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2026
09.07無脾症の肺炎球菌ワクチンを現行の米国製剤へ更新し、舟状骨骨折に早期手術の無作為化試験と分類・不安定性の判定を追加した。
- 疾患無脾症・脾機能低下症米国の肺炎球菌ワクチンについて製剤名が本文に無かったため、無脾症・脾機能不全を名指しで適応要件に挙げる現行の勧告から、結合型未接種者にPCV15・PCV20・PCV21のいずれかを1回、PPSV23の追加を要するのはPCV15のときだけという構成へ更新した。米国が「脾機能不全」という状態を適応要件に書くのに対し日本の定期接種は年齢で対象を決める、という区分の違いも補った。日本の区分は米国の資料を根拠に消していない。(出典:CDC 肺炎球菌ワクチンの危険因子別適応)
- 疾患移植片対宿主病無脾症・脾機能低下症の合併症として逆参照が出るのに本文に裏づけが無かったため、脾機能低下の節を新設した。同種骨髄移植27例中4例(15%)が機能的脾機能低下を示し、そのうち末梢血に典型的な赤血球変化が出ていたのは1例だけで血液像では除外できないこと、慢性移植片対宿主病が無くても起こりうることを一次資料から書いた。(出典:Cuthbert 1995, J Clin Pathol、Uchino 2025, eJHaem)
- 疾患サルコイドーシス同じく逆参照の裏づけとして、類上皮細胞肉芽腫による脾細網内皮系の置換で機能的無脾を来しステロイドで可逆であった症例を追加した。症例報告1例であることを本文に明示している。(出典:Stone 1985, J Natl Med Assoc)
- 疾患舟状骨骨折非転位・軽度転位の腰部骨折に早期手術が要るかという論点が抜けていたため、439例の無作為化試験(52週・5年とも患者報告アウトカムに差が無く、偽関節はギプス群4対手術群1、再手術は手術群が多く費用も高い)を節として追加した。⚠️ 6週・12週で手術群が良く見えるのは、その時点でギプス・副子を装着している割合が両群で大きく違う(6週で47%対85%)ためであることも併記した。組入れ基準(転位2 mm以下、近位極とMRIでのみ診断された骨折は対象外)を明示して射程を閉じている。あわせてHerbert・Russe・Mayoの3分類と不安定性の徴候、近位極の定義が分類間で一致していないこと、X線陰性例へのMRIが非特異的信号変化を29%に拾うという反対向きの報告を追加した。(出典:SWIFFT, NIHR HTA 2020、Dias 2026, Bone Joint J)
2026
09.07薬剤耐性結核で「注射薬が薬効群ごと外れた」という記述を、WHO推奨3.2の名指し除外へ4ノートまとめて是正した。
- 薬剤kanamycin「注射用アミノグリコシド系として一括で優先度が下がった」という記述を撤回した。WHO統合ガイドラインModule 4(2025年版)の推奨3.2はカナマイシンとカプレオマイシンを名指しで長期レジメンから除外する一方、アミカシン(無ければストレプトマイシン)は推奨3.11で条件付きでGroup Cに残る。除外の根拠が毒性ではなく有効性にあること(治療失敗・再発の調整オッズ比はカナマイシン1.9に対しアミカシン0.3で、重篤有害事象は10.8%対10.3%とほぼ同等)も追記した。(出典:WHO consolidated guidelines on tuberculosis. Module 4: treatment and care)
- 薬剤kanamycin日本の電子添文(2026年3月改訂)に基づき、適応に肺結核及びその他の結核症が今も残ること、用法・用量、重大な副作用が主として蝸牛機能障害の第8脳神経障害であること、併用注意を追記した。また禁忌を電子添文の構造どおりに直した(「2. 禁忌」は過敏症の既往のみで、重症筋無力症は特定の背景を有する患者に関する注意に置かれている)。(出典:カナマイシン硫酸塩注射液 電子添文)
