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2026
08.04くも膜下出血ノートに重症度分類(Hunt-Hess/WFNS/Fisher)の配点定義とオタワSAHルール・6時間CTルールを追加し、動脈瘤治療タイミングとコイル塞栓優先の根拠をAHA/ASA 2023年版で更新。関連する薬剤2剤とクラミジア性器感染症の妊婦治癒確認検査も是正した。
- 疾患くも膜下出血重症度分類(Hunt-Hess・WFNS・Fisher/modified Fisher)の配点が省略されていたため定義表を追加。オタワSAHルールと発症6時間以内CTの高感度を診断節に追加し、動脈瘤治療(コイル塞栓またはクリッピング)は発症24時間以内が目標であること、両術式が可能な場合はコイル塞栓が優先されることを追記。ニモジピンの早期開始とTriple-H療法(予防的循環血液量増加)を行うべきでない根拠をAHA/ASA 2023年版ガイドラインへ更新した。(出典:2023 AHA/ASA aSAHガイドライン、Ottawa SAH Rule検証研究、6時間CTルールの感度検討)
- 疾患クラミジア性器感染症妊婦は非妊娠成人と異なり治療完了後4週でNAATによる治癒確認検査(TOC)を行うべきという例外規定が抜けていたため追記した。(出典:CDC STI Treatment Guidelines, 2021)
- 薬剤nimodipine承認適応(indicationDiseases)が空欄だったためくも膜下出血を追加し、早期開始が推奨される根拠をAHA/ASA 2023年版ガイドラインで補強した。(出典:2023 AHA/ASA aSAHガイドライン)
- 薬剤tranexamic acid禁忌欄(contraindicatedDiseases)からくも膜下出血を削除した。規制上の区分はEUのSmPCを第一順位に採る方針だが、英国SmPCの4.3にも日本の電子添文にもくも膜下出血は無く、禁忌としているのは米国添付文書のみであるため。国ごとの違いと、AHA/ASA 2023年版がULTRA試験を根拠に有効性の欠如(Class 3: No benefit)を理由にルーチン使用を推奨しない(安全性上の絶対禁忌ではない)ことを本文に明記した。あわせて本文の禁忌一覧に、英国SmPC 4.3にありながら抜けていた過敏症と「消費性凝固障害に続く線溶亢進状態」を追加し、これを慎重投与とする日本との区分差を併記した。(出典:Cyklokapron SmPC、2023 AHA/ASA aSAHガイドライン)
2026
08.04プロベネシドの略語未展開と適応欄の空欄、アセクロフェナクの心血管禁忌の欠落を一次資料で是正し、同型の欠落があったジクロフェナクも修正した。
- 薬剤probenecid略語ULTを本文全箇所で「尿酸降下療法」に展開し、適応欄(indicationDiseases)に痛風を追加。腎機能低下時の無効閾値(GFR 30 mL/分以下)が日本の添付文書・EULAR 2016年版双方の記載と一致することを確認し出典を追加、ACR2020・EULARにおけるアロプリノール第一選択の位置づけにも出典を付けた。(出典:ベネシッド錠250mg添付文書、2016 updated EULAR recommendations for gout、ACR 2020 Gout Guideline press release)
- 薬剤aceclofenac適応欄(indicationDiseases)が空欄だったため英国・スペインのSmPCを読んで変形性関節症・関節リウマチ・強直性脊椎炎を追加。2014年前後のEMA審査でジクロフェナクと同じ心血管リスクを理由に追加された心血管系禁忌(うっ血性心不全NYHA II〜IV度・虚血性心疾患・末梢動脈疾患・脳血管疾患)が反映されていなかったため禁忌欄に追加した。(出典:Preservex SmPC (emc)、Airtal Ficha Técnica (AEMPS/CIMA))
- 薬剤diclofenacアセクロフェナクの禁忌是正の波及として確認したところ、同じ心血管系禁忌のうち末梢動脈疾患・脳血管疾患が禁忌欄に抜けていたため追加した(うっ血性心不全・虚血性心疾患は既存)。(出典:Voltarol Rapid SmPC (emc))
2026
08.04リサンキズマブ・バモロロン・グセルクマブの適応欄(indicationDiseases)が空欄だったためEU SmPC等の一次資料で埋め、バモロロンの禁忌の誤記(存在しない「全身性真菌感染」)を是正した。
