 ⚠️ 同総説のTable 3で追跡(が14.1・7.8か月、が16.7・11.1か月)が入っているのはの2列だけで、の2列は空欄である——の「中央値未到達」がどれだけの観察に基づくのかは、この総説からは読めない。同総説がについて述べるのは「が高く毒性が低い」までで、を理由により優先すると順序づけてはいない8。

⭐ 2つの適応は承認の種類が違う。 同じRecent Major Changesは、2023年8月に適応(1.1)からの記述が削除されたことも記録している——つまりは検証が済んで通常承認へ転換された。一方適応(1.2)は今ものままで、2025年12月改訂の現行添付文書にも「この適応はとに基づくである。継続的な承認は確証的試験での臨床的有用性の検証と記述を条件としうる」が付されている47。💡 MTCで起きたこと(確証的試験が回らず適応が消える)は、適応にまだ起こりうる構造が残っているという読み方ができる。

⚠️ 適応の範囲と入手可能性は国ごとに違う(EUは撤回、英国は販売中止の表示)

地域 現況 適応
米国 承認中(現行の添付文書はRigel Pharmaceuticals、2025年12月改訂) との2つ4
英国(GB) **emc上は Discontinued(販売中止)の表示。SmPCは参照目的で残されている文書である(承認番号 PLGB 00031/0929、初回承認2023年12月13日、本文改訂2024年5月1日、emcの最終更新2024年5月9日)9 SmPCが掲げる適応はRET阻害薬のが無い成人のRET融合陽性進行のみ**で、は含まれない9
EU 2024年10月24日に販売承認を撤回6 (撤回前はでのみ)
日本 未承認(国内企業は中外製薬、開発状況は「開発中」・が実施中)10 —

Gavretoの販売承認は2021年11月18日にとして発行されたが、2024年10月24日に欧州委員会が撤回した。 撤回はの要請によるもので、EMAは理由を「商業上の理由により製品の販売を恒久的に中止するという決定」と記している6。⚠️ EMAが示している理由はこの商業上の判断であって、EPARページは安全性・有効性上の懸念を撤回の理由として挙げていない。

⚠️ 英国(GB)はとは別の承認だが、そちらも現在は販売中止の表示が付いている。 emcのGavretoの製品見出しには Discontinued のバッジがあり、ポップアップの逐語は「The pharmaceutical company has decided to discontinue this product. Other preparations of this medicine may still be available. This information has been left on emc for reference purposes.」——SmPCは参照目的で残されている文書である9。⚠️ ただし emc の Discontinued は商業上の販売中止の表示であって、販売承認(MA)の取消し・失効とは別のことである。 承認番号 PLGB 00031/0929 はSmPC上に残っており、この監査ではの登録簿でMAそのものの現況を確認できていない( products の検索はJavaScriptで描画されるため取得できなかった)。したがって英国については「承認の枠組みは残るが、emc上は販売中止の表示になっている」までが書ける範囲で、「英国では今も使える」とも「英国でも承認が消えた」とも書けない。

💡 brandEu の欄に Gavreto と書いてあることを「限定の商品名」と読まない。 Gavreto は米国・英国でも同じ商品名であり、この欄が brandJa/brandEu の2つしか無いのはこのボルトのスキーマの都合(商品名の欄は日本用と、学習先であるハンガリー・用の2つしか用意されていない)にすぎず、「でしか使われない名前」を意味しない。⭐ この薬では「上・商業上の事情で手に入らなくなる」話が、適応単位(米国のMTC)・製品単位(の販売承認の撤回)・流通単位(英国の販売中止表示)の3通りで起きている——としての薬理学的な評価と、実際に入手できるかどうかは、まったく別の軸で決まる。

⚠️ 日本では未承認である。 国立がん研究センターが公表している「国内で薬機法上未承認・適応外である医薬品・適応のリスト」(2026年3月31日時点)は、甲状腺(整理番号126)と肺(同128)の2行でを挙げ、日本の欄を「未承認薬」、国内企業を中外製薬、国内の開発状況を「開発中」(備考は「が実施中」)としている10。同じのが国内で承認され電子添文を持つのと対照的である。💡 「日本で使えるRET阻害薬は」と覚えるのが現時点の実務的な整理になる。⚠️ ただしこのリストはPMDAの未承認薬データベースなどに基づく一覧であって、承認の有無を定める文書そのものではない。