- トピックAntituberculotic drugs「QAPLのA(アミノグリコシド系)とP(ポリペプチド系)は現行のWHO推奨レジメンから外れた」という薬効群単位の記述を、カナマイシンとカプレオマイシンの名指し除外へ是正した。Pは実質的に外れたがAはアミカシンとして残るという非対称を明示し、旧方針の18〜24か月とは別に現行の長期レジメンが18〜20か月(推奨3.15)であることを対にして示した。(出典:WHO consolidated guidelines on tuberculosis. Module 4: treatment and care)
- トピックTuberculosis旧方針の「注射薬入り18〜24か月」だけを書いて現行値に触れていなかったため、現行の長期レジメンが総治療期間18〜20か月・培養陰性化後15〜17か月であること、除外されたのがカナマイシンとカプレオマイシンでアミカシン(またはストレプトマイシン)は条件付きでGroup Cに残ることを追記した。(出典:WHO consolidated guidelines on tuberculosis. Module 4: treatment and care)
- 疾患多剤耐性結核Group Cの注射薬に付く3条件(薬剤感受性試験での感受性確認、質の高い聴力モニタリング、ストレプトマイシンはアミカシンが使えない場合のみ)と、ストレプトマイシン耐性が第二選択薬用ラインプローブアッセイでは検出できず表現型の感受性試験を要することを追記した。あわせてGroup Cの並び順が「他の考慮事項に従う」という但し書き付きであることを補った。(出典:WHO consolidated guidelines on tuberculosis. Module 4: treatment and care)
2026
09.07骨腫瘍の治療分岐と、軟骨肉腫を治療対象に挙げながら本文に根拠が無かった抗癌薬3剤を是正した。
- トピックRadiotherapy, surgical and pharmacological treatment of bone tumours軟骨肉腫の治療を「陰性断端を得る広範切除が中心」の一本で書いていたため、四肢の異型軟骨腫瘍はまず経過観察(進行・有症状なら補助手段を併用した掻爬)、grade 2以上・明細胞型・骨盤体軸は広範切除縁、という分岐へ改めた。あわせて骨肉腫のMAPが40歳までの一次治療であること(40歳超やメトトレキサート不耐容例はドキソルビシン+シスプラチン)、Ewing肉腫の圧縮VDC/IEの適用条件、原発性悪性骨腫瘍が疑われる病的骨折では内固定が禁忌であることを追記した。(出典:UK guidelines for the management of bone sarcomas)
- 薬剤ifosfamide軟骨肉腫を治療対象に挙げながら本文に根拠が無かったため、間葉性軟骨肉腫がEwing肉腫型レジメンのIE(イホスファミド・エトポシド)で周術期・転移例に治療されること、通常型軟骨肉腫は化学療法抵抗性であることを追記した。あわせてFDA枠組み警告3項目、脳症の危険因子、メチレンブルーによる治療・予防を補った。(出典:Mesenchymal Chondrosarcoma: A Review、Ifosfamide — StatPearls)
- 薬剤doxorubicin米国添付文書の禁忌を3項目しか挙げていなかったため、過去4〜6週以内の心筋梗塞と重度肝機能障害(Child-Pugh Cまたはビリルビン5 mg/dL超)を追記し、ビリルビン値別の減量規定も補った。あわせて間葉性軟骨肉腫でのVDCとしての用途を追加し、本文3箇所の「デキサラゾキサン」を正本表記のデクスラゾキサンへ統一した。(出典:DOXOrubicin hydrochloride injection — Prescribing Information、Mesenchymal Chondrosarcoma: A Review)
- 薬剤vincristine間葉性軟骨肉腫でのVDCとしての用途を追記し、血管外漏出時の初期対応が温罨法とヒアルロニダーゼ皮下注である(アントラサイクリンの冷却とは逆である)ことを補った。またビンデシンについて「日本のみ承認」という断定を、米国に市販ラベルが無い旨の記述へ改めた。(出典:Mesenchymal Chondrosarcoma: A Review)
