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Symptoms · Published

チアノーゼ

Cyanosis

臓器系
呼吸器循環器
科目
Internal MedicineOtorhinolaryngologyMedical MicrobiologyPathology
トピック
内科学 L-19:呼吸困難の鑑別診断耳鼻咽喉科 52:喉頭の診察と喉頭疾患の症候微生物学 2/20:ボルデテラ属病理学 B/41:静脈瘤・リンパ管疾患
関連疾患
Ebstein奇形Paget-Schroetter症候群オピオイド過量シアン化物中毒ファロー四徴症ポッターシークエンスメトヘモグロビン血症過剰驚愕症肝肺症候群気管軟化症気胸気道異物胸郭出口症候群後鼻孔閉鎖喉頭軟化症喉頭裂高地肺水腫左心低形成症候群三尖弁閉鎖食道閉鎖症・気管食道瘻新生児呼吸窮迫症候群先天性心疾患(非チアノーゼ性・チアノーゼ性)僧帽弁狭窄症総動脈幹遺残続発性赤血球増加症胎便吸引症候群大血管転位大動脈縮窄凍傷動脈管開存症特発性肺線維症肺水腫肺低形成肺動脈閉鎖肺胞微石症百日咳慢性閉塞性肺疾患輸血関連急性肺障害羊水塞栓症梨状口狭窄
起因薬
ダプソンノルアドレナリンベンゾカイン
スコア
Cauchy分類アプガースコア

🧠 全体像:チアノーゼは(%)ではなく、の絶対量が皮膚・粘膜を青紫色に見せる現象である。動脈血そのものが低酸素化される中枢性か、血流が遅くなり組織での酸素消費が相対的に増える末梢性かをまず分ける。この2型の対比が評価の軸になる。

中枢性チアノーゼと末梢性チアノーゼ

中枢性 末梢性
機序 動脈血の酸素化そのものが低下(低酸素血症) 皮膚血流の低下で組織の酸素が上がる
分布 舌・口唇などの中心粘膜+四肢末端 四肢末端のみ。舌・口唇は保たれる
温めた場合 変化しない 血流が戻り改善することが多い
代表例 (右→左短絡)、重症、末期、 ショック、、の低心拍出()

💡 は皮膚血流の低下という点で蒼白と機序が重なる。同じ血流低下でも、が目立つ形で現れればチアノーゼ、目立たなければ蒼白として見える。

💡 のように、動脈血の酸素化は正常でもだけで顔面・頸部が限局的にチアノーゼを呈することがある。中枢性・末梢性というに収まらない「うっ滞性」の第3のパターンとして覚えておく。

⚠️ 貧血が強いとチアノーゼは出にくい

⚠️ チアノーゼが視認できるのは、中のがおおむね5g/dL程度に達したときだと言われる。これは「絶対量」の閾値であり、の割合ではない。

  • 高度貧血では自体が少ないため、全てがされても閾値に届かず、重度の低酸素血症があってもチアノーゼが目立たないことがある。だけで酸素化を判断せず、やを優先する。
  • 逆にではが多いため、比較的高いでもチアノーゼに見えやすい。

見逃してはいけない原因

  • 乳児の無呼吸:百日咳では生後4か月未満で特徴的な咳より無呼吸・チアノーゼが前面に出る非典型例があり、最も致死的経過をとりやすい年齢層である。
  • の:は動脈管が開いているため一見安定して見えても、とともに急激にチアノーゼとショックが進む。
  • 気道閉塞:・を伴うチアノーゼは、通常の外来評価を続けず気道確保を優先する。
  • :低血圧・頻脈とともに進行するチアノーゼは、画像を待たず緊急の適応を考える。

鑑別の進め方

flowchart TD
    A["チアノーゼを認める"] --> B{"四肢末端のみか<br>温めて改善するか"}
    B -->|"はい:舌・口唇は保たれる"| C["末梢性を疑う<br>血流低下(ショック・寒冷・低心拍出)を評価"]
    B -->|"いいえ:舌・口唇にも及ぶ"| D["中枢性を疑う<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='peripheral oxygen saturation'>SpO2</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='arterial blood gas'>動脈血ガス</span>で低酸素血症を確認"]
    D --> E{"新生児・乳児か"}
    E -->|"はい"| F["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='congenital heart disease (CHD)'>先天性心疾患</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='respiratory distress syndrome, RDS'>呼吸窮迫症候群</span>・<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='apneic spells'>無呼吸発作</span>を緊急評価"]
    E -->|"いいえ"| G["肺疾患・気道閉塞・心疾患を<br>胸部X線・心エコーで評価"]

まとめ

  • チアノーゼはの割合ではなく、の絶対量で決まる現象である。
  • 中枢性は動脈血の低酸素化そのもの。舌・口唇に及び、温めても変化しない。
  • 末梢性は皮膚血流の低下による酸素の上昇。四肢末端に限られ、温めると改善しやすい。
  • 高度貧血ではの絶対量が閾値に届かず、重度の低酸素血症があってもチアノーゼが目立たないことがある。より・を優先する。
  • 乳児の無呼吸、、気道閉塞、は緊急対応が必要な原因である。