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  1. 2026 09.24

    病態生理学の実習・症例ノート22本(p-i-6〜p-i-27:肥満・糖尿病・内分泌・閉経骨粗鬆症の症例、血圧測定・ABPM・脈波・ABI、糖尿病性神経障害と皮膚血流の検査)を一次資料で監査し、症例の全体像とまとめを加えた。症例提示の値は変えず、値と解釈の食い違い(血液ガスの不整合、クレアチニンと eGFR の食い違い、低ナトリウム血症での急速補液の条件)を解釈側で注記した。JSH2025 英語版の全文を初めて出典にし、疾患・検査ノートなど21本へ波及を是正した。

    • トピックObesity–Diabetes, Case 215歳の DKA 症例に小児の管理(インスリンは輸液1時間後かつ K 3.0超で開始・ボーラスなし、重炭酸は原則使わない)と、低二酸化炭素血症など脳浮腫の危険因子を追記し、血液ガス3値が互いに整合しない点を注記した。(出典:カナダ小児科学会 2023、ADA/EASD 2024)
    • トピックObesity–Diabetes, Case 3負荷心電図の陰性T波だけでは虚血と判定できない(通常の基準は1 mm以上の水平・下降型 ST 低下)ことと、運動負荷心電図の診断性能の低さ(感度58%・特異度62%)を2024年 ESC 慢性冠症候群ガイドラインで追記し、安静・硝酸薬での軽快が記載されていないので「典型的狭心痛」と断定しないとした。メタボリックシンドロームの該当項目を数え直した。(出典:ESC CCS 2024、Carluccio 2026)
    • トピックObesity–Diabetes, Case 4症候性胆石症の治療の第一選択が胆嚢摘出術(可能なら腹腔鏡下)で、発作には NSAIDs を使うこと、診断には腹部超音波が最も重要であることを追記し、急な減量時のウルソデオキシコール酸予防に触れた。(出典:Gutt 2020)
    • トピックEndocrine disorder, Case 1ステロイド性骨粗鬆症の評価を2022年 ACR ガイドラインに更新し(プレドニゾン換算1日2.5 mg以上を3か月超使う成人で骨密度・椎体骨折・40歳以上は FRAX を評価、中リスク以上は薬物治療)、クッシング症候群の最多原因が医原性であることに出典を付けた。全体像と表を症例に記載された所見に合わせた。(出典:ACR 2022、Endocrine Society 2008)
    • トピックEndocrine disorder, Case 2家族歴だけでは多腺性自己免疫症候群2型と診断できないこと、ACTH 負荷試験の判定基準(頂値500 nmol/L=18 µg/dL 未満)、21-水酸化酵素抗体による原因の確認を追記した。副腎クリーゼの急速補液(生理食塩水500 mLを15分)は低ナトリウム血症が無いことが条件なので、Na 125 mmol/L の本例では血清 Na を頻回に見て量と速度を決めると注記した。(出典:Endocrine Society 2016、英国内分泌学会 2020)
    • トピックEndocrine disorder, Case 3甲状腺中毒症の月経異常の頻度を、214例の研究が「従来の記述より少ない」と結論した強さに合わせ、TRAb の感度・特異度は顕性甲状腺中毒症での新しい測定法の値であるという ATA 2016 の範囲に表現を直した。(出典:Krassas 1994、ATA 2016)
    • トピックEndocrine disorder, Case 4未治療の甲状腺機能低下症で心嚢液がみられたのは「重症例の約3割」ではなく「39例中12例」だったと直し、レボチロキシンの開始量(冠動脈疾患があれば12.5〜25 µg/日から)と補充前に副腎不全を確かめる点を追記した。(出典:Hardisty 1980、ATA 2014)
    • トピックMenopause & 骨粗鬆症, Case 1PTH が測られていないので原発性副甲状腺機能亢進症は「疑い」に改め、第5回国際ワークショップの手術基準のうち本例は腎結石の既往と T スコア −2.5以下の2点で基準に当たると明記した。課題文のクレアチニンと eGFR が食い違う点を注記した。(出典:第5回国際ワークショップ 2022)
    • トピックMenopause & 骨粗鬆症, Case 2椎体骨折による骨粗鬆症の診断について、日本の診断基準(骨密度を問わない)と米国 NBHA の提言(骨減少症域の骨密度を条件とする)の違いを書き分けた。(出典:原発性骨粗鬆症の診断基準2012年度改訂版、NBHA 2014)
    • トピックMenopause & 骨粗鬆症, Case 325(OH)D の低値を腎の1α水酸化酵素の低下で説明していた誤りを直し(低下するのは1,25(OH)₂D)、透析患者では KDIGO 2017 が PTH を基準上限の約2〜9倍に保つよう提案しているので98 ng/L はむしろ低めだと注記した。(出典:KDIGO 2017 CKD-MBD)
    • トピックMenopause & 骨粗鬆症, Case 4静脈血栓塞栓症の既往は経口でも経皮でもホルモン療法の禁忌にあたることを2022年ポジションステートメント・米国添付文書・英国の製品概要で確かめ、非ホルモン治療の選択肢とセリアック病でレボチロキシンの必要量が増える点を追記した。(出典:NAMS 2022、The Menopause Society 2023)
    • トピックMethods to measure blood pressure測定法別の高血圧閾値を ISH 単独から ESC 2024・JSH2025・AHA/ACC 2025 の並記に改め、起立性低血圧の定義を ESC 2024 に合わせた。(出典:ESC 2024、AHA/ACC 2025、JSH2025)
    • トピックABPM and its indicationsABPM の閾値に米国の値(昼間130/80・24時間125/75、夜間は判定保留)を並記し、JSH2025 の ABPM 適応と ESC 2024 の日内変動の定義を加えた。ABPM の平均値の再現性について JSH2025(必ずしも良好でない)と米国の声明(概ね良好)の違いを並べ、「ABPM 以外にない」という断定を弱めた。(出典:ESC 2024、AHA/ACC 2025、JSH2025)
    • トピックDiagnostic criteria of hypertension by measurement method「1週間間隔で3回以上の受診」を講義資料の値と明示して現行指針の要件(2回以上の機会)を比較表にし、米国の病期1閾値と診察室外の対応値を並記した。(出典:ESC 2024、AHA/ACC 2025、JSH2025)
    • トピックInvestigation of vascular aging; pulse wave velocitycfPWV 10 m/s 超・baPWV 14 m/s 超の目安と、PWV 正常化を目標にした治療が脳血管疾患を減らさなかった試験結果を加え、高齢者で拡張期血圧が冠動脈疾患と逆相関したのは収縮期血圧と同時に解析したときの結果であることを明記した。(出典:ESC 2024、JSH2025、Franklin 2001)
    • トピックPhysiological arterial pulse wave and changes with aging健常者4,001例の研究で PWV を測ったのは998例の部分集団であることを明記し、原著に無い「二相性」の語を外して、増大係数は若年でより鋭敏、大動脈 PWV は高齢でより良い指標という原文の書き分けに合わせた。(出典:McEniery 2005)
    • トピックAnkle-brachial index: definition & measurement日本の運用(オシロメトリック法、高値側はドプラ法1.40以上・オシロメトリック法1.30以上でリスク上昇、0.91〜1.00もリスク上昇)を加えた。(出典:JSH2025)
    • トピックDiabetic neuropathy: manifestations & pathomechanism糖尿病性神経障害の疼痛治療を、2017年の段階的推奨から ADA 2026 推奨12.22(4つの薬剤クラスを横並びの初期治療、オピオイドはまれな状況を除き用いない)へ更新し、除外すべき原因を追加した。カプサイシン8%パッチは EU では末梢性神経障害性疼痛全般に承認、日本では承認品が無いことを並記した。(出典:ADA 2026 第12章、Qutenza EPAR)
    • トピックExamination for somatic nerve neuropathy足の神経学的評価はモノフィラメント(または Ipswich 触覚テスト)に別の検査を1つ以上重ねるという ADA 2026 の推奨と、Toronto 合意による DSPN の確かさの4段階を追加した。(出典:ADA 2026 第12章、Tesfaye 2010)
    • トピックDiabetic neuropathy: autonomic testing & Ewing test心血管自律神経障害の病期は心拍数検査の異常の数で決まる(Toronto 合意)ことを Ewing 原法の「5検査中2つ」と分けて示し、無自覚性低血糖と自律神経障害を直接結びつけない ADA 2026 の見解を加えた。系統的レビューが支えるのは各検査の正常値と起立時血圧低下30 mmHg だけで、境界域は授業の表によることを分けた。(出典:Tesfaye 2010、ADA 2026 第12章)
    • トピックDiabetic vascular function: laser Doppler/TcPO2 — heating response「糖尿病では加温反応の後期プラトーだけが選択的に低下し初期ピークは保たれる」という出典の無い記述を改め、加温で起こる軸索反射性の潮紅(C 線維機能)も2型糖尿病(とくに神経障害例)で縮小することを加えた。(出典:Krishnan 2004、Fuchs 2017)
    • トピックDiabetic vascular function: laser Doppler/TcPO2 — reactive hyperaemia皮膚の反応性充血のピークは NO 合成を阻害しても有意に下がらず、感覚神経と内皮由来過分極因子の寄与が大きいことを加え、反応性充血の低下を「NO 産生低下」と読み替えない注記にした。相対変化率では変動係数が23〜39%に広がり再現性が下がることを正しい向きで書いた。(出典:Cracowski 2013、Agarwal 2010)
    • 疾患白衣高血圧診察室外血圧の閾値に米国 AHA/ACC 2025 の値(家庭・昼間130/80、24時間125/75、夜間は判定保留)を並記した。(出典:AHA/ACC 2025)
    • 疾患仮面高血圧診察室外血圧の閾値に米国 AHA/ACC 2025 の値(家庭・昼間130/80、24時間125/75、夜間は判定保留)を並記した。(出典:AHA/ACC 2025)
    • 疾患糖尿病性ケトアシドーシス・高血糖高浸透圧症候群小児 DKA で初期等張液を全例に投与し、インスリンは輸液1時間後かつ K>3.0 mmol/L からボーラスなしで始め、重炭酸は心肺蘇生中・症候性高K血症以外で使わないことを加えた。(出典:カナダ小児科学会 2023)
    • 疾患慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)KDIGO 2017 の等級2(2A〜2C)を「推奨」と書いていたのを、弱い推奨(提案)であることが分かる表記に改めた。(出典:KDIGO 2017 CKD-MBD)
    • 疾患遺伝性血管性浮腫英国の添付文書の例として挙げた貼付剤を、エストラジオール単剤ではなくノルエチステロン酢酸エステルとの配合剤と正した。(出典:emc Estradot Conti)
    • トピックDiseases of the pituitary and hypothalamusプロラクチノーマで、海綿静脈洞に浸潤しない腫瘍(Knosp 0〜1)では手術もドパミン作動薬と並ぶ第一選択肢になることを加えた。(出典:Pituitary Society 2023)
  2. 2026 09.24

    病態生理学の消化管・肝・アルコール・腎・呼吸・酸塩基・電解質・ショックの定義(ii-1〜ii-20)20本を一次資料で監査し、まとめを加えた。ACG/CAG・BSG のディスペプシア指針、ICA-ADQI 2024 の肝腎症候群、KDIGO 2024/2026、BTS の酸素指針、BTF 第4版、GOLD 2026、欧州低ナトリウム血症指針とトルバプタンの3極の承認、SSC 2026・Sepsis-3 への合わせ込みが中心。疾患・薬剤・検査ノートなど30本へ波及を是正した。

