臨床薬理学

臨床薬理学 · 01

関節リウマチの薬物療法

Rheumatoid arthritis

前提:病態
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)免疫薬理学I(細胞傷害性薬)免疫薬理学III(抗体・融合タンパク質)

🧠 全体像:関節リウマチは、が軟骨と骨を壊していく自己免疫疾患である。治療の幹は「診断したらすぐを始め(第一選択はメトトレキサート)、ステロイドで橋渡しし、数値目標(寛解または低疾患活動性)に届かなければ3〜6か月で薬を強める」というである。とステロイドは症状を抑えるだけで、を止めるのはである。

免疫病態を背景にもつ関節炎の中での位置

自己免疫・免疫病態を背景にもつ代表的な関節炎は4つある。治療薬の多く(、阻害薬など)が共通する一方、疾患ごとに効く薬と効かない薬があるので、まず病型を見分ける。

疾患 主な障害部位と特徴
関節リウマチ 手指などのの。が主体
脊椎・の炎症と骨性。と関連
乾癬に合併する関節炎(乾癬の薬物療法を参照)
16歳未満で発症する原因不明の慢性関節炎

病態:誘因から関節破壊までの3段階

に環境因子(喫煙・感染など)が重なって発症する。病態は「初期誘因 → 中心となる → 後期の破壊期」の順に進む。

flowchart TD
  A["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='genetic predisposition'>遺伝的素因</span>+環境因子<br>(喫煙・感染など)"] --> B["初期誘因<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='genetic predisposition'>遺伝的素因</span>・感染・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='autoantigen'>自己抗原</span>と自己抗体"]
  B --> C["中心期:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='synovitis'>滑膜炎</span><br>抗原の認識と提示"]
  C --> D["白血球の接着・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chemotaxis'>走化</span>・遊走"]
  D --> E["細胞性免疫と<span class='jp-term jp-term-diagram' title='humoral immunity'>液性免疫</span>の活性化<br>滑膜マクロファージの活性化"]
  E --> F["サイトカイン・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='chemokine'>ケモカイン</span>の放出<br>血管新生"]
  F --> G["後期破壊期:慢性の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='synovial proliferation'>滑膜増殖</span>と線維化"]
  G --> H["プロテアーゼによる<span class='jp-term jp-term-diagram' title='cartilage destruction'>軟骨破壊</span>"]
  G --> I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='bone erosion'>骨破壊</span>・骨粗鬆症"]

💡 この流れの各段階が、そのまま薬の標的になっている。 からT細胞へのは、B細胞はリツキシマブ、マクロファージが出すとIL-6は阻害薬と、の細胞内シグナルは阻害薬が遮断する。軟骨と骨の破壊は一度起こると戻らないため、「の段階で止める」ことが早期治療の根拠になる。

症状と臓器病変

1987年ACR基準に並ぶ症状(旧基準)

次の7項目は、1987年のACR分類基準として長く使われてきた。現在の分類には2010年ACR/基準(後述)を用いるので、ここでは典型的な症状の一覧として押さえる。

項目 内容
1. 関節のこわばりが朝に強い
2. 3関節領域以上の関節炎 多関節に及ぶ
3. 手の関節炎 手関節・手指の関節
4. 左右の同じ関節が侵される
5. 皮下結節
6. 陽性
7. X線変化 骨びらん・など

💡 旧基準は結節や骨びらんなど進行してから現れる所見を含むため、早期例を拾いにくかった。これが2010年基準への改訂理由である1。

侵される臓器

部位 病変
関節 手指の、膝、、手関節、
皮膚
神経 などの絞扼性神経障害
肺 ・()
血管 動脈硬化(慢性炎症が心血管リスクを上げる)
骨 骨粗鬆症
眼 、・強膜炎などの