- 薬剤risankizumab適応欄(indicationDiseases)が空欄だったためEUのSkyrizi SmPC(Annex I)とemcのSkyrizi 600mg SmPCを読み、尋常性乾癬・乾癬性関節炎・Crohn病・潰瘍性大腸炎の4件を追加。適応ごとの用量(乾癬・PsAは150mg皮下注、Crohn病はIV導入600mg→SC維持360mg、潰瘍性大腸炎はIV導入1200mg→SC維持180/360mg)を明記し、禁忌(4.3:過敏症・重要な活動性感染症)と警告(4.4:結核スクリーニング)が混同されていないことを確認した。日本の電子添文がEUには無い膿疱性乾癬・乾癬性紅皮症・掌蹠膿疱症も適応に含む点を本文に追記した(フィールドはEUの4疾患のまま)。(出典:Skyrizi SmPC (EMA)、Skyrizi 600mg concentrate SmPC (emc))
- 薬剤vamorolone適応欄(indicationDiseases)が空欄だったためEUのAgamree SmPC(Annex I)を読みDuchenne型筋ジストロフィー(Becker型は含まない)を追加。禁忌欄に誤って記載されていた「全身性真菌感染」(EU・米国いずれの一次資料にも記載なし)を削除し、実際の禁忌(過敏症・重度肝機能障害Child-Pugh C・開始6週間前からの生ワクチン接種)に是正した。適応年齢を「4歳以上」から現行の「2歳以上」に更新し、体重別用量(<40kg:6mg/kg/日、≥40kg:240mg/日、4→2mg/kg/日への減量オプション)・他の経口グルココルチコイドからの切り替え方法・急な減量を避け約20%ずつ漸減する必要性を追記した。機序にミネラルコルチコイド受容体拮抗作用(プレドニゾロンと逆にMRアンタゴニストとして働く)を追加し、成長抑制回避の主張に18か月延長試験の実測値を出典付きで追加した。日本国内で承認情報が確認できない旨を明記した。(出典:Agamree SmPC (EMA)、Efficacy and safety of vamorolone in DMD: 18-month interim analysis (PLOS Medicine, 2020))
- 薬剤guselkumab適応欄(indicationDiseases)が空欄だったため乾癬・乾癬性関節炎・Crohn病・潰瘍性大腸炎を追加(疾患側のtreatmentDrugsと整合)。本文で米国の承認日(潰瘍性大腸炎2024年9月・Crohn病2025年3月)が国を明示せず記載され、EUの承認(潰瘍性大腸炎2025年4月・Crohn病2025年5月)と無区別だったため国別に是正した。(出典:Tremfya 200mg concentrate SmPC (emc))
- 疾患デュシェンヌ・ベッカー型筋ジストロフィーバモロロンの監査に伴う波及。本文の標準治療表にバモロロンが記載されているのにtreatmentDrugsに欠けていたため追加し、DMD限定でBMDには適応が無い旨を追記した。
2026
08.04皮膚糸状菌症とクリプトコッカス症の全身療法・スクリーニングの記述を現行ガイドラインへ更新した。
- 疾患皮膚糸状菌症(白癬)頭部白癬の全身療法の第一選択が起因菌(Trichophyton属はテルビナフィン、Microsporum属はグリセオフルビン)で異なる点と、テルビナフィン耐性Trichophyton indotineaeの世界的拡大・イトラコナゾールへの切り替えを追記した(出典:AAFP 2025、Antibiotics 2025)。
- 疾患クリプトコッカス症治療を導入・地固め・維持の3相へ整理し、WHO 2022年版の用量(地固め:フルコナゾール800mg×8週、維持:200mg・CD4>200まで)、ART開始を「抗真菌薬治療の開始時点から」4〜6週遅らせる推奨(導入療法の終了時点からではない)、導入期のステロイド非推奨、CD4<100でのCrAgスクリーニング、Cryptococcus gattiiの宿主・治療期間の違いを追記した(出典:WHO 2022(NBK581839)、WHO 2022(NBK620076))。
- 薬剤terbinafine頭部白癬での適応をTrichophyton属(第一選択)とMicrosporum属(効果が劣る)で書き分け、世界的に拡大するテルビナフィン耐性Trichophyton indotineaeとイトラコナゾールへの切り替えを追記した(出典:AAFP 2025、Antibiotics 2025)。
