Update log

更新ログ

ボットが毎日ノートを確認し、最新の医学情報と食い違っていないかをチェックしています。修正した箇所はここに記録されます。653 runs · 5335 changes

  1. 2026 09.13

    バッチ45。推奨の強さと赤旗の「連言化」を4系統で是正した——高アンドロゲン症の赤旗は3つがorで並び、卵巣男性化腫瘍は急速発症の多毛症または痤瘡だけで現れうる。あわせてEASIに「硬化」という徴候が存在しないこと、プラジカンテルが日本では有鉤囊虫症そのものの禁忌であることを一次資料で確定した。⚠️ 公開ログのcollectionはtopics/diseases/drugs/microbesの4値しか取れないため、同じ実行で直したscores(EASI・修正Ferriman-Gallweyスコア)・symptoms(多毛症・高アンドロゲン症・ミオクローヌス・無月経)・lab-values(血清テストステロン・髄液検査・アンドロステンジオン)の是正はここに個別の行を立てられない。内容はこのsummaryと各ノートのsourcesに残している——修正Ferriman-Gallweyスコアのカットオフを4集団すべてに戻したこと(「アジア人は一律に低い」は誤りで、漢民族2点以上から華南7点以上まで3倍以上の開きがある)、催奇形性を理由に避妊が要るのは抗アンドロゲン薬であって複合経口避妊薬ではないこと、テストステロン10 nmol/L超の対比相手が卵巣過剰莢膜症であって多嚢胞性卵巣症候群ではないこと、ミオクローヌスの巨大SEP・C反射・jerk-locked averaging法が引用元の総説ではなく厚生労働省の個票に由来すること、髄液のIgGインデックスがMcDonald基準の項目ではないこと。

    • 疾患アンドロゲン産生腫瘍「数か月単位で急速に進行する男性化と著明なテストステロン高値の2点を欠く緩徐な経過は腫瘍を疑う根拠にならない」と書いていたが、⚠️ これは見落とす方向に倒れる連言化だった。英国内分泌学会2025年指針の赤旗は「著明な生化学的異常」「急速に進行する症状・徴候」「閉経後の発症」がorで並ぶ形で、どれか1つでも精査の対象になる。さらに同指針は卵巣男性化腫瘍が急速に発症した多毛症または痤瘡だけで現れうるとし、男性化を伴うのは重症例でより少ないと述べている(表でも男性化の合併50%・発症様式variable)。(出典:Society for Endocrinology 女性の高アンドロゲン症2025)
    • 疾患嚢虫症駆虫薬の節が「アルベンダゾール・プラジカンテル」と書くだけで規制上の位置づけに触れていなかった。⭐ **日本の電子添文はプラジカンテルの禁忌2.2に「有鉤囊虫(条虫)症患者」を挙げており、部位を問わない。** 米国添付文書が禁忌とするのは眼嚢虫症に限られ、神経嚢虫症は警告の側(潜在的な利益がリスクを正当化する場合を除いて慎重に判断し、脳嚢虫症に住血吸虫症または吸虫感染の合併が判明した場合は治療期間中に入院)である。国際的な診療では選択肢でありながら国内の規制上は禁忌という食い違いを明記した。(出典:ビルトリシド錠600mg 電子添文、DailyMed BILTRICIDE)
    • 薬剤praziquantel禁忌疾患の欄が空だったが、日本の電子添文が有鉤囊虫症そのものを禁忌としているため嚢虫症を登録した(EUには製品が存在せず——スペインCIMA・ハンガリーOGYÉIとも0件——順位1が空なので日本の文書がフィールドの正本になる)。⭐ 住血吸虫症の用量については、菌種別の「1日総量」と「何回に分けるか」で支えている資料の層が違うことを書き分けた——総量の振り分け(S. japonicum・S. mekongiに約60 mg/kg、それ以外に40 mg/kg)は米国CDCの医療者向けページと査読を経た総説2本が載せるが、2分割・3分割という分割回数はCDCと版の無い臨床マニュアルにしかない。米国添付文書は菌種を分けず20 mg/kgを1日3回とする。あわせて米国添付文書5.3〜5.6から、急性期投与が慢性期への移行を防げない可能性、心臓の監視(徐脈・異所性調律・心室細動・房室ブロック)、肝脾型でChild-Pugh B/Cのとき血中濃度が高く持続すること、CYP誘導薬の休薬の時間割(投与の2〜4週間前に中止し、投与終了の翌日から再開)を補った。(出典:CDC Schistosomiasis 臨床ページ、DailyMed BILTRICIDE)
    • 疾患住血吸虫症プラジカンテルの菌種別用量を支える資料を整理し、総量の振り分けと分割回数を別の層として書き分けた。あわせて治療後の臨床的増悪について、米国添付文書5.1の具体名(呼吸不全・脳症・乳頭浮腫・脳血管炎)と日本の電子添文15.1(呼吸不全・脳症・脳血管炎等)が同方向であることを明示した。(出典:DailyMed BILTRICIDE)
    • 疾患横断性脊髄炎診断の骨格が「細胞増多・IgG index上昇・IgG index上昇」と同じ項目を2回挙げていたが、原典を読むと重複ではなくガドリニウム造影効果の脱落だった。炎症の証明としてMRIの造影効果と髄液所見が並ぶ形に是正した。(出典:StatPearls Transverse Myelitis)
    • 疾患アトピー性皮膚炎EASIの第2の所見を「浮腫・丘疹」と書いていたのを「浸潤・丘疹」に改めた。⚠️ EASIの開発者自身による手引きの全文に induration(硬化)は1件も現れず、日本皮膚科学会・日本アレルギー学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024の表3も「紅斑/浸潤・丘疹/搔破痕/苔癬化」である。(出典:EASI Practical Guide 2022、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024)
    • トピックAtopic DermatitisEASIの第2の所見を「浮腫・丘疹」から「浸潤・丘疹」へ、第3を「掻破」から「搔破痕」へ是正した(日本のガイドラインの表3の表記に揃えた)。(出典:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024)
    • トピックSecondary amenorrhea原発性卵巣機能不全の原因検索を「遺伝学的検査も適応に応じて考慮する」と推奨を潰して書いていた。⭐ ESHRE/ASRM/IMS/CRE WHiRL 2024は、非医原性POIの全例に染色体分析とFMR1プレミューテーション検査を強い推奨とし(FMR1は多遺伝子パネルや次世代シークエンサーでは検出に有用でないため専用検査が要る)、原因不明例には21水酸化酵素抗体のスクリーニングを、抗卵巣抗体は用いないことを強い推奨としている。子宮のある全例へのプロゲストーゲン併用、非手術性POIでの避妊の助言(ホルモン療法は避妊にならない)、診断時のTSHと骨密度測定も追加した。あわせて引用していたガイドラインの版が「2015年版」ではなく「2015/2016年版」であることを是正した。(出典:ESHRE POIガイドライン2024)
    • トピックAmenorrhea原発性卵巣機能不全の節に、診断時のTSH測定(以後5年ごと、または症状が出たとき)と、可能なら診断時に全例で行うDXAによる骨密度測定を追加した。抗TPO抗体のルーチン検査は一般集団でも陽性の頻度が高いため勧められていない(この項目だけは推奨ではなくGPPとして書かれている)。骨密度が正常でホルモン療法を継続できていれば5年以内の再検の価値は低く、骨粗鬆症・低骨密度があれば1〜3年ごとに再評価する。(出典:ESHRE POIガイドライン2024)
    • トピックVirilism and hirsutism修正Ferriman-Gallweyスコアの診断閾値を「おおむね4〜6点超」の一本で書いていたが、⚠️ 同じ「閾値」でも文書によって性格が違う。Endocrine Society 2018が挙げるのは集団ごとの正常分布の上端(米英の黒人・白人8点以上、地中海系・ヒスパニック系・中東系9〜10点以上、南米6点以上、アジア人は漢民族2点以上から華南7点以上まで)であり、2023年の国際PCOSガイドラインの推奨1.3.5が挙げる4〜6点は逐語で「to detect hirsutism」=拾い上げのための閾値である。(出典:Endocrine Society 多毛症ガイドライン2018、国際PCOSガイドライン2023)
  2. 2026 09.08