2026
09.07糖尿病合併症のスクリーニング開始時期をADA 2026の原文で是正し、リファブチン・オロパタジンの国ごとの違いを書き分けた。
- トピックMicrovascular and macrovascular complications of diabetes mellitus1型糖尿病の初回散瞳眼底検査を「発症後5年以内」と書いていたが、ADA Standards of Care 2026の推奨12.3は「発症から5年後」であり、末梢・自律神経障害の推奨12.17・12.19は「診断から5年後」で起点の語が異なる。3系統の開始時期を書き分けた。(出典:ADA Standards of Care in Diabetes 2026, Section 12)
- トピックMicrovascular and macrovascular complications of diabetes mellitus遠位対称性多発神経障害の評価を「10 gモノフィラメントに他の1検査を組み合わせる」と圧縮していたのを、推奨12.18の2本立て(温度覚または痛覚と128 Hz振動覚の組み合わせ/これとは別に全例年1回の10 gモノフィラメント)へ是正した。あわせて安静時頻脈と起立性低血圧が進行例の所見であること、無自覚低血糖が自律神経障害と直接には結びつかないと原文が明記していることを反映した。(出典:ADA Standards of Care in Diabetes 2026, Section 12)
- 薬剤rifabutin出典を二次的な薬剤情報サイトからPMDAの電子添文(2026年8月改訂・第8版)へ差し替え、米国添付文書にしかない分割投与(150 mgを1日2回、食後)に日本の脚注が付いていた誤りを是正した。禁忌併用薬と腎機能低下時の減量が日米で異なること(カボテグラビルは米国のみ禁忌、減量は日本が無条件で半量、米国は毒性が疑われる場合に50%減量を考慮)も書き分けた。(出典:ミコブティンカプセル 電子添文)
- 薬剤rifabutin承認適応ではない消化性潰瘍を適応疾患の欄から外した。欧州のSmPC・日本の電子添文・米国の添付文書のいずれもリファブチン単剤の適応を抗酸菌症に限っている。代わりに、米国でH. pylori感染症の適応を持つのがオメプラゾール・アモキシシリンとの配合剤TALICIAであることを追記した。(出典:Ansatipin 150 mg cápsulas duras — Ficha técnica、TALICIA — Prescribing Information)
- 薬剤olopatadine「1日2回の点眼は米国の製剤の話」という無出典の記述を是正した。欧州のOpatanolは日本と同じ0.1%でありながら1日2回(日本は1日4回)、米国のPatadayは0.2%で1日1回のOTCである。コンタクトレンズ装用までの待ち時間も日本10分・欧州15分と異なる。あわせて経口薬の眠気を国内7試験の全体像(5.9〜25.2%)へ広げ、アレルゲン皮内反応検査前は投与しないことと、ベンザルコニウム塩化物による角膜毒性の警告を追記した。(出典:Opatanol 1 mg/mL eye drops — Summary of Product Characteristics、パタノール点眼液 電子添文)
2026
09.07薬剤5件の承認適応を欧州SmPCと各国の添付文書で確かめ直し、根拠の無い適応を外して国ごとの違いを書き分けた。
- 薬剤droxidopa承認適応から糖尿病性自律神経障害を外した。日本の電子添文の効能・効果3区分に糖尿病性は無く、米国添付文書は「non-diabetic autonomic neuropathy」と明記している。欧州は承認製剤を確認できず(希少疾病用医薬品指定EU/3/07/465は2022年1月に登録簿から抹消、ハンガリー・スペインの公的データベースに収載なし)、この薬について読める添付文書は日本と米国の2つであることを本文に加えた。⚠️ EU加盟国の登録簿を網羅したわけではないので「欧州のどこにも承認が無い」とは書いていない。(出典:EMA orphan designation EU/3/07/465、OGYÉI Gyógyszeradatbázis、AEMPS CIMA)
