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  1. 2026 08.02

    尿崩症のアルギニン刺激コペプチン試験の診断精度が、別々の2研究の数値を取り違えて記載されていたため是正。

    • 疾患尿崩症アルギニン刺激コペプチン試験の診断精度を是正。2023年のNEJM頭対頭比較試験の結果として「高張食塩水負荷と同程度に高い(91〜93%程度)」と記載していたが、同試験の実際の値はアルギニン負荷74.4%・高張食塩水負荷95.6%で、高張食塩水負荷が21.2ポイント優れる。91〜93%は頭対頭比較ではない2019年Lancetの別研究の値であり、両者を分けて記述したうえで「精度が同等という理解は誤り」であることを明示した。
  2. 2026 08.02

    品質監査バッチ1(10ノート)。声帯麻痺の「甲状腺手術が最多原因」という断定を是正し、遺伝性血管性浮腫のオンデマンド・長期予防薬を2025年承認薬まで含めて出典付きに更新、ムンプスに流行時の第3回MMR接種勧告を追加した。

  3. 2026 08.02

    品質監査バッチ7の波及分。バッチ本体で是正した放射性ヨウ素と甲状腺眼症・小児敗血症の輸液・JSH2025の降圧目標・フェブキソスタットの心血管安全性を、同じ主張を持つ17ノートへ反映した。

    • 疾患新生児敗血症敗血症性ショックの初期輸液量が年版・出典なしで書かれていたため、Surviving Sepsis Campaign小児版2026年ガイドライン(2026年3月刊、Pediatric Critical Care MedicineとIntensive Care Medicineへ同時掲載)と照合した。数値と「低血圧を伴わない敗血症にはボーラスを行わない」という推奨、対象スコープ(在胎37週以上〜18歳、早産児は対象外)はいずれも一致したため、版を明示して出典を付けた。(出典:SSC 小児版 2026(SCCM))
    • 薬剤iodine放射性ヨウ素(131I)アブレーションと甲状腺眼症の関係が記載されていなかったため、活動性の中等度〜重度眼症・視神経症では原則回避し、軽度でRAIを選ぶ場合はグルココルチコイドを予防投与する、という使い分けを補った。あわせて、このノートが主題とする高用量ヨウ素(Wolff-Chaikoff効果による一時的な抑制)と放射性ヨウ素アブレーション(腺の恒久的な破壊)が別の治療である点を明示した。(出典:ATA 2016 甲状腺機能亢進症ガイドライン、EUGOGO/ATA-ETA比較(2025))
    • 薬剤allopurinolHLA-B*58:01スクリーニングの対象が「漢民族・タイ系・韓国系」だけでアフリカ系が抜けていたため補い、日本人の保有率が他のアジア集団より低い点を明記した。開始用量を「1日1回100 mgから」だけの記述から、CKDステージ3〜4では50 mg/日以下から始める腎機能別の区別へ改めた。フェブキソスタットとの心血管安全性の比較にFAST試験を加えた。(出典:ACR 2020 痛風ガイドライン、FAST試験(Lancet 2020)32234-0/abstract))
    • 薬剤febuxostat心血管安全性がCARES試験とFDAの枠組み警告だけで書かれており、読者が「危険な薬」と単純に受け取りかねなかった。後続のFAST試験でアロプリノールに対し主要心血管イベントの非劣性が示され、死亡・重大有害事象の増加も認められなかったこと、両試験の結果が食い違う一方で規制上の警告は現在も維持されていることを追記した。(出典:FAST試験(Lancet 2020)32234-0/abstract))
    • トピックHemolytic anemia寒冷凝集素症の治療が「保温、原因治療、リツキシマブ系または補体標的治療」という優先順位のない並列表現だったため、治療を要する例ではリツキシマブ単独またはベンダムスチン併用が第一選択という国際コンセンサス(2020年)の序列へ整理し、抗C1s抗体スチムリマブ(2022年2月承認)を具体名で加えた。(出典:First International Consensus Meeting on AIHA(Blood Reviews 2020)、ENJAYMO添付文書(FDA 2022))
    • トピックHyperregenerative Anemiasまとめ節の「寒冷凝集素症は保温と病態標的治療を用いる」という要約を、治療を要する例ではリツキシマブ(単独またはベンダムスチン併用)が第一選択であるという序列が読み取れる形へ改めた。(出典:First International Consensus Meeting on AIHA(Blood Reviews 2020))
    • トピックHyperthyroidism放射性ヨウ素治療の可否が「活動性中等度〜重度眼症では悪化に注意する」という、重症度を問わない曖昧な言い回しだった。活動性の中等度〜重度眼症・視神経症では原則回避して抗甲状腺薬または手術を優先し、軽度眼症でRAIを選ぶ場合はグルココルチコイドを予防投与する、という重症度別の使い分けへ是正した。(出典:ATA 2016 甲状腺機能亢進症ガイドライン、EUGOGO/ATA-ETA比較(2025))
    • トピックBenign diseases of the thyroid gland, and treatmentバセドウ病治療表の放射性ヨウ素の欄が「活動性眼症を悪化させ得る」という曖昧な注意書きだったため、甲状腺眼症の重症度による回避基準とグルココルチコイド予防投与の要否を明記した。(出典:ATA 2016 甲状腺機能亢進症ガイドライン、EUGOGO/ATA-ETA比較(2025))
    • トピックSigns of sepsis. Management of sepsis in the first few hours小児敗血症性ショックの初期輸液に版と出典が無く、集中治療が利用できる環境(最初の1時間で最大40〜60 mL/kg)と利用できない環境(低血圧を伴う場合のみ最大40 mL/kg)の使い分けも不完全だった。Surviving Sepsis Campaign小児版2026年の推奨へ揃え、抜けていた「集中治療が利用できない環境で低血圧を伴わない敗血症にはボーラスを行わない」という強い推奨を補った。(出典:SSC 小児版 2026(SCCM))
    • トピックDefinition & forms of hypertension; secondary hypertension; complicationsESC 2024とACC/AHA 2025の閾値だけが書かれ日本高血圧学会への言及が無かったため、JSH2025を追加した。高血圧の診断基準自体(診察室140/90、家庭135/85 mmHg以上)はJSH2019から変更がない一方、降圧目標は75歳以上への緩和目標が廃されて全年齢で診察室130/80 mmHg未満・家庭125/75 mmHg未満に統一された点を明示し、「診断基準」と「治療目標」が別の数値であることを区別できるようにした。(出典:JSH2025 改訂ポイント(日大医学雑誌 84(6):257-261))
    • トピックDiagnosis of hypertension, complications and blood pressure goals降圧目標を扱う節にJSH2025を追加し、JSH2019の年齢層別目標(75歳以上は140/90 mmHg未満)が廃されて全年齢で診察室130/80 mmHg未満・家庭125/75 mmHg未満へ統一されたことを明記した。診断基準はJSH2019から据え置きである点も併記し、両者の混同を防ぐ一文を加えた。(出典:JSH2025 改訂ポイント(日大医学雑誌 84(6):257-261))
    • トピックTreatment of hypertension and resistant hypertension段階的治療のフロー図が「目標達成?」と問うだけで対応する数値が本文に無かったため、ESC 2024・ACC/AHA 2025に加えJSH2025の統一目標(年齢によらず診察室130/80 mmHg未満・家庭125/75 mmHg未満)を明記した。(出典:JSH2025 改訂ポイント(日大医学雑誌 84(6):257-261))
    • トピックHypertension I. Etiology, diagnosis診断を扱う節にJSH2025を追加し、高血圧の診断基準自体(診察室140/90、家庭135/85 mmHg以上)はJSH2019から変更されていないことを明記した。(出典:JSH2025 改訂ポイント(日大医学雑誌 84(6):257-261))
    • トピックA13: Drugs used for treatment of gout. Drugs for headache syndromesフェブキソスタットの心血管安全性がCARES試験のみを根拠にしていたため、非劣性を示したFAST試験の結果を追記し、両試験の結論が食い違う一方で規制上の警告は維持されている点を明記した。(出典:FAST試験(Lancet 2020)32234-0/abstract))
    • 薬剤octocog alfa定期補充療法のトラフ値目標3〜5 IU/dLという記述に出典が無かったため、WFHガイドライン第3版を根拠として明示した。(出典:WFH Guidelines for the Management of Hemophilia, 3rd edition)
    • 薬剤nonacog alfa定期補充療法のトラフ値目標3〜5 IU/dLという記述に出典が無かったため、WFHガイドライン第3版を根拠として明示した。(出典:WFH Guidelines for the Management of Hemophilia, 3rd edition)
  4. 2026 08.02

