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2026
09.08敗血症とSIRSの2ノートを是正した。経験的治療の広さをSurviving Sepsis Campaign 2026のリスク因子別の推奨へ合わせ、「敗血症は通常菌血症の結果として生じる」を後退させ、Kaukonen研究の症例数を原著に合わせ、Sepsis-3が小児を対象外としていたこと(小児は2024年のPhoenix基準)を追記した。
- トピックSepsis (definition, pathomechanism, microbiological diagnosis)①経験的治療を「バンコマイシン+カルバペネム/アミノグリコシド、必要に応じてフルコナゾール」という既定のレジメンとして提示していたのを是正した。Surviving Sepsis Campaign 2026は経験的抗真菌薬を行わないことを提案し(条件付き・確実性は低い。リスク因子のある症例で個別に検討するという付記が付く)、特定の多剤耐性菌へのカバーはリスクが低ければ行わないことを提案、嫌気性菌カバーもリスク因子が無ければ含まないレジメンを提案し、感受性が判明したらデエスカレーションすることを強い推奨としている。授業の例示は残したうえで、上乗せの可否をリスク因子で切る表を追加した。②「敗血症は通常、菌血症の結果として生じる」を後退させた。Sepsis-3の定義に菌血症は含まれず、同ノートが引く前向き研究でも重症敗血症像を呈した成人325例で抗菌薬投与前の血液培養が陽性になったのは31.4%にとどまる。まとめの階段(無症候性菌血症→…→敗血症性ショック)にも旧定義による段階づけである旨を添えた。③Sepsis-3の年表が成人のものであり、小児の敗血症定義がSIRSから離れたのは2024年のPhoenix基準(感染を疑う小児でPhoenix Sepsis Score 2点以上を敗血症、循環器系1点以上を敗血症性ショック)であることを追記した。(出典:Surviving Sepsis Campaign 2026、Blood Culture Results Before and After Antimicrobial Administration、International Consensus Criteria for Pediatric Sepsis and Septic Shock)
- 疾患全身性炎症反応症候群(SIRS)①Kaukonenらの研究を「13万例超の敗血症患者」と書いていたのを原著に合わせて是正した。原著はオーストラリア・ニュージーランドの172のICUに2000〜2013年に入室した1,171,797例のうち、感染と臓器障害を併せもつ109,663例を解析し、12.1%(13,278例)がSIRS基準を2項目以上満たさなかったと報告している。あわせて「SIRSの基準が1つ増えるごとに死亡のオッズが上昇し(各基準あたりオッズ比1.13、95%CI 1.11〜1.15)、2基準という閾値に死亡リスクの段差は無かった」という所見を追記し、SIRSが退けられた理由を「感度は高いが特異度が低い」から「特異度の低さと感度の不足の両方」へ書き改めた。②定義の変遷の表が2016年のSepsis-3で終わっていたのを是正した。Sepsis-3は小児を定義の対象から除外しており、小児でSIRS基準が置き換わったのは2024年のPhoenix基準である。2024年の行と、置き換えられた2005年の小児基準についての合意文書の記述(予測性能に乏しいSIRS基準を用い、冗長な「重症敗血症」という用語を含んでいた)を追記した。③SIRS・敗血症・重症敗血症・敗血症性ショックの死亡率(7%・16%・20%・46%)が現行の分類による段階分けと読めたため、Sepsis-3以前の旧定義による段階分けである旨を添えた。(出典:Systemic Inflammatory Response Syndrome Criteria in Defining Severe Sepsis、International Consensus Criteria for Pediatric Sepsis and Septic Shock)
2026
09.08化膿性関節炎のノートに、小児の現行ガイドライン(PIDS/IDSA 2023)に基づく起因菌・検査・経験的抗菌薬・投与期間の記述を加え、MRSAの薬剤選択の根拠にしていた米国のMRSA指針2011年版が現在アーカイブ扱いであることを明記した。同じ穴が空いていた小児骨髄炎の2ノートにも、抗MRSA薬が Kingella kingae を覆わないことを追記した。
- 疾患化膿性関節炎(敗血症性関節炎)①起因菌の表に「生後6〜48か月」の行を新設した。この年齢層では Kingella kingae が近年の研究で最頻の起因菌として報告されており、経験的治療の推奨もこの年齢で切り替わる。あわせて、この菌を HACEK群のノートへリンクする書き方が「HACEK群そのものが化膿性関節炎の典型起因菌である」と読めた点を、菌種が主題でHACEK群はその所属だと分かる形に直した。②小児の経験的抗菌薬の節を新設した。基本は黄色ブドウ球菌に活性のある薬剤(強い推奨)で、市中型MRSAへの活性は地域の感受性データと重症度に応じて考慮する。生後6〜48か月では Kingella kingae への活性を含めることが提案されている(条件付き推奨)。