用法・用量

1日1回400mgを空腹時にする(服用の少なくとも2時間前から1時間後まで食事を摂らない)4。英国のSmPCも同じく1日1回400mg・空腹時である9。

⚠️ CYP3A・P糖蛋白(P-gp)が絡む併用では、避けられないときに用量そのものを動かす。 米国添付文書は次のように定める4。

併用薬 原則 避けられないとき(400mg/日からの変更)
P-gp阻害作用を併せ持つ強いCYP3A阻害薬() 併用を避ける 200mg/日へ減量
強いCYP3A阻害薬()/中等度CYP3A阻害薬()/P-gp阻害薬()/P-gp阻害作用を併せ持つ中等度CYP3A阻害薬() 併用を避ける 300mg/日へ減量
強い/中等度のCYP3A(リファンピシンなど) 併用を避ける 併用7日目から増量(強いで800mg/日、中等度で600mg/日)。の中止後14日以上たてば元の用量に戻す

⚠️ は「強いCYP3A阻害薬」の行ではなく、いちばん減量幅の大きい「P-gp阻害作用を併せ持つ強いCYP3A阻害薬」の行に属する。 米国添付文書 12.3 は、(初日200mg 1日2回、以後200mg 1日1回)との併用でのCmaxが1.8倍・が3.5倍になったと実測値で記す一方、(強いCYP3A阻害薬)・(P-gp+中等度CYP3A)・(中等度CYP3A)はいずれも予測値で、の上昇は1.7〜2.2倍にとどまる。(P-gp阻害薬)は実測で 1.8倍・Cmax 1.5倍である4。💡 同じ「強いCYP3A阻害薬」でも、P-gp阻害作用を併せ持つかどうかで減量先が100mg分違う——薬効群の名前だけで行を決めると、曝露が3倍以上になる併用で1段緩い減量を選ぶことになる。

💡 阻害薬では減らし、では増やす——が主代謝経路であることの当然の帰結だが、側で「増やす」規定があることは見落とされやすい。空腹時投与の指示にも同じ理由がある——200mg単回投与を(800〜1000 kcal、脂肪由来が50〜60%)とともに摂ると、空腹時に比べCmaxが2.0倍・が2.2倍になり、Tmaxが4時間から8.5時間へ遅れる4。

⚠️ 12歳以上の小児に使う適応()があるため、が閉じていない患者ではを監視する。 米国添付文書 8.4 は、での肥厚との変性が認められ28日試験で完全な回復を示さなかったことを挙げ、開存例ではを監視し、異常の重症度と個々のリスク・に応じて・中止を検討するよう求めている4。

禁忌・注意

⚠️ 禁忌は国によって違う。 米国添付文書の4 CONTRAINDICATIONS は現行版でも逐語で「None.」だが4、英国のSmPC 4.3は「または添加剤に対する過敏症」を禁忌として掲げている9。💡 「米国の添付文書に禁忌が無い」は、読んだ1文書についての事実であって、この薬に禁忌が無いという意味ではない。

⚠️ 2025年12月に枠組み警告(重篤な感染症)が新設された

米国の現行添付文書は「重篤な感染症(日和見感染を含む)」のを掲げる4。AcceleRET-Lung試験では本剤群の72%に感染症が生じ(Grade 3が18%、Grade 4が3.7%、転帰が死亡のもの7%)、化学療法/免疫療法群の52%(Grade 3は10%)より多かった。内訳には肺炎・尿路感染のほか、や真菌感染などの日和見感染が含まれる。重症度に応じて・減量・永続的中止を行う。