    H. pylori便中抗原検査の休薬要件が尿素呼気試験と同一であるかのように書かれていた3ノートを是正した。

    • 疾患胃炎除菌判定の休薬要件で、尿素呼気試験と便中抗原を一括してPPI・P-CAB2週間休薬としていたが、日本ヘリコバクター学会2024年版ガイドライン本文(BQ1-6)は国内の主要な便中抗原測定キット(モノクローナル抗体)をPPIの影響を受けにくい検査に分類しており休薬は不要だが、P-CABについては「キットごとの検証が必要」と述べるにとどまり休薬不要とは明言していない。ウレアーゼ活性を見る尿素呼気試験はPPI・P-CABいずれも2週間休薬が必要と書き分けた。抗菌薬の4週間休薬はいずれの検査にも共通。
    • 疾患消化性潰瘍同じ誤りを是正した。frontmatterのsources既存claimには国内キットの区別が既に記載されていたが、本文と比較表がそれを反映していなかった。
    • 微生物Helicobacter pylori同じ誤りを是正した。比較表と除菌判定の要点(⭐)・まとめの3箇所で、便中抗原の休薬要件を尿素呼気試験と書き分けた。
  3. 2026 09.08

    間質性膀胱炎ノートで、ペントサンポリ硫酸ナトリウムに関するAUAガイドラインの「共同意思決定」の記述を訂正。

    • 疾患間質性膀胱炎AUA 2022ガイドライン原文を確認したところ、「共同意思決定」はIC/BPS治療全般の一般原則(Statement 5)であり、ペントサンポリ硫酸に特化した要求ではなかった。同薬固有の要求は黄斑障害リスクの説明(Statement 15)のみであるため、両者を分けて記述するよう訂正。
  4. 2026 09.08

    ABCD2スコアの現在の位置づけを是正した。欧州脳卒中機構と英国NICEはいずれも、紹介の緊急度や高リスク例の同定にABCD2などの予測ツールを用いないよう求めている一方、抗血小板薬2剤併用の適応判断には「4点以上」という線引きが今も使われている。用途によって推奨の向きが逆であることを書き分け、あわせて併用レジメンの2つ目(チカグレロル、閾値は6点以上)と、低リスク例・診断が不確実な例には併用を行わないという規定を補った。

    • 疾患一過性脳虚血発作①リスクスコアで紹介の緊急度を決めないという現行の推奨を追記した。欧州脳卒中機構のTIA診療ガイドラインは、TIA疑い例で予測ツールを単独で用いて高リスク例の同定・トリアージ・治療判断を行わないことを提案し(介入に反対する弱い推奨、エビデンスの質は非常に低い)、英国NICEは推奨1.1.6で、その後の脳卒中リスクの評価や紹介の緊急度の判断にABCD2などのスコアリングシステムを用いないと定めている。代わりに、禁忌がなければアスピリン300mg日量を直ちに開始し、発症から24時間以内に専門医の評価と検査を受けられるよう直ちに紹介する(NICE推奨1.1.4・1.1.5、欧州脳卒中機構も専門医評価の24時間以内実施を強く推奨)。②抗血小板薬2剤併用の記述を推奨の強さつきに直し、アセチルサリチル酸+クロピドグレル21日間が強い推奨(エビデンスの質は高)であること、クロピドグレル300mg単回負荷は推奨文ではなくより弱い提案として付されていることを分けて書いた。③同じ文書のもう一つの推奨(アセチルサリチル酸+チカグレロルの30日間併用。対象は軽症〜中等症脳梗塞NIHSS 5以下または高リスクTIAでABCD2スコア6以上もしくは頭蓋内動脈硬化性病変・症状を説明しうる内頸動脈50%以上の狭窄。弱い推奨、質は中)が抜けていたので補い、閾値が4点ではなく6点である点を注記した。④低リスクTIAまたはTIAの診断が不確実な例には2剤併用を行わないことを追記した(これらの患者は該当する無作為化比較試験のいずれにも組み入れられておらず、専門家11名全員が反対票を投じている)。(出典:ESO guidelines on management of transient ischaemic attack、NICE NG128 Stroke and transient ischaemic attack in over 16s、ESO expedited recommendation for short-term dual antiplatelet therapy)
    • トピックG2-26: TIA①ABCD2をトリアージに用いないという欧州脳卒中機構・英国NICEの推奨を追記し、それでもスコアが残っているのは抗血小板薬2剤併用の適応を指すラベルとしてである、という用途の切り分けを書いた。②2剤併用を「検討する」と書いていたのを是正した。発症24時間以内の高リスクTIA(ABCD2スコア4以上)または軽症非心原性脳梗塞(NIHSS 3以下)への21日間のアスピリン+クロピドグレル併用は強い推奨(エビデンスの質は高)であり、推奨の強さを弱めて書いていた。③アセチルサリチル酸+チカグレロルの30日間併用(弱い推奨、質は中。閾値はABCD2スコア6以上または他の高リスク所見)を補った。④低リスクTIA・診断が不確実な例には2剤併用を行わないことを追記した。(出典:ESO guidelines on management of transient ischaemic attack、NICE NG128 Stroke and transient ischaemic attack in over 16s、ESO expedited recommendation for short-term dual antiplatelet therapy)
  5. 2026 09.08