    • トピックGI system: diseases of the stomach and small intestineディスペプシアの警告徴候と内視鏡の関係を、米国・カナダ指針(60歳を軸に、60歳未満は警告徴候だけで自動的に内視鏡へ進めない)と英国指針(55歳以上で体重減少を伴えば緊急)に書き分けた。成人セリアック病の無生検診断(抗 TG2 抗体が基準上限の10倍以上を別検体で確認するのが必須、45歳未満)を追記した。(出典:ACG/CAG 2017、BSG 2022、ESsCD 2025)
    • トピックGI system: inflammatory bowel diseases炎症性腸疾患の大腸癌サーベイランスの開始を「広範大腸炎で」から「全患者で症状出現8年後」に直し、クローン病で経口メサラジンを寛解導入・維持に用いない推奨の強さを明記した。(出典:ECCO 2023、ACG 2025)
    • トピックLiver dysfunction (1)B型肝炎の潜伏期を「曝露から黄疸まで平均約90日(60〜150日)」に直し、慢性化率が成人期5%未満・乳幼児期約95%と感染年齢で大きく違うことを追記した。(出典:ACIP 2018、WHO B型肝炎)
    • トピックLiver dysfunction (2)肝腎症候群の診断基準を2024年の ICA-ADQI 合同基準で裏づけ(HRS-AKI/AKD/CKD、48時間のアルブミン投与を診断要件にしない、テルリプレシンが第一選択)、大量腹水穿刺のアルブミン量が米国6〜8 g/L・欧州8 g/L と異なることを書き分けた。(出典:ICA-ADQI 2024、AASLD 2021、EASL 2018)
    • トピックThe metabolism of alcoholアルコール依存患者へのパラセタモール通常量の危険について、断酒直後の3日間の最大量投与では肝障害が増えなかった無作為化比較試験を、射程(長期連用の安全性は示していない)とともに併記した。(出典:Kuffner 2007)
    • トピックAcute alcohol intoxication低血糖があるときはチアミンを待たずにブドウ糖とチアミンを同時に投与することと、アルコール性ケトアシドーシスでのカリウム・マグネシウム・リンの補充を追記した。(出典:StatPearls Wernicke 脳症、McGuire 2006)
    • トピックChronic alcoholism振戦せん妄の死亡率を「歴史的に最大20%→現在約1%」に直し、出現時期は資料によって幅があることを書き分け、症状誘発投与を優先するのは ASAM の入院管理での推奨であることを明記した。低血糖時はブドウ糖とチアミンを同時に投与することを追記した。(出典:StatPearls アルコール離脱症候群、ASAM 2020)
    • トピックCauses and systemic consequences of acute renal failure一次性 FSGS でも高用量ステロイドが第一選択であること、造影剤腎症予防の補液の対象(AKI または eGFR 30未満、30〜44は高リスク時に考慮)、利尿薬・低用量ドパミンの推奨の強さ、KDIGO 2026 改訂が草案段階であることを追記し、急性尿細管壊死を「腎性 AKI の最多原因」に直した。(出典:KDIGO 2021 糸球体疾患、ACR/NKF 2020、KDIGO 2012 AKI)
    • トピックCauses and definition of chronic renal failureフィネレノンと GLP-1 受容体作動薬の KDIGO 2024 の推奨が2型糖尿病を伴う CKD に限られることを明記し、腎臓専門医への紹介基準を2024年版(アルブミン尿は血尿の併存や700 mg/g 超などで判断)に改めた。(出典:KDIGO 2024 CKD)
    • トピックOrgan changes in chronic renal failureカルシミメティクスを透析患者の PTH 低下治療の選択肢の一つとして位置づけ直し、KDIGO 2026 が HIF-PH 阻害薬より ESA を第一選択とする理由と各国の承認状況(米国は透析患者に限り枠組み警告付き)、肝腎症候群 HRS-AKI の診断基準と直ちに始める治療を現行の文書に合わせて書き直した。(出典:KDIGO 2017 CKD-MBD、KDIGO 2026 貧血、ICA-ADQI 2024)
    • トピックPulmonary ventilation disorders & respiratory failure酸素で CO₂ が上がる機序を英国胸部学会の順位(V/Q 不均衡>換気ドライブ>ハルデン効果)に直した。酸素投与中は SpO₂ が正常でも2型と呼ぶ定義と、固定比でだけ閉塞と判定される群に心疾患が多いことを加えた。(出典:BTS 2017、Lamprecht 2011)
    • トピックAcute respiratory failure; effects of hyperventilation頭部外傷の過換気について Brain Trauma Foundation 第4版の書き方に合わせた。推奨は「長時間の予防的過換気(PaCO₂ 25 mmHg 以下)をしない」のみで、一時的な使用・受傷後24時間の回避・酸素供給の監視は旧版からの再掲である。(出典:BTF 第4版)
    • トピックEffects of prolonged smoking on airways and lung elastic fibersバレニクリンとブプロピオンの精神神経系の安全性を EAGLES 試験と FDA の2016年通知で書き直し、リスクは残るという但し書きと、削除されたのはバレニクリンの枠組み警告とブプロピオンの禁煙時の精神系の記述だけであることを加えた。α1アンチトリプシン欠乏症の肺気腫が上葉・小葉中心性で見つかる例があることを GOLD 2026 に合わせた。(出典:EAGLES、FDA 2016)
    • トピックCOPD and pulmonary fibrosis: respiratory mechanics & blood gases小気道の定義を「径2 mm 未満」に直し、動的過膨張で呼気終末肺容量が「上がる」向きに訂正した。特発性肺線維症の新薬ネランドミラストの試験成績(52週の FVC 差68.8 mL)と、米国・EU・日本での承認を加えた。(出典:Koopman 2024、FIBRONEER-IPF、EMA Jascayd)
    • トピックOrgan damage from chronic global respiratory failure (COPD)長期酸素療法の「3週間に2回確認」が GOLD 原文では第1基準だけに掛かることに合わせて、適応の書き方を直した。(出典:GOLD 2026)
    • トピックMetabolic acid-base disorders: metabolic acidosis & alkalosisDKA では K⁺ が3.5 mmol/L 未満のうちは K 補充を先に行いインスリンを遅らせることと2024年の診断基準を追記し、重炭酸は重度のアシデミアに急性腎障害を伴う例などに限って使うと書き分け、重症患者で最も多い酸塩基障害は代謝性アルカローシスであると改めた。アニオンギャップの正常値が同じ総説でも本文と図で違うことを並記した。(出典:ADA/EASD 2024、Achanti 2023)
    • トピックRespiratory acid-base disorders: respiratory acidosis & alkalosis酸素で CO₂ が上がる機序の順位を英国胸部学会の指針どおりに直し、高 CO₂ 血症のリスクがあっても重篤な患者では血液ガスが出るまで SpO₂ 94〜98% を目標にすることを書き分け、慢性代償の係数を3.5と5に改めた。(出典:BTS 2017、Achanti 2023)
    • トピックSodium (Na+) and water balance disorders重い症状の低 Na 血症では3%食塩水150 mL を20分で入れ、最初の1時間で5 mmol/L の上昇を目指すと直した。トルバプタンの米国の枠組み警告は病院での開始と ADPKD への不使用の2つで、投与は30日まで、肝硬変では避けると改め、EU・日本でも SIADH の低 Na 血症に承認されていることと、欧州指針が SIAD での使用を推奨しないことを並記した。(出典:欧州低 Na 血症ガイドライン 2014、SAMSCA 添付文書)
    • トピックPotassium (K+) balance disorders高K血症での静注カルシウムの適応は資料で異なる(英国腎臓学会は心電図変化があるとき、救急の総説は心電図変化またはK 6.5 mmol/L 以上)と並記し、新しい K 吸着薬を英国指針が重度高K血症の緊急管理の選択肢に挙げていることを追記した。(出典:UKKA 2020、Geldermann 2026)
    • トピックDefinition and classification of circulatory shockSepsis-3 による敗血症性ショックの定義と、低血圧はショックの定義に必須でないことを追記した。「敗血症性が半数超」は昇圧薬を要するショック患者を組み入れた試験の内訳だと明記し、ANDROMEDA-SHOCK-2 の結果も加えた。(出典:Sepsis-3、ANDROMEDA-SHOCK-2)
    • 疾患機能性ディスペプシア警告徴候があれば一律に内視鏡とはせず、米加指針は60歳以上に内視鏡を提案し60歳未満は個別判断、英国は体重減少を伴う55歳以上や嚥下障害を緊急内視鏡の対象とすると書き分けた。(出典:ACG/CAG 2017、BSG 2022)
    • 疾患胃炎「警告徴候があれば年齢によらず内視鏡」を、米加指針では60歳未満は個別判断とする書き方に改めた。(出典:ACG/CAG 2017)
    • トピックLiver Cirrhosis肝腎症候群の診断で48時間のアルブミン投与を要件としない2024年の国際合意の基準を加え、旧基準を2015年版と明記した。(出典:ICA-ADQI 2024)
    • 疾患外傷性脳損傷頭部外傷の過換気について、BTF 第4版の推奨は長時間の予防的過換気をしないことだけで、一時的使用などは旧版の再掲だと書き分けた。(出典:BTF 第4版)
    • 疾患α1アンチトリプシン欠乏症診断が遅れると高齢・上葉優位の肺気腫で見つかる例があり、COPD では全例を検査すると GOLD 2026 に合わせて加えた。(出典:GOLD 2026)
    • 薬剤vareniclineEAGLES 試験の比較相手をニコチンパッチとプラセボに直し、精神疾患の治療中・既往ではリスクが残るという FDA の但し書きを加えた。(出典:EAGLES、FDA 2016)
    • 疾患抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)トルバプタンの米国の警告(病院で開始、ADPKD に使わない、投与は30日まで、肝疾患では避ける)と、欧州が SIAD で推奨しないことを加え、高リスク例の補正上限を出典どおりに直した。(出典:SAMSCA 添付文書、欧州低 Na 血症ガイドライン 2014、Tandukar 2021)
    • トピックDiabetes Insipidus and SIADH重症低 Na 血症の高張食塩水を欧州指針どおり「150 mL を20分、最大3回か最初の1時間で5 mmol/L 上昇まで」に直した。(出典:欧州低 Na 血症ガイドライン 2014)
    • トピックHyponatremia and Hypernatremia重症低 Na 血症の高張食塩水を欧州指針どおり「150 mL を20分、最大3回か最初の1時間で5 mmol/L 上昇まで」に直した。(出典:欧州低 Na 血症ガイドライン 2014)
    • トピックB11: Potassium sparing diuretics, ADH antagonists, osmotic diuretics欧州指針に帰属させていた「数時間で4〜6 mmol/L」を原文(最初の1時間で5 mmol/L)に直し、トルバプタンの補正上限を「12 mEq/L 超」と原文どおりにした。(出典:欧州低 Na 血症ガイドライン 2014、SAMSCA 添付文書)
    • 疾患慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常(CKD-MBD)PTH 低下治療の KDIGO の提案が透析患者に限ることと、推奨番号・強さを出典どおりに書き分けた。(出典:KDIGO 2017 CKD-MBD)
    • 薬剤calcimimeticsKDIGO の提案の対象を「PTH 低下治療を要する透析患者」に直した。(出典:KDIGO 2017 CKD-MBD)
    • 薬剤patiromerOPAL-HK 試験の組入れ基準を「K 5.1以上6.5未満」に直し、初期治療期と無作為化中止期の症例数を分けて書いた。(出典:OPAL-HK)
    • 疾患慢性腎臓病フィネレノンの条件を eGFR 25超、腎不全リスクの閾値を「3〜5%」「10%超」「40%超」と KDIGO 2024 どおりに直した。(出典:KDIGO 2024 CKD)
    • トピックChronic Kidney Disease and Uremic Syndrome腎不全リスクの閾値を KDIGO 2024 どおり「3〜5%」「10%超」「40%超」に直した。(出典:KDIGO 2024 CKD)
    • 疾患腎性貧血HIF-PH 阻害薬が鉄の必要量を減らすこと・ESA 低反応でより効くことは無作為化試験で示されていないと加えた。(出典:KDIGO 2026 貧血)
  3. 2026 09.24

    病態生理学のショック・敗血症・老化・腫瘍の全身影響(ii-21〜ii-31)と消化管・肝・腎の症例(p-ii-1〜p-ii-9)20本を一次資料で監査し、まとめと症例の全体像を加えた。欧州外傷出血ガイドライン第6版、SSC 2026・Sepsis-3、ESC の心原性ショック、老化の特徴2013/2023、IDSA・WHO がん疼痛、BSH 2011、ACG 2025、AASLD/EASL、KDIGO 2024 ループス腎炎への合わせ込みが中心。症例提示の値は変えず、値と解釈の食い違いは解釈側で注記した。疾患・薬剤ノートなど26本へ波及を是正した。