⚠️ この菌はバンコマイシンに耐性で、クリンダマイシン・リネゾリドにもしばしば耐性であり、抗ブドウ球菌ペニシリンとダプトマイシンも活性が不十分なので、MRSAを狙って選んだ薬だけではこの年齢層の最頻の起因菌を覆えない。これらで開始する臨床的に安定した児にはアンピシリンまたはセファロスポリンの追加を考慮する、という記述を加えた。③小児の投与期間を追記した。隣接骨髄炎を伴わない原発性で、治療第1週の終わりまでに速やかな臨床改善とCRPの一貫した低下がある例は、21〜28日ではなく静注と経口を合わせて総10〜14日という短い期間が提案されている(条件付き推奨)。反応が遅い例・感染源の制御が不十分な例・CRPが下がらない例では21〜28日が好ましく、隣接骨髄炎を伴う例は骨髄炎のガイドラインに従う。根拠になったフィンランドの無作為化試験にMRSAの症例が1例も含まれないことも書き添えた。初期静注に反応した小児では、外来静注抗菌薬療法ではなく経口へ切り替えることが強く推奨されている点も加えた。④検査の記述を補った。小児では血清プロカルシトニンを測らないことが提案されている(条件付き推奨)。関節液は綿棒ではなく十分な量の液体として提出し、Gram染色と好気培養で起因菌が出なかった検体には分子生物学的検査が有用で、とくに Kingella kingae のリスクが高い就学前児で意味がある。画像は、小児では患部関節と隣接骨の単純X線と、関節液貯留の検出のための超音波がいずれも強く推奨されており、成人での「単純X線は診断そのものに寄与しない」という書き方と組み立てが違うことを明記した。⑤手術を要する小児に関節内への抗菌薬投与を日常的に行わないこと(強い推奨)、補助的な副腎皮質ステロイドを用いないこと(条件付き推奨)を加えた。(出典:Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2023 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Bacterial Arthritis in Pediatrics)
- 疾患化膿性関節炎(敗血症性関節炎)関節液白血球数の50,000という値の位置づけを直した。これまでは2024年の総説の記述に従い「米国の2学会が採用している閾値」と書いていたが、当のガイドライン本体は50,000/µLを閾値としてではなく分布の記述として示している。化膿性関節炎では通常50,000/µLを超えしばしば100,000/µLを超え、一過性の非細菌性滑膜炎では多くは5,000〜15,000/µL、若年性特発性関節炎では典型的に50,000/µL未満、という形である。ガイドライン自身が白血球数を「おおまかな目安にすぎず、臨床像と他の検査所見の文脈で解釈すべきもの」と明記している。若年性特発性関節炎でも50,000/mm³を超えうるという既存の注意はそのまま残した。(出典:Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2023 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Bacterial Arthritis in Pediatrics、The Kocher-Caird Criteria for Pediatric Septic Arthritis of the Hip)
- 疾患化膿性関節炎(敗血症性関節炎)MRSAが確定したあとの薬剤選択と成人の投与期間3〜4週間の根拠にしていた米国感染症学会のMRSA治療ガイドライン2011年版について、これまで「現行の指針として学会サイトに掲載されている」と書いていたのを是正した。2026年9月8日時点で、学会のガイドライン一覧と当該ページの双方がこの2011年版をアーカイブ扱いと表示しており、一覧に後継のMRSA指針は無く、黄色ブドウ球菌菌血症の指針が策定中として挙がっている。薬剤の選択肢そのものは残したうえで、現行の米国推奨としては引けないことを明記した。咬傷の根拠にしている皮膚軟部組織感染症の2014年版は同じ一覧で現行と表示されており、こちらは版の状態を確認しただけで内容は変えていない。(出典:IDSA Clinical Practice Guidelines for the Treatment of Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus Infections in Adults and Children、IDSA Practice Guidelines for the Diagnosis and Management of Skin and Soft Tissue Infections 2014 Update)
- トピックAcute hematogenous osteomyelitis in children経験的治療の表が「MSSAを必ず覆い、地域MRSA頻度などでクリンダマイシンまたはバンコマイシンを選ぶ」で止まっていた点を補った。同じノートが「生後6〜48か月では Kingella kingae が黄色ブドウ球菌より優勢」と書いているのに、そこで選ばれる抗MRSA薬がこの菌に活性を持たないことが書かれていなかった。PIDS/IDSAの2021年ガイドラインは、就学前児や骨端の骨髄炎など Kingella kingae を考える状況では経験的な抗MRSA治療にアンピシリン・βラクタム/βラクタマーゼ阻害薬配合剤・セファロスポリンの追加を考慮しうるとし、あるいは抗MRSA薬への反応を48〜72時間観察して追加を判断する運用も示している。あわせて、同ガイドラインが血清プロカルシトニンを測定しないことを提案している点も加えた。(出典:Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2021 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Hematogenous Osteomyelitis in Pediatrics)