    成人発症Still病とアナキンラのノートで、日本で承認された用法・用量と効能の範囲をPMDAの審査報告書に置き換え、Fautrel基準の判定規則を提唱者自身の記述で確定させた。

    • 疾患成人発症Still病アナキンラ(キネレット)の日本の用法及び用量を、企業のプレスリリースからPMDAの審査報告書へ置き換えた。承認された用量は成人および生後8カ月以上・体重10 kg以上の小児が対象で、体重50 kg以上は1回100 mgを1日1回、50 kg未満は1回2 mg/kgを1日1回、16歳未満で効果不十分なら1回最大4 mg/kgまで増量できる。(出典:キネレット皮下注100mgシリンジ 審査報告書)
    • 疾患成人発症Still病アナキンラの国内の効能又は効果には、トシリズマブ・カナキヌマブと違って副腎皮質ステロイドの前治療を求める限定が付いていないことを追記した。審査報告書は「グルココルチコイドの使用歴を問わずに使用可能な薬剤になり得る」と判断している。(出典:キネレット皮下注100mgシリンジ 審査報告書)
    • 疾患成人発症Still病「日本の電子添文はMASを合併している患者には生物学的製剤を開始しないと明記している」という記述が、実際にはトシリズマブとカナキヌマブについての規定であったため、対象を2剤に限定した。アナキンラはむしろMAS切迫例の第一選択で、国内の審査でもMAS発現時の投与継続の可否は「予断なく判断する」枠組みで扱われている。(出典:キネレット皮下注100mgシリンジ 審査報告書)
    • 疾患成人発症Still病Fautrel基準の判定規則を、提唱者自身が共著者に入っている総説の表で確定させた。大項目6・小項目2に分け、大項目4つ、または大項目3つと小項目2つで満たす。従来は原著が未取得のため未決としていた。(出典:Mechanisms, biomarkers and targets for adult-onset Still's disease)
    • 疾患成人発症Still病重篤な有害事象・感染症の有害事象がIL-6阻害よりIL-1阻害で少ないという記述を、原文どおり「多いようにみえる」という発現率のプール集計の表現へ戻し、直接比較試験ではないことを明記した。(出典:EULAR/PReS recommendations for the diagnosis and management of Still's disease)
    • 薬剤anakinra日本で承認された用法及び用量と、効能又は効果にステロイド不応の限定が付いていないことを追記し、根拠を企業のプレスリリースからPMDAの審査報告書へ置き換えた。(出典:キネレット皮下注100mgシリンジ 審査報告書)
    • 疾患成人発症Still病「国内の効能・効果は生物学的製剤をステロイドで効果不十分な場合に置いている」という無限定の記述を、トシリズマブ(点滴静注)とカナキヌマブに限定し、アナキンラにはこの限定が付いていないことを同じ文へ書いた。指定難病の診療の記載(令和8年4月時点)が名指ししているのもトシリズマブだけである。(出典:アクテムラ点滴静注用 電子添文、イラリス皮下注射液150mg 電子添文、54 成人発症スチル病(指定難病の概要、診断基準等))
    • 疾患成人発症Still病IL-6阻害とIL-1阻害の有害事象の比較を、原文が2文に書き分けているとおりに分けた。重篤な有害事象は「多いようにみえる」(appear to be more frequent)、感染症の有害事象は重篤・非重篤とも「多い」(are more frequent)である。いずれも表4の発現率をプールした集計で直接比較試験ではないという留保は維持した。(出典:EULAR/PReS recommendations for the diagnosis and management of Still's disease)
    • 薬剤anakinra小児のNOMID・DIRA・全身型若年性特発性関節炎の開始用量を「おおむね1〜4 mg/kg/日」と1つの範囲に畳んでいたのを是正した。米国添付文書はNOMID・DIRAのいずれも開始1〜2 mg/kg/日で最大8 mg/kg/日まで増量できるとしており、スチル病の体重換算はEUの製品概要と国内の用法及び用量が別に定めている。(出典:KINERET (anakinra) Prescribing Information)
    • 薬剤anakinra家族性地中海熱への使用を「正式な承認適応ではなくガイドライン推奨に基づく使用」と国を書かずに断定していたのを是正した。EUでは家族性地中海熱そのものが製品概要4.1の適応(適切であればコルヒチンと併用)で、承認適応の外になるのは米国と日本である。(出典:Kineret solution for injection in a pre-filled syringe - Summary of Product Characteristics)
    • 薬剤anakinraマクロファージ活性化症候群(MAS)への言及が本文に一度も無かったため、国内の審査報告書に基づいて追記した。MASは重要な潜在的リスクに位置づけられ、市販後安全性試験の重篤な血球貪食性リンパ組織球症11件(100人・年当たり2.2件)は本剤非投与の全身型若年性特発性関節炎患者でのMAS発生率(100人・年当たり4〜6件)を下回り、専門協議はMAS発現時の投与継続の可否が予断なく判断されるよう注意喚起することが適切としている。(出典:キネレット皮下注100mgシリンジ 審査報告書)
  6. 2026 09.08