- 微生物Trichophyton mentagrophytes同じ複合種群から分離されるテルビナフィン耐性Trichophyton indotineae(旧ITS genotype VIII)の出現・臨床像・診断上の注意点を追記した(出典:Antibiotics 2025)。
2026
08.04肛門管癌の一次治療レジメン・病期分類・スクリーニングを現行知見へ更新し、ニボルマブの肛門癌適応の位置づけを是正した。
- 疾患肛門管癌転移性・切除不能局所再発病変の一次治療をシスプラチン主体からカルボプラチン+パクリタキセル(InterAAct試験、OS 20か月対12.3か月)へ是正し、レチファンリマブが一次治療の上乗せとプラチナ製剤後の単剤療法の2つの適応を持つこと、ニボルマブ/ペムブロリズマブはガイドライン推奨でありFDA承認適応ではないことを明確化した。病期分類を第8版の記述から2023年のAJCC Version 9(Tisと病期0の廃止、N1aへの閉鎖リンパ節追加、病期IIB/IIIA/IIICの組み替え)へ更新し、RTOG 98-11試験(マイトマイシンをシスプラチンに置換すると劣る)、化学放射線療法後の効果判定時期(26週前後)、HIV陽性者への肛門HSILスクリーニング(ANCHOR試験)を追記した(出典:AJCC Anus Version 9、NCI PDQ 2025、ZYNYZ 添付文書、ANCHOR試験)。
- 薬剤nivolumab肛門管癌を他の癌種と並列に「承認されている」適応として記載していたのを是正し、既治療転移例へのNCCNガイドライン推奨薬でありFDA添付文書上の正式な承認適応ではないことを明記した(出典:JCO 2026, NCI9673 Part B)。
- 疾患胎児性アルコール症候群カナダの2016年ライフスパンガイドラインが米国IOM/Hoyme基準のFAS/pFAS/ARND/ARBD分類を用いず「FASD」自体を臨床診断名とし、顔貌所見は診断名を分ける基準ではなく「伴う/伴わない」の修飾語として併記されること、成長障害を必須基準に含めないこと、基準を満たさない児に「at risk」カテゴリーを設けていることを追記し、「安全な量はない」という助言の根拠が主に観察研究であり量反応関係の証拠が限定的である点を明記した(出典:AAP診断アプローチ比較、Int J Epidemiol 2020)。
2026
08.03心室性不整脈の同期カルディオバージョンについて、律動別の具体的なジュール値を示す旧い記載を、機種の推奨エネルギーに従う現行の方針へ更新した。
- 疾患心室性不整脈(心室頻拍・心室細動)単形性心室頻拍への同期カルディオバージョンを「初回120〜150 J、以後漸増」と具体的なジュール値で示していた記述を更新。2025年AHAガイドラインでは律動別の推奨エネルギー値が撤回され、使用する機種の推奨エネルギーに従い(不明なら最大出力を用いて)初回ショックの成功率を最大化する方針へ変わっているため、急性期フローの図と本文の両方を書き換えた。(出典:Part 9: Adult Advanced Life Support — 2025 AHA Guidelines for CPR and ECC)
2026
08.03泌尿器科の2トピックで持続勃起症の定義が「4〜6時間」の旧記述のまま残っていたため、現行のAUA/SMSNAガイドラインの4時間超へ是正した。
- トピックUrological emergency持続勃起症の定義を「4〜6時間以上」から現行のAUA/SMSNAガイドラインに合わせて「4時間を超えて持続する勃起」へ是正し、4時間未満で消退するものが「遷延勃起」として区別されることを補った。治療の閾値も「6時間を超える持続勃起症は直ちに泌尿器科的介入を要する」から「4時間を超える低流量型(虚血性)は直ちに介入」へ改め、6時間を待たない旨を明記した。(出典:AUA/SMSNA Priapism Guideline (2022)))
- トピックDiseases of the male genitalia, their diagnostics and treatment持続勃起症の定義を「4〜6時間を超えて」から「4時間を超えて」へ是正した。同ノートのまとめと治療の節は既に4時間超へ更新されており、定義の一文だけが旧記述のまま残って自己矛盾していた。(出典:AUA/SMSNA Priapism Guideline (2022)))
2026
08.03ジスルフィラムの禁忌・注意節で「メトロニダゾール自体も単独でジスルフィラム様反応を起こす」という記述が旧説のまま残っていたため、2021年CDC性感染症治療ガイドラインの根拠レビューに沿って是正した。