- 疾患骨髄炎背景ごとの起因菌の表に「乳幼児・就学前児」の行を新設した。新生児の次が鎌状赤血球症へ飛んでおり、乳幼児期の Kingella kingae が抜けていた。抗MRSA薬がこの菌に活性を持たないため、アンピシリン・βラクタム/βラクタマーゼ阻害薬配合剤・セファロスポリンの追加を考慮するか48〜72時間の反応で判断する、という記述も添えた。(出典:Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2021 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Hematogenous Osteomyelitis in Pediatrics)
- 疾患化膿性関節炎(敗血症性関節炎)①小児の画像検査の記述で、同じ欄の前半と後半が逆向きに読めていたのを調停した。ガイドラインの推奨に付された注記は「超音波で関節液貯留が無いことは化膿性関節炎ではないことを示唆する」だが、同じ推奨の根拠の項は「関節液貯留が無いことは化膿性関節炎を完全に除外しない」と明記し、偽陰性の多くが発症24時間以内に行われた検査であること、超音波が陰性でも臨床的な疑いが続くなら超音波の再検またはMRIを行うべきこと、偽陰性例で治療が遅れると関節の転帰が悪化することを述べている。注記だけを読むと除外の道具として使う向きへ倒れるので、両方を並べたうえで、貯留が無いことは化膿性関節炎らしさを下げるが疑いが強ければ穿刺の判断は変えない、と書き直した。②米国のMRSA指針2011年版を引く4箇所のうち、いちばん強い断定(化膿性関節炎では関節腔のドレナージまたはデブリドマンを常に行う)の箇所だけにアーカイブ扱いの注記が無かったので補い、ドレナージを併用する原則そのものは英国の指針が独立に示していることを添えた。③Kingella kingae に足すβラクタムの説明から、出典に無い因果を外した。ガイドラインはβラクタマーゼ産生率が約25%であること(ただし多くは定着株)と、追加薬としてアンピシリンとセファロスポリンを並べて挙げることを別々に述べているだけで、前者を後者の理由としていない。あわせて、同じガイドラインが投与期間の節ではβラクタマーゼ産生を約5%と書いており、産生率が文書内で割れていることを明記した。(出典:Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2023 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Bacterial Arthritis in Pediatrics、IDSA Clinical Practice Guidelines for the Treatment of Methicillin-Resistant Staphylococcus aureus Infections in Adults and Children)
- 疾患骨髄炎Kingella kingae と抗MRSA薬の関係の書き方を、より新しい2023年の小児細菌性関節炎ガイドラインの言い方へ揃えた。これまでは2021年の骨髄炎ガイドラインの「クリンダマイシンやバンコマイシンは Kingella に対する活性を持たない」に従って断定していたが、2023年版は「バンコマイシンに耐性で、クリンダマイシンとリネゾリドにもしばしば耐性」「市中型MRSAに活性のある薬剤の多くが十分な抗菌活性を与えない(抗ブドウ球菌ペニシリン・バンコマイシン・クリンダマイシン・ダプトマイシン・リネゾリドを含む)」と薬剤ごとに書き分けている。2021年版の強い言い方も残して併記した。あわせて、まとめの背景別の起因菌の列挙に乳幼児・就学前児の Kingella kingae が入っていなかったので加え、原因微生物の関係欄にも HACEK群のノートを Kingella kingae と分かるラベルで足した。(出典:Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2023 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Bacterial Arthritis in Pediatrics、Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2021 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Hematogenous Osteomyelitis in Pediatrics)