    呼吸器学13〜17の品質監査。画像検査、検体検査、吸入・全身薬物療法、酸素療法を現行ガイドラインへ揃え、同じ誤解が残る結核・COPD・薬剤ノートにも反映した。

    • トピックImaging techniques in pulmonology肺高血圧の胸部X線所見を中枢肺動脈拡大と末梢血管減少として明確化した。ヨード造影ではAKI・eGFR 30 mL/min/1.73 m²未満を予防的輸液の主な検討対象とし、eGFR 30〜44では個別リスクで判断すること、必要な造影を腎機能値だけで一律中止しないことを追記した。肺癌低線量CTはUSPSTFの対象・終了条件、MRIは条件付きデバイス、妊娠中の画像検査は必要時に遅らせずガドリニウムを限定する原則へ整理した。(出典:USPSTF 肺癌スクリーニング勧告、ACR Manual on Contrast Media 2025、ACR Manual on MR Safety 2024、ACOG Committee Opinion No. 723)
    • トピックMicrobiology cytology histology and laboratory techniques市中肺炎の培養・尿中抗原検査を重症度とMRSA・緑膿菌リスクに応じて選ぶ形へ改め、低プロカルシトニンだけで初期抗菌薬を見送らない点を補った。ツベルクリン皮膚試験は0.1 mL皮内投与、48〜72時間後の硬結測定、CDCの5・10・15 mmリスク別閾値、BCG接種者でのIGRA優先を明記し、10 mm群の小児対象も5歳未満児などへ精密化した。経気管支肺クライオバイオプシーは経験ある施設での選択肢で、診断不能時には外科的生検が必要になりうることを加えた。(出典:CDC Tuberculin Skin Test、ATS/IDSA 市中肺炎ガイドライン、ERS 経気管支肺クライオバイオプシー指針)
    • トピックInhalation pharmacotherapy成人・思春期喘息は全例でICS含有治療を用い、SABA単独とLABA単独を避けること、低用量ICS-ホルモテロールを優先リリーバーとし適切な製剤だけをMARTに用いることを明記した。COPDはLABA/LAMAを軸にし、ICSを増悪歴・血中好酸球・肺炎リスクで選ぶ形へ整理し、治療強化前の診断、吸入手技、アドヒアランス確認も補った。(出典:GINA 2026 Strategy Report、GOLD 2026 Report)
    • トピックSystemic pharmacotherapyCOPD中等症・重症増悪の全身性ステロイドをプレドニゾン換算40 mg/日・5日間とし、経口投与が静注と同等に有効であることを明記した。抗菌薬は喀痰膿性化を含む症状2項目、既往培養陽性、または人工呼吸を要する場合というGOLD 2026基準へ更新した。静注テオフィリン・アミノフィリンは非推奨とし、安定期E群のLABA/LAMA、好酸球300細胞/µL以上での三剤併用検討、喘息併存時のICS必須も整理した。(出典:GOLD 2026 Report)
    • トピックOxygen therapy急性期酸素目標を多くの低酸素血症でSpO₂ 94〜98%、高CO₂血症リスクで88〜92%とし、酸素開始・変更30〜60分後の血液ガス再検を追加した。LTOTは安定時PaO₂ 55 mmHg以下またはSpO₂ 88%以下、PaO₂ 56〜59またはSpO₂ 89%では浮腫・ヘマトクリット55%以上・P pulmonaleの合併を条件とし、1日15時間以上、導入契機別の再評価時期、携帯酸素との区別、安全教育を明記した。(出典:BTS Guideline for Oxygen Use 2017、ATS Home Oxygen Therapy Guideline 2020)
    • トピックTuberculosisTSTのリスク別判定とBCG接種者でのIGRA優先を監査結果へ横展開した。高リスク例ではTST/IGRA陰性でも活動性結核の微生物検査を止めない点を明記した。薬剤感受性肺結核の4か月2HPMZ/2HPMは12歳以上・40 kg以上などの適格条件と除外条件を補い、BPaLM/BPaLは14歳未満・妊娠授乳中に用いず、BDLLfxCは小児と妊娠授乳中も推奨対象となる現行WHO基準へ更新した。(出典:CDC Tuberculin Skin Test、WHO TB Module 4: Treatment and care 2025、WHO TB Module 1: Prevention 2024)
    • 薬剤prednisoloneCOPD増悪のプレドニゾン換算40 mg/日・5日間と経口投与の位置づけを追加した。3〜4週未満の短期投与は通常漸減不要で、長期投与は原疾患が制御され不要になってから生理量付近まで漸減する基準へ修正した。全身性感染症を一律禁忌とする記述を改め、全身性真菌感染症の禁忌、結核などの再活性化監視、免疫抑制量での生ワクチン回避を区別した。固形腫瘍に『効かない』との断定も、直接的なリンパ球傷害性は主にリンパ系腫瘍で利用する、という表現へ是正した。(出典:GOLD 2026 Report、ESE/Endocrine Society 2024 ガイドライン、DailyMed Prednisolone label)
    • 薬剤theophylline安定期COPDでの限定的追加薬と、急性増悪時の静注テオフィリン・アミノフィリン非推奨を区別した。低用量HDAC2仮説は増悪抑制効果が確認されていないことを明記し、血中濃度は多くの患者で定常状態ピーク10〜15 µg/mL、20 µg/mL超で有害事象増加という標識情報へ修正した。不整脈・痙攣性疾患を絶対禁忌から極めて慎重な使用へ改め、年齢別半減期、アデノシンとの拮抗、喫煙・シプロフロキサシン・クラリスロマイシンの相互作用も精密化した。(出典:GOLD 2026 Report、DailyMed Theophylline ER label)
    • 疾患慢性閉塞性肺疾患酸素療法ノートと同じ誤解を防ぐため、安定期LTOTの閾値をPaO₂ 55 mmHg以下/SpO₂ 88%以下、またはPaO₂ 56〜59/SpO₂ 89%で浮腫・ヘマトクリット55%以上・P pulmonaleを伴う場合へ統一した。1日15時間以上と、安定期導入後60〜90日、増悪後導入では1〜4週・12〜16週の再評価も追記した。(出典:ATS Home Oxygen Therapy Guideline 2020)
  5. 2026 08.02

