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2026
09.1428ノートの品質監査と波及是正。「禁忌」ではないものを禁忌として掲げていた誤り3系統と、出典が主張を支えていない誤り3件を直した。
- 薬剤rituximabB型肝炎ウイルス感染(既往・キャリアを含む)を「禁忌」としていた記述を是正した。EUの製品概要4.3・日本の電子添文2.・米国添付文書4のいずれも禁忌欄に置いておらず、投与してはならないのは活動性B型肝炎で、既往感染・キャリアはスクリーニングと監視の対象である。3極の禁忌欄(適応ごとの限定を含む)を表で書き分け、frontmatterの禁忌からもウイルス性肝炎を外した。(出典:MabThera 製品概要、リツキサン電子添文)
- 薬剤etanercept禁忌から「未治療のB型・C型肝炎」を削除した。EUの製品概要4.3・日本の電子添文2.・米国添付文書4のいずれも肝炎を禁忌欄に置いていない(日本ではキャリア・既往感染者は9.1.4の監視対象)。根拠が教育的総説だった禁忌欄を3極の規制文書に置き換え、潜在性結核も禁忌ではなく抗結核薬治療を先行させる対象であることを明記した。(出典:Enbrel EU SmPC、エンブレル電子添文)
- 薬剤adalimumab「潜在性結核も禁忌」という記述を是正した。禁忌は活動性結核で、潜在性結核は抗結核薬の予防投与を先行させてから開始する。米国の添付文書には禁忌が1つも無く、「TNF阻害薬はクラス共通」という書き方も剤ごとの禁忌欄の差に合わせて改めた。(出典:Humira EU SmPC)
- 薬剤infliximab禁忌の書き方がEU・日本・米国で異なること(EUは限定語なしのtuberculosis、日本は活動性結核、米国は5mg/kgを超える用量の心不全のみ)を書き分け、「インフリキシマブに皮下注製剤はない」を是正した。EUではバイオシミラーのRemsimaに120mgの皮下注製剤がある。(出典:Remsima EU SmPC)
- 薬剤methylprednisolone禁忌を日米で書き分けた。日本の電子添文の禁忌は3項目(成分過敏症・デスモプレシン併用・免疫抑制量投与中の生ワクチン)だけで全身性真菌症は禁忌ではなく、米国は全身性真菌症に加えて髄腔内投与・40mg製剤の牛乳由来乳糖・筋注製剤とITPを挙げる。あわせて500 mgを超える量を10分未満で静注すると心停止・循環性虚脱・不整脈が起こりうるという投与速度の閾値(日米共通)と、外傷性脳損傷に高用量の全身性ステロイドを用いないという警告を追加し、「500〜1000 mg/日を3〜5日間」の日数が添付文書の数字ではないことを明示した。(出典:ソル・メドロール電子添文、SOLU-MEDROL 添付文書)
- 薬剤vildagliptinVIVIDD試験の出典が同誌の別論文(読者からの手紙)を指していたため試験報告そのものへ差し替え、左室収縮末期容積の増加は有意差に達していない(+9.4 mL、95%CI -0.49〜19.4、p=0.062)ことを明記した。あわせて日本の電子添文では重度の肝機能障害と1型糖尿病が禁忌欄そのものに入る(EUでは用法・用量側の制限)ことを書き分けた。(出典:VIVIDD trial)
- 薬剤istradefylline副作用の頻度区分を電子添文の枠どおりに直した。幻視4.5%・幻覚3.2%は「重大な副作用(精神障害)」の内訳であって頻度区分ではなく、5%以上に該当するのはジスキネジア16.9%と便秘5.1%の2つである。あわせて「肺の炎症性変化」が非臨床試験(動物)の所見であること、本剤自身がCYP3AとP糖蛋白を阻害してミダゾラム・アトルバスタチン・ジゴキシンの曝露を上げること、エンタカポン併用でジスキネジアが増えることを追加した。(出典:ノウリアスト電子添文)
- 薬剤vemurafenib有毛細胞白血病での位置づけを追加した。BRAF V600E陽性の再発・難治例にリツキシマブ併用(960 mg 1日2回8週間+リツキシマブ8回)が推奨される適応外治療で、第2相30例の完全奏効率は87%。単剤は奏効が低く短いため用いない。あわせてQT延長の注意を添付文書どおりに書き直し、未補正の電解質異常・QTc 500 ms超・先天性QT延長症候群・QT延長薬の服用中は「併用を避ける」ではなく治療を開始しない規定であることと、監視スケジュール・永続中止の基準を追記した。(出典:FILO 2024、ZELBORAF 添付文書)
- 薬剤praziquantel副作用に乳頭浮腫を追加し、これが米国添付文書5.1の記載(虫体抗原の放出による炎症反応の一徴候)で日本の電子添文には現れない事象であることを明記した。あわせてステロイド併用で本剤の血中濃度が下がることを追記した。(出典:BILTRICIDE 添付文書)
- 疾患横断性脊髄炎淡水曝露歴のある横断性脊髄炎では神経住血吸虫症を鑑別に入れることと、その治療が駆虫薬と高用量ステロイドの併用でありステロイド単独ではないことを追加した。英国の専門施設の確定4例は全例が横断性脊髄炎の症候で発症し、確定的治療まで平均42.5日を要している。(出典:de Wilton 2021)
- 疾患住血吸虫症急性期(片山熱)の治療に、駆虫薬とステロイドの併用・6〜8週後の再投与という学会コンセンサスのレジメンを追加し、臨床マニュアルの「4〜6週後」との違いを書き分けた。あわせて神経住血吸虫症の「種による病型の偏り」が典型であって排他ではないこと(S. japonicum による脊髄症も少数報告がある)と、治療にコンセンサスガイドラインも無作為化比較試験も無いことを追記した。(出典:SIMET 2023)
- 微生物Schistosoma japonicum中枢神経病変の記述を、虫卵が小さいため中枢神経に到達しやすいという機序と「典型は脳病変、脊髄症は少数」という現行の総説の書き分けに合わせて是正した。(出典:Carbonell 2021)
- 疾患パーキンソン病EMAがイストラデフィリンの販売承認を拒否した理由を、EPARの原文どおり「増量しても効果は増大しなかった」に直した(従来は「用量反応関係が認められなかった」と言い換えていた)。frontmatterの治療薬にイストラデフィリンとサフィナミドを追加した。(出典:Nouryant EPAR)
- 疾患特発性頭蓋内圧亢進症一過性視覚消失を「数秒の霧視」から原文どおり「数秒間、視界が暗くなる」症状へ改めた(英国コンセンサス指針は視力のかすみを別項目として挙げている)。あわせて視野欠損が神経線維束型であること、2018年の指針が2026年時点でも英国NHSの監査基準として使われていることを追記した。(出典:Mollan 2018、RISE-IIH 2026)
- 疾患Friedreich失調症オマベロキソロンの承認を米国(2023年)だけでなくEU(2024年2月9日、適応は同じく16歳以上)まで書き足し、イデベノン(CATENA)がカナダで条件付き承認のもと2008年10月から2013年4月まで市販されていた事実を治療の節に追加した。あわせてGeneReviewsの推奨監視表に沿って経過観察の節を新設し、心エコー・血糖・聴力・睡眠時無呼吸・骨の追い方を明記した。(出典:Skyclarys EU SmPC、CATENA 製品モノグラフ)
- 薬剤sitagliptin「禁忌は本剤への過敏症のみ」は米国の添付文書についての記述であり、日本の電子添文では1型糖尿病・重症ケトーシスも禁忌に入ることを書き分けた。あわせて血管性浮腫が3極すべての規制文書に載っていることを追記した。同型の是正をリナグリプチン・アログリプチン・サキサグリプチンにも行い、アログリプチンとサキサグリプチンではEUの製品概要が「いずれかのDPP-4阻害薬」に対する重篤な過敏症の既往を禁忌に置き、米国の「慎重投与」より1段階強いことを明記した。(出典:ジャヌビア電子添文、Vipidia EU SmPC)
- トピックDilated cardiomyopathy拡大を伴わない左室低収縮の扱いを書き分けた。Lancetのセミナーはこれを拡張型心筋症の初発像とするが、2023年ESC心筋症ガイドラインは別表現型の非拡張型左室心筋症(NDLVC)として置いており、左室拡大は拡張型心筋症の定義の要件のままである。あわせてESC 2021のHFrEF推奨をクラスごとに書き直し(ARNIはACE阻害薬の置き換えでClass I/レベルB)、2021年版が2026年8月公開の心不全ガイドラインへ置き換わっていることを注記した。(出典:2023 ESC 心筋症ガイドライン)
- トピックG2-01: Neurological causes of impaired visual acuity. Visual field defects.特発性頭蓋内圧亢進症の視野所見(部分弓状欠損と盲点拡大の組合せが最多で全分類の31.5%、孤立した中心暗点はまれ)の出典を、その記載が無いJAMA 2014から実際に記載のあるIOVS 2014へ付け替えた。あわせて急性視神経炎で経口プレドニゾロン単独がプラセボと差がないうえ新規視神経炎を増やす(相対危険1.79)というONTTの安全上の要点を追加した。(出典:Keltner IOVS 2014、ONTT)
- トピックG3-11: Treatment of Parkinson's diseaseリバスチグミンの「パーキンソン病に伴う認知症」という適応は米国の添付文書にはあるが日本の電子添文には無いことを書き分けた。あわせてD2遮断薬を避けること・レボドパを急に中止しないこと(悪性症候群と同じ病態を起こす)を独立した節として追加した。(出典:イクセロンパッチ電子添文)
2026
09.1419ノートの品質監査と波及是正。COPDの肺高血圧を「稀」としていた誤り、指定難病の診断基準の取り違え、添付文書に無い条件を足していた記述などを一次資料で直した。
- 疾患移植片対宿主病移植前にモガムリズマブを投与された患者で、移植後に重症(Grade 3〜4)の急性GVHD・ステロイド抵抗性GVHD・移植関連死が報告されていることを追記した。投与からおよそ50日以内の移植でリスクが高いと報告されているが、日米いずれの規制文書も空けるべき休薬期間を規定していないことも明記した。(出典:POTELIGEO 添付文書、ポテリジオ電子添文)
- 疾患移植片対宿主病慢性GVHDの全身重症度(軽症・中等症・重症)の判定基準を追加した。従来は「全身重症度を判定する」とだけ書いて基準が無かった。肺だけは罹患臓器数によらず重症度を引き上げること、計算には肺は症状スコアではなくFEV1を、皮膚は2つのスコアの高いほうを使うことも明記した。あわせて急性・慢性の分類が移植後の日数によらないことを現行版(2014年改訂)の原文どおりに直した。(出典:NIH コンセンサス基準 2014年改訂版)
- 薬剤mogamulizumab皮膚生検の考慮に「Grade 3以上の皮疹が出現した場合」という添付文書に無い条件が付いていたので外した(原文は薬疹と病勢進行の鑑別のために生検を考慮する、で重症度を条件にしていない)。あわせて妊娠・避妊の記載を米国(妊娠中および避妊していない妊娠可能な女性には推奨されない、最終投与後3か月の避妊)と日本(有益性投与)で書き分けた。(出典:POTELIGEO 添付文書)
- 薬剤cimetidineシメチジンによる女性化乳房の頻度を「国内集計では0.1%未満」から電子添文どおり「0.1〜5%未満」へ訂正した(0.1%未満の列にあるのは乳汁分泌・帯下増加・勃起障害である)。英国の製品概要も女性化乳房をUncommon(1,000分の1以上100分の1未満)としており、0.1%未満はどの規制文書にも無い。あわせて上部消化管出血が日本では治療・英国では予防の適応であること、米国の1日1,600 mgが増量の上限ではなくびらん性食道炎の推奨用量であることを書き分けた。(出典:カイロック電子添文、Cimetidine SmPC)
- 薬剤famotidine他のH2受容体拮抗薬への過敏症の既往も禁忌にあたること、腎機能障害で用量調整が不十分なときにQT延長がごくまれに報告されていることを追加し、半減期を2.5〜4時間から添付文書どおり2.5〜3.5時間(クレアチニンクリアランス10 mL/分未満では20時間超)へ直した。あわせて胃酸分泌抑制作用の耐性(タキフィラキシー)が無出典の断定だったため、健康成人男性7名の無作為化クロスオーバー試験へ根拠を差し替え、小規模で臨床転帰を見たものではないという限界を明記した。(出典:Komazawa 2003)