⚠️ 英国のSmPCは同じ問題を別の形で扱っている。 の形は取らないが、4.4(特別なと使用上の注意)に結核(多くは肺外)の項があり、開始前に活動性・を評価し、あれば標準的なを先に始めるよう求めている9。同SmPCの副作用表では肺炎が very common(22.4%、うちGrade 3-4が13.1%)、尿路感染14.8%で、本文はARROW試験540例の66.1%に感染症、Grade 3以上が30.4%(死亡例4.1%)と述べる。💡 米国と英国で引いている試験も数え方も違う(AcceleRET-Lungの72%とARROWの66.1%)が、どちらの文書も感染症を主要な管理項目に置いている——2025年以降、この薬は「感染症を見張りながら使う薬」として読む。

以下は投与前・投与中のモニタリングと・減量・中止の判断が必要な項目(米国添付文書5.1〜5.8。2023年版の7項目に5.1の感染症が加わって8項目になった)4。

  • 重篤な感染症(日和見感染を含む):感染の徴候・症状を監視し、重症度に応じて・減量・中止する(、上記)
  • /:Grade 1〜2では回復までし減量して再開、再発した場合は永続的に中止する。Grade 4は永続的に中止する(下記⚠️)
  • 高血圧:コントロール不良の高血圧には開始せず、事前に血圧を最適化する
  • 肝毒性:投与開始前、最初の3か月は2週ごと、以後は月1回を目安に・を測定する。Grade 3以上ではし週1回測定、Grade 1またはベースラインへ回復すれば減量して再開、Grade 3以上を繰り返せば中止する
  • 出血:重篤・生命を脅かす出血では永続的に中止する
  • (リスクのある患者を注意深く監視し、臨床的に必要に応じて治療する)・創傷治癒遅延(の5日前からし、大手術後は少なくとも2週間かつ創が十分に治癒するまで再開しない)
  • :妊娠可能な女性には非の有効な避妊を指導する

⚠️ ILD/のGrade 3の扱いは、米国の現行添付文書の中で節ごとに食い違っている。 の Table 2 は ILD/について Grade 1 or 2(→減量再開、再発例は永続的に中止)と Grade 4(永続的に中止)の2行しか持たず、Grade 3 の行が無い——同じ表で高血圧はGrade 3とGrade 4、肝毒性と出血は Grade 3 or 4 の行を持っているので、脱落というより書き換えである。一方、同じ文書の冒頭(Highlights の・使用上の注意)は逐語で Permanently discontinue for Grade 3 or 4 reactions. と述べており、5.2の本文も「重症度に応じて・減量・永続的中止」と幅を持たせた書き方にとどまる4。💡 **旧版(2023年のGenentech版)の Table 2 には Grade 3 or 4 … Permanently discontinue for confirmed ILD/pneumonitis. という行があり7、英国のSmPCの同じ表も今なお Grade 3 or 4 … Permanently discontinue for pneumonitis/ILD. である9。⭐ **したがって「Grade 3で中止しなくてよくなった」とは読めない。 現行の米国表からGrade 3の行が消えたことだけが観察であって、そこから運用の変更を導くには根拠が足りない——添付文書は節ごとに自分と食い違うという型そのものである。

副作用

高頻度(25%以上)にみられるのはの痛み、便秘、高血圧、下痢、倦怠感、浮腫、発熱、咳嗽である4。感染症・・肝毒性・出血など重篤化しうる有害事象への定期モニタリングが管理の中心になる。

QT延長の扱いは同じ薬でも文書によって違う

まず米国添付文書どうしで比べる。

(GAVRETO、米国) (RETEVMO、米国)
・使用上の注意(5章) QTの項目なし(は8項目)4 5.4 QT Interval Prolongation として独立(は11項目)11
文書中でQTが出てくる場所 12.2 Cardiac Electrophysiology のみ4 5.4・12.2・6.1・(2.5)11
記載されている所見 RET異常固形腫瘍34例で評価し、の大きな平均上昇(20 ms超)は検出されなかった4 のQT延長を起こしうる。QTcF > 500 ms が8%、ベースラインから60 ms以上の延長が22%11
求められる監視 記載なし4 投与前と投与中に定期的に・電解質・を評価。強い/中等度CYP3A阻害薬や延長薬の併用時はより頻回に11