    呼吸器学18〜22の品質監査。呼吸リハビリテーション、肺移植、喘息、COPDと急性増悪を現行ガイドラインへ揃え、同じ基準を疾患・スコアノートにも反映した。

    • トピックRespiratory physiotherapy, rehabilitation, and palliative care呼吸リハビリテーションを安定期COPD、COPD増悪による入院後、間質性肺疾患では推奨、肺高血圧症では条件付き提案として整理し、施設型と遠隔型の選択、安全な運動中止条件も補った。慢性呼吸困難へのオピオイドはATS 2020の条件付き提案とERS 2024の条件付き反対が併存することを明記し、定型投与せず例外的試行では利益・害を反復評価する形へ改めた。(出典:ATS呼吸リハビリテーション指針2023、ATS COPD薬物療法指針2020、ERS症状管理指針2024)
    • トピックLung transplantation移植施設への紹介と待機リスト登録を区別し、一般的な生存予測、絶対禁忌と複数リスク因子の個別評価をISHLT基準へ更新した。維持免疫抑制と感染予防を個別化し、移植肺の新規陰影では感染・拒絶を並行評価する流れへ修正した。CLADは術後最良FEV₁から20%以上低下した時点、3週後、3か月後の段階判定とBOS・RAS分類を明確化した。(出典:ISHLT肺移植候補選定2021、国際CMVコンセンサス2025、維持免疫抑制コンセンサス2022、ISHLT CLADコンセンサス201931426-1/fulltext))
    • トピックBronchial asthma成人の気管支拡張薬反応基準とPEFの個人最良値による評価を明確化した。成人・思春期のAIR/MARTを優先する段階治療、代替経路でもICSを確実に組み込む原則、MARTに使える配合剤の条件を整理し、急性増悪では室内気SpO₂ 92%未満で酸素を開始して92〜95%を目標とすること、成人の全身ステロイド量・期間を追記した。(出典:GINA 2026 Strategy Report)
    • トピックCOPD and emphysemaCOPD全患者でα₁アンチトリプシン欠乏を一度検査することを補った。症状および/または危険因子で疑い、気管支拡張薬後FEV₁/FVCが0.60〜0.80なら別日に再検する診断フローへ修正した。GOLD 2026のA・B・E評価へ更新し、関連スコアでもE群は増悪歴で決まり、A・B・E群は初期治療に用いることを明確化した。(出典:GOLD 2026 Report)
    • トピックCOPD acute exacerbationCOPD増悪を数日から最長14日の症状悪化として定義し、ローマ重症度分類と鑑別を追加した。制御酸素88〜92%、全身ステロイド40 mg・5日間、GOLD 2026の抗菌薬適応と期間を明確化した。NIVは呼吸性アシドーシスを伴う高CO₂血症性呼吸不全で早期使用し、固定pHだけで挿管を決めない安全原則へ修正した。(出典:GOLD 2026 Report、BTS緊急酸素療法指針、ERS/ATS NIV指針)
    • 疾患気管支喘息GINA 2026に依存する診断閾値、成人・思春期のICS含有段階治療、急性増悪の酸素療法と全身ステロイドへページ内の出典を追加し、トピックノートと同じ根拠を追跡できるようにした。(出典:GINA 2026 Strategy Report)
    • 疾患慢性閉塞性肺疾患GOLD 2026に合わせ、増悪時の抗菌薬適応を呼吸困難増加・発熱・喀痰量増加・膿性化のうち膿性化を含む2項目以上、既往培養陽性、または人工呼吸を要する場合へ更新した。LTOTの多血症条件もヘマトクリット55%以上へ統一した。(出典:GOLD 2026 Report、ATS在宅酸素療法指針2020)
  6. 2026 08.02