⚠️ は全身麻酔の挿管時などに問題になる。肺病変はのと見分ける必要がある。

診断の手順

  1. 病歴と:腫脹・圧痛関節の分布、
  2. 検査:一般検査と炎症・免疫学的マーカー
  3. 画像:X線、関節超音波、必要なら手・手関節の
  4. その他:微生物学的検査、内科・眼科・歯科などへの相談
検査 目的
CRP、 炎症の程度=疾患活動性の指標
分類基準の血清学項目
・ 特異度が高く、高力価は予後不良因子
他のとの鑑別
HLA-B27 (など)との鑑別。関節リウマチ自体のではない

💡 微生物学的検査や歯科・眼科への相談は、免疫抑制治療を始める前に(結核・肝炎・など)を洗い出す意味も持つ。

2010年ACR/EULAR分類基準

少なくとも1関節にが確認され、他の疾患で説明できないことが前提である。4領域の合計10点のうち6点以上で関節リウマチと分類する1()。

領域 条件 点数
A. 罹患関節 1か所 0
2〜10か所 1
1〜3か所(の有無は問わない) 2
4〜10か所(の有無は問わない) 3
10か所を超える(を1か所以上含む) 5
B. 血清学 ・ともに陰性 0
いずれかが 2
いずれかが 3
C. ・ともに正常 0
またはが上昇 1
D. 症状の持続期間 6週未満 0
6週以上 1

は基準値上限の3倍以下、高力価は3倍を超えるものをいう。は肩・肘・股・膝・、は・・第2〜5・母指・手関節である。

疾患活動性の評価:DAS28

DAS28は28関節のと、(または)、患者による全般的健康評価を組み合わせた指標である。

構成要素 内容
・ 両側の肩・肘・手関節・5本・5本・膝の計28関節を、人体図の上で別々に数える
の値(単位 mm/時)で計算する版と、の値(単位 mg/L)で計算する版がある
患者の全般的健康評価 0 mm(最良)〜100 mm(最悪)の視覚的評価尺度

版の式は、0.56×√+0.28×√+0.70×ln()+0.014×全般的健康評価である。版は同じ関節項目に0.36×ln(+1)と定数0.96を用い、版より低めの値になりやすい。

判定
2.6未満 寛解
2.6以上3.2以下 低疾患活動性
3.2超5.1以下 中等度疾患活動性
5.1超 高疾患活動性

⚠️ は足の関節を数えないので、足にが残っていても「寛解」と出ることがある。寛解の判定を厳密にするときは、腫脹・圧痛関節がほぼ無いことまで求める ACR/の寛解基準(ブール型寛解基準やSDAI)を併用する。

治療戦略:早期・積極的に、目標を決めて治療する

ピラミッド方式から治療目標達成戦略へ

以前のピラミッド方式 現在の方針
順序 まずによる対症療法、効かなくなってから 診断したらすぐを開始
強さ 弱い薬から少しずつ 十分な用量と標的分子薬を早期から
目標 症状の緩和 6か月以内に寛解( 2.6未満)、少なくとも低疾患活動性
  • は1〜3か月ごとに受診し、・などで評価する。
  • 治療開始3か月で明らかな改善(少なくとも30〜50%)が無い、または6か月で目標に届かなければ、治療を変更する。

現行の 2025年版もこの枠組みを維持し、を理想的には短期間のグルココルチコイドと併用して始め、3〜6か月で反応が不十分なら次の段階へ進むとしている2。

DMARDの分類

大分類 小分類 略称 代表薬
合成 合成 メトトレキサート(最優先)、、、
分子標的型合成 阻害薬:、、、フィルゴチニブ
生物学的 先行バイオ医薬品 boDMARD 阻害薬、、リツキシマブ、、
bsDMARD 先行品と同等性が確認された後続品

薬物療法の段階

1. 対症療法:NSAIDs

  • 痛みとこわばりを和らげるが、の進行は止めない。
  • 非選択的か選択的阻害薬(など)を、効果と副作用(消化管・腎・心血管)で選ぶ。
  • 最短期間・最小用量で使い、保護のためを併用する。