    • トピックForms of hypovolemic shock許容的低血圧の目標値に「重症頭部外傷は GCS 8以下で MAP 80以上」の限定と禁忌(頭部・脊髄損傷など)を補い、コロイド制限・トラネキサム酸3時間以内の推奨の強さを欧州外傷出血ガイドライン第6版で追記し、CRASH-2 の3時間超の害を探索的解析の表現へ弱めた。中枢神経虚血反応と狭義の Cushing 反射(頭蓋内圧上昇への反応)を書き分けた。(出典:Rossaint 2023、StatPearls Cushing 反射)
    • トピックPhases of hypovolemic shock毛細血管再充満時間を目標とする蘇生試験の結果(主に生命維持期間の短縮で通常治療に優越)と、敗血症ガイドライン2026での位置づけ(補助指標として条件付き推奨)を追記した。(出典:ANDROMEDA-SHOCK-2、SSC 2026)
    • トピックProgression of circulatory shock敗血症の初期輸液後の自由・制限的輸液で死亡に差が無いこと(14.0% 対 14.9%)を数値つきで書き、2026年敗血症ガイドラインが個別選択を提案していることを追記した。(出典:CLOVERS、SSC 2026)
    • トピックOrgan manifestations of circulatory shock (MODS)qSOFA を院内スクリーニングの単独手段に使わない推奨(NEWS/NEWS2/MEWS/SIRS を用いる、強い推奨)、2025年の SOFA-2、AKI で利尿薬を予防・治療目的に使わない推奨の強さを追記し、「肺保護換気が唯一」の断定を腹臥位も含めた形に改めた。(出典:SSC 2026、SOFA-2、KDIGO 2012 AKI)
    • トピックPossible causes of cardiogenic shock現代の循環器 ICU では心筋梗塞による心原性ショックが3分の1未満であること、責任病変のみの PCI・IABP・微小軸流ポンプ・昇圧薬の推奨クラスを ESC ガイドラインで追記した。(出典:Berg 2019、ESC ACS 2023、ESC HF 2026)
    • トピックSeptic shock: mechanism and treatment principles1991年の SIRS 基準の体温を原典どおり「38℃超」に直し、qSOFA の2項目ルールと、輸液・昇圧薬・末梢投与・輸血の推奨の強さを Surviving Sepsis Campaign 2026 と2021で確かめて追記した。(出典:Sepsis-3、SSC 2026、SSC 2021)
    • トピックSeptic shock: inflammation, coagulation & endothelial dysfunction好中球細胞外トラップをフィブリンと取り違えていた記述を直し、ISTH 2025 の敗血症誘発性凝固障害(SIC)スコアを追加した。(出典:Maneta 2023、ISTH 2025)
    • トピックMolecular and cellular aging成長ホルモン/IGF-1 が加齢で下がるのに IGF-1 シグナルが恒常的に低いと寿命が延びるという逆説を追記し、原著の群分けは一次・拮抗・統合の3群であってノートの「分子・細胞」の区分は講義の整理であることを明記した。「12項目より新しい版は無い」を「同じ著者らによる改訂は2023年版が最新」に限定した。(出典:López-Otín 2013、López-Otín 2023)
    • トピックOrgan-level manifestations of the aging syndrome腎機能の縦断研究で「低下が無い1/3」は高齢者ではなく追跡した成人全体の割合だったため直し、IGF-1 低下を老化の単純な原因とする書き方を改め、サルコペニアの EWGSOP2 の閾値を追加した。(出典:Lindeman 1985、López-Otín 2013)
    • トピックSecondary disorders caused by tumors (1): organ disorders in cancer発熱性好中球減少症の好中球数の境界を「500/mm³未満、または48時間以内に下がる見込み」に直し、IDSA の頻度(臨床的な感染は発熱エピソードの20〜30%、菌血症は患者全体の10〜25%)を分母つきで併記した。(出典:IDSA 2010)
    • トピックSecondary disorders caused by tumors (2): systemic consequencesパラセタモールを NSAIDs から分け、WHO がん疼痛ガイドラインの開始時の推奨を原文どおりに書き直し、アドレノメデュリンを TGF-β ファミリーとしていた誤りを直した(カルシトニン/CGRP ファミリー)。癌患者のインスリン抵抗性は「示す例があり悪液質とともに悪化する」とした。(出典:WHO 2018、Sánchez 2023、Porporato 2016)
    • トピックGastrointestinal disease, Case 1症例に体温の実測値と赤沈が無いため、重症潰瘍性大腸炎の根拠を脈拍96/分の1項目に直し、ACG 2025 に沿って入院後の管理(CMV 生検、VTE 予防、3日目の判定)を加えた。(出典:ACG 2025)
    • トピックGastrointestinal disease, Case 2二次予防のアスピリンは消化管出血時も中断しないこと、中断したら止血を確認した日に再開することを提案する ACG-CAG 2022 に沿って扱いを具体化した。(出典:ACG-CAG 2022)
    • トピックGastrointestinal disease, Case 317歳の症例なので、思春期の低体重の定義(最低限期待される体重を下回る)と制限型の説明を DSM-5-TR 基準集で確認して追記し、成人の BMI 重症度区分は年齢・性別を考慮する前提つきで当てはめた。(出典:DSM-5-TR 基準集(InsideOut 転載))
    • トピックLiver disease, Case 1遺伝性球状赤血球症の出典を2011年改訂版の英国血液学会ガイドラインに差し替え、典型例は追加検査不要で EMA 結合試験は診断が曖昧な例のスクリーニングという位置づけと、脾摘は重症の小児では行い中等症では検討するという強さに直した。課題文の赤血球指数が互いに整合しない点を注記した。(出典:BSH 2011)
    • トピックLiver disease, Case 2CA19-9 の記述を出典の数値(閉塞性黄疸102例で、良性黄疸の54.9%でも32 U/mL 超)に合わせ、出典に無い「著明に上昇」「単独で用いるべきでない」という書き方を改めた。(出典:La Greca 2012)
    • トピックLiver disease, Case 3生検所見を症例の記載どおり「自己免疫性肝炎に矛盾しない」と読み直し、IAIHG 簡易スコアでは IgG 未測定のまま5点で IgG 次第で6〜7点になることを示し、2022年の国際病理グループの新しい組織基準を加えた。症例に無い「アレルギー素因」の記述は削除した。(出典:Covelli 2021、Lohse 2022)
    • トピックLiver disease, Case 4フェリチンとトランスフェリン飽和度の上昇を「炎症の反応」とだけ説明していたのを、急性肝障害でも両方が上がりヘモクロマトーシスと取り違えうるという EASL ガイドラインの記述に直し、診断を確定するのは HCV RNA で遺伝子型は治療選択のためと改めた。(出典:EASL 2022)
    • トピックLiver disease, Case 5肝性脳症の治療(誘因の除去、ラクツロースが第一選択、2回目のエピソード以降はリファキシミンを上乗せ)とアンモニア値の扱いを米国・欧州肝臓学会の合同ガイドラインで裏づけ、NAFLD を MASLD(旧称 NAFLD)に改めた。(出典:AASLD/EASL 2014)
    • トピックKidney disease, Case 1eGFR 35を「腎不全域」としていた誤りを KDIGO の G3b に直し、ループス腎炎の初期治療を KDIGO 2024 の推奨どおり(グルココルチコイド+4通りのいずれか、ヒドロキシクロロキン併用、ボクロスポリンは eGFR 45超)に書き直し、2019年 SLE 分類基準での採点例を加えた。(出典:KDIGO 2024 ループス腎炎、KDIGO 2024 CKD、EULAR/ACR 2019)
    • 疾患循環性ショック(心原性・循環血液量減少性・閉塞性・血液分布異常性)出血性ショックで血圧約50 mmHg のときに起こる中枢神経虚血反応を「Cushing 反射」と同一視していたのを改め、狭義の Cushing 反射は頭蓋内圧上昇への反応だと明記した。(出典:StatPearls Cushing 反射)
    • 疾患播種性血管内凝固ISTH 2025 の顕性 DIC スコアでは、2001年版からの変更が D ダイマー閾値の明示だけで、ほかの3項目の配点は変わっていないことを明記した。(出典:ISTH 2025)
    • トピックThrombotic Microangiopathies (TTP, HUS)ISTH 2025 でスコアの配点が改訂されたように読める記述を直し、変更は D ダイマー閾値の明示だけだとした。(出典:ISTH 2025)
    • トピックSepsis, septic shock, multiple organ dysfunction syndrome: pathophysiology, diagnostics, therapy院内の敗血症スクリーニングでは、qSOFA 単独より NEWS/NEWS2/MEWS/SIRS を用いることが強い推奨だと明記した。(出典:SSC 2026)
    • 疾患遺伝性・後天性溶血性貧血(遺伝性球状赤血球症・G6PD欠乏症・自己免疫性溶血性貧血・発作性夜間ヘモグロビン尿症)遺伝性球状赤血球症は典型例なら追加検査が要らず、EMA 結合試験・低温溶血試験は診断が曖昧なときのスクリーニングだと直した。(出典:BSH 2011)
    • トピックHemolytic anemia遺伝性球状赤血球症の検査の位置づけを BSH 2011 に合わせ、浸透圧脆弱性試験はルーチンに推奨されないことと、「好酸性マレイミド」を正しい試薬名(エオシン-5-マレイミド)に直した。(出典:BSH 2011)
    • トピックB25: Drugs used in constipation (laxatives) and diarrhea. Drugs promoting digestion. Pharmacology of liver and biliary tractリファキシミンの上乗せは初回ではなく2回目の肝性脳症エピソード以降の再発予防だと直した。(出典:AASLD/EASL 2014)
    • 疾患特発性肺線維症第3の抗線維化薬ネランドミラストの第3相試験・日米欧の承認・ピルフェニドン併用時の用量を追記した。(出典:FIBRONEER-IPF)
    • 薬剤nintedanibネランドミラスト併用で下痢が増えること(添付文書で62% 対 28%)を追記した。(出典:Jascayd 添付文書)
    • 薬剤pirfenidoneピルフェニドン併用ではネランドミラストの血中濃度が約50%下がるため、減量しないことを追記した。(出典:Jascayd 添付文書)
    • トピックIdiopathic pulmonary fibrosisネランドミラストを抗線維化薬の表と本文に追記した。(出典:FIBRONEER-IPF)
    • 薬剤roxadustatHIF-PH 阻害薬を「ESA が効かないときの次の手」とする記述を直し、KDIGO 2026 では ESA 低反応での有効性が未確立で、試験的投与にとどめることを明記した。(出典:KDIGO 2026 貧血)
    • トピックDisorders of the esophagus and stomach警告徴候から内視鏡へ進む基準は指針で違うこと(ACG/CAG は60歳以上、BSG は体重減少を伴う55歳以上など、嚥下障害は年齢を問わない)を書き分けた。(出典:BSG 2022、ACG/CAG 2017)
  4. 2026 09.24

    病態生理学の腎・呼吸・酸塩基・ショックの症例と、栄養評価・体組成・尿検査・fNIRS・認知機能検査の実習ノート23本(p-ii-10〜p-ii-32)を一次資料で監査し、症例の全体像とまとめを加えた。これで病態生理学(pathophysiology-y3)125本の監査が完了した。症例提示の値は変えず、酸塩基の3値の不整合や単位の誤記は解釈側で注記した。NICE NG12・NG258、IDSA 2025、KDIGO 2024・ADA 2026、2023年 ARDS 世界定義、ATS 2025、Baveno VII、AHA/ACC 2026 肺塞栓、GLIM、抗アミロイド抗体薬の日米欧の承認への合わせ込みが中心。疾患・薬剤ノートなど26本へ波及を是正した。

    • トピックKidney disease, Case 245歳以上の説明のつかない肉眼的血尿は膀胱癌・腎癌を疑って紹介する対象であること、下部尿路症状のある男性では PSA 検査と直腸診を考慮すること、結晶尿だけでは結石と確定できないことを追記し、排石促進療法は選ばれた尿管結石の患者で考慮しうるとする現行の位置づけを併記した。(出典:NICE NG12、EAU 2025)
    • トピックKidney disease, Case 3急性腎盂腎炎の治療の組み立て(敗血症かどうかで経験的抗菌薬を選び、尿培養で狭域へ切り替え、改善して内服できれば経口へ、期間はフルオロキノロン5〜7日または他剤7日)を追記し、この症例の記録だけでは敗血症と判定できない点も書いた。(出典:IDSA 2025、Deville 2004)
    • トピックKidney disease, Case 4糖尿病性腎症の早期(G2A2相当)の分類はアルブミン尿の持続を確かめてから行うことを追記し、治療は RAS 阻害薬(1B)と、2型糖尿病で eGFR 20以上なら SGLT2 阻害薬(1A)を柱とすると推奨の強さつきで書き分けた。軽度の貧血と、説明のつかない著しい高コレステロール血症を注記した。(出典:KDIGO 2024 CKD、ADA 2026 第11章)
    • トピックKidney disease, Case 5糖尿病の患者にネフローゼ症候群がみられること自体が、糖尿病以外の腎臓病を疑って腎臓専門医へ紹介し腎生検を検討する手がかりになることを追記した。ケトン尿があるのでケトアシドーシスを除外してから SGLT2 阻害薬を検討すること、eGFR 約52(G3a)、中等度の貧血も注記した。(出典:ADA 2026 第11章、KDIGO 2024 CKD)
    • トピックRespiratory disease, Case 1挿管前の高流量鼻酸素療法の段階で ARDS と診断するには流量30 L/分以上で P/F 比300以下という条件が要ることを追記し、この症例の挿管後の P/F 比276は軽症の範囲で腹臥位療法の試験の対象(150未満)には当たらないことも書いた。(出典:2023年 ARDS 世界定義)
    • トピックRespiratory disease, Case 2二酸化炭素の上昇は増悪時ではなく治療後にみられ、pH がアルカリ側なので代謝性アルカローシスが加わっている可能性があると解釈を直した。GOLD 4(気管支拡張薬吸入後の FEV1 30%未満)、長期酸素療法は安定期に判定すること、増悪時のステロイドはプレドニゾン換算40 mg・5日間、目標酸素飽和度88〜92%を追記した。(出典:GOLD 2026、BTS 2017)
    • トピックRespiratory disease, Case 3市中肺炎へのステロイドを ATS 2025 の推奨(非重症の入院例には投与しない=強い推奨、重症例は条件付きで提案、喘息増悪など他の適応は妨げない)に合わせて書き直し、血液ガスを急性呼吸性アルカローシスとして検算した。(出典:ATS 2025、Achanti 2023)
    • トピックRespiratory disease, Case 4血液ガスを1型呼吸不全として解釈する行を加え、PANTHER-IPF 試験の対象(軽度〜中等度の肺機能障害の特発性肺線維症)を明記した。ピルフェニドンは EU では2011年の承認だが日本では2008年に販売開始されていたことを並記した。(出典:PANTHER-IPF、EMA Esbriet)
    • トピックAcid-base disorder, Case 1アニオンギャップの正常域(8〜12、K 込み12〜16)とデルタ比、アルブミン未測定の注意を加え、便潜血陰性から分泌性下痢と断定していた記述と、正常 AG 性アシドーシスの機序(Cl⁻ の増加が HCO₃⁻ の減少を埋める)を出典どおりに改めた。(出典:StatPearls アニオンギャップ、LITFL デルタ比)
    • トピックAcid-base disorder, Case 2ケトン体が未測定なので DKA の断定を「最も疑わしい」に改め、2024年合意報告の3要素と乳酸アシドーシスなどの鑑別、K 4.4 mmol/L の扱い(インスリンを遅らせる条件には当たらず、5.0未満で補充開始)を加えた。(出典:ADA/EASD 2024、Achanti 2023)
    • トピックAcid-base disorder, Case 3尿 pH 5.5を「4型 RTA のパターン」と読んでいた誤りを直し、分類表(1型は5.3超、4型は5.5未満)では境界の値なので血清 K 高値を主な根拠とする形に改め、副腎不全の鑑別と中等度高K血症を1日以内に再検すること(英国腎臓学会、2023年改訂でも同じ)を加えた。(出典:Palmer 2021、UKKA)
    • トピックAcid-base disorder, Case 4慢性呼吸性アシドーシスの代償係数を3.5にそろえ、アニオンギャップ開大が HCO₃⁻ の値に依存することと高K血症の原因の幅を注記し、重炭酸・カルシウム・酸素・換気の治療を出典の条件(pH 7.1未満、心電図変化、SpO₂ 88〜92%、NIV)に合わせて書き直した。(出典:Achanti 2023、BTS 2017、Aronson 2011)
    • トピックCirculatory shock, Case 1静脈瘤出血の管理を Baveno VII の逐語に合わせ、新鮮凍結血漿は急性静脈瘤出血で推奨されないこと、4因子 PCC は INR 上昇時の条件付き推奨であること、制限輸血試験(制限群51%対自由群14%が非輸血)が大量出血を除外していたことを明記した。(出典:Baveno VII、ASH 2018、Villanueva 2013)
    • トピックCirculatory shock, Case 2アドレナリン筋注の用量と大腿で血中濃度のピークが高いこと、小児アナフィラキシー後の観察・入院の基準を WAO 2020 と NICE NG258(2026)で追加した。(出典:WAO 2020、NICE NG258)
    • トピックCirculatory shock, Case 3心停止を来した肺塞栓の再灌流治療を2019年 ESC 指針と2026年 AHA/ACC 指針のカテゴリー E1/E2 で書き分け、7日前の右心不全所見を急性ショックの所見と区別し、画像で確定していない「最も疑われる」肺塞栓として書いた。(出典:ESC 2019、AHA/ACC 2026)
    • トピックCirculatory shock, Case 4旧 SIRS 基準で「敗血症基準に合致」としていた解釈を Sepsis-3・qSOFA と書き分け、Surviving Sepsis Campaign 2026 の抗菌薬・輸液・感染源コントロールの条件を症例に当てはめた。(出典:Sepsis-3、SSC 2026)
    • トピックMethods to define nutritional status帯が重なっていた腹囲・ウエストヒップ比の表を、WHO 報告が例として挙げる値(WHO 自身は勧告ではないと断っている)に置き換え、GLIM 2025年改訂で握力が筋肉量の代用にならないとされたことを追記した。(出典:WHO 2011、GLIM 5年改訂)
    • トピックBody composition monitor (bioimpedance spectroscopy)BMI の両極端では BIA の推定が検証されていないことを ESPEN の臨床応用編で追記した。(出典:ESPEN 2004)
    • トピックClinical uses of bioelectrical impedance analyzersペースメーカーなど植込み型心臓電気デバイス装着患者200例で BIA による干渉を認めなかった研究を、対照群のない単施設の単群研究として補足した。(出典:Chabin 2019)
    • トピックAbnormal findings in urine tests尿試験紙の項目別の偽陽性・偽陰性と、尿ケトンがβヒドロキシ酪酸を測らない限界を追加し、「タンパク質はアルブミンにしか反応しない」「ベンス・ジョーンズ蛋白は検出できない」を「ほとんど検出されず偽陰性になりうる」に弱めた。無症候性細菌尿でスクリーニング・治療するのは妊婦と粘膜損傷を伴う内視鏡的泌尿器処置の前だと2019年版どおりに書き直した。(出典:StatPearls 尿検査、IDSA 2019)
    • トピックCauses of abnormal urine colorポルフィリン症の尿を「黒色化」から「放置で赤くなる(ポルフォビリノーゲン)」に改め、尿色の原因となる薬剤を補った。(出典:StatPearls 尿検査)
    • トピックNeurovascular coupling & fNIRS in brain imagingfNIRS の測定深度を「数 cm」から約1.5〜2 cm(皮質のみ)に直し、空間分解能と時間分解能の比較を補った。(出典:Pinti 2020)
    • トピックCognitive tests & neurodegenerative disorders (MCI)「MCI に薬物療法はない」を改め、レカネマブ・ドナネマブの米国・EU・日本の適応(EU のみ ApoE ε4 ホモ接合体を除外)を表にし、NIA-AA 2011 の MCI 基準(アルツハイマー型へ進む MCI で最も多いのはエピソード記憶の障害)と MoCA のカットオフのメタ解析を追加した。(出典:EMA Leqembi、NIA-AA 2011、Carson 2018)
    • 疾患糖尿病性腎症腎生検を考える所見を ADA 2026 に合わせた。ネフローゼ症候群は罹病期間にかかわらず別の腎疾患を示唆し、蛋白尿の急速な増加や活動性尿沈渣も手がかりになる。(出典:ADA 2026 第11章)
    • 疾患腎尿細管性アシドーシス遠位型 RTA の尿 pH の境界が資料によって5.3と5.5に分かれることを明記した。(出典:Palmer 2021)
    • 疾患食道静脈瘤まとめで、難治性の静脈瘤出血に使うバルーンタンポナーデとステントは TIPS までの橋渡しに限ることを明記した。(出典:Baveno VII)
    • トピックEsophageal varices制限輸血試験が大量出血や急性冠症候群などを除外していたことを追記した。(出典:Villanueva 2013)
    • トピックGastrointestinal Bleeding制限輸血試験が大量出血や急性冠症候群などを除外していたことを追記した。(出典:Villanueva 2013)
    • トピックUpper gastrointestinal bleeding制限輸血試験が大量出血や急性冠症候群などを除外していたことを追記した。(出典:Villanueva 2013)
    • 薬剤donanemab日本の電子添文に基づき、国内の適応、APOE 遺伝子検査の扱い(実施を考慮)、日本独自の禁忌(投与前の脳浮腫・微小出血など)、原則最長18か月の投与期間を追記した。(出典:ケサンラ電子添文)
  5. 2026 09.24