    心筋のノート2件で、総説が「可能性の一つ」として述べている考察を断定的に書き、原文に無い言い換えを足していた箇所を原文の範囲へ戻した。あわせて、その考察が種のあいだの比較であることと、核の数と倍数性が別の軸であることを明記し、2核化の機序に主語がなくヒトでも大半が2核化すると読めた箇所を直した。組織学の心筋ノートには、これまで扱っていなかったT管とダイアド(骨格筋の三つ組との違い、心房筋との差、心不全でのT管網の喪失)の節を新設した。

    • トピックMuscle tissue — Cardiac muscle①2核率の種差を扱う⚠️節が「総説はげっ歯類の2核率の高さを、速い心拍数と高い代謝回転(1個の核では賄いきれないタンパク合成の需要)に結びつけて考察している」と書いていた。総説の全文を取得して読み直すと、実際に直っていたのは向きの反転ではなく次の3点である。第一に、総説はこれを断定しておらず、「一定の大きさに達した心筋細胞の高い代謝需要を支えるには2個の核が必要かもしれない」という可能性の提示にとどまる。第二に、原文が挙げているのは高い代謝率とタンパク回転であって、「1個の核では賄いきれないタンパク合成の需要」という言い換えは原文に無い。第三に、総説が考察の結び目に置いているのは「ヒトのような大型哺乳類では心拍数、したがって代謝需要が低いので、心筋細胞の大きさが小型の哺乳類と同程度でも1個の核で足りるのではないか」という側で、本文はこちらへ寄せた。⚠️ 旧記述のげっ歯類側の言い方にも総説の本文(成体げっ歯類の2核率の高さを成体ヒトとの比較で速い心拍数・高い代謝率に結びつける一文)に対応があり、旧記述と新記述は同じ因果を反対側から述べたものである。旧記述を「逆向き」と説明していた本ログの記述は誤りだったので、ここで訂正する。②ヒト心筋細胞の核数の実測について「26〜93歳のヒト心72例」と書いていたが、この年齢範囲は対照72例だけでなく心肥大81例・虚血性心筋症95例を含む研究全体について述べられたものなので、その旨を添える形に直した。③心筋の微細構造でT管に触れていなかったので節を新設した。心筋のT管は骨格筋と違ってサルコメアのZ線の位置(Z線から0.5マイクロメートル以内)に1サルコメアあたり1本走り、内径も骨格筋の平均20〜40ナノメートルに対し100〜400ナノメートルと太い。T管膜のL型カルシウムチャネルと向かい合う接合部筋小胞体のリアノジン受容体が至近距離に並んでダイアドを作り、拍動ごとにここでカルシウムトランジェントが始まる。T管系は心室筋で最もよく発達し心房筋ではまばらで不規則、プルキンエ線維では時折認められる程度である。心不全ではT管が失われてダイアドが破綻し、収縮機能の低下だけでなく心室性不整脈への感受性の増大も生じる。④不随意性の説明が「自律神経支配」だけだったので、固有の自動能で拍動し自律神経はその調節にあたる、という形に改めた。⑤②の直し方では年齢範囲の括弧が対照72例の直後に付いたままで、「研究全体」が何を指すのか本文がどこにも説明していなかった。この研究が対照72例・心肥大81例・虚血性心筋症95例を比較したものであることを本文に書き、年齢範囲が3群を通じたものだと読めるようにした。⑥同じ⚠️節の考察が成体げっ歯類と成体ヒトの比較として書かれたものであることを明記し、直前の⭐が示す「同じヒトの心臓では加齢でも心肥大でも2核率が変わらない」という観察とは水準が違うので、「大きくなれば核が2個要る」を同一個体に起きる心肥大へ当てはめないことを添えた。⑦総説の題名も claim も多倍体化を扱っているのに本文が一度も触れておらず、「単核74%」が「単核=2倍体」と読まれる余地があった。核の数と倍数性が別の軸であること、多倍体化の経路が細胞質分裂の失敗とendoreduplicationであること、総説がヒト成人で心筋細胞の核のおよそ60%が4倍体とする1975年の報告とマウスで単核集団の30〜60%が4倍体とする報告を引いていることを追記した。(出典:Cardiomyocyte nuclearity and ploidy: when is double trouble?、Aging, Cardiac Hypertrophy and Ischemic Cardiomyopathy Do Not Affect the Proportion of Mononucleated and Multinucleated Myocytes in the Human Heart、Cardiac T-Tubule Microanatomy and Function)
    • トピックMuscular System — Cardiac & smooth muscle①組織学の心筋ノートと同じ出典を共有しているため、2核率の種差についての考察の書き方と、ヒト心筋細胞の核数を測った研究の年齢範囲の帰属を、同じ内容へ揃えた。②2核化の機序を述べた💡が「出生直後の最後の細胞周期では核分裂だけが完了し、細胞質分裂が完了しない」と主語なしで書いており、直後の箱が2核率の大きな種差(げっ歯類90%、ヒト25〜60%)を挙げるので、ヒトでも出生直後に大半が2核化すると読めた。総説の全文を読むと、機序を述べた一文そのものには種の限定が付いておらず、限定が付いているのは割合の側である(図の説明が「種によって、この時期に大多数の心筋細胞が細胞周期から離脱し2核・多倍体になる」とし、本文はげっ歯類について2核化が生後14日以内に限って起こるとする)。そこで機序に種を足すのではなく、この経路をたどる細胞が集団のどれだけを占めるかが種によることを明記した。③総説が扱っている多倍体化に本文が一度も触れていなかったので、核の数と倍数性が別の軸であること(ヒト成人では心筋細胞の核のおよそ60%が4倍体と報告されており、単核であることは2倍体であることを意味しない)を追記した。(出典:Cardiomyocyte nuclearity and ploidy: when is double trouble?、Aging, Cardiac Hypertrophy and Ischemic Cardiomyopathy Do Not Affect the Proportion of Mononucleated and Multinucleated Myocytes in the Human Heart)
  7. 2026 09.08