- トピックAcute hematogenous osteomyelitis in children①「この年齢層で最も多い起因菌」という書き方の射程を直した。生後6〜48か月で Kingella kingae が黄色ブドウ球菌より優勢だという報告は小児骨・関節感染全体(骨髄炎と化膿性関節炎の合算)を分母にしたもので、骨髄炎単独の値ではない。骨髄炎のガイドライン自身は「北米では全年齢層を通じて黄色ブドウ球菌が急性血行性骨髄炎の最頻の起因菌である」と明記し、「化膿性関節炎は Kingella kingae が起こす筋骨格系感染のうち最も目立つもので、骨への進展も起こりうる」として詳細を関節炎のガイドラインへ委ねている。両方を並べて書き分け、頻度の主張は疫学研究のほうへ脚注を付け替えた。②抗MRSA薬と Kingella kingae の関係の書き方を、より新しい2023年の関節炎ガイドラインの薬剤ごとの言い方へ揃え、2021年版の「活性を持たない」という強い言い方も残した。③まとめが「黄色ブドウ球菌が中心である」「一律のバンコマイシン+抗緑膿菌薬ではなく狭域化する」のままで、本文で足した2点と噛み合っていなかったので、抗MRSA薬では Kingella kingae を十分に覆えないこと、血清プロカルシトニンを測らないことが提案されていることを加え、狭域化の名のもとにこの菌のカバーを落とさない、と書き添えた。④診断の推奨である血清プロカルシトニンの記述が治療の節に置かれていたので診断の節へ移した。(出典:Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2021 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Hematogenous Osteomyelitis in Pediatrics、Clinical Practice Guideline by PIDS and IDSA 2023 Guideline on Diagnosis and Management of Acute Bacterial Arthritis in Pediatrics、The Contemporary Bacteriologic Epidemiology of Osteoarticular Infections in Children in Switzerland)
2026
09.08大腿と頭蓋のノートを一次資料で検算し、閉鎖神経の皮膚支配と顎関節の外側靭帯という2つの断定を、実測にもとづく書き方へ直した。
- トピックLower limb — Thigh閉鎖神経が大腿内側の皮膚を支配するという断定を緩めた。選択的閉鎖神経ブロックを受けた30例では、内転筋力が平均77±17%低下してブロックは全例成功したのに、17例(57%)に閉鎖神経由来の皮膚支配が無く、大腿内側の感覚低下が出たのは6例(20%)だけだった。(出典:An evaluation of the cutaneous distribution after obturator nerve block)
- トピックLower limb — Thigh外閉鎖筋を閉鎖神経後枝の定型的な支配筋として扱わず、屍体5体10肢の実測(後枝60%、本幹からの直接枝10%、支配を確認できず30%)を添えた。同じ研究で短内転筋の90%が前枝・後枝の両方から支配されていた。(出典:Revisiting the Muscular Innervation of the Obturator Nerve)
- トピックLower limb — Thigh大腿深動脈を「下肢の筋の主な供給源」と書いていたのを「大腿の筋」に限定した。下腿と足の筋は膝窩動脈から先の枝が養う。あわせて内側広筋への神経が内転筋管内にある頻度を、約3分の1という丸めから原著の34.4%(新鮮凍結屍体16体32肢)へ改め、大腿二頭筋短頭の起始(大腿骨粗線の外側唇と外側筋間中隔)を補った。
- トピックAbdomen — Nerves閉鎖神経の支配領域を「大腿内側の内転筋群と皮膚」と書いていたのを、皮枝の分布に変異が大きく欠くことも多いという書き方へ直し、閉鎖神経障害は内転筋力で評価するという注意を足した。(出典:An evaluation of the cutaneous distribution after obturator nerve block)
- トピックHead — Skull (cranium)顎関節の外側靭帯を「後方脱臼を制限」の一行で書いていたのを改めた。ヒト屍体の形態学的研究では靭帯性のものと明瞭な構造を持たないものの2型に分かれ、成人屍体6体9関節を調べた2025年の研究ではどの標本でも外側部に独立した線維構造が認められず、咬筋筋膜が外側の関節包へ連続していた。制動の向きについても、開口時に張って下顎頭を側頭骨に近づけて保つとする古典的な力学モデルの説明を併記した。(出典:Anatomical examination of the relationship between the temporomandibular joint capsule and lateral ligament、Morphology of the lateral ligament in the human temporomandibular joint、The temporomandibular ligament and the articular eminence as constraints during jaw opening)