    病態生理学の高血圧・心不全・肥満・糖尿病・脂質・凝固・甲状腺・副腎(i-1〜i-20)20本を一次資料で監査し、全ノートに「まとめ」を加えた。ESC 2024・AHA/ACC 2025 の高血圧指針、ADA 2026、KDIGO 2024 と日本の糖尿病性腎症病期分類2023、ATA・ETA の甲状腺指針、Endocrine Society・NICE の副腎不全指針への合わせ込みと、テプリズマブの米国の枠組み警告(2026年6月)の反映が中心。薬剤・疾患ノートなど28本へ波及を是正した。

    • トピックDefinition & forms of hypertension; secondary hypertension; complications二次性高血圧の割合を ESC 2024(推定10%、治療抵抗性で最大50%。eGFR 40未満を含む推定)と AHA/ACC 2025(約5〜25%)で書き分け、ESC の高血圧緊急症の定義と、米国が「切迫症」に代えて使う「重症高血圧(180/120 mmHg超・臓器障害なし)」を加えた。原発性アルドステロン症のスクリーニングは Class 1 の対象(治療抵抗性[K値によらず]・低K血症・睡眠時無呼吸・副腎腫瘤・若年発症)と病期2高血圧の Class 2b を書き分け、2017年版からの新規点をK値によらない点に限った。115/75 mmHg の由来を Lewington 2002 で示した。(出典:ESC 2024、AHA/ACC 2025、Lewington 2002)
    • トピックEssential hypertension; principles of treatment血圧関連遺伝子座「約120」を「数百、合わせても個人差の10%未満」に改め、ノート内で割れていた第一選択薬を両指針の数え方どおり4系統に統一した。β遮断薬は主要5系統に入るが第一選択ではないこと、単剤開始を考慮する5つの場面を ESC 2024 の原文に合わせた。(出典:ESC 2024、AHA/ACC 2025)
    • トピックPrevalence, causes and definition of obesity出典に無かった「成人の肥満 7%→16%」を WHO(成人の16%・8.9億人、1990年から2倍超)と NCD-RisC 2024 の性別の値に改め、肥満が低体重を上回る国の割合を実数で示した。2025年の「臨床的肥満」は定義の変更ではなく委員会の提言として書き直し、BMI 40超の例外を加えた。(出典:WHO ファクトシート、NCD-RisC 2024、Lancet Diabetes Endocrinol 委員会 2025)
    • トピックSystemic consequences of obesity臨床的肥満の基準を「過剰脂肪の確認(直接測定、BMI+身体計測1つ、BMI によらず身体計測2つ)→臓器機能障害または日常生活の制限」の2段階に正し、IARC の肥満関連がん13種を2002年の5種と2016年追加の8種に分け、主に観察研究に基づく評価であることを加えた。(出典:Lancet Diabetes Endocrinol 委員会 2025)
    • トピックPathogenesis of Type 1 diabetes mellitusテプリズマブに米国添付文書の2026年6月改訂(EB・サイトメガロウイルス再活性化の枠組み警告、免疫不全・活動性ウイルス感染の禁忌、最終投与後2か月以上の監視)と Stage 3 の8〜17歳への迅速承認を反映し、EU の承認は Stage 2・8歳以上のみと並記した。糖尿病の確認検査を ADA 2026 のとおり(同時に異なる2検査、または同じ検査を2時点)に直し、HbA1c を「赤血球寿命約120日の重み付き平均、実質は直近2〜3か月」とした。(出典:TZIELD 添付文書、EMA Teizeild、ADA 2026 第2章)
    • トピックPathogenesis of Type 2 diabetes mellitus寛解の定義に HbA1c を測る時期(生活習慣介入なら開始6か月以降など)と代替基準、「治癒」と呼ばない理由を加え、確認検査は異なる2検査が別の時点でも両方診断域なら確定とする ADA 2026 本文の記述を補った。(出典:寛解の国際合意 2021、ADA 2026 第2章)
    • トピックMicrovascular complications of diabetes mellitus腎症の病期を「番号の病期は使われない」から、KDIGO の CGA 分類と日本の糖尿病性腎症病期分類2023(第1〜5期、微量アルブミン尿期)の並立に直した。GLP-1 受容体作動薬の追加条件を「アルブミン尿残存」ではなく KDIGO 推奨3.9.1 の「血糖目標未達」に正し、無自覚性低血糖は自律神経障害と直接は結びつかないとする ADA 2026 に合わせた。(出典:KDIGO 2024、糖尿病性腎症病期分類2023、ADA 2026 第12章)
    • トピックMacrovascular complications of diabetes mellitusADA 2026 の脂質推奨を原文どおり「スタチンに加えてエゼチミブまたは PCSK9 阻害薬」とし、一次予防のアスピリンで害が上回りうる年齢を「70歳を超える人」に直した。講義の「糖尿病患者の約80%が大血管症で死亡」に、米国の全国データでは47.8%から34.1%へ下がったことを添え、足関節上腕血圧比のスクリーニング対象を補った。(出典:ADA 2026 第10章、Gregg 2018)
    • トピックDyslipidemias; primary hyperlipoproteinemia syndromesホモ接合体家族性高コレステロール血症で PCSK9 阻害薬を「LDL 受容体に依存しない薬」としていた誤りを直した(効果は残存受容体活性に依存し、受容体非依存はロミタピド・エビナクマブ・アフェレーシス)。オランダ脂質クリニックネットワーク基準の LDL-C 閾値を原文の >325 mg/dL に直し、Lp(a) の推奨を ESC/EAS 2025 に合わせた。(出典:EAS 2023 HoFH 合意、EAS 2013)
    • トピックSecondary hyperlipoproteinemia syndromesトリグリセリドを上げるβ遮断薬にβ1選択性の薬も含め、影響が出るのは遺伝的素因のある患者という限定を加えた。胆汁酸吸着薬が重症高トリグリセリド血症(>1000 mg/dL)と異常βリポタンパク血症で禁忌とされることを補い、腎疾患の記述を出典どおり腎不全に限った。(出典:Endocrine Society 2012)
    • トピックAtherosclerosis心筋梗塞後のコルヒチンで効果が出なかった CLEAR 試験(2025)と COLCOT の原著を加え、CANTOS で有意だったのは150 mg群のみで致死的感染症が増えたこと、カナキヌマブの米国の適応に心血管予防が含まれないことを添付文書で示した。(出典:CLEAR、ILARIS 添付文書)
    • トピックConditions associated with coagulation system dysfunction血友病の予防投与の目標トラフ値(3〜5%超)を WFH の付記の強さ(多くの臨床医が目指す・個別化)に、インヒビター頻度を「未治療の血友病Aの累積約30%」に直した。エミシズマブと aPCC 併用の枠組み警告の閾値と、フォン・ヴィレブランド病のデスモプレシン試験投与の推奨、概して禁忌となる場面(手術時の1C型など)を加えた。(出典:WFH 2020、ASH/ISTH/NHF/WFH 2021)
    • トピックConditions with excessive activation of the coagulation systemAPC 抵抗性の検査の説明が逆だったので直した(正常では APC 添加で aPTT が延長し、抵抗性ではその延長が乏しい)。静脈血栓塞栓症の DOAC 優先と治療期間の推奨が条件付き推奨で、重度腎障害などには当てはまらない可能性があること、無期限の抗血栓療法は出血リスクの高い患者を除くことを明記した。(出典:Dahlbäck 1993、ASH 2020)
    • トピックSimultaneous under- & overacting coagulation disorders (TTP, HIT, DIC)ヘパリン起因性血小板減少症のI型を「投与数分で起こる」から「早ければ投与1日目から、継続しても自然回復」へ改め、II型の発症時期(通常5〜14日、100日以内の曝露歴があれば再投与1日目から)と転帰の数値を補った。(出典:StatPearls HIT)
    • トピックPathogenesis of hypothyroidism and its symptoms中枢性甲状腺機能低下症の TSH を「低値」から「低値〜不適切に正常(軽度高値もある)」へ改め、補充前に副腎機能を評価する推奨と、症候性の新生児・乳児では補充を遅らせない但し書きを加えた。レボチロキシンの服用時間を ATA 2014(朝食60分前または就寝時)と米国添付文書(30分〜1時間前)で書き分けた。(出典:ETA 2018、ATA 2014)
    • トピックPathogenesis of hyperthyroidism and its symptoms妊娠第2三半期にプロピルチオウラシルからチアマゾールへ戻すかは、米国添付文書「望ましい場合がある」と ATA 2016「推奨なし」に書き分けた。無顆粒球症の頻度を原文の組み立て(デンマーク PTU 0.27%・MMI 0.11%、日本0.1〜0.15%)に、TSH 産生下垂体腺腫の TSH を「高値または不適切に正常」に直し、産後甲状腺炎を破壊性の側へ移した。(出典:ATA 2016、FDA PTU 添付文書)
    • トピックAdrenocortical insufficiency (acute/chronic); congenital adrenal hyperplasia副腎クリーゼの輸液で出典に無かった「以後24時間で4〜6 L」を除き、Endocrine Society 2016(最初の1時間に1000 mL)・英国内分泌学会2020(24時間で3〜4 L)・NICE NG243 で書き分けた。シックデイの増量を指針ごとに示し、低血糖の位置づけ(慢性期はまれ、クリーゼ・小児で重要)と低ナトリウム血症を補った。(出典:Endocrine Society 2016、Society for Endocrinology 2020、NICE NG243)
    • 薬剤teplizumab米国添付文書の2026年6月改訂(ウイルス再活性化の枠組み警告、免疫不全・活動性ウイルス感染の禁忌、投与後2か月以上の監視)と、診断間もない Stage 3 の8〜17歳への迅速承認、EU の承認範囲(Stage 2・8歳以上)を反映した。(出典:TZIELD 添付文書、EMA Teizeild)
    • トピックDiabetes Mellitus, Hyperglycaemiaテプリズマブの米国での枠組み警告(ウイルス再活性化)・禁忌・投与後の監視を追記した。(出典:TZIELD 添付文書)
    • 疾患糖尿病性腎症重症度分類を KDIGO の CGA 分類だけで書いていたのを改め、第1〜5期を維持する日本の糖尿病性腎症病期分類2023を並記した。(出典:糖尿病性腎症病期分類2023)
    • 薬剤atenolol高血圧の第一選択薬を ESC 2024・AHA/ACC 2025 の数え方どおり主要4系統に直した。(出典:ESC 2024)
    • トピックTreatment of hypertension and resistant hypertension第一選択薬を4系統と数えることと、ESC が単剤開始を考慮する5つの場面(余命が限られる例を含む)に直した。(出典:ESC 2024、AHA/ACC 2025)
    • 疾患肥満症出典の無かった「1975年以降約3倍」「小児を含め肥満が低体重を上回る」を、NCD-RisC 2024 の1990〜2022年の値と国ごとの内訳(逆の国も残る)に置き換えた。(出典:NCD-RisC 2024)
    • トピックNutrition MI2025年の臨床的肥満の枠組みを「定義が変わった」から委員会の提言へ弱め、BMI 40超の例外と WHO の BMI 定義が現行であることを加えた。(出典:Lancet Diabetes Endocrinol 委員会 2025、WHO ファクトシート)
    • トピックPathomechanism of obesity and its consequences, examples「肥満の定義そのものが見直された」を提言へ弱め、WHO の BMI 定義を WHO ファクトシートで示した。(出典:WHO ファクトシート)
    • 薬剤canakinumabCANTOS 試験で有意だったのは150 mg群だけで致死的感染症が増えたことを明記し、米国の適応に心血管予防が無いことを試験論文ではなく添付文書で示した。(出典:CANTOS、ILARIS 添付文書)
    • トピックMicrovascular and macrovascular complications of diabetes mellitus一次予防のアスピリンで害が上回りうる年齢を ADA 2026 の原文どおり「70歳を超える」に直し、推奨ではなく本文の記述であることを明記した。(出典:ADA 2026 第10章)
    • 疾患血友病A・B予防の目標トラフ値が「引き上げられた」を WFH の付記の強さ(多くの臨床医が3〜5%超を目指す・個別化)に直し、インヒビター頻度の母集団を「未治療の血友病Aの累積」に直した。(出典:WFH 2020)
    • 薬剤octocog alfa目標トラフ値とインヒビター頻度の記述を WFH ガイドラインの付記の強さと母集団に合わせた。(出典:WFH 2020)
    • 薬剤nonacog alfa目標トラフ値の記述を WFH ガイドラインの付記の強さに合わせた。(出典:WFH 2020)
    • トピックHemophilias目標トラフ値とインヒビター頻度の記述を WFH ガイドラインの付記の強さと母集団に合わせた。(出典:WFH 2020)
    • 疾患静脈血栓塞栓症DOAC 優先が条件付き推奨(中等度の確実性)で、重度腎障害などには当てはまらない可能性があるという注記つきであることを明記した。(出典:ASH 2020)
    • トピックSuperficial and deep vein thrombosisDOAC 優先と無期限の抗血栓療法の推奨が条件付き推奨であることを明記した。(出典:ASH 2020)
    • 薬剤thiamazole妊娠第2三半期にプロピルチオウラシルからチアマゾールへ戻すことを標準としていたのを、米国添付文書「望ましい場合がある」と ATA 2016「推奨なし」の書き分けに直した。(出典:ATA 2016、FDA PTU 添付文書)
    • 薬剤propylthiouracil妊娠第2三半期以降の切り替えを、米国添付文書「望ましい場合がある」と ATA 2016「推奨なし」の書き分けに直した。(出典:ATA 2016、FDA PTU 添付文書)
    • トピックCore31: Special groups - drug interactions: pregnancy妊娠中の抗甲状腺薬の切り替えを米国添付文書と ATA 2016 で書き分け、添付文書の「場合がある」を戻した。(出典:ATA 2016、FDA PTU 添付文書)
    • 疾患バセドウ病抗甲状腺薬による無顆粒球症の頻度を ATA 2016 の原文の組み立て(デンマーク PTU 0.27%・MMI 0.11%、日本0.1〜0.15%、成人全体で約0.3%)に直した。(出典:ATA 2016)
    • 疾患無顆粒球症抗甲状腺薬による無顆粒球症の頻度を ATA 2016 の原文の組み立てに直した。(出典:ATA 2016)
    • トピックHyperthyroidism無顆粒球症の頻度「デンマークで0.1〜0.3%」という誤帰属を直し、ATA 2016 の原文の組み立てにした。(出典:ATA 2016)
    • 疾患原発性副腎不全副腎クリーゼの輸液で出典に無かった「24時間で4〜6 L」を削除し、Endocrine Society 2016 と英国内分泌学会2020 の量を書き分けた。(出典:Endocrine Society 2016、Society for Endocrinology 2020)
    • 薬剤levothyroxine服薬時間と他剤との間隔を、米国添付文書と ATA 2014(朝食60分前または就寝時、4時間の間隔は慣例だが未検証)の並記に直した。(出典:ATA 2014、Synthroid 添付文書)
  6. 2026 09.23