- 薬剤ranitidine急性ポルフィリン症の既往では回避すべきこと、相互作用が腎尿細管分泌の競合・胃内pHの変化・CYP450阻害の3機序であることを追記した。あわせてNDMA混入による措置を「世界的に販売中止」と断定していたのを、出典で確認できる日本・EU・米国に限定した。(出典:FDA 2020年4月の市場撤退要請)
- 薬剤selegiline禁忌に統合失調症を追加したうえで、その区分が国で分かれることを書き分けた。日本の電子添文は無条件の禁忌、英国・スペインの製品概要はレボドパ併用療法に限った禁忌で単独療法では警告、米国の添付文書は禁忌ではなく警告である。あわせて急激な減量・中止で悪性症候群が起こりうること(投与継続中にも起こりうる)と、日本の用量(2.5 mgから2週ごとに増量し1日10 mgを超えない)を追記した。(出典:エフピーOD錠電子添文、Eldepryl SmPC、ZELAPAR 添付文書)
- 薬剤selegiline口腔内崩壊錠の説明が2つの別物を混ぜていたので訂正した。初回通過代謝を回避して覚醒剤様代謝物を減らす設計なのは米国のZELAPARで、日本のエフピーOD錠は口腔粘膜からの吸収を目的としておらず唾液または水で飲み込む製剤である。あわせて「標準用量での臨床的リスクは低い」という無出典の断定を後退させ、推奨用量でもチラミン含有食品による高血圧反応が報告されていることを添付文書どおりに書いた。(出典:ZELAPAR 添付文書)
- 疾患統合失調症パーキンソン病のドパミン作動薬と抗精神病薬が互いの病態を悪化させうることを、3か国の規制文書を根拠に追記した。ドパミン作動性の抗パーキンソン病薬は精神病症状を誘発・増悪させうるが「禁忌」か「警告」かは国で分かれ、逆にドパミン遮断薬はパーキンソン症状を悪化させMAO-B阻害薬の効果を減弱させる。(出典:エフピーOD錠電子添文、ZELAPAR 添付文書)
- 薬剤edoxabanクレアチニンクリアランス95 mL/分超で使えないという上限の制約を、エドキサバンという薬の性質のように書いていたのを3極で書き分けた。数値の上限を置いているのは米国の枠組み警告で、英国の製品概要は数値を置かず個別の血栓塞栓リスクと出血リスクの評価を求めるにとどまり、日本の電子添文には上限側の規定そのものが無い。あわせて中和薬アンデキサネット アルファの日本の効能が直接第Xa因子阻害薬全般ではなく3剤の指定であることを直した。(出典:Lixiana SmPC、リクシアナ電子添文)
- 薬剤apixaban日本の電子添文がアピキサバンでは細菌性心内膜炎を禁忌とせず「出血のリスクが高い患者」の例示に置いていることを追記し、エドキサバン・リバロキサバンが効能共通の禁忌に置くのと区別した。禁忌にしている2剤の理由は疣贅の剥離、アピキサバンで挙がる理由は出血で、根拠そのものが違う。3剤ともEUの製品概要・米国の添付文書には心内膜炎の記載が無い。(出典:エリキュース電子添文)
- 疾患感染性心内膜炎抗血栓療法の節を新設した。塞栓予防を目的とした抗血小板薬・抗凝固薬の新規開始はいずれもClass III(No benefit)だが根拠の重さが違い、発症前から適応のあった抗凝固は禁忌が無ければ継続する。静注血栓溶解も Class III(No benefit)で頭蓋内出血が約20%に及ぶこと、ワルファリンは抗菌薬による腸内細菌叢の変化でPT-INR管理が難しくなるためヘパリンへの切替を考慮することも追記した。(出典:JCS 2026 感染性心内膜炎の予防と治療に関するガイドライン)
- トピックOrgan damage from chronic global respiratory failure (COPD)COPDの肺高血圧を「臨床的に問題となるものは稀」としていた記述を是正した。稀なのは重症例(約5%)だけで、軽度の平均肺動脈圧上昇は25〜30%に見られ、その存在自体が入院の増加と予後不良に関連する。重症例はむしろ気流制限が軽度〜中等度で高二酸化炭素血症が乏しくDLcoが低いという別の表現型(肺血管型)を取ることも追記した。(出典:GOLD 2026 レポート)
- トピックOrgan damage from chronic global respiratory failure (COPD)長期酸素療法の適応を原文どおりに直し、高二酸化炭素血症の有無を問わないこと・3週間の期間内に2回確認すること・第2基準にSaO2 88%が含まれることを明記した。あわせて24時間へ延ばしても1年以内の入院または死亡が減らなかった2024年の無作為化比較試験を根拠に加え、慢性の高二酸化炭素血症が残る患者への在宅非侵襲的換気の節を新設した。(出典:REDOX 試験、Murphy 2017)
- トピックAdipose tissue function and dysfunction成人の褐色脂肪の臨床的意義を2021年の大規模画像解析(5万人超・13万件のPET-CT)まで更新し、褐色脂肪がある人で2型糖尿病・脂質異常症・冠動脈疾患などのオッズが低いこと、ただし後ろ向き観察研究であり因果を示すものではないことを明記した。あわせて肥満脂肪組織のマクロファージについて、M1/M2の二分法に収まらないTrem2陽性の脂質関連マクロファージが代償側として働く(欠失させると脂肪細胞肥大・高コレステロール血症・耐糖能異常が生じる)ことを追記した。(出典:Becher 2021、Jaitin 2019)
- トピックCalcium & phosphate metabolism — effects on the skeletal system大腿骨近位部骨折後1年死亡率を無出典の10〜20%から、36か国22万9千例を集めた系統的レビューの22.0%へ更新した(同レビュー自身が従来引用されてきた数値は古い可能性があると述べている)。あわせて閉経後の骨量減少を「年2〜3%」という一律の速度表現から実測へ書き直し、減少が最終月経の1年前に始まり2年後に減速することを明記した。(出典:Downey 2019、Greendale 2012)
- トピックCalcium & phosphate metabolism — effects on the skeletal system骨軟化症の原因がビタミンD欠乏と代謝性アシドーシスだけになっていたため、FGF23過剰による腎性リン喪失(X連鎖性低リン血症性くる病・腫瘍性骨軟化症)と低ホスファターゼ症を加えた。血清カルシウムが正常でも骨軟化症はありうる(共通するのは低リン血症のほう)ことを明示し、あわせて骨粗鬆症の診断基準を追加した。
- トピックMolecular and cellular aging老化の9つの特徴のうち抜けていた「細胞間コミュニケーションの変化」を節として追加した(炎症性老化・免疫老化・傍観者効果・パラビオーシス)。あわせてテロメア短縮を「老化の原因ではない可能性が高い」と断じていた記述を、原著が因果的な結びつきを示しているとおりに書き直し、老化を遅らせた証拠がマウスに限られるという非対称も併記した。(出典:López-Otín 2013)
- トピックMolecular and cellular aging加齢に伴うDNAメチル化を「増える」の一方向から、全体としては減り特定の座位で増える、へ訂正した。あわせてSIRT-1を「最初に見つかった長寿遺伝子」としていたのを、最初に寿命延長が示されたのは酵母のSir2であり、哺乳類のSIRT1過剰発現は健康指標を改善しても寿命は延ばさず、寿命延長のより確かな証拠はSIRT6で得られている、へ直した。(出典:López-Otín 2013)
- 疾患間質性膀胱炎指定難病226(間質性膀胱炎・ハンナ型)の診断基準を「Hunner病変または水圧拡張後の点状出血」と書いていたのを是正した。対象はハンナ病変を認めるものだけで、点状出血のみの症例は間質性膀胱炎(非ハンナ型)に分類され指定難病の対象外である。あわせて丸ごと抜けていた重症度分類(重症は膀胱痛7〜10点かつ最大一回排尿量100 mL以下)と、除外すべき18疾患を追加した。(出典:難病情報センター 間質性膀胱炎(ハンナ型))
- 薬剤ciclosporin禁忌が本文に無く慎重投与しか書かれていなかったため、日本の電子添文の禁忌4項目を追加した。とくにピタバスタチン・ロスバスタチンは「併用注意」ではなく併用禁忌である(それぞれ最高血中濃度が6.6倍・10.6倍に上がる)。あわせて川崎病急性期の効能を持つのは内用液10%だけでカプセル製剤には無いこと、難治性蕁麻疹が日本の効能又は効果には挙がっていないことを書き分けた。(出典:ネオーラル電子添文)
- 薬剤triamcinoloneHunner型間質性膀胱炎の病変への膀胱鏡下粘膜下注入という投与経路を追加した。麻酔下に内視鏡用針で潰瘍の中心と辺縁へ0.5 mLずつ分割注入するもので、AUAガイドラインでこの疾患に対し実施を勧める側の推奨として唯一Recommendationの格付けを受けている一方、根拠は後ろ向き観察研究に限られGrade Cである。日本の承認された投与経路には含まれない。(出典:AUA 間質性膀胱炎・膀胱痛症候群ガイドライン 2022))
- トピックZoonotic infections (list) and their prevention蠕虫の「動物リザーバー」列で終宿主と中間宿主が混在していたため役割別の表を追加した。とくに条虫属の終宿主はヒトで、有鉤嚢虫症は豚肉中の嚢虫ではなくヒト由来の虫卵の摂取で起こる。あわせてエボラ・マールブルグのリザーバー欄「サル・コウモリ」を、自然宿主と考えられているのはオオコウモリ科で霊長類は自らも発症して死ぬ曝露源である、と書き分け、日本の感染症法での類型(届出区分)と、動物側の対策がそのまま条文になっている構造を追加した。(出典:WHO エボラ病ファクトシート、感染症法)
- トピックZoonotic infections (list) and their prevention旧学名のままだった2種に現行学名を併記した。Diphyllobothrium latum は Dibothriocephalus latus へ、Balantidium coli は Balantioides coli へ改称されている。後者はブタが主な保有動物だがラクダ・ウシ・ロバ・ヒツジ・ヤギも提唱されており、リザーバー欄をそれに合わせて広げた。(出典:Waeschenbach 2017、Ponce-Gordo 2021)
2026
09.14バッチ46の波及是正。直したノートがリンクしている先・リンクされている元を開き、同じ誤りと裏づけの欠落を7ファイルで直した。
- 疾患大腿骨頸部・転子部骨折大腿骨近位部骨折後1年死亡率の無出典の「20〜30%」を、36か国36研究22万9千例を集めた系統的レビューの22.0%(標準偏差7.2%、範囲2.4〜34.8%)へ出典付きで改めた。これは各研究の単純平均であってプール推定値ではない旨も明記した。あわせて手術時期の推奨を「NICEは36時間以内」から原文どおり「入院当日または翌日」へ訂正した(推奨本文に36時間という数字は無く、同じノートの冒頭は既に正しく書いていた)。(出典:Downey 2019、NICE CG124)
- 薬剤ibrutinib慢性移植片対宿主病の適応を追加し、条件と対象が国で揃っていないことを書き分けた。米国は1ライン以上の全身療法に不応後で1歳以上、日本はステロイドで効果不十分な場合で12歳以上、EUには適応が無い。あわせて現行の米国添付文書の適応4項目にマントル細胞リンパ腫が含まれていないことも明記した。(出典:IMBRUVICA 添付文書、イムブルビカ電子添文)
- トピックB35: Drugs used in cancer treatment V (Small molecule signal transduction inhibitors. Retinoids)イブルチニブの適応一覧に慢性移植片対宿主病を加え、承認された適応が米国・EU・日本で揃っていないことを注記した。
- 疾患線維筋痛症間質性膀胱炎・膀胱痛症候群との併存(慢性重複疼痛病態)を追記した。米国泌尿器科学会のガイドラインが引くMAPP研究では間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の患者の44%が少なくとも1つの重複疼痛病態を併存しており、この44%の分母は膀胱側の患者であること、原文が因果を主張していないことも明記した。(出典:AUA 間質性膀胱炎・膀胱痛症候群ガイドライン 2022))
- トピックMolecular mechanisms involved in aging (only for EM-students)老化の特徴の訳語「細胞内コミュニケーションの変化」を、原著の altered intercellular communication どおり「細胞間コミュニケーションの変化」へ2箇所で訂正した(同じファイルの表と解説は既に細胞間で正しく、ファイル内で割れていた)。