- 薬剤disulfiram「メトロニダゾール自体も単独でジスルフィラム様反応を起こしうる薬であり」という一文を是正した。2021年CDC性感染症治療ガイドラインの根拠レビューでは、メトロニダゾールとアルコールの相互作用を支持するin vitro・動物・臨床のエビデンスが見当たらず、メトロニダゾールはジスルフィラムと違ってアルデヒド脱水素酵素を阻害しないことが確認されている。併用を避ける理由は精神症状(せん妄・錯乱)であってアセトアルデヒドの蓄積ではない旨を明記した。姉妹ノート drugs/metronidazole は既に同ガイドラインへ更新済みで、ジスルフィラム側だけが旧記述のまま食い違っていた。(出典:2021 CDC STI Treatment Guidelines の根拠レビュー)
2026
08.03検査法の記述2件を一次資料で是正した。単純ヘルペス感染症で「蛍光抗体法はHSVとVZVを区別できない」としていたのは誤りで、区別できないのはツァンク試験だけである。薬理トピックのメトロニダゾールも「アルコール禁忌」という断定を現行の見解に合わせた。
- 疾患単純ヘルペスウイルス感染症診断節で「ツァンク試験や蛍光抗体法などのウイルス抗原検出法は多核巨細胞を示し得るが、HSVとVZVを区別できず感度も低い」と2つの検査を同列に扱っていたのを分けた。多核巨細胞しか見えず、HSVとVZVもHSV-1とHSV-2も区別できないのはツァンク試験である。直接蛍光抗体法はウイルス抗原そのものを検出する別方式で、ウイルス特異的モノクローナル抗体を使えばHSVとVZVを区別でき、この点でツァンク試験より強力である。感度がPCRに劣り現在はPCRを優先するという結論自体は両者に共通で変わらない。(出典:Human Herpesviruses: Biology, Therapy, and Immunoprophylaxis(NCBI Bookshelf)。本ノートが既に引用している性器ヘルペスの臨床検査診断の総説も、区別できないのはツァンク試験だと明記している)
- トピックC18: Metronidazole. Fidaxomicin. Rifaximin. Nitrofurantoin. Fosfomycinメトロニダゾールを「アルコール禁忌」と3箇所で断定していたのを、2021年CDC性感染症治療ガイドラインの根拠レビューに沿って併記の形へ改めた。同レビューはこの相互作用を支持するin vitro・動物・臨床のエビデンスを見いだせず、服薬中の一律の禁酒指導は推奨されなくなっている。薬剤ノート drugs/metronidazole・drugs/tinidazole は既に是正済みで、薬理トピック側だけが旧記述のまま食い違っていた。(出典:2021 CDC STI Treatment Guidelines の根拠レビュー)
2026
08.03品質監査バッチ8。高安動脈炎でトシリズマブをTNF阻害薬と誤分類していた記述と、グセルクマブの適応が「Crohn病に適応なし」のまま古かった記述を一次資料で是正した。
- 疾患高安動脈炎トシリズマブ(IL-6受容体阻害薬)をTNF阻害薬の一種として誤分類していた記述を、作用機序の異なる別クラスとして是正。あわせて難治例ではTNF阻害薬をトシリズマブより優先するという条件付き推奨を追記した。(出典:2021 ACR/Vasculitis Foundation Guideline for GCA and Takayasu Arteritis)
- トピックMedium- and Large-Vessel Vasculitides高安動脈炎の治療でTNF阻害薬とトシリズマブを同列に並べていた記述を、別クラスであることと2021年ACR/VFの優先順位(高安動脈炎ではTNF阻害薬を優先、巨細胞性動脈炎では逆)を示す形へ書き換えた。(出典:2021 ACR/Vasculitis Foundation Guideline)
- 薬剤guselkumab「リサンキズマブと異なりCrohn病への適応は持たない」という記述が現在は誤り。潰瘍性大腸炎(2024年)・Crohn病(2025年3月)の承認を反映し、IBDの導入(静注200 mgまたは皮下注400 mgを0・4・8週)・維持レジメンと、IBD用量に固有の肝酵素・ビリルビンのモニタリングを追記した。(出典:TREMFYA 添付文書(FDA/DailyMed))
- 薬剤risankizumab「IL-23選択的p19阻害薬の中で唯一Crohn病に適応が広がっている」という独自性の記述を是正。潰瘍性大腸炎の適応を追加し、グセルクマブも同じ4領域に承認されたため適応範囲では両剤を区別できないことを明記した。(出典:SKYRIZI 添付文書(FDA/DailyMed))