⚠️ ところが、同じでも英国のSmPCはQT延長を4.4のとして扱い、具体的な数値まで示す。9

💡 「に無い」と「心電図への影響が無い」は別のことである。 米国添付文書はQT延長をとして掲げず、34例という小さな集団で20 ms超の平均上昇が検出されなかったという所見を12.2に書いているだけで、この評価規模では小さな影響を否定できない。実際、同じ薬の英国SmPCは開始前の上限と心電図の評価時期まで定めている。⭐ 剤ごとに添付文書を開くだけでは足りず、同じ剤でも国ごとに開く必要がある——この2剤のは米国の文書どうしの比較であり、そのまま「はQT監視が要らない薬」と読んではいけない。

まとめ

  • はと並ぶで、機序・選択性の考え方はほぼ共通する。
  • ARROW試験を根拠に、米国では2020年9月4日に(NDA 213721)、2020年12月1日にMTCとRET融合陽性(NDA 214701)がされた。MTCの適応は2023年7月20日に製造販売元の要請で取り下げられ、米国の現在の適応は肺癌・の2つのみ。うちは通常承認へ転換済み、はいまものままである。
  • 取り下げを記録する一次文書はので、そこに記されている理由は確証的試験をする上での困難である(レターは安全性・有効性上の所見を挙げていない)。確証的試験の第III相AcceleRET-MTCは登録症例0例のまま中止されている。
  • では2024年10月24日に販売承認(2021年の)が撤回された(販売承認取得者の要請、商業上の理由)。**英国(GB)はとは別のだが、emc上は Discontinued の表示が付き、SmPCは参照目的で残されている文書である。⚠️ **この表示は商業上の販売中止であってMAの取消しとは別で、英国のMAの現況そのものはこの監査では確認できていない。SmPCが掲げる適応はのみでは含まれない。日本は未承認で、国内では中外製薬がの段階にある(国立がん研究センターの未承認薬リスト、2026年3月31日時点)。
  • ⚠️ 2025年12月、米国添付文書に「重篤な感染症(日和見感染を含む)」のが新設された(AcceleRET-Lung試験で感染症72%・死亡転帰7%、対照群52%)。は7項目から8項目になり、販売元もGenentechからRigelへ移っている。
  • 禁忌は国で違う。 米国は「None.」だが、英国SmPC 4.3は過敏症を禁忌に挙げる。「米国に禁忌の記載が無い」は1文書についての事実にすぎない。
  • QT延長はの米国添付文書では独立した(5.4)だが、の米国添付文書のには無い。 ⚠️ ただし英国SmPCは4.4でQT延長を扱い、開始前 470 ms以下・1週後と1か月後の心電図と電解質の評価を求め、副作用としてもcommon(5.2%)に挙げている。「に無い」は「影響が無い」でも「どの国の文書にも無い」でもない。
  • で主に代謝されるため、強い/中等度のCYP3A阻害薬・P-gp阻害薬・CYP3Aとの併用は避ける。避けられないときは阻害薬では減量(400→300mg/日、P-gp阻害作用を併せ持つ強いCYP3A阻害薬なら200mg/日)、では増量(強いもので800mg/日、中等度で600mg/日)と用量を逆向きに動かす。で曝露が2倍になるため空腹時投与を守る。
  • 12歳以上の小児に使いうる適応があり、開存例ではの監視が求められている。