- 薬剤midodrine承認適応から肝硬変を外した。欧州のSmPC(ハンガリーGutron・英国Bramox)はいずれも効能を「自律神経機能障害による重症の起立性低血圧」の1文で定めており、肝硬変の難治性腹水と透析中の低血圧はどの国の効能・効果にも無い適応外使用である。あわせて欧州の禁忌12項目・用法(1日最大30mg、3〜4日以上の間隔で漸増)・臥位高血圧の用量別頻度を追加し、欧州・米国・日本の禁忌対比表を新設した。(出典:Gutron 2,5 mg tabletta SmPC、Bramox 10 mg tablets SmPC)
- 薬剤midodrine米国添付文書に帰属させていた「糖尿病性自律神経障害・パーキンソン病など」という原因疾患の列挙を外した。同添付文書の適応は「symptomatic orthostatic hypotension」だけで、全文にParkinsonは0回、diabeticは適応ではなく注意の1回のみである。あわせて、症候で書かれた適応にどの疾患名までを承認適応として数えるかの基準(疾患名が書いてあるかではなく、その病態が効能の文言に収まるか)を明記した。(出典:ProAmatine (midodrine hydrochloride) tablets — Prescribing Information)
- 薬剤efgartigimod承認適応に慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)を追加した。CIDPは欧州のSmPC・日本の電子添文・米国の添付文書のいずれにもあり、3極とも皮下注製剤に限られる(静注製剤には無い)。逆に免疫性血小板減少症は日本の静注製剤に固有である。欧州は「副腎皮質ステロイドまたは免疫グロブリンによる前治療の後の、進行性または再発性の活動性CIDPに対する単剤療法」と最も狭く限定している。米国の全身型重症筋無力症の適応は2026年5月改訂で抗AChR抗体陽性という血清型の限定が外れたが、欧州は今も陽性例に限る。(出典:Vyvgart EPAR Product Information、ヒフデュラ配合皮下注 電子添文)
- 薬剤efgartigimod出典2件(企業のプレスリリース)をFDAの承認書と現行添付文書へ差し替え、ADAPT試験のMG-ADL反応率をプレスリリースの丸め値68%対30%から添付文書の67.7%対29.7%(p<0.0001、オッズ比4.951、95%CI 2.213–11.528)へ是正した。用法・用量の節を剤形×適応×国の表に置き換え、全身型重症筋無力症のサイクル制(週1回×4回)とCIDPの継続投与(週1回、臨床評価で隔週へ)という取り違えやすい差を明示した。(出典:VYVGART US Prescribing Information (Revised 5/2026))
- 薬剤benralizumab承認適応からアスピリン増悪呼吸器疾患を外し、好酸球増多症候群を追加した。欧州のSmPCは成人の重症好酸球性喘息と好酸球性多発血管炎性肉芽腫症の2つだけで、鼻茸・アスピリン・好酸球増多症候群のいずれも現れない。日本の電子添文は2026年5月改訂の第5版で好酸球増多症候群(成人及び12歳以上の小児、1回30mgを4週間隔)を追加している。適応表を欧州・日本・米国の3列に組み直し、旧稿が米国添付文書だけを見て書いていた小児用量と好酸球増多症候群を国ごとに書き分けた。(出典:Fasenra EPAR Product Information、ファセンラ皮下注 電子添文)
- 薬剤tezepelumab承認適応からアスピリン増悪呼吸器疾患を外した。欧州のSmPCと日本の電子添文はいずれも効能を重症喘息と鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎の2つとし、アスピリン増悪呼吸器疾患が現れるのは臨床試験のベースライン特性の表だけである。鼻茸の適応が成人のみなのは日本だけでなく欧州も同じで、12歳以上に揃えているのは米国だけである。警告に重篤な感染症・重篤な心事象・生ワクチン回避を追加し、寄生虫感染の注意を「クラス共通」ではなくTSLP固有の機序として書き直した。(出典:Tezspire EPAR Product Information、テゼスパイア皮下注 電子添文)