    病理学の総論前半(細胞傷害・壊死・変性・沈着・石灰化・結石・萎縮/肥大)20本を一次資料で監査し、そこから作られた疾患ノート・組織病理トピックへ波及を是正した。脚注が出典の言っていないことまで背負わされている型と、本文だけ直ってまとめ・表・出典の説明文が古いまま残る型が目立った。

    • トピックReperfusion injury再灌流障害を「再灌流が遅れると起こる」としていたのを改め、時宜を得た再灌流でも再灌流そのものが心筋細胞死を起こしうること、有効な治療はまだ確立していないことを明記した。CIRCUS 試験の対象が「発症12時間以内・責任冠動脈完全閉塞の前壁STEMI」であることも補った。(出典:Hausenloy & Yellon 2013)
    • トピックCoagulative necrosis and its organ manifestation腎梗塞・脾梗塞を「通常は無症状」「ほぼ常に塞栓性」としていたのを、症例集積の値(腎梗塞は腹痛・側腹部痛が大半、脾梗塞は血栓塞栓性疾患と浸潤性血液疾患が二大原因で40歳未満では血液疾患が最多)に改めた。肺梗塞が「心不全・気管支循環障害がある場合のみ」起こるという断定は古典的説明に弱め、若年で心血管疾患の少ない患者にもむしろ多いことを追記した。上腸間膜動脈の支配域も横行結腸の近位約3分の2までに正した。(出典:Bourgault 2013、StatPearls Splenic Infarcts、Miniati 2015)
    • トピックColliquative necrosis and its organ manifestation脳の境界域(分水嶺)壊死の例に「ウィリス動脈輪」を挙げていたのは誤りで、境界域は2つの動脈灌流域の接合部(前・中大脳動脈間など)であり、ウィリス動脈輪はむしろ側副血行の主経路である。あわせて赤色軟化を脳軟化の第4段階ではなく出血を伴う別の型として分けた。(出典:Chakraborty 2023)
    • トピックHemorrhagic infarction and its organ manifestation境界域壊死の例「ウィリス動脈輪」を灌流域の接合部に訂正し、肺梗塞の「気管支循環障害時のみ」という断定を古典的説明として書き直した(気管支動脈圧による肺胞出血という機序も追記)。腸梗塞の節は、上腸間膜動脈閉塞の壊死範囲と門脈・腸間膜静脈血栓の還流域を正した。(出典:Chakraborty 2023、Miniati 2015)
    • トピックFat, caseous and fibrinoid necrosis and its organ manifestation急性膵炎の CT severity index 低値群の合併症率を0%から原文どおり2%に訂正した。肺肉芽腫500例の研究を「乾酪壊死が結核に特異でないことを示した」と読める書き方にしていたのを、壊死の有無を問わない肉芽腫一般の研究であり42%は原因不明だったという射程に直した。(出典:Balthazar 1990、Mukhopadhyay 2012)
    • トピックAcute myocardial infarction再梗塞のトロポニン20%超上昇は「初回値が上昇して安定または低下中」の場合に限り、初回値が正常なら新規梗塞の基準を当てること、28日以内は「初発または再発の心筋梗塞から」数えることを補った。血栓溶解療法による心破裂の早期化は観察された事実ではなく登録研究の著者の示唆であること、発生率24%低下は1999〜2008年の値であることに直した。右冠動脈の支配域に左室下壁を補った。(出典:第4版心筋梗塞普遍的定義、Becker 199600008-3)、Yeh 2010)
    • トピックCerebral infarction赤色軟化の原因「プラーク溶解」を、自然再開通または血栓溶解・血栓回収療法による再開通に訂正した。境界域の例「ウィリス動脈輪」を灌流域の接合部に直し、皮質型の境界域梗塞では塞栓も関与することを補った。脳実質内血腫の予測因子に原著に無い順位(「大きな病変に次いで心原性塞栓」)を付けていたのも改めた。(出典:Chakraborty 2023、Paciaroni 2008)
    • トピックReversible cell injury, types of degeneration and its organ manifestation「脂肪のみ=NAFLD」は誤りで、NAFLD は脂肪肝(NAFL)と NASH を含む上位概念である。あわせて2023年の多学会 Delphi 合意による MASLD/MASH/MetALD への改称を追記した。(出典:Rinella 2023)
    • トピックTypes of fatty degeneration and its organ manifestationNAFLD の定義を上位概念に直し、小滴性脂肪化を「大滴性より予後が悪い」と一般化していたのを、原典が述べる「重症型は肝不全に至りうる」に限定した。まとめの「ニクズク肝・虎斑心はいずれも可逆的」も、長期のうっ血肝は線維化に進みうるので分けた。(出典:Fromenty 199500012-6)、Rinella 2023)
    • トピックAtherosclerosis急性冠症候群の血栓形成を「破裂60〜80%・びらん20〜40%」と一対で書いていたが、両者は分母が違う(急性冠症候群と冠動脈血栓例)ので分けて示した。LDL の「低ければ低いほど」は、原典の「絶対的な LDL 曝露量と対数線形に関連し、効果は低下幅と期間の累積に比例する(LDL 粒子数も同様に下がり有害な標的外作用がない前提で)」に書き直した。(出典:Hansson 2015、Ference 2017)
    • トピックAmyloidosis一律の「生存期間中央値1〜3年」を、病型と心病変の有無で予後が大きく違うことに改め、AL 型の Mayo 2012 病期別の生存期間中央値(I期94.1か月〜IV期5.8か月)と、治療進歩による成績改善を加えた。予後を最も左右する臓器を「腎」としていたのは誤りで、AL 型では心病変である。ISA 命名法2024年版と、ATTR の変異型・野生型の区別も追記した。(出典:Kumar 2012、Muchtar 2017、Buxbaum 2024)
    • トピックCystic fibrosis胎便性イレウスの頻度を「15〜20%」から原典どおり約20%に直した。汗中クロール 60 mmol/L 以上が診断的なのは新生児スクリーニング陽性・合致する臨床像・家族歴のいずれかがある場合であること、30〜59 は追加検査の対象であることを補った。生存期間の延長を CFTR 調節薬に帰する記述は原典が述べていないので外した。(出典:CFF 2017 診断ガイドライン、Sathe 2017、Ong 2023)
    • トピックHyaline accumulation and its organ manifestationまとめ・全体像がマロリー体をアルコール性肝障害に特異的な所見として書いていたのを本文に合わせ、アルコール性に典型的だが MASH・Wilson 病・原発性胆汁性胆管炎でも見られると改めた。(出典:Strnad 2008、Basaranoglu 2011)
    • トピックAnthracosis, lipofuscin, hemosiderin and melanin accumulation遺伝性ヘモクロマトーシスの治療を「瀉血と鉄キレート」と並べていたのを、瀉血が第一選択でキレートは瀉血できない場合の二次治療(弱い推奨)と改めた。根拠の無い肝細胞癌リスク「約200倍」は、ほぼ肝硬変例に限られる有病率約10〜30%に置き換えた。(出典:EASL 2022)
    • トピックMetastatic calcification and its organ manifestation慢性腎臓病の転移性石灰化を「二次性副甲状腺機能亢進症→高カルシウム血症→沈着」と説明していたのを、リン酸貯留とカルシウム負荷が主役で血清カルシウムはむしろ正常〜低値のことが多く、高カルシウム血症は三次性に進んでから、と書き直した。PTH が腸管のカルシウム吸収を直接高めるという記述も、活性型ビタミンD を介する作用に正し、KDIGO の推奨の強さを原文どおりにした。(出典:KDIGO 2017 CKD-MBD、Wootton 2026)
    • トピックStone formation — kidney and gallbladder stones尿酸結石の予防は尿のアルカリ化が全例の基本で、アロプリノールは高尿酸尿を伴う例に限ることを明記した。カルシウム結石の尿 pH の記述と、原発性副甲状腺機能亢進症がカルシウム結石の約5%にとどまることも正した。無症候性胆石では予防的胆嚢摘出を行わないが、胆嚢癌の高危険群(3 cm 超の結石、磁器様胆嚢など)では考慮するという但し書きを補った。(出典:EAU Urolithiasis 2026、日本消化器病学会 胆石症診療ガイドライン2021)
    • トピックPathomechanism of atrophy and hypertrophy, examplesサルコペニアの定義が学会により異なることと、2024年の GLIS 国際概念定義を加えた。リポフスチンについて培養細胞の研究が述べていない断定(「単一の傷害の痕跡ではない」、心臓の褐色萎縮)を外し、脳卒中・腎不全を心肥大の結果ではなく原因の高血圧による臓器障害として分けた。(出典:Kirk 2024、Terman 2004)
    • 疾患アミロイドーシス腎病変を「最も予後不良な臓器病変」としていたのを改め、AL アミロイドーシスでは心病変が予後を最も強く規定することと、Mayo 2012 病期の生存期間中央値を加えた。(出典:Kumar 2012)
    • 疾患胎便性イレウス嚢胞性線維症の患児に胎便性イレウスが生じる割合を「15〜20%」から約20%に訂正し、しばしば初発症状であることを補った。(出典:Sathe 2017)
    • 疾患嚢胞性線維症生存期間の延長を CFTR 調節薬だけに帰する出典の無い断定を改め、寄与が期待されるという書き方にした。(出典:Ong 2023)
    • 疾患右心不全「左心疾患が右心不全の最多原因」を慢性右心不全に限った記述に改め、急性右心不全では肺塞栓と急性心筋梗塞(主に右冠動脈閉塞による右室梗塞)が最多であることを表・全体像・まとめに入れた。(出典:Dini 2023)
    • 疾患結節性多発動脈炎出典の無い「HBV 関連は現在5〜10%、ワクチン普及前は約30%」を削除し、HBV 関連の頻度は輸血用血液の安全性向上とワクチン接種で低下したこと、フランスの348例(1963〜2005年の累積)では123例が HBV 関連だったことに書き直した。語源の nodosa は「結節状」である。(出典:Guillevin 2005、Pagnoux 2010)
    • トピックMyocardial hypertrophy and chronic ischemic heart diseaseリポフスチンを「過去の単一の傷害を特定する所見ではない」とした、出典の射程を超えた断定を削除し、培養心筋細胞で示された相関と著者の推論に限定した。(出典:Terman 2004)
    • トピックCardiac rupture with hemopericardium血栓溶解療法による心破裂の「治療後24〜48時間以内への前倒し」を、観察事実ではなく登録研究からの著者の示唆として書き直した。(出典:Becker 199600008-3))
  7. 2026 09.23

    病理学の総論後半(肥大・化生・心不全・うっ血・ショック・浮腫・血栓・DIC・塞栓・出血・炎症・過敏症・移植・自己免疫)20本を一次資料で監査し、脳内出血・右心不全・結節性多発動脈炎などの派生ノートへ波及を是正した。出典が言っていない因果や一般化を脚注で支えていた箇所と、診断基準の項目が抜けていた箇所が中心。