- トピックHead — Skull (cranium)泉門の記述に閉鎖時期を足した。泉門は全部で6つあり、大泉門は1〜2歳ごろ、小泉門は生後6〜8週ごろに閉鎖し、前頭縫合は通常生後3か月で閉じる。頭蓋22骨の内訳(神経頭蓋8+顔面頭蓋14、耳小骨と舌骨を含めない数え方)も明示した。頭蓋縫合早期癒合症へのリンクとVirchowの法則も補った。(出典:Anatomy, Head and Neck, Skull)
- トピックG3-19: Syndrome of lumbosacral plexus damage閉鎖神経が「主に大腿内側の感覚を担う」という無条件の記述を、局在診断のノート側でも実測にもとづく書き方へ直した。選択的閉鎖神経ブロックを受けた30例では、内転筋力が平均77±17%低下してブロックは全例成功したのに、17例(57%)に閉鎖神経由来の皮膚支配が無く、大腿内側の感覚低下が出たのは6例(20%)だけだった。感覚低下があれば支持的な所見になるが、無いことを除外の根拠にはできない。(出典:An evaluation of the cutaneous distribution after obturator nerve block)
- トピックAbdomen — Nerves閉鎖神経障害の探し方を「大腿内側の感覚低下で探さない」という否定命令から「感覚低下が無くても否定できない」へ改め、感覚低下が実際にあれば支持的な所見になることを明記した。根拠にした研究が支えているのは感度の低さまでで、所見に価値が無いことではない。(出典:An evaluation of the cutaneous distribution after obturator nerve block)
- トピックLower limb — Thighまとめの「外閉鎖筋の支配は実測では一定しない」だけでは多数派が落ちるため、10肢中6肢が後枝の支配であり、閉鎖神経本幹から直接入る例・支配を確認できない例もあるという内訳を戻した。(出典:Revisiting the Muscular Innervation of the Obturator Nerve)
- トピックHead — Skull (cranium)大泉門の閉鎖を「1〜2歳ごろ」と個人差なしに断定していたのを改め、閉鎖時期の個人差が大きいことを本文とまとめに明記し、変異性そのものを専用の出典で扱っている発生学の頭蓋のノートへ飛ばした。数値はそのまま残した。
- トピックHead — Skull (cranium)顎関節の表で外側靭帯を「関節包の外側の肥厚」と書き出していたのを、登録済みの出典が実際に述べている記述(頬骨弓の外側面と下顎頭の頸に付く短く細い線維束であり、靭帯性のものと明瞭な構造を持たないものの2型に分かれる)へ改めた。あわせて古典的な力学モデルの説明が「では何を制限しているのか」への答えにあたることを明示し、それが計測研究ではないという限定を添えた。(出典:Anatomical examination of the relationship between the temporomandibular joint capsule and lateral ligament、Morphology of the lateral ligament in the human temporomandibular joint、The temporomandibular ligament and the articular eminence as constraints during jaw opening)
2026
09.08エリスロマイシンのジフテリア治療に存在しない年齢区分が書かれていた点をはじめ、抗菌薬・代謝薬4剤の年齢閾値・用量上限・適応を一次資料で是正した。
- 薬剤erythromycinジフテリアの記述から、生後6か月以上ではマクロライド系が第一選択という年齢区分を削除した。CDCの臨床ガイダンスに該当する記述はなく、同ガイダンスが書いているのはエリスロマイシンとペニシリンの2剤のみという点だけである。新生児の肥厚性幽門狭窄症のリスクは生後3〜13日に集中し(調整発生率比7.88)、生後13日を過ぎた曝露では上昇が認められないこと、百日咳では生後1か月未満にアジスロマイシンが推奨されエリスロマイシンとクラリスロマイシンは推奨されないことを、それぞれ別の話として書き分けた。(出典:CDC ジフテリア臨床ガイダンス、Cooper 2002、MMWR 2005 RR-14)
- 薬剤deutetrabenazineCYP2D6の低代謝能者でも最大用量が36mg/日に制限されることが抜けていたので追加した。あわせて遅発性ジスキネジアの高頻度副作用の閾値を3%超から4%へ是正し、禁忌の併用薬に定められた間隔(レセルピンは中止から20日以上、MAO阻害薬は中止から14日以内は開始しない)を追記した。(出典:AUSTEDO 添付文書 Revised 2/2025)
- 薬剤diethylcarbamazine適応にロア糸状虫症があるのに本文が使わない薬としか読めない状態だったので、CDCが第一選択(drug of choice)とし、血中ミクロフィラリア数8,000/mL未満でのみ開始する(以上ではアフェレーシス後)という個々の患者の治療を、同時流行地でのリンパ系フィラリア症対策と切り分けて書いた。あわせて電子添文の重大な副作用(過敏症状、まれにアレルギー性脳炎)と、過敏症状が眼に及んだ場合には失明のおそれがあるので投与を中止することという記載を追加した。(出典:CDC Clinical Treatment of Loiasis、スパトニン錠50mg 電子添文)
