薬理学

薬理学 · Core65

薬剤性有害反応:徐脈・房室ブロック

Core65: Drug-induced adverse reaction: bradycardia / AV block

前提:病態
Core8:薬物有害反応
前提:正常
心臓における興奮の発生と伝導。ペースメーカー電位の機序副交感神経および交感神経の遠心性機構
応用トピック
徐脈患者の鑑別診断と管理局所麻酔薬静脈麻酔薬・周術期薬剤神経変性疾患治療薬(錐体外路系・脳代謝賦活薬)α2作動薬およびイミダゾリン受容体作用薬β受容体拮抗薬強心薬(陽性変力薬)心臓電気生理に作用する薬(抗不整脈薬)カルシウム拮抗薬およびその他の血管拡張薬
症状
徐脈

🧠 全体像:と房室ブロックは、/の伝導を遅くする薬か、を高める薬で起こる。古典的原因はβ遮断薬、/、ジゴキシン、で、複数を重ねるほど危険が積み上がる。⭐ ここで最も誤解されやすいのは「薬をやめれば治る」という前提——実測では、薬剤中止でいったん房室ブロックが消えても半数以上が再発し、大半が最終的にを要する。薬はを作った(drug-induced)のではなく、隠れていたを暴いた(drug-revealed)だけのことが多い。⚠️ ブロックの「高さ」も見る——レベルならが効き、より下ならは効かないどころか悪化させうる。

定義

  • : 60 bpm未満。
  • 房室ブロック(atrioventricular block、AVB):心房と心室の間のが障害される状態。

房室ブロックの種類

度数による分類

種類 定義 心電図のポイント
1度 各P波は伝導するがPR時間が延長する。多くは内の遅延 PR > 200 ms
2度 一部の刺激が伝導しない
2度 Mobitz I(Wenckebach) の前にPRが進行性に延長 PRが徐々に延長し、その後1拍脱落
2度 Mobitz II の前にPRが延長しない、より重度の 前のPRは不変
高度(advanced/high-grade) 正常なのP波が2拍以上連続して伝導しない。ただしは完全には失われていない 群発する脱落。一般に内・束下と考えられる
3度(完全) 心房から心室への伝導が無い= P波とQRSが。(接合部性または心室性)を伴う

💡 1度房室ブロックは厳密には誤称である。 ブロックは起きておらず、各P波は伝導している。ガイドラインは「1度房室遅延(first-degree atrioventricular delay)」と呼ぶほうが正確だとしている1。

⚠️ 2:1で伝導するブロックはMobitz IともIIとも分類できない。 連続する伝導拍が無いためPRの推移を比べられないからで、このときこそブロックの高さを突き止める必要がある1。

⚠️ 心房細動でが遅く(50 bpm未満)かつ規則的ならを推定してよいが、異常に伴う接合部でも同じ所見になりうる1。

部位(高さ)による分類——ここが治療を決める

レベル 内・下(infranodal)
進行 緩徐 ⚠️ 急速かつ予期せず進行しうる
速く信頼できる(接合部性) 遅く予測できない(心室性)
QRS幅 狭いことが多い 幅広いことが多い
自律神経操作への反応 ・・アドレナリンに反応する ⚠️ には反応しない。で改善することはある
代表 、、、を抑える薬 、変性性の伝導路疾患

出典は2018 ACC/AHA/HRS徐脈ガイドライン1。

💡 ベッドサイドで高さを推定する。 運動負荷やで伝導が改善すればレベル、悪化すれば内・束下を示唆する。逆に()で伝導が改善することが infranodal ブロックでみられる——洞レートが落ちてHis-Purkinje の回復時間が稼げるためである1。