⚠️ はのを減らしうる。併用中は腎機能と血球数に注意する。

2. 橋渡し療法:グルココルチコイド

で症状を抑えきれないとき、の効果が出るまでの間をグルココルチコイドでつなぐ。

投与法 適する状況 薬剤と用量
関節内・関節周囲注射 1関節の炎症 を数回まで
短期間の全身投与 多関節の炎症 15〜30 mg経口、または16〜32 mg経口。症状が軽くなれば減量
継続的な全身投与 どうしても中止できない場合 少量(5〜7 mg程度)を最小で
高用量の筋注・静注 重症例 高用量を短期間

💡 朝に1回投与するのは、内因性コルチゾールの(朝が頂点)に合わせるためである。 夜の投与よりの抑制が少ない。

⚠️ ステロイドは骨粗鬆症・感染・糖尿病・心血管リスクを増やす。現行の推奨でもグルココルチコイドは短期間の併用が原則で、できるだけ早く減量・中止を目指す2。

3. csDMARD:診断後すぐ(できれば3か月以内)に始める

薬剤 位置づけ 用法と要点
メトトレキサート 第一選択 週1回経口。少量で始めて数週かけて増量し、25〜30 mg/週まで上げる方式がある(上限用量は国により異なる)。葉酸を併用(例:3〜6 mgを週2回、服用の翌日以降に)
ごく軽症例で最初に使うことがまれにある。が無効・不耐のときの代替 消化器症状・皮疹・血球減少に注意
が無効・不耐のとき 開始時100 mg/日を3日間(負荷投与)、以後20 mg/日。寛解すれば10 mg/日へ減量可
、 選択 のため定期的な眼科検査
重症・治療抵抗例、血管炎などの 骨髄抑制
腎など限られた状況 骨髄抑制・
  • 単剤で効果不十分ならとの併用を試みてもよいが、どうしの併用が単剤を上回るとは限らない。

⭐ は「週1回」の薬である。 毎日服用する誤りは骨髄抑制・・肝障害を起こし、死亡例もある。過量時の解毒にはのを用いる。日常の副作用予防に使う葉酸と役割を混同しない。

💡 葉酸をの翌日以降にずらすのは、の抗炎症作用を損なわずに、葉酸欠乏による副作用(・肝障害・)だけを減らすためである。

で監視するもの 理由
血球数 骨髄抑制
肝障害・(飲酒で増悪)
腎機能 性。腎機能低下で血中濃度が上がる
呼吸器症状(乾性咳・呼吸困難)
妊娠の予定 催奇形性のため、妊娠前に中止する

💡 はのため半減期が非常に長く、中止後も長く体内に残る。妊娠を希望するときや重い副作用が出たときは、で排出を早める。

4. bDMARDとJAK阻害薬

従来の段階的方式では、・・その併用で3か月治療しても効果が無いときに生物学的製剤へ進む。

分類 薬剤 作用機序と用法の要点
阻害薬(旧プロトコールの第一群) 可溶性受容体とFcの融合タンパク
型抗抗体の。併用が必須
ヒト型抗抗体の皮下注
阻害薬(旧プロトコールの第二群) ゴリムマブ ヒト型抗抗体。併用が必須
セルトリズマブ ペゴル した。を持たない
リツキシマブ CD20陽性B細胞を除去。1000 mgを2週間隔で2回。投与前に100 mg・抗ヒスタミン薬・で投与時反応を予防する(米国添付文書のは100 mg静注)
T細胞阻害薬 のCD80/86に結合し、T細胞のCD28を介した活性化を妨げる
、 を遮断
阻害薬(合成) 、、、フィルゴチニブ の細胞内シグナルを阻害する

⚠️ 関節炎の「追加の薬」としてしばしば並べられる(IL-12/23)と(IL-17A)は、関節リウマチの薬ではない。 乾癬・・で使う薬で、現行推奨の関節リウマチ用にも含まれない2。

⚠️ 阻害薬の安全性。 をもつ関節リウマチ患者でと阻害薬を比べたで、重篤な心血管イベント・がん・血栓・死亡の増加が示され、米国では同クラス全体にが付いた3。このため現行推奨では、阻害薬はこれらのリスクを十分に検討したうえで考慮する位置づけである2。