    呼吸器学23〜28の品質監査。喘息・COPD薬物療法、気管支炎・気管支拡張症、肺炎、ウイルス性肺炎、結核、日和見肺感染症を現行指針へ揃え、抗菌薬・抗ウイルス薬の誤解を逆参照ノートにも反映した。

    • トピックAsthma and COPD pharmacotherapyGINA 2026に沿ってSABA単独を避ける喘息治療経路を整理した。GOLD 2026に合わせ、COPD初期三剤療法の好酸球300細胞/µLと、LABA/LAMA後の増悪でICS追加を検討する100細胞/µLを区別し、ロフルミラスト、現在喫煙していない患者へのアジスロマイシン、ICS中止条件を明確化した。(出典:GINA 2026 Strategy Report、GOLD 2026 Report)
    • トピックBronchitis and bronchiectasis急性気管支炎で肺炎を疑うバイタル・局所所見、着色痰だけでは細菌感染と判断しないこと、抗菌薬を定型投与しない原則を明確化した。ERS 2025に基づき、気道クリアランス、増悪時抗菌薬、高増悪リスク、長期マクロライド・吸入抗菌薬、ICSの位置づけを更新し、逆参照の湿性咳嗽ノートにも同じ抗菌薬原則を反映した。(出典:CDC成人外来抗菌薬指針、ERS気管支拡張症指針2025)
    • トピックPneumoniaATS/IDSA重症CAP基準を具体化し、プロカルシトニン低値だけで初期抗菌薬を控えない原則、臨床安定後の非重症CAPは最低3日を確保した5日未満、重症CAPは5日以上、HAP/VAPは原則7日という期間を整理した。非重症CAPへのステロイド定型投与を避け、インフルエンザを除く重症CAPでは早期投与を個別検討する形へ更新した。(出典:ATS/IDSA CAP指針2019、ATS CAP更新2025、ATS/IDSA HAP/VAP指針2016)
    • トピックViral pneumonia入院・重症・進行性インフルエンザでは検査確定や発症48時間を待たずオセルタミビルを開始し、合併症のない外来例の薬剤選択と分離した。高リスクCOVID-19外来例の抗ウイルス薬開始期限と優先順、モルヌピラビルの妊娠回避、酸素需要別ステロイド、進行例で追加する免疫調節薬を明確化し、抗凝固強度を重篤例と非重篤入院例で分けた。(出典:CDCインフルエンザ抗ウイルス薬指針2026、CDC COVID-19外来治療2026、IDSA COVID-19治療指針、ASH COVID-19抗凝固指針2025)
    • トピックTuberculosisWHO 2025に合わせ、迅速分子検査を初期検査とし、HIV感染成人・青年では呼吸器検体と尿LF-LAM、小児では呼吸器検体・便と適応時の尿LF-LAMを並行評価する流れを追加した。結核予防治療へ1HPとMDR/RR-TB接触者への6Lfxを加え、活動性結核を除外してから年齢・妊娠・相互作用・感染源の耐性に応じて選ぶことを明確化した。(出典:WHO結核診断指針2025、WHO結核治療指針2025、WHO結核予防指針2024)
    • トピックOther pulmonary infectionsHIV関連PCPの21日治療、補助ステロイドの酸素化基準、2週間以内のART開始、一次予防の開始・中止条件を整理した。ISHAM 2024に合わせてABPAのIgE基準と単剤/併用療法を更新し、CPAの6か月以上治療、IPAのボリコナゾール優先・イサブコナゾール代替と6〜12週間以上の治療を明確化した。(出典:NIH HIV関連PCP指針2026、ISHAM ABPA指針2024、IDSAアスペルギルス症指針)
    • 疾患インフルエンザ詳細表と矛盾していたまとめを修正し、入院・重症・進行性例ではバロキサビル等を並列にせず、検査結果前からオセルタミビルを開始することをページ内出典付きで統一した。(出典:CDCインフルエンザ抗ウイルス薬指針2026)
    • 疾患新型コロナウイルス感染症外来抗ウイルス薬へ現行出典を追加し、モルヌピラビルは他剤が使えない成人の代替で妊娠中は避けることを明記した。酸素を要する例の全身性ステロイド、進行例で追加する免疫調節薬、重症度・血栓リスク・出血リスク別の抗凝固強度を統一した。(出典:CDC COVID-19外来治療2026、IDSA COVID-19治療指針、ASH COVID-19抗凝固指針2025)
  7. 2026 08.02

    呼吸器学29〜34の品質監査。肺癌の病理・TNM第9版・現行薬物療法と、睡眠関連呼吸障害の診断・治療を現行指針へ揃え、同じ基準を疾患ノートにも反映した。

  8. 2026 08.02

    品質監査バッチ2(10ノート+波及14ノート)。WHOが2026年7月に改訂した東アフリカの内臓リーシュマニア症の第一選択を反映し、狂犬病の曝露後予防から2018年に推奨外となったRIGの遠隔部位筋注を削除、住血吸虫症の肝病変を『肝硬変』から『門脈周囲線維化』へ訂正した。