出典

  1. 1.NDA 213721 Approval Letter: Gavreto (pralsetinib) 100 mg capsules(U.S. Food and Drug Administration・2020)肺癌の適応の承認レター本体。表題は ACCELERATED APPROVAL で、対象は逐語「adult patients with metastatic RET fusion-positive non-small cell lung cancer (NSCLC) as detected by an FDA approved test」、承認の性格は「approved under the provisions of accelerated approval regulations (21 CFR 314.500)」。電子署名頁の日付は09/04/2020で、申請者はBlueprint Medicines Corporationである。閲覧 2026-09-17
  2. 2.NDA 214701 Approval Letter: Gavreto (pralsetinib) 100 mg capsules(U.S. Food and Drug Administration・2020)甲状腺の2適応が肺癌とは別の申請(NDA 214701)であり、こちらの承認レター(表題は ACCELERATED APPROVAL、電子署名頁の日付は12/01/2020)が逐語「adult and pediatric patients 12 years of age and older with advanced or metastatic RET-mutant medullary thyroid cancer (MTC) who require systemic therapy; and adult and pediatric patients 12 years of age and older with advanced or metastatic RET fusion-positive thyroid cancer who require systemic therapy and who are radioactive iodine-refractory (if radioactive iodine is appropriate)」を迅速承認したことを確認した。閲覧 2026-09-17
  3. 3.NDA 213721/S-014 Supplement Approval, Withdrawal of Accelerated Approval Indication: GAVRETO (pralsetinib) capsule(U.S. Food and Drug Administration・2023)MTC適応の取り下げを記録するFDAの一次文書(全9頁を通読した)。2023年6月30日受理の事前承認補足申請に対する承認で、電子署名頁の日付は07/20/2023。逐語は「This Prior Approval sNDA provides for removal of the Advanced and Metastatic RET-mutant Medullary Thyroid Cancer (MTC) Indication, approved under accelerated approval, from GAVRETO United States Prescribing Information (USPI).」。理由として記されているのは「Following a meeting with FDA wherein the challenges associated with fulfilling the confirmatory study for the MTC indication were discussed, you requested withdrawal of approval of this indication and waived the expedited withdrawal procedures set forth in section 506(c)(3) of the Food, Drug, and Cosmetic Act」であり、⚠️ 安全性・有効性上の所見は取り下げの理由として挙げられていない。再びMTCで販売するには効能追加の承認が要る(逐語「You would have to obtain FDA approval of an efficacy supplement in order to resume marketing the product for this indication.」)。同時に解除された市販後要件3959-1は、マルチキナーゼ阻害薬未治療のRET変異MTCでプラルセチニブと担当医選択のカボザンチニブまたはバンデタニブを比べる多施設無作為化非盲検試験(主要評価項目は盲検下独立中央判定の無増悪生存期間)である。本レターはあわせて、プラルセチニブが2020年9月4日に承認されたこと、甲状腺の適応が2020年12月1日付のNDA 214701の承認レターによることも述べる。閲覧 2026-09-17