原因薬

例 と機序
、、、、、、 のアセチルコリンを増やし、・のM2受容体を介して過分極とを起こす(=の増強)
α2作動薬 、 中枢性に交感神経のを抑制し、相対的に迷走神経優位にする
β遮断薬 、、、、、、 β1でが下がり、のIf とのカルシウム電流が減る
、 ・のL型を遮断する。⭐ (など)はでこの作用が乏しい
、、、 再分極を延長する。はβ遮断作用とカルシウム、はβ遮断作用を併せもつため、徐脈は主にそちら由来
Ic群(本表への追加) 遮断でHis-Purkinje 伝導を遅くする。房室ブロックの原因薬としてIII群と並べて挙げられる2
ジゴキシン の増強(主)とへの。⚠️ では別の機序で不整脈を起こす(後述)
麻酔薬 、 はの低下との抑制。は心筋の強い遮断
阻害薬 の電流If を直接阻害して心拍数を下げる3

💡 は講義の表には無かったが、徐脈は主要な副作用として添付文書レベルで報告されている。 SHIFT試験ではが群5%・プラセボ群1%、無症候性徐脈が6%対1%であった3。⚠️ ・1度/2度房室ブロック・・心室同期障害、および他の心拍数低下薬の併用が徐脈リスクを高める。禁忌は(60 bpm未満)・・3度房室ブロックである3。

⚠️ 薬以外の原因も必ず並べて考える。 ガイドラインが挙げる房室ブロックの原因には、・心内膜炎の・心筋炎・・・(とくに)・Lev病/Lenègre病などの変性・甲状腺機能異常(低下症も亢進症も)・睡眠時無呼吸や高度のなどの迷走神経性・神経筋疾患があり、医原性としては薬剤のほかに・心臓手術(とくに弁手術)・・が挙がる1。

臨床的ポイント

  • これらの薬を開始・増量した後に新たな徐脈、めまい、失神、が出たら薬剤性を疑う。
  • ⚠️ β遮断薬と/の併用はとくに危険。 を抑える薬(β遮断薬、、ジゴキシン、、など)を重ねると危険が積み上がる。でも、他の心拍数低下薬の併用が徐脈リスクを高める因子として明記されている3。

⚠️ ジゴキシン中毒の心電図所見

  • 治療域でみられる下向きに凹んだ(効果)はそれ自体は中毒の徴候ではない。 中毒を示唆するのは新規不整脈の出現——の増加、、房室ブロックを伴うなど4。
  • 治療は。適応はで定常状態の10 ng/mL以上、慢性中毒で成人6 ng/mL超・小児4 ng/mL超、成人5.5 mEq/L超・小児6 mEq/L超、症候性・血行動態的に有意な徐脈や、などのである5。
  • 40 mgの1バイアルが約0.5 mgのジゴキシンと結合し、臨床反応は30〜45分以内に50〜90%で得られる。⚠️ 透析はジゴキシン除去の目的では推奨されない(Class III: No Benefit)——ジゴキシンはほとんど透析されない。生命を脅かすの治療としては考慮してよい1。

急性期にどうするか

flowchart TD
    A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='symptomatic bradycardia'>症候性徐脈</span>・房室ブロック"] --> B["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='culprit (suspected) drug'>被疑薬</span>を特定し中止<br>電解質・甲状腺・虚血・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Lyme carditis'>ライム心炎</span>を評価"]
    B --> C{"血行動態が不安定?"}
    C -->|"いいえ"| D["監視しながら経過を見る"]
    C -->|"はい"| E{"ブロックの高さは?"}
    E -->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sinoatrial (SA) node'>洞結節</span>不全・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='atrioventricular (AV) node'>房室結節</span>レベル"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='atropine'>アトロピン</span> 0.5〜1 mg静注<br>3〜5分ごと反復・最大3 mg"]
    E -->|"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='AV bundle (of His)'>His束</span>内・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='AV bundle (of His)'>His束</span>下<br>(<span class='jp-term jp-term-diagram' title='wide QRS complex'>幅広QRS</span>)"| G["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='atropine'>アトロピン</span>は効きにくく<br>悪化させうる<br>→ <span class='jp-term jp-term-diagram' title='catecholamine'>カテコラミン</span>とペーシングへ"]
    F --> H{"改善しない?"}
    G --> H
    H -->|"はい"| I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='isoprenaline'>イソプレナリン</span>・ドパミン<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='dobutamine'>ドブタミン</span>・アドレナリン<br>(虚血の可能性が低いとき)"]
    I --> J["経皮的または経静脈的一時ペーシング"]
    B --> K{"特定の中毒?"}
    K -->|"Ca拮抗薬"| L["静注カルシウム<br>+グルカゴン+高用量インスリン"]
    K -->|"β遮断薬"| M["グルカゴン+高用量インスリン"]
    K -->|"ジゴキシン"| N["ジゴキシン特異的Fab抗体"]
場面 薬 用量 推奨の強さ
症候性の・房室ブロック(レベル) 0.5〜1 mg静注、3〜5分ごとに反復、最大3 mg Class IIa, LOE C-LD
同上で虚血の可能性が低いとき 、ドパミン、、アドレナリン ドパミン5〜20 µg/kg/分など Class IIb, LOE B-NR
急性に伴う2度・3度房室ブロック 250 mg Class IIb, LOE C-LD
の過量 静注カルシウム 10%1〜2 g、または10%3〜6 gを10〜20分ごと Class IIa, LOE C-LD
β遮断薬またはの過量 グルカゴン 3〜10 mg静注+3〜5 mg/時の持続 Class IIa, LOE C-LD
同上 1単位/kg静注後、0.5単位/kg/時 Class IIa, LOE C-LD
ジゴキシン特異的Fab抗体 摂取量または血中濃度から算出 Class IIa, LOE C-LD