- 薬剤tezepelumab頭痛の扱いを書き分けた。副作用一覧に頭痛を挙げていないのは欧州のSmPC・日本の電子添文の11.2・米国の添付文書の副作用表だが、日本の電子添文の17.1は頭痛を両試験の主な副作用の筆頭に置いている(喘息のNAVIGATOR試験で1.5%、鼻茸のWAYPOINT試験で3.0%)。「副作用一覧に載っていない」と「試験で観察されなかった」は別のことである。(出典:テゼスパイア皮下注 電子添文)
- 疾患慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチーエフガルチギモド皮下注の承認を「米国で」と書いていたが、欧州・日本にも成人CIDPの適応がある。3極すべてで承認されていること、欧州だけが前治療後の単剤療法という限定を置いていること、米国と日本は配合剤だが欧州の製剤は有効成分がエフガルチギモド アルファのみでrHuPH20は添加剤であることを追記した。(出典:Vyvgart EPAR Product Information、ヒフデュラ配合皮下注 電子添文)
- 疾患好酸球増多症候群治療の選択肢にベンラリズマブ(抗IL-5受容体α抗体)を追加した。日本の電子添文と米国添付文書に本症の承認適応があり(欧州には無い)、成人および12歳以上の小児に1回30mgを4週間隔で皮下注射する。投与前に好酸球増多の原因となる基礎疾患とFIP1L1-PDGFRA融合遺伝子の有無を検討したうえで適応患者を選ぶこと、対象が疾患活動性を有する患者または再燃を繰り返す患者であることも明記した。(出典:ファセンラ皮下注 電子添文、FASENRA Prescribing Information)
2026
09.07顎骨角化嚢胞の再発率を術式別に書き分け、リポイド類壊死症の頻度を分母と枠組みごとに整理した。
- 疾患含歯性嚢胞顎骨角化嚢胞の再発率を「20〜62%」とだけ書いていたのを、術式別の内訳を添えた記述へ差し替えた。非症候性の2,287病変・35研究のメタ解析では、開窓術単独32.3%・摘出術単独23.1%・摘出術+掻爬17.4%・減圧術後の残存嚢胞摘出14.6%・摘出術+液体窒素凍結療法14.5%・摘出術+Carnoy液11.5%・切除8.4%で、全術式では16.6%である。⚠️ 開窓術は単独で終えると最も再発が多いが、二期的な残存嚢胞摘出まで続ければ14.6%まで下がる。同じ表と、術後フォローの数値化(最初の5年は年1回、以降は少なくとも2〜3年ごと)を顎骨角化嚢胞のノートにも新設し、2ノート間の見かけ上の矛盾を解消した。(出典:Al-Moraissi 2017, J Craniomaxillofac Surg、Odontogenic Cysts — StatPearls)
- 疾患含歯性嚢胞顎骨角化嚢胞の再発率について、資料間の食い違いを隠さずに残した。①「摘出術+掻爬 17.4%」は、原著の抄録のMethodsが摘出術+周辺骨切除を挙げるのにResultsが掻爬と書いており、どちらの手技の値か確定していない(2012年の系統的レビューは摘出術+周辺骨切除を18.18%と報告する)。②StatPearlsは切除では再発の報告が無いとするが、メタ解析の8.4%と食い違う。③術式別の再発率を比較した別の系統的レビューは、批判に耐える論文が2編・108病変しか残らず「質の高いエビデンスは得られなかった」と結論している。(出典:Kaczmarzyk 2012, Int J Oral Maxillofac Surg)
- 疾患含歯性嚢胞顎骨角化嚢胞の鑑別に正角化性歯原性嚢胞を追加した。WHO頭頸部腫瘍分類第5版が別個の嚢胞として立てる実体で、同じく下顎角・下顎枝に好発するが、分けるのは部位ではなく上皮の角化様式(正角化+顆粒層/柵状配列を欠く基底細胞 対 錯角化+柵状で濃染する基底細胞)であり、再発率は2%と報告されている。(出典:Soluk-Tekkeşin & Wright 2022, Turk Patoloji Derg)