    • トピックMyocardial hypertrophy and its clinical forms「正常な心室壁厚3〜5 mm」は右室の値であることを明記し、左室の基準値(女性0.6〜0.9 cm、男性0.6〜1.0 cm)を併記した。旧名 Wegener 肉芽腫症を多発血管炎性肉芽腫症(GPA)に改め、改称の経緯を添えた。Charcot–Bouchard 動脈瘤について出典が述べていない「リポヒアリノーシスが有力」を外し、両病変が別物であることを補った。(出典:ASE/EACVI 2015、Falk 2011、Magaki 2021)
    • トピックPathomechanism of hyperplasia, examples子宮内膜増殖症の2分類(異型なし/異型あり)が WHO 2020年版でも維持されていることを追記し、Kurman 1985 の結論を「細胞異型の有無だけが判別因子」から原文どおり「最も有用な基準で、構造異常を伴う異型例は特に高リスク」に改めた。低酸素による赤血球増加と出血後の代償を混ぜていた記述も分けた。(出典:Giannella 2024、Kurman 1985)
    • トピックPathomechanism of metaplasia and dysplasia, examples子宮頸部病変の対応を LAST 勧告どおりに改めた(CIN2 は p16 陽性なら HSIL、陰性なら LSIL)。異形成は一方向に進むとは限らず、とくに低異型度では退縮も多いこと、頸部の扁平上皮化生は移行帯の生理的変化であることを明記した。(出典:Waxman 2012(LAST))
    • トピックPathomechanism of cardiac insufficiency「左心不全は右心不全の最多原因」を慢性右心不全に限定し、急性右心不全では肺塞栓と急性心筋梗塞(主に右冠動脈閉塞)が多いことを追記した。右心不全と肺性心(肺疾患による右心負荷)を同一視していた見出しも分けた。(出典:Dini 2023)
    • トピックCongestion and its organ manifestationニクズク肝で脂肪化が起こる部位を小葉中心部とした誤りを直し、小葉中心部はうっ血・萎縮・壊死、脂肪化はむしろ門脈域側に見られうると改めた。ヘモジデリン貪食マクロファージの研究は特発性肺線維症を対象としたもので、心不全細胞と同一とは述べていないので出典の範囲を限定した。(出典:Dai 2014、Fukihara 2017)
    • トピックCauses and types of shock旧定義で SIRS 2項目以上が要件だったのは「重症敗血症」ではなく「敗血症」そのものであり、Sepsis-3 はこの同定法を有用でないとし「重症敗血症」を冗長な語として廃したことに正した。(出典:Sepsis-3(JAMA 2016))
    • トピックCauses and types of edemaLight 基準の原著(1972年)では LDH 項目が「胸水 LDH 200 IU 超」という絶対値で、「血清 LDH 基準上限の2/3超」は後の形であることを明記した。局所性浮腫の分類見出しと、脳浮腫の肉眼像(脳回の扁平化)も正した。(出典:Light 1972)
    • トピックDIC治療を「補充する/血栓優位ならヘパリン」の1行から、基礎疾患の治療が要であること、血小板・血漿の輸注は原則として出血例に限ること、治療量ヘパリンの適応と出血高リスク例での非推奨、抗線溶薬は原則用いず著明な線溶亢進を伴う重篤な出血が例外であることに書き分けた。(出典:ISTH 2013 DIC ガイダンス)
    • トピックTypes of emboli羊水塞栓を「免疫反応説が有力になった」とした記述を、登録研究が実際に述べる範囲(アナフィラキシー・敗血症性ショックとの酷似、共通機序の示唆、名称は誤称の可能性)に限った。(出典:Clark 199591474-9))
    • トピックTypes of hemorrhages and their clinical presentationCharcot–Bouchard 動脈瘤は剖検2,700例超で12例とまれで、脳出血の有意な原因ではない可能性があり、機序は未解明であると改めた。ATLS 第10版の出血性ショック分類表には塩基欠乏の行があることと、心拍数が死亡を予測しなかったメタ回帰を追記した。止血検査の表には、aPTT を見ないと血友病や血管性の出血が「すべて正常」に見えるという注意を補った。(出典:Magaki 2021、Jávor 2022)
    • トピックIntracranial hemorrhages脳アミロイド血管症の Boston 基準 v2.0 を「脳葉型病変2つ以上」だけでなく全項目(50歳以上、脳葉型病変2つ以上または1つ+白質所見1つ、深部の出血性病変が無いこと、円蓋部くも膜下出血の扱い、小脳病変は数えない)で示した。血管攣縮の時期は総説の「ピーク5〜7日」と AHA/ASA 2023 の「遅発性脳虚血は4〜14日に多くリスクのピークは6〜10日」を併記した。(出典:Charidimou 202200208-3)、AHA/ASA 2023、Magaki 2021)
    • トピックPathomechanism and types of chronic inflammation, organic exampleサルコイドーシスの肉芽腫でも小さな限局性壊死はありうることと、除外すべき疾患に多発血管炎性肉芽腫症を加えた。星状体は非特異的だが診断の手がかりにはなるという原典の両面を書いた。(出典:Rosen 2007)
    • トピックType I and Type II hypersensitivity reactions and their pathological presentationsアナフィラキシーのアドレナリン用量(0.01 mg/kg 筋注、最大0.5 mg、症状が続けば5〜15分ごとに反復)を追記し、NIAID/FAAN 基準について「感度95%超を目指した診断の補助で定義ではない」という説明の出典を、実際にそう書いている WAO 2020 へ移した。(出典:WAO 2020)
    • トピックType III and Type IV hypersensitivity reactions and their pathological presentationsEAACI 2023 の命名法では好中球性の反応は削除されたのではなく IVc(T3応答)へ移り、CD8 の細胞傷害は IVa に含まれることを明記した。(出典:EAACI 2023)
    • トピックRejection of transplants同種抗原の直接/間接認識経路を CD8/抗体というエフェクター機序と同一視していた説明を直し、慢性 GVHD の NIH 基準の採点臓器に関節・筋膜と生殖器を加えて8臓器にした。(出典:Marino 2016)
    • トピックPathomechanism of autoimmune diseasesエストロゲンが胸腺の AIRE 発現を下げるという記述が別の論文の脚注に乗っていただけだったので、それを示した原著を出典に立てた。(出典:Dragin 2016)
    • トピックSystemic Lupus Erythematodes, Rheumatoid ArthritisANA の感度「約95%」に分類基準の脚注が付いていたが基準にその数値は無い。メタ回帰の値(1:80 で感度97.8%・特異度74.7%)に差し替え、これが2019年分類基準で ANA 1:80 以上を参入条件にした根拠であることを添えた。(出典:Leuchten 2018)
    • トピックSjögren Syndrome, Scleroderma, Polyarteritis Nodosaシェーグレン症候群のリンパ腫リスク「約40倍」を、実際にその値を出した1978年の原著(136例中7例、43.8倍)に帰属し直した。HBV 関連 PAN の出典に無い割合(5〜10%、ワクチン前30%)を削除した。2016年シェーグレン分類基準と2013年強皮症分類基準の配点表を加え、強皮症腎クリーゼの予後を ACE 阻害薬導入前後の1年生存率15%→76%(108例)で示した。(出典:Kassan 1978、Shiboski 2017、Steen 1990、Pagnoux 2010)
    • 疾患脳内出血(非外傷性)脳内出血の多くを Charcot–Bouchard 微小動脈瘤の破裂とする記述を改め、高血圧性細動脈症による血管壁の脆弱化を主とし、CB 動脈瘤は剖検でまれで有意な原因でない可能性があることを明記した。(出典:Magaki 2021)
    • 疾患脳アミロイド血管症Boston 基準 v2.0 の臨床像の要件、深部病変と他原因の除外、小脳病変の扱い、possible CAA の定義を補い、同じ論文に2つあった出典 id を1つに揃えた。(出典:Charidimou 202200208-3))
    • 薬剤nimodipine強力な CYP3A4 阻害薬との併用を「30 mg へ減量」としていたが、米国添付文書では併用禁忌である(30 mg への減量は重度肝障害の規定)。禁忌欄を直し、用法の出典を添付文書へ付け替えた。AHA/ASA 2023 での推奨が Class 1・LOE A であることを推奨表で確認した。(出典:AHA/ASA 2023)
    • 疾患子宮頸癌組織診の CIN 2 は p16 陽性なら HSIL、陰性なら LSIL に振り分けることを表の注記として追記した。(出典:Waxman 2012(LAST))
    • 疾患全身性強皮症腎クリーゼを主要な死亡原因としていたまとめを改め、SSc 関連死の内訳(肺線維症35%、肺動脈性肺高血圧26%、心病変26%)と危険因子を追記した。(出典:Tyndall 2010)
    • 疾患敗血症Sepsis-3 が廃したのは「SIRS による重症敗血症の段階分類」ではなく、「感染+SIRS=敗血症」という同定法と「重症敗血症」という語であることに正した。(出典:Sepsis-3(JAMA 2016))
    • トピックHemorrhagia pontis橋出血の機序を「硝子様動脈硬化が主機序とする見方が有力」と断定していたが、引いていた論文にその記述は無い。機序は未解明で、Charcot–Bouchard 動脈瘤は古典的説明だが剖検ではまれと改めた。(出典:Magaki 2021)
    • トピックHypersensitivity INIAID/FAAN 基準の「感度95%超を狙った診断の補助で定義ではない」という説明の出典を、原論文の抄録ではなく実際にそう述べている WAO 2020 に正した。(出典:WAO 2020)
  8. 2026 09.23

    病理学の免疫不全・発生・生活習慣と腫瘍総論(a-41〜b-12)20本を一次資料で監査し、小児・分子生物学・薬理学・疾患・薬剤ノートへ波及を是正した。数値の向きの逆転(OlympiA)、母集団の取り違え、米国の承認だけを書いて欧州・日本との違いに触れていない分子標的薬の記述が中心。