生物学的製剤・JAK阻害薬を始める前の確認

確認項目 理由
結核(・胸部X線) 阻害薬などでする
B型・C型肝炎 再活性化
症・手術予定 感染リスクの上昇
生ワクチン 投与中は禁忌。必要なワクチンは開始前に
心不全 阻害薬は重い心不全(NYHA III/IV度)で禁忌

EULAR 2016年版アルゴリズム(3段階)

2016年版の治療アルゴリズムは、3つの段階を上から下へたどる。現行版で変わった点はこの後の表にまとめる。

flowchart TD
  A["関節リウマチの臨床診断"] --> B{"<span class='jp-term jp-term-diagram' title='methotrexate'>MTX</span>の禁忌は?"}
  B -->|"なし"| C["第1段階:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='methotrexate'>MTX</span>開始<br>+短期間のグルココルチコイド"]
  B -->|"あり"| D["第1段階:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='leflunomide'>レフルノミド</span>または<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='sulfasalazine'>スルファサラジン</span>開始<br>+短期間のグルココルチコイド"]
  C --> E{"3か月で改善し<br>6か月で目標達成?"}
  D --> E
  E -->|"はい"| F["継続<br>持続的寛解なら減量"]
  E -->|"いいえ"| G["第2段階:効果不十分または毒性"]
  G --> H{"予後不良因子は?<br>RF・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='anti-citrullinated protein antibody'>ACPA</span>高値、高疾患活動性<br>早期の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='joint destruction'>関節破壊</span>、<span class='jp-term jp-term-diagram' title='conventional synthetic disease-modifying antirheumatic drug'>csDMARD</span> 2剤以上無効"}
  H -->|"あり"| I["<span class='jp-term jp-term-diagram' title='biologic disease-modifying antirheumatic drug'>bDMARD</span>を追加<br>(当時の標準)<br>または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Janus kinase'>JAK</span>阻害薬"]
  H -->|"なし"| J["別の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='conventional synthetic disease-modifying antirheumatic drug'>csDMARD</span>へ変更・追加<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='leflunomide'>レフルノミド</span>・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='sulfasalazine'>スルファサラジン</span><br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='methotrexate'>MTX</span>単剤または併用<br>(できればステロイド併用)"]
  J --> K{"3か月で改善し<br>6か月で目標達成?"}
  K -->|"はい"| F2["継続<br>持続的寛解なら減量・<span class='jp-term jp-term-diagram' title='dosing interval'>投与間隔</span>延長"]
  K -->|"いいえ"| I
  I --> L{"3か月で改善し<br>6か月で目標達成?"}
  L -->|"はい"| F2
  L -->|"いいえ"| M["第3段階:<span class='jp-term jp-term-diagram' title='biologic disease-modifying antirheumatic drug'>bDMARD</span>を変更<br><span class='jp-term jp-term-diagram' title='abatacept'>アバタセプト</span>・IL-6阻害薬・リツキシマブ<br>2剤目の<span class='jp-term jp-term-diagram' title='tumour necrosis factor'>TNF</span>阻害薬、または<span class='jp-term jp-term-diagram' title='Janus kinase'>JAK</span>阻害薬"]
  M --> N{"3か月で改善し<br>6か月で目標達成?"}
  N -->|"はい"| F2
  N -->|"いいえ"| M

2016年版と現行(2025年版)の違い

論点 2016年版(旧) 2025年版(現行)
初期治療 +短期間ステロイド(が禁忌ならか) 同じ枠組み。を理想的には短期間のグルココルチコイドと併用
無効時 予後不良因子があればか阻害薬、なければ別の 3〜6か月で反応不十分ならを追加する(要約された推奨には予後不良因子による振り分けが示されていない)
阻害薬 と並ぶ選択肢 心血管イベント・悪性腫瘍・血栓塞栓症のリスクを十分検討したうえで考慮
最初のb/が無効 別の作用機序の、2剤目の阻害薬、阻害薬 同クラス・別クラスを問わず別の、またはリスクを考慮して阻害薬
持続的寛解 減量・の延長 減量してよいが、中止するとしやすく慎重に