いずれも2018 ACC/AHA/HRS徐脈ガイドラインの Table 8 と該当節による1。

⚠️ は万能ではない。

  • はで、の伝導とを高める。効くのはレベルのブロックとによるものである1。
  • ⚠️ 内・下のブロックには効きにくく、の悪化や血行動態の破綻をきたした報告がある。 を伴う房室ブロックでは慎重に使う1。
  • ⚠️ 自律神経の証拠が無い後の患者には使ってはならない(Class III: Harm)。 を受けた25例の研究で、標準的なのが20%にな、より少ない頻度でをきたした1。
  • が短いので、β作動薬のや一時ペーシングへのつなぎとして使う1。
  • 副作用は口渇・・・尿閉・せん妄。⚠️ では過度の頻脈自体が問題になりうる1。

「薬剤性」は「やめれば治る」を意味しない

⭐ このノートで最も重要な是正点。 薬剤関連の房室ブロックは、薬がを作った(drug-induced)のか、既にあった疾患を薬が暴いた(drug-revealed)のかが問題になる。観察研究の実測は後者を支持する2。

研究(例数) 薬剤中止後の改善 再発 最終的に
Zeltser 2004(169例) 48時間以内に41% 3週間で56% 真に薬剤性と判定できたのは15%のみ
Kennebäck 2007(17例) 全例が退院時または1か月で改善(組入れ条件) 2年で59%(QRS幅120 ms以上では75%、120 ms未満では20%) 94%
Osmonov(668例) 72時間以内に72% 27% 48%
Jordan-Martinez(127例) 48時間以内に47.2% 3年で66.6%(中央値65日、12〜201日) 84.36%(再発せずに済んだのは18.1%)
  • ⚠️ 薬剤を使っていない房室ブロック例でも23%が自然に消失している(Zeltser 2004)。中止後に改善したこと自体が、薬が原因だった証拠にならない2。
  • ⭐ を要する予測因子:心拍数35 bpm未満(8.12、95%CI 1.82〜36.17)、QRS幅の延長(5.65、1.77〜18.04)、失神・以外の臨床像(4.09、1.18〜14.13)2。
  • ⚠️ 高用量・・の合併があっても再発率は下がらない2。「用量が多かったから薬のせい」という推論は成り立たない。

ガイドラインの立場は欧米で分かれている

欧州のガイドライン 米国のガイドライン(2018 ACC/AHA/HRS)
補正可能な一過性の原因(徐脈化薬・を含む)による房室ブロック を提案しない 場合分けする(下記)
中毒・など明らかに可逆性の原因 — の要否を決める前に薬物療法と支持療法(必要なら一時ペーシング)を行う(Class I, LOE B-NR)
医学的に必要な・β遮断薬を安定した用量で継続中の症候性2度・3度房室ブロック — ⭐ や可逆性の観察を待たずにへ進むことが妥当(Class IIa, LOE B-NR)