    • 疾患リーシュマニア症内臓リーシュマニア症の地域別治療方針を更新した。WHOが2026年7月29日に東アフリカの推奨を五価アンチモン製剤(SSG)+パロモマイシン筋注17日間から、経口ミルテホシン+パロモマイシン筋注14日間(SSGを使わないレジメン)へ切り替え、SSG併用レジメンは新レジメンを使えない患者向けの代替に位置づけが変わった。インド亜大陸の単回投与リポソーマルアムホテリシンB中心という方針は現行のまま。(出典:WHO updates treatment guidelines on visceral and post-kala-azar dermal leishmaniasis, 2026-07-29、IDSA/ASTMH Leishmaniasis Guidelines 2016)
    • 微生物Leishmania donovani「薬剤耐性が低い東アフリカでは五価アンチモン製剤(SSG)を用いる」という記述が、上記のWHO 2026年7月改訂で古くなっていたため、疾患ノートと同じ内容へ更新した。(出典:WHO, 2026-07-29)
    • 薬剤amphotericin Bリーシュマニア症の適応欄が「リポソーム製剤が内臓型の第一選択の一つ」とだけ書かれていたため、内臓型の第一選択が地域で異なること(インド亜大陸は単回投与リポソーマル製剤、東アフリカはミルテホシン+パロモマイシン)を補った。(出典:WHO, 2026-07-29)
    • 疾患狂犬病曝露後予防の記述をWHO 2018年の見解表明に合わせて是正した。浸潤しきれなかった抗狂犬病免疫グロブリン(RIG)を遠隔部位へ筋注する旧来の運用は推奨から外れているため削除し(現在は破棄または同日中に他患者へ按分)、米国型の4回筋注に加えWHOが推奨に加えた皮内接種の短縮レジメン、曝露カテゴリI/II/IIIの表、RIGの代替となるモノクローナル抗体を追記した。あわせて「ミルウォーキー・プロトコル」が現在は推奨されないことを明記した。(出典:WHO Rabies vaccines and immunoglobulins position, April 2018、Jackson, Demise of the Milwaukee Protocol for Rabies, Clin Infect Dis 2025)
    • 微生物Rabies virus「治療と予防」節に疾患ノートと同じ古い記述(RIGの残量を遠隔部位へ筋注する運用)が残っていたため削除し、皮内接種の短縮レジメン・曝露カテゴリの枠組み・モノクローナル抗体の位置づけを反映した。(出典:WHO Rabies position, April 2018)
    • 疾患住血吸虫症*S. japonicum* の慢性肝病変を「肝硬変(黄疸)」としていた記述を、病理学的に正しい「虫卵肉芽腫による門脈周囲線維化(Symmers線維化)」へ訂正した。再生結節を伴う真の肝硬変とは別物で、肝細胞機能は末期まで保たれやすく黄疸は典型的でない(持続感染やウイルス性肝炎の合併では真の肝硬変・肝細胞癌へ進みうる)。あわせてプラジカンテルの種別用量(*S. mansoni*・*S. haematobium* は40 mg/kg、*S. japonicum* は60 mg/kg)、急性期(片山熱)で重症例は副腎皮質ステロイドを先行させプラジカンテルは症状鎮静後に投与し4〜6週後に反復すること、WHOの予防的化学療法(MDA)の対象が学童中心から2歳以上の全年齢層・地域全体へ拡大されたことを追記した。(出典:Pathology and molecular mechanisms of Schistosoma japonicum-associated liver fibrosis, Front Cell Infect Microbiol 2022、WHO schistosomiasis fact sheet、MSD Manual Professional: Schistosomiasis)
    • 微生物Schistosoma japonicum疾患ノートと同じ「肝肉芽腫から肝硬変(黄疸)へ進行する」という不正確な記述が残っていたため、門脈周囲線維化(Symmers線維化)へ訂正した。(出典:Front Cell Infect Microbiol 2022)
    • 疾患ライム病IDSA/AAN/ACR 2020年ガイドラインに基づき4点を是正した。曝露後予防の適応を「流行地域で長時間付着」という曖昧な条件から3条件(*Ixodes* 属と同定・高蔓延地域・付着36時間以上)へ絞り、神経ボレリア症・ライム心炎の治療期間(通常14〜21日間)を明記し、遊走性紅斑への短期ドキシサイクリンが8歳未満の小児でも安全とされる2020年の転換を追記し、治療後に長期・反復抗菌薬を続けない旨に出典を付けた。あわせて細菌性髄膜炎を「関連疾患」から「鑑別疾患」へ整理し、髄液所見(神経ボレリア症は単核球優位・亜急性、急性化膿性髄膜炎は多核球優位)による鑑別根拠を本文に加えた。(出典:IDSA/AAN/ACR 2020 Lyme Disease Guidelines)
    • 微生物Borrelia burgdorferi疾患ノートと同じ曖昧な曝露後予防の記述が残っていたためIDSA/AAN/ACR 2020年の3条件へ是正し、神経ボレリア症・ライム心炎の治療期間(14〜21日間)とドキシサイクリンの小児短期使用の安全性を追記した。(出典:IDSA/AAN/ACR 2020)
    • 微生物Borrelia afzelii慢性萎縮性肢端皮膚炎(ACA)の抗菌薬治療期間が「他の病期より長め」としか書かれていなかったため、IDSA/AAN/ACR 2020年ガイドラインの推奨(21〜28日間、弱い推奨・低い質のエビデンス)を明記した。(出典:IDSA/AAN/ACR 2020)
    • 疾患疥癬角化型疥癬のイベルメクチン投与が「複数回投与」としか書かれていなかったため、CDCの具体的な日程(1・2・8・9・15日目、重症例は22・29日目を追加)へ置き換えた。イベルメクチン2回目の投与時期が英国ガイダンス(7日後)と米国CDC(14日後)で異なることを理由とともに明示し、近年の治療失敗率(イベルメクチン単回15.2%に対し2回投与7.1%)を追記した。(出典:BAD/BSPAD Management of Scabies in the UK, 2023、CDC STI Treatment Guidelines: Ectoparasitic Infections, 2021、Failure of scabies treatment: systematic review and meta-analysis, Br J Dermatol 2023)