    • トピックInherited and Acquired immunodeficiencies終末補体欠損で反復感染する髄膜炎菌を「莢膜を持たないナイセリア」としていた誤りを直した(髄膜炎菌は莢膜をもつ)。IUIS 分類の総数を2022年版の485疾患として出典で確かめ直し、2024年の508が遺伝子数で単位が違うことを書き分けた。選択的 IgA 欠損症の「最多」は白人集団での話であることを明記した。(出典:Tangye 2022)
    • トピックAIDS肛門癌を AIDS 指標悪性腫瘍に含めていたが、米国 CDC の2014年サーベイランス症例定義の一覧には無い(HIV 感染者に多いが指標疾患ではない)。AIDS の判定は CD4 数を優先し、比率は数が無いときに限ることを補った。あわせて Trickey 2023 の余命の数値と CD4 区分(「治療開始時」でなく「追跡開始時」)、PARTNER2 の「伝播0件」(新規感染15件のうちカップル内の連鎖が0件の観察研究)を正した。(出典:CDC 2014、Trickey 202300028-0)、PARTNER230418-0))
    • トピックPathogenesis of congenital anomalies催奇形の感受期(器官形成期)を「3〜9週」から、引用していた Sadler 2017 の「受精後第3〜8週」に合わせ、同論文が最初の2週も感受期に含めるべきと主張していることを「全か無か」の例外として足した。(出典:Sadler 2017)
    • トピックDisorders associated with prematurity (IRDS, NEC, Sudden Infant Death)「早産=37週未満または2500 g 未満」は早産と低出生体重を混同していたので分けた。気管支肺異形成の「現在は36週時点の呼吸補助で分類」を、提案された定義の比較研究(在胎32週未満2,677例)の結果として書き直した。SUID の推移では、原因不明死は有意に変わっておらず、1999〜2001年の診断名の移行は既報として紹介されているにとどまることを正した。(出典:Jensen 2019、Erck Lambert 2018)
    • トピックFetal Hydropsパルボウイルス B19 による重症胎児水腫の救命率「84.6%」は分母の取り違えで、正しくは子宮内輸血を受けた13例中11例。子宮内輸血の「生存率80%超」は研究の結果ではなく既知事項の紹介だったので、研究自体の新生児93例の転帰に差し替えた。B19 の骨髄抑制は再生不良性貧血ではなく赤芽球癆型である。(出典:Enders 2004、Garabedian 2015)
    • トピックPathology of smoking-related disorders喫煙が原因となる癌の部位に、IARC モノグラフ第100E巻(2012)が加えた大腸・尿管・卵巣(粘液性)を追記した。英国医師コホートを「肺癌との因果関係を確立した研究」としていたのを、全死亡への長期的な害を示した研究に改め、肺ランゲルハンス細胞組織球症48例の年齢範囲(15〜54歳)を正した。(出典:IARC 100E、Sasco 2004)
    • トピックPathology of alcohol-related disorders飲酒が原因となる癌の部位と ALDH2*2 の頻度(東アジアで28〜45%)を IARC 第100E巻に合わせ、胎児性アルコール症候群の診断に必要な4項目を書き出した。「安全な飲酒量はゼロ」という GBD 2016 の結論に、最小リスク量が年齢と地域で異なるとした GBD 2020 を並記した。(出典:IARC 100E、Hoyme 2016、GBD 202000847-9))
    • トピックPathomechanism of obesity and its consequences, examples肥満の閾値を「BMI 30超」から WHO の「30以上」に揃え、2025年 Lancet Commission の「BMI 40超なら追加確認なしで過剰脂肪とみなせる」という例外を加えた。NAFLD を MASLD に改め、SELECT 試験から原著が支えない「体重減少と独立した心保護」を外して、組入れ対象(45歳以上・心血管疾患既往)を明記した。(出典:Lancet Commission 202500316-4)、Rinella 2023)
    • トピックGeneral characteristics of neoplasms (benign, malignant tumors)「転移は例外なく悪性を確定する」「脳腫瘍は中枢神経外へ転移しない」という絶対則を、転移性多形腺腫の存在と、膠芽腫の頭蓋外転移がまれ(2%未満とされる)であることで改めた。Warburg 効果は「好気→嫌気」への切り替えではなく、酸素があっても解糖に頼ることである。がんの特徴(hallmarks)の2022年改訂も追記した。(出典:Alshagroud 2017、Webb 2024、Hanahan 2022)
    • トピックClassification of neoplasms on histology basis「成熟奇形腫=良性」に限定を付け、思春期後の精巣奇形腫は成熟組織だけでも悪性として扱う(22〜37%で転移)ことを追記した。肉腫様癌と癌肉腫の関係を WHO 2015 肺腫瘍分類に合わせ、軟部肉腫の悪性度の脚注を正しい文へ移した。(出典:Salzillo 2024、Coindre 2006)
    • トピックCharacteristics of neoplasms rate growth腫瘍増殖動態の脚注を各出典が述べる範囲に揃え、Gompertz 型増殖から用量密度療法(CALGB 97-41:同じ用量で投与間隔を短縮し無病生存・全生存を改善)へのつながりを示した。Benzekry 2014 の2つの実験系の取り違えも直した。(出典:Fornier & Norton 2005、Benzekry 2014)
    • トピックInvasion and metastasis of neoplasms上皮間葉転換(EMT)を転移に必須の基盤と断定していたのを改め、膵癌モデルで EMT は不要とした研究と、Zeb1 欠失で転移が抑えられた研究を並記した。エクソソームによる前転移ニッチの研究には2026年8月に Nature が懸念表明を出していることを付記した。(出典:Krebs 2017、Nature 懸念表明 2026)
    • トピックPromotion mechanisms of oncogenes and role in carcinogenesisKRAS G12C 阻害薬の大腸癌への抗 EGFR 抗体併用(ソトラシブ+パニツムマブ、アダグラシブ+セツキシマブ)が米国で承認されていること、日本ではソトラシブ+パニツムマブが承認され、EU では両剤とも非小細胞肺癌のみであることを追記した。挿入変異の例(X-SCID 遺伝子治療)も原典の記述に合わせた。(出典:LUMAKRAS 米国添付文書、KRAZATI 米国添付文書、Bulcha 2021)
    • トピックInhibitory mechanisms of tumor suppressor genes and role in carcinogenesis「癌抑制遺伝子は2ヒットが必要」を古典的な説明とし、ハプロ不全と変異型 p53 のドミナントネガティブ作用という例外を明記した。TP53 のドミナントネガティブの記述を、実際にそれを示した論文へ付け替えた。(出典:Giacomelli 2018)
    • トピックEGFR, ABL and BCL2 genes and their roles in tumor developmentT315I 変異には「ポナチニブが必要」としていたが、アシミニブも米国で T315I の慢性期 CML に承認されている(EU はポナチニブ抵抗性・不耐容・不適格例に限定、日本は T315I 用量が未承認)。第3世代 EGFR-TKI オシメルチニブ、抗 EGFR 抗体の RAS 野生型要件、HER2 変異肺癌へのトラスツズマブ デルクステカン、ベネトクラクスの適応(国ごとの違いを含む)を追記した。(出典:SCEMBLIX 米国添付文書、TAGRISSO 米国添付文書、Vectibix SmPC、ENHERTU 米国添付文書)
    • トピックRB, p53 and APC genes and their roles in tumor developmentTP53 を「最も多く変異する遺伝子」「70%以上」としていたのを「最も高頻度に変異する遺伝子の一つ」に改め、癌腫別の頻度(38〜50%〜約5%)に置き換えた。PALOMA-2 の対象を閉経後 ER 陽性・HER2 陰性に正し、「3つとも必ず2ヒット」の断定を古典的説明に弱めた。(出典:Olivier 2010、Finn 2016)
    • トピックBRCA1, BRCA2 and ATM genes and their roles in tumor developmentOlympiA 試験の3年無浸潤疾患生存率の向きが逆に書かれていたのを「プラセボ77.1%に対しオラパリブ85.9%(中間解析)」に正した。BRCA2 の関連癌に前立腺癌・男性乳癌・悪性黒色腫を加え、ATM のヘテロ接合は主に中等度の乳癌リスクであると書き分けた。(出典:Tutt 2021、GeneReviews BRCA1/2)
    • トピックDNA repair genes and role in carcinogenesis「大腸癌の MSI の約12%は散発性、Lynch は約3%」は大腸癌全体を分母とする値(合わせて MSI 約15%)なので書き直した。ミスマッチ修復検査のガイドラインの推奨を、原文の範囲(Lynch 症候群の拾い上げと予後層別化)に合わせた。(出典:Boland 2010、Sepulveda 2017)
    • トピックCytogenetic aberrations and the role of telomer in carcinogenesisテロメア代替伸長(ALT)の頻度を、総説の「癌の10〜15%」と6,110例の実測「3.73%」の2つの推定として併記した(10〜15%はテロメラーゼ活性を検出できない癌の割合)。融合遺伝子がヒト癌罹患の約20%に関わるという推定を加えた。(出典:Cesare 2010、Heaphy 2011、Mitelman 2007)
    • トピックEpigenetic changes (DNA methylation, MicroRNAs) and role in carcinogenesis骨髄異形成症候群で生存延長が示されたのはアザシチジン(AZA-001)であってデシタビンではないことを明確にした。MGMT 非メチル化の膠芽腫でのテモゾロミド上乗せを「利益なし」の断定から「差は小さく有意でない」へ改めた。(出典:AZA-00170003-8)、Hegi 2005)
    • 疾患C1q欠損症終末補体欠損で反復感染を起こすナイセリア属を「莢膜を持たない」とした誤りを直した(髄膜炎菌は莢膜をもつ)。
    • 疾患乳幼児突然死症候群2015年の SIDS 率を39.3へ訂正し、Back to Sleep キャンペーンとの関係を因果ではなく「関連」として書き直した。(出典:Erck Lambert 2018)
    • 疾患ランゲルハンス細胞組織球症肺ランゲルハンス細胞組織球症48例「成人・全例喫煙者」に、対象年齢が15〜54歳であることを補った。(出典:Travis 1993)
    • 疾患膠芽腫MGMT 非メチル化例へのテモゾロミド上乗せ効果を「差が小さく有意でない」と原著どおりに精密化した。(出典:Hegi 2005)
    • 疾患Li-Fraumeni症候群「Knudson の2ヒットモデルに従う」を古典的説明とし、一部の TP53 ミスセンス変異がドミナントネガティブに働くことを補った。(出典:Giacomelli 2018)
    • 薬剤adagrasibKRAS G12C 変異陽性の既治療大腸癌へのセツキシマブ併用の適応が欠けていたので追記した。(出典:KRAZATI 米国添付文書)
    • 薬剤panitumumab「RAS 野生型のみ」に、米国での KRAS G12C 大腸癌へのソトラシブ併用という例外を追記した。(出典:LUMAKRAS 米国添付文書)
    • 薬剤cetuximab米国での KRAS G12C 大腸癌へのアダグラシブ併用の例外を追記した(セツキシマブ自身の米国添付文書は RAS 変異大腸癌を除外したまま)。(出典:KRAZATI 米国添付文書)
    • トピックB35: Drugs used in cancer treatment V (Small molecule signal transduction inhibitors. Retinoids)T315I 変異にポナチニブだけでなくアシミニブ(米国承認)もあることを追記し、PACE 試験の対象をダサチニブ/ニロチニブ抵抗性・不耐容または T315I 保有例に正した。(出典:SCEMBLIX 米国添付文書、Cortes 2013)
    • トピックHaematological disorders of neonatal adaptation: polycythemia and haemolytic disease子宮内輸血の「生存率80%超」を研究結果として引いていた誤りを直し、同研究の新生児93例の出生後管理の実データに差し替えた。(出典:Garabedian 2015)
    • トピックSudden Infant Death SyndromeSUID 推移の因果表現と「原因不明死も183.8%増」の誤り(増えたのは寝床での偶発的窒息・絞扼のみ)を直した。(出典:Erck Lambert 2018)
    • トピックComplications of prematurity: BPD, ROP, NEC and IVH気管支肺異形成の定義で酸素需要を用いるとした記述を、酸素投与の有無を問わず呼吸補助の様式で分ける定義に直した。(出典:Jensen 2019)
    • トピックEvolution geneticsCCR5-Δ32 ヘテロ接合体で病勢進行が遅いという記述の出典を、それを示した原著 Dean 1996 へ付け替えた。(出典:Dean 1996)
    • トピックThoracentesisLight 基準の原著(1972年)では LDH 項目が「胸水 LDH 200 IU 超」の絶対値だったことを明記した。(出典:Light 1972)
  9. 2026 09.23

    薬理学149本の監査とスタイル統一(最終回)。抗菌薬・抗ウイルス薬の12本と波及4本。枠組み警告が「ある」と思われていて無かった薬、「無い」と思われていてあった薬、規制文書と系統的レビューが正面から食い違う論点が出た。これで149本すべてが現行スタイルへ揃った。