米国ガイドラインの本文は逐語で「これらの薬剤のが新規の房室ブロックの原因であることは多くなく、この状況の患者の大半は最終的にを要する」と述べている1。欧州との違いと、総説の推奨(虚弱な高齢者では早期の)は2による。

💡 「」と「での発現」を分けて考えると整理しやすい。 (中毒)ならと支持療法で可逆的なことが多い。のまま起きた房室ブロックは、多くが隠れていた疾患である。

⚠️ ただし可逆性が高い原因は除外しておく。 の房室ブロックはほぼ必ず可逆性で、多くはレベル、臨床的にされた例の約40%が一時ペーシングを要するが抗菌薬後の永続的ブロックはまれである(改善までの中央値6日、最長42日)1。一方、と甲状腺機能異常に伴う房室ブロックは、可逆性を待ってもが不要になることは通常ない1。

⭐ の原則:後天性のMobitz II・高度・3度房室ブロックで、可逆性または生理的原因によらないものは、症状の有無にかかわらずが推奨される。それ以外の型では、房室ブロックと相関する症状があるときに検討する1。

まとめ

  • β遮断薬 + / + ジゴキシンが古典的な徐脈/房室ブロック薬で、と、も加わる。はを悪化させうる。
  • Mobitz IIと3度ブロックはより重篤で、可逆性・生理的原因によらなければ症状が無くてもの適応になる1。
  • ⭐ 度数だけでなく「高さ」を見る。 レベルは進行が緩徐でが安定しが効く。内・束下は急速に進行しが不安定で、⚠️ は効かないうえ悪化させうる1。2:1伝導はMobitz I/IIに分類できないので、高さの推定が要る。
  • 急性期は(0.5〜1 mg、最大3 mg)→ β作動薬 → 一時ペーシング。中毒特異的にはCa拮抗薬に静注カルシウム、β遮断薬とCa拮抗薬にグルカゴンと高用量インスリン、ジゴキシンにFab抗体1。
  • ⚠️ ジゴキシンの(効果)は中毒ではない。 中毒を示すのは新規不整脈(、房室ブロックを伴うなど)4。透析はジゴキシン除去には無効1。
  • ⚠️ 「薬剤性=中止すれば治る」ではない。 中止で改善しても3週間で56%、3年で66.6%が再発し、8割前後が最終的にを要する2。米国のガイドラインは、必要な薬を安定用量で継続中の症候性2度・3度房室ブロックではを待たないを Class IIa としている1。