    • 疾患尋常性痤瘡経口抗菌薬の投与期間が「限られた期間」とだけ書かれていたため、AAD 2024年版ガイドラインに沿って「通常3〜4か月を目安」へ具体化し、外用抗菌薬を単剤で漫然と使わず過酸化ベンゾイルを併用して耐性を防ぐ根拠に出典を付けた。狭域スペクトラムのサレサイクリンを条件付き推奨の選択肢として追記し、薬剤性痤瘡様発疹の原因薬に具体薬(アンドロゲン製剤・EGFR阻害薬)を示した。(出典:Guidelines of care for the management of acne vulgaris, J Am Acad Dermatol 2024;90(5):1006)
    • トピックAcne Comedonica - Clinical Forms and Therapy疾患ノートと同じく経口抗菌薬の投与期間を「通常3〜4か月を目安」へ具体化した(AAD 2024年版)。あわせて非展開のまま使われていた略語「BPO」を「過酸化ベンゾイル」に統一した。(出典:J Am Acad Dermatol 2024;90(5):1006)
    • 疾患酒皶・口囲皮膚炎酒皶の表現型に基づく評価が、旧来の4亜型分類(紅斑毛細血管拡張型・丘疹膿疱型・鼻瘤型・眼型)からNRS専門委員会の2017年改訂で移行したものであることを明示して出典を付け、抗炎症量のドキシサイクリンに具体的な用量目安(40 mg徐放製剤相当)を加えた。口囲皮膚炎で誘因の外用副腎皮質ステロイドを中止する手順に、長期・高力価では急な中止がリバウンド様増悪を招くため力価・頻度を段階的に落としてから中止する、という要点を追記した。(出典:Standard classification and pathophysiology of rosacea: the 2017 update, J Am Acad Dermatol 2018;78(1):148、ROSCO 2019 panel update, Br J Dermatol 2020;182(5):1269、Periorificial dermatitis, J Am Acad Dermatol 2026;94(5):1483)
    • トピックRosacea and Perioral Dermatitis疾患ノートと同じく表現型別分類に出典を付け、抗炎症量ドキシサイクリンの用量目安(40 mg徐放製剤相当)と、口囲皮膚炎での外用ステロイドの段階的漸減を追記した。(出典:J Am Acad Dermatol 2018;78(1):148、Br J Dermatol 2020;182(5):1269、J Am Acad Dermatol 2026;94(5):1483)
    • 薬剤doxycycline酒皶・口囲皮膚炎の適応欄が「低用量で抗菌ではなく抗炎症目的」とだけ書かれていたため具体的な用量(40 mg徐放製剤相当)を明記し、「8歳未満の小児は原則禁忌」という記述と、直後の「短期投与では歯牙着色リスクは無視できる」という注記の関係が読み取りにくかったため、IDSA/AAN/ACR 2020年ライム病ガイドラインが8歳未満への短期投与を明示的に認めていることを根拠として添えて整合させた。(出典:Br J Dermatol 2020;182(5):1269、IDSA/AAN/ACR 2020 Lyme Disease Guidelines)
    • 疾患基底細胞癌リスク層別化の記述が「大きさの閾値は解剖部位によって異なる」とだけで具体値を欠いていたため、AAD 2018年ガイドラインのH/M/L解剖部位区分と閾値(H領域は大きさを問わず高リスク、M領域は10 mm以上、L領域は20 mm以上)を明記した。あわせて低リスク病変の標準切除マージン4 mm、Mohs顕微鏡下手術の適応基準(AUC)、ヘッジホッグ阻害薬に不応・不適な進行例での抗PD-1抗体セミプリマブの位置づけに出典を付けた。(出典:Guidelines of care for the management of basal cell carcinoma, J Am Acad Dermatol 201832529-X/fulltext)、AAD/ACMS/ASDSA/ASMS 2012 Mohs AUC00667-6/fulltext)、LIBTAYO (cemiplimab) Prescribing Information, FDA 2023)
    • トピックBasal Cell Carcinoma疾患ノートと同じく「閾値は部位で異なる」とだけ書かれていた箇所に、H/M/L解剖部位区分と具体的なサイズ閾値を追記した。(出典:J Am Acad Dermatol 201832529-X/fulltext))
    • 疾患皮膚T細胞リンパ腫セザリー症候群の血液病変(B分類)の診断基準が本文に無かったため、ISCL/EORTC 2007年改訂に基づきB0/B1/B2の区分とB2の閾値(絶対セザリー細胞数1,000/μL以上、CD4/CD8比10以上、CD4+CD7−細胞40%以上またはCD4+CD26−細胞30%以上、あるいはT細胞クローナリティ陽性)を追記した。あわせて、皮膚筋炎・多発筋炎の診断基準であるBohan–Peter基準が生検の解釈の文脈へ誤って混入していた記述を除去し、薬効群名だけで書かれていた治療(レチノイド・HDAC阻害薬・外用化学療法)に代表薬を補った。(出典:Olsen et al., Revisions to the staging and classification of mycosis fungoides and Sézary syndrome, Blood 2007;110:1713)
    • トピックCutaneous T-cell Lymphoma疾患ノートと同じくセザリー症候群の血液病変(B分類)の診断基準が欠けていたため、ISCL/EORTC 2007年改訂に基づき追記した。(出典:Blood 2007;110:1713)
    • 疾患アレルギー性鼻炎治療の第一選択が鼻噴霧用ステロイド単独としか書かれていなかったため、ARIA 2019年版に基づき中等症〜重症では鼻噴霧用ステロイドと鼻噴霧用抗ヒスタミン薬の配合剤が、鼻噴霧用ステロイドと経口抗ヒスタミン薬の併用より優れ第一選択となることを追記した。あわせて第1世代経口抗ヒスタミン薬を避ける機序的根拠(血液脳関門通過による鎮静・抗コリン作用)、小児での舌下免疫療法の早期導入による喘息発症予防、気管支喘息との併存(one airway, one disease)の疫学的根拠を加えた。(出典:Next-generation ARIA guidelines based on GRADE and real-world evidence, 2019)
  9. 2026 08.02