    慢性再発性多発性骨髄炎(CRMO)で、EULAR/ACR分類基準の入口・除外条件と9領域の配点を書けるようになり、診断基準の外部検証の結果も加えた。

    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎EULAR/ACR分類基準の入口基準を「典型画像+骨痛」から原文どおりの3項目(骨痛または運動器の機能制限が6週間以上、発症18歳未満、関節炎所見を伴わない骨の画像異常)へ直し、除外基準も4項目(鑑別疾患の確定的証拠、血小板10万/mm³未満、悪性腫瘍を疑うLDH高値、抗菌薬単独での完全かつ持続的な反応)へ改めた。(出典:Turk J Pediatr 2026)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎これまで書けていなかったEULAR/ACR分類基準の9領域の配点表(骨生検17点・発症3歳以上17点・鎖骨か下顎16点など、閾値55点)を追加した。総説による転記であることと、別の資料と食い違う点も明記した。(出典:Turk J Pediatr 2026)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎分類基準の発表年を2026年から2025年へ直した。初出はAnnals of the Rheumatic Diseases 2025年で、Arthritis & Rheumatologyの印刷版が2026年3月号である。(出典:Ann Rheum Dis 2025)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎Jansson基準・Bristol基準・EULAR/ACR基準を突き合わせた2025年の検証研究(小児CNO78例と鑑別疾患99例)を追記した。EULAR/ACRは感度92.7%・特異度97.9%、Jansson基準は特異度72.7%と低い。(出典:Clin Rheumatol 2025)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎Jansson基準は判定規則そのもの(大項目1つに小項目2つか3つか)と大項目の数が資料ごとに割れていることを明記した。(出典:Front Pediatr 2026)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎併存する皮膚病変の一覧から落ちていた重症の痤瘡とSweet症候群を戻し、多巣性でも約60%は非対称であること、追跡中央値4.8年の研究では寛解が62.5%であることを加えた。(出典:Children 2021)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎分類基準の感度82%・特異度98%を「開発時の性能」と書いていたのを「原著の検証コホート(514例)での性能」へ直した。原著は開発441例・検証514例の2群を持ち、抄録はこの数値を検証コホートのものとしている。(出典:Ann Rheum Dis 2025)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎まとめが「左右対称は典型像」と書いていたのを「分類基準が最も高く評価するパターンだが多数派ではない」へ直した。原文は多巣性の約60%が非対称としており、対称は少数派である。(出典:Children 2021)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎配点表の満点が100点であること(55は閾値であって満点ではないこと)を、独立した2つ目の転記で裏づけた。残る未決は鎖骨・下顎の配点が16点か17点かだけになった。(出典:Cureus 2025)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎2025年の検証研究を「外部検証」と書いていたのを改めた。同研究は抄録で自らを「our cohort」での検証と述べ、著者のBaşaranとÖzenは分類基準の原著の著者でもあり、総説が挙げる「著者ら自身のコホートで特異度97.9%・感度92.7%」は同じ研究の数字である。(出典:Clin Rheumatol 2025)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎骨生検の領域は検体があることを前提にした4水準しか転記されておらず、生検を施行していない児の採点は転記から読めないことを明記した。同じ表の病変分布の領域は「全身画像を施行していない」を独立の水準として持つ。(出典:Turk J Pediatr 2026)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎3基準の感度の範囲を「88〜96%」と丸めていたのを実測値の88.46〜96.15%へ直した(Bristol基準の96.15%が上限を超えていた)。(出典:Clin Rheumatol 2025)
    • 疾患慢性再発性多発性骨髄炎分類基準の出典欄そのものを初出のAnn Rheum Dis版(84巻9号1458-1468頁、オンライン公開2025年1月30日)へ寄せ、year 2026とArthritis & Rheumatologyのurlを差し替えた。両誌の版が同一文書であることはCrossrefの著者68名・参考文献37件の一致で照合した。(出典:Ann Rheum Dis 2025)
  8. 2026 09.08

    ACOG Committee Opinion 797 を共有する7ノートを、発行元が公開している本文全文と突き合わせて揃えた。文書は2025年に再確認(Reaffirmed 2025)されており現行だが、ペニシリンアレルギーの「高リスク」がアナフィラキシーの危険だけで決まるという書き方が3ノートに残っていた。原文の Table 2 は Stevens-Johnson症候群・中毒性表皮壊死融解症などの重症非IgE介在性反応も高リスク側に含める。あわせてスクリーニングの2つの免除条件、ペニシリンとアンピシリンの序列、これらが米国の枠であることを明示し、B群レンサ球菌の「ペニシリン系に常に感受性」を是正した。