- 薬剤ustekinumabIL-23選択的p19抗体の主な適応を「乾癬・PsA・Crohn病」から潰瘍性大腸炎を含む現行の範囲へ修正した。(出典:SKYRIZI 添付文書(FDA/DailyMed))
- トピックB30: Immunopharmacology III (Antibodies and fusion proteins)グセルクマブの適応を「乾癬・乾癬性関節炎」からIBDを含む現行の範囲へ修正し、p19阻害薬2剤の適応が揃ったことを反映した。(出典:TREMFYA 添付文書(FDA/DailyMed))
- 疾患クローン病ACG 2025年版に基づき、中等症〜重症では従来治療の失敗を待つ「ステップアップ」に固執せず高度治療を早期導入すること、経口メサラジンは寛解導入・維持のいずれにも有効性が乏しくスルファサラジンは軽症結腸型に限ることを明確化。IL-23選択的p19阻害薬としてグセルクマブ(2025年3月承認)を追加し、ナタリズマブのPMLリスクを補った。(出典:ACG Clinical Guideline: Management of Crohn's Disease in Adults、TREMFYA 添付文書)
- 疾患急性扁桃炎・扁桃周囲膿瘍IDSA 2025年改訂が初めて正式に推奨したCentor・McIsaac臨床スコアによるGAS検査対象の絞り込みと、GAS咽頭炎の標準投与期間(10日間)を追記。扁桃摘出のParadise基準に出典を付けた。(出典:IDSA GAS Pharyngitis Guideline Update 2025)
- 疾患急性腎障害造影剤関連AKIの現行の考え方(静注ヨード造影剤単独のリスクは従来過大評価されており、等張輸液以外に一貫した予防効果を示す介入は無く、N-アセチルシステイン・炭酸水素ナトリウムに明確な有効性は無い)と、切迫適応が無ければ腎代替療法の早期開始が転帰を改善しないという知見を追記した。(出典:ACR/NKF Consensus Statement, Radiology 2020、STARRT-AKI, NEJM 2020)
- 疾患溶血性尿毒症症候群STEC-HUSで抗菌薬を避ける根拠(方法論の質が高い研究に限るとHUS発症オッズ比2.24倍)を明示し、aHUSにおけるC5阻害薬の第一選択、TTPとの鑑別閾値であるADAMTS13活性10%未満に一次資料の出典を付けた。(出典:Freedman et al., Clin Infect Dis 2016、ISTH TTP Diagnosis Guidelines 2020)
- 疾患肥大型心筋症アフィカムテン(Myqorzo)のFDA承認日と中隔縮小療法の年齢基準を一次資料で照合し、記述が現行版と一致することを確認して出典を付けた。(出典:2024 AHA/ACC HCM Guideline)
- 疾患サラセミアルスパテルセプトを「エリスロポエチン成熟促進薬」と書いていたのは機序を誤解させるため「赤血球成熟促進薬」へ訂正(実際はエリスロポエチンとは独立にTGF-βスーパーファミリーシグナルを阻害する)。遺伝子治療の適応年齢も是正し、Casgevyが2026年7月に2歳以上へ拡大されたこと、Zyntegloは年齢下限が明記されず4歳未満は未確立であることを反映した。(出典:CASGEVY 添付文書(FDA/DailyMed)、ZYNTEGLO 添付文書)
- 疾患鎌状赤血球症遺伝子治療2剤をまとめて「12歳以上」と書いていたが、Casgevyは2026年7月に2歳以上へ拡大され、Lyfgeniaは12歳以上のままで適応年齢がそろっていない。両者を区別して記載した。(出典:CASGEVY 添付文書、LYFGENIA 添付文書)
- 疾患免疫性血小板減少症SYK阻害薬フォスタマチニブ(2018年FDA承認)とFcRn阻害薬エフガルチギモド(2024年3月に日本が成人ITPで世界初承認、米国は未承認)の位置づけを追加し、H. pylori除菌の推奨条件を2019年ASHガイドラインに沿って「活動性感染を確認した例で除菌、小児ではルーチンにしない」と精緻化した。(出典:ASH 2019 ITP Guidelines)
- 疾患急性冠症候群DAPTの既定12か月とNSTE-ACSでのP2Y12阻害薬ルーチン前投与を推奨しない方針が現行版と一致することを確認して出典を付け、scoresに挙げながら本文に一度も出てこなかったKillip分類をポンプ不全の層別化として本文に位置づけた。(出典:2023 ESC Guidelines for the management of acute coronary syndromes)