    品質監査バッチ3(10ノート+波及9ノート)。ベーチェット病の国際診断基準の配点誤り(口腔アフタを1点としていた)を一次資料で是正し、TNM病期分類が臓器ごとに第9版へ順次移行している事実を反映して肺癌ノートの「T・M分類は第8版から変更なし」という誤りを訂正、脂漏性皮膚炎の主因菌を現行文献の菌種へ改めた。

  10. 2026 08.02

    品質監査バッチ4(10ノート+波及7ノート)。先天代謝異常症の高アンモニア血症で血液浄化療法の準備開始が一段階遅い記述になっていたのを一次資料で是正し、DICの抗凝固療法に日本のガイドラインが推奨する製剤が抜けていたのを疾患ノートとトピックの両方で補い、トラネキサム酸のDICが禁忌ではなく慎重投与であることを添付文書で確かめて明記した。

    • 疾患先天代謝異常症高アンモニア血症の段階的介入で、血液浄化療法の準備開始が一段階遅く書かれていたため一次資料で是正した。旧記述は血中アンモニア425〜850 µg/dL(250〜500 µmol/L)帯では薬物治療のみとし、850 µg/dL帯に入ってから「血液浄化療法を準備」としていたが、現行ガイドラインでは425 µg/dL帯からL-アルギニン・安息香酸ナトリウム・フェニル酪酸ナトリウムの開始と並行して血液浄化療法の準備を進め、850 µg/dL帯では速やかに導入へ進む。あわせて、発症時の最高値が600 µg/dL(360 µmol/L)以上になると精神神経発達予後不良と関連するため、超えたら300 µg/dL(180 µmol/L)未満への速やかな低下を目標とすることを追記した。PKUの血中フェニルアラニン管理目標(生涯 ≤360 µmol/L)と2025年7月にFDA承認されたセピアプテリンにも出典を付けた。(出典:新生児マススクリーニング対象疾患等診療ガイドライン2025・尿素サイクル異常症, 日本先天代謝異常学会、ACMG 2023 phenylalanine hydroxylase deficiency guideline00223-5/fulltext)、SEPHIENCE (sepiapterin) FDA label, 2025)
    • 疾患播種性血管内凝固抗凝固療法の記述がヘパリンと抗線溶薬だけで、日本血栓止血学会の2024年版ガイドラインが敗血症関連DICへGrade 1Bで推奨するアンチトロンビン濃縮製剤・遺伝子組換えトロンボモジュリンに一言も触れていなかったため補い、同じガイドラインが造血器腫瘍関連DIC(急性前骨髄球性白血病を含む)ではヘパリン類を弱く非推奨とし、ATRA投与中のトラネキサム酸も推奨しないという病型ごとの違いを明記した。診断基準もISTH顕性DICスコアしか挙げていなかったため、JAAM急性期基準(高感度で早期に拾う)とJSTH2017年版(基礎疾患別に3型でカットオフが異なる)の使い分けを追加し、2025年改訂のISTH顕性DICスコアの配点が現行版と一致することを確認して出典を付けた。(出典:JSTH DIC診療ガイドライン2024, Int J Hematol、Iba et al., Updated definition and scoring of DIC in 2025, J Thromb Haemost、Wada et al., JSTH DIC diagnostic criteria 2017, Thromb J)
    • トピックDisseminated intravascular coagulation疾患ノートと同じ抜けが残っていたため揃えた。診断基準の使い分け(JAAM=早期・高感度、JSTH2017年版=基礎疾患別3型)と、敗血症関連DICへのアンチトロンビン濃縮製剤・遺伝子組換えトロンボモジュリン(いずれもGrade 1B)、造血器腫瘍関連DICでのヘパリン類の弱い非推奨、ATRA投与中のトラネキサム酸非推奨を追記した。(出典:JSTH DIC診療ガイドライン2024, Int J Hematol)
    • 薬剤tranexamic acid禁忌の節が「活動性血栓塞栓症」としか書いておらず、DICのような消費性凝固障害がその中に含まれるのかが読み取れなかったため、添付文書で確かめて区別を明記した。日本の添付文書上の禁忌はトロンビン投与中と本剤過敏症のみで、DICを含む消費性凝固障害は禁忌ではなく慎重投与に位置づけられ、投与する場合はヘパリン等の抗凝固薬と併用する。急性前骨髄球性白血病でATRA投与中はトラネキサム酸の使用が推奨されないことも加えた。(出典:トランサミン添付文書 2023年1月改訂, PMDA、JSTH DIC診療ガイドライン2024)
    • 疾患パーキンソン病「運動症状が生活の質へ影響する場合、レボドパを不必要に遅らせない」という方針に根拠が示されていなかったため、LEAP試験の5年長期追跡(早期開始群と遅延開始群で運動合併症の頻度にも病勢進行にも有意差がなかった)を示して裏づけた。進行期のデバイス補助療法に、2024年10月にFDA承認されたフォスレボドパ・フォスカルビドパ(24時間持続皮下注入)を加え、MAO-B阻害薬の「相互作用を確認」という書き方ではリスクが伝わらないため、SSRI・SNRI・トラマドール等との併用によるセロトニン症候群と他のMAO阻害薬との併用禁忌を具体的に書いた。薬剤性パーキンソニズムは原因薬の中止で可逆でありパーキンソン病そのものとは別物である点も明示した。(出典:Frequin et al., Long-Term Follow-Up of the LEAP Study, Mov Disord 2024;39(6):975、Postuma et al., MDS clinical diagnostic criteria for Parkinson's disease, Mov Disord 2015;30(12):1591、U.S. FDA Approves VYALEV, AbbVie 2024)
    • トピックG3-11: Treatment of Parkinson's disease疾患ノートと同じ2つの抜けが残っていたため揃えた。MAO-B阻害薬の欄が「相互作用を確認」で止まっていたのをセロトニン症候群のリスクと他のMAO阻害薬との併用禁忌まで具体化し、進行期治療が脳深部刺激療法にしか触れていなかったのを、アポモルヒネ持続皮下投与・レボドパ/カルビドパ空腸内持続投与・2024年10月承認のフォスレボドパ/フォスカルビドパを含む現行の選択肢へ広げた。(出典:U.S. FDA Approves VYALEV, AbbVie 2024)
    • 疾患一酸化炭素中毒高気圧酸素療法の適応が「搬送距離と時間で判断する」としか書かれていなかったため、ACEPの2025年臨床ポリシーに沿って、推奨が症状の重症度と高気圧酸素療法の利用可能性に基づくLevel C(低い確実性)にとどまることを明記した。妊婦への適応は出典の確認できない記述だったため、胎児のCO排出が母体よりおよそ3.5倍遅いという機序とともに現行のポジションステートメントへ差し替え、COHbの半減期(室内気で約4.5時間、常圧100%酸素で約1.5時間、3気圧の高気圧酸素で約20分)を具体値で示した。遅発性神経精神障害は「予測できない」とだけ書かれていたので、来院時GCS 9以下と曝露から高気圧酸素療法開始まで200分超という報告された危険因子を加えた。(出典:ACEP Clinical Policy: Acute Carbon Monoxide Poisoning, Ann Emerg Med 202501264-2/fulltext)、Management of acute carbon monoxide poisoning — position statement, Polish Society of Clinical Toxicology 2025)