    • 微生物Streptococcus agalactiae / GBS①ペニシリンアレルギーの代替薬を選ぶ表が高リスクを「アナフィラキシーの危険が高い」とだけ書いていたのを是正した。原文の Table 2 の表題は「Penicillin Allergy: Low Risk or High Risk of Anaphylaxis or Severe Non-IgE Mediated Reaction」で、Figure 3 の脚注は高リスク側に、IgE介在を示唆する反応に加えて、反復する反応・複数のβラクタムへの反応・ペニシリンアレルギー検査陽性と、好酸球増多と全身症状を伴う薬剤性過敏症症候群・Stevens-Johnson症候群・中毒性表皮壊死融解症という重症遅発型反応を含めている。これを落とすと、SJS/TENの既往がある妊婦にセファゾリンを選ぶ方向に倒れる。この区分の言い回しは同文書の interim update で手が入った箇所そのものである。②「ペニシリン系に常に感受性」「ペニシリン系に耐性化しておらず、常に感受性」という2箇所の断定を是正した。ペニシリンが治療と分娩時予防の第一選択であり続けることは変わらないが、ペニシリン感受性が低下した株の分離は2008年以降に報告され、高度耐性株のデータは日本・米国・カナダ・アフリカから出ている。機序はβラクタマーゼではなくペニシリン結合タンパク質(とくにPBP2X)のアミノ酸置換で、最初期の報告は日本の分離株である。判定はCLSIがMIC 0.12 µg/mL超、EUCASTがECOFF 0.125 mg/Lとしている。③スクリーニングの週数と予防投与の記述が米国産科婦人科学会の枠であることを明示した。(出典:Prevention of Group B Streptococcal Early-Onset Disease in Newborns、Penicillin-Binding Proteins in Streptococcus agalactiae and Their Association with Reduced Penicillin Susceptibility)
    • トピックStreptococcus agalactiae, Enterococcus genus①「すべての妊婦は妊娠36週0日〜37週6日に腟と直腸のスワブで検査する」が原文の例外を落としていたのを是正した。原文は「unless intrapartum antibiotic prophylaxis for GBS is indicated because of GBS bacteriuria during the pregnancy or because of a history of a previous GBS-infected newborn」と続き、今回の妊娠中のGBS菌尿またはGBS感染児の出産既往があればスクリーニング自体が要らない(採る前に適応が決まっているため)。②「治療:ペニシリンまたはアンピシリン」を是正した。原文は静注ペニシリンが第一選択、静注アンピシリンは許容される代替で、2剤は同格ではない。同じコーパスの他4ノートは正しく書き分けており、このノートとトピック1-13だけが浮いていた。③陰性的中率95〜98%という数値にACOGの脚注も付いていたのを外した。この数字はCDC 2010の記述で、ACOG 2020が述べるのは培養から分娩までの間隔が5週間を超えると予測能が有意に落ちる(P<.01)ことまでである。④この文書が2025年に再確認されており後継文書が出ていないことを本文に明記した。(出典:Prevention of Group B Streptococcal Early-Onset Disease in Newborns、Prevention of perinatal group B streptococcal disease--revised guidelines from CDC, 2010)
    • トピックInfectious diseases in pregnancy. Bacterial and parasite infections①代替薬を分ける「アナフィラキシーリスク」という書き方を是正した(微生物ノートと同じ型で、原文の Table 2 は重症の非IgE介在性反応も高リスク側に含める)。②保菌状態が不明な場合の適応表の行を原文の4項目へ揃えた——早産の危険が大きい状態での陣痛発来、早産期の前期破水、正期産での破水18時間以上、分娩中の発熱38.0℃以上。③スクリーニングの2つの免除条件(今回の妊娠中のGBS菌尿、GBS感染児の出産既往)が「培養を待たず予防の適応」とだけ書かれていたのを、スクリーニング自体が不要である旨へ改めた。④節全体が米国産科婦人科学会の枠であることを明示し、国内の枠が同じではないことを追記した。日本産婦人科医会の解説によれば産婦人科診療ガイドライン産科編2017年版では、検査時期が妊娠35〜37週、採取が腟入口部と肛門内、保菌不明時の適応は破水後18時間以上と38度以上の発熱の2つだけで、2014年版にあった37週未満は外れており、米国が残している早産の項目と正面から違う。同解説は日本では第3世代セフェム系やカルバペネム系も使われていること、アンピシリンの用量が保険適用範囲を超えることにも触れている。⚠️ この解説が扱うのは2017年版で、現行版は2026年4月発行の産科編2026である旨も本文に明記した。(出典:Prevention of Group B Streptococcal Early-Onset Disease in Newborns、関沢教授の周産期講座 7.妊娠中のGBS検査について)
    • 疾患前期破水①分娩時予防の適応列挙にあった「GBS尿の既往」を是正した。原文が適応とするのは今回の妊娠中に検出されたGBS菌尿(菌量を問わない)であって、前回妊娠の既往ではない。あわせて母体発熱を38.0℃以上、遷延破水を18時間以上と原文の値で書いた。②「潜伏期抗菌薬と分娩時のGBS予防は目的も薬剤選択も異なる」という断定を是正した。原文の Figure 2 の脚注は「Latency antibiotics that include ampicillin given in the setting of preterm prelabor rupture of membranes are adequate for GBS prophylaxis」とし、GBSをカバーしないレジメンを使う場合にGBS予防を追加せよとしている。区別すべきなのは目的と投与の場面であって薬剤群が必ず別だという意味ではない。同じファイルの出典の claim 欄が既にこの点に触れていたのに本文が反対のことを書いていた。③アンピシリンを「代替として選択できる」から「許容される代替(同格ではない)」へ改めた。(出典:Prevention of Group B Streptococcal Early-Onset Disease in Newborns)
    • トピックChemoprophylaxis: its importance and examples①出典の claim が「Europe PMC の抄録で確認した。抄録は投与する薬剤名を挙げていない」となっていたのを、発行元が公開している本文全文で確認した内容へ書き直した。薬剤名は原文に明記されている。②これに伴い予防薬の欄を「ペニシリンまたはアンピシリンの静注」から「静注ペニシリンが第一選択、静注アンピシリンは許容される代替(同格ではない)」へ是正した。③スクリーニングの週数が米国産科婦人科学会の枠であることを明示し、今回の妊娠中のGBS菌尿・GBS感染児の出産既往があればスクリーニング自体が不要であることを追記した。④帝王切開の除外条件を「破膜前の予定帝王切開」から原文どおり「破膜がなく陣痛開始前の帝王切開」へ改めた。(出典:Prevention of Group B Streptococcal Early-Onset Disease in Newborns)
    • トピックMicrobes causing pre- and perinatal infections (list) in the fetus / new-born babyGBSの行が「陽性妊婦には分娩時抗菌薬予防投与を行う」と閉じており、原文が置いている除外(破膜がなく陣痛開始前の帝王切開なら不要)が落ちていたので追記した。あわせてスクリーニングの週数が米国の枠であることを明示し、出典の claim にも取得経路と文書の現行性(Reaffirmed 2025、interim update と2020年4月の訂正が反映された版)を書き足した。(出典:Prevention of Group B Streptococcal Early-Onset Disease in Newborns)
    • トピックNeonatal infections早期発症感染の危険因子を「18時間超の破水」と書いていたのを「18時間以上」へ是正した。原文は「rupture of membranes for 18 or more hours at term」で、同じコーパスの他3ノートはいずれも18時間以上と書いており、このノートだけが境界を1つずらしていた。あわせて母体発熱に38.0℃以上という値を添え、出典の claim に取得経路と文書の現行性を書き足した。(出典:Prevention of Group B Streptococcal Early-Onset Disease in Newborns)
  9. 2026 09.08