- 薬剤chlorpropamide無出典だった効力はトルブタミドの約6倍とミコナゾール併用による重篤な低血糖の2点が、いずれも既に引いていた添付文書に逐語で載っていたため出典を付けた。ただし原文が限定しているのは経口ミコナゾールで、静注・外用・腟用製剤で同じ相互作用が起きるかは不明と明記されている点を補った。相互作用の節がまるごと無かったので、低血糖に傾ける薬と高血糖に傾ける薬を表で追加した。(出典:DIABINESE 添付文書)
2026
09.08シャーガス病消化管型の慢性期病態をヒトの一次資料で埋め、心疾患側の整理を外挿していた記述を分離した。BENEFIT試験の陰性化率に時点を補い、ニフルチモクス添付文書のyearを改訂年へ直した。
- 疾患慢性巨大結腸症シャーガス病消化管型の慢性期病態を、ヒト結腸・食道の切除標本を用いた研究で埋めた。血清陽性でも無症状の患者は筋層の神経支配が血清陰性対照と差がなく、巨大結腸のある患者だけが腸管神経節へのTIA-1陽性細胞傷害性リンパ球・CD57陽性NK細胞の浸潤と神経支配の約20%への減少を示すこと、その炎症は組織内の虫体kDNAと対で観察されること(巨大食道例の100%・非巨大食道感染者の60%が陽性)を追加した。あわせて拡張の固定には腸管神経細胞の半数超の脱落が要ること、口径変化とより対応するのは平滑筋とCajal介在細胞の密度であることを追加した。(出典:Hum Pathol 2007・Parasitology 2005・Histochem Cell Biol 2014)
- 疾患シャーガス病慢性期の組織破壊における「虫体の残存が土台、自己免疫はその上」という非対称な整理は心疾患についての総説の結論で、同総説は巨大食道・巨大結腸を明示的に射程外にしている。全体像とまとめがこれを慢性期全体の話として書いていたため心疾患に限定し直し、消化管型について何が言えるかを別節にした。あわせて`causesDiseases`に欠落していた巨大食道を追加した。(出典:Annu Rev Pathol 2019)
- 薬剤benznidazoleBENEFIT試験の寄生虫PCR陰性化率66.2% vs 33.5%を時点なしで示していたため、これが投与終了時の値であること、2年時55.4% vs 35.3%・5年以上で46.7% vs 33.1%と追跡が延びるほど差が縮むことを追加した。(出典:NEJM 2015)
- 薬剤nifurtimox米国での承認範囲に、18歳未満という年齢だけでなく体重2.5 kg以上という下限が入ることを添付文書で確認して追加した(用法は食後1日3回・60日間、体重41 kg以上で8〜10 mg/kg/日、41 kg未満で10〜20 mg/kg/日)。あわせて出典のyearが初回承認年の2020になっていたため、添付文書本文の改訂表示(Warnings and Precautions 5.2に2/2023、患者向け情報はIssued 5/2023)に合わせて2023へ直した。(出典:LAMPIT prescribing information)
2026
09.08C5阻害薬2剤で、監視する検査項目と小児の体重下限が添付文書と食い違っていた点を3極の文書で是正した。
- 薬剤eculizumabハプトグロビンを監視検査値から影響検査値(副作用としての臨床検査値異常)へ移した。欧州SmPC全文にハプトグロビンの語は0件で、3極の添付文書が投与中に測るよう求めているのはPNHではLDH、aHUSでは血小板数・血清クレアチニン・血清LDHである。本文は既にそう書いていたのに、frontmatterだけが旧いままだった。あわせてCH50による補体遮断の確認を監視項目に追加した。(出典:Soliris SmPC、ソリリス点滴静注 電子添文)
- 薬剤ravulizumab小児の体重下限が3極で違うことを書き分けた。欧州はPNH・aHUSとも体重10kg以上が適応だが、米国と日本のaHUSには5kg以上10kg未満の用量区分がある。あわせてaHUSの位置づけを、企業のプレスリリースを根拠にした本剤が第一選択治療から、C5阻害薬という薬効群が第一選択(grade 1A)でその一つ、へ訂正した。(出典:Ultomiris SmPC、ユルトミリスHI点滴静注 電子添文、ブラジル腎臓学会 aHUS 合意 2025)
- 薬剤cobimetinib漿液性網膜症26%の内訳(脈絡網膜症13%・網膜剥離12%)と、漿液性網膜症は最大4週間休薬して1段階減量で再開し改善しなければ永続中止、網膜静脈閉塞はその時点で永続中止という段階の違いを書き分けた。CPK上昇の監視(投与前のベースライン測定、Grade 3-4が併用群14%対単剤群0.5%、初発中央値16日)も追加した。(出典:COTELLIC 添付文書 Revised 7/2026)
2026
09.082023 Duke-ISCVID基準の大基準の項目が本文に無く、血液培養の要件に旧版の記述が残っていた。あわせてAHA予防投与声明の2022年訂正を反映した。
- 疾患感染性心内膜炎「2023 Duke-ISCVID版は持続菌血症を大基準の柱とする点を維持」という記述を削除した。原文は採血の時間間隔と別々の静脈穿刺という要件そのものを撤廃しており(Removed requirements for timing and separate venipunctures)、2000年修正Duke基準にあった「時間を空けた採血で持続的に陽性」という大基準の経路は残っていない——大基準は菌の種類と陽性セット数だけで決まる。あわせて本文に無かった大基準の3領域(微生物学的・画像・外科)、典型菌リスト、病理学的基準と「否定」の条件を追加した。(出典:2023 Duke-ISCVID Criteria)