薬がを起こす枠組み全体はCore8:で扱う。徐脈はCore64:薬剤性:QT延長の危険因子でもあり、ここで挙げた薬の多くはCore57:薬剤性:とも重なる。

出典

  1. 1.2018 ACC/AHA/HRS Guideline on the Evaluation and Management of Patients With Bradycardia and Cardiac Conduction Delay(American College of Cardiology / American Heart Association / Heart Rhythm Society・2019)同時掲載版の全文(JACC版、Wayback経由のHTML)を取得して確認した。房室ブロックは部位により房室結節内・His束内・His束下に分けられ、房室結節レベルのブロックは進行が緩徐で補充調律が速く安定し、アトロピン・イソプレナリン・アドレナリンなど自律神経操作への反応性が高い。これに対してHis束内または束下のブロックは急速かつ予期せず進行しうるうえ補充調律が遅く不安定で、逐語で「アトロピンには反応しないがカテコラミンで改善することがある」とされる。1度房室ブロックは誤称で実際には各P波が伝導しPRが200 ms超に延びているだけであり、2度はMobitz I(Wenckebach)とMobitz IIに分かれ、2:1伝導のブロックはMobitz I/IIに分類できない。高度房室ブロックは正常な心房レートのP波が2拍以上連続して伝導しないが房室伝導が完全には失われていないものを指し、一般に His束内または束下と考えられペーシングで治療される。急性期の薬物治療として、房室結節レベルと考えられる症候性2度・3度房室ブロックにはアトロピンが妥当(Class IIa, LOE C-LD)、虚血の可能性が低ければイソプレナリン・ドパミン・ドブタミン・アドレナリンを考慮してよい(Class IIb, LOE B-NR)、急性下壁心筋梗塞に伴う場合はアミノフィリン静注を考慮してよい(Class IIb, LOE C-LD)。アトロピンはHis束またはHis-Purkinje レベルのブロックを改善しそうになく、逐語で「房室伝導の悪化や血行動態の破綻をきたした孤発例の報告がある」ため、幅広QRSを伴う房室ブロックでは慎重に使うとされる。用量はアトロピン0.5〜1 mg静注(3〜5分ごとに反復、最大3 mg)。中毒時の治療はカルシウム拮抗薬過量に10%塩化カルシウム1〜2 gまたは10%グルコン酸カルシウム3〜6 gを10〜20分ごと(いずれもClass IIa, LOE C-LD)、β遮断薬またはカルシウム拮抗薬過量にグルカゴン3〜10 mg静注+3〜5 mg/時持続、高用量インスリン療法(1単位/kg静注後0.5単位/kg/時)で、いずれもClass IIa, LOE C-LD。ジゴキシン中毒にはジゴキシン特異的Fab抗体が妥当(Class IIa, LOE C-LD)で、40 mg 1バイアルが約0.5 mgのジゴキシンと結合し、臨床反応は30〜45分以内に50〜90%、透析はジゴキシン除去には推奨されない(Class III: No Benefit, LOE C-LD)。可逆性の扱いは2段構えで、ライム心炎や薬物中毒のような一過性・可逆性の原因では恒久ペーシングの要否を決める前に薬物療法と支持療法(必要なら一時的経静脈ペーシング)を行う(Class I, LOE B-NR)が、一方で「医学的に必要な抗不整脈薬またはβ遮断薬を安定した用量で継続している症候性の2度・3度房室ブロックの一部の患者では、薬物のウォッシュアウトや可逆性の観察を待たずに恒久ペーシングへ進むことが妥当」(Class IIa, LOE B-NR)とし、本文は逐語で「これらの薬剤の治療用量が新規の房室ブロックの原因であることは多くなく、この状況の患者の大半は最終的に恒久ペーシングを要する」と述べている。Mobitz II・高度・3度の後天性房室ブロックで可逆性・生理的原因によらないものは、症状の有無にかかわらず恒久ペーシングが推奨される。閲覧 2026-09-22
  2. 3.Ivabradine(StatPearls Publishing(Reed M, Patel P)・2026)イバブラジンが洞結節ペースメーカー電流If を阻害して心拍数を下げる薬剤であり、SHIFT試験のデータとして症候性徐脈がイバブラジン群5%・プラセボ群1%、無症候性徐脈がイバブラジン群6%・プラセボ群1%に生じたこと、洞結節機能不全・1度/2度房室ブロック・脚ブロック・心室同期障害または他の心拍数低下薬の併用が徐脈リスクを高めること、洞性徐脈(心拍数60未満)・洞不全症候群・3度房室ブロックが禁忌であることを確認した。閲覧 2026-08-27
  3. 4.Digoxin(StatPearls Publishing(David MNV, Shetty M)・2024)治療域でみられる下向きに凹んだST低下(ジギタリス効果)はそれ自体は中毒の徴候ではなく、期外収縮の増加・二方向性心室頻拍・房室ブロックを伴う心房頻拍など新規不整脈の出現がジギタリス中毒を示唆することを確認した。閲覧 2026-08-27
  4. 5.Digoxin Immune Fab(StatPearls Publishing(Hassan SA, Goyal A)・2024)ジゴキシン特異的Fab抗体の適応基準として、急性中毒で定常状態の血清濃度10 ng/mL以上、慢性中毒で成人6 ng/mL超・小児4 ng/mL超、成人で血清カリウム5.5 mEq/L超・小児6 mEq/L超、症候性・血行動態的に有意な徐脈または高度房室ブロック、心室細動などの生命を脅かす不整脈が挙げられていることを確認した。閲覧 2026-08-27