  4. 4.GAVRETO (pralsetinib) capsules, for oral use — full prescribing information(U.S. Food and Drug Administration / DailyMed(Rigel Pharmaceuticals, Inc.)・2025)米国の現行添付文書(ラベラーはRigel Pharmaceuticals, Inc.、印字された改訂表示は Revised 12/2025、SPL version 8)を取得して確認した。⚠️ 2025年12月に枠組み警告「WARNING: SERIOUS INFECTIONS, INCLUDING OPPORTUNISTIC INFECTIONS」が新設され(Recent Major Changes に Boxed Warning 12/2025 と 5.1 の 12/2025 が並ぶ)、警告・使用上の注意は5.1重篤な感染症(日和見感染を含む)・5.2間質性肺疾患/肺臓炎・5.3高血圧・5.4肝毒性・5.5出血・5.6腫瘍崩壊症候群・5.7創傷治癒遅延・5.8胎児毒性の8項目になった。5.1の逐語は、AcceleRET-Lung試験で本剤群の感染症が72%(Grade 3が18%、Grade 4が3.7%、転帰が死亡のもの7%)に生じ、化学療法/免疫療法群では52%(Grade 3が10%)であったこと、内訳に肺炎・尿路感染・日和見感染(ニューモシスチス肺炎、真菌感染など)が含まれることを述べる。適応はRET融合陽性転移性非小細胞肺癌(成人)とRET融合陽性の進行・転移性甲状腺癌(12歳以上、放射性ヨウ素抵抗性。奏効率と奏効期間に基づく迅速承認)の2つで、MTCは含まれない。4 CONTRAINDICATIONS は逐語で「None.」。用量は1日1回400 mgを空腹時(服用の2時間前から1時間後まで絶食)。消失半減期は単回投与16時間・反復投与20時間、蛋白結合97%、主にCYP3A4で代謝され一部CYP2D6・CYP1A2。25%以上に生じる副作用は筋骨格系の痛み・便秘・高血圧・下痢・倦怠感・浮腫・発熱・咳嗽の8つ。QTは5章の警告に項目が無く、12.2 Cardiac Electrophysiology にRET異常固形腫瘍34例で評価し「QTcの大きな平均上昇(20 ms超)は検出されなかった」と記載される。⚠️ 販売移管があり、Genentech版のSPL(setid 59984249…)も残存するが、openFDAの drug/ndc.json ではGenentechのNDC 50242-210に marketing_end_date 20260930 が付き、RigelのNDC 71332-006(2024年6月24日販売開始)に終了日は無い。⚠️ **2026-09-16の実行でSPLのXMLを取得して用量調節の Table 2 を行ごとに数えたところ、ILD/肺臓炎は `Grade 1 or 2`(Withhold GAVRETO until resolution. Resume by reducing the dose as shown in Table 1. / Permanently discontinue GAVRETO for recurrent ILD/pneumonitis.)と `Grade 4`(Permanently discontinue GAVRETO.)の2行だけで、Grade 3 の行が無い**(同じ表で高血圧はGrade 3とGrade 4、肝毒性と出血は Grade 3 or 4 の行を持つ)。⚠️ **ところが同じ文書のHighlightsの警告・使用上の注意は逐語で「Interstitial Lung Disease (ILD)/Pneumonitis: Withhold GAVRETO for Grade 1 or 2 reactions until resolution and then resume at a reduced dose. Permanently discontinue for recurrent ILD/pneumonitis. Permanently discontinue for Grade 3 or 4 reactions.」と述べており、Table 2 と食い違う。** 5.2の本文は「Withhold, reduce dose or permanently discontinue GAVRETO based on severity of confirmed ILD」と幅を持たせている。閲覧 2026-09-16
  5. 5.A Phase III, Randomized, Open-Label Study of Pralsetinib Versus Standard of Care for Treatment of RET-Mutated Medullary Thyroid Cancer (AcceleRET-MTC, NCT04760288)(ClinicalTrials.gov(登録者はHoffmann-La Roche)・2024)MTC適応の確証的試験にあたる第III相試験AcceleRET-MTC(NCT04760288、実施者番号CO42865)の登録情報。試験群はプラルセチニブ、対照群は標準治療(カボザンチニブまたはバンデタニブ)、主要評価項目は盲検下独立中央判定によるRECIST v1.1の無増悪生存期間。2021年2月18日に初回登録されたが、状態は WITHDRAWN で登録症例数は0例(実測値)、中止理由は逐語「Due to several logistical challenges during start-up which could not be overcome study was withdrawn.」、最終更新は2024年1月5日である。閲覧 2026-09-17