- 疾患リポイド類壊死症潰瘍化の頻度を、分母が資料によって患者だったり病変だったりすることを示す形へ整理した。StatPearlsは同じ本文の中で「患者の3分の1」「病変の3分の1」「約30%の症例」と3通りに書くが、その典拠まで戻るとドイツ5施設100例で33%、2024年の総説で約30%の患者と、いずれも患者を分母にしている。一方2017年の総説は別の原著から「およそ35%の病変」という病変を分母とする値を引いており、病変を分母とする系統の数値も独立に存在する。数字を引くときは分母を出典ごとに確かめる必要がある。(出典:Erfurt-Berge 2015, Eur J Dermatol、Ionescu 2024, Biomedicines、Mendes 2017, An Bras Dermatol)
- 疾患リポイド類壊死症糖尿病患者における頻度を、数値も枠組みも資料で割れていることを示す形へ書き分けた(0.3〜1.2%/年あたり0.3〜1.6%/0.3〜2.8%)。2024年の総説が「正確な有病割合について見解が一致していない」と明記していることも加えた。(出典:Ionescu 2024, Biomedicines)
- トピックSkin Manifestations in Diabetes Mellitusリポイド類壊死症の頻度を「年間発生率0.3〜1.6%」と1つの数字で書いていたのを、資料間で数値も枠組み(期間の有無)も割れることを示す記述に改めた。あわせて表記を「石灰化防御不全症」からコーパスの正本である「カルシフィラキシス」へ統一した。(出典:Mendes 2017, An Bras Dermatol)
- 疾患ムコ多糖症Maroteaux-Lamy症候群(MPS VI)を追加した。デルマタン硫酸とコンドロイチン-4-硫酸が蓄積し、蓄積するGAGにヘパラン硫酸が挙がらない型で、全身像はHurler症候群に似るのに中枢神経症状が前面に出ない——「ヘパラン硫酸が脳を壊す」という規則の対照になる。⚠️ ただし「知能は正常」と丸めない。原著は神経認知が保たれると一般に記載されるものの検証した研究は少なく、重症型でIQ低下、軽症型で注意機能の有意な障害の報告があると述べている。(出典:D'Avanzo 2021, Int J Mol Sci)
2026
09.07咽頭弓の派生物と頭部中胚葉の記述を発生学の一次資料に揃え、WHO中枢神経系腫瘍分類第5版の出典を10ノートで統一した。
- トピックHead and Neck — Pharyngeal (branchial) apparatus第1咽頭弓の筋に口蓋帆張筋と鼓膜張筋を追加し、第2弓の神経に脳神経番号(CN VII)を付した。また下顎骨の由来を「Meckel軟骨→下顎骨」と読める書き方から「下顎骨はMeckel軟骨の外側で膜性骨化する」へ是正した(Meckel軟骨の近位部がツチ骨・キヌタ骨の軟骨になる点は変わらない)。第5弓については「一過性に形成されるが発達しない」ではなく「独立した第5弓は正常発生に存在せず、伝統的な番号づけの上で数字が欠ける」という総説の記述に合わせた。(出典:Graham 2023, J Anat、Pitirri 2022, Front Genet)
- トピックMuscular System — Skeletal (striated) muscle頭蓋顔面の骨格筋の由来を「未分節の頭部傍axial中胚葉と前脊索板」という並列から、出典の語に合わせて「頭部中胚葉が前脊索・咽頭・側方の3つに分かれ、前脊索中胚葉が外眼筋を、咽頭中胚葉が咽頭弓を経て咀嚼筋・表情筋・咽頭喉頭筋を生じる」という包含関係へ是正した。原文の語はprechordal mesoderm(前脊索中胚葉)でありprechordal plate(前脊索板)ではない。(出典:Chang 2018, J Dev Biol)