    ACGの2024年H. pylori治療ガイドラインに、抄録が支えていない主張を帰属させていた14ノートを是正した。あわせてビスマス四剤療法の構成薬の誤り、デクスラゾキサンの3極の適応・禁忌、ばら色粃糠疹の妊娠転帰と診断基準を更新した。

    • 微生物Helicobacter pylori一次除菌の記述を国際・日本の2本立てに書き分けた。従来は「ボノプラザンまたはPPI+アモキシシリン+クラリスロマイシン7日間」を地域の限定なしに第一選択とし、ビスマス四剤療法を「クラリスロマイシン耐性疑い時の代替」に格下げしていたが、Maastricht VI/Florence合意は感受性検査ができず耐性率15%超または不明の地域ではビスマス四剤療法を一次治療とする(治療部会Statement 2、Grade B1、合意率92%)。一方、日本ではビスマス製剤が使えず、日本ヘリコバクター学会2024年版は感受性検査を行わない一次除菌にボノプラザン+アモキシシリン+クラリスロマイシン、またはPPI+アモキシシリン+メトロニダゾールを強く推奨している(CQ2-5、合意率90.5%、エビデンスの確実性A)。無出典だった除菌判定の待機期間にも出典を付けた。(出典:Maastricht VI/Florence consensus report、H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • 薬剤bismuth subsalicylateビスマス四剤療法の構成薬を「ドキシサイクリン」としていた誤りをテトラサイクリンへ是正した。日本ではビスマス製剤が使用できず、クエン酸ビスマスが国内未承認であることも補った。(出典:Treatment of Helicobacter pylori Infection in Korea、H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • 薬剤rabeprazoleH. pylori除菌での位置づけが出典と逆向きだったので是正した。日本ヘリコバクター学会2024年版は、感受性検査を行わない一次除菌の強い推奨にPPI+アモキシシリン+メトロニダゾールを明示的に含める一方、感受性が判明している場合の推奨レジメンはすべてボノプラザンベースである。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • 薬剤clarithromycinH. pylori除菌での用量を「1回400 mgを1日2回(800 mg/日)」から、日本ヘリコバクター学会2024年版が推奨する400 mg/日(1回200 mgを1日2回)へ改めた。800 mg/日への増量も保険上は可能だが、除菌率に有意差がなく(オッズ比0.92、95%CI 0.73〜1.17)副作用が有意に増える(オッズ比1.35、95%CI 1.08〜1.68)ため、推奨と保険上の範囲を分けて記述した。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • 疾患消化性潰瘍未治療例の一次治療を「最適化ビスマス四剤療法」としていた誤りを是正した。ACG 2024が未治療かつ感受性不明例に置くのは無印のビスマス四剤療法14日間で、「最適化」ビスマス四剤療法は既治療の持続感染例の語である。クラリスロマイシン・レボフロキサシンを含むレジメンの制限も、同ガイドラインではサルベージ療法についての推奨である。(出典:ACG Clinical Guideline: Treatment of Helicobacter pylori Infection)
    • 疾患機能性ディスペプシアH. pylori除菌の第一選択について、上と同じ「最適化」の誤りと、クラリスロマイシン制限の帰属を是正した。あわせて、耐性率15%超の地域で三剤療法を一次治療にしないという国際的な線引きに対し、日本では今もクラリスロマイシン三剤療法が一次除菌の強い推奨であることを併記した。(出典:ACG Clinical Guideline: Treatment of Helicobacter pylori Infection、H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • 疾患胃炎「クラリスロマイシン三剤療法を第一選択としないことが国内外の現行指針で共通する」という記述が日本について誤りだったので是正し、表が日本の推奨2レジメンを1本に潰していたのを分割した。クラリスロマイシンはボノプラザンと、メトロニダゾールはPPIと組むのが推奨の形である。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • トピックPeptic Ulcer and Helicobacter pylori Infection「ACG 2024は耐性率が不明な集団でもクラリスロマイシン三剤療法を第一選択にすべきでないとした」という、同ガイドラインが述べていない断定を削除した。除菌判定の待機期間(抗菌薬終了4週以降・PPI/P-CAB中止2週以降)の出典を日本ヘリコバクター学会2024年版の診断章へ付け替え、日本では保険上の一次除菌が三剤療法であることを追加した。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024 第1章「診断」)
    • トピックCampylobacter genus and Helicobacter pylori「クラリスロマイシン三剤療法は、もう経験的一次治療ではない」という見出しを、日本ではビスマス製剤が使えず三剤療法が今も一次除菌の標準であることを踏まえた表現へ後退させた。P-CABがPPIを上回るという無出典の記述にも日本ヘリコバクター学会2024年版の実測値(ボノプラザン三剤89.4%対PPI三剤79.1%)を付けた。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • トピックGastritis未治療例の一次治療から「最適化」を外し、除菌判定の待機期間の出典を日本ヘリコバクター学会2024年版の診断章へ付け替えた。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024 第1章「診断」)
    • トピックGI system: diseases of the stomach and small intestine除菌レジメンの表に、日本ヘリコバクター学会2024年版が推奨するPPI+アモキシシリン+メトロニダゾールの行が欠けていたので追加し、P-CAB三剤療法の位置づけを「日本では感受性検査を行わない一次除菌の推奨レジメン」へ是正した。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • トピックDisorders of the esophagus and stomach「最適化」ビスマス四剤療法の誤りを是正し、日本ではクラリスロマイシン三剤療法が今も一次除菌の強い推奨であることを追加した。このノートだけが既に是正済みの他ノートと正反対の記述になっていた。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024)
    • トピックGastritis (Giemsa)同一段落の中で除菌レジメンの記述が前半と後半で食い違っていたので、ACG 2024・Maastricht VI・日本ヘリコバクター学会2024年版の3つに切り分けた。(出典:Maastricht VI/Florence consensus report)
    • トピックB23: Drugs influencing gastric acid secretion, protective drugs of gastric mucosaビスマス四剤療法の構成薬の帰属を是正し、ビスマスには耐性が生じないため既存レジメンへの上乗せで除菌率が上がること(13試験2,500例超のメタ解析でITTのオッズ比1.63、95%CI 1.33〜2.00)を追加した。(出典:Treatment of Helicobacter pylori Infection in Korea)
    • 薬剤dexrazoxane米国の添付文書の版が6年ずれていた(実際は2025年8月改訂)ため出典を更新し、適応・禁忌をEU・日本・米国の3極で書き分けた。日本では心保護の適応が承認されておらず、効能は血管外漏出のみである。血管外漏出に使う際は投与の15分以上前に冷罨法を外すこと、局所ジメチルスルホキシドとは併用しないことを追加し、二次性白血病・骨髄異形成症候群の報告が小児に限られるという誤りを是正した。(出典:DEXRAZOXANE for injection — Prescribing Information、サビーン点滴静注用500mg 電子添文)
    • 薬剤hyaluronidase「感染・急性炎症部位への注射は禁忌」としていたが、米国の添付文書では禁忌欄は過敏症のみで、感染部位・角膜損傷はいずれも警告・注意の側である。静脈内投与についての記載の所在も製品ごとに違うため書き分けた。血管外漏出への使い方についても、原文にない「漏出縁に沿った複数か所への分割注射」を「漏出部への局所注射と温罨法の併用」へ戻した。
    • 疾患薬剤の血管外漏出アントラサイクリン系の漏出に対する「冷罨法+デクスラゾキサン」が同時併用と読める書き方だったので、デクスラゾキサン投与の15分以上前に冷却を外すという3極共通の規定を追加した。局所ジメチルスルホキシドとの併用が推奨されないことも補った。(出典:サビーン点滴静注用500mg 電子添文)
    • 疾患がん治療関連心機能障害デクスラゾキサンの適応を「累積ドキソルビシン300 mg/m²以上の転移性乳癌」に限られると書いていたが、これは米国の添付文書の書き方であって、EUは進行および/または転移乳癌の成人でエピルビシン540 mg/m²という独立の閾値も置き、日本では心保護の適応そのものが承認されていない。3極で書き分けた。
    • 疾患ばら色粃糠疹妊娠中の発症と胎児予後の記述を、2008年の症例集積中心から2022年の単一施設後ろ向きコホートまで含めた3層に組み替えた。同コホートでは不良な転帰が10.9%(5/46)で、既報7論文53例をまとめた39.6%(21/53)より有意に少なく(P=0.0012)、著者らは多くの場合、妊娠・出生の転帰に影響しないと結論している。2024年のネットワークメタ解析(12試験638例)を加え、Chuhの診断基準を項目ごとに掲載した。梅毒は重症度によらず全妊婦で除外することも追加した。(出典:Pityriasis rosea in pregnancy、Network Meta-Analysis)
    • トピックPityriasis Rosea「掌蹠・粘膜病変があれば別疾患を疑う」という記述が二重に不正確だったので是正した。Chuhの除外項目は掌蹠病変の有無ではなく病変がそこに集中するかであり、口咽頭病変はばら色粃糠疹自体でも最大28%に生じる。薬剤・ワクチンによるばら色粃糠疹様発疹との10項目の対比表を新設し、治療のまとめを2024年のネットワークメタ解析へ更新した。(出典:Beyond the Herald Patch、Network Meta-Analysis)
    • トピックBenign diseases of the stomach. Examination of the stomach and the duodenum, surgical aspects無出典だった除菌判定の待機期間に出典を付け、クラリスロマイシン三剤療法をめぐる国際的な線引きと日本の推奨の違いを併記した。(出典:H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2024 第1章「診断」)
    • トピックUlcus pepticum ventriculi「感染が確認された患者では除菌治療を行う」をACG 2024に帰属させていたが、これはMaastricht VI/Florence合意の主張なので出典を付け替えた。(出典:Maastricht VI/Florence consensus report)
    • 薬剤rifabutinH. pylori除菌でのリファブチン三剤療法の位置づけに、ACG 2024が置いている限定(ペニシリンアレルギーのない患者、14日間、最適化ビスマス四剤療法を既に受けた持続感染例では代替)を補った。(出典:ACG Clinical Guideline: Treatment of Helicobacter pylori Infection)
  10. 2026 09.08