  6. 6.Gavreto (pralsetinib) — European public assessment report, withdrawal of marketing authorisation(European Medicines Agency・2024)GavretoのEU販売承認が2021年11月18日に**条件付き承認(conditional marketing authorisation)**として、しかも**非小細胞肺癌の治療に対して**発行され(CHMPの見解は2021年9月16日、販売承認取得者はBlueprint Medicines (Netherlands) B.V.)、2024年10月24日に欧州委員会が撤回したこと、撤回は販売承認取得者の要請によるもので、理由が「商業上の理由により製品の販売を恒久的に中止するという決定(its decision to permanently discontinue the marketing of the product for commercial reasons)」であること、すなわち安全性・有効性上の懸念によるものではないことを確認した。EMAページの最終更新は2025年1月17日。閲覧 2026-09-14
  7. 7.GAVRETO (pralsetinib) capsules, for oral use — full prescribing information(U.S. Food and Drug Administration / DailyMed (Genentech)・2023)⚠️ これは販売移管前のGenentech版SPL(印字された改訂表示は Revised 08/2023)であり、米国の現行版ではない(現行はRigel版=dailymed-gavreto-pralsetinib-label-2025)。この版でしか読めない記録として、Recent Major Changesが「RET-Mutant Medullary Thyroid Cancer – Indication Removed (1.2)」を2023年7月、「Metastatic RET Fusion-Positive Non-Small Cell Lung Cancer – Accelerated Approval text removed (1.1)」を2023年8月と記載していることを確認した(現行版のRecent Major Changesは2025年12月の枠組み警告新設などに入れ替わり、これらの行は残っていない)。したがってNSCLC適応は通常承認へ転換済みで、甲状腺癌適応(1.2)だけが奏効率と奏効期間に基づく迅速承認のまま残る。この版の時点では枠組み警告は無く、警告は5.1間質性肺疾患/肺臓炎・5.2高血圧・5.3肝毒性・5.4出血・5.5腫瘍崩壊症候群・5.6創傷治癒遅延・5.7胎児毒性の7項目、消失半減期は単回15.7時間・反復20時間と記載されていた。⚠️ **2026-09-16の実行でこの版のSPLのXMLも取得し、用量調節の Table 2 に ILD/肺臓炎の `Grade 3 or 4 … Permanently discontinue for confirmed ILD/pneumonitis.` という行が存在することを確認した**(現行のRigel版の同じ表にはこの行が無く、代わりに `Grade 4` の行だけがある)。閲覧 2026-08-11
  8. 8.Current Guidelines for Management of Medullary Thyroid Carcinoma(Endocrinology and Metabolism(大韓内分泌学会)・2021)全文をEurope PMC(PMC8258323)で取得して確認した。MTC適応が米国に在った時点の記述として、2020年12月1日にARROW試験(第1/2相、NCT03037385)の予備的な結果に基づき進行・転移性のRET変異陽性MTCへ承認されたこと、プラルセチニブ400mg 1日1回の奏効率がバンデタニブまたはカボザンチニブの前治療歴のある61例で60%(95%CI 46〜74)、前治療歴のない22例で74%(同49〜91)であったこと、同総説のTable 3ではプラルセチニブの無増悪生存期間と奏効期間の中央値がいずれも NR(not reached=未到達)と記されていること、NCCNガイドラインが高選択性RET阻害薬を初めて取り上げ逐語で「They have higher potency and lower toxicity.」と述べること、AcceleRET-MTC(NCT04760288)が当時「開始されたばかり」と紹介されていることを確認した。⚠️ Table 3は4列(セルペルカチニブの前治療あり55例・前治療なし88例、プラルセチニブの前治療あり61例・前治療なし22例)で組まれており、プラルセチニブの前治療あり群は61例である。同表のPrevious regimenの行「Vandetanib and/or cabozantinib 61 (100)」もこれと整合する(55例はセルペルカチニブ側の列の数である)。⚠️ さらにTable 3の Median follow-up の2行(奏効期間が14.1と7.8、無増悪生存期間が16.7と11.1)は、出版社のHTML版で5セルのうち後ろ2セルが空であり、値が入っているのはセルペルカチニブの2列だけである。すなわち追跡期間中央値11.1か月はセルペルカチニブの前治療なしコホートの値であって、プラルセチニブの値ではない。⚠️ 全文にtolerability・toleranceの語は0件で、忍容性を理由とする優先順位づけはこの総説の記述ではない。閲覧 2026-09-17