- トピックMuscular System — Head, limb & body-wall muscles前脊索中胚葉に付していた「前脊索板に由来する頭部中胚葉の前方部」という説明を外した。出典は頭部中胚葉が前脊索・咽頭・側方の3つに分かれるという下位区分の関係しか述べておらず、前脊索板からの由来には触れていない。出典が支える範囲の「頭部中胚葉の3区分の1つ」に改めた。(出典:Chang 2018, J Dev Biol)
- 疾患髄芽腫WHO中枢神経系腫瘍分類第5版の要約論文の出典を、10ノートで統一した。発行元の表記が3通りに割れ(Neuro-Oncology/Neuro-Oncology(World Health Organization)/欠落)、URLがPubMedだったものを、DOI(10.1093/neuonc/noab106)と誌名Neuro-Oncologyへ揃えた。内容の変更はない。(出典:Louis 2021, Neuro-Oncology)
2026
09.07食道運動障害3ノートの閾値と治療成績を一次資料で補強し、POEMの長期成績とタイムドバリウム嚥下の撮影時刻を是正した。
- 疾患過収縮性食道POEMの「最大100%」を技術的成功率と取り違えていたのを、原文どおり症状改善の割合へ是正。欧州7施設42例の長期成績(技術的成功100%に対し2年成功率64.3%、有害事象21.4%、再治療33.3%)を追加し、食道胃接合部流出障害を伴わない群の失敗率13.6%に対し伴う群は60%と二分されること、著者らの結論が「EGJOOを伴わない例は長期でもPOEMの恩恵を受ける」であることを併記した。抄録に無く全文も取得できない数値2件(逆流39%・胸やけ34%)は削除した。(出典:Albers 2024, UEG J、Savarino 2020)
- 疾患アカラシア本文で繰り返し扱っている高解像度食道内圧検査とタイムドバリウム嚥下が関係フィールドに入っていなかったため、labValues と imagingFindings に追加した。医学的な記述の変更はない。
- 疾患過収縮性食道あわせて検査2ノートを補強した。高解像度食道内圧検査(lab-values)は、統合弛緩圧の異常上限が本文に一つも書かれていなかったため、シカゴ分類v4.0 Table 1 からメーカー別・体位別の基準値と、遠位収縮積分値・遠位潜時の正常域および分断嚥下の定義を表として追加した。タイムドバリウム嚥下(imaging-findings)は、コークスクリュー・S状・巨大食道といった形態を診断性能向上の要素として出典に帰属させていたのを是正し(原文では定性的印象の記録であって分類木の変数ではない)、2分後撮影を「施設によって追加」から標準へ改めた(識別能は2分後が最大)。シカゴ分類はv4.0が現行でv4.1以降は存在しないことを確認した。(出典:Yadlapati 2021, Neurogastroenterol Motil、Fass 2025)
2026
09.07MINOCAの予後の数値を原著へ差し戻し、確認できない数値の帰属を取り消した。筋強直性ジストロフィーには循環器の管理指針と胆石機序の第三の資料を加えた。
- 疾患MINOCA12か月全死亡4.7%(95%CI 2.6〜6.9%)の出典を、孫引きしていた2023年ESC急性冠症候群ガイドラインから原著の系統的レビューへ差し替えた。あわせて、比較対象として同じレビューが示す閉塞性冠動脈疾患を伴う心筋梗塞の6.7%(95%CI 4.3〜9.0%)が落ちており「同程度」と読める状態だったのを、MINOCAのほうが低いと明示するよう是正した。⚠️「12か月で約25%が狭心症を経験する」という広く引用される数値は、帰属先とされるESCガイドライン本編(全文14,147行を検索)に存在せず、参照先のSupplementary dataが取得できないため、本ノートでは採用を取りやめた。心臓MRIの施行時期は、未取得のAHA声明に依拠していた「2週間以内」を外し、ESC本編の「できるだけ早く、理想的には当該入院中」へ寄せた。(出典:Pasupathy 2015, Circulation、Byrne 2023, Eur Heart J)