    • 疾患気分障害(うつ病・双極性障害)リチウム維持療法の目標血中濃度が本文になく「血中濃度を監視する」としか書かれていなかったため、ISBD/IGSLIタスクフォースの系統的レビューに基づき、成人の維持療法ではおおむね0.6〜0.8 mmol/Lを目標とし安定後は3〜6か月ごとに測定することを明記した。治療抵抗性うつ病の選択肢として、これまで frontmatter にあるだけで本文に一度も説明のなかった経鼻エスケタミンを加え、2025年1月に米国で単剤療法としての適応が追加されたこと、解離症状・鎮静・血圧上昇のため投与後は医療機関内で経過観察することを書いた。バルプロ酸の妊娠に関する記述にも現行規制の出典を付けた。(出典:Nolen et al., ISBD/IGSLI Task Force on treatment with lithium, Bipolar Disord 2019、SPRAVATO monotherapy approval, Johnson & Johnson 2025、Valproate and related substances referral, EMA)
    • 疾患統合失調症亜型分類の廃止をDSM-5についてしか書いていなかったため、ICD-11(2022年発効)でも妄想型・破瓜型などの古典的亜型が単一コードへ統合され、初回/多回エピソード・持続性といった経過の特定用語に置き換わったことを追記した。キサノメリン・トロスピウム(Cobenfy)の2024年9月承認と、2025年のクロザピンREMS撤廃(規制上の好中球数報告義務は無くなったが臨床上のモニタリングは引き続き推奨される)の記述が現行のとおりであることを確認し、出典を付けた。(出典:ASCP Statement on the Elimination of the Clozapine REMS, 2025、FDA Approves COBENFY, Bristol Myers Squibb 2024、ICD-11 6A20 Schizophrenia, WHO)
    • 疾患鼠径ヘルニア無症候〜軽症の男性に対する経過観察の帰結が「多くは結局手術になる」という曖昧な書き方だったため、12年追跡の無作為化比較試験の数値(経過観察群の64%が最終的に手術へ移行、嵌頓は約4%で死亡例なし)へ置き換えた。片側初発ヘルニアでも腹腔鏡下修復をLichtenstein法より優先するというHerniaSurge 2023年改訂の強い推奨が現行のとおりであることを確認して出典を付け、術後慢性疼痛が腸骨鼠径神経・腸骨下腹神経・陰部大腿神経の絞扼によって生じるという機序を補った。(出典:Update of the international HerniaSurge guidelines, BJS Open 2023、van den Dop et al., 12-year follow-up of watchful waiting versus surgery, eClinicalMedicine 2023;64:102207)
    • 疾患腸回転異常・中腸軸捻転画像診断で超音波を補助的所見としてしか扱っていなかったため、系統的レビューの精度(統合感度94%・特異度100%)を示したうえで、被曝を避けるため超音波を第一選択として運用する小児放射線科施設が増えていることを追記した。上部消化管造影が依然として診断の基準検査であることも一次資料で確認して出典を付け、腹腔鏡下Ladd手術と開腹の使い分け(新生児の緊急例では約9割が開腹)を多施設研究の数値で具体化した。(出典:Nguyen et al., Ultrasound for malrotation and volvulus, Arch Dis Child 2021、Mattioli et al., Updates Surg 2023、Yang et al., Front Pediatr 2024)
    • 疾患皮膚有棘細胞癌リスク層別化でBWH分類・AJCC病期分類(第8版)・NCCNのリスク区分を混ぜて書いていたため、それぞれ別個の枠組みであることを整理し、NCCNが独自に超高リスクとする条件(腫瘍径4cm超、低分化、線維形成性、深達度6mm超、脈管浸潤)を明記した。frontmatterに原因薬として挙げながら本文で一度も説明していなかったボリコナゾール・リプレチニブを危険因子の表に加え、機序を1文で補った。セミプリマブの術後補助療法(2025年10月FDA承認)にも出典を付けた。(出典:Karia et al., Evaluation of AJCC, UICC, and BWH staging for cSCC, J Clin Oncol 2014、FDA Approves Cemiplimab-rwlc for Adjuvant Treatment of CSCC, 2025、NCCN Guidelines: Squamous Cell Skin Cancer)
    • 疾患HPV感染症(疣贅・尖圭コンジローマ・子宮頸部異形成)皮膚有棘細胞癌との関係が続発疾患として保存されておらず、本文にも記述がなかったため、確立している範囲に限って追加した。日光露出部に生じる通常型の皮膚有棘細胞癌の主因は紫外線でありHPVの関与を一般化できないが、爪囲・爪下部の皮膚有棘細胞癌ではHPV16をはじめとする高リスク型が高頻度に検出され、表皮発育異常症ではβ-HPV(特に5型・8型)が紫外線と相乗し、臓器移植後などの医原性免疫抑制でも同様の後天性病型が生じ得る。(出典:Ungual and periungual HPV-associated squamous cell carcinoma: a review, J Am Acad Dermatol 2010、Epidermodysplasia Verruciformis, StatPearls 2024)
    • 疾患強直性脊椎炎NSAIDsの使い方が「第一選択とする」までしか書かれていなかったため、ASAS-EULAR 2022年改訂に沿って、良好な反応が持続する患者では頓用より連続投与を優先することを明記した。あわせてTNF阻害薬とIL-17阻害薬を同格の第一選択生物学的製剤として扱うこと、JAK阻害薬は心血管・血栓リスクを評価したうえで選択する位置づけであることが現行の推奨どおりであると確認し、出典を付けた。(出典:Ramiro et al., ASAS-EULAR recommendations for the management of axial spondyloarthritis: 2022 update, Ann Rheum Dis 2023)