- 疾患感染性心内膜炎AHA 2021年予防投与声明の2022年4月付訂正を反映した。経口レジメンのセファレキシン欄にも「ペニシリンまたはアンピシリンでアナフィラキシー・血管性浮腫・蕁麻疹の既往がある人にセファロスポリンを用いない」という脚注が追加されており、訂正前この脚注は経口不能例のセファゾリン/セフトリアキソンにしか掛かっていなかった。(出典:Correction to: Prevention of Viridans Group Streptococcal Infective Endocarditis)
- 疾患歯周炎クリンダマイシンが2021年AHA声明で推奨から外れた後の代替としてセファレキシンを挙げていたが、同声明の2022年訂正により、ペニシリン・アンピシリンでアナフィラキシー・血管性浮腫・蕁麻疹の既往がある人にはセファロスポリンを用いないことが経口レジメンにも明記された。既往がある人にはマクロライドかドキシサイクリンを選ぶ旨を追加した。(出典:Correction to: Prevention of Viridans Group Streptococcal Infective Endocarditis)
- トピックInfective Endocarditis血液培養の大基準について「採血間隔や陽性本数の要件は病原体と培養パターンで異なる」と書きながら同じ文で「採血の時間間隔の固定要件が撤廃された」としており、一文の中で矛盾していた。2023 Duke-ISCVIDが撤廃したのは時間間隔と別穿刺の要件そのもので、病原体によって異なるのは陽性セット数(典型菌2セット以上・非典型菌3セット以上)だけである旨に書き直した。(出典:2023 Duke-ISCVID Criteria)
2026
09.08抗癌薬の血管外漏出で、タキサン系の罨法がヒアルロニダーゼ併用の有無で逆になることが平坦化されていた。ヒアルロニダーゼの手技と規制上の位置づけも一次資料で補った。
- 疾患薬剤の血管外漏出「非DNA結合性起壊死性薬(ビンカアルカロイド系・タキサン系)=温罨法」と平坦化していたが、ONS/ASCOの公式アルゴリズムは温罨法側にパクリタキセル・ドセタキセルを「ヒアルロニダーゼを併用する場合」として置き、冷罨法側に「タキサン系(ヒアルロニダーゼを使わない場合)」を挙げている。解毒薬を使わない症例で逆向きの処置を導く書き方だったため、表と図を分けて条件つきで書き直した。あわせてエトポシドが温罨法側にあること、アルキル化薬のうちオキサリプラチンだけが温罨法である例外を追加した。(出典:ONS/ASCO Algorithm on the Management of Antineoplastic Extravasation)
- 疾患薬剤の血管外漏出ヒアルロニダーゼの手技を出典つきで追加した——150単位/mL製剤の1 mLを0.2 mLずつ5か所に分け、漏出部の外周へ皮下注射し、漏出から2〜4時間以内に行い、注射ごとに針を交換する。英国SmPCは1500 I.U.製剤を患部へ浸潤させる規定で製剤規格が違うため、単位数をそのまま他国へ持ち込まないよう注記した。(出典:ONS/ASCO Algorithm on the Management of Antineoplastic Extravasation)
- 薬剤sodium thiosulfate血管外漏出への使用を「希釈して漏出部位周囲へ皮下注射する」とだけ書いていたが、ONS/ASCOのアルゴリズムは対象を0.5 mg/mLを超える高濃度シスプラチンが20 mLを超えて漏出した場合とベンダムスチンに限り、1/6モル溶液1 mLを0.1 mLずつ漏出部の内側と外周へ分割注射し、注射ごとに針を交換して投与後6〜12時間冷却するとしている。濃度と漏出量の両方に閾値があることを明示した。(出典:ONS/ASCO Algorithm on the Management of Antineoplastic Extravasation)
- 薬剤hyaluronidase血管外漏出への分割皮下注射の手技を、前回の実行で出典が取れず本文から落としていたが、ONS/ASCOの公式アルゴリズム図で確認して書き戻した。あわせて規制上の位置づけを3極で書き分けた——米国は適応外(DailyMedの3製剤とも添付文書に extravasation の記載が無い)、英国はSmPCの4.2に独立した Extravasation 項があり、日本は未承認である。英国SmPCの禁忌が米国より広く、感染巣または悪性腫瘍のある部位への注射を含むことも追加した。(出典:ONS/ASCO Algorithm・Hyalase 1500 I.U. SmPC・日本の3学会合同ガイドライン)
2026
09.08高リスク妊娠での葉酸用量が米国4 mg/英国5 mgに割れたままだったため、8ノートで両論に書き分け、根拠を背景記述から一次勧告へ付け替えた。
- トピックCentral Nervous System — Clinical高用量葉酸4 mg/日の根拠を、USPSTF根拠報告(AHRQ)の背景記述から一次資料であるCDC/MMWRの勧告へ付け替え、対象が神経管閉鎖不全の既往妊娠がある女性に限られること・受胎の4週間以上前から妊娠3か月までであること・医師の管理下で葉酸単剤として摂ること(総合ビタミン剤ではビタミンA・Dが有害量になる)を追加した。あわせて英国NICEが5 mg/日を、糖尿病・抗てんかん薬使用・鎌状赤血球症などより広い対象に勧めていることを併記した。(出典:CDC MMWR 1991;40(30)・NICE NG247)