  9. 9.Gavreto 100 mg hard capsules — Summary of Product Characteristics(Roche Products Limited(英国 electronic medicines compendium)・2024)英国(GB)のSmPC本文を取得して確認した。8項の Marketing authorisation number は PLGB 00031/0929、9項の Date of first authorisation は2023年12月13日、10項の Date of revision of the text は2024年5月1日(emc上の最終更新は2024年5月9日)。⚠️ **同ページの製品見出しには Discontinued の表示があり、ポップアップの逐語は「The pharmaceutical company has decided to discontinue this product. Other preparations of this medicine may still be available. This information has been left on emc for reference purposes.」で、SmPCは参照目的で残されている文書である**(2026-09-16の実行でHTMLのdata-content属性まで取得して確認した)。⚠️ この Discontinued は商業上の販売中止の表示であって販売承認の取消しとは別であり、MAそのものの現況はMHRA products がJavaScript描画のため確認できていない。4.1の適応は逐語で「Gavreto is indicated as monotherapy for the treatment of adult patients with rearranged during transfection (RET) fusion-positive advanced non-small cell lung cancer (NSCLC) not previously treated with a RET inhibitor」=成人のNSCLCのみで、甲状腺癌は含まれない。⚠️ 4.3 Contraindications は「Hypersensitivity to the active substance or to any of the excipients」であり、米国の「None.」と異なる。4.4にはQT延長の項があり、開始前にQTc間隔470 ms以下かつ血清電解質が正常範囲であること、低カリウム・低マグネシウム・低カルシウム血症を開始前と投与中に補正すること、心電図と血清電解質を投与1週後と1か月後、以後は臨床的に必要に応じて定期的に評価すること、不整脈やQT延長の既往、強いCYP3A4阻害薬やQT/QTc延長作用のある薬剤の併用では慎重に用いることを求める。4.4にはさらに結核(多くは肺外)の報告があり開始前に活動性・潜在性結核を評価し、あれば標準的な抗結核治療を先に開始するよう求める項がある。4.8のARROW試験(540例)の副作用表では、QT延長(Electrocardiogram QT prolonged)は common で全Grade 5.2%・Grade 3-4が0.4%、肺炎は very common で22.4%(Grade 3-4は13.1%)、尿路感染14.8%(同4.4%)であり、本文は感染症が540例中66.1%に生じ、Grade 3以上が30.4%(死亡例は4.1%)と述べる。本剤は条件付き承認(conditional approval)として承認された旨と追加モニタリング対象である旨も記載されている。⚠️ **4.2の用量調節表は、肺臓炎/ILDについて `Grade 1 or 2`(休薬→減量再開、再発例は永続的に中止)と `Grade 3 or 4 … Permanently discontinue for pneumonitis/ILD.` の2行を持つ**——米国の現行版がGrade 3の行を落としているのに対し、英国のこの文書はGrade 3を中止側に置いたままである。閲覧 2026-09-16
  10. 10.「国内で薬機法上未承認・適応外である医薬品・適応のリスト」(2026/03/31時点のデータ)(承認年月日順)(国立がん研究センター 先進医療・費用対効果評価室・2026)国内の状況。掲載ページ(https://www.ncc.go.jp/jp/senshiniryo/iyakuhin/index.html)が2026年03月31日改訂版としてリンクしているリスト本体を取得し、整理番号126(甲状腺)と128(肺)にプラルセチニブ(GAVRETO)が載ることを確認した。両行とも日本の欄が「未承認薬」、国内企業の欄が中外製薬、国内における開発状況の欄が「開発中」、備考の欄が「第I相試験が実施中」である。米国FDAの欄はどちらも「承認済み」で承認日は甲状腺が2020年12月・肺が2020年9月、欧州EMAの欄は甲状腺が「申請取下げ」・肺が「承認取下げ」。⚠️ 本リストはPMDAの未承認薬データベース(説明文書によれば更新日2026年4月30日)などに基づく一覧であって、国内の承認の有無を定める規制文書そのものではない。閲覧 2026-09-17
  11. 11.RETEVMO (selpercatinib) capsules and tablets, for oral use — full prescribing information(U.S. Food and Drug Administration / DailyMed (Eli Lilly and Company)・2026)RETEVMOの警告・使用上の注意が5.1肝毒性・5.2間質性肺疾患/肺臓炎・5.3高血圧・5.4QT延長・5.5出血・5.6過敏症・5.7腫瘍崩壊症候群・5.8創傷治癒遅延・5.9甲状腺機能低下症・5.10胎児毒性・5.11小児の大腿骨頭すべり症の11項目であり、QT延長が独立した項番(5.4)を与えられていること、その本文が「RETEVMOは濃度依存性のQT延長を起こしうる」とし、QTcFが500 msを超えた患者が8%、ベースラインから60 ms以上延長した患者が22%であったと述べていること、投与前と投与中に定期的にQT間隔・電解質・TSHを評価し、強い/中等度のCYP3A阻害薬やQTcを延長する薬剤との併用時にはより頻回に監視するよう求めていることを確認した閲覧 2026-09-14