    ACGの2024年H. pylori治療ガイドラインの帰属を、抄録の逐語と突き合わせて15ノート分検算した。前回の是正はおおむね行き渡っていたが、抄録が薬効群までしか述べていないレジメンの構成薬を同ガイドラインに帰属させたままの箇所が3ノートに残っていたので付け替えた。

    • 疾患胃炎まとめの行が、ビスマス4剤療法の構成薬(酸分泌抑制薬+ビスマス+テトラサイクリン+メトロニダゾール)を括弧書きでACG 2024の脚注の内側に置いていた。同ガイドラインの抄録は未治療かつ感受性不明例の推奨レジメンを14日間のビスマス四剤療法とするだけで、構成薬を挙げていない。同じノートの本文が既にそうしているとおり、構成薬の出典をMaastricht VI/Florence合意へ分けた。(出典:Management of Helicobacter pylori infection: the Maastricht VI/Florence consensus report)
    • 疾患消化性潰瘍ペニシリンアレルギーの無い例の経験的代替を「ボノプラザン・アモキシシリン二剤療法」とACG 2024へ帰属させていたが、抄録の逐語はカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(P-CAB)二剤療法という薬効群までで、薬剤名は現れない。脚注の側を薬効群へ戻し、どの薬の組み合わせを指すかは脚注の外に別の文として残した。(出典:ACG Clinical Guideline: Treatment of Helicobacter pylori Infection)
    • トピックPeptic Ulcer and Helicobacter pylori Infection上と同じ型で、P-CAB二剤療法の構成薬(ボノプラザンとアモキシシリン)をACG 2024の脚注の内側に置いていたので、薬効群までを同ガイドラインに帰属させ、薬剤名は脚注の外へ出した。(出典:ACG Clinical Guideline: Treatment of Helicobacter pylori Infection)