- 疾患筋強直性ジストロフィー循環器管理の記述が「ペースメーカーが必要になることがある」にとどまり基準が無かったため、専門の合意文書からペースメーカーの目安(PR間隔240 ms超かつQRS幅120 ms超でClass IIb)、一次予防ICD(LVEF 35%未満、房室ブロックを来しやすいため二腔式が望ましい)、心臓画像サーベイランスの間隔を追加した。⚠️ ミオトニアに対するメキシレチンはクラスIB抗不整脈薬であり、伝導障害のある心臓へ投与する際の但し書き(投与前の心機能評価、神経内科医と循環器医の協議、ペースメーカー・ICDの無い伝導障害では特に慎重に)が本ノートに一言も無かったため補った。胆石の機序については、GeneReviewsの「胆嚢括約筋の緊張亢進」に他資料の裏づけが見つからず、胆嚢平滑筋の収縮性低下の側にのみ一次データ(コレシストキニン負荷で9例中3例が排出異常、DM1胆嚢平滑筋の核内RNA凝集)があることを第三の総説で確認し、両論を書き分けたうえで明示した。(出典:McNally 2020, J Am Heart Assoc、Peterson 2022, Int J Mol Sci)
2026
09.07感染性心内膜炎の予防投与対象と手術時期を、AHA 2021声明とESC 2023ガイドラインの原文どおりに是正した。
- 疾患感染性心内膜炎米国心臓協会2021年声明の予防投与対象から経カテーテル人工弁・人工リングやクリップを用いた弁形成・補助人工心臓・姑息的短絡や導管・外科的/経カテーテル的な肺動脈弁置換が抜けていたため表にして補い、同じ表が「予防投与を行わない」と明示する対象(心臓植込み型電子デバイス、完全閉鎖された中隔欠損閉鎖デバイス、血管グラフト・パッチ、冠動脈ステントなど)も追記した。あわせて2021年にクリンダマイシンが歯科処置の予防投与から外れたこと(単回でも重篤反応が他剤より多い)と、日本のJCS 2026が今もクリンダマイシンを残していることを書き分けた。(出典:AHA 2021 Scientific Statement: Prevention of Viridans Group Streptococcal Infective Endocarditis)
- 疾患感染性心内膜炎欧州心臓病学会2023年ガイドラインの手術時期を、緊急(emergency=24時間以内、難治性肺水腫・心原性ショックを来す急性の高度弁逆流/狭窄/瘻孔に限る)と準緊急(urgent=3〜5日以内、心不全・感染制御不良・塞栓予防のClass I適応)に整理し、第3の区分が「非緊急(non-urgent)」であって「抗菌薬を先行させた待機的手術」ではないことを明記した。塞栓予防の疣贅径の閾値10 mm、自己弁のブドウ球菌性心内膜炎にアミノグリコシドは推奨されないこと、リファンピシンは人工物を伴う症例で有効な抗菌薬治療の3〜5日後から用いることも追記した。(出典:2023 ESC Guidelines for the management of endocarditis)
- 疾患感染性心内膜炎2023年Duke-ISCVID基準の小基準が名前だけで項目が無かったため7領域の全項目と確診・疑診の判定規則を追加し、心エコーが利用できない場合の聴診による新規弁逆流という新設の小基準を明記した。欧州心臓病学会版とISCVID版で疑診の閾値が異なる(小基準のみなら4つ対3つ)ことも書き足した。(出典:The 2023 Duke-ISCVID Criteria for Infective Endocarditis)
- トピックInfective endocarditis – MITRAL VALVE欧州心臓病学会2023年ガイドラインの手術時期の第3区分を「待機的」と記録していた出典claimを、原文の非緊急(non-urgent)へ是正し、準緊急を「数日以内」から「3〜5日以内」へ改めた。(出典:2023 ESC Guidelines for the management of endocarditis)
- トピックCarditis同じく手術時期の第3区分を「待機的」から非緊急(non-urgent)へ、準緊急を「数日以内」から「3〜5日以内」へ是正した。(出典:2023 ESC Guidelines for the management of endocarditis)