- 疾患神経管閉鎖不全(二分脊椎・無脳症)無出典で「抗てんかん薬・糖尿病・肥満・吸収障害などその他の高リスク群でも同程度の高用量葉酸を」としていた記述を削除し、米英の対象と用量の比較に置き換えた。⚠️ NICEはBMI 25 kg/m²以上であることや妊娠高血圧腎症の高リスクであること自体は高用量の理由にならず400 µg/日でよいと明記しており、肥満外科手術後は量を定めず個別助言に回している。(出典:NICE NG247 勧告1.1.5〜1.1.8)
- 疾患巨赤芽球性貧血高リスク妊娠での葉酸5 mg/日が無出典だったため英国NICEの勧告を出典として付し、これが英国の値で米国CDCは4 mg/日であるという地域差を明示した。(出典:NICE NG247・CDC MMWR 1991;40(30))
- トピックMacrocytic anemia英国NICEの高用量葉酸の対象群を勧告番号ベースで具体化し(BMIと妊娠高血圧腎症は対象にならない点を含む)、米国CDCの4 mg/日を併記した。(出典:NICE NG247)
- トピックSPECIMEN - Anencephaly「高用量葉酸4 mg/日が各種診療ガイドラインで推奨されている」という無出典の一般化を、米国CDC 4 mg/英国NICE 5 mgの比較に置き換えた。あわせてCDC/MMWRの出典URLを、4 mgの記述を含まないJAMA転載の抄録からMMWR本文へ差し替えた。(出典:CDC MMWR 1991;40(30))
- トピックPregnancy care, pregnancy counseling米国4 mg/日の脚注がUSPSTF根拠報告の背景記述だけだったためCDC/MMWRを主根拠に付け替えた。またNICE根拠レビュー(NBK612331)の用途を本来の内容に限定した——同レビューは5 mg以上を扱った研究が1件も無く、4 mg/日の試験を間接根拠に採用し、5 mgは臨床コンセンサスだと述べている。(出典:CDC MMWR 1991;40(30))
- トピックMain forms of congenital malformations「既往妊娠、抗てんかん薬、糖尿病、吸収障害など高リスクでは高用量葉酸を」という無出典の列挙を、米国CDC 4 mg(既往妊娠のみが対象)と英国NICE 5 mg(対象がより広い)の書き分けに置き換えた。(出典:CDC MMWR 1991;40(30)・NICE NG247)
- トピックG3-20: Malformation of the spine and spinal cord「既往や抗発作薬など高リスク因子があれば高用量葉酸を」をMRC Vitamin Studyの脚注で支えていたが、同試験が組み入れたのは神経管閉鎖不全の既往妊娠がある女性だけなので射程超えだった。米国CDCも対象を既往妊娠に限りバルプロ酸内服者を明示的に除外しており、抗てんかん薬使用者を高用量の対象に含めるのは英国NICE(5 mg/日)であることを書き分けた。(出典:NICE NG247)
2026
09.08遺伝性血管性浮腫の長期予防でダナゾールが第一選択から外れていた点と、ダナゾールの増量規定・マルスタシマブの適応拡大日を一次資料で是正した。
- 薬剤icatibant長期予防の第一選択を2026年の国際/カナダ版ガイドラインの5剤(ベロトラルスタット・ドニダロルセン・ガラダシマブ・ラナデルマブ・血漿由来C1インヒビター製剤)に改めた。ダナゾールを同列に並べていたが、同ガイドラインはアンドロゲン誘導体を第一選択から外しており、既に効果が得られている患者などの選択肢として位置づけ直した。あわせて日本の用法・用量・禁忌・小児適応の根拠を処方薬事典と企業プレスリリースから電子添文へ差し替え、急性虚血性心疾患・脳卒中後の注意を追記した。(出典:International/Canadian HAE Guideline 2026、フィラジル皮下注シリンジ 電子添文)
- 薬剤danazol遺伝性血管性浮腫の減量中に発作が起きたときの規定を、1日量を200mgまで増やすから1日量を最大200mg増量してよいへ是正した(原文は increased by up to 200 mg)。米国添付文書も2020年版から2024年版へ更新し、良性頭蓋内圧亢進症について米国がうっ血乳頭をスクリーニングして直ちに中止・神経内科紹介を求めるのに対し、日本の注記にはうっ血乳頭が入らない差を書き分けた。(出典:DANAZOL 添付文書 Chartwell 2024)
- 薬剤marstacimab適応拡大の日付を2026年6月8日から6月5日へ訂正した。根拠を企業のプレスリリースからFDAの一部変更承認書へ差し替えたところ、署名日は6月5日で、同じ承認がインヒビター保有例への拡大と年齢下限の12歳から6歳への引き下げを同時に行っていた。(出典:FDA 一部変更承認書 761369Orig1s003)
- 薬剤concizumab用量調整の時期を8週時点で個別調整から遅くとも8週までに(原文 no later than 8 weeks)へ改め、血栓塞栓症6例が全例で複数の危険因子を持っていた背景と、重篤な副作用6.1%の内訳(腎梗塞・過敏反応)を追記した。(出典:ALHEMO 添付文書)