出典: recommendations for the management of rheumatoid arthritis with synthetic and biologic disease-modifying antirheumatic drugs: 2025 update2

💡 「・・が第一群、ゴリムマブ・セルトリズマブが第二群」という順位づけは、当時の地域プロトコールによるものである。現行推奨は阻害薬5剤を同列に扱い、薬剤費も選択の要素に入れている2。

まとめ

  • 関節リウマチは「初期誘因 → → 軟骨・」と進み、破壊は戻らないので、の段階で抑える。
  • 分類は2010年ACR/基準(4領域・10点満点で6点以上)。1987年基準は旧基準で、の所見を含むため早期例に弱い。
  • 活動性はで評価する。2.6未満が寛解、3.2以下が低、5.1以下が中等度、5.1超が高疾患活動性。
  • :は1〜3か月ごとに評価し、3か月で改善なし・6か月で目標未達なら治療を変える。
  • は対症療法のみ(最小用量・最短期間、で胃を保護)。ステロイドはが効くまでの短期間の橋渡しとし、朝に投与する。
  • 第一選択はの週1回投与と葉酸の併用。無効・不耐ならや。
  • 不十分なら(阻害薬・・リツキシマブ・)を追加する。とゴリムマブは併用が必須。阻害薬は心血管・悪性腫瘍・を検討してから。
  • とは関節リウマチの薬ではない。
  • 生物学的製剤の前に結核・肝炎・感染症・生ワクチン・重い心不全を確認する。
  • 臨床面の詳細は関節リウマチの診断と治療を参照。

出典

  1. 1.2010 Rheumatoid arthritis classification criteria: an American College of Rheumatology/European League Against Rheumatism collaborative initiative(Arthritis and Rheumatism・2010)抄録で、1987年ACR基準が早期例で感度不足と批判されたことを受けた新基準であり、少なくとも1関節の滑膜炎が確認され他の診断で説明できないことを前提に、罹患関節の数と部位(0〜5点)・血清学的異常(0〜3点)・急性期反応(0〜1点)・症状持続期間(2段階、0〜1点)の4領域を合計10点満点で採点し、6点以上を確定的関節リウマチと分類することを確認した。閲覧 2026-09-26
  2. 2.EULAR recommendations for the management of rheumatoid arthritis with synthetic and biologic disease-modifying antirheumatic drugs: 2025 update(European Alliance of Associations for Rheumatology (EULAR)・2026)抄録(Europe PMC、PMID 41826212)で、推奨が5つの基本原則と9項目に整理されたこと、初期治療はMTXを理想的には短期間のグルココルチコイドと併用し、3〜6か月で反応不十分ならbDMARDを追加し、JAK阻害薬はMACE・悪性腫瘍・血栓塞栓症などのリスクを十分に検討したうえで考慮すること、最初のbDMARD(またはJAK阻害薬)が無効なら別のbDMARD(同クラスでも別クラスでもよい)またはJAK阻害薬へ切り替えること、持続的寛解では減量してよいが中止は再燃につながりやすいことを確認した。対象薬として挙がるbDMARDはTNF阻害薬5剤・アバタセプト・リツキシマブ・トシリズマブ・サリルマブで、ウステキヌマブやセクキヌマブは含まれない。閲覧 2026-09-26
  3. 3.FDA requires warnings about increased risk of serious heart-related events, cancer, blood clots, and death for JAK inhibitors that treat certain chronic inflammatory conditions(U.S. Food and Drug Administration・2021)2021年9月1日の安全性情報で、関節リウマチ患者を対象にトファシチニブとTNF阻害薬を比較した大規模安全性試験の結果、心筋梗塞・脳卒中などの重篤な心血管イベント、がん、血栓、死亡の増加が示され、同クラスのバリシチニブ・ウパダシチニブにも警告の追加を求めたことを確認した。閲覧 2026-09-26