    • トピックC17: Glycopeptides. Lipopeptides. Bacitracin. Mupirocinテラバンシンの枠組み警告を腎毒性と胎児毒性の2本立てとしていたが、**3本立て**である。逐語の表題は「WARNING: INCREASED MORTALITY IN HABP/VABP PATIENTS WITH PRE-EXISTING MODERATE OR SEVERE RENAL IMPAIRMENT, NEPHROTOXICITY, POTENTIAL ADVERSE DEVELOPMENTAL OUTCOMES」で、⚠️ **クレアチニンクリアランス50 mL/分以下の院内肺炎・人工呼吸器関連肺炎でバンコマイシンより死亡率が上がる**という第1項が落ちていた。静注未分画ヘパリンとの併用が禁忌であることも欠けていた。オリタバンシンの「バンコマイシン耐性の一部にも作用する」も承認適応と食い違っており、腸球菌については適応・in vitro欄とも逐語「vancomycin-susceptible isolates only」=**感受性株に限られる**。ラベルが耐性菌について述べているのは別の話(黄色ブドウ球菌でのリファンピシンとの in vitro 相乗作用)である。ダプトマイシンの Limitations of Use も1行しか書いていなかったが2行あり、肺炎に加えて逐語「not indicated for the treatment of left-sided infective endocarditis due to S. aureus」=**左心系感染性心内膜炎も適応外**である。バンコマイシンの治療薬物モニタリングも、トラフ値ではなくAUC₂₄/MIC 400〜600という現行の目標へ精密化した。バシトラシン注射剤の米国撤退(連邦官報87 FR 56680)も、⚠️ **注射剤に限られ外用・眼科用は対象外**と剤形と国を明記して追加した。
    • トピックC18: Metronidazole. Fidaxomicin. Rifaximin. Nitrofurantoin. Fosfomycinメトロニダゾールの枠組み警告が欠落していた。現行の米国添付文書にも逐語で「Metronidazole has been shown to be carcinogenic in mice and rats」「Unnecessary use of the drug should be avoided」として残っている。⚠️ アルコールとのジスルフィラム様反応については、**規制文書と系統的レビューが正面から食い違う**——同じ現行ラベルは今も禁忌の欄に逐語「Discontinue consumption of alcohol or products containing propylene glycol during and for at least three days after therapy with metronidazole」を置くのに対し、公的機関の2021年の根拠レビューは支持所見を見出していない。どちらかに寄せず食い違いごと記述した。あわせて⚠️ **「メトロニダゾール+アルコール」と「メトロニダゾール+ジスルフィラム」は別の禁忌**であることを分離した。⚠️ ニトロフラントインの腎機能の線も、改訂されたのは**英国**であって米国ではない——米国は今もクレアチニンクリアランス60 mL/分未満を禁忌とし、英国は推算糸球体濾過量45 mL/分未満へ改め、30〜44では耐性菌に対する短期投与に限り慎重に使えるとする。国別の表にした。*Clostridioides difficile* 感染症の第一選択も2018年版で止まっていたので2021年の焦点改訂を追加し、⚠️ **同じ結論でも推奨の強さが違う**(米国は条件付き、欧州は強い)ことを書き分けた。
    • トピックC16: Clindamycin. Streptogramins. Oxazolidinones. Fusidansクリンダマイシンの枠組み警告が丸ごと欠落していた。逐語は「Because CLEOCIN PHOSPHATE therapy has been associated with severe colitis which may end fatally, it should be reserved for serious infections where less toxic antimicrobial agents are inappropriate」で、⚠️ 「ほとんどの上気道感染のような非細菌性感染には使ってはならない」という**使用制限が警告の本体**である。逐語「CDAD has been reported to occur over two months after the administration of antibacterial agents」=**抗菌薬投与から2か月以上経ってからも起こる**点も補った。リネゾリドは添付文書上の義務を「注意」で済ませていたので是正した——骨髄抑制は逐語「Monitor complete blood counts weekly」=**毎週の血算監視**、モノアミン酸化酵素阻害薬との併用および中止後2週間以内は**禁忌**(従来は注意と書いていた)、視神経・末梢神経障害は主に**推奨最長期間である28日を超えた**症例である。誘導型MLSb耐性も機序レベルで書き直し、排出型(msrA)とメチル化型(erm)、構成型と誘導型、D-test陽性・陰性の対応を1対1で示した。
    • トピックC15: Macrolides. Pleuromutilins⚠️ 肥厚性幽門狭窄症をエリスロマイシン固有の副作用として書いていたが誤りだった。アジスロマイシンの現行添付文書も逐語で「Following the use of azithromycin in neonates (treatment up to 42 days of life), IHPS has been reported」と述べる。本文2箇所とまとめ表を是正した。アジスロマイシンの心血管死については、規制側の現在の着地点が抜けていた——添付文書はQT延長とは**別項**で心血管死の節を置き、逐語「approximately two-fold increased short-term potential risk of acute cardiovascular death」としつつ、逐語「The data in these observational studies are insufficient to establish or exclude a causal relationship」と因果を保留する。⚠️ 立場は**撤回ではなく強化**されている。クラリスロマイシンについては冠動脈疾患患者での長期死亡シグナル(逐語「an increase in risk of all-cause mortality one year or more after the end of treatment」)と妊娠での位置づけ(逐語「not recommended for use in pregnant women except in clinical circumstances where no alternative therapy is appropriate」)が欠けていたので補った。⚠️ QTを「マクロライドはクラス一律」と書いていた点も解体し、**薬理学的な内在リスクの順位と、報告オッズ比による順位は別のものを測っている**ことを明示して core64 と整合させた。
    • トピックC11: Chloramphenicol. Polymyxins. Antifolate drugs⚠️ **米国のコリスチメタートに枠組み警告は無い。** 腎毒性・神経毒性は警告の段にあり、枠組み警告を持つのは**ポリミキシンB注射剤**の方である。両者を「コリスチン・ポリミキシンは枠組み警告を持つ」と束ねると誤りになるので、規制文書の書かれ方の違いとして書き分けた。⚠️ コリスチメタートの用量表記も国際的に割れている——欧州は国際単位で、米国その他は**コリスチン塩基活性のミリグラム**で表す。英国の製品概要は逐語「Confusion and medication errors have occurred because of the different expressions of dose in terms of potency」と述べる(⚠️ 「致死的な過量投与」とまでは述べていないので、そこは書かなかった)。クロラムフェニコールの枠組み警告も使用制限の半分が落ちていた——逐語「must not be used in the treatment of trivial infections」。⚠️ 不可逆型の骨髄抑制は逐語「weeks or months after therapy」=**治療終了後**に現れ、用量依存性なのは可逆型の方である。ポリミキシンBは本文に1文字も無かったので、枠組み警告ごと新設した。
    • トピックC12: Tetracyclines and glycylcyclinesチゲサイクリンの枠組み警告の数値を、**別人による独立したメタ解析の脚注で受けていた**。枠組み警告が引くのは規制当局自身の解析で逐語「mortality risk difference of 0.6% (95% CI 0.1, 1.2)」であり、脚注が指していた論文の0.7%とは別の解析である。2つを分離した。⚠️ 承認適応に限った解析の信頼区間は逐語「0.6% (95% CI 0.0, 1.2)」で**0.0を含む**ことも明記した。⚠️ 小児・妊娠の歯の着色についても「8歳未満は禁忌」という包括規則ではなく、添付文書自身が**重症度で分けている**——重症・生命を脅かす感染(炭疽、ロッキー山紅斑熱など)では逐語「For all pediatric patients weighing less than 45 kg」と**年齢下限なし**で体重基準の用量を示し、軽症では逐語「greater than 8 years of age」と限定する。⚠️ また、チゲサイクリンの枠組み警告をテトラサイクリン系全体へ広げないよう注意が要る——オマダサイクリンの添付文書は逐語「Mortality imbalance ... Removed 5/2026」として該当項目を削除済みである。
    • トピックC13: Aminoglycosides枠組み警告が薬剤ごとに違うことが書かれていなかった。注射剤(ゲンタマイシン・トブラマイシン・アミカシン)とプラゾマイシン、**経口ネオマイシン**には枠組み警告があるが、⚠️ **吸入トブラマイシンと経口パロモマイシンには無い**(いずれも陽性対照つきで確認)。聴器毒性の性質も逐語で固めた——「Aminoglycoside-induced ototoxicity is usually irreversible」、⚠️ **「High frequency deafness usually occurs first and can be detected only by audiometric testing」=高音域から始まり聴力検査でしか捕まらない**、そして逐語「total or partial irreversible bilateral deafness may occur after the drug has been discontinued」=中止後にも起こりうる。神経筋遮断については逐語「calcium salts may reverse these phenomena」も補った。⚠️ プラゾマイシンの添付文書が逐語「observed primarily in patients with a family history of hearing loss」と述べており、母系遺伝する素因が規制文書に現れている点を core62 への導線にした。1回投与法についても、元の記述が「耳毒性・死亡率に有意差なし」で止まり、原著が持つ2つの但し書き(検出力が低いこと、結論が腎機能正常例に限られること)を落としていたので復元した。
    • トピックC14: Quinolones and fluoroquinolones⚠️ **大動脈瘤・解離は枠組み警告ではない。** 警告・注意の5.9にあり、逐語「an increased rate of aortic aneurysm and dissection within two months following use of fluoroquinolones」である。どの節の記載かを見出しに書いた。⚠️ **「代替が無い場合に限る」という限定の対象となる適応は薬ごとに違う**——シプロフロキサシンは3つ(慢性気管支炎の急性増悪・急性単純性膀胱炎・急性副鼻腔炎)、モキシフロキサシンは2つ(膀胱炎の適応を持たない)、デラフロキサシンは該当する適応が無いため**この条項自体が無い**。表に分けた。QTもクラス一律ではなく、モキシフロキサシンだけが定量的な記載と長い併用回避リストを持ち、デラフロキサシンは警告の節にQTの項目が無く(陽性対照つきで確認)、徹底的QT試験はモキシフロキサシンを陽性対照として陰性だった。⚠️ 既存の記述にあった「急性気管支炎増悪」は原文が**慢性**気管支炎であり、用語の誤りとして是正した。低血糖については逐語「Severe cases of hypoglycemia resulting in coma or death have been reported」を補った。
    • トピックC7: Agents against hepatitis viruses⚠️ **出典に存在しない逐語と格付けを帰属させていた。** AASLDの2018年ガイダンスに「推奨1Bは逐語で…(エビデンスの質は低、推奨の強さは強)」と書いていたが、2回の独立した取得でその文は文書内に見つからず、しかも文書自身が逐語「without formal systematic review or use of the Grading of Recommendations Assessment, Development, and Evaluation system」と述べており、**番号付き推奨も格付けも持たない**(格付けを持つのは2016年版という別文書である)。学習上の中身(第一選択にペグインターフェロンを含む)は正しかったので、実際に確認できた逐語「Tenofovir alafenamide joins the list of preferred HBV therapies, along with entecavir, tenofovir disoproxil fumarate (TDF), and peginterferon (peg-IFN)」へ置き換え、格付けの主張は取り下げた。C型肝炎の直接作用型抗ウイルス薬にはクラス共通のB型肝炎再活性化の枠組み警告があり、逐語「Some cases have resulted in fulminant hepatitis, hepatic failure, and death」である。⚠️ ただしこれを禁忌と読まないよう、ガイダンス側の逐語「HBsAg-positivity does not represent a contraindication to DAA therapy」も併記した。B型肝炎薬の枠組み警告も薬ごとに別物で、テノホビルジソプロキシルは**急性増悪の1本だけ**、エンテカビルは3本、アデホビルは4本である。
    • トピックC8: PenicillinsベンザチンペニシリンGの枠組み警告が欠落していた。逐語は「WARNING NOT FOR INTRAVENOUS USE. DO NOT INJECT INTRAVENOUSLY OR ADMIX WITH OTHER INTRAVENOUS SOLUTIONS. THERE HAVE BEEN REPORTS OF INADVERTENT INTRAVENOUS ADMINISTRATION OF PENICILLIN G BENZATHINE WHICH HAS BEEN ASSOCIATED WITH CARDIORESPIRATORY ARREST AND DEATH」で、**静注は心肺停止と死亡に結びつく**。セファロスポリンとの交差反応についても、既存の「10%は古い」という記述は正しかったが、同じメタ解析が持つ**集団の違い**が落ちていた——未確認のペニシリンアレルギーでは0.6%、**確認されたアレルギーでは3.0%(95%信用区間 0.01%〜17.0%)**であり、1つの数字で両方を語らない形にした。⚠️ アンピシリン皮疹については、根拠が3例の症例集積である以上**頻度を支えられない**と明記して、通説の百分率を書かなかった。オキサシリン・ナフシリン・ピブメシリナムが欠落していたので追加し、⚠️ ナフシリンは逐語「No dosage alterations are necessary for patients with renal dysfunction」=腎障害で調整不要、オキサシリンは腎排泄という**同じ系統内の対照的な性質**を薬ごとの出典で書き分けた。
    • トピックC9: Cephalosporins⚠️ **セフィデロコルの死亡率シグナルは枠組み警告ではない。** 規制情報を機械的に照会しても枠組み警告の項目自体が存在せず、逐語「An increase in all-cause mortality was observed in FETROJA-treated patients compared to those treated with best available therapy」は警告・注意の5.1にある。該当試験が**記述的・非盲検で差を検定する検出力を持たない**ことも補った。ジスルフィラム様反応と低プロトロンビン血症も、クラス全体へ広げず側鎖で限定した——逐語「Cephalosporins with a methylthiotetrazole (MTT) side chain or a methylthiodioxotriazine (MTDT) ring」が対象である。⚠️ ただし機序については2つの資料が違うことを述べており(腸内細菌の抑制によるビタミンK産生低下か、ワルファリンと同じ酵素の阻害か)、どちらかに決めず重なりとして書いた。⚠️ 飲酒回避期間も国で違う(米国は投与後72時間、日本は投与期間中および投与後少なくとも1週間)。セフトリアキソンについては、新生児でカルシウム含有輸液を要する場合が**禁忌**であること、別の時間に別のラインで投与しても死亡例があったこと、逐語「There have been no similar reports in patients other than neonates」=新生児以外では同様の報告が無いことまで書いた。
    • トピックC10: Carbapenems. Monobactams. Beta-lactamase inhibitorsカルバペネムとバルプロ酸の相互作用で、イミペネムが最も影響が大きいかのように書いていたが、コーパスが既に持つ出典では**イミペネムの低下幅が最も小さい**。⚠️ 痙攣リスクの順位とバルプロ酸を下げる強さの順位は**同じ方向に並ばない**ので、2列の表にした。対処も添付文書の逐語は「The concomitant use of PRIMAXIN and valproic acid/divalproex sodium is generally not recommended」=併用を推奨しないであり、バルプロ酸を増量するという話ではない。⚠️ 髄膜炎についても薬で違う——イミペネムは逐語「not indicated in patients with meningitis」、メロペネムの米国適応は逐語「Bacterial meningitis (pediatric patients 3 months of age and older only)」=**小児限定**であり、「髄膜炎でも使いやすい」と一括りにできない。腎機能の調整閾値も両者で違う。メタロβラクタマーゼについても精密化し、アズトレオナムは逐語「stable to class B beta-lactamase enzymes」だがアビバクタムは逐語「does not inhibit class B enzymes」という**役割分担**として書いた。
    • 薬剤oritavancin⚠️ **臨床的に危険な過小記載があった。** 凝固検査への干渉を「投与後48時間以上」と1つにまとめていたが、添付文書は検査ごとに別の時間を示す——逐語「may artificially prolong aPTT for up to 120 hours, and may prolong PT and INR for up to 12 hours and ACT for up to 24 hours」で、**活性化部分トロンボプラスチン時間は120時間(5日)**である。⚠️ さらに逐語「Use of intravenous unfractionated heparin sodium is contraindicated for 120 hours (5 days) after KIMYRSA administration」=**静注未分画ヘパリンが5日間禁忌**であることが一切書かれていなかった。骨髄炎の帰属も誤っており、「承認適応外での長期使用例での報告」としていたが逐語は「In Phase 3 ABSSSI clinical trials」=**承認適応の第3相試験内**の観察である。腸球菌への活性も適応・in vitro欄とも逐語「vancomycin-susceptible isolates only」で感受性株に限られる。⚠️ あわせて**注入時間が製剤で違う**ことも判明した——用量は同じ1,200 mg単回だが、ORBACTIVは3時間、KIMYRSAは1時間である。
    • 薬剤tedizolid⚠️ **添付文書が述べていない比較を性質として繰り返していた。** 「骨髄抑制はリネゾリドより少ない」を複数箇所で断定していたが、米国添付文書にその記載は無い。骨髄抑制の項自体は存在し逐語「a possible dose and duration effect on hematologic parameters beyond 6 days of treatment」だが、⚠️ 第3相の比較は**テジゾリド6日 対 リネゾリド10日**と投与期間が異なるため、血液学的所見の差を薬剤そのものに帰属できない。リネゾリド側にある毎週の血算監視の要求がテジゾリドには無い、という**規制文書が何を義務づけているかの差**として書き直した。⚠️ 禁忌も誤りで、「過敏症」としていたが添付文書の逐語は「4 CONTRAINDICATIONS None.」=**禁忌は無い**。好中球減少(1,000/mm³未満)では有効性・安全性が確立していないという警告も欠けていた。
    • 薬剤adefovir dipivoxil慢性B型肝炎の第一選択を「エンテカビル・テノホビル(TDF/TAF)」としてペグインターフェロンを落としていた。診療ガイダンスの逐語は「Tenofovir alafenamide joins the list of preferred HBV therapies, along with entecavir, tenofovir disoproxil fumarate (TDF), and peginterferon (peg-IFN)」で、**preferred は4剤**である。⚠️ あわせて、この文書が逐語「without formal systematic review or use of the Grading of Recommendations Assessment, Development, and Evaluation system」と述べており推奨の強さやエビデンスの質の格付けを持たないことも claim に明記した。
    • トピックCore49: Pharmacogenetics, pharmacogenomics - definition, examples「臨床実装されている遺伝子・薬の組」の表に6組が並びながら、独自の実装ガイドラインが存在する**MT-RNR1とアミノグリコシドの組が欠けていた**(ノート全体でMT-RNR1・アミノグリコシド・難聴がいずれも0件)。母系遺伝する変異で通常量・1回投与でも高度難聴をきたしうること、避けることを原則としつつ代替が無い場合は治療中の頻回の聴力評価を求めることを追加した。⚠️ **他の5組が核ゲノムの多型であるのに対しこれはミトコンドリアDNAの変異でメンデル遺伝に従わない**という点も、この表の中で異質なので明示した。詳細は聴器毒性のノートが正本なのでリンクに留めている。
  10. 2026 09.23

    薬理学149本の監査とスタイル統一(仕上げ)。ノート末尾の「1枚図でまとめ」「まとめ表」の見出しレベルが科目内で割れていたのを、確立済みスタイルへ揃えた。52本の構造修正で、本文は変更していない。

    • トピックB4: Positive inotropic drugsノート全体の要約である「1枚図でまとめ」「まとめ表」が `###` で書かれ、**直前の話題別セクションの小節として入れ子になっていた**。確立済みスタイルを実測すると、この科目で先に整備されたa群は「1枚図でまとめ」が10本すべて `##`、「まとめ表」も16本対2本で `##` が圧倒的多数であり、初期に書かれたb群・c群だけが `###` だった(b群 `###` 32本・c群18本に対し `##` は0本)。ファイル内では2つの見出しのレベルが必ず一致していた(不揃い0件)ので、連動する末尾ブロックとして52本を一括で `##` へ揃えた。⚠️ 本ノートだけは「まとめ表」の後ろに「ジゴキシンの血中濃度を上げる薬」という節が続いており、まとめ表だけを格上げすると今度はその節がまとめ表の小節になってしまうため、同時に格上げした。あわせて、親の `##` を持たない孤立した `###` が科目内に残っていないことも機械的に確認した(`b35` にシグナル経路の対応図が最初の `##` より前に `###` で置かれていたので是正)。**本文・表・出典は一切変更していない。**