2026
09.14バッチ46の残り4件とその波及を監査。AAD痤瘡ガイドラインの推奨の格付けの取り違え、シプロテロン酢酸エステルの髄膜腫リスク閾値の自己矛盾、イソトレチノインの用量設計の国混在を是正した。
- 疾患尋常性痤瘡AAD 2024 の経口イソトレチノインの推奨4.1を「強い推奨」と書いていたが、Table III の格付けは good practice statement である(4箇所を是正)。抄録の good practice statement を列挙する一文が5件のうち4件しか挙げておらず、イソトレチノインが落ちていたことが原因。あわせて米国の妊娠予防プログラム iPLEDGE が2026年11月15日から変わる点(治療中・終了後の妊娠検査を家庭用検査薬で可、19日ロックアウトの撤廃、妊娠しない患者の月次記録と30日処方窓の廃止)を追加し、米国添付文書の年を掲載年の2024から本文の改訂表示どおり2023へ是正した。(出典:AAD 尋常性痤瘡ガイドライン 2024・FDA iPLEDGE REMS)
- 疾患多嚢胞性卵巣症候群抗アンドロゲン薬の使いどころを「6か月単位で効果を評価する」としていたが、2023年国際ガイドラインの推奨4.6.1では6か月は配合経口避妊薬・美容的治療を先行させる最短期間であって効果判定の周期ではないため是正した。薬剤ごとの安全性の差(推奨4.6.5)には「一般集団の推奨に基づく practice point」という原文の限定と、PMOSでのエビデンスが限られるという但し書きを補った。血糖評価の1〜3年ごとの再評価と妊娠前後のOGTT、超音波とAMHを両方は行わないこと、子宮内膜癌のルーチンスクリーニングを推奨しないこと、思春期の月経不順の年数別定義と初経後8年での再評価を追加した。改称の根拠のうち「異常な卵巣嚢胞は増えない」はプレスリリースではなく住民ベース前向きコホートに差し替えた(単純嚢胞・傍卵巣嚢胞・出血性嚢胞・子宮内膜症性嚢胞・皮様嚢腫のいずれも非PMOS群と差が無い)。(出典:2023年 国際PCOSガイドライン・Piltonen 2026 PMOSと卵巣嚢胞)
- 薬剤voretigene neparvovec日本の電子添文の「重大な副作用」(眼内炎、眼の炎症6.7%、網膜異常28.9%、眼圧上昇13.3%、白内障24.4%)が本文に無かったので追加した。とくに網膜異常を発現した患者で永続的な視力低下が報告されている点は、視力を取り戻す治療の危険側として明記した。適応の「十分な生存網膜細胞」の条件は日本では3項目のいずれか1つを満たせばよい選言であり、連言ではないことを明示した。日本の電子添文の出典を製造販売業者のサイトからPMDAの恒久URLへ差し替えた(再生医療等製品は医療用医薬品とは別系統の索引にある)。(出典:ルクスターナ注 電子添文(PMDA))
- 疾患Leber先天黒内障遺伝子治療の対象を「生後12か月〜65歳」と規制上の適応条件のように書いていたが、EU・日本・米国いずれの効能の条文も年齢を指定しておらず、指定しているのは遺伝子型だけであるため書き分けた。(出典:Luxturna EU 製品情報)
- 薬剤sebetralstat3極の規制文書がいずれも述べているQT延長(危険因子は既知のQT延長・電解質異常・肝機能障害・CYP3A4阻害薬やQT延長薬の併用)と、妊娠可能な女性への避妊の規定(EU・日本とも治療中および最終投与後24時間。米国の添付文書には記載が無い)が本文に無かったので追加した。KONFIDENT試験の成績(症状緩和開始までの中央値は300mg 1.61時間・600mg 1.79時間・プラセボ6.72時間)と、12歳以上の急性発作治療としての位置づけも補った。EUの製品概要と日本の電子添文が食事の影響に別の数値を載せている件は、引いている試験と剤形が違うため(EUは開発初期の100mg錠、日本は市販の黄色フィルムコーティング錠を用いた別試験)と判明したので、どちらも消さず表で併記した。(出典:Ekterly EU 製品情報・エクテリー錠300mg 審査報告書)
- 薬剤berotralstatEUの製品概要が「食事とともに」服用する理由を消化器系の副作用を最小限にするためと明記しているのに書いていなかったので補った(曝露量は食事で変わらないので、この用法の目的は血中濃度ではなく忍容性である)。妊娠・避妊の記述も欠けていたため、EUが治療中および最終投与後少なくとも1か月の避妊を求める一方、日本の電子添文と米国の添付文書には避妊の規定が無いという国差を書き分けた。(出典:Orladeyo EU 製品情報)
- 疾患遺伝性血管性浮腫急性発作の治療に経口薬が加わったことは反映されていたが、国際ガイドラインでの位置づけが欠けていたため、注射薬4剤と並列で推奨されること(12歳以上)を追加した。正常C1インヒビター型の遺伝性血管性浮腫については、同ガイドラインが遺伝子組換えC1インヒビター製剤とセベトラルスタットについて利用できるエビデンスが無いと述べている点を明記した。
- 薬剤isotretinoin出典が1件も無かったノートに規制文書と一次資料を付け、次を是正した。用量設計が「0.5〜1 mg/kgを累積120〜150 mg/kgまで15〜20週」とEUと米国の混合になっていたので国別に分解した(累積120〜150 mg/kgはEUで想定期間は16〜24週、15〜20週は米国で累積総量の目標値そのものが無い)。EUで禁忌とされる7項目(妊婦・授乳婦・肝機能不全・高脂血症・ビタミンA過剰症・過敏症・テトラサイクリン系の併用中)のうち、旧稿がモニタリング項目や併用回避として扱っていた区分を禁忌として書き直した。避妊の要件も米国のiPLEDGEの規則を国際的な規則のように書いていたため、EUの規定(少なくとも1つの使用者に依存しない高度に有効な方法、または補完的な2つの使用者依存の方法)と分けた。炎症性腸疾患はメタ解析で関連が支持されないことだけを書いていたが、米国・EUいずれの規制文書も今なお関連を記載し腹痛・直腸出血・重度の下痢で直ちに中止するよう指示しているため両方を書き分けた。重篤な皮膚障害と、無出典で断定されていた劇症型痤瘡の導入プロトコルも是正した。(出典:DERCUTANE 20mg ficha técnica(AEMPS)・ISOTRETINOIN capsule(DailyMed))
- トピックAcne Comedonica - Clinical Forms and TherapyAAD 2024 の経口イソトレチノインの推奨4.1を「強く推奨される」としていたが、Table III の格付けは good practice statement であるため是正した。スピロノラクトンの記述が「見落としてはいけないのは高カリウム血症」で閉じており全例検査へ倒れる読み方になっていたため、同ガイドラインの但し書き(健康な患者ではカリウム監視は不要。高年齢・併存疾患・併用薬などの危険因子があれば検査を考慮)を補った。(出典:AAD 尋常性痤瘡ガイドライン 2024)
- 薬剤finasteride女性の高アンドロゲン症・多毛症に抗アンドロゲン薬として使う場面での肝毒性の注意が無かったため、2023年国際PCOSガイドラインの薬剤ごとの書き分け(スピロノラクトン25〜100 mg/日は有害事象リスクが低いよう、シプロテロン酢酸エステルは10 mg以上で髄膜腫を含むリスクのため非推奨、フィナステリドは肝毒性、フルタミドとビカルタミドは重篤な肝毒性)を、一般集団の推奨に基づく practice point であるという限定つきで追加した。日本の電子添文の「肝機能障害(重大な副作用)」および肝機能障害患者を対象とした臨床試験を実施していない旨と向きが一致することも添えた。(出典:2023年 国際PCOSガイドライン)
- トピックB14: Androgens, anabolic steroids, antiandrogens. Agents affecting the sexual activity抗アンドロゲン薬の節にシプロテロン酢酸エステルが1件も無く、髄膜腫にも触れていなかったため、ステロイド性抗アンドロゲン薬の項を新設して欧州の規制措置(1日10 mg以上の製剤は他治療が無効な場合に限る、最小有効量まで漸減、低用量配合剤にも髄膜腫既往者への禁忌を新設、前立腺癌での使用には変更なし)を追加した。このトピックを主題とする薬剤10件のうち4件(クラスコテロン・ダナゾール・オキシメトロン・スタノゾロール)が本文から欠けていたので補い、17α位を置換した経口体だけが肝毒性を負うという機序を加えた。(出典:EMA シプロテロン含有製剤の審査・Weill 2021 BMJ)
- 薬剤cyproterone acetate同じファイルの中で髄膜腫リスクの閾値が食い違っていた(用法の節は「10 mg/日以上の製剤がEUで制限」、禁忌の節は「1日25 mg以上で明確に上昇することが確認されている」)。25 mg/日という閾値はどの一次資料にも無く、このノートは出典を1件も持っていなかった。規制上の線引きは1日用量で引かれて10 mg以上が対象であり、量と危険の関係を測ったフランスの全国コホートの物差しは1日用量ではなく累積投与量である(曝露の定義は最初の6か月で累積3 g以上、累積60 g超で補正ハザード比21.7)ことを書き分け、出典3件を付けた。MRIによる経過観察の間隔は仏ANSMに逐語で実在したので残し、50 mg・100 mg製剤に課された仏国の運用であると射程を明示した。(出典:EMA シプロテロン含有製剤の審査・Weill 2021 BMJ・ANSM 追跡の推奨)
- トピックVirilism and hirsutism直接除毛法を「脱毛処置を選ぶ大多数にはレーザー・光脱毛」と平坦化していたが、Endocrine Society のガイドライン本文の推奨は毛の色で分岐する(赤褐色・茶色・黒色には光脱毛、白色または金色の毛には電気脱毛)ため是正した。この平坦化は抄録側の圧縮表現をそのまま写したことによる。有色人種では長波長・長パルス幅の光源と皮膚冷却を用いること、地中海系・中東系の顔面多毛症では逆説的多毛(頻度0.6〜10%)を説明したうえで外用療法・電気脱毛を優先することも補った。非古典型先天性副腎過形成のスクリーニングを「病歴に応じて測定」と潰していたので原文の2段構えに戻し、欠けていたカットオフ(スクリーニングは17-OHP 170〜200 ng/dL超、確定は基礎値または負荷後1000〜1500 ng/dL以上)を追加した。(出典:Endocrine Society 多毛症ガイドライン 2018・2023年 国際PCOSガイドライン)
- 薬剤itraconazole強力なCYP3A4阻害薬としての相互作用に、遺伝性血管性浮腫の経口薬セベトラルスタットの例(イトラコナゾール200 mgを1日1回6日間併用でCmax 2.4倍・AUC 5.2倍、米国は併用回避を求める一方EUは肝機能が正常なら用量調整不要)を追加した。(出典:EKTERLY 添付文書(FDA))
2026
09.13間質性膀胱炎の治療が撤回済みの段階分けで書かれていたのを2022年改訂版へ、クラドリビン・ボレチゲン ネパルボベク・エチニルエストラジオールの禁忌が製剤差と国差を潰していたのを添付文書ごとの記述へ改めた。ボレチゲン ネパルボベクの出典3件をニュース記事と参照サイトから中医協資料・製品概要・電子添文へ差し替え、小腸の水吸収量と第XI因子欠乏症の頻度の内部矛盾も是正した。
- 疾患間質性膀胱炎治療の節が「非侵襲的な方法から段階的に進める」と書いていたが、AUAの2022年改訂版は逐語で this update no longer divides treatments into first-line through sixth-line tiers と述べ、段階分けそのものを撤回している。5カテゴリーの再編・併用可・直線的な順序を踏む必要がないことに改め、あわせて全推奨に推奨の強さとエビデンスの質を付した。⚠️ この指針で唯一のGrade A推奨は骨盤底の用手的理学療法で、その推奨自体が骨盤底筋力強化訓練(Kegel体操)を避けるよう求めているのに、その禁止事項が抜けていた。「行ってはいけない治療」4件(推奨23〜26)も丸ごと欠けていたため但し書きつきで追加した——抗菌薬の長期反復投与を否定する推奨は未使用例や再発性尿路感染症の予防投与を妨げず、長期ステロイドを否定する推奨は増悪期の短期投与を否定せず、高圧・長時間の水圧拡張を否定する推奨は診断目的の短時間低圧の拡張とは別物である。ペントサンポリ硫酸の色素性黄斑症は名前だけだったので、累積曝露量との関係と2020年6月のFDA警告表示3点(全例で開始前の眼科的病歴聴取、既存眼疾患ではベースライン網膜精査、全例で開始後6か月以内の網膜検査と以後の定期検査、色素変化は不可逆でありうる)を補い、さらに米国添付文書が持つ2点(遺伝性網膜ジストロフィーの家族歴があれば遺伝学的検査を考慮する、⚠️ 網膜と視機能の変化は投与を中止したあとも進行しうる)も加えた。シクロスポリンAの適用条件も誤読で、原文は「Hunner病変に反応しない場合」ではなく焼灼またはトリアムシノロンに抵抗性のHunner病変例である。膀胱鏡の位置づけは日米で書き分けた——AUAは合併症のない典型例では診断に必須としていない(Expert Opinion)が、膀胱鏡による所見の確認は日本の指定難病基準の側の要件であり、国内基準は残した。(出典:<https://www.auanet.org/guidelines-and-quality/guidelines/diagnosis-and-treatment-interstitial-of-cystitis/bladder-pain-syndrome-(2022)>、ELMIRON 添付文書)
- 薬剤cladribine禁忌の記述が無出典で、しかも承認されている複数の製剤を「妊娠・授乳中、活動性感染症、重度免疫不全」の一行に平坦化していた。製品概要と電子添文を製剤ごとに読み直して表に分解した——禁忌はLITAK皮下注が5項目、LEUSTATIN点滴静注が2項目、MAVENCLAD錠が7項目、日本のロイスタチン注が2項目で、4製剤すべてに共通するのは過敏症と妊娠だけである。授乳はEUの3製剤では禁忌だが、日本では禁忌ではなく「授乳しないことが望ましい」(9.6)にとどまる。腎機能の閾値も製剤で違い、LITAKはクレアチニンクリアランス50 mL/min以下、MAVENCLADは60 mL/min未満で、LEUSTATINと日本のロイスタチン注には腎機能の禁忌がない。⚠️「活動性感染症が禁忌」は誤りで、感染を禁忌に置くのはMAVENCLADの慢性感染症(結核・肝炎)とHIVのみであり、他の製剤では警告の側で先に治療しておくという書き方になっている。承認の枠組みも書き分けた——LITAKとMAVENCLADはEMAの中央審査で製品概要がEU共通だが、LEUSTATINは加盟国ごとの国内承認である。適応も国で違い、日本はヘアリーセル白血病に加えて再発・再燃または治療抵抗性の低悪性度/濾胞性B細胞性非ホジキンリンパ腫とマントル細胞リンパ腫を持つ一方、スペインにある慢性リンパ性白血病の適応がない。多発性硬化症の適応も「再発寛解型」から製品概要の逐語である高疾患活動性の再発型の成人へ改めた。(出典:LITAK 製品概要、MAVENCLAD 製品概要、LEUSTATIN ficha técnica、ロイスタチン注 電子添文)
- 薬剤voretigene neparvovec日本の薬価をニュース記事に、投与手技・用量・有害事象の頻度を版の無い参照サイトに、周術期ステロイドの用量表を二次的な薬剤情報サイトに依存していた。3件とも一次資料へ差し替えた——薬価は中医協資料で49,600,226円/0.5mL1瓶(原価計算方式、有用性加算I A 45%と市場性加算I A 10%。⚠️ 加算係数が0のため加算前後の額は同じ)と読み直し、両眼分の約9,920万円が算術であることを明示した。年齢の記述も是正した。「生後12か月〜65歳」を無条件の適応条件のように書いていたが、EU・米国・日本のいずれも効能の条文に年齢を置いておらず、しかも注意の側で示す下限は3極で全部違う——米国が12か月未満への投与を推奨せず、EUが4歳以下で確立していないとし、日本の電子添文は3歳未満の幼児を対象とした臨床試験を実施していないと述べる。禁忌も3極で違い、EUは3項目、日本は再使用禁止を含む4項目を挙げるのに対し、米国の添付文書は禁忌なしと記載している。⚠️ 周術期の全身ステロイドも、EUと米国がプレドニゾン換算で書くのに対し、日本の電子添文は「プレドニゾロン(又は同等用量)」を基準薬とする——海外第III相試験で用いられたプレドニゾンは国内未承認であり、国内第III相試験は同じ用法・用量をプレドニゾロンで実施している。副作用の22%・20%・15%は被験者41例が分母で、同じ表が眼を分母にした値も併記していることを補った。硝子体炎39%はデンマークの全12例中23眼中9眼、萎縮の拡大速度は既に萎縮を生じた27眼だけの値であることも明示した。(出典:中医協 総-2 令和5年8月23日、LUXTURNA 製品概要、LUXTURNA 添付文書、ルクスターナ注 電子添文)
- 薬剤ethinylestradiol「禁忌:35歳以上の喫煙者」という書き方が規制文書の食い違いを潰していた。同じ配合剤(エチニルエストラジオール0.020 mg+ドロスピレノン3 mg)について3極を読み直したところ、英国の製品概要は喫煙も年齢も禁忌欄に置かず、動脈血栓塞栓症の危険因子として扱い、複数の危険因子による高リスクという経路で初めて禁忌に掛かる。米国の医学的適格基準は35歳以上かつ1日15本以上をカテゴリー4、15本未満をカテゴリー3と本数で分ける。日本の電子添文は35歳以上かつ1日15本以上を禁忌(2.5)、40歳以上を慎重投与(9.1.2)とする二段構えで、⚠️ **日本の禁忌の線は米国と同じ35歳+15本である**。従来は皮膚科ガイドライン経由の孫引きで「日本の年齢の線は40歳」とだけ書いており、日本の禁忌を隠していた。妊娠の所在も是正した(英国の製品概要は禁忌欄ではなく妊娠・授乳の項に置く)。⚠️ いったん取り下げた「前兆のない片頭痛は相対的禁忌にとどまる」という記述も復活させた——日本の電子添文9.1.8が慎重投与として明記しており、米国の医学的適格基準2024もカテゴリー2として挙げている(要約表がカテゴリー3と4しか載せないため不在に見えていた)。米国の典拠も2016年版から、それを置き換えた2024年版へ差し替え、静脈血栓塞栓症の既往が抗凝固の有無で再編されたこと、血栓性素因の行に抗リン脂質抗体症候群が明示されたこと、表在静脈血栓が独立してカテゴリー3になったことを反映した。(出典:Eloine 製品概要、ヤーズ配合錠 電子添文、US MEC 2024)
- トピックDegradation and absorption of nutrients. Absorption of water, potassium and sodium. Absorption of iron and vitamin B12.小腸粘膜のヒダを本文が「縦走ヒダ」と書く一方、直後の図は同じ構造を「輪状ヒダ」とラベルしていた。輪状ヒダ(plicae circulares、Kerckring皺襞)が標準の解剖用語で、コーパス内でも組織学のトピック2件が一貫して輪状ヒダを使っており、縦走ヒダはこの1件だけの浮いた記述だったため是正した(胃の縦走ヒダは別の構造で、その区別は残してある)。あわせて水の収支が同一ファイル内で3通りに割れていたのを是正した——本文が小腸8.5 L、まとめが小腸8.5 Lと大腸1.9 Lで合計が総量9 Lを超え、別の箇所は小腸6.5 L・結腸へ2 L・結腸1.9 L・便0.1 Lとしていた。⚠️ これらの値はいずれもファイル内の出典が支えておらず、足し算も9 Lに閉じない。唯一の出典が述べる範囲(総量約9 L、小腸が7〜8 L、結腸が残りの1〜2 L)へ寄せ、便の約0.1 Lと合わせて9 Lで閉じるようにした。この範囲は、手つかずで残っていた「小腸から約80〜85%、結腸から約15〜20%」という配分とも整合する。表面積を約200平方メートルとする古典的な教科書値についても、形態計測による再評価が消化管全体で約32平方メートルとしていることを注記した。(出典:Physiology, Small Bowel、Surface area of the digestive tract – revisited)
- トピックMolecular background of congenital thrombophilia; APTI, PTI evaluations — P II第XI因子欠乏症(旧称「血友病C」)の頻度を「0.01–0.1/10,000(イスラエルで8%)」と書いていたが、誤りが2つあった。この推計は現行の総説が歴史的推計として明確に否定している値で、軽症・無症候の保因者が捕捉されていなかったことが低すぎた理由である。また8%は疾患の有病率ではなくアシュケナージ系ユダヤ人の保因者頻度に相当する値で、国単位の数字でもない。有病率と保因者頻度という別の指標を同じ欄に並べ、しかも桁が4〜5違っていた。一般人口で約1/10,000〜1/20,000(英国の登録データでは1/17,000)、アシュケナージ系ユダヤ人では約1/20と書き改め、同じ表に並ぶ血友病A・Bの頻度が男性を分母とするのに対しこちらが一般人口を分母とすることを本文に明記した。行の見出しも改めた——引いている総説自身が「血友病Cという語はもう使われない」と述べており、コーパスの他の2ノートは既に歴史的呼称として扱っていた。あわせてプロトロンビン時間と活性化部分トロンボプラスチン時間を「旧称」と書いていた2箇所を是正した——どちらも旧称ではなく現行の標準名で、同じファイルの見出しとまとめが現行名として使っている。(出典:Laboratory and Molecular Diagnosis of Factor XI Deficiency)
- 疾患有毛細胞白血病モキセツモマブ パスドトクスが「大半の国で入手できない」とだけ書かれていたので、規制上の事実で裏づけた。EUでは2021年7月23日に欧州委員会が販売承認を撤回しており、これは承認からわずか5か月後の販売業者自身の申請によるもので、理由は商業上の判断、EUでは一度も販売されていない。⚠️ 米国での販売状況は今回一次資料で確定できなかったため、記述はEUに限定してある。あわせて支持療法の欠落3件(発熱性好中球減少症へのG-CSFと広域抗菌薬、プリンアナログ投与後の輸血における血液製剤の照射、受けた治療によらず二次癌リスクが高いため年1回以上の皮膚科診察)と、妊娠合併例の扱い、単球減少が自動血球分析装置に有毛細胞を単球と数えられてマスクされうることを追加した。(出典:Lumoxiti EPAR、FILO 2024 recommendations)
- 疾患有毛細胞白血病バリアント「標準治療も指針も存在しない」という記述が、同じコーパス内の記述と自己矛盾していた。総説の原文どおり確立した標準治療が無いことは正しいが、FILOの2024年推奨は有毛細胞白血病の指針の中にバリアント型の推奨を持っている。否定を消さずに両方を書き分けた。あわせて治療開始基準が1行も無かったので古典型と同一(満たさなければ経過観察)であることを補い、⭐ リンパ球増加があるときは輸注反応を減らすためリツキシマブの開始をリンパ球数が正常化するまで遅らせるという但し書きを追加した——バリアント型は白血球増加が典型像なのでこれに当たる症例が多い。MEK阻害薬についても、FILOが再発・難治かつMAP2K1変異ありという2つの限定つきで may be used と述べる一方、原著と総説は保留しているという食い違いを両論で示した。(出典:FILO 2024 recommendations)
- 薬剤mifamurtide臨床試験の記述に組入れ基準が落ちていた。INT-0133の対象は「新規診断の骨肉腫患者」ではなく、臨床的に検出可能な転移が無く切除可能と判断された662例で、この限定が適応の書き方と対応している。6年生存率70%から78%への改善も全生存の値であることが明示されていなかった——同試験では無イベント生存はP=.08の傾向どまりである。禁忌の節が丸ごと無かったので製品概要4.3の3項目(過敏症、シクロスポリンほかカルシニューリン阻害薬との併用、高用量非ステロイド抗炎症薬との併用)と、脾臓マクロファージへの作用というその理由を追加した。⚠️ 年齢についても、製品概要の2〜30歳という記載は有効性・安全性が評価された試験集団を指すのであって適応の年齢条件ではないため、そう読める書き方を避けた。EUは2009年3月6日の中央審査で承認、米国は未承認である。2025年に発表された398例の統合解析は5年無イベント生存を71.4%対58.3%(P=.0139)としたが多変量では非有意(P=.0593)で、著者自身が対照群の欠如を最大の限界としていることも添えた。(出典:MEPACT 製品概要、Meyers 2008 INT-0133、Palmerini 2025)
- 薬剤sebetralstat薬物動態表が米国の半減期5.3〜8.9時間だけを代表値として載せ、日本の電子添文の3.75±1.75時間との差を人種差と読める形で残していた。3極の原文を並べると差の説明は用量である——300 mgではEUの幾何平均3.7時間と日本人の3.75時間がほぼ一致し、600 mgでは日本人の6.07時間が米国の範囲に収まる。EUの製品概要自身が、5〜600 mgでCmaxは用量比例だがAUCは用量比例を超えるとし、その理由を高用量で終末消失相がより長く現れるためと説明している。表に用量の列を立てて3極を並べ、米国の括弧内の値が標準偏差であることも明記した。
- 薬剤hydroxyamphetamine点眼後の判定時刻「30〜45分後」が無出典だった。原著の方法は最大効果に達するまで10〜15分間隔で測定するとし、それが通常45〜60分であると記しているので45〜60分に是正した——早すぎる時点での判定は節後性病変の方向へ結果を倒す。判定のしきい値も欠けていたので、対照40例では片眼が他眼より最大1.0 mm小さく散大しうるという値を追加した。⚠️ 異常の定義は原著の逐語で「他眼との差が1.0 mmを超える」であり、1.0 mmちょうどは対照でも起こりうる範囲なので異常側に入れない。「偽陽性率・偽陰性率がいずれも高い」という記述も非対称化した——同じ研究の結論は、異常な結果は第3ニューロン病変を確実に示すが正常な結果は診断の助けにならない、というものである。濃度も0.5%と1%が併存することを書き分け、虹彩の色素が濃いと散瞳が有意に小さくなるため絶対値でなく左右差で判定することを補った。(出典:Bates 1995)
- トピックTypes of rhinitisアレルギー性鼻炎の治療にモンテルカストを挙げながら、米国の枠組み警告に一言も触れていなかった。米国の添付文書は逐語で、アレルギー性鼻炎については代替治療に反応しないか忍容できない患者に使用を限るよう求めており、喘息や運動誘発性気管支収縮についての処方前にベネフィットとリスクを考慮せよという記述より強い制限である。アレルギー性鼻炎はまさに使用が制限されている側の適応なので、国を明記して追記した。(出典:SINGULAIR 添付文書)
- 疾患尋常性痤瘡副腎由来アンドロゲンの指標としてデヒドロエピアンドロステロン硫酸を本文で挙げながら検査値の関係フィールドが空だったので結びつけ、あわせて検査値ノート側の記述を現行の一次資料で厚くした。⚠️ 検査値ノートは「副腎腫瘍を示唆する確立したカットオフ値がない」と書いていたが、指針の原文はカットオフを設けない対象を非多嚢胞性卵巣症候群病態の精査開始基準としており、理由も測定プラットフォーム間のばらつきとして明示されている。射程が違うので是正した。(出典:Society for Endocrinology androgen excess 2025、AAD acne 2024)
2026
09.13バッチ44の2巡目。MDS-PD診断基準の支持所見が原著に無い一般規則の形になっていたのと警告所見の年数限定が落ちていたのを是正し、イデベノンのRHODOS試験が主要評価項目を達成していないことを明記した。遺伝性血管性浮腫の原因薬フィールドが薬剤ページに偽の文を出していたのを誘因と規制上の禁忌に分け、ACE阻害薬・ARNI 5剤の禁忌欄をクラスで平坦化していたのを国別・剤別に書き分けた。皮膚T細胞リンパ腫は2022年改訂でB2からクローン陽性の要件が外れていること、ロイコボリンのメトトレキサート救済開始時刻が国で意味が違うことを補った。
- 疾患パーキンソン病MDS 2015診断基準の支持所見④が「特異度80%超の補助検査が1つ以上陽性(現時点では嗅覚低下、またはMIBG…)」という一般規則の形で書かれていたが、原著の④は The presence of either olfactory loss or cardiac sympathetic denervation on MIBG scintigraphy という閉じた選言で、「特異度80%超なら数えてよい」という規則は置かれていない。この書き方はDaT-SPECT・SAA・皮膚生検などを支持所見に数える方向へ開いてしまうため原文どおりに戻し、支持所見に挙がる補助検査は嗅覚検査とMIBGの2つだけで、DaT-SPECTは支持所見ではなく正常であることが絶対的除外基準である旨を明示した。⚠️ 警告所見も「早期反復転倒、急速な歩行障害、早期・重度の自律神経障害や球症状」と時間枠が全部落ちていたので、10項目のうち7項目に付いている発症からの年数(3年・5年・10年)を復元した——限定が無いと「いつ起きた転倒でも警告所見」と読め、非定型パーキンソニズムへ寄せる方向に倒れる。残る3項目(吸気性の呼吸障害、他に説明のつかない錐体路徴候、左右対称性のパーキンソニズム)には年数の限定が無い。確実性レベルの相殺規則も「警告所見の数が支持所見の数を超えない」と抽象化されていたので、原文の運用規則(警告1つなら支持1つ以上、2つなら2つ以上、3つ以上は該当しない)に開いた。サフィナミドの記述の根拠が患者向医薬品ガイド(2019年作成)だったので電子添文本体(2024年1月改訂・第5版)へ差し替え、抜けていた用法・用量と、三環系・四環系抗うつ薬やSSRI・SNRIとの併用が禁忌で切り替えに原則14日間の休薬が要ることを追加した。日本神経学会2018年ガイドラインが付けた「本邦のみでの承認薬剤」という但し書きについては、イストラデフィリンがその後に米国FDAで2019年に承認され、欧州医薬品庁には2022年に販売承認を拒否されている経緯を追記した。(出典:MDS臨床診断基準、エクフィナ錠50mg 電子添文、FDA承認の経緯、EMA Nouryant 拒否)
- 薬剤idebenone有効性の記述が「イデベノン群はプラセボ群より平均3〜6文字多く読め、30%対10%で回復した」だけで、試験が成功したように読めた。⚠️ 唯一の無作為化比較試験RHODOSは主要評価項目(視力の最良回復)をintention-to-treat集団で達成しておらず、原文は The primary end-point did not reach statistical significance in the intention to treat population.(群間差 logMAR −0.064、95%CI −0.184〜0.055、P=0.291)と明記している。有意になったのはベースラインで両眼視力が乖離した患者30例の事後(post hoc)交互作用解析で、しかも交互作用検定は両側有意水準0.10で行われている。あらかじめ定めた反応者解析もITTでは20/53(37.7%)対7/29(24.1%)、P=0.231で有意差が無い。⚠️ 欧州医薬品庁が挙げる「30%(16/53)対10%(3/29)」は原著全文に存在せず機構が別定義で数え直した値であり、その乖離群30例の分母も無作為化85例ではなく視力解析集団82例である(Table 1脚注 a)。副作用の頻度区分も1段まとめていたので製品概要4.8の頻度表どおり鼻咽頭炎・咳嗽をvery common、下痢・背部痛をcommonに分け、丸ごと欠けていた重篤な副作用(無顆粒球症・貧血・白血球減少・血小板減少・好中球減少、肝炎と肝酵素上昇、痙攣発作・せん妄・幻覚)を追加した。日本の欄は薬価基準収載品目リスト(令和8年8月13日適用)の内服薬・注射薬・外用薬を全文検索してイデベノン0件・旧販売名アバン0件を確認し(対照としてアセタゾラミド/ダイアモックスが検出されることも確認)、薬価収載と薬事承認は別制度である旨を添えた。(出典:RHODOS原著、Raxone SmPC、薬価基準収載品目リスト)
- 疾患Leber遺伝性視神経症イデベノンの根拠の書き方が同じ問題を抱えていたので、主要評価項目の未達成・事後の部分集団・欧州医薬品庁による数え直しを出典ごとに書き分けた。⚠️ 承認根拠に含まれる支持データ(拡大アクセスプログラムと症例記録調査)が無作為化比較ではないことも明記した。3つの一次変異の予後については「m.11778G>Aは回復率が最も低い群である」と表の数値から断定していたが、GeneReviewsはTable 3脚注2で Although published reports would appear to indicate otherwise, the m.3460G>A pathogenic variant is generally accepted among experts as having the worst visual recovery rate と逆を断っている。断定を外し、資料の大づかみのまとめと脚注の但し書き(回復の定義が報告ごとに違う/専門家は3460が最悪と受け止める)、回復の予測因子(12歳以下の発症・亜急性・大きい視神経乳頭)を書き分けた。浸透率も「男性32〜51%・女性8〜28%」と平坦化されていたので変異ごとの表に開き、⚠️ 変異間の差より報告間のばらつきのほうが大きいこと、95パーセンタイルは3変異いずれも50歳であることを添えた。遺伝子治療の承認状況を無限定で否定していた3箇所は「欧州では」に限定した。(出典:RHODOS原著、GeneReviews LHON、EMA Raxone)
- 疾患遺伝性血管性浮腫原因薬のフィールドにエストロゲン3剤とDPP-4阻害薬5剤が入っていたが、この関係は薬剤ページに「エチニルエストラジオールが原因となる疾患:遺伝性血管性浮腫」という文を出す。⚠️ 本症は遺伝性で、これらが起こすのは血管性浮腫であって遺伝性血管性浮腫ではない。国際ガイドラインも medications known to cause angioedema, such as ACE inhibitors, oral contraceptives, DPP-IV inhibitors, and neprilysin inhibitors does not preclude a diagnosis of HAE, as these medications are also associated with angioedema attacks in affected individuals and may, in fact, unmask the condition と述べ、一貫して known triggers と呼ぶ。8剤をフィールドから外して本文の表へリンクごと移し(情報は落としていない)、規制上の禁忌(ACE阻害薬・ネプリライシン阻害薬。英国SmPC 4.3 に Hereditary or idiopathic angioedema)と、ガイドラインが回避を求める誘因(エストロゲン・DPP-4阻害薬。英国SmPCでは4.3ではなく4.4)を分ける節を作った。型の割合も上限だけを取って「I型 約85%」としていたのを原文どおり約80〜85%・II型約15〜20%に、「最大25%が新規変異」を原文の about 25% に直した。長期予防5剤には推奨の強さ(Strong/Consensus)を明記し、落ちていた It should not be necessary for patients to try androgens or antifibrinolytics before considering first-line treatments を追加した。(出典:国際HAEガイドライン2026、Innovace SmPC)
- 疾患皮膚T細胞リンパ腫セザリー症候群のB分類について「クローン性は基準から外れたのではなく、各区分に添字A/Bを付けて併記する形になった」と書いており、2022年版でもB2にクローン陽性が要ると読める状態だった。⚠️ ISCL/USCLC/EORTCの2022年改訂の病期表には B2A(clone negative or equivocal/high blood tumor burden)が独立した区分として実在し、B2の定義からクローン陽性という要件そのものが外れている(加齢に伴い皮膚と一致しないT細胞クローンが末梢血に検出されるため)。あわせて同改訂の測り方の変更2点、Neither CD4/CD8 ratio or the percentage of abnormal lymphocyte subsets should be used alone to define B classification と Abnormal LNs are those now > 1.5 cm LDi according to the Lugano classification、および骨髄病変がM1aとして位置づけられたことを追加した。B2の代替判定基準は名前だけで閾値が無かったのでCD4/CD8比10以上・CD4+CD7−40%以上・CD4+CD26−30%以上を、セザリー症候群の確立した基準(循環T細胞クローンの同定+血中セザリー細胞1,000/μL以上、ただし支持所見はどれ一つ単独ではリンパ腫に特異的でない)を補い、生検で確定する前に症状が2〜10年先行しうることと病期別の予後を追加した。(出典:ISCL/USCLC/EORTC 2022、ISCL/USCLC/EORTC 評価項目合意2011、NCI PDQ)
- 薬剤leucovorin欧州の商品名欄に米国のブランド名Wellcovorinが入っていた(FDAの処方情報 WELLCOVORIN (leucovorin calcium) tablets, for oral use、Revised: 3/2026)ので、ハンガリーOGYÉIとスペインAEMPSの登録簿で実在する品目へ置き換えた。⚠️ その過程でEUの製品概要2件を読み、同じ薬でも国と剤形で適応が重ならないことが分かった——ハンガリーの注射剤はラセミ体カルシウムホリナート自体に5-フルオロウラシル併用の適応を与えるが、スペインの経口錠は筆頭が葉酸欠乏による巨赤芽球性貧血で5-FU併用が無い。日本ではこの役割はレボホリナートが担い、ラセミ体の効能は葉酸代謝拮抗剤の毒性軽減にとどまる。⚠️ メトトレキサート救済の「24時間」も国で意味が違い、米国は within 24 hours of methotrexate administration when there is impaired methotrexate elimination =排泄遅延例での上限、スペインは投与開始から24時間経過後=開始時刻、ハンガリーは12〜24時間=幅、日本は療法ごとの固定時刻である。無国籍の一般則として書いていた3箇所を是正した。経口から静注へ切り替える閾値も米国とスペインで数字が違い、救済を開始すべき用量の閾値(500 mg/m²超で必要・100〜500 mg/m²では考慮)はどの国の文書からも書かれていなかったので補った。禁忌の3極比較ではEU 2か国とも悪性貧血およびその他のビタミンB12欠乏性貧血を4.3に置いており、禁忌に置いていないのは確認した範囲で日本だけである。(出典:Leucovorin-Teva SmPC、LEDERFOLIN ficha técnica)
- 疾患特発性頭蓋内圧亢進症Friedman基準の画像要件を「頭部MRI/MRVが正常」と一本化していたが、原基準は典型例(女性かつ肥満)は造影の有無を含むMRIで足り、それ以外の患者にMRVを追加する(MRI不可なら造影CT)と書き分けている。基準1〜4を満たしながら開放圧が届かない例の分類(probable)も抜けていたので追加した。開放圧の閾値は資料で不等号が違い(Friedmanは250 mmCSF以上、ICHD-3と欧州頭痛連合は250 mmCSFを超える)、25〜30 cmH₂Oのグレーゾーンと、開放圧を単独で解釈してはならないことを補った。⚠️ 小児の節を新設した——英国は2024年に小児専用のコンセンサス勧告を持っており、成人指針が推奨しない反復腰椎穿刺が小児では罹病経過を通じて最大5回までの二次治療として置かれるなど、成人の枠組みをそのまま当てられない。(出典:英国小児IIHコンセンサス2024、欧州頭痛連合IIHガイドライン2018)
- 薬剤fostamatinib高血圧の用量調節と肝障害の休薬規定を、EU・米国・日本で共通であるかのように書いていた。⚠️ 「140/90が8週間超」「160/100が4週間超」という週数はEUと米国だけで、日本の電子添文は同じ2段を「適切な降圧療法にもかかわらずコントロールできない場合」とするだけで期間を数字で示さない。高血圧クリーゼの定義も、EU・米国が systolic over 180 and/or diastolic over 120 mmHg とするのに対し日本は「収縮期180mmHg以上又は拡張期110mmHg以上」で、拡張期の値も不等号も一致しない。肝障害の「5倍以上が2週間以上」も2週間以上はEUのみで日本は「持続する場合」である。AST/ALT が基準上限の3倍以上かつ総ビリルビンが2倍超なら休薬ではなく中止すること、好中球減少の休薬・再開の実数(1,000/μL未満で休薬、1,500/μL超で再開)も抜けていたので追加した。禁忌はEU 4.3も日本2.1/2.2も過敏症と妊娠の2項目だけで疾患名が無いことを確認し、その旨を出典に残した。(出典:Tavlesse SmPC、タバリス錠 電子添文)
- 薬剤romidepsin日本の適応の根拠が二次的な薬剤情報サイトだったのでPMDAの電子添文(2022年7月改訂・第2版、効能又は効果は再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫のみ)へ差し替えた。⚠️ 米国の出典は版が古かったのではなく文書と記述が食い違っていた——参照していた改訂版s016(Revised 3/2021)は末梢性T細胞リンパ腫の適応1.2を持つのに、記述は「CTCLのみ」と書いていた。現行のs017(Revised 7/2021)のRECENT MAJOR CHANGESに Indications and Usage, Peripheral T-cell Lymphoma (1.2) Removed 7/2021 とあり、日米で適応が逆転していることを表で書き分けた(撤回の理由は添付文書に書かれていないため書いていない)。腫瘍崩壊症候群の頻度1%も原文は in 1% of patients with tumor stage CTCL で、皮膚T細胞リンパ腫全体ではなく腫瘤期の値だったので限定を復元した。肝機能障害時の開始用量(中等度7 mg/m²・重度5 mg/m²・軽度は調節不要)と避妊期間も追加した。(出典:イストダックス 電子添文、ISTODAX 添付文書 s017)
- 薬剤mogamulizumab日本の電子添文を1件も引いていなかったため、効能が3本立て(CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫/再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫/再発又は難治性の皮膚T細胞性リンパ腫)であることと、⚠️ CCR4抗原を検査して陽性が確認された患者のみに投与するという5.2の規定が〈CCR4陽性のATL、再発又は難治性のCCR4陽性のPTCL〉という見出しの下にあり皮膚T細胞性リンパ腫の効能には掛からないことを、構造ごと書き足した。用法・用量も適応別で、成人T細胞白血病リンパ腫は1週間間隔8回、末梢性T細胞リンパ腫は1週間間隔8回、皮膚T細胞性リンパ腫は1週間間隔5回のあと2週間間隔と分かれ、米国の28日サイクルとも違う。⚠️ 禁忌疾患に入っていた移植片対宿主病を外した——米国添付文書は逐語 CONTRAINDICATIONS: None.、日本の禁忌は成分過敏症の1項目のみで、移植片対宿主病はどちらの禁忌欄にも挙がっていない(移植後合併症としての注意は本文に残した)。(出典:ポテリジオ 電子添文、POTELIGEO 添付文書)
- 薬剤safinamide肝機能障害での扱いが「中等度以下の肝機能障害でも用量調整が必要になりうる」と曖昧だったので、電子添文の3段階(重度=Child-Pugh Cは禁忌、中等度=Child-Pugh Bは1日50mgを超えない、軽度は上限規定なし)に是正した。禁忌の列挙に国名が付いていなかったので、日本の電子添文(2024年1月改訂・第5版)の禁忌が6項目であることと、⚠️ 米国は妊婦を禁忌に挙げず代わりにデキストロメトルファン・セイヨウオトギリソウ・シクロベンザプリン・リネゾリドを挙げるという国差を明示した。本文が禁忌として列挙していた薬剤が frontmatter の相互作用フィールドに反映されていなかったので、相手ノートが本剤を名指ししている5剤を反映した。(出典:エクフィナ錠50mg 電子添文)
- 薬剤ramipril禁忌の断定に出典が1件も無かったので英国の製品概要(Tritace、改訂 26 August 2026)の4.3を全文で読み直して8項目の表にした。⚠️ 両側腎動脈狭窄・単腎の腎動脈狭窄は「慎重投与」ではなく禁忌(4.3)で、本文とまとめの両方が注意扱いにしていたのを是正した(先発品と後発品2文書の計3文書で同じ8項目であることを確認)。⭐ Ramipril must not be used in patients with hypotensive or haemodynamically unstable states. は、今回読んだACE阻害薬・ARNI 5剤のうちラミプリルにしかない禁忌である。妊娠も「全妊娠期で禁忌」と平坦化していたが、4.3の禁忌は第2・第3三半期のみで第1三半期は4.6の not recommended である。片側性で対側腎が健常なら通常は使用できるという既存の記述は落とさずに残し、製品概要4.4の記述で裏づけた。日本は薬価基準収載品目リストにラミプリルが0件で電子添文に辿り着けなかったため、日本での扱いについては何も述べていない。(出典:Tritace SmPC)
- 薬剤enalapril遺伝性血管性浮腫を禁忌と断定しながら出典が1件も無かったので、英国の製品概要(Innovace、改訂 26 November 2025)と日本の電子添文(レニベース錠、2025年9月改訂・第5版)を読んで国別の表にした。⚠️ 妊娠が禁忌になる範囲は国で違う——英国は4.3が第2・第3三半期のみで第1三半期は4.6の not recommended、日本は三半期を区切らず「妊婦又は妊娠している可能性のある女性」を禁忌とする。旧記述の「妊娠(全妊娠期で禁忌)」は日本側としては正しいが欧州では誤りだった。⚠️ 「ACE阻害薬による血管性浮腫の既往」と「遺伝性/特発性の血管性浮腫」は英国では4.3の別々の2箇条、日本は1項目にまとめた例示という違いも明示した。米国の添付文書は読んでいないため、米国については何も述べていない。(出典:Innovace SmPC、レニベース錠 電子添文)
- 薬剤perindopril禁忌の断定に出典が無かったので英国の製品概要(Coversyl Arginine、改訂 10/2021。後発品の2026年6月改訂版でも同じ8項目であることを確認)と日本の電子添文(コバシル錠、2025年9月改訂・第3版)で裏づけた。⭐ ペリンドプリルの英国製品概要は4.3が8項目あり、体外循環治療と有意な両側腎動脈狭窄・単腎の腎動脈狭窄を「4.4の注意」ではなく禁忌に置いている——エナラプリル・カプトプリルの英国製品概要(いずれも6項目)にはこの2項目が無い。⚠️ ただしペリンドプリル固有ではなく、ラミプリルの英国製品概要も同じく4.3に置く。日本の電子添文は両側腎動脈狭窄を禁忌欄ではなく9.1.1に置き、逐語は「治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること」である。妊娠の射程の国差も他剤と同様に書き分けた。(出典:Coversyl Arginine SmPC、コバシル錠 電子添文)
- 薬剤captopril禁忌の断定に出典が無かったので英国の製品概要(Captopril 25mg/5ml 経口液剤、改訂 09/04/2026)と日本の電子添文(カプトリル錠、2025年9月改訂・第4版)で裏づけた。英国4.3は6項目で、⚠️ 逐語が Hereditary/idiopathic angioneurotic oedema と他剤の angioedema とは違う語になっている。両側腎動脈狭窄は4.3ではなく4.4の注意で、日本でも禁忌欄ではなく9.1.1である。妊娠の射程の国差も他剤と同様に書き分けた。米国の添付文書は読んでいないため、米国については何も述べていない。(出典:Captopril 経口液剤 SmPC、カプトリル錠 電子添文)
- 薬剤valsartan + sacubitril禁忌の断定に出典が無かったのでEUの製品概要(Entresto Annex I)と日本の電子添文(エンレスト、2025年9月改訂・第9版)で裏づけた。⚠️ 丸ごと抜けていた禁忌を追加した——EU 4.3は重度の肝機能障害・胆汁性肝硬変・胆汁うっ滞を、日本2.5は重度の肝機能障害(Child-Pugh分類C)を禁忌とし、EUは4.2でChild-Pugh Aは用量調節不要・BとAST/ALTが基準上限の2倍超は開始用量半分と定めている。ACE阻害薬との36時間のウォッシュアウトも片方向に読める書き方だったが、EU 4.4は If treatment with sacubitril/valsartan is stopped, ACE inhibitor therapy must not be initiated until 36 hours after the last dose of sacubitril/valsartan と述べ、日本の10.1も両方向を明記しているので双方向に直した。妊娠の射程の国差も他剤と同様に書き分けた。(出典:Entresto 製品概要、エンレスト 電子添文)
- 薬剤zonisamideまとめが「本邦のみの承認薬で海外の評価は定まっていない」と日付も帰属も付けずに断定しており、本文が同じ内容を2018年ガイドラインへ正しく帰属させているのと同一ファイル内で食い違っていた。⚠️ これが2018年時点の付帯事項であることを明示したうえで、米国の添付文書データベースを全件照会し、ゾニサミドを一般名とする34件のうち適応の記載が取得できた33件はすべて成人てんかんの部分発作に対する併用療法のみで、パーキンソン病を適応に含むものは0件であることを確認して前提が保たれていることを示した(この実測は同データベース収載分についてのものであって、FDA承認全体を数えたものではない)。(出典:日本神経学会 パーキンソン病診療ガイドライン2018)
- トピックG1-28: Diagnosis of Parkinson's disease警告所見の行に発症からの年数の限定が無く、「発症5年以内の急速な歩行障害、早期の反復転倒・重度自律神経障害・球症状」という書き方になっていた。⚠️ 限定が無いと「いつ起きた転倒でも警告所見」と読め、非定型パーキンソニズムへ寄せる方向に倒れるため、10項目のうち7項目に付いている年数(反復転倒は3年以内かつ年1回超、球症状と自律神経障害は5年以内、拘縮は10年以内など)を入れた表に書き換えた。確実性レベルの判定規則も本文に無く図にレベル名が出るだけだったので、臨床的確実が絶対的除外基準なし・支持所見2つ以上・警告所見ゼロ、臨床的ほぼ確実が警告所見1つなら支持所見1つ以上・2つなら2つ以上・3つ以上は該当しない、という規則と想定される精度を追加した。鑑別表の見出しが「警告所見」となっておりMDS基準の用語と別概念が同じ語で並んでいたので「手掛かり」に改めた。(出典:MDS臨床診断基準)
- トピックG3-11: Treatment of Parkinson's diseaseパーキンソン病治療のトピックなのに、日本で処方されるウェアリングオフ補助薬3剤(ゾニサミド・イストラデフィリン・サフィナミド)が薬効群表にも本文にも一度も出てこなかったので、電子添文3件を取得して効能・効果と用法・用量を逐語で確認したうえで節を新設した。イストラデフィリンは電子添文7.1が「40mgでは、20mgを上回るオフ時間の短縮効果は認められていない」と述べており増量の意味づけが他剤と違う。⚠️ MAO-B阻害薬の行が「セロトニン作動薬との併用でセロトニン症候群のリスク」という注意止まりだったが、日本の電子添文ではサフィナミド・セレギリンとも多くの抗うつ薬が併用禁忌で、切り替えに原則14日間の休薬が要る。疾患ノート側と推奨の強さが割れていたので禁忌として書き直した。(出典:エクフィナ錠50mg 電子添文、ノウリアスト錠 電子添文)
- トピックCutaneous T-cell Lymphoma疾患ノートと逐語で同じ誤り(「クローン性は基準から外れたのではなく、各区分に添字A/Bを付けて併記する形になった」)が残っていたので同じ是正を当てた。2022年改訂の病期表には B2A(clone negative or equivocal/high blood tumor burden)が独立した区分として実在し、B2の定義からクローン陽性という要件そのものが外れている。あわせて Neither CD4/CD8 ratio or the percentage of abnormal lymphocyte subsets should be used alone to define B classification、異常リンパ節を長径1.5 cm超(Lugano分類)とすること、N分類への添字とM1a/M1bも追記した。(出典:ISCL/USCLC/EORTC 2022)
- トピックMycosis fungoides, Sezary syndrome, Peripheral T-cell lymphomaセザリー症候群の血液基準を「CD4+/CD8+比10以上」と書いていたが、これはCD4陽性細胞とCD8陽性細胞の比のことで、日本語でこう書くとCD4とCD8の二重陽性細胞という別概念に読める。⚠️ 曖昧さの発生源は出典側にあり(引用元の総説は逐語で a CD4+/CD8+ ratio ≥ 10 と書く一方、同じ論文の検査一覧は CD4/CD8 ratio と書く)、日本語表記を「CD4/CD8比」に改めたうえで出典には原文の逐語を残した。絶対セザリー細胞数の不等号は、この総説が1,000/µL超、ISCL/USCLC/EORTCの合意声明の表が以上と資料間で割れているため、どちらかに寄せずに両論併記とした。(出典:Jonak 2021、ISCL/USCLC/EORTC 評価項目合意2011)
- トピックVirilism and hirsutism多毛症の治療について「複合ホルモン避妊薬を第一選択とし」と無条件に書いていたが、⚠️ Endocrine Society 2018ガイドラインの推奨はそのほとんどが We suggest(提案する)である。本文の Summary of Recommendations に並ぶ27の評点つき記述のうちGRADEの強い推奨(1)はわずか2つで、肥満を伴う多毛症の女性への生活介入(推奨2.2)とフルタミドの使用に反対すること(推奨3.6)だけがそれにあたる。⚠️ 抄録の動詞から推奨の強さを決めると逆になる——抄録の結論部は We recommend against antiandrogen monotherapy unless adequate contraception is used と書くが、本文の対応する推奨3.2は suggest against(弱い推奨・非常に低い確実性)である。原文の動詞と評点を残す形に書き直した。抄録にしか当たっていなかったために落ちていた推奨3.4(静脈血栓塞栓症のリスクが高い女性にはエチニルエストラジオール20 µgと低リスク黄体ホルモンの配合剤を初期治療として提案する)も補い、「少なくとも6か月試す」が用量変更・薬剤変更・追加の3つの場面に掛かること、効果が最大になるまでにさらに約9か月を要することを追加した。分岐が1本まるごと落ちていたので復元した——For women with mild hirsutism and no evidence of an endocrine disorder, we suggest either pharmacological therapy or direct hair removal methods. =軽症で内分泌疾患の証拠が無ければ薬物療法と直接除毛のどちらから入ってもよい。美容的処置(剃毛・毛抜き・ワックス)と直接除毛(電気脱毛・光脱毛)を一列に並べていたのも原文の順序に分解し、落ちていた毛抜きを復元した。治療の節が多毛症の対症療法であること、赤旗があれば薬物療法より先に発生源の同定と腫瘍の除外が来ることも明示した。(出典:Endocrine Society 多毛症ガイドライン2018)
- トピックAmenorrhea原発性卵巣機能不全の診断を「40歳未満なら反復FSH」と書いていたが、これは2015/2016年版の基準である。⚠️ ESHRE/ASRM/IMS/CRE WHiRL 2024ガイドラインは4か月以上の月経異常(自然の無月経または月経不順)とFSH>25 IU/Lの測定1回で診断でき、再検は診断が不確実なときだけ4〜6週後に行うとしており、コーパスの他5ファイルはすべて現行の書き方になっていてこのファイルだけが浮いていた。あわせてホルモン補充療法の推奨(エストロゲン欠乏症状の有無にかかわらず通常の閉経年齢まで=強い推奨、子宮があればプロゲストーゲン併用=強い推奨)を追加した。(出典:ESHRE POI ガイドライン2024)
- トピックMenopause同じファイルの中で「早期閉経」が2つの別概念を指しており、読者が必ず取り違える状態だった。⚠️ STRAW+10の病期名(early menopausal transition / early postmenopause)は期間の前半・後半を指す語で、閉経が早いという意味ではない。一方40〜44歳の卵巣機能停止を指す early menopause はESHREの用語で、40歳未満というPOIの定義の外側にある群である。さらに日本内分泌学会の「早発閉経」は早発卵巣不全の一亜型(卵胞が枯渇し永久に月経が停止するタイプ。もう一方は卵胞が少数残り低頻度に排卵するタイプ)で、これも別概念である。STRAW表に病期番号を添えて3つを書き分け、ESHREの but the evidence and recommendations may be relevant という但し書きも補った。無出典だった「平均自然閉経年齢頃までホルモン補充」に一次資料を付けた。(出典:ESHRE POI ガイドライン2024、日本内分泌学会 早発卵巣不全、STRAW+10)
- トピックB6: Drugs acting on the renin-angiotensin-aldosterone-system (RAAS)2箇所に「全般に高K血症・妊娠禁忌・両側腎動脈狭窄で禁忌」とあったが、⚠️ 3項目のうち2項目が誤分類だった。高カリウム血症は読んだ5文書のどれでも禁忌欄に無く、英国の製品概要では4.4の監視項目、日本の電子添文では9.1.2である。両側腎動脈狭窄が禁忌になるかは剤と国で分かれ、英国の製品概要ではラミプリルとペリンドプリルが4.3の禁忌、エナラプリルとカプトプリルは4.4の注意、日本の電子添文は4剤とも禁忌欄に置かず9.1.1である。妊娠も英国4.3は第2・第3三半期のみで日本は三半期を区切らない。元の3項目を1つも落とさずに「禁忌」と「注意」を分ける表と3箇条の節へ書き換えた。⚠️ ただし日本の9.1.1・9.1.2の逐語は「治療上やむを得ないと判断される場合を除き、使用は避けること」であり、「注意だから軽い」と読めないよう1行添えた。ARB・MRA・ARNIの禁忌欄は確かめていないため、その射程も明記した。(出典:Tritace SmPC、Innovace SmPC、レニベース錠 電子添文)
- トピックDisorders of female hormonal regulationESHRE 2024ガイドラインの版を「2015年版」と書いていたが原文は the 2015/2016 guidance である。あわせて脚注の射程を是正した——「45歳以降の生理的な閉経」はこのガイドラインが述べていないため脚注の外へ出し、代わりに落ちていた but the evidence and recommendations may be relevant to women with early menopause という但し書きを補った。(出典:ESHRE POI ガイドライン2024)
- 疾患非特定型末梢性T細胞リンパ腫再発・難治例に承認されている薬が国によって違うことが書かれていなかったので、日本の電子添文2件で裏づけて追加した。ロミデプシンの効能・効果は「再発又は難治性の末梢性T細胞リンパ腫」、モガムリズマブは「再発又は難治性のCCR4陽性の末梢性T細胞リンパ腫」である。⚠️ モガムリズマブはCCR4陽性という限定が効能そのものに書き込まれており、CCR4抗原をフローサイトメトリーまたは免疫組織化学染色で検査して陽性が確認された患者のみに投与するという規定がこの効能に対する注意として置かれている。⚠️ どちらも本症の標準薬ではなく再発・難治例の選択肢で、承認の範囲も国ごとに違う(ロミデプシンは米国では本症の適応が2021年7月に取り下げられ皮膚T細胞リンパ腫だけになっている)。(出典:イストダックス 電子添文、ポテリジオ 電子添文)
2026
09.13バッチ45。推奨の強さと赤旗の「連言化」を4系統で是正した——高アンドロゲン症の赤旗は3つがorで並び、卵巣男性化腫瘍は急速発症の多毛症または痤瘡だけで現れうる。あわせてEASIに「硬化」という徴候が存在しないこと、プラジカンテルが日本では有鉤囊虫症そのものの禁忌であることを一次資料で確定した。⚠️ 公開ログのcollectionはtopics/diseases/drugs/microbesの4値しか取れないため、同じ実行で直したscores(EASI・修正Ferriman-Gallweyスコア)・symptoms(多毛症・高アンドロゲン症・ミオクローヌス・無月経)・lab-values(血清テストステロン・髄液検査・アンドロステンジオン)の是正はここに個別の行を立てられない。内容はこのsummaryと各ノートのsourcesに残している——修正Ferriman-Gallweyスコアのカットオフを4集団すべてに戻したこと(「アジア人は一律に低い」は誤りで、漢民族2点以上から華南7点以上まで3倍以上の開きがある)、催奇形性を理由に避妊が要るのは抗アンドロゲン薬であって複合経口避妊薬ではないこと、テストステロン10 nmol/L超の対比相手が卵巣過剰莢膜症であって多嚢胞性卵巣症候群ではないこと、ミオクローヌスの巨大SEP・C反射・jerk-locked averaging法が引用元の総説ではなく厚生労働省の個票に由来すること、髄液のIgGインデックスがMcDonald基準の項目ではないこと。
- 疾患アンドロゲン産生腫瘍「数か月単位で急速に進行する男性化と著明なテストステロン高値の2点を欠く緩徐な経過は腫瘍を疑う根拠にならない」と書いていたが、⚠️ これは見落とす方向に倒れる連言化だった。英国内分泌学会2025年指針の赤旗は「著明な生化学的異常」「急速に進行する症状・徴候」「閉経後の発症」がorで並ぶ形で、どれか1つでも精査の対象になる。さらに同指針は卵巣男性化腫瘍が急速に発症した多毛症または痤瘡だけで現れうるとし、男性化を伴うのは重症例でより少ないと述べている(表でも男性化の合併50%・発症様式variable)。(出典:Society for Endocrinology 女性の高アンドロゲン症2025)
- 疾患嚢虫症駆虫薬の節が「アルベンダゾール・プラジカンテル」と書くだけで規制上の位置づけに触れていなかった。⭐ **日本の電子添文はプラジカンテルの禁忌2.2に「有鉤囊虫(条虫)症患者」を挙げており、部位を問わない。** 米国添付文書が禁忌とするのは眼嚢虫症に限られ、神経嚢虫症は警告の側(潜在的な利益がリスクを正当化する場合を除いて慎重に判断し、脳嚢虫症に住血吸虫症または吸虫感染の合併が判明した場合は治療期間中に入院)である。国際的な診療では選択肢でありながら国内の規制上は禁忌という食い違いを明記した。(出典:ビルトリシド錠600mg 電子添文、DailyMed BILTRICIDE)
- 薬剤praziquantel禁忌疾患の欄が空だったが、日本の電子添文が有鉤囊虫症そのものを禁忌としているため嚢虫症を登録した(EUには製品が存在せず——スペインCIMA・ハンガリーOGYÉIとも0件——順位1が空なので日本の文書がフィールドの正本になる)。⭐ 住血吸虫症の用量については、菌種別の「1日総量」と「何回に分けるか」で支えている資料の層が違うことを書き分けた——総量の振り分け(S. japonicum・S. mekongiに約60 mg/kg、それ以外に40 mg/kg)は米国CDCの医療者向けページと査読を経た総説2本が載せるが、2分割・3分割という分割回数はCDCと版の無い臨床マニュアルにしかない。米国添付文書は菌種を分けず20 mg/kgを1日3回とする。あわせて米国添付文書5.3〜5.6から、急性期投与が慢性期への移行を防げない可能性、心臓の監視(徐脈・異所性調律・心室細動・房室ブロック)、肝脾型でChild-Pugh B/Cのとき血中濃度が高く持続すること、CYP誘導薬の休薬の時間割(投与の2〜4週間前に中止し、投与終了の翌日から再開)を補った。(出典:CDC Schistosomiasis 臨床ページ、DailyMed BILTRICIDE)
- 疾患住血吸虫症プラジカンテルの菌種別用量を支える資料を整理し、総量の振り分けと分割回数を別の層として書き分けた。あわせて治療後の臨床的増悪について、米国添付文書5.1の具体名(呼吸不全・脳症・乳頭浮腫・脳血管炎)と日本の電子添文15.1(呼吸不全・脳症・脳血管炎等)が同方向であることを明示した。(出典:DailyMed BILTRICIDE)
- 疾患横断性脊髄炎診断の骨格が「細胞増多・IgG index上昇・IgG index上昇」と同じ項目を2回挙げていたが、原典を読むと重複ではなくガドリニウム造影効果の脱落だった。炎症の証明としてMRIの造影効果と髄液所見が並ぶ形に是正した。(出典:StatPearls Transverse Myelitis)
- 疾患アトピー性皮膚炎EASIの第2の所見を「浮腫・丘疹」と書いていたのを「浸潤・丘疹」に改めた。⚠️ EASIの開発者自身による手引きの全文に induration(硬化)は1件も現れず、日本皮膚科学会・日本アレルギー学会のアトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024の表3も「紅斑/浸潤・丘疹/搔破痕/苔癬化」である。(出典:EASI Practical Guide 2022、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024)
- トピックAtopic DermatitisEASIの第2の所見を「浮腫・丘疹」から「浸潤・丘疹」へ、第3を「掻破」から「搔破痕」へ是正した(日本のガイドラインの表3の表記に揃えた)。(出典:アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2024)
- トピックSecondary amenorrhea原発性卵巣機能不全の原因検索を「遺伝学的検査も適応に応じて考慮する」と推奨を潰して書いていた。⭐ ESHRE/ASRM/IMS/CRE WHiRL 2024は、非医原性POIの全例に染色体分析とFMR1プレミューテーション検査を強い推奨とし(FMR1は多遺伝子パネルや次世代シークエンサーでは検出に有用でないため専用検査が要る)、原因不明例には21水酸化酵素抗体のスクリーニングを、抗卵巣抗体は用いないことを強い推奨としている。子宮のある全例へのプロゲストーゲン併用、非手術性POIでの避妊の助言(ホルモン療法は避妊にならない)、診断時のTSHと骨密度測定も追加した。あわせて引用していたガイドラインの版が「2015年版」ではなく「2015/2016年版」であることを是正した。(出典:ESHRE POIガイドライン2024)
- トピックAmenorrhea原発性卵巣機能不全の節に、診断時のTSH測定(以後5年ごと、または症状が出たとき)と、可能なら診断時に全例で行うDXAによる骨密度測定を追加した。抗TPO抗体のルーチン検査は一般集団でも陽性の頻度が高いため勧められていない(この項目だけは推奨ではなくGPPとして書かれている)。骨密度が正常でホルモン療法を継続できていれば5年以内の再検の価値は低く、骨粗鬆症・低骨密度があれば1〜3年ごとに再評価する。(出典:ESHRE POIガイドライン2024)
- トピックVirilism and hirsutism修正Ferriman-Gallweyスコアの診断閾値を「おおむね4〜6点超」の一本で書いていたが、⚠️ 同じ「閾値」でも文書によって性格が違う。Endocrine Society 2018が挙げるのは集団ごとの正常分布の上端(米英の黒人・白人8点以上、地中海系・ヒスパニック系・中東系9〜10点以上、南米6点以上、アジア人は漢民族2点以上から華南7点以上まで)であり、2023年の国際PCOSガイドラインの推奨1.3.5が挙げる4〜6点は逐語で「to detect hirsutism」=拾い上げのための閾値である。(出典:Endocrine Society 多毛症ガイドライン2018、国際PCOSガイドライン2023)
2026
09.08H. pylori便中抗原検査の休薬要件が尿素呼気試験と同一であるかのように書かれていた3ノートを是正した。
- 疾患胃炎除菌判定の休薬要件で、尿素呼気試験と便中抗原を一括してPPI・P-CAB2週間休薬としていたが、日本ヘリコバクター学会2024年版ガイドライン本文(BQ1-6)は国内の主要な便中抗原測定キット(モノクローナル抗体)をPPIの影響を受けにくい検査に分類しており休薬は不要だが、P-CABについては「キットごとの検証が必要」と述べるにとどまり休薬不要とは明言していない。ウレアーゼ活性を見る尿素呼気試験はPPI・P-CABいずれも2週間休薬が必要と書き分けた。抗菌薬の4週間休薬はいずれの検査にも共通。
2026
09.08間質性膀胱炎ノートで、ペントサンポリ硫酸ナトリウムに関するAUAガイドラインの「共同意思決定」の記述を訂正。
- 疾患間質性膀胱炎AUA 2022ガイドライン原文を確認したところ、「共同意思決定」はIC/BPS治療全般の一般原則(Statement 5)であり、ペントサンポリ硫酸に特化した要求ではなかった。同薬固有の要求は黄斑障害リスクの説明(Statement 15)のみであるため、両者を分けて記述するよう訂正。
2026
09.08ABCD2スコアの現在の位置づけを是正した。欧州脳卒中機構と英国NICEはいずれも、紹介の緊急度や高リスク例の同定にABCD2などの予測ツールを用いないよう求めている一方、抗血小板薬2剤併用の適応判断には「4点以上」という線引きが今も使われている。用途によって推奨の向きが逆であることを書き分け、あわせて併用レジメンの2つ目(チカグレロル、閾値は6点以上)と、低リスク例・診断が不確実な例には併用を行わないという規定を補った。
- 疾患一過性脳虚血発作①リスクスコアで紹介の緊急度を決めないという現行の推奨を追記した。欧州脳卒中機構のTIA診療ガイドラインは、TIA疑い例で予測ツールを単独で用いて高リスク例の同定・トリアージ・治療判断を行わないことを提案し(介入に反対する弱い推奨、エビデンスの質は非常に低い)、英国NICEは推奨1.1.6で、その後の脳卒中リスクの評価や紹介の緊急度の判断にABCD2などのスコアリングシステムを用いないと定めている。代わりに、禁忌がなければアスピリン300mg日量を直ちに開始し、発症から24時間以内に専門医の評価と検査を受けられるよう直ちに紹介する(NICE推奨1.1.4・1.1.5、欧州脳卒中機構も専門医評価の24時間以内実施を強く推奨)。②抗血小板薬2剤併用の記述を推奨の強さつきに直し、アセチルサリチル酸+クロピドグレル21日間が強い推奨(エビデンスの質は高)であること、クロピドグレル300mg単回負荷は推奨文ではなくより弱い提案として付されていることを分けて書いた。③同じ文書のもう一つの推奨(アセチルサリチル酸+チカグレロルの30日間併用。対象は軽症〜中等症脳梗塞NIHSS 5以下または高リスクTIAでABCD2スコア6以上もしくは頭蓋内動脈硬化性病変・症状を説明しうる内頸動脈50%以上の狭窄。弱い推奨、質は中)が抜けていたので補い、閾値が4点ではなく6点である点を注記した。④低リスクTIAまたはTIAの診断が不確実な例には2剤併用を行わないことを追記した(これらの患者は該当する無作為化比較試験のいずれにも組み入れられておらず、専門家11名全員が反対票を投じている)。(出典:ESO guidelines on management of transient ischaemic attack、NICE NG128 Stroke and transient ischaemic attack in over 16s、ESO expedited recommendation for short-term dual antiplatelet therapy)
- トピックG2-26: TIA①ABCD2をトリアージに用いないという欧州脳卒中機構・英国NICEの推奨を追記し、それでもスコアが残っているのは抗血小板薬2剤併用の適応を指すラベルとしてである、という用途の切り分けを書いた。②2剤併用を「検討する」と書いていたのを是正した。発症24時間以内の高リスクTIA(ABCD2スコア4以上)または軽症非心原性脳梗塞(NIHSS 3以下)への21日間のアスピリン+クロピドグレル併用は強い推奨(エビデンスの質は高)であり、推奨の強さを弱めて書いていた。③アセチルサリチル酸+チカグレロルの30日間併用(弱い推奨、質は中。閾値はABCD2スコア6以上または他の高リスク所見)を補った。④低リスクTIA・診断が不確実な例には2剤併用を行わないことを追記した。(出典:ESO guidelines on management of transient ischaemic attack、NICE NG128 Stroke and transient ischaemic attack in over 16s、ESO expedited recommendation for short-term dual